GeForce RTX 4070 のベンチマーク

更新日:

2023年4月13日、「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、NVIDIAの新たなアッパーミドルグラフィックス「GeForce RTX 4070」が発売となりました。

ここでは、「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」のグラフィックカードを用いて、3DMarkや各ゲームのフレームレート、レイトレーシングやDLSS3を有効にしたときのフレームレート、クリエイター向けソフトで重い処理にかかる時間などを計測した結果を掲載します。

執筆:ゲーム記事担当"つむじ"

目次

 

GeForce RTX 4070 のスコア結果【概要】

低消費電力で前世代のRTX 3080と同等の性能

細かい説明は抜きに、「GeForce RTX 4070」が前世代と比較してどのくらい性能が向上したのか知りたい方のために、まずは代表的なベンチマーク「3DMark Time Spy」のスコアを掲載します。

GeForce RTX 4070は、前世代のRTX 3070と比較して約28%高速でした。

従来のハイエンドグラフィックスと比較すると、「RTX 3080」と同等の性能となっています。一方で、3DMark Time Spy実行時のPCの消費電力の平均値を実測したところ、RTX 3080より約100Wも低く、ワットパフォーマンスの高いグラフィックスと言えるでしょう。

ゲーム性能で言えば、最新の負荷の重いタイトルが、WQHD(2560×1440)解像度でも高いフレームレートで動作します。また、対応したタイトルなら、DLSSやフレーム生成機能を併用することで、4K解像度やレイトレーシングでも快適にプレイが可能となります。

製品にもよりますが、カードサイズはミドルクラス並の小型のサイズがあり、補助電源には新規格である16ピンの12VHPWRではなく、従来の8ピンのみで動作する製品もあるので、扱いやすいグラフィックカードとなっています。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 4090 36298
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti 22597
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 4070 17214
RTX 3080 17064
Radeon RX 6800 14520
RTX 3070 Ti 14389
RTX 2080 Ti 13872
RTX 3070 13431
RTX 3060 Ti 11526
RTX 2080 SUPER 11315
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 3060 8650
RTX 2070 8605
RTX 2060 SUPER 8482
RTX 2060 7302
RTX 3050 6140
GTX 1660 Ti 6031
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336
 :RTX 40シリーズ
 :RTX 4070で計測したスコア

 

GeForce RTX 4070の特徴

2023年4月13日に発売された「GeForce RTX 4070」は、「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、NVIDIAの新たなアッパーミドル(ミドルハイ)グラフィックスです。

新世代となる「NVIDIA Ada Lovelace」アーキテクチャの特徴は以下の3点です。

「NVIDIA Ada Lovelace」アーキテクチャの3つの特徴

■ 前世代の最大2倍の性能と電力効率を実現

レイトレーシング性能が最大2倍と飛躍的に向上

AI性能が最大2倍と飛躍的に向上

 

RTX 4070は、前世代のRTX 3070と比較して、製造プロセスはSamsung 8Nから、NVIDIA GPU向けに最適化されたTSMC 4Nになり、「CUDA」コア、「Tensor」コア、「RT」コア数はRTX 3070と変わりませんが、「Tensor」コアは第4世代、「RTコア」は第3世代へと進化しています。

また、動作クロックはRTX 3070よりも大きく引き上げられ、VRAM容量は12GBへと増強されています。

上位のRTX 4070 Tiよりも、やや性能は落ちますが、TDPは85Wも減少しています。同等性能のRTX 3080と比較しても、120WもTDPが低いです。また、推奨電源が650Wとそれほど高くないため、グラボのみ交換したい方も、電源ユニットまで交換しなくてもよい可能性があります。

ただし、NVIDIAのビデオエンコードであるNVENCは1基に削減され、デュアルエンコードに対応していません。「AV1」エンコードには対応しています。

仕様比較
  GeForce RTX 4070 Ti GeForce RTX 4070 GeForce RTX 3070
GPUコア AD104 GA104
GPUアーキテクチャ  Ada Lovelace Ampere
製造プロセス TSMC 4N SAMUSUG 8N
CUDAコア数 7680 5888 5888
Tensorコア数 240(第4世代) 184(第4世代) 184(第3世代)
RTコア数 60(第3世代) 46(第3世代) 46(第2世代)
定格クロック 2.31 GHz 1.92 GHz 1.50 GHz
ブーストクロック 2.61 GHz 2.48 GHz 1.73 GHz
メモリタイプ GDDR6X
メモリ容量 12GB 8GB
メモリスピード 21 Gbps 14 Gbps
メモリバス幅 192 bit 256 bit
メモリ帯域幅 504 GB/s 448 GB/s
DLSS 3 2
NVENC 第8世代×2 第8世代×1 第7世代
TDP 285W 200W 220W
推奨電源 700W 650W
販売価格(税込) 約15万円 約10万円 約8万円

 

テスト環境

テストに使用したグラフィックカード

今回の検証に使用したグラフィックカードは「MSI GeForce RTX 4070VENTUS 2X 12G OC」です。価格は税込 99,800円で、他のメーカーの製品も10万円前後でした。

「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」の詳細については下記をご覧ください。

 

「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」は、2連ファンを搭載し、RGBが省かれたシンプルなモデルです。カード寸法は242(L)mm x125(W)mm x43(H)mmと、従来のミドルクラス並のサイズ感でコンパクト。非常に扱いやすいグラフィックカードです。3連ファンを搭載した「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」という大型モデルもあります。

 

2.1スロット専有でスリムな設計です。2連ファンには「TORX FAN 4.0」を採用し、冷却性に優れ、セミファンレス仕様なので低温の時はファンが停止するため、静音性にも優れています。RGBは非搭載ですが、その分省電力です。MSIにしては無駄を削ぎ落としたシャープなデザインです。アルミニウム製のバックプレートも搭載されています。

 

映像出力端子はDisplayPort 1.4aが3ポート 、HDMI 2.1が1ポートとなっています。

 

電源コネクタには新規格である16ピンの12VHPWRではなく、従来通りの8ピン×1が採用されています。

 

手持ちのRTX 4070 Ti、RTX 3070とサイズを比較してみました。「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」のカードサイズはRTX 3070と同等、前世代のミドルクラス並のサイズで、非常に扱いやすくなっています。

上から「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge」
「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」と比較

 

NZXT H7 Whiteケース、ASRock Z790 Pro RSマザーボードに接続してみました。グラフィックカードのブラケットは2スロットですが、ヒートシンクとファンを含めると実質2.1スロットほど占有します。

「GeForce RTX 4070 GAMING X TRIO 12G」は前述の通り、スリムでコンパクトなので、小さめのミニタワーケースでも収まるでしょう。

その分RGBライティングは搭載されていないので、ガラスパネル越しだと少々物足りないかもしれません。LEDが不要な方やクリエイターの方にはおすすめのカードです。BTOパソコンにも、多く採用されるモデルだと思います。

 

「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」のGPU-Zの結果は、次のようになっています。
オーバークロックモデルなので、ブースト時のクロックが2480MHzから2505MHzまで引き上げられています。

GPU-Zの結果

 

テストに使用したPC

GeForce RTX 4070のベンチマークを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。パソコンショップSEVENで購入した、NZXT H7 Whiteケースに、CoolerMasterの1000W電源、Raptor Lake-Sの最上位モデル「Core i9-13900K」を搭載したゲーミングPCです。レビュー記事はスペック表下のリンク先からご覧ください。

レビュー機の構成
OS Windows 11(22H2)
CPU Core i9-13900K
ケース NZXT H7 White
マザーボード ASRock Z790 Pro RS(最新のBIOS 4.14にアップデート)
CPUクーラー CoolerMaster PL360 FLUX [水冷]
メモリ Crucial DDR5-4800 32GB(16GB×2)
ストレージ SSD WD Black SN850X [PCIe Gen4x4 NVMe 1TB]
電源 CoolerMaster V1000 Platinum [1000W]

 

3DMark ベンチマークスコア

ここではゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークである「Speed Way」と「Time Spy」のスコアを掲載しています。

RTX 4070のスコアは、RTX 3070と比較して約28%のスコアアップ。RTX 3080と比較するとほぼ同等のスコアとなりました。

以下のベンチマークのグラフについて
 :RTX 40シリーズ
 :RTX 4070で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Speed Way(DX12) - Graphics score
RTX 4090 9932
RTX 4080 7171
RTX 4070 Ti 5416
RTX 3090 5160
RTX 3080 Ti 5076
RTX 3080 4493
RTX 4070 4329
RTX 3070 Ti 3718
RTX 3070 3425
Time Spy(DX12) - Graphics score
RTX 4090 36298
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti 22597
RTX 3090 19568
RTX 3080 Ti 18607
RTX 4070 17214
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14389
RTX 3070 13431

 

ゲームのベンチマークスコア

各ゲームベンチマークでのスコア比較です。いずれもグラフィック品質設定を最高設定にした場合の平均フレームレートを掲載します。なお、計測できるゲームのみ、最低フレームレートも記載しています。
RTX 4070は、3DMarkではRTX 3080と同等のスコアとなっていましたが、ゲームベンチマークは場合によります。フルHD(1920×1080)解像度、WQHD(2560×1440)解像度だと、おおむねRTX 3080と同等以上のフレームレートが出ていますが、負荷の重い4K解像度になると、RTX 3080を下回る場合が多いです。

前世代のRTX 3070と比較すると、大幅にフレームレートがアップしており、フルHD解像度では最大で約38%の性能アップ、WQHD解像度においては最大で約40%の性能アップとなります。

最新の負荷の重いゲームもWQHD解像度、最高設定で60 fps以上で動作する性能で、主にフルHD、WQHD環境向けのグラフィックスでしょう。

重い部類のゲーム
ホグワーツ・レガシー(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
最高設定 1920x1080 78 fps 98 fps
2560x1440 57 fps 70 fps
3840x2160 30 fps 39 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 130 fps
RTX 4080 127 fps
RTX 4070 Ti 115 fps
RTX 3080 Ti 115 fps
RTX 3080 105 fps
RTX 4070 98 fps
RTX 3070 Ti 90 fps
RTX 3070 85 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 120 fps
RTX 4080 104 fps
RTX 4070 Ti 87 fps
RTX 3080 Ti 87 fps
RTX 3080 80 fps
RTX 4070 70 fps
RTX 3070 Ti 67 fps
RTX 3070 61 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 80 fps
RTX 4080 62 fps
RTX 3080 Ti 50 fps
RTX 4070 Ti 49 fps
RTX 3080 44 fps
RTX 4070 39 fps
RTX 3070 Ti 36 fps
RTX 3070 33 fps
重い部類のゲーム
Atomic Heart(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
アトミック 1920x1080 105 fps 156 fps
2560x1440 80 fps 113 fps
3840x2160 46 fps 60 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 285 fps
RTX 4080 240 fps
RTX 4070 Ti 186 fps
RTX 3080 Ti 172 fps
RTX 4070 156 fps
RTX 3080 155 fps
RTX 3070 Ti 130 fps
RTX 3070 126 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 225 fps
RTX 4080 182 fps
RTX 4070 Ti 139 fps
RTX 3080 Ti 129 fps
RTX 3080 115 fps
RTX 4070 113 fps
RTX 3070 Ti 98 fps
RTX 3070 93 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 132 fps
RTX 4080 102 fps
RTX 4070 Ti 77 fps
RTX 3080 Ti 74 fps
RTX 3080 67 fps
RTX 4070 60 fps
RTX 3070 Ti 56 fps
RTX 3070 53 fps
4Kのみ「FSR2」 クオリティ有効
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)(Ver 1.12)
品質 解像度 平均 fps
最高設定 1920x1080 97 fps
2560x1440 68 fps
3840x2160 65 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 174 fps
RTX 4080 143 fps
RTX 4070 Ti 118 fps
RTX 3080 Ti 102 fps
RTX 4070 97 fps
RTX 3080 91 fps
RTX 3070 Ti 69 fps
RTX 3070 66 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 135 fps
RTX 4080 107 fps
RTX 4070 Ti 85 fps
RTX 3080 Ti 75 fps
RTX 4070 68 fps
RTX 3080 64 fps
RTX 3070 Ti 46 fps
RTX 3070 44 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 131 fps
RTX 4080 104 fps
RTX 4070 Ti 81 fps
RTX 3080 Ti 73 fps
RTX 4070 65 fps
RTX 3080 59 fps
RTX 3070 Ti 39 fps
RTX 3070 36 fps
4Kのみ「FSR2」 クオリティ有効
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)(Patch 1.62)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 106 fps 142 fps
2560x1440 72 fps 88 fps
3840x2160 32 fps 40 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 185 fps
RTX 4080 180 fps
RTX 4070 Ti 175 fps
RTX 3080 Ti 163 fps
RTX 3080 146 fps
RTX 4070 142 fps
RTX 3070 Ti 127 fps
RTX 3070 117 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 167 fps
RTX 4080 147 fps
RTX 4070 Ti 118 fps
RTX 3080 Ti 109 fps
RTX 3080 96 fps
RTX 4070 88 fps
RTX 3070 Ti 83 fps
RTX 3070 76 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 86 fps
RTX 4080 72 fps
RTX 4070 Ti 56 fps
RTX 3080 Ti 54 fps
RTX 3080 47 fps
RTX 4070 40 fps
RTX 3070 Ti 40 fps
RTX 3070 36 fps
「AMD FSR2.1」有効
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2(VULKAN)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
ウルトラ 1920x1080 70 fps 127 fps
2560x1440 42 fps 99 fps
3840x2160 40 fps 62 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 170 fps
RTX 4080 151 fps
RTX 4070 Ti 144 fps
RTX 3080 Ti 134 fps
RTX 4070 127 fps
RTX 3080 126 fps
RTX 3070 Ti 109 fps
RTX 3070 102 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 162 fps
RTX 4080 143 fps
RTX 4070 Ti 123 fps
RTX 3080 Ti 111 fps
RTX 3080 103 fps
RTX 4070 99 fps
RTX 3070 Ti 87 fps
RTX 3070 81 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 127 fps
RTX 4080 99 fps
RTX 4070 Ti 78 fps
RTX 3080 Ti 74 fps
RTX 3080 68 fps
RTX 4070 62 fps
RTX 3070 Ti 57 fps
RTX 3070 52 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
高品質 1920x1080 108 fps 172 fps
2560x1440 88 fps 128 fps
3840x2160 54 fps 72 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 223 fps
RTX 4080 217 fps
RTX 4070 Ti 202 fps
RTX 3080 Ti 184 fps
RTX 4070 172 fps
RTX 3080 169 fps
RTX 3070 Ti 149 fps
RTX 3070 139 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 214 fps
RTX 4080 189 fps
RTX 4070 Ti 157 fps
RTX 3080 Ti 143 fps
RTX 3080 129 fps
RTX 4070 128 fps
RTX 3070 Ti 111 fps
RTX 3070 105 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 154 fps
RTX 4080 115 fps
RTX 4070 Ti 89 fps
RTX 3080 Ti 86 fps
RTX 3080 78 fps
RTX 4070 72 fps
RTX 3070 Ti 65 fps
RTX 3070 61 fps
重い部類のゲーム
フォートナイト (チャプター4 シーズン1)(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
最高 1920x1080 55 fps 80 fps
2560x1440 42 fps 56 fps
3840x2160 21 fps 30 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 148 fps
RTX 4080 126 fps
RTX 4070 Ti 105 fps
RTX 3080 Ti 92 fps
RTX 3080 86 fps
RTX 4070 80 fps
RTX 3070 Ti 71 fps
RTX 3070 60 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 112 fps
RTX 4080 90 fps
RTX 4070 Ti 73 fps
RTX 3080 Ti 66 fps
RTX 3080 60 fps
RTX 4070 56 fps
RTX 3070 Ti 50 fps
RTX 3070 42 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 67 fps
RTX 4080 50 fps
RTX 4070 Ti 40 fps
RTX 3080 Ti 39 fps
RTX 3080 34 fps
RTX 4070 30 fps
RTX 3070 Ti 28 fps
RTX 3070 22 fps
バトルロワイヤル ソロで計測
※なお、レンダリングモードをパフォーマンスにした場合は、もっと高いフレームレートが出ます
中程度の重さのゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
品質 解像度 最低 fps 平均 fps
エクストリーム 1920x1080 139 fps 161 fps
2560x1440 125 fps 141 fps
3840x2160 95 fps 105 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 256 fps
RTX 4080 220 fps
RTX 4070 Ti 195 fps
RTX 4070 161 fps
RTX 3080 Ti 157 fps
RTX 3080 136 fps
RTX 3070 Ti 134 fps
RTX 3070 116 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 232 fps
RTX 4080 196 fps
RTX 4070 Ti 172 fps
RTX 4070 141 fps
RTX 3080 Ti 140 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 3070 Ti 112 fps
RTX 3070 100 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 184 fps
RTX 4080 151 fps
RTX 4070 Ti 129 fps
RTX 3080 Ti 107 fps
RTX 4070 105 fps
RTX 3080 92 fps
RTX 3070 Ti 78 fps
RTX 3070 61 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 228 fps
2560x1440 159 fps
3840x2160 81 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 272 fps
RTX 4080 269 fps
RTX 4070 Ti 251 fps
RTX 3080 Ti 228 fps
RTX 4070 228 fps
RTX 3080 218 fps
RTX 3070 Ti 192 fps
RTX 3070 177 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 261 fps
RTX 4080 235 fps
RTX 4070 Ti 199 fps
RTX 3080 Ti 171 fps
RTX 4070 159 fps
RTX 3080 154 fps
RTX 3070 Ti 132 fps
RTX 3070 121 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 185 fps
RTX 4080 133 fps
RTX 4070 Ti 103 fps
RTX 3080 Ti 95 fps
RTX 3080 86 fps
RTX 4070 81 fps
RTX 3070 Ti 72 fps
RTX 3070 65 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
品質 解像度 平均 fps
最高 1920x1080 227 fps
2560x1440 175 fps
3840x2160 89 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080)
RTX 4090 280 fps
RTX 4080 271 fps
RTX 4070 Ti 251 fps
RTX 3080 Ti 235 fps
RTX 4070 227 fps
RTX 3080 224 fps
RTX 3070 Ti 211 fps
RTX 3070 200 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440)
RTX 4090 262 fps
RTX 4080 235 fps
RTX 4070 Ti 202 fps
RTX 3080 Ti 188 fps
RTX 3080 177 fps
RTX 4070 175 fps
RTX 3070 Ti 161 fps
RTX 3070 149 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160)
RTX 4090 188 fps
RTX 4080 144 fps
RTX 4070 Ti 111 fps
RTX 3080 Ti 110 fps
RTX 3080 98 fps
RTX 4070 89 fps
RTX 3070 Ti 85 fps
RTX 3070 77 fps

 

レイトレーシングとDLSS有効時のスコア

次に、ディープラーニング スーパー サンプリング(DLSS)の効果を計測するベンチマークスコアを掲載します。GeForce RTX 40シリーズでは第4世代「Tensor」コアに、進化した「DLSS3」により、従来の超解像技術に加え、フレーム生成技術を追加することで、フレームレートをさらに高められるようになりました。

3DMark - NVIDIA DLSS feature test

GeForce RTX 4070は、従来のDLSS2だと、WQHD解像度でフレームレートの伸びは約2.3倍、4K解像度では約2.7倍アップしています。フレーム生成が加わったDLSS3だと、WQHD解像度でフレームレートの伸びは約2.5倍、4K解像度ではなんと3.7倍フレームレートがアップしています。

NVIDIA DLSS feature test (2560x1440)
RTX 4090 245 fps [DLSS ON]
235 fps [DLSS ON]
115 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 200 fps [DLSS ON]
188 fps [DLSS ON]
83 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 160 fps [DLSS ON]
150 fps [DLSS ON]
65 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 Ti 126 fps [DLSS ON]
58 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 116 fps [DLSS ON]
51 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 128 fps [DLSS ON]
116 fps [DLSS ON]
50 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 94 fps [DLSS ON]
40 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 90 fps [DLSS ON]
38 fps [DLSS OFF]
NVIDIA DLSS feature test (3840x2160)
RTX 4090 173 fps [DLSS ON]
138 fps [DLSS ON]
56 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 132 fps [DLSS ON]
102 fps [DLSS ON]
39 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 104 fps [DLSS ON]
80 fps [DLSS ON]
30 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 Ti 70 fps [DLSS ON]
28 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 63 fps [DLSS ON]
24 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 82 fps [DLSS ON]
61 fps [DLSS ON]
22 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 51 fps [DLSS ON]
19 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 38 fps [DLSS ON]
2 fps [DLSS OFF]
 :DLSS3 ONの場合(フレーム生成ON、DLSS SR : パフォーマンス
 :DLSS2 ONの場合(フレーム生成OFF、DLSS SR : パフォーマンス

 

3DMark - Port Royal

続いて、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークスコアです。GeForce RTX 40シリーズでは、第3世代の「RTコア」によりレイトレーシング機能も大幅に強化されています。3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」のベンチマーク結果です。

こちらは、RTX 4070は、RTX 3070と比較すると約30%スコアがアップ。RTX 3080と比較すると、やや低めのスコアとなりました。

Port Royal - Graphics score
RTX 4090 25704
RTX 4080 17869
RTX 4070 Ti 14016
RTX 3090 12904
RTX 3080 Ti 12453
RTX 3080 11052
RTX 4070 10758
RTX 3070 Ti 8742
RTX 3070 8200
RTX 3060 Ti 6918
RTX 3060 5062

 

ゲームベンチマークスコア

サイバーパンク2077のベンチマークでの、レイトレーシングを有効にした、DLSSのフレームレート比較です。パッチ1.62により、パストレーシングを採用した「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」が実装されました。ここでは、DLSS Super Resolutionの強度はすべて、「バランス」で計測しています。
また、最先端技術である「レイトレーシング:オーバードライブ・モード」は、非常に負荷が高いため、RTX 4070 Ti以上が推奨とされています。

RTX 4070だと、フルHD解像度ではDLSS2有効時で2.3倍フレームレートがアップし、フレーム生成を有効にすると3.8倍もフレームレートがアップしています。WQHD解像度では、DLSS2有効時で2.5倍フレームレートがアップし、フレーム生成を有効にすると4.2倍もフレームレートがアップしています。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(レイトレーシング : オーバードライブ)
他のグラフィックスとの比較(1920x1080、DLSS SR : バランス
RTX 4090 206 fps [DLSS ON]
122 fps [DLSS ON]
69 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 164 fps [DLSS ON]
100 fps [DLSS ON]
48 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 142 fps [DLSS ON]
87 fps [DLSS ON]
40 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 116 fps [DLSS ON]
70 fps [DLSS ON]
30 fps [DLSS OFF]
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、DLSS SR : バランス
RTX 4090 152 fps [DLSS ON]
92 fps [DLSS ON]
43 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 114 fps [DLSS ON]
69 fps [DLSS ON]
29 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 93 fps [DLSS ON]
55 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 73 fps [DLSS ON]
44 fps [DLSS ON]
17 fps [DLSS OFF]
 :DLSS3 ONの場合(フレーム生成ON、DLSS SR : バランス
 :DLSS2 ONの場合(フレーム生成OFF、DLSS SR : バランス

 

「レイトレーシング:ウルトラ」設定のフレームレートです。RTX 4070は、WQHD解像度だと、DLSS2有効時で2.2倍フレームレートがアップし、フレーム生成を有効にすると3.2倍フレームレートがアップしています。4K解像度では、DLSS2有効時で2.5倍フレームレートがアップし、フレーム生成を有効にすると3.6倍フレームレートがアップしています。また、レイトレーシング環境ではRTX 3080をやや下回る性能でした。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(レイトレーシング : ウルトラ)
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、DLSS SR : バランス
RTX 4090 197 fps [DLSS ON]
130 fps [DLSS ON]
93 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 183 fps [DLSS ON]
120 fps [DLSS ON]
63 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 154 fps [DLSS ON]
101 fps [DLSS ON]
50 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 154 fps [DLSS ON]
101 fps [DLSS ON]
50 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 Ti 85 fps [DLSS ON]
45 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 77 fps [DLSS ON]
40 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 114 fps [DLSS ON]
77 fps [DLSS ON]
35 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 65 fps [DLSS ON]
32 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 58 fps [DLSS ON]
27 fps [DLSS OFF]
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、DLSS SR : バランス
RTX 4090 135 fps [DLSS ON]
93 fps [DLSS ON]
80 fps [DLSS OFF]
RTX 4080 98 fps [DLSS ON]
69 fps [DLSS ON]
30 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 Ti 75 fps [DLSS ON]
54 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 Ti 48 fps [DLSS ON]
20 fps [DLSS OFF]
RTX 3080 43 fps [DLSS ON]
20 fps [DLSS OFF]
RTX 4070 58 fps [DLSS ON]
40 fps [DLSS ON]
16 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 34 fps [DLSS ON]
20 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 29 fps [DLSS ON]
5 fps [DLSS OFF]
 :DLSS2 ONの場合

 

クリエイター向けソフトのベンチマークスコア

以下、各クリエイター向けソフトの処理時間を掲載します。GeForce RTX 4070では、NVIDIAのビデオエンコードである「NVENC」が第8世代に進化し、エンコード性能は向上していますが、先のRTX 40シリーズより、「NVENC」が1基に減ったため、デュアルエンコードには対応していません。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間です。グラフィック性能が向上している分、書き出しが速くなっています。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分32秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分36秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080 Ti
2分57秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080
2分57秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3090
3分00秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分03秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070
3分11秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7 による書き出し時間

TMPGEnc Video Mastering Works 7において、コーデック「H.265/HEVC」、エンコーダー「NVENC」でのハードウェアエンコード時間は下記の通りです。 

 RTX 4070 は、RTX 4090やRTX 4080とほぼ同じエンコード時間で、高速です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7による書き出し時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
40秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3090
52秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080 Ti
52秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3080
53秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070 Ti
54秒
Ryzen 9 7900X/64GB
GeForce RTX 3070
54秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※ NVIDIAのGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー

 

DaVinci Resolve Studio 18 による書き出し時間

下記のグラフは、コーデック「H.264」、エンコーダー「NVIDIA」にしたときと、コーデック「AV1」、エンコーダー「NVIDIA AV1」にしたときの動画の書き出し時間です。

RTX 4070はデュアルエンコーダーには対応していませんが、それでも速いエンコード時間です。

AV1での書き出し時間は、上位のRTX 40シリーズと、そこまで大きな差はありませんでした。

DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間
コーデック「H.264」、エンコーダー「NVIDIA」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分25秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分27秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分35秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080 Ti
3分23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080
3分23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3090
3分24秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
3分26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070
3分31秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
コーデック「AV1」、エンコーダー「AV1 NVIDIA」
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
2分37秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
2分38秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
2分40秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
2分48秒
※ 上と同じ設定で、AV1で書き出したときの時間

 

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間は下表の通りです。なお、書き出しにGPUを使用する設定(デフォルト)にしています。RTX 4070は、RTX 4070 Tiと同じ書き出し時間でした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
23秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3090
26秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080 Ti
30秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080
32秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
48秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070
49秒
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :RTX 4070で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

Blender Benchmarkによるレンダリングスコア

3D CGソフト「Blender」のベンチマークスコアです。

グラフィック性能の差が、そのままスコアに出ています。RTX 3080よりも高いスコアが出ており、RTX 3070よりも50%以上高いスコアです。

Blender Benchmark Score
RTX 4090 12494
RTX 4080 9393
RTX 4070 Ti 7321
RTX 3090 6239
RTX 3080 Ti 6154
RTX 4070 6054
RTX 3080 5212
RTX 3070 Ti 4253
RTX 3070 3875

 

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間

NMKD Stable Diffusion GUIによるAIイラスト生成時間は下表の通りです。

AIイラスト生成でのRTX 4070のレンダリング速度は、RTX 3080とほぼ同等の結果となりました。描画時間のかかるステップ100でも、1枚あたり約8.8秒で生成されます。

NMKD Stable Diffusion GUI 1.9.1によるAIイラスト生成時間
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4090
48秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4080
64秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080 Ti
73秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070 Ti
77秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3090
79秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3080
87秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 4070
88秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070 Ti
105秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3070
117秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3060 Ti
136秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3060
166秒
Core i9-13900K/32GB
GeForce RTX 3050
242秒
※モデルとVAEはデフォルトの「sd-v1-5-fp16」、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使用
※プロンプト(呪文)は内容や長さによって生成時間にそれほど影響がないため「Cat」のみ
※ステップ数は100、10枚のイラストを生成し、3回計測して最も速かった時間で比較
 :RTX 4070で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU温度のチェック

「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」のGPU温度のチェックです。

下記の画像はゲームベンチマーク実行中のGPU温度の推移をグラフ化したものです。計測時の部屋温度はいずれも26℃に設定しています。

WQHD解像度、「FORSPOKEN」のベンチマーク中のGPU温度は68℃前後、レイトレーシングを有効にした「サイバーパンク2077」のGPU温度は69℃前後と問題ない温度です。長時間のゲームでも安定した動作が見込めるでしょう。

ゲームベンチマーク実行中のGPU温度
FORSPOKEN(2560×1440、最高設定)
サイバーパンク2077(2560×1440、レイトレ:ウルトラ)

 

消費電力のチェック

最後に消費電力の比較です。RS-BTWATTCH2Aのワットチェッカーで10分間計測し、平均の消費電力を掲載しています。

測定はグラフィックカード単体の消費電力ではなく、PC全体の消費電力です。ケースとマザーボードのLEDはオフにし、測定機器にはワットチェッカーを使用しています。

アイドル時は55Wと、RTX 4070 TiやRTX 3080とほぼ同じの消費電力です。アイドル時はファンが停止し、LEDも削減されているので省電力です。

また、3DMarkベンチマーク時は、RTX 4070は、RTX 30シリーズのどのハイエンドカードよりも低い消費電力となっています。RTX 3070よりも低い消費電力で、RTX 3080と同等の性能を持つRTX 4070 は、ワットパフォーマンスも非常に優れていることがわかります。

アイドル時
RTX 4090 69W
RTX 4080 62W
RTX 3090 58W
RTX 3080 Ti 57W
RTX 3080 56W
RTX 4070 Ti 55W
RTX 4070 55W
RTX 3070 Ti 53W
RTX 3070 50W
3DMark Time Spy - Stress Test
RTX 4090 612W
RTX 3090 524W
RTX 4080 505W
RTX 3080 Ti 494W
RTX 3080 474W
RTX 3070 Ti 453W
RTX 4070 Ti 436W
RTX 3070 396W
RTX 4070 378W
測定機器:RS-BTWATTCH2A TAP-TST8
※10分間の平均消費電力を掲載しています

 

まとめ

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、アッパーミドルグラフィックスのGeForce RTX 4070は、前世代のRTX 3080よりも120Wも低いTDPでありながら、同等の性能です。また、RTX 3070より20W低いTDPで、約28%性能が向上しています。

ゲーミング性能では最新の負荷の重いタイトルが、最高設定でフルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)解像度で高いフレームレートで動作し、おおむねRTX 3080と同等の性能となります。4K解像度になるとRTX 3080に劣りますが、進化したDLSSやフレーム生成技術により、フレームレートの底上げができる点も強みです。

クリエイティブ性能では「NVENC」によるデュアルエンコードには対応しなくなったものの、AV1エンコードには対応し、レンダリング性能ではRTX 3080よりも高いです。

カードサイズもモデルによっては小型で扱いやすく、発熱も問題ありません。今回レビューした「MSI GeForce RTX 4070 VENTUS 2X 12G OC」なら、ミニタワーなどの小さめのケースにも入るでしょう。

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