ドスパラ GALLERIA ミドルタワーの実機レビュー

CPU | 10th Core i9 / i7 4th Ryzen 9 / 7 3rd Ryzen 9 / 7 |
---|---|
GPU | GTX 1660 SUPER ~ RTX 3090 Radeon RX 5700XT Radeon RX 6900XT |
メモリ | 最大128GB |
ストレージ | SSD / SSD+HDD |
価格 | 7万円台(税別)~ |
ドスパラ GALLERIAは、コストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。
他のBTOパソコンと比較して、ほぼ同じような構成でも価格が安いです。
モデルのラインナップも豊富で、ロークラスからハイクラスまでのCPU&グラボを搭載したモデルがあります。
新設計のPCケースで、デザイン性、使いやすさ、静音性、冷却性も向上しております。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
GALLERIA ZA7R-R38Ryzen 7 5800X、GeForce RTX 3080、メモリ16GB、1TB M.2 SSD NEW!
GALLERIA XA7C-R37
Core i7-10700、GeForce RTX 3070、メモリ16GB、512GB M.2 SSD
GALLERIA XA7C-R70S
Core i7-10700、GeForce RTX 2070 SUPER、メモリ16GB、512GB M.2 SSD
目次
お忙しい方は、「GALLERIAの特徴」のみお読みください。
GALLERIAシリーズの特徴
高いコストパフォーマンス
GALLERIAシリーズは、非常にコストパフォーマンスが高いゲーミングPCです。特にメーカーサイトに掲載されているランキング1~3位までの製品が非常にコスパが高いです。例えば、ランキング1位のモデルは、高性能グラフィックス「GeForce RTX 3070」を搭載しながら15万円台です。ランキング2位はミドルスペックの「GeForce GTX 1660 Super」を搭載しながらAMDプロセッサーを搭載することで、7万円台という破格の金額です。

デザイン性も機能性も進化した新筐体GALLERIA
ドスパラの人気ゲーミングデスクトップPCであるGALLERIAシリーズは、7年ぶりにケースデザインがリニューアルされました。
下の画像は旧デザイン(左)と新筐体デザイン(右)の比較画像です。従来のGALLERIAケースは、真っ黒で無骨なイメージで、お世辞でもかっこいいとは言えないデザインでしたが、新筐体であるGALLERIAケースは、モーターショーなどに出品するプロトタイプカーのインダストリアルデザイナーがこの筐体のデザインを担当しており、デザイン性も機能性も洗練され、新たな筐体へと進化しています。
GALLERIAシリーズのコンセプトは、「相棒-Sidekick」で、機能的でありながらも、かっこいい、ゲーマーの相棒になってくれるようなゲーミングデスクトップです。
左サイドパネルはアクリルウィンドウとなっており、内部が見えるようになっています。従来モデルでも、オプションで選択できたりはしましたが、新筐体では標準搭載となりました。
今後のeスポーツシーンを見据えた、デザイン性と機能性を兼ね備えたゲーミングPCデスクトップPCでしょう。

ほんのりとLEDが光るフロントパネル
GALLERIAは、フロントパネルを縁取る様に、LEDがほんのり点灯します。ゲーミングPCによくあるギラギラした光り方ではなく、どこか上品で落ち着きのあるライティングです。


このLEDのカラーやエフェクトの調整は、付属のアプリケーションから行いますが、搭載されているマザーボードがASUS製マザーボードか、ASRock製マザーボードかで画面がやや異なります。
高い冷却性
GALLERIAでは、正面吸気を廃止し、側面吸気の構成となり、吸気面積が拡大しています。また、標準搭載の内部ファンが12cmから14cmに切り替えられたことで、送風量と静音性能がアップしています。
これらの変化により、従来筐体よりも冷却性能が向上し、歴代GALLERIAの中で最高の冷却性能を持つ筐体となっています。

斜めで使いやすいコンソール
最もアクセス頻度の高いコンソール部分は、斜めにカットされており、PC本体を机の上と、机の下のどこに配置しても、電源スイッチやUSB接続の周辺機器、ヘッドホンなどの抜き差しが容易になるよう設計されています。
GALLERIAはデザイン性だけでなく、こういったユーザー目線での機能性も洗練されています。

2種類のサイズとボディカラー
GALLERIAには、ボディカラーが異なる2種類のケースがあります(下図)。
ガンメタリック塗装が施され重厚感のあるケース(左)と、アルミパーツが採用され、ヘアライン加工が施された高級感のあるケース(右)です。
どちらのケースが採用されるかは、モデルによって異なります。確認した限りでは、最上位のU Seriesにアルミケースが用いられ、それ以外はガンメタリック塗装のケースが用いられているようです。

また、これまで、ケースサイズと搭載プロセッサーによりシリーズ分けされていましたが、今回、スペックの程度が分かりやすいシリーズ名へと変更されました。これは、18年ぶりの変化となるようです。
下記のように、自分の目指すプレイスタイルに適したスペックのゲーミングPCがどれなのかが、分かりやすくなっています。

・U SERIES:高いスペックで本気で勝ちに行くゲーマー用の最高峰シリーズ
・Z SERIES:熱狂のゲームスタイルを追求する、ワンランク上のハイグレードシリーズ
・X SERIES:プレイの幅を広げる、上級クラスを目指すゲーマーのためのシリーズ
・R SERIES:洗練され、無駄のないスペックを備えた、楽しむためのゲーマー向けシリーズ
Core i7-10700が遅いと感じる場合
Core i7-10700のベンチマークを計測すると、Core i5-10400よりもややいい程度のスコアしか出ず、「あれ遅いな?」と感じるかもしれません。
これは、継続可能な電力上限値を示すPL1がデフォルトの65Wのままだと、あまりスコアが伸びないためです。もし、もう少しパフォーマンスを出したければ、「Intel Extreme Tuning Utility」とうツールでPL1の設定を変更するといいでしょう。

今回、PL1の設定を65Wから150Wへ変更したときのベンチマークスコア、CPU温度などを下表に掲載します。PL1を150Wにすることで、ベンチマークスコアは約1.3倍になり、エンコード時間もかなり短縮されました。このとき騒音値は約34dBから約38dBへと上がりましたが、うるさいというほどではありませんでした。CPU温度温度は80℃台へ上がり気になる方も多いかと思いますが、常時エンコードのような全コアに負荷が100%かかる処理をしなれば、問題ない範囲の温度ではないかと思います。場合によっては、PL1を150Wあたりにするのもいいでしょう。
PL1 : 65W | PL1 : 150W | |
CINEBENCH R23(マルチコア) | 9041 | 11952 |
CINEBENCH R20(マルチコア) | 3506 | 4594 |
エンコード時間 | 11分36秒 | 9分13秒 |
騒音値 | 約34dB | 約38dB |
CPU温度 | 74℃前後 | 82℃前後 |
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。Core i7-10700のPL1設定はデフォルト(65W)のままです。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
![]() 軽い部類のゲーム
Apex Legends
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
低設定 | ー | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 300 fps(最大) | 274 fps | 190 fps | |
2560 x 1440 |
低設定 | ー | 300 fps(最大) | 220 fps |
高設定 | 258 fps | 202 fps | 135 fps | |
3840 x 2160 |
低設定 | 238 fps | 160 fps | 115 fps |
高設定 | 152 fps | 117 fps | 76 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
低設定 | ー | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) | |
2560 x 1440 |
低設定 | ー | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) | |
3840 x 2160 |
低設定 | ー | 300 fps(最大) | 300 fps(最大) |
高設定 | 300 fps(最大) | 241 fps(最大) | 230 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
低設定 | ー | 261 fps | 290 fps |
高設定 | ー | 228 fps | 219 fps | |
最高設定 | 253 fps | 214 fps | 187 fps | |
2560 x 1440 |
低設定 | ー | 259 fps | 286 fps |
高設定 | ー | 230 fps | 214 fps | |
最高設定 | 198 fps | 171 fps | 116 fps | |
3840 x 2160 |
低設定 | 354 fps | 257 fps | 286 fps |
高設定 | 280 fps | 226 fps | 213 fps | |
最高設定 | 106 fps | 83 fps | 55 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
以下に、その他のゲームについて計測したフレームレートを掲載します。
やりたいゲームがある方は、どの程度のグラフィックカードがあれば、十分なフレームレートが出るのかを確認して下さい。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
ZA7R-R38 | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
||
1920 x 1080 |
低 | ー |
高 | ー | |
ウルトラ | 108 fps | |
2560 x 1440 |
低 | ー |
高 | ー | |
ウルトラ | 77 fps | |
3840 x 2160 |
低 | 79 fps |
高 | 47 fps | |
ウルトラ | 40 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
|
||
---|---|---|
ZA7R-R38 | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
||
1920 x 1080 |
低 | ー |
高 | ー | |
最大 | 128 fps | |
2560 x 1440 |
低 | ー |
高 | ー | |
最大 | 114 fps | |
3840 x 2160 |
低 | 111 fps |
高 | 82 fps | |
最大 | 79 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
||
1920 x 1080 |
低 | ー | 114 fps |
高 | ー | 98 fps | |
最大 | 94 fps | 87 fps | |
2560 x 1440 |
低 | ー | 109 fps |
高 | ー | 95 fps | |
最大 | 80 fps | 69 fps | |
3840 x 2160 |
低 | 94 fps | 78 fps |
高 | 76 fps | 62 fps | |
最大 | 52 fps | 40 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
低 | ー | 206 fps | 177 fps |
高 | ー | 137 fps | 101 fps | |
ウルトラ | 140 fps | 113 fps | 82 fps | |
2560 x 1440 |
低 | ー | 177 fps | 126 fps |
高 | ー | 97 fps | 68 fps | |
ウルトラ | 107 fps | 82 fps | 58 fps | |
3840 x 2160 |
低 | 133 fps | 100 fps | 67 fps |
高 | 71 fps | 52 fps | 35 fps | |
ウルトラ | 63 fps | 47 fps | 32 fps |
![]() 重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
最低 | ー | 153 fps | 147 fps |
中 | ー | 142 fps | 130 fps | |
最高 | 147 fps | 138 fps | 120 fps | |
2560 x 1440 |
最低 | ー | 152 fps | 139 fps |
中 | ー | 128 fps | 103 fps | |
最高 | 133 fps | 116 fps | 87 fps | |
3840 x 2160 |
最低 | 143 fps | 120 fps | 89 fps |
中 | 102 fps | 78 fps | 58 fps | |
最高 | 84 fps | 63 fps | 46 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
軽量品質 | ー | 169 fps | 160 fps |
標準品質 | ー | 158 fps | 133 fps | |
高品質 | 138 fps | 124 fps | 99 fps | |
2560 x 1440 |
軽量品質 | ー | 154 fps | 127 fps |
標準品質 | ー | 121 fps | 95 fps | |
高品質 | 115 fps | 97 fps | 75 fps | |
3840 x 2160 |
軽量品質 | 121 fps | 98 fps | 72 fps |
標準品質 | 90 fps | 70 fps | 51 fps | |
高品質 | 74 fps | 58 fps | 44 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
標準(デスク) | ー | 197 fps | 202 fps |
高(デスク) |
ー | 172 fps | 148 fps | |
最高品質 | 201 fps | 161 fps | 139 fps | |
2560 x 1440 |
標準(デスク) | ー | 189 fps | 167 fps |
高(デスク) |
ー | 136 fps | 118 fps | |
最高品質 | 161 fps | 128 fps | 107 fps | |
3840 x 2160 |
標準(デスク) | 169 fps | 133 fps | 118 fps |
高(デスク) |
109 fps | 86 fps | 64 fps | |
最高品質 | 95 fps | 75 fps | 55 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン(DX11)
|
||||
---|---|---|---|---|
ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S | ||
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
||
1920 x 1080 |
低品質 | ー | 136 fps | 130 fps |
高品質 | ー | 118 fps | 113 fps | |
最高品質 | 113 fps | 112 fps | 101 fps | |
2560 x 1440 |
低品質 | ー | 126 fps | 115 fps |
高品質 | ー | 112 fps | 102 fps | |
最高品質 | 108 fps | 102 fps | 91 fps | |
3840 x 2160 |
低品質 | 113 fps | 92 fps | 70 fps |
高品質 | 98 fps | 79 fps | 60 fps | |
最高品質 | 89 fps | 75 fps | 57 fps |
![]() 軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | ZA7R-R38 | XA7C-R37 | XA7C-R70S |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-10700 RTX 3070 |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
|
1920x1080 | 24376 | 24376 | 24041 |
3840x2160 | 24180 | 24180 | 23283 |
※約5500で60fps
グラフィックカード選びの目安
GALLERIAのミドルタワーケース、GALLERIA SKシリーズではミドルクラスからハイエンドのグラフィックスが選択可能です。ただし、初心者の方はどのグラフィックカードを選べばよいか迷うと思います。
下表に、グラフィックカード選び方の目安を記載しますので、参考にしてください。使っている液晶と、どの程度のグラフィック設定(画質)でゲームをしたいかでグラフィックカードを決めるといいと思います。
液晶 | グラフィック設定 | おすすめグラフィックカード |
---|---|---|
4K液晶 | レイトレーシング +高設定 |
GeForce RTX 3090 GeForce RTX 3080 |
4K液晶 | 高設定 | GeForce RTX 3070 GeForce RTX 2080Ti |
FHD 高リフレッシュレート液晶 | 高設定 | GeForce RTX 3060Ti GeForce RTX 2080 SUPER GeForce RTX 2070 SUPER |
WQHD液晶 | 最高設定 | |
FHD液晶 | 最高設定 | GeForce RTX 2060 SUPER GeForce GTX 1660 SUPER |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品で選択できる代表的なプロセッサーとそのベンチマークスコアを下表に掲載します。
Core i7-10700についてはPL1をデフォルトの65Wのときと、150Wにしたときの両方を掲載しています。
Core i9-10900Kのスコアは非常に高いです。CPUに負荷のかかる作業を行うときはおすすめです。Core i7-10700は、全コアがフルで稼働するCINEBENCHの場合、PL1の設定を上げないと高いスコアは出ませんが、ゲーム目的であれば、Core i7-10700でも十分だと思います。
~ CPU性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※一部、CPU-Monkey.comのサイトから引用しています
グラフィックス
本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージは、HDDからGen4 NVMe SSDまで選択することができます。通常であれば、デフォルトのNVMe SSDで十分です。多くのゲームをプレイする場合は多めの容量を選択するといいでしょう。
最近では高画質なゲームが増え、容量も大きくなってきたので、512GB 以上の容量は欲しいところです。
~ ストレージ性能の評価 ~



:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間&ベンチマーク
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
GeForce RTXシリーズなら、4K動画のエンコードも非常に高速です。ただ、ドライバーがまだ最適化されていないのか、GeForce RTX 3070のスコアがあまり伸びませんでした。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Core i7-10700で計測したx265によるエンコード時間が、他の機種で計測したエンコード時間よりも遅くなっています。
電源設定 | Ryzen 7 5800X | Core i7-10700 |
---|---|---|
x265でエンコード (※1) | 7分21秒 | 11分36秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 54秒 | 54秒 |
QSVでエンコード (※3) | ー | ー |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。各モデルのスコアはタブをクリックして下さい。
- Ryzen 7 5800X
RTX 3080 - Core i7-10700
RTX 3070 - Core i7-10700
RTX 2070 SUPER
Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。今回、GeForce RTX 3080搭載機で計測しましたが、トップ1%のランキングとなっており、非常に高いスコアです。


Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。今回、GeForce RTX 3070搭載機で計測しましたが、トップ2%のランキングとなっており、非常に高いスコアです。


Blenderベンチマークの実行結果を掲載します。今回、GeForce RTX 2070 SUPER搭載機で計測しましたが、トップ4%のランキングとなっており、非常に高いスコアです。


- Ryzen 7 5800X
RTX 3080 - Core i7-10700
RTX 3070 - Core i7-10700
RTX 2070 SUPER



以下、静音性、パーツの温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。なお、PL1の設定はデフォルトのままで計測しています。
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲーム等に集中しづらいです。
いずれも”やや低め~普通”の騒音値です。
アイドル時 | エンコード時 | FF14実行時 (60fps制限) |
FF14実行時 (fps制限なし) |
FF15実行時 | |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
約32dB | 約51dB | 約35dB | 約42dB | 約44dB |
Core i7-10700 RTX 3070 |
約33dB | 約34dB | 約34dB | 約38dB | ― |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
約29dB | 約34dB | 約35dB | 約45dB | ― |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
※一部のモデルの掲載を省略しています
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
ここではエンコード時のCPU温度、FF14ベンチを実行時のGPU温度を掲載します。
エンコード時の温度の詳細
下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。
- Ryzen 7 5800X
RTX 3080 - Core i7-10700
RTX 3070 - Core i7-10700
RTX 2070 SUPER
エンコード時のCPU温度は 0℃台後半で推移しており、やや高めの温度です。

エンコード時のCPU温度は50℃台で推移しており、低めの温度です。

エンコード時のCPU温度は70℃台で推移しており、問題ない温度です。

FF14ベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細
下図は、ファイナルファンタジー14 ベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。
- Ryzen 7 5800X
RTX 3080 - Core i7-10700
RTX 3070 - Core i7-10700
RTX 2070 SUPER
60℃台で推移しており、やや低めの温度です。

60℃台で推移しており、やや低めの温度です。

80℃を超えるときもあり、やや高めの温度です。

FF15ベンチ実行時の温度の詳細
下図は、ファイナルファンタジー15 ベンチマーク実行時のGPU温度の詳細です。ファイナルファンタジー14よりも少し負荷が高くなります。
- Ryzen 7 5800X
RTX 3080
CPU温度は60℃台で推移しており、問題ない温度です。GPUも70℃前後で推移しており、こちらも問題ありません。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
Core i7-10700では、PL1が65Wであるため、消費電力はやや抑えられていると思います。
アイドル時 | エンコード時 | FF 14実行時 (60fps制限) |
FF 14実行時 (fps制限なし) |
FF15実行時 | |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
約47W | 約212W | 約172W | 約475W | 約482W |
Core i7-10700 RTX 3070 |
約40W | 約123W | 約137W | 約378W | ― |
Core i7-10700 RTX 2070 SUPER |
約40W | 約118W | 約134W | 約344W | ― |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
デザインがリニューアルされ、デスクトップPCとしては珍しいツートンカラーとなりました。最初に見たときは、イマイチかなと思いましたが、見慣れてくると悪くないデザインだと思います。

フロントパネルは丸みを帯びており、電源を入れると縁取る様にLEDが点灯します。

フロントパネルのGALLERIAのエンブレムです。おそらくアルミ製で高級感があります。

サイドパネルにはメッシュ状の吸気口があり、メッシュ部分は青色です。

コンソールパネルです。同じくLEDが点灯する電源ボタンと、スタート/リセットボタン、USB Type-Aポートが4つ、ヘッドホン/マイクジャックがあります。

天面です。排熱用の孔が開いたシャーシ、埃を防ぐメッシュフィルター、フラットにするためのプラスチック製天面板による、3層構造になっています。筐体内の熱を排出しつつ、天板にコントローラーやヘッドフォンなどを置くことができます。


左側面です。

右側面です。

正面と背面の画像です。

マザーボードのポート類です。ここはマザーボードによって異なってきます。

底面です。

底面には電源ユニットのちょうど下に防塵フィルターがあり、取り外しての掃除が可能です。

底面のゴム足です。高めに設計されており、底面からの吸気が行いやすくなっています。


サイドパネルの内側です。青いメッシュが貼られています。


ケース内部のチェック
左側面のケース内部
左側面のケース内部です。裏面配線がされており、配線処理もきれいです。電源ユニットはこちら側からアクセスします。

SSD用の2.5インチベイが2つあります。

HDD用の3.5インチシャドウベイが2つあります。

右側面のケース内部
内部は裏面配線のおかげですっきりしており、エアフローも良さそうです。
また、重量のあるGeForce RTX 3070以上のグラフィックカードには、重さによる反り返りを支える、リジッドカードサポートが標準で搭載されます。

Ryzen 7 5800X、GeForce RTX 3080

Core i7-10700、GeForce RTX 3070

Core i7-10700、GeForce RTX 2070 SUPER
以下、搭載されていたパーツの画像を掲載しますが、かならずしもこのパーツが搭載されるとは限りません。ご了承ください。
マザーボード
X570チップセットのマザーボードには、「ASRock X570 PHANTOM GAMING 4」が搭載されていました。

Z490チップセットのマザーボードには、「ASUS PRIME Z490-P」が搭載されていました。

H470チップセットのマザーボードには、「ASUS PRIME H470-PLUS」が搭載されていました。

CPUファン
標準で搭載されているCPUファンはこちらです。どのメーカーのクーラーが搭載されるかは分かりません。


Ryzen 7 5800X搭載モデルではDEEPCOOLの簡易水冷クーラーが搭載されていました。

グラフィックカード
GeForce RTX 3080選択時には「Palit GeForce RTX 3080 GamingPro」が搭載されていました。




GeForce RTX 3070選択時には「Palit GeForce RTX 3070 GamingPro」が搭載されていました。




GeForce RTX 2070 SUPER選択時にはZOTAC製が搭載されていました。



XA7C-R70SモデルでのGeForce RTX 2070 SUPERは、Palit製が搭載されていました。基盤を保護するバックプレートが装備されています。



M.2 SSD
M.2 SSD搭載時、マザーボードにヒートシンクが付属されている場合は装着されますが、そうでない場合は裸のままです。発熱が心配な方はご自身でヒートシンクを貼り付けることをおすすめします。



その他
最近では光学ドライブの無いドライブレスのケースが主流となりつつありますが、5.25インチベイのスペースもあり、光学ドライブ(ブルーレイ)も選択可能です。

HDD用の3.5インチシャドウベイです。こちら側からはアクセスできません。

14cmのフロントケースファンです。これで内部全体を冷却します。

14cmのトップケースファンが標準で1基搭載されています。こちらはカスタマイズでもう1基増やすことができます。

重たいグラフィックカードを支えるリジッドカードサポート(オリジナル グラフィックボードステー)です。簡易的なものではなく、グラフィックカードを挟むように固定されており、上下でもネジで固定されているため、とても頑丈です。


斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。

反対側の斜めから見た画像です。

周辺機器
同梱されているGALLERIAオリジナルのゲーミングキーボードとゲーミングマウスです。モニターがあれば、到着後すぐにゲームをプレイすることができます。キーボードに関してはこちらをご覧ください。キーボードはゲームプレイでも使いやすいですが、マウスはかなり軽いので、人によっては使いにくいかも知れません。


まとめ
以上が、GALLERIAミドルタワーのレビューです。
7年ぶりにリニューアルされた筐体は、デザイン性・冷却性・ユーザービリティに優れています。
価格も安くコストパフォーマンスが高いです。
GeForce GTX 1660 SUPERからRTX 3090までのモデルがラインナップされており、ミドルユーザーからヘビーユーザーまで使える製品です。
新筐体の登場と共に、シリーズ名にも変更が加えられ、自分のプレイスタイルに合ったゲーミングPCを探しやすくなりました。
おすすめなのは、GeForce RTX3070搭載のGALLERIA XA7C-R37です。最新のGeForce RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載しているにも関わらず、価格が安く、非常にコストパフォーマンスが高いです。フルHD液晶はもちろんWQHDの液晶でも、ほとんどのゲームが最高設定で60 fps以上出ます。グラフィック設定をやや落とせば、4K液晶や高リフレッシュレート液晶でも使えます。
安く買いたいなら、GeForce GTX 1660 SUPER搭載のGALLERIA RM5R-G60Sが良いでしょう。ミドルスペックのグラフィック性能で、フルHD液晶なら、多くのゲームが"高~最高品質"のグラフィック設定で60 fps以上出ます。価格が7万円台と非常に安いです。
4K液晶や、高リフレッシュレート液晶、マルチ画面などで、高めのグラフィック品質でゲームをしたい方は、GeForce RTX 3080やRTX 3090を搭載したモデルが良いでしょう。価格は上がりますが、ヘビーユーザーに最適です。
新デザインのゲーミングデスクトップPC
ドスパラ GALLERIA ミドルタワー
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