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GALLERIA ミドルタワーの実機レビュー
CPU | インテル第12/第13世代 AMD Ryzen 4000~7000 |
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GPU | RTX 3050 ~
RTX 4090 RX 6500XT ~ 6950XT |
メモリ | 最大128GB |
ストレージ | SSD / SSD+HDD |
価格 | 12万円台(税込)~ |
ドスパラで販売しているサードウェーブのGALLERIA ミドルタワーは、コストパフォーマンスの高いゲーミングPCです。他のBTOパソコンと比較して、ほぼ同じような構成でも価格が安いです。
また、ミニタワーケースのGALLERIAよりも一回り筐体サイズが大きく、デザイン性、使いやすさ、静音性、冷却性も優れています。
さらに翌日~3日で出荷と納期も短く、すぐにPCゲームを始めたい方にもおすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
GALLERIA ZA7R-R36TRyzen 7 7700X、GeForce RTX 3060 Ti、メモリ16GB NEW!
GALLERIA XA7C-R36T
Core i7-12700、GeForce RTX 3060 Ti、メモリ16GB
GALLERIA XA5R-66XT [販売終了]
Ryzen 5 5600X、Radeon RX 6600 XT、メモリ16GB
GALLERIA ZA7R-R38 [販売終了]
Ryzen 7 5800X、GeForce RTX 3080、メモリ16GB
目次
お忙しい方は、「GALLERIAの特徴」のみお読みください。
GALLERIAシリーズの特徴
高いコストパフォーマンス
GALLERIAシリーズは、しっかりとしたPCケースを採用しつつも、他社よりも価格が安いことが多く、コストパフォーマンスが高いゲーミングPCです。
下図はラインナップの一部ですが、他のBTOメーカーのパソコンと比較しても、安く購入できます。
これ以外にも、最新世代のGeForce RTX 4090を搭載したモデルや、インテル第13世代Core搭載モデル、AMD Ryzen 7000シリーズ搭載モデルなどラインナップされています。
また、ラインナップが非常に多く、用途に合ったモデルが選択しやすいです。なお、一番左の「R-Series」はPCケースが一回り小さいミニタワーのGALLERIAとなるため、ご注意下さい。
デザイン性も機能性も進化したPCケース
GALLERIAのPCケースは、モーターショーなどに出品するプロトタイプカーのインダストリアルデザイナーがデザインを担当しており、デザイン性も機能性も優れた筐体です。
左サイドパネルには小窓があり、内部を覗くことができます。ガラス製ではないので割れる心配はなく、水冷クーラーなら内部がすっきりしていて見た目も良いです。
ケースは2種類あります。ガンメタリック塗装が施され重厚感のあるケース(左)と、アルミパーツが採用され、ヘアライン加工が施された高級感のあるケース(右)です。このケースは、各モデルのカスタマイズ画面で選択することが可能です。
フロントパネルは、周りを縁取る様に、LEDがほんのり点灯します。ゲーミングPCによくあるギラギラした光り方ではなく、上品で落ち着きのあるライティングです。
このLEDのカラーやエフェクトの調整は、付属のアプリケーションから行いますが、搭載されているマザーボードがASUS製マザーボードか、ASRock製マザーボードかで画面がやや異なります。また、他のメーカーのマザーボードが搭載されている可能性もあります。
高い冷却性
GALLERIAでは、正面吸気を廃止し、側面吸気の構成となり、吸気面積が拡大しています。また、標準搭載の内部ファンが12cmから14cmに切り替えられたことで、送風量と静音性能がアップしています。
これらの変化により、従来筐体よりも冷却性能が向上し、歴代GALLERIAの中で最高の冷却性能を持つ筐体となっています。
今風の内部デザイン
PCケースの内部はご覧のようになっています。電源ユニットと2.5インチストレージは反対側の側面からのみアクセスできるようになっており、区画が分かれています。また裏面配線が可能で、すっきりしており、今風のPCケースの内部デザインです。
斜めで使いやすいコンソール
最もアクセス頻度の高いコンソール部分は、斜めにカットされており、PC本体を机の上下、どちらに配置しても、電源スイッチやUSB接続の周辺機器、ヘッドホンなどの抜き差しが容易になるよう設計されています。
GALLERIAはデザイン性だけでなく、こういったユーザー目線での機能性も洗練されています。
納期も短い
納期が短いのもメリットです。BTOパソコンの場合、通常1週間くらいの納期ですが、GALLERIAなら、翌日出荷です。住んでいる場所にもよりますが、注文して2日後には製品が届いているので、すぐにゲームを始めることができます。
ゲームベンチマーク
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。なお、CPUのPL1値はデフォルトの状態で計測しています。
その他のゲームタイトルのフレームレート
以下に、その他のゲームについて計測したフレームレートを掲載します。
やりたいゲームがある方は、どの程度のグラフィックカードがあれば、十分なフレームレートが出るのかを確認して下さい。なお、下に掲載しているのは平均フレームレートです。最低フレームレートはもっと下がるため、余裕を持ったグラフィックカードを選ぶといいでしょう。
今回、はじめてRyzen 7 7700XのCPUを使ってみましたが、Core i7-12700を搭載したモデルと同等、タイトルによってはそれ以上の平均フレームレートが出ており、ゲーミング性能が高いプロセッサーです。ただ、現時点ではコストパフォーマンスを考えれば、Core i7-12700がおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Ryzen 7 7700X GeForce RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
|
1920x1080 | 83 fps | 70 fps |
2560x1440 | 52 fps | 39 fps |
3840x2160 | 24 fps | 15 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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解像度 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
|
1920x1080 | 88 fps | 102 fps | 66 fps |
2560x1440 | 74 fps | 85 fps | 55 fps |
3840x2160 | 54 fps | 57 fps | 38 fps |
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
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解像度 | ZA7R-R36T |
Ryzen 7 7700X GeForce RTX 3060 Ti |
|
1920x1080 | 109 fps |
2560x1440 | 77 fps |
3840x2160 | 42 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | ZA7R-R38 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X RX 6600XT |
|
1920x1080 | 138 fps | 112 fps | 118 fps | 93 fps |
2560x1440 | 115 fps | 85 fps | 87 fps | 68 fps |
3840x2160 | 74 fps | 50 fps | 51 fps | 36 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X RX 6600XT |
|
1920x1080 | 147 fps | 150 fps | 130 fps |
2560x1440 | 99 fps | 103 fps | 84 fps |
3840x2160 | 52 fps | 55 fps | 40 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ(DX11)
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解像度 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
|
1920x1080 | 167 fps | 174 fps | 149 fps |
2560x1440 | 126 fps | 129 fps | 98 fps |
3840x2160 | 65 fps | 65 fps | 44 fps |
eスポーツタイトルのフレームレート
現在国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
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解像度 | ZA7R-R38 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X RX 6600XT |
|
1920x1080 | 253 fps | 125 fps | 120 fps | 67 fps |
2560x1440 | 198 fps | 82 fps | 85 fps | 51 fps |
3840x2160 | 106 fps | 43 fps | 44 fps | 28 fps |
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
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解像度 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
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1920x1080 | 271 fps | 240 fps | 194 fps |
2560x1440 | 196 fps | 160 fps | 126 fps |
3840x2160 | 102 fps | 80 fps | 61 fps |
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
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解像度 | ZA7R-R38 | XA7C-R36T | ZA7R-R36T | XA5R-66XT |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
Ryzen 5 5600X RX 6600XT |
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1920x1080 | 300 fps(最大) | 225 fps | 189 fps | 191 fps |
2560x1440 | 258 fps | 162 fps | 144 fps | 136 fps |
3840x2160 | 152 fps | 93 fps | 87 fps | 71 fps |
※トレーニングモード 最大300fpsで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
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解像度 | ZA7R-R36T |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
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1920x1080 | 225 fps |
2560x1440 | 160 fps |
3840x2160 | 140 fps |
※トレーニングモード 最大600fpsで計測
グラフィックカード選びの目安
GALLERIAは、GeForceシリーズ、Radeonシリーズのうち、ミドルクラスからハイエンドまでの幅広いグラフィックスの選択が可能です。ただし、初心者の方はどのグラフィックカードを選べばよいか迷うと思います。
下表に、グラフィックカード選び方の目安を記載しますので、参考にしてください。使っている液晶と、どの程度のグラフィック設定(画質)でゲームをしたいかでグラフィックカードを決めるといいと思います。
液晶 | グラフィック設定 | おすすめグラフィックカード |
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4K液晶 | レイトレーシング +高設定 |
GeForce RTX 4090 |
4K液晶 | レイトレーシング +中設定 |
GeForce RTX 3090 GeForce RTX 3080 |
4K液晶 | 高設定 | GeForce RTX 3070Ti GeForce RTX 3070 |
FHD液晶 | レイトレーシング +高設定 |
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FHD 高リフレッシュレート液晶 | 高設定 | GeForce RTX 3060Ti Radeon RX 6700XT |
WQHD液晶 | 高設定 | |
FHD/60Hz液晶 | 高設定 | Radeon RX 6600XT GeForce RTX 3060 GeForce RTX 3050 GeForce GTX 1660 SUPER |
その他のゲームのベンチマーク
上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
CPU
本製品で選択できる代表的なプロセッサーとそのベンチマークスコアを下表に掲載します。
Core i7-12700は、マルチコアおよびシングルコアのスコアが高く、価格もそこまで高くないため、ミドルスペックのモデルを選ぶ場合、非常におすすめです。
今回、Ryzen 7 7700Xを新たに試してみましたが、従来よりもシングルコア性能が伸びており、マルチコア性能も高めです。ただ、このCPUを搭載した機種はまだ高いので、もう少し価格が下るまで待ったほうがいいでしょう。
最高性能のモデルが欲しいなら、最新の第13世代CoreプロセッサーのCore i9-13900Kがいいでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
本製品で選択できる代表的なグラフィックスは次の通りです。GeforceからRadeonと、最新のGPUを幅広く選択できます。
人気なのは、ミドルスペックのGeForce RTX 3060やRTX 3060 Tiあたりです。迷ったらこのあたりのグラフィックボードがいいと思います。
GALLERIAシリーズの場合、GeForce RTX 3070も人気があります。
また、最新世代のGeForce RTX 4090も発売されました。性能がかなり上がっているため、価格が高くてもいいから、性能を重視したいという方におすすめです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージは、HDDからGen4 NVMe SSDまで選択することができます。通常であれば、デフォルトのNVMe SSDで十分な速度です。多くのゲームをプレイする場合は多めの容量を選択するといいでしょう。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間&ベンチマーク
クリエイターソフトの処理時間の計測結果を下に掲載します。なお、特に何も記載していない場合は、CPUのPL1値はデフォルトのままです。
Lightroomによる書き出し時間は、計測方法を変更したので、過去に計測したモデルのデータはありません。Ryzen 7 7700X搭載モデルのみ結果を掲載します。原因がわかりませんが、Ryzen 9 7900Xと比較して、かなり差がある結果となりました。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
4K動画の書き出し時間は、Ryzen 7 7700Xは速かったです。
※ グラフィックスは全てデスクトップPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ソフトウェアエンコードも、Ryzen 7 7700Xは非常に速いです。
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
Ryzen 7 7700X / RTX 3060 Tiのモデルのスコアは下の通りです。上位16%に入る比較的高いスコアです。
Ryzen 7 7700X / RTX 3060 Ti以外のモデルは、旧ベンチマークソフトでの結果を掲載します。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。
- Ryzen 7 7700X
GeForce RTX 3060 Ti - Core i7-12700
GeForce RTX 3060 Ti - Ryzen 5 5600X
Radeon RX 6600XT
FF15ベンチ実行時の温度の詳細
下図は、ファイナルファンタジー15 ベンチマーク実行時のCPU温度およびGPU温度の詳細です。
- Ryzen 7 7700X
RTX 3060 Ti - Ryzen 7 5800X
RTX 3080 - Core i7-12700
RTX 3060 Ti - Ryzen 5 5600X
RX 6600XT
静音性のチェック
本機の動作音(静音性)のチェックです。もし動作音が大きいと、ゲーム等に集中しづらいです。
Ryzen 7 7700X搭載モデルでは、トップファンが2基、ラジエーターファンがフロントに搭載されており、CPU温度が高くファンが高速回転するため、エンコード中、ゲーム中は高めの騒音値です。アイドル時は問題ない騒音値です。
Ryzen 7 5800Xを搭載した2つのモデルは、ラジエーターファンがややうるさかったので、エンコード時の騒音値が高めとなっています。
逆に、Core i7-12700はPL1がデフォルトの65Wのときのデータなので、上で掲載した通りCPU温度に余裕があるため、そこまでファンはうるさくならず、騒音値は低めです。ただし、PL1値を上げると、もっとうるさくなります。
Ryzen 5 5600X、Radeon RX 6600XT搭載モデルは、CPU、GPUともにそこまで高い性能ではないので、高負荷時も静かです。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
約31dB | 約52dB | 約45dB~53dB |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
約32dB | 約51dB | 約44dB |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
約32dB | 約32dB | 約42dB |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
約32dB | 約34dB | 約37dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
Core i7-12700のモデルは、PL1をデフォルトの65Wで計測しているので、エンコード時の消費電力は低めです。PL1値を上げると、消費電力はもっと高くなります。
ゲーム時の消費電力は、グラフィックボードの性能に比例して高くなります。高めの消費電力なので、余裕を持った電源ユニットを選択するといいでしょう。
アイドル時 | エンコード時 | FF15実行時 | |
Ryzen 7 7700X RTX 3060 Ti |
約62W | 約195W | 約365W |
Ryzen 7 5800X RTX 3080 |
約47W | 約212W | 約482W |
Core i7-12700 RTX 3060 Ti |
約44W | 約133W | 約378W |
Ryzen 5 5600X Radeon RX 6600XT |
約37W | 約132W | 約260W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
デスクトップPCとしては珍しいツートンカラーです。
フロントパネルは丸みを帯びており、電源を入れると縁取る様にLEDが点灯します。
フロントパネルのGALLERIAのエンブレムです。
サイドパネルにはメッシュ状の吸気口があり、メッシュ部分は青色です。
コンソールパネルです。同じくLEDが点灯する電源ボタンと、スタートボタン、リセットボタン、USB Type-Aポートが4つ、ヘッドホン、マイクジャックがあります。
天面です。排熱用の孔が開いたシャーシ、埃を防ぐメッシュフィルター、フラットにするためのプラスチック製天面板による、3層構造になっています。筐体内の熱を排出しつつ、天板にコントローラーやヘッドフォンなどを置くことができます。
右側面です。
左側面です。
正面と背面の画像です。なお、現在、マザーボード側の映像出力端子には、使用禁止シールが貼られています。
マザーボードのポート類です。ここはマザーボードによって異なってきます。
底面の画像はご覧の通りです。
底面には電源ユニットのちょうど下に防塵フィルターがあり、取り外しての掃除が可能です。
底面のゴム足です。高めに設計されており、底面からの吸気が行いやすくなっています。
サイドパネルの内側です。青いメッシュが貼られています。
ケース内部のチェック
右側面のケース内部
右側面のケース内部です。裏面配線がされており、配線処理もきれいです。電源ユニットはこちら側からアクセスします。
SSD用の2.5インチベイが2つあります。
最近のモデルは、こちら側から3.5インチシャドウベイアクセスできるケースが多いです。
左側面のケース内部
内部は裏面配線のおかげですっきりしており、エアフローも良さそうです。
また、重量のあるGeForce RTX 3070 Ti以上のグラフィックカードには、重さによる反り返りを支える、リジッドカードサポートが標準で搭載されていました。
以下、搭載されていたパーツの画像を掲載しますが、必ずしもこのパーツが搭載されるとは限りません。ご了承ください。
マザーボード
Ryzen 7 7700Xを搭載したX670Eチップセットのマザーボードには、「ASUS X670E PG Lightning」が搭載されていました。
Core i7-12700を搭載したH670チップセットのマザーボードには、「ASUS PRIME H670-PLUS D4」が搭載されていました。
Ryzen 7 5800Xを搭載したX570チップセットのマザーボードには、「ASRock X570 PHANTOM GAMING 4」が搭載されていました。
Ryzen 5 5600Xを搭載したB550チップセットのマザーボードには、「ASRock B550 TW」が搭載されていました。
CPUファン
標準で搭載されている空冷CPUクーラーはこちらです。どのメーカーのクーラーが搭載されるかは分かりません。
Ryzen 7 7700X、Ryzen 7 5800X搭載モデルではDEEPCOOLの簡易水冷クーラーが搭載されていました。ラジエータはフロントに取り付けられています。
Scytheの「虎徹 MarkⅡ」のほか、同メーカーの「無限五」を選択することができます。無限五は虎徹 MarkⅡよりもヒートシンクが大きいので、空冷の割には冷却性能は非常に高いです。
グラフィックカード
続いて、本製品に搭載されていたグラフィックカードの画像およびパーツ名を紹介します。なお、ここでは、過去のGALLERIAシリーズのモデル(現在は販売停止のモデル)で、現在も選択できるグラフィックカードについても掲載します。
GeForce RTX 3080選択時には「Palit GeForce RTX 3080 GamingPro」が搭載されていました。
GeForce RTX 3070 Ti選択時には「Palit GeForce RTX 3070Ti GamingPro」が搭載されていました。
GeForce RTX 3070選択時には「Palit GeForce RTX 3070 GamingPro」が搭載されていました。
Radeon RX 6700XT選択時にはASRock製が搭載されていました。
GALLERIA ZA7R-R36T、GeForce RTX 3060 Ti搭載時には「ASUS DUAL-RTX3060TI-O8G-MINI-V2」が搭載されていました。補助電源8ピン1本の小型モデルでブーストクロックなどは標準値です。
GeForce RTX 3060 Ti選択時にはZOTAC製が搭載されていました。
Radeon RX 6600XT選択時にはASRock製が搭載されていました。
M.2 SSD
M.2 SSD搭載時、マザーボード付属のヒートシンクが装着されます。
その他
最近では光学ドライブの無いドライブレスのケースが主流となりつつありますが、5.25インチベイのスペースもあり、光学ドライブ(ブルーレイドライブなど)も選択可能です。
HDD用の3.5インチベイの画像です。
14cmのフロントケースファンです。
Ryzen 7 7700Xを搭載したZA7R-R36Tでは、14cmのトップケースファンが標準で2基搭載されていました。なお、モデルによっては、フロント、トップ、リアのケースファンを追加したり、静音化や高速化などのカスタマイズが可能です。
重たいグラフィックカードを支えるリジッドカードサポート(オリジナル グラフィックボードステー)です。見栄えが悪いですが、簡易的なものではなく、グラフィックカードを挟むように固定されており、上下でもネジで固定されているため、とても頑丈です。
斜めから見た画像
斜めから見たケース内部の画像です。
反対側の斜めから見た画像です。
周辺機器
最後に、オプション販売されているGALLERIAオリジナルのゲーミングキーボードとゲーミングマウスの画像を掲載します。モニターがあれば、到着後すぐにゲームをプレイすることができます。キーボードはゲームでも使いやすいですが、マウスはかなり軽いので、人によっては使いにくいかも知れません。
まとめ
以上が、GALLERIAミドルタワーのレビューです。
デザイン性・冷却性・ユーザビリティに優れたPCケースで、価格も安くコストパフォーマンスが高いです。
GeForce GTX 1660 SUPERからGeForce RTX 4090までのモデルがラインナップされており、エントリーユーザーからヘビーユーザーまで、目的にあったモデルを選択できます。
人気なのは、GeForce RTX 3060/3060 Tiのミドルレンジのグラフィックカードを搭載したモデルです。特に、GeForce RTX 3060はVRAMを12GB搭載し、ゲームだけでなく動画編集などの用途にも使いやすいです。ゲーム用途なら、GeForce RTX 3060 Tiのほうがコスパは高いと思います。
少し高めの性能がよければ、GeForce RTX 3070や3070 Tiを搭載したモデルがいいでしょう。GALLERIAシリーズは、このあたりのモデルが人気が高いことが多いです。
また、GeForce RTX 4090を搭載した最新世代のグラフィックカードを搭載したモデルもあります。価格度外視で、とにかく性能を求めたいのであれば、こちらがおすすめです。
CPUに関しては、インテルは第13世代、AMDはRyzen 7000シリーズが発売されましたが、まだ価格が高いので、現時点ではインテル第12世代Coreプロセッサーがおすすめです。Ryzen 7 5700モデルも安くなっているので、こちらもコスパが高くていいと思います。
高いコスパのゲーミングデスクトップPC
GALLERIA ミドルタワー
三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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