GeForce RTX 4070 Ti のベンチマーク

2023年1月5日に「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、NVIDIAの新たなグラフィックス
「GeForce RTX 4070 Ti」が発売となりました。
ここでは、「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」のグラフィックカードを用いて、3DMarkや各ゲームのフレームレート、レイトレーシングや最新のDLSS3を有効にしたときのフレームレート、AV1エンコード時間などを計測した結果を掲載します。
執筆:ゲーム記事担当"つむじ"
目次
GeForce RTX 4070 Ti のスコア結果【概要】
前世代のRTX 3070 Tiよりも約1.5倍高速
細かい説明は抜きに、「GeForce RTX 4070 Ti」が前世代と比較してどのくらい性能が向上したのか知りたい方のために、まずは代表的なベンチマーク「3DMark Time Spy」のスコアを掲載します。
GeForce RTX 4070 Tiは、前世代のRTX 3070 Tiと比較して約57%高速でした。
従来のハイエンドグラフィックスと比較すると、「RTX 3080 Ti」より約21%、「RTX 3080」より32%も高速です。一方、消費電力はRTX 3070 Tiより低く、ワットパフォーマンスの高いグラフィックスと言えるでしょう。
さらに、DLSS3に対応したゲームタイトルなら、前世代よりさらにフレームレートを底上げすることができ、2560×1440解像度なら最新のゲームも高いフレームレートでプレイが可能です。
扱いやすいカードサイズの製品も登場しており、ゲームだけでなく、クリエイティブワークにもおすすめのグラフィックカードです。
:RTX 4070 Tiで計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
GeForce RTX 4070 Tiの特徴
速さのその先へ
2023年1月4日、CES 2023のNVIDIA特別講演『GeForce Beyond』にて発表された「GeForce RTX 4070 Ti」は、元々は“混乱を招く”ということで発売がキャンセルされた「GeForce RTX 4080 12GB」モデルとなりますが、RTX 4080と区別するため、スペックはそれなりに縮小されています。
新世代となる「NVIDIA Ada Lovelace」アーキテクチャの特徴は以下の3点です。
■ 前世代の最大2倍の性能と電力効率を実現
■ レイトレーシング性能が最大2倍と飛躍的に向上
■ AI性能が最大2倍と飛躍的に向上
RTX 4070 Tiは、前世代のRTX 3070 Tiと比較して、製造プロセスはSamsung 8Nから、NVIDIA GPU向けに最適化されたTSMC 4Nになり、「Tensor」コアは第4世代、「RTコア」は第3世代へと進化。CUDAコアは7680基に増強され、ブーストクロックはRTX 4080よりも高い2.61GHzへと大きく引き上げられています。
VRAM容量は12GBへと増強されていますが、メモリバス幅は192bit、帯域幅も504 GB/sへと縮小されています。その分、TGP (Total Graphics Power) は285Wと、前世代よりも低くなっています。
「NVIDIA Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したグラフィックスの中で最も消費電力が少なく、RTX 3080 Tiよりも省電力で高い性能というのが「GeForce RTX 4070 Ti」の特徴となります。
また、RTX 40シリーズでは、NVENCによるデュアルエンコードに対応し、「AV1」エンコードにも対応。ゲームだけでなく配信者や映像クリエイターにとっても大きな強みとなっています。
GeForce RTX 4080 | GeForce RTX 4070 Ti | GeForce RTX 3070 Ti | |
GPUコア | AD103 | AD104 | GA104 |
GPUアーキテクチャ | Ada Lovelace | Ampere | |
製造プロセス | TSMC 4N | SAMUSUG 8N | |
CUDAコア数 | 9728 | 7680 | 6144 |
Tensorコア数 | 304(第4世代) | 240(第4世代) | 192(第3世代) |
RTコア数 | 76(第3世代) | 60(第3世代) | 48(第2世代) |
定格クロック | 2.21 GHz | 2.31 GHz | 1.57 GHz |
ブーストクロック | 2.51 GHz | 2.61 GHz | 1.77 GHz |
メモリタイプ | GDDR6X | ||
メモリ容量 | 16GB | 12GB | 8GB |
メモリスピード | 22.4 Gbps | 21 Gbps | 19 Gbps |
メモリバス幅 | 256 bit | 192 bit | 256 bit |
メモリ帯域幅 | 716.8 GB/s | 504 GB/s | 608 GB/s |
DLSS | 3 | 2 | |
NVENC | 第8世代×2 | 第7世代 | |
Total Graphics Power(TGP) |
320W | 285W | 290W |
推奨電源 | 850W | 700W | |
販売価格(税込) | 約24万円 | 約15万円 | 約9万円 |
テスト環境
テストに使用したグラフィックカード
今回の検証に使用したグラフィックカードは「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」です。価格は税込 149,800円でした。MSIなのにRGBライティング非搭載の比較的スリムなカードです。
10万超えが当たり前となってきているNVIDIAのグラフィックカードですが、やはり高過ぎるのか発売から5日が経過した今でも在庫が多数残っているようです。
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」の詳細については下記をご覧ください。
外箱と同梱物です。グラフィックカードと12VHPWR電源ケーブルの他に、カードを支えるサポートブラケットが付属しています。


カード寸法は308(L)mm x123(W)mm x52(H)mmと、RTX 4090やRTX 4080と比較するとスリムで扱いやすいサイズです。質量は実測で1154gでした。金属製のバックプレートを備えており、耐久性に優れています。


2.5スロット専有で他社製品と比較しても、スマートなサイズに収まっています。3連ファンには「TORX FAN 4.0」を採用し、冷却性に優れ、分厚いヒートシンクと「Airflow Control」で静音性にも優れています。セミファンレス仕様なので低温の時はファンが停止し、LED非搭載で省電力性にも優れています。MSIにしては無駄を削ぎ落としたデザインです。


映像出力端子はDisplayPort 1.4aが3ポート 、HDMI 2.1が1ポートとなっています。

電源コネクタはRTX 4090と同様、新規格の16ピンとなっています。


付属の変換ケーブル「12VHPWR電源ケーブル」を接続して使用します。RTX 4090では8ピン×4、
RTX 4080では8ピン×3を一本に集約していましたが、RTX 4070 Tiでは8ピン×2に減り、配線処理がしやすくなりました。


手持ちのRTX 4090、RTX 4080とサイズを比較してみました。RTX 4090とRTX 4080のサイズは巨大ですが、「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」は他より一回り小さく、比較的扱いやすいサイズになっています。



「TUF Gaming GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X」
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」
手持ちのRTX 3080 Ti、RTX 3070 Tiとサイズを比較してみました。
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」のサイズはRTX 3080 Tiと同等です。

「GALAKURO NVIDIA GEFORCE RTX 3080 Ti」
「GALAKURO NVIDIA GEFORCE RTX 3070 Ti」

接続方法は以下の通り、8ピンを2本用意して1本ずつ接続します。8ピン2股での接続はNGです。発火の危険性があります。グラフィックスカードに挿す12VHPWRケーブルも、奥までしっかり挿さないと、発火の危険性があるのでご注意ください。


NZXT H7 Whiteケース、ASRock Z790 Pro RSマザーボードに接続してみました。グラフィックカードのブラケットは2スロットですが、ヒートシンクとファンを含めると実質2.5スロットほど占有します。
「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」は前述の通り、他社の製品よりスリムで、RTX 4090/4080のカードと比べると扱いやすいサイズです。小さめのミドルタワーケースでも綺麗に収まると思います。
その分RGBライティングは搭載されていないので、ガラスパネル越しだと少々物足りないかもしれません。LEDが不要な方やクリエイターの方にはおすすめのカードです。



「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」のGPU-Zの結果は、次のようになっています。
オーバークロックモデルなので、コアクロックが2640MHzまで引き上げられています。

テストに使用したPC
GeForce RTX 4070 Tiのベンチマークを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。パソコンショップSEVENで購入した、NZXT H7 Whiteケースに、CoolerMasterの1000W電源、Raptor Lake-Sの最上位モデル「Core i9-13900K」を搭載したゲーミングPCです。レビュー記事はスペック表下のリンク先やYoutube動画からご覧ください。

OS | Windows 11(22H2) |
---|---|
CPU | Core i9-13900K |
ケース | NZXT H7 White |
マザーボード | ASRock Z790 Pro RS(最新のBIOS 4.14にアップデート) |
CPUクーラー | CoolerMaster PL360 FLUX [水冷] |
メモリ | Crucial DDR5-4800 32GB(16GB×2) |
ストレージ | SSD WD Black SN850X [PCIe Gen4x4 NVMe 1TB] |
電源 | CoolerMaster V1000 Platinum [1000W] |
3DMark ベンチマークスコア
ここではゲーミングPC向けのDirectX 12ベンチマークである「Speed Way」と「Time Spy」のスコアを掲載しています。
RTX 4070 Tiのスコアは、RTX 3070 Tiと比較して約57%、RTX 3080と比較すると約20%~30%のスコアアップとなります。
:RTX 4070 Tiで計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)


ゲームのベンチマークスコア
各ゲームベンチマークでのスコア比較です。いずれもグラフィック品質設定を最高設定にした場合の平均フレームレートを掲載します。なお、負荷が重い部類のゲームのみ、最低フレームレートも記載しています。
GeForce RTX 4070 Tiは“最新のゲームも1440p/120 fpsで動作する性能”とされています。
負荷の重い「サイバーパンク2077」では、2560×1440解像度で118 fps、「Forza Horizon 5」では、166 fpsと非常に高い平均フレームレートです。2560×1440解像度であれば、重いゲームも平均120 fps以上のフレームレートで快適にゲームをすることができるでしょう。
ただし、4K解像度になるとVRAM不足からRTX 3090とフレームレート差はそれほど大きくありません。
前世代のRTX 3070 Tiと比較すると、2560×1440解像度において平均約50%の性能アップ、RTX 3080と比較すると平均約26%の性能アップとなります。
![]() 重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
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品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高設定 | 1920x1080 | 106 fps |
2560x1440 | 75 fps | |
3840x2160 | 64 fps |
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)(Patch 1.61)
|
|||
---|---|---|---|
品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 105 fps | 175 fps |
2560x1440 | 95 fps | 118 fps | |
3840x2160 | 46 fps | 56 fps |
![]() 重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
エクストリーム | 1920x1080 | 164 fps | 189 fps |
2560x1440 | 148 fps | 166 fps | |
3840x2160 | 112 fps | 124 fps |
![]() 重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2(VULKAN)
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|||
---|---|---|---|
品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 93 fps | 144 fps |
2560x1440 | 43 fps | 123 fps | |
3840x2160 | 40 fps | 78 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
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|||
---|---|---|---|
品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
ウルトラ | 1920x1080 | 196 fps | 229 fps |
2560x1440 | 133 fps | 173 fps | |
3840x2160 | 81 fps | 98 fps |
![]() 重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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|||
---|---|---|---|
品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
高品質 | 1920x1080 | 142 fps | 202 fps |
2560x1440 | 109 fps | 157 fps | |
3840x2160 | 61 fps | 89 fps |
![]() 重い部類のゲーム
フォートナイト (チャプター4 シーズン1)(DX12)
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|||
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品質 | 解像度 | 最低 fps | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 82 fps | 105 fps |
2560x1440 | 58 fps | 73 fps | |
3840x2160 | 34 fps | 40 fps |
※なお、レンダリングモードをパフォーマンスにした場合は、もっと高いフレームレートが出ます
![]() 中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 249 fps |
2560x1440 | 196 fps | |
3840x2160 | 103 fps |
![]() 中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
品質 | 解像度 | 平均 fps |
最高 | 1920x1080 | 251 fps |
2560x1440 | 202 fps | |
3840x2160 | 111 fps |
レイトレーシングとDLSS有効時のスコア
次に、ディープラーニング スーパー サンプリング(DLSS)の効果を計測するベンチマークスコアを掲載します。GeForce RTX 40シリーズでは第4世代「Tensor」コアに、進化した「DLSS3」により、従来の超解像技術に加え、フレーム生成技術を追加することで、フレームレートをさらに高められるようになりました。
3DMark - NVIDIA DLSS feature test
GeForce RTX 4070 Tiは、従来のDLSS2だと、WQHD解像度でフレームレートの伸びは約2.3倍、4K解像度では約2.6倍アップしています。フレーム生成が加わったDLSS3だと、WQHD解像度でフレームレートの伸びは約2.5倍、4K解像度ではなんと3倍以上フレームレートがアップしています。

:DLSS2 ONの場合
3DMark - Port Royal
続いて、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークスコアです。GeForce RTX 40シリーズでは、第3世代の「RTコア」によりレイトレーシング機能も大幅に強化されています。3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」のベンチマーク結果です。
こちらは、RTX 4070 Tiは、RTX 3070 Tiと比較すると約60%スコアがアップ。RTX 3080と比較すると、約27%のスコアアップです。

ゲームベンチマークスコア
実際のゲームのベンチマークでのDLSS有効時のフレームレートです。DLSS3に対応したゲームなら、WQHD解像度で、最大3倍フレームレートが向上し、DLSS2でも2倍以上フレームレートが向上します。
![]() 重い部類のゲーム
Portal with RTX(DLSS:バランス)
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:DLSS2 ONの場合(フレーム生成OFF)
![]() 重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)(DLSS:バランス)
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:DLSS2 ONの場合(フレーム生成OFF)
![]() 重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(Patch 1.61)(DLSS:バランス)
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![]() 重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark(DLSS:バランス)
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クリエイター向けソフトのベンチマークスコア
以下、各クリエイター向けソフトの処理時間を掲載します。GeForce RTX 40シリーズでは、NVIDIA独自のエンコード形式「NVENC」が第8世代に進化し、対応しているソフトならデュアルエンコードにより処理時間がさらに速くなります。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間です。グラフィック性能が向上している分、書き出しが速くなっています。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 による書き出し時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7において、コーデック「H.265/HEVC」、エンコーダー「NVENC」でのハードウェアエンコード時間は下記の通りです。
RTX 4070 Tiは、RTX 4090やRTX 4080とほど同じエンコード時間で、高速です。

※ NVIDIAのGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
DaVinci Resolve Studio 18 による書き出し時間
下記のグラフは、コーデック「H.264」、エンコーダー「NVIDIA」にしたときと、コーデック「AV1」、エンコーダー「NVIDIA AV1」にしたときの動画の書き出し時間です。
H.264での書き出し時間は、GeForce RTX 40シリーズは、旧世代のグラフィックスと比べると短いです。
AV1での書き出し時間は、RTX 40シリーズどれもあまり差はありませんでした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間は下表の通りです。なお、書き出しにGPUを使用する設定(デフォルト)にしています。RTX 4090やRTX 4080と比較するとやや見劣りしますが、それでもかなり高速です。

:RTX 4070 Tiで計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリングスコア
3D CGソフト「Blender」のベンチマークスコアです。
グラフィック性能の差が、そのままスコアに出ており、RTX 4090やRTX 4080ほどではありませんが、RTX 4070 Tiも高いスコアです。

GPU温度のチェック
GPU温度のチェックです。
下記の画像はゲームベンチマーク実行中のGPU温度の推移をグラフ化したものです。計測時の部屋温度はいずれも26℃に設定しています。
WQHD解像度、レイトレーシングを有効にした高負荷な「サイバーパンク2077」ベンチマーク実行中でのGPU温度は73℃前後と問題ない温度です。
「Forza Horizon 5」のベンチマークも65℃前後と低めの温度です。


消費電力のチェック
最後に消費電力の比較です。RS-BTWATTCH2Aのワットチェッカーで10分間計測し、平均の消費電力を掲載しています。
測定はグラフィックカード単体の消費電力ではなく、PC全体の消費電力です。ケースとマザーボードのLEDはオフにし、測定機器にはワットチェッカーを使用しています。
アイドル時は55Wと、RTX 30シリーズのハイエンドカードらよりも、わずかに高い消費電力であったものの、RTX 4090よりは大分低い消費電力でした。
また、3DMarkベンチマーク時は、RTX 4070 Tiは、RTX 30シリーズのどのハイエンドカードよりも低い消費電力となっています。RTX 3070 Tiよりも低い消費電力で、RTX 3090よりも高いパフォーマンスを発揮するRTX 4070 Tiは、ワットパフォーマンスも非常に優れていることがわかります。
※10分間の平均消費電力を掲載しています
まとめ
低消費電力でRTX 3090を上回るパフォーマンス
「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用した、RTX 40シリーズに新たに加わったGeForce RTX 4070 Ti は、前世代のRTX 3070 Tiより少ない消費電力で約1.5倍も高速です。FHD(1920×1080)やWQHD(2560×1440)解像度なら、RTX 3090を上回るパフォーマンスで、最新のゲームでも120 fpsを狙えるハイクラスのグラフィックカードです。
さらに、「Ada Lovelace」アーキテクチャの目玉機能であるDLSS3なら、負荷の高いレイトレーシング環境でも、RTX 3090より低い消費電力で高いフレームレートでのプレイが可能です。
RTX 4090やRTX 4080ではネックだったグラフィックカードの大きさも、RTX 3070 Tiなら、今回レビューした「MSI GeForce RTX 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC」のような扱いやすいサイズもあります。
ただし、価格が最安値でも149,800円とやはりまだ高額。ハイエンドクラスのRTX 30シリーズから買い替える必要はないですが、これから高性能グラフィックスを搭載したゲーミングPCの購入を検討している方は、RTX 4070 Tiは、選択肢としては大いにおすすめです。
GeForce RTX 4070 Tiが搭載可能なおすすめPC
最後に、現在GeForce RTX 4070 Tiが搭載できるおすすめのBTOパソコンの紹介です。最新のRyzen 7000シリーズやインテル第13世代CPU搭載モデルがおすすめです。

サイズ | ミドルタワー |
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CPU | Core i7-13700F |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB |
価格 | 32万円台(税込)~ |
デザイン性も機能性も高いGALLERIAの人気ケース。
最新のインテル第13世代にGeForce RTX 4070 Tiという構成が早くも登場。
レビュー記事はこちら
サイズ | 色々 |
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CPU | 13th Core i9 / i7 Ryzen 7000 など |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti 12GB |
価格 | カスタム内容による |
PCケースから、マザーボード、電源など、メーカーを指定してカスタマイズ可能。
細かくパーツをカスタマイズして購入したい方におすすめ。
レビュー記事はこちら
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