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ドスパラ raytrek R7の実機レビュー

更新日:2021年5月31日
CPU Core i7-10875H
GPU RTX 3070 Laptop
メモリ 32 / 64GB(DDR4-2933)
ストレージ 最大2TB PCIe SSD x2
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 WQHD 165Hz 非光沢
質量 約2.3kg
バッテリー 約7.1時間
価格[税込] 23万円台~
17.3インチWQHD液晶搭載のクリエイター向けノートPC

raytrek R7は、17インチの大画面に、WQHDの高解像度の液晶を搭載したクリエイター向けノートPCです。

Core i7-10875HにGeForce RTX 3070を搭載し、スペックも非常に高く、動画編集など負荷のかかる作業も快適です。

さらに、質量が約2.3kg、薄さ約20mmと、高い性能の17インチノートPCにしては軽くて薄いので、持ち運ぶのにも便利です。

現在発売中の最新機種の情報はこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10875H、32GBメモリ、GeForce RTX 3070、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「raytrek R7の特徴」のみお読みください。

 

raytrek R7の特徴

RTX 3070搭載!最大グラフィックスパワーは140W

raytrek R7は、GeForce RTX 30シリーズの中でも上位クラスのGeForce RTX 3070 Laptopを搭載しています。さらに、最大グラフィックパワーは、140Wに設定されています。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

最大グラフィックパワーが140Wというのは、GeForce RTX 3070 Laptopを搭載した他のノートと比較してみても、高めの設定になっています。

国内で販売中のGeForce RTX 3070 Laptop搭載ノート
  最大グラフィックスパワー
デル Alienware m15 R4 140W
raytrek R7 [本機器] 140W
ASUS ROG Strix G15 130W
MSI GP66 Leopard 10U 130W
ASUS TUF Gaming A17 95W
ASUS TUF Dash F15 85W
※一部、下のサイトを参照しておりますが、正確ではないケースもあるようです。
【参考】 PCWorld(ASUS製品)、 NOTEBOOK CHECK(その他)

 

3DMark Time Spyの結果を確認してみると、raytrek R7は、最大グラフィックスパワーが85Wや95WのGeForce RTX 3070 Laptop搭載PCよりも、高いスコアになっていることが分かります。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 11361 (130W)
RTX 3070 10327 (130W)
RTX 3080 8GB 10258 (105W)
RTX 3070 9537 (140W)
RTX 2080 9456
ミドルハイ RTX 3070 9220 (95W)
RTX 3070 8838 (85W)
RTX 3060 8302 (130W)
RTX 2070 7778
RTX 3060 7519 (95W)
ミドルレンジ RTX 3060 7047 (75W)
RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5667
エントリー RTX 3050Ti 5292 (60W)
RTX 3050 4600くらい
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :GeForce RTX 3070 Laptop
 :レビュー機で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

CPUのPower Limitの調整が可能

ノートPC用のプロセッサーの場合、CPUのPL1やPL2の設定を変更することは難しいのですが、raytrek R7では、プリインストールされているシステム管理ソフト「コントロールセンター」から変更することが可能です。

「コントロールセンター」では、「Office Mode」「Game Mode」「Turbo Mode」の3つのプリセットの動作モードが用意されており、それぞれのモードにおいて「SPC Settings」からCPUのPL(Power Limit)の値を変更することができます。

PL1の数値を定格より上げることで、ゲームではフレームレートが向上し、エンコードでは時間が短縮されるなど、性能が向上しますが、その分、消費電力や発熱も多くなり、故障の原因にもなりかねないので、変更する際は注意が必要です。

コントロールセンターではその他にも、GPUの最大温度やDynamic Boostの上限値も変更でき、状況に応じて、自由なパフォーマンス調整が可能となっています。

今回、Dynamic Boostを15Wまで上げてテストしたところ、PCを故障させてしまいました。ボディが薄型で特別放熱性がいいパソコンではないため、無理な設定変更はしないほうがいいと思います。

コントロールセンターからPL上限値やGPUのなどパフォーマンス調整が可能

 

作業のしやすい17インチのWQHD大画面ディスプレイ

17.3インチの大画面にWQHD(2560×1440ドット表示)の高解像度液晶を搭載しているので、作業スペースが広く、さらには165Hzの高リフレッシュレートにも対応しているので、残像の少ない滑らかな映像で作業に集中することができます。

また、sRGBカバー率は約100%なので、色域も広く、クリエイティブな作業に十分使えるレベルの液晶を搭載していると思います。

17.3インチのWQHD高品質ディスプレイ搭載

 

場所を選ばないスリムでシンプルなボディ

raytrek R7は、薄さ約20mm、重量約2.3kgと、高性能パーツを搭載した17.3インチノートにしては非常にスリムで持ち運びやすいデザインとなっています。

見た目も全面マットブラックで、天面には何もない非常にシンプルなデザインとなっています。変な派手さがないのでどこでも使用できるデザインです。

17.3インチの高性能ノートにしてはスリムでデザインも極めてシンプル

 

最大3画面のマルチディスプレイ表示が可能

raytrek R7は、背面に映像出力ポートであるHDMI2.1×1、USB Type-C(DisplayPort1.4)×1を搭載しているので、最大3画面に出力してのマルチディスプレイ環境が可能です。

本製品だけでは足りない作業スペースも、外部の液晶ディスプレイに接続することですぐにスペースが広がり、マルチタスクや高解像度の画像/動画編集、ながら作業も快適にでき、作業効率もさらにアップします。

最大3画面のマルチディスプレイで作業効率アップ

 

標準で1TBの大容量SSD、32GBの大容量メモリを搭載

ストレージは標準で1TBの大容量NVMe SSD、メモリは標準で32GBを搭載しており、クリエイターも満足できるスペックです。

さらに、メモリは最大で64GB、ストレージは最大で合計4GB NVMe SSD(2TB + 2TB)にカスタマイズすることも出来ます。

自己責任となりますが、底面カバーを外せる方は、自分でメモリやストレージの換装・増設を行うのもいいでしょう。底面カバーも比較的外れやすいようになっています。

動画編集や、RAW現像などをしていると、ディスク容量が足りなくなりがちなので、大容量ストレージを搭載でき、かつ後から増設する手段もあるのは便利だと思います。

内部にはM.2スロットが2つ

 

各用途の快適度

raytrek R7の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
快適です。
動画鑑賞 一般ユーザー向けのノートPCと比べると、色域がやや広く、スペックも十分です。スピーカー音はそこまで良くありません。
オンライン会議 1280x720の普通のWebカメラ、普通の音質のスピーカーを搭載。もちろんマイクも付いています。特にオンライン会議に特化した機能はありませんが、問題なく出来ます。
RAW現像
画像編集
スペック面は問題ありません。液晶の色域はもう少し広ければと思いますが、Web掲載用としてなら使えます。Adobe RGBを100%カバーするような色域はありません。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が高く、快適に動画編集ができます。ただ、DCI-P3を100%カバーするような色域はありません。
ゲーム GeForce RTX 3070を搭載し、重いゲームも高いフレームレートで快適に動作します。リフレッシュレートも165Hzと高めです。

 

ディスプレイのチェック

raytrek R7のディスプレイの詳細なチェックです。

公式ではsRGBカバー率約100% (sRGB比約103%) となっており、当サイト計測でもほぼ同様の数値でした。最大輝度は、当サイトの計測では372cd/m2と比較的高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は99.9%、sRGB比は105.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ若干赤と緑色が強めに出ていることが分かりますが、どの色もほぼ揃って直線的なので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきも気になりません。

画面への映り込み

今回、Dynamic Boost 2.0の設定を5Wから15Wへ変更し3DMarkのベンチマークを実行しようとしたところ、サンプルPCが故障してしまったため、未計測です。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ドスパラのPCによくあるキーボードですが、英語キーボードに無理やり日本語を割り当てたような独特なキー配列です。

まず、Enterキーが英語キーボードのように横長になっています。現在、日本語キーボードを使っていて、Enterキーの上側を叩く方は、最初の頃はタイプミスするかもしれません。

また、後ろの括弧(]など)やアンダーバー(_)の配置が通常とは異なります。テンキーも3列しかなく、「+」や「-」の位置が異なります。さらに、矢印キーが微妙な位置にあります。

なお、実測でキーピッチは横:約18.5mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.5mmです。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドはワイドで表面はサラサラで動かしやすいです。クリックボタンも普通に押せます。


タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

 

コントロールセンターからLEDの明るさや発光パターンを変えることもできますが、キー毎に色を変えることは出来ません。


RGBキーボードバックライトの設定

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

本製品は、「Office Mode」「Game Mode」「Turbo Mode」の3つの動作モードが用意されています。動作モードの変更は、プリインストールされている「コントロールセンター」か、キーボード上部のショートカットキーから行えます。

コントロールセンター
動作モード

 

CPU

CPUにはCore i7-10875Hを搭載しています。上で3つのモードが用意されていると記載しましたが、各モードのCPUの初期設定値は次のようになっています。なお、これらの設定は自分で変更可能です。

各モードのCPUのPL設定

 

今回は、「Game Mode」および「Turbo Mode」で計測したスコアを掲載します。なお、上の初期設定は変更していません。

どちらのモードで実行したときも、Core i7-10750Hよりも高い性能が出ているものの、他のCore i7-10875Hを搭載したノートパソコンで計測したときよりも、やや落ちるスコアでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-10875H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Ryzen 9 5900HS 13236
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10369
8506 [Turbo Mode]
8170 [Game Mode]
Core i7-10870H 9592
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11375H 1618
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HS 1494
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
1247 [Turbo Mode]
1228 [Game Mode]
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

raytrek R7のメモリは、標準で32GBの大容量メモリを搭載しており、最大で64GBまで搭載できます。選択できるメモリはDDR4-2933のみとなっています。標準的な速度です。


選択できるメモリ
SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
最大 約25.46GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスにはGeForce RTX 3070 Laptopを搭載しています。いずれのモードでも、下図のような設定になっています。

なお、上で最大グラフィックスパワー(TGP + Dynamic Boost 2.0)は140Wと記載しましたが、「Turbo Mode」でも125W + 5Wで、130Wとなっています。Dynamic Boost 2.0の設定を15Wまで上げることで、125W + 15W=140Wにすることができます。

「Turbo Mode」でのGPU設定

 

今回はDynamic Boost 2.0の設定は変更していないGameモードとTurboモードで計測しましたが、下表の通り高いスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
デスクトップ用
RTX 3060Ti
  11526
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10432
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070 140W 9537 [Turbo Mode]
9419 [Game Mode]
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070
SUPER
  8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2080
Max-Q
  8068
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 2070
Max-Q
  7216
RTX 3060 75W 6984
RTX 2060   6163
RTX 2060 Max-Q   5676
GTX 1660Ti   5667
GTX 3050Ti 60W 5292
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptop GPUの情報は次の通りです。どの動作モードもGPUクロックなどは同じでした。ただし、MSI GP66 Leopard 10Uと比べると、GPU Clockがやや低めになっています。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、1TBのPCIe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3332
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。カードを挿しても少し出っ張るので、挿したまま持ち運ぶことはやめた方がいいでしょう。読み込み速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「Turbo Mode」で計測した結果のみ掲載します。CPUもグラフィックも性能が高く、搭載メモリも多いので、いずれも速い処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
32GBメモリ
75秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
Core i5-1135G7 20分00秒
Core i7-1160G7 21分19秒
Core i7-1065G7 27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 9 5900HS 8分59秒
Ryzen 7 5800H 9分07秒
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Core i7-1165G7 24分17秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲーミングPCではありませんが、一部のゲームについてフレームレートを計測してみました。

いずれのゲームも高いフレームレートです。フルHD解像度なら、負荷の重いサイバーパンク2077も、最高設定で60 fps出ます。DLSS併用でさらにフレームレートが向上するので、WQHD画質でも高設定で快適に動作するでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 ウルトラ オフ 68 fps
自動 88 fps
2560x1440 オフ 45 fps
自動 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3070 140W 68 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最大 66 fps
2560x1440 50 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3080 8GB 100W 67 fps
RTX 3070 140W 66 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 75W 50 fps
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 87 fps
2560x1440 74 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB 130W 101 fps
RTX 3070 130W 95 fps
RTX 3080 8GB 105W 88 fps
RTX 3070 140W 87 fps
RTX 3080 8GB 100W 85 fps
RTX 3070 95W 85 fps
RTX 3060 95W 74 fps
RTX 3060 75W 73 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 81 fps
2560x1440 58 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 100W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 140W 81 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 2070 SUPER   77 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 2060   52 fps
Radeon RX 5500M   44 fps
RTX 2060 Max-Q   43 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 92 fps
2560x1440 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 2080   95 fps
RTX 3080 8GB 100W 92 fps
RTX 3070 140W 92 fps
RTX 2070 SUPER   88 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 85 fps
RTX 2070   81 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
GTX 1660Ti   63 fps
RTX 2060   61 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 108 fps
2560x1440 82 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3080 8GB 100W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 2070 SUPER   104 fps
RTX 2080   101 fps
RTX 3060 130W 95 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 2070   88 fps
RTX 2060   77 fps
GTX 1660Ti   72 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 17220 / 134 fps
2560x1440 14593 / 103 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 140W 134 fps
RTX 3080 8GB 100W 129 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 2070 SUPER   127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q   118 fps
RTX 2080 Max-Q   117 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 2070   110 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 2070 Max-Q   98 fps
GTX 1660Ti   96 fps
RTX 2060   95 fps
GTX 1650Ti   73 fps
GTX 1650   64 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.3kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値よりやや軽い結果となりました。17インチの高性能ノートPCの割にはとても軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.203kg
ACアダプター 851g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約91.24Whと多めです。

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。性能が高いため、そこまでバッテリーはもちません。Web閲覧などの軽作業で6時間くらいです。動画編集などをすれば、2~3時間しかもたないと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約7.1時間
(2) PCMark 10 Modern Office 6時間47分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 2時間03分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

Game Modeのときは、CPU電力は約60W、CPU温度は約80℃で推移しており、問題ない温度です。

Turbo Modeにしたときは、CPU電力は72W付近で推移し、CPU温度は約80℃後半で推移しており、やや高めの温度になりますが、ギリギリ問題ない範囲かなと思います。

  • Game Mode
  • Turbo Mode
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

各モードのデフォルトの設定は次のようになっています。「Office Mode」のみCPU温度が高いときのファン音がセーブされています。

ファンモード

 

ここでは、「Turbo Mode」のみ騒音値を計測します。アイドル時は、ほとんど無音です。エンコードのような高負荷時は、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

CPUのみに負荷がかかるエンコード時や、GPUに高めの負荷がかかるPremiere Proによる動画の書き出し時は、キーボード中央はそれなりに熱くなりますが、パームレスト部分はほとんど温度が上昇しなかったため、そこまで不快感はありません。ただし、これから夏場になり部屋の温度が高いと、熱く感じて来るので、部屋の温度はやや低めにして使ったほうが、いいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているので、高負荷時の消費電力は高めです。アイドル時は、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

raytrek R7の外観のチェックです。

全面マットブラックで極めてシンプルなデザインです。

 

天板にはロゴや柄のない無地でとてもシンプルです。

 

ワンポイントとして正面にLEDライトバーがあります。こちらもキーボードバックライト同様、コントロールセンターから明るさや発光パターンを変更することができます。

 

電源ボタンの隣に、モードを変更するボタンがあります。

 

Webカメラは、液晶画面の上側中央にあります。HD画質となっており、画質は普通です。

 

液晶を閉じた時の画像です。高性能パーツを搭載している割には薄型です。

 

側面のポートです。LANポートと、HDMI、USB-Cのポートは背面にあります。左右の側面にはUSBポートとSDカードスロットなどがあります。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

スピーカーは背面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

底面です。

 

底面カバーは、爪の引っ掛かりが少ないため開けやすいです。冷却ファンは2つ、ヒートパイプは5本あり、4方向から排気しています。

 

M.2スロットは2つです。

 

メモリスロットは2つで、換装できます。

 

ACアダプターは薄型です。

 

電源コネクタは背面に配置されており、排熱口を避けて接続することができます。

 

ACアダプターは230Wです。

 

まとめ

以上が、raytrek R7のレビューです。

Core i7-10875HにGeForce RTX 3070を搭載し、sRGBカバー率 約100%のWQHDディスプレイで、動画編集などの高負荷作業に適したクリエイターノートPCです。

また、17インチで高性能なパーツを搭載している割に薄くて軽いので、外へ持ち出すのにも便利です。場所を選ばない非常にシンプルなデザインもグッドです。

標準で1TBの大容量SSDに、32GBの大容量メモリを搭載している点も嬉しいです。SSDはもう一台追加でき、大容量の動画ファイルなどを保存する方でも、十分足りる容量でしょう。

CPUのPower Limitやファンの速度、グラフィックスのTGPなどを調整できるので、状況に合わせて都度パフォーマンスを変更することもできます。

ただし、英語配列に日本語を割り当てたような独特のキーボードです。慣れるまで時間がかかりそうです。

 

17.3型WQHD液晶のクリエイター向けノートPC

ドスパラ raytrek R7

特徴

  • 17インチWQHDの大画面で広い作業スペース
  • GeForce RTX 3070搭載の高い性能
  • 画面サイズのわりに薄型・軽量

こんなあなたに

  • 動画編集をする方
  • 外出先でも負荷の高い作業をする方
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