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デル Dell G15 (5510/5511/5515) の実機レビュー
CPU | Core i7-11800H Core i5-11400H Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H Core i5-10500H |
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GPU | RTX 3060 RTX 3050 Ti / 3050 GTX 1650 |
メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | 最大 1TB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 120Hz / 165Hz |
質量 | 約2.409kg~ |
バッテリー | 56Wh / 86Wh |
価格[税込] | 8万円台~ |
Dell G15は、他社と比べて価格が安いゲーミングノートPCです。
例えば、GeForce GTX 1650モデルなら8万円台ですし、GeForce RTX 3060 Laptopモデルでも15万円台(税込)から購入できます。
液晶は2種類ありますが、165Hz液晶のほうなら、sRGB 約100%で、動画編集などにも適しています。
なお、第10世代Core搭載のG15 5510、第11世代Core搭載のG15 5511、Ryzen 5000搭載のG15 5515 Ryzen Editionと、3つのモデルがあります。
ただし、質量はやや重いので、持ち運び用途にはあまり適しません。
レビュー機は、1台が当サイトの購入品、1台がメーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
G15 5510:Core i7-10870H、GeForce RTX 3060、16GBメモリ
G15 5511:Core i7-11800H、GeForce RTX 3060、16GBメモリ
目次
お忙しい方は、「Dell G15の特徴」のみお読みください。
Dell G15の特徴
価格が安い!
Dell G15は価格が安いゲーミングノートです。GeForce RTX 3060を搭載したミドルレンジモデル、GeForce GTX 1650を搭載したエントリーモデルなどありますが、いずれも他社PCと比べて価格が安いです。
RTX 3060モデルは構成の割に安い
例えば、GeForce RTX 3060 LaptopおよびCore i7-11800Hという構成なら、価格は16万円台です。
下表に、RTX 3060 Laptopを搭載したライバル機種と、仕様と価格を比較した表を掲載していますが、Dell G15 5510はこの中で最安です。G-Tune E5-165よりは液晶解像度が劣るものの、価格差が約6万円もあります。
ただし、質量は重いので、移動しやすい機種を希望するなら、本製品以外がいいでしょう。
[本機器] Dell G15 Special Edition (5511) |
マウス G-Tune E5-165 (第11世代CPU) |
ドスパラ GALLERIA XL 7C -R36 (11800H搭載) |
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画像 | |||
CPU | Core i7-11800H | ||
GPU | GeForce RTX 3060 (130W) | ||
メモリ / SSD | 16GB / 512GB SSD | ||
液晶種類 | FHD 165Hz sRGB 98.3% |
WQHD 165Hz sRGB 98.9% |
FHD 144Hz sRGB 95.4% |
重量 | 約2.44kg | 約1.73kg | 約2.1kg |
バッテリー | 86Wh | 62.32Wh | 62.32Wh |
価格[税込] | 168,473円 | 230,780円 | 169,980円 |
レビュー | ー | レビュー | レビュー |
※スペックをできるだけ合わせた価格(クーポン適用後)を比較
GTX 1650搭載モデルは8万円台からと低価格
GeForce GTX 1650搭載モデルなら8万円台で買うことが出来ます。
プレイするタイトルによっては、やや物足りなさを感じるスペックではあるものの、一般的なノートPCよりは高いスペックでありながら、8万円台と非常に安いのは魅力です。使い方によっては、ライトにゲームもできつつ、快適に使えるスペック高めのノートPCとしていいと思います。
165Hz液晶ならsRGB 約100%
Dell G15は、120Hz駆動または165Hz駆動のハイリフレッシュレート液晶を搭載しています。通常の液晶は1秒間に最大60回画面を書き換えますが、本製品は1秒間に最大120回または165回の画面の書き換えが可能となっており、映像が滑らかになります。FPS系のeスポーツタイトルでは、ターゲットを素早く発見することができるなど、ゲームを有利に進める点でもメリットがあります。
また、ゲーミングノートは色域の狭いディスプレイを搭載した機種も多いですが、165Hz液晶は、sRGB 100%クラスのディスプレイを搭載しており、広めの色域です。鮮やかな色表現でゲームをプレイできるだけでなく、高い性能を活かして、クリエイティブな作業にも使用できます。
なお、120Hz液晶の色域は、sRGBカバー率 約64%(当サイト計測)となり狭いのでご注意下さい。
RTX 3060の最大グラフィックスパワーは130W?
GeForce RTX 30シリーズでは、メーカーや機種によって設定されている最大グラフィックパワーが異なります。同じグラフィックスでも、最大グラフィックスパワーによってパフォーマンスに差が出るので、チェックすることをおすすめします。
今回、G15 5510とG15 5511の2つのRTX 3060搭載モデルを確認しましたが、最大グラフィックスパワーは、G15 5510が90W、G15 5511が130Wでした。第11世代Core搭載の後発のG15 5511は最大グラフィックスパワーが高い設定になったようです。
Dell G15 (5510)で計測した3DMark Time Spyの結果を確認してみると、本製品のRTX 3060は、 最大グラフィックスパワーが75WのRTX 3060より、高いスコアが出ていました。
:Dell G15 5510で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー
Alienwareインスパイアの冷却システム
デルのゲーミングノートPCには、 Dell G15シリーズの上に、プレミアムモデルのAlienwareという機種があります。
Dell G15は、ボディ後部が出っ張ったAlienwareと似たデザインとなっており、冷却システムもAlienwareにインスパイアされ、強化されています。
底面に加えて、キーボード面の上部からも吸気し、熱くなった空気を左右と背面の合計4か所の排気口から放出することで、ゲームのような高負荷がかかっても、しっかり冷却し、高いパフォーマンスを、安定して発揮できるようになっています。
ボディ後部が出っ張っているため、CPUおよびGPUがボディのより上部にあり、ゲーム中でもパームレストの温度が上がりにくいというメリットがあります。
「Gモード」でファンの速度が最大化
Dell G15には、「Gモード」というファンの回転速度を最大化する冷却モードがあります。他社でもある機能ですが、本製品は「F9」キーを押すことで、ゲーム中でも簡単に「Gモード」を有効にすることができます。
試してみたところ、「Gモード」を有効にしても、無効にしても、ベンチマークスコアには大きな変化はありませんでしたが、「Gモード」を有効にした時の方が、CPUやGPUの温度は低くなりました。
なお、「Gモード」を有効にすると、ファンの回転速度が上がるため、アイドル状態でも騒音値が高くなります。そのため、「Gモード」は、必要な時のみ有効にする方がいいと思います。
ガンダムを連想させるデザイン
私だけかもしれませんが、「G」のロゴに、突き出た背面、角ばったデザイン、配色と、ガンダムを連想するデザインです。個人的には好きです。ただし、ボディは樹脂製なので、高級感には欠けます。
選べるボディカラー
ゲーミングノートPCとしては珍しく、Dell G15では、ボディカラーを選択することができます。選択できるカラーは、下の画像のとおりです。
各モデルの違い
Dell G15は、インテル第10世代Core搭載のG15 5510、インテル第11世代Core搭載のG15 5511、Ryzenプロセッサー搭載のG15 5515があります。ここではこれらの違いを簡単に下表に掲載します。
G15 5510は、在庫がほぼなくなり、GTX 1650搭載のモデルのみ販売されています。8万円台で購入できるので、ライトにゲームを楽しみたい方におすすめです。
G15 5511は、CPUの世代が新しいモデルです。ノートPC向けのプロセッサーに関しては、第11世代Coreプロセッサーは、Ryzen 5000プロセッサーよりも、Adobe製品の処理時間が速い傾向があるので、Adobeソフトを使用するならこのモデルがいいと思います(デスクトップ向けのプロセッサーは優劣がまた異なります)。なお、その場合、色域の広い165Hzの液晶がいいと思います。
G15 5515は、Ryzen 7、RTX 3060の構成で14万円台で購入でき、コスパが高いです。ゲーム目的で買うなら、Ryzenプロセッサーも高いフレームレートが出るので、こちらの方がいいかもしれません。なお、120Hzと165Hzの液晶のモデルがあるので注意しましょう。
G15 5510 | G15 5511 | G15 5515 Ryzen Edition |
|
CPU | Core i5-10500H |
Core i5-11400H Core i7-11800H |
Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H |
GPU | GTX 1650 |
RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
RTX 3050 RTX 3050 Ti RTX 3060 |
液晶 | 120Hz |
120Hz 165Hz ※1 |
120Hz 165Hz |
最低価格 [税込] |
88,793円 | 145,233円 | 129,463円 |
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RTX3060/120Hz 価格[税込] |
― | 161,833円 | 146,980円 |
RTX3060/165Hz 価格[税込] |
― | 168,473円 | 158,513円 |
※120Hz液晶の色域は狭い。165Hz液晶はsRGB 約100%
※2 Special Editionのみ
やや残念なポイント
Dell G15の165Hz液晶モデルは、液晶の色域も広めで、クリエイティブな作業にも使用できそうですが、SDカードリーダーは備えていません。写真や動画を簡単に取り込めるように、SDカードリーダーもあるとよかったです。
また、前述しましたが、PC本体の質量が重いです。またACアダプターも重いです。そのため、持ち歩く用途には適していません。家に据え置きで使う方に適した製品です。
各用途の快適度
Dell G15 の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。 |
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動画鑑賞 | ◎ | 165Hz駆動液晶であれば、色域は比較的広く、見やすいです。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞ができます。 |
オンライン会議 | ○ | 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 165Hz駆動液晶は、当サイトによる計測でsRGBカバー率98.3%と比較的色域が広く、Webコンテンツ用の編集には使えると思います。 |
動画編集 | ◎ | CPUおよびグラフィックス性能がそこそこ高いため、快適に動画編集ができます。 |
ゲーム | ◎ | RTX 3060 Laptopであれば、多くのゲームを快適にプレイできます。120Hzまたは165Hzのハイリフレッシュレート液晶も搭載しています。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードでの、ゲームの平均フレームレートを掲載します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じソフトのバージョン、同じCPU、ストレージ、同じ設定、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回は、性能の高いRTX 3060を搭載していることもあり、いずれも高いフレームレートが出ており、eスポーツタイトルを快適にプレイすることができます。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低設定 | 169 fps | 237 fps |
高設定 | 147 fps | 153 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低設定 | 237 fps | 256 fps |
高設定 | 180 fps | 196 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低設定 | 197 fps | 236 fps |
高設定 | 165 fps | 158 fps | |
最高設定 | 136 fps | 128 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 非常に低い | 137 fps | 171 fps |
中型 | 136 fps | 163 fps | |
ウルトラ | 137 fps | 156 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
中程度の重さのゲームであれば、最高設定でも60 fpsを軽く上回っており、快適にプレイできます。重い部類のゲームでも、最高設定で60 fpsを超えるものもありますし、「サイバーパンク2077」は、画質を少し落とすか、DLSSを有効にすることで、60 fps以上出ています。ただ、「ウォッチドックス レギオン」は、低設定でもフレームレートは伸びませんでした。
特に重い部類のゲームでなければ、多くのタイトルを、最高画質で、快適に楽しむことが出来ると思います。
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 | 品質 | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低 | 97 fps |
高 | 80 fps | |
最高 | 73 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低 | オフ | 83 fps | 114 fps |
高 | オフ | 61 fps | 69 fps | |
ウルトラ | オフ | 52 fps | 60 fps | |
自動 | 66 fps | 69 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低 | オフ | 48 fps | 76 fps |
高 | オフ | 45 fps | 69 fps | |
最大 | オフ | 39 fps | 42 fps | |
高性能 | 42 fps | 53 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低 | 87 fps | 98 fps |
高 | 74 fps | 83 fps | |
ウルトラ | 65 fps | 72 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 軽量品質 | 112 fps | 124 fps |
標準品質 | 95 fps | 106 fps | |
高品質 | 73 fps | 81 fps |
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
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解像度 | 品質 | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 低 | 45617 / 163 fps |
高 | 19681 / 102 fps | |
ウルトラ | 13694 / 85 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 最低 | 80 fps | 105 fps |
中 | 83 fps | 98 fps | |
最高 | 85 fps | 90 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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解像度 | 品質 | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 標準(ノート) | 145 fps |
高(ノート) | 136 fps | |
最高品質 | 118 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | Dell G15 5510 RTX 3060(90W) |
Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 最高品質 | 20312(すごく快適) | 17555(すごく快適) |
レイトレーシング&DLSS有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
RTX 3060のVRAMは6GBしかなく、VRAMを多く必要とするレイトレーシングでは、VRAMが不足するケースもあります。重い負荷のゲーム「サイバーパンク2077」では、レイトレーシングの設定を中程度、DLSSを最もパフォーマンスの上がるモードにしても、ぎりぎり60 fpsは超えませんでしたが、そこそこプレイは出来そうです。一方、「ウォッチドッグス レギオン」では、レイトレーシング、DLSSの設定を共に最高にして、26 fpsしかでませんでした。
タイトルによっては、プレイ出来るものもありそうですが、レイトレーシングを有効にしてゲームをプレイするのが主な目的であれば、GeForce RTX 3080 Laptopなどの高性能グラフィックスを搭載したゲーミングノートがおすすめです。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | DLSS | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | レイトレ:中 | パフォーマンス | 73 fps |
レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 66 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
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解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 | 最大 | 最大 | 高性能 | 26 fps |
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 品質 |
DXR反射 | DXRシャドウ | FidelityFX | Dell G15 5511 RTX 3060(130W) |
1920x1080 最高 |
オン | オン | オン | 60 fps |
ディスプレイのチェック
Dell G15のディスプレイは、120Hzと165Hzのディスプレイがあり、特性が異なります。今回は、この両方についてチェックします。
120Hzディスプレイ
今回搭載されていたパネルは「D2W2X NE156FH」でした。
120Hzの高リフレッシュレートに対応しているものの、色域はやや狭く、ゲーミングノートPCとしては残像感もあります。最大輝度は、当サイトの計測では279cd/m2と普通です。
その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約53msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、120Hzのディスプレイで4フレーム前くらいの残像がありました。普通のノートPCは、60Hzディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイの残像は普通かなと思います。ただ、ゲーミングノートPCは残像が少ない機種が多いので、ゲーミングノートPCとしては、本製品の残像は多めかなと思います。
165Hzディスプレイ
今回搭載されていたパネルは「TY90V 156WFG」でした。
165Hzのディスプレイは、120Hzのディスプレイと比べて、リフレッシュレートが高くなるだけでなく、色域、残像感なども改善されています。最大輝度は、当サイトの計測では321cd/m2とやや高めです。特性の詳細については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
こちらも、キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間計測したところ、約42msでした。遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
こちらも120Hzの時と同様に、「UFO Test」のサイトのUFOを撮影したところ、165Hzのディスプレイで2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Dell G15のキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは、約1.5mmです。
シンプルな作りなので、ゲーミングキーボードというよりも、一般的なキーボードという感じです。キートップはほぼフラットです。「全角/半角」キーや、「Backspace」キーなどサイズの小さいキーは押し間違えることもありそうですし、「Enter」キーもやや小さく感じました。それ以外、全体的には普通の打ちやすさのキーボードです。
テンキーも付いています。キーサイズは少し小さくなりますが、標準的な4列テンキーなので数字入力はしやすいと思います。
バックライトも付いていますが、日本語キーボードではホワイトの単色です。なお、英語キーボードだと、4ゾーンのRGBバックライトとなります。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Dell G15では、Alienware Command Centerを使用して、サーマルプロファイルを変更することができます。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、最も高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードでのベンチマーク計測を行いまいした。
CPU
今回、Core i7-10870HとCore i7-11800Hで計測した結果を下に掲載します。Core i7-11800Hであれば、マルチコアもシングルコアも非常に高いスコアで、ゲームだけでなく、汎用的に使えるCPUです。
ゲーム目的で、コストを抑えたいなら、Ryzenプロセッサーモデルでも構わないと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
予想値:実際に計測したことはないが、仕様から判断した推測値
メモリ
インテル第11世代Core搭載のG15 5510のメモリは、DDR4-2933のデュアルチャネル(8GBx2)です。ただし、GTX 1650モデルのメモリは、シングルチャネル(8GBx1)となるためご注意下さい。
また、他のG15 5511、G15 5515については、DDR4-3200のメモリが搭載され、やや高速になります。
ただし、今回、G15 5511でSiSoftware Sandraのソフトを動かしてみたところ、ブルースクリーンとなって計測できませんでした。G15 5510で計測したスコアのみ掲載します。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
GeForce RTX 3060 Laptopと、GTX 1650のスコアは下表の通りです。なお、RTX 3050Tiと3050については、最大グラフィックスパワーが分からないので、正確な性能は分かりませんが、3DMark Time Spy のGraphics scoreスコアは、4000~5500の間ではないかと思います。
G15 5511に搭載されていたRTX 3060は、最大グラフィックスパワーが130Wで、G15 5510に搭載されていたのは90Wだったので、G15 5511で計測したときのスコアの方が高くなっています。
なお、GTX 1650搭載モデルは、エントリークラスのゲーミング性能となります。ベンチマークスコアは、RTX 3060 Laptopの半分以下になりそうです。ライトにゲームを楽しめればいいという方におすすめです。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。
ストレージ
G15 5510に搭載されていた512GBのSSDは、NVMe SSDとしてはそこまで速くはなく、特に書き込みが遅いです。G15 5511に搭載されていた1TBのNVMe SSDの方は十分な速さが出ています。
ただし、512GB SSDが遅いのか、G15 5510に搭載されるSSD全般が遅いのか、どちらなのかは不明です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンスモード」 モードで計測した結果のみ掲載します。
Core i7-10870Hの場合は、シングルコアの処理性能があまり高くないため、やや長めの時間がかかりました。Core i7-11800Hの場合は、非常に速い現像時間でした。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
約10分の4K/30pの動画を書き出してみましたが、Core i7-10870H/RTX 3060モデルが6分16秒、Core i7-11800H/RTX 3060モデルが5分42秒でした。Core i7-10870H/RTX 3060モデルが、他のRTX 3060搭載ノートPCと比べると、やや遅いです。書き出し時のタスクマネージャーを見てみると、最後にCPUやGPUの負荷は0%になっているのに、SSDだけ負荷が100%になっている時間が結構長かったです。SSDの速度NVMe SSDにしてはあまり速くなかったせいだと思われます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blenderのレンダリングは、そこそこの速度でした。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
今回、G15 5510のRTX 3060のモデルでテストした結果を下に掲載します。
このモデルは、Thunderbolt 3、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを備えており、以下のような結果となりました。Power Deliveryには非対応で、本体への給電はできませんでした。なお、G15 5511のThuderboltポートは、Thunderbolt 4になっています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | × | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
なお、モデルによってはUSB-Cポートがなかったり、Thunderboltに対応していなかったりします。詳しくは下表にまとめたのでご覧ください。
G15 5510 | G15 5511 | G15 5515 Ryzen Edition |
|||
GTX 1650 | RTX 3050 RTX 3050Ti |
RTX 3060 | RTX 3050 RTX 3050Ti |
RTX 3060 | |
USB2.0 | 2 | 2 | 2 | ||
USB3.2 Gen 1 ※1 | 1 | 1 | 3 | 1 | 3 |
USB-C | 1 | 1 | |||
Thunderbolt 4 | 1 |
現在、メーカー直販サイトで販売されていないモデルは非掲載
※1 PowerShare対応USB含む
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.409kg~」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。15.6型のゲーミングノートPCとしては、重い質量です。ACアダプターも重いです。
G15 5511 | G15 5510 | |
PC本体 | 2.616kg | 2.477kg |
ACアダプター | 982g | 980g |
バッテリー駆動時間のチェック
Dell G15のバッテリー駆動時間のチェックです。
今回のモデルのバッテリー容量は86Whと、大容量です。当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。ゲーム時はバッテリー駆動時間が短いですが、軽めの作業であれば長めの駆動時間です。ライトな作業を行う場合は、バッテリー駆動でも十分使用できそうです。
なお、GTX 1650/RTX 3050/RTX 3050 Ti搭載モデルのバッテリー容量は56Whとなります。
G15 5511 RTX 3060 |
G15 5510 RTX3060 |
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(1) JEITA2.0測定方法 | ー | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 6時間10分 | 9時間14分 |
(3) 動画再生時 | ー | ー |
(4) PCMark 10 Gaming | 1時間35分 | 1時間54分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、ここでは、Core i7-11800H搭載のG15 5511で計測した結果のみ掲載します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
CPU電力が高めで推移している代わりに、CPU温度は高いです。特に「パフォーマンス」モードの時が高めなので、基本的には「バランス」モードで動かした方がいいと思います。
- バランス
- パフォーマンス
ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
CPU温度はやや高いですが、GPU温度は問題ない範囲でしょう。
- バランス
- パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。なお、ここも、G15 5511で計測した結果のみ掲載します。
アイドル時は、ほぼ無音です。ゲーム時の騒音値は、普通のノートPCと同じくらいです。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。G15 5511で計測した結果のみ掲載します。
最も熱くなる部分がキーボードよりも上にあるので、ゲーム中にWASDキーを操作していても、そこまで不快感はありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。ここも、G15 5511で計測した結果です。
高いスペックであるため、高めの消費電力です。
外観のチェック
Dell G15の外観のチェックです。
角ばっていて、ゲーミングノートPCらしいデザインです。
今回チェックしたのは、ファントムグレーのボディです。グレーと言っても、やや青っぽい独特のカラーです。
天板には、「DELL」のロゴマークが配置されています。下の画像のように、三角の形状にライン加工が施され、斑点のような模様も見えます。
スピーカーは、底面の両端に配置されています。音質は「普通~やや良い」です。10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
Webカメラには、HDカメラを搭載しています。画質は普通です。顔認証には対応していません。
側面・背面のポート類はご覧の通りです。なお、前述したように、モデルによって、USBの構成が若干代わります。
また、G15 5515 Ryzen Editionのみ、LANが2.5Gbsに対応しています。
液晶が開く最大の角度です。
底面です。
内部の画像については、G15 5511のみ掲載します。2つの大型ファンが配置されています。ヒートパイプは反対側に配置されているようで、底面側からは見えません。
メモリスロットを2つ備えており、メモリの換装も可能です。メモリの仕様は、上でも記載しましたが、G15 5510はDDR4-2933、それ以外はDDR4-3200となっています。
ストレージは、Type 2230 M.2 SSDでしたが、下の画像のように、固定する金具(ブラケット)を移動することで、Type 2280 M.2 SSDへの換装も可能となっています。
右側に、もう一つM.2スロットがありますが、こちらには固定するためのブラケットが付いていません。
ただし、Amazonなどで「PXNWV」などで検索するとブラケットの互換部品が売られています。
試しに、このブラケットを購入し、装着後、M.2 SSDを増設してみましたが、OSから問題なく認識されていました。
ACアダプターは、240Wと大容量です。薄型ですが、サイズは大きく重いです。
まとめ
以上が、Dell G15のレビューです。
他社の同等構成のゲーミングノートPCと比較して、価格が安い製品です。
本体+ACアダプターが結構重めだったり、キーボードがゲームに特化しておらず、一般的なノートPCとほぼ変わりなかったり、少し妥協する必要もあります。細かい点を気にせず、据え置きで使用するのであれば、コスパが高く魅力的な機種だと思います。
なお、120Hzと165Hzの液晶のモデルがありますが、165Hzの液晶はリフレッシュレートが高いだけでなく、色域も広くなっています。
たくさんモデルがあって分かりづらいですが、とにかく安く買いたいなら、第10世代Core+GTX 1650のG15 5510のモデルがいいでしょう。ほぼゲームでのみ使うなら、コスパの高いRyzenプロセッサーを搭載したG15 5515がいいと思います。動画編集や画像編集をするなら、第11世代Coreに165Hz液晶を搭載したモデルがいいと思います。細かい要望によっても変わって来ますが、大まかに言えば、このような分け方になるかなと思います。
また、モデルによってUSB-A、およびUSB-Cの仕様が異なります。上の方に違いを記載しているので、気になる方は確認しておいてください。
価格が安い売れ筋ゲーミングノート
Dell G15 (5510/5511/5515)
特徴
- 他社と比べて安い
- ローエンドからミドルレンジまでのGPUを選択可
- 165Hz液晶ならsRGBカバー率 約100%
こんなあなたに
- 据え置きで使う(移動はほぼしない)
- 低予算でいいものを買いたい
- 価格8万円台[税込]~
公式サイト(購入先)はこちら
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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