デル Dell G15 (5520/5525)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-12500H
Core i7-12650H
Core i7-12700H
Core i9-12900H
Ryzen 5 6600H
Ryzen 7 6800H
GPU RTX 3050 / 3050 Ti /
3060 / 3070 / 3070 Ti
メモリ 16GB DDR5-4800
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 120Hz /
FHD 165Hz /
QHD 240Hz
質量 約2.519kg~
バッテリー 56Wh / 86Wh
価格[税込] 11万円台~
コスパの高い第12世代Core搭載ゲーミングノート

Dell G15 (5520/5525)は、エントリー~ミドルハイクラスまで、豊富なラインナップが揃ったゲーミングノートPCです。

いずれの機種も、価格が抑えられており、コストパフォーマンスが高くなっています。

色域広めの液晶を搭載した上位モデルや、SE (Special Edition)のモデルであれば、映像の色鮮やかさにこだわる方や、クリエイティブな作業に使いたい方にも適しています。

インテルCoreプロセッサーを搭載したモデルがG15 5520、AMD Ryzen プロセッサーを搭載したモデルがG15 5525 Ryzen Editionとなります。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、GeForce RTX 3050 Ti、16GBメモリ、FHD 120Hz

Core i7-12650H、GeForce RTX 3060、16GBメモリ, FHD 165Hz NEW!

 

 

目次

お忙しい方は、「Dell G15の特徴」のみお読みください。

 

Dell G15の特徴

いずれのモデルも高いコストパフォーマンス

Dell G15の大きな特徴は、コストパフォーマンスの高さでしょう。たくさんのモデルがありますが、いずれもスペックに対して価格が安くなっています。

以下に、代表的なモデルを一部掲載しますが、エントリー、ミドルスペック、ハイスペックの構成が揃っていて、ラインナップも豊富です。

エントリー構成 

15.6型 FHD 120Hz

Ryzen 5 6600H

GeForce RTX 3050

11万円台(税込)~

価格が魅力的。たまにゲームをやる程度の方におすすめ。液晶の色域は狭い。

ミドルスペック構成 (AMD)

15.6型 FHD 165Hz

Ryzen 7 6800H

RTX 3060

16万円台(税込)~

迷ったらこれ。色域も広いので、ゲームの映像美を堪能したい方や、クリエイターにもおすすめ。

ミドルスペック構成 (Intel)

15.6型 FHD 165Hz

Core i7-12650H

RTX 3060

17万円台(税込)~

インテルCPUにこだわる方向け。色域広めの液晶なので、写真や動画の編集作業にも使いやすい。

QHD液晶&ハイスペック構成

15.6型 2560X1440 240Hz

Core i9-12900H

RTX 3070 Ti

21万円台(税込)~

QHD液晶と、高いスペックの割に安い。アルミニウム素材を採用したスペシャルエディション。

 

100% sRGB液晶や、QHD液晶モデルもある

Dell G15では、以下のような3種類の液晶を搭載したモデルが選択できます。

Dell G15の搭載するディスプレイ

・FHD、120Hz、250nit、45% NTSC
・FHD、165Hz、300nit、100% sRGB
QHD240Hz、400nit、99% DCI-P3

 

FHD・120Hz液晶を搭載したモデルは、当サイト計測でsRGBカバー率57.9%と色域(色の鮮やかさ)は狭かったです。一方、FHD・165Hz液晶は、当サイト計測でsRGBカバー率97.6%と広めの色域でした。このぐらいの色域であれば、色鮮やかな映像でゲームをプレイできますし、画像・動画の編集などのクリエイティブな作業にも使用できます。

なお、QHD・240Hz液晶であれば、解像度が高いですし、99% DCI-P3クラスと色域がさらに広くなります。

FHD・165Hz以上なら色鮮やかな映像

 

ボディカラーなどを選択できるモデルも

Dell G15では、ボディカラーや、キーボードがカスタマイズできるモデルもあります。

選べるボディカラーは、下の画像のとおりです。また、キーボードには、英語オレンジバックライトキーボードを選択することもできます。

カスタマイズメニュー

 

ゲーミングノートPCらしいデザイン

Dell G15は、デザインは従来モデルからそのままです。

角ばったボディ、出っ張った背面部、ごつめの排気口、カラーリング、オレンジの「G」ロゴなど、ゲーミングノートPCらしいデザインです。

なお、天板、ボディともに樹脂製で、高級感はありません。

ゲーミングノートPCらしいデザイン

 

ただし、インテルモデルのDell G15 SE(スペシャルエディション)のみは、アルミニウムカバーを採用し、高級感があります。また、12ゾーンのRGB LEDシャーシ照明で、よりゲーミングPCらしいデザインになっています。

Dell G15 SE(スペシャルエディション)

 

やや残念な部分

やや残念な部分としては、キーボードが普通である点です。ゲーミングノートPCは、高価格帯の製品になると、Nキーロールオーバーに対応していたり、アクチュエーションポイントが浅かったり、メカニカルキーボードを搭載していたりと、キーボードにこだわったものが多いですが、本製品は至って普通のキーボードです。競技性の高いゲームをする方は、別途外付けのキーボードを用意するのもいいでしょう。そっちのほうが、PCを買い替えたときでも、同じ操作感でゲームが出来るので、いいかもしれません。

キーボード

 

各用途の快適度

Dell G15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 FHD・165Hz液晶や、QHD・240Hz液晶は色域が広く、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
高性能CPUを搭載し、外部GPUも搭載しているので、RAW現像や画像編集も快適です。なお、この用途に使いたい場合は、色域が広めのFHD・165Hz液晶か、QHD・240Hz液晶がおすすめです。
動画編集 高い性能のCPU・GPUを搭載しており、動画編集も快適です。広めの色域の液晶なら、色の調整にも適しています。
ゲーム エントリー~ミドルハイクラスのゲーミング性能を備えています。幅広いラインナップがそろっているので、適した性能が選びやすいです。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。動作モードは、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードです。

他のグラフィックスとの比較も行っていますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

Core i7-12700H + RTX 3050 Tiの構成では、軽い部類のゲームであれば、高画質で100 fps以上、また、中程度の重さのゲームでも、高画質設定で60 fps以上出ていました。ただ、サイバーパンク2077や、ウォッチドッグスレギオンなどの重い部類のゲームは、グラフィック設定をかなり下げる必要があります。

RTX 3060は、RTX 3050 Ti搭載モデルを大きく超えるフレームレートが出ており、ミドルクラスのゲーミング性能を発揮することができています。重めのゲームでも、高めの画質で快適にプレイできるものが多いです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 83 fps 135 fps
51 fps 111 fps
ウルトラ 40 fps 68 fps (81 fps)
レイトレ:中 31 fps 56 fps
レイトレ:ウルトラ 27 fps 51 fps (51 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 68 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050Ti 95W 40 fps
RTX 3050Ti 40W 38 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS レイトレ Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920
x
1080
オフ 93 fps 117 fps
オフ 73 fps 99 fps
最大 オフ 37 fps 45 fps (49 fps)
高性能 48 fps 69 fps
最大 26 fps (38 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 140W 45 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050Ti 95W 37 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 127 fps 174 fps
46 fps 85 fps
エクストリーム 32 fps 56 fps (52 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 56 fps
RTX 3050Ti 95W 32 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
1920x1080 123 fps
68 fps
ウルトラ 55 fps
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 95W 55 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 軽量品質 106 fps 149 fps
標準品質 82 fps 123 fps
高品質 58 fps 92 fps (92 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3060 140W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 95W 58 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti

Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 45687 / 164 fps 48225 / 169 fps
13762 / 85 fps 25571 / 116 fps
ウルトラ 9618 / 70 fps 18232 / 97 fps
(20033 / 101 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920
x
1080
最低 オフ 138 fps 165 fps
オフ 92 fps 132 fps
最高 オフ 76 fps 112 fps (114 fps)
クオリティ 113 fps (114 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3060 140W 112 fps
RTX 3070Ti 120W 111 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 95W 76 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 標準(ノート) 158 fps 168 fps
高(ノート) 129 fps 153 fps
最高品質 103 fps 130 fps (132 fps)
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 140W 130 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 95W 103 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 低設定 282 fps 321 fps
高設定 100 fps 161 fps
最高設定 81 fps 116 fps (111 fps)
※クリエイティブモードで計測
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値

また、フォートナイトでよく使われる以下の設定でも計測しました。

解像度 レンダリングモード
3D解像度
メッシュ
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 パフォーマンス (ベータ)
100%

258 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 低設定 195 fps 275 fps
高設定 111 fps 141 fps (143 fps)
※トレーニングモードで計測
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 低設定 364 fps ― (510 fps)
高設定 267 fps ― (388 fps)
※プラクティスモードで計測
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
※RTX 3060はディスリートモードにしないとフレームレートが60fpsで制限された
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
Core i7-12650H
RTX 3060
1920x1080 非常に低い 241 fps  216 fps
中型 173 fps  211 fps
ウルトラ 120 fps  155 fps (157 fps)
※トレーニングモードで計測
※括弧内は、ディスクリートモードでの計測値
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
1920x1080 最高品質 23688 / すごく快適
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Dell G15のディスプレイのチェックです。

Dell G15では、下のように3種類のディスプレイがあります。今回は、(1)、(2)のディスプレイについてチェックします。

Dell G15で選択できるディスプレイ

(1) FHD, 120Hz, 非光沢

(2) FHD, 165Hz, 非光沢

(3) QHD, 240Hz, 非光沢

 

FHD, 120Hzディスプレイ

今回搭載されていたパネルは「B156HAN」でした。

色域は狭いですが、映り込みや、フリッカーも抑えられています。ただし、ゲーミングノートPCとしては、残像が多めでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では248cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は57.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、赤と緑がやや強めに発色していることが分かりますが、そこまで気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120回フレームを表示するディスプレイで、4~5フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像でした。ゲーミングノートPCには低残像の製品が多いことを考えると、本製品のディスプレイ残像は多めだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

FHD, 165Hzディスプレイ

搭載されていたパネルは「M4H3V 156WFG」でした。

フリッカーも発生しておらず、見やすい液晶です。色域が広めなので、色鮮やかな映像でのゲームプレイが可能ですし、画像・動画編集などのクリエイティブな用途にも使えそうです。また、残像感も少なめなので、動きの速いゲームも快適にプレイできます。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では301cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきがややありますが、それほど気にはなりません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約39msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像がありました。そのため、本製品のディスプレイ残像は、一般ノートPCよりも少なめで、動きの速いゲームもプレイしやすいです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Dell G15のキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは、横:約18.7mm、縦:約18mm、キーストロークは、約1.5mmでした。

ゲーミングノートPC専用のキーボードというよりは、一般的なノートPCのキーボードに近い感じです。一つの枠に複数のキーが配置されている部分がありますし、「全角/半角」キー、「Backspace」キー、「enter」キーなど、サイズがやや小さいキーもあります。その他は、普通の打ちやすさのキーボードです。4列テンキーも付いており、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドは、サイズは大きくありませんが、普通の使いやすさです。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

ホワイトバックライトも付いています。色のカスタマイズなどはできません。


バックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Dell G15では、Alienware Command Centerを使用してサーマルプロファイルを変更することができます。

ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。


Alienware Command Center

 

CPU

Dell G15では、Intelモデルと、AMDモデルがあり、下のようなプロセッサーを搭載したモデルを選択することができます。

Dell G15で選択できるプロセッサー
Intelモデル AMDモデル
Core i5-12500H
Core i7-12650H
Core i7-12700H
Core i9-12900H
Ryzen 5 6600H
Ryzen 7 6800H
2022/11/28時点

 

今回は、Core i7-12650H搭載モデルと、Core i7-12700H搭載モデルをチェックしています。Core i7-12650Hは、Pコア:6、Eコア:4の合計10コア/16スレッドのCPUです。一方、Core i7-12700Hは、Pコア:6、Eコア:8の合計14コア/20スレッドのCPUとなっており、高効率コアであるEコアの数がCore i7-12650Hよりも多いです。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

まず、Core i7-12650Hは、マルチコアでは、Ryzen 7 6800Hの代表的なスコアと同程度の値が出ており、ゲーミングノートPCとしては、不足のないパフォーマンスを備えていることが分かります。なお、動作モードを変えても、実際のパフォーマンスはほとんど変化していません。

次に、Core i7-12700Hでは、コア数が多いだけあり、Core i7-12650Hよりも高いマルチコアスコアが出ています。ゲームだけでなく、クリエイティブな作業にもより快適に使用できそうです。こちらは、動作モードを「パフォーマンス」にすると、「バランス」時よりもスコアが大きく伸びています。「バランス」のモードでも十分高いスコアが出ているので、普段は「バランス」のモードでもいいと思いますが、より高い処理性能が必要な場合は、動作モードを「パフォーマンス」に変更するといいです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
Core i7-12650H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 16980 [パフォーマンス]
15270 [バランス]
14546
Core i7-12650H 14527 [パフォーマンス]
14381 [バランス]
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
1779 [パフォーマンス]
1765 [バランス]
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12650H 1762 [バランス]
1759 [パフォーマンス]
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリの仕様はDDR5-4800です。多少は個体差がありそうですが、メモリ帯域の広さは、比較的広めでした。また、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ [Core i7-12650Hモデル]
16GB(8GBx2)メモリ [Core i7-12700Hモデル]
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
42.89GB/s [Core i7-12700Hモデル]
37.61GB/s [Core i7-12650Hモデル]
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Dell G15には、外部グラフィックスにGeForce RTX 3050、RTX 3050 Ti、RTX 3060、RTX 3070、RTX 3070 Tiを搭載したモデルがあり、エントリークラスから、ミドルハイクラスまで揃っています。

今回チェックしたのは、RTX 3050 Ti搭載モデルと、RTX 3060搭載モデルです。

実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、RTX 3050 Ti搭載モデルが95W、RTX 3060搭載モデルが140Wとなっていました。どちらも高めの設定値です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー [RTX 3050 Ti Laptop]
NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー [RTX 3060 Laptop]

 

ベンチマークの結果は、以下のとおりです。

最大グラフィックスパワーが95Wと高めなので、RTX 3050 Ti Laptopとしては、高めのスコアが出ています。ハイエントリークラスのゲーミング性能と言えます。

RTX 3060搭載モデルでも、最大グラフィックスパワーの設定値が高いだけあり、高めのスコアです。ゲーミング性能は、ミドルクラスの中でも高い方です。

なお、どちらのモデルも、動作モードを変更しても、グラフィックス性能はそれほど変わりませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050 Ti Laptop
GeForce RTX 3060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 12797
RTX 3080 8GB
※MSハイブリッドモード
175W 12491
RTX 3080 16GB 165W 11879
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 140W 8909 [バランス]
8907 [パフォーマンス]
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 95W 5782 [パフォーマンス]
5617 [バランス]
RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGPUの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロックには変化がありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック [RTX 3050 Ti Laptop]
本製品のグラフィックカードのスペック [RTX 3060 Laptop]

 

ストレージ

今回チェックしているモデルでは、どちらも512GBのPCIe Gen3 NVMe SSDを搭載しており、読み込み速度は高速でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe NVMe SSD [Core i7-12650Hモデル]
512GB PCIe NVMe SSD [Core i7-12700Hモデル]
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3566
3562
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i7-12650Hは、コア数の多いCore i7-12700H搭載機よりは少し時間がかかりますが、十分使えるレベルの書き出し速度だと思います。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12650H 69秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出し速度は、RTX 3050 Ti搭載モデルでも実用的な速さでした。RTX 3060搭載モデルだと、さらに速くなります。どちらのモデルでも、快適に編集作業を行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HK
RTX 3080 Ti (175W)
3分09秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12650H
RTX 3060 (140W)
3分34秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Core i7-12700H
RTX 3050Ti (95W)
4分12秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで実行するx265エンコードですが、こちらも速かったです。

Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 5分56秒
Core i7-12700H 7分08秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12650H 7分55秒
Core i9-11900H 8分20秒
Core i5-12500H 8分36秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

入門用としては、RTX 3050 Ti搭載モデルでもいいかもしれませんが、Blenderを使うのであればRTX 3060か、それ以上のGPUを搭載したモデルの方がおすすめです。

GeForce RTX 3050 Tiで実行
GeForce RTX 3060で実行
SPECviewperf 2020
Core i7-12700H + GeForce RTX 3050 Tiで実行
Core i7-12650H + GeForce RTX 3060で実行

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

インテルモデル(5520)と、AMDモデル(5525)では、やや仕様が異なります。

まず、インテルモデルの場合、RTX 3060 / RTX 3070 Ti搭載モデルのみThunderbolt4に対応しています。しかし、インテルモデルのRTX 3050 / RTX 3050 Ti搭載モデルと、AMDモデルはThunderbolt4に非対応です。

また、どのモデルもDisplayPortに対応していますが、Power Deliveryには対応していません。

USB Type-Cの仕様
  PowerDelivery DisplayPort Thunderbolt4
インテルモデル
(5520)
RTX 3060 / RTX 3070 Ti ×
RTX 3050 / RTX 3050 Ti × ×
AMDモデル (5525) × ×

 

インテルCPU、RTX 3050 Ti搭載モデルでは、USB Type-C周辺機器の動作結果は次のようになりました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

インテルCPU、RTX 3060搭載モデルでは、USB Type-C周辺機器の動作結果は次のようになりました。Thunderbolt 4にも対応しているので、Thunderbolt ドックの使用が可能となります。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトを確認すると、モデルによって質量が異なりますが、約2.52kg~2.674kgの間となっているようです。今回チェックしたモデルの、当サイトで計測した質量は次の通りです。15インチクラスのノートPCとしては、やや重いです。また、RTX 3060以上を搭載するモデルでは、付属のACアダプターが240W出力となるので、ACアダプターも重くなります。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  Core i7-12700H
RTX 3050 Ti
FHD 120Hz
Core i7-12650H
RTX 3060
FHD 165Hz
PC本体 2.493kg 2.616kg
ACアダプター 675g 1,000g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Dell G15のバッテリー駆動時間のチェックです。

Dell G15では、2種類の容量のバッテリーが使用されています。RTX 3050 / RTX 3050 Ti搭載モデルは56Whのバッテリーを搭載し、RTX 3060 ~ RTX 3070 Tiを搭載する上位モデルは86Whの大容量バッテリーを搭載しています。

バッテリー容量 [RTX 3050 / RTX 3050 Ti搭載モデル]
バッテリー容量 [RTX 3060 ~ RTX 3070 Ti搭載モデル]

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。内容の異なるテストなので、単純に比較はできませんが、どちらの機種も軽めの作業であれば、バッテリー駆動でもある程度の時間は使用できそうです。ただし、ゲームのような重い負荷がかかる作業の場合は、バッテリー駆動時間はかなり短くなります。

バッテリー駆動時間
  Core i7-12700H
Ryzen 3050 Ti
FHD 120Hz
56Whバッテリー
Core i7-12650H
Ryzen 3060
FHD 165Hz
86Whバッテリー
(1) JEITA2.0
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間29分  
(3) 動画再生時 7時間38分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラは搭載していないので、Windows Helloの顔認証にも対応していません。

Webカメラ

 

Webカメラは、標準的なHDカメラ(1280x720)です。やや暗めの画像で、細部には粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右にステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

 

Core i7-12650H搭載モデル

Core i7-12650H搭載モデルでは、以下のような結果となりました。

「バランス」モードでは、90W前後をキープして推移しています。CPU温度は概ね90℃前後でやや高めです。「パフォーマンス」モードもほぼ一緒です。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

Core i7-12700H搭載モデル

Core i7-12700H搭載モデルでは、以下のような結果となりました。

「バランス」モードでは、CPU電力が60W前後で推移し、CPU温度は概ね80℃台後半くらいで推移しています。ギリギリ問題ない範囲の温度かなと思います。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が約85Wまでアップしており、CPU温度も100℃近くまで上がっています。高めの温度なので、通常は、CPU温度が抑えられている「バランス」モードで使用するといいと思います。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度をチェックします。

 

Core i7-12650H + RTX 3060

Core i7-12650H + RTX 3060の構成モデルでの結果は、以下のとおりです。

どちらのモードでも似たような動きでした。CPU温度の振れ幅は大きいですが、大体85℃以下ぐらいの温度で推移しています。GPU温度は85℃ぐらいをキープしています。

ゲームのような重めの負荷がかかる場合でも、CPU温度、GPU温度ともに心配なく使用できると思います。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

Core i7-12700H + RTX 3050 Ti

Core i7-12700H + RTX 3050 Tiの構成モデルでの結果は、以下のとおりです。

CPU温度は大分変動しますが、80℃台で推移していることが多いです。GPU温度は70℃台で推移しており、どちらも問題のない温度です。

なお、モードを変更しても、それほど変わりがありません。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。ここでは、Core i7-12700H + RTX 3050 Tiを搭載したモデルの結果のみを掲載します。

「バランス」モードでは、アイドル時は、ほぼ無音です。FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、騒音値は他のゲーミングノートと同等程度になります。「パフォーマンス」モードでは、ファンの回転数が上がるので、ややうるさく感じるレベルになります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。ここでは、Core i7-12700H + RTX 3050 Tiを搭載したモデルの結果のみを掲載します。

ゲーム中は、キーボード面の上部の温度が熱くなります。キーボード部の温度も上がりますが、ゲーム中にWASDキー操作しても、不快感を感じるほどではありませんでした。また、パームレスト部分の温度もそこまで上昇していません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。ここでは、Core i7-12700H + RTX 3050 Tiを搭載したモデルの結果のみを掲載します。

高性能パーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりは高い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Dell G15の外観のチェックです。

ゲーミングノートPCらしさを感じる、角ばったデザインです。

今回は、ファントムグレーのボディですが、他に、ダークグレー、スペクターグリーン、オブシディアンブラックのボディがあります。

 

天板には、ライン加工が施されており、素地の樹脂には細かい斑点模様が入っています。

 

天板を閉じた状態です。約26.9mmと、それほど薄くありません。

 

インターフェイスには、USB-A x3、USB-C(DisplayPort対応)、HDMI、LANポートを備えています。なお、インテルCPUでRTX 3060 / RTX 3070 Tiを搭載したモデルの場合は、USB-CポートがThunderbolt 4に対応します。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面です。

 

Core i7-12650H + RTX 3060搭載モデルの内部の画像です。2つの冷却ファンで、4か所から排気を行うようになっています。

 

Core i7-12700H + RTX 3050 Ti搭載モデルの内部の画像です。内部の様子はほぼ同じです。

 

メモリスロットが2つあり、メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2230 M.2 SSDを搭載していました。エクステンダーを取り外せば、Type 2280 M.2 SSDへの換装もできそうです。

なお、空きのM.2スロットはありませんでした。

 

RTX 3050 / RTX 3050 Ti搭載モデルのACアダプターは、180Wです。大きめのサイズで、重さもあります。

 

RTX 3060 ~ 3070 Ti搭載モデルのACアダプターは、240Wです。180Wのものよりもさらに大きいサイズで、質量も重くなります。

 

まとめ

以上が、Dell G15のレビューです。

エントリーからミドルハイクラスまでラインナップが揃っており、いずれの機種もコスパが高いです。

チェックしたGeForce RTX 3050 Ti搭載モデルは、エントリークラスとしては高めのゲーミング性能を備えていました。軽めのゲームであれば100 fps以上でプレイできましたし、重めのゲームでも画質を調整することでプレイ可能でした。ただし、120Hz液晶は、色域が狭く、残像も多めだったのが、やや残念でした。

Core i7-12650H + RTX 3060搭載モデルもチェックしましたが、こちらもミドルクラスとしては高めの性能を発揮することができていました。重めのゲームもある程度快適に楽しむことができますし、中程度の重さ~軽めのゲームをより高いフレームレートでプレイすることができます。また、FHD・165Hz液晶は、残像感が少なく、当サイト計測でsRGBカバー率97.6%と色域も広めでした。色鮮やかな映像でのゲームプレイが可能ですし、クリエイター向けソフトでの作業にも適しており、おすすめです。

なお、より高解像度、広色域、ハイリフレッシュレートに対応した、QHD・240Hz・99% DCI-P3クラスの液晶を搭載したモデルもあります。用途によっては、こちらの液晶を搭載したモデルを選択してもいいと思います。

ゲーミングノートPCらしいデザインではありますが、ノーマルモデルは樹脂製のボディで、高級感はありません。ただし、アルミニウムカバーを採用した、Dell G15 SE (Special Edition)であれば、もう少し高級感がありそうです。

また、キーボードが、全キー同時押しなどに対応しておらず、安っぽさはあります。キーボードにもこだわるなら、Alienwareなどの高価格帯機種がいいと思います。

 

コスパの高い第12世代Core搭載ゲーミングノート

Dell G15 (5520/5525)

特徴

  • どのモデルも高いコストパフォーマンス
  • 色域広めの液晶もあり
  • 見た目は独特

こんなあなたに

  • コスパの良いゲーミングノートが欲しい方
  • 安いゲーミングノートが欲しい方
  • 価格11万円台[税込]~

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