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デル Inspiron 16 Plus (7610)の実機レビュー
CPU | Core i7-11800H
Core i5-11400H |
---|---|
GPU | CPU内蔵 / RTX 3050 |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
画面サイズ | 16.0インチ |
画面種類 | 3K (3072x1920) 非光沢 |
質量 | ~約2.015kg |
バッテリー | 86Wh |
価格[税込] | 11万円台~ |
Inspiron 16 Plusの大きな特徴は、100% sRGBクラスの3K液晶(画面比16:10)を搭載していることです。
複数のウィンドウを同時に表示できるので、効率よく作業を行うことができますし、ペイン(枠)の多いクリエイター向けソフトの使用にも適しています。
第11世代Core Hプロセッサーを搭載し、処理性能も十分です。RTX 3050搭載モデルであれば、動画編集なども快適に行えるでしょう。
レビュー機は、1台が当サイトの購入品、1台がメーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i5-11400H、8GBメモリ (4GB x2)、512GB PCIe SSD
Core i7-11800H、GeForce RTX 3050、16GBメモリ (8GB x2)、1TB PCIe SSD NEW!
目次
お忙しい方は、「Inspiron 16 Plus (7610)の特徴」のみお読みください。
Inspiron 16 Plus (7610)の特徴
作業がはかどる16型の3K液晶を搭載
Inspiron 16 Plus (7610)の最大の特徴は、作業がしやすい16型の3K液晶を搭載していることです。
一般的な液晶がアスペクト比16:9であるのに対して、Inspiron 16 Plus (7610)の液晶は、アスペクト比16:10となっています。縦方向の表示面積が少し広くなっているため、ブラウザや、Officeソフトなど、縦スクロールするアプリが使いやすいです。
また、100% sRGBクラスと色域が広めなので、ウェブ掲載用の写真の編集作業などにも適しています。外部グラフィックスを搭載したモデルであれば、YouTube投稿用のような動画の編集にも使用できます。
さらに、3Kの高解像度なので、写真を高精細に表示することができます。また、多少文字が小さくなってもよければ 、一度に沢山の情報を表示することも可能です。例えば、下の画像のように、複数のウィンドウを開いて作業ができるので、作業効率がアップします。
クリエイティブな用途だけでなく、効率よく仕事を行うためのノートPCとしても、おすすめです。
RAW現像なども速い
本製品は、インテルの第11世代Coreプロセッサーを搭載しており、RAW現像などの処理が速いです。色域もsRGB 100%クラスと比較的広く、Webコンテンツ用のデジタル写真のRAW現像に適しています。
なお、RAW現像をするなら、メモリは16GB以上がおすすめです。
CPU内蔵グラフィックスの性能は低い
Inspiron 16 Plus (7610)は、第11世代Core Hプロセッサーを搭載しています。
第11世代Coreなので、CPU内蔵グラフィックスには、性能が高めのIntel Iris Xeを内蔵しているのかと思うかもしれませんが、Hシリーズプロセッサーの内蔵グラフィックスはIntel UHDグラフィックスです。グラフィックス処理を行う実行ユニットの数も少なく、下のグラフで示すように、CPU内蔵グラフィックスの性能はかなり低めです。
グラフィックス性能が低いと言っても、Officeソフトを使用したり、動画視聴を行ったりする分には、全く問題ありませんが、動画編集などをしようと思っている場合、必ず外部グラフィックスを搭載したモデルを購入するようにしましょう。
RTX 3050の最大グラフィックスパワーは65W
上で紹介したように、Inspiron 16 Plus (7610)のCPU内蔵グラフィックスの性能が低いため、動画の編集や、PhotoshopのAI機能を用いた処理などを行う場合は、外部グラフィックスにRTX 3050を搭載したモデルの方がおすすめです。
Inspiron 16 Plus (7610)の搭載するRTX 3050の最大グラフィックスパワーは65Wでした。
ゲーミングノートPCであれば、エントリークラスの中ではやや高めのグラフィックス性能となります。この程度の性能があれば、4K動画編集を行ったり、息抜きにゲームをプレイするのにもちょうどいいです。
括弧()内は最大グラフィックスパワー
ただし、GeForce RTX 3050を搭載したモデルは、最低でも16万円台となってしまいます。いくら3Kディスプレイを搭載しているとはいえ、RTX 3050レベルの外部グラフィックスで、この価格はやや高いと思います。せめて14万円台に価格を下げて欲しいです。
メモリの換装が可能
Inspiron 16 Plus (7610)は、2基のメモリスロットを備えています。
全てのモデルがデュアルチャネルになっているので、空きスロットはありませんが、メモリの換装は可能です。実際に、8GB(4GB x2)→64GB(32GB x2)に換装してみましたが、問題なく使用できました。クリエイティブな用途に使う場合は、自己責任とはなりますが、大容量メモリに換装することで、より快適に作業ができるようになります。
デュアルストレージにカスタマイズ可能(自己責任)
Inspiron 16 Plus (7610)は、M.2スロットも2基備えています。1つはType 2230サイズ用、1つはType 2280サイズ用です。
今回は、既存のストレージとして、Type 2230 M.2 SSDが、エクステンダーを使用して装着されており、Type 2230 M.2 SSD用のスロットが空きスロットになっていました。
Type 2230 M.2 SSDはあまり流通していませんが、既存のType 2230 M.2 SSDを空きのSSD2スロットに移設し、空いたSSD1スロットに一般的なType 2280 M.2 SSDを取り付けることで、デュアルストレージ構成が可能になります。
空きスロットにも放熱板が付いていますし、ストレージが不足するような場合でも、対応できそうなのは、安心感があります。
なお、使用するM.2 SSDによって正常に認識されない場合があるかもしれません。移設・増設する場合は、自己責任でお願いします。
背面からの排熱がやや気になる
Inspiron 16 Plus (7610)は、2基の冷却ファンを備え、下の画像のような4ヶ所の排気口から熱を排出するような構造となっています。
ただし、液晶を開くと、背面の排気口がほとんど隠れてしまいます。そのため、放熱性能があまり高くないように感じます。
実際に、Core i5モデルでは、高負荷時のCPU温度はやや高めでした。一方、Core i7-11800H + RTX 3050搭載モデルでは、CPU温度が高くなりすぎないような設定となっているようでした。そのため、CPU温度は心配ないですが、Core i7-11800Hとしてはパフォーマンスがやや抑えられているようで、ベンチマークスコアは思ったほど伸びませんでした。
フルサイズのSDカードリーダーを搭載
Inspiron 16 Plus (7610)は、フルサイズのSDカードリーダーを備えています。
そのため、カメラで撮影した動画や写真の取り込みもしやすいです。ただ、SDカードの読み込み速度が低速だったので、取り込みに少し時間がかかるのが、残念です。
兄弟機種との比較
Inspiron 16 Plus (7610)には、Inspiron 15 Plus (7510)という兄弟機種があります。ここでは、簡単にこの2機種の比較を行います。
Inspiron 15 Plus (7510)は、全てのモデルに外部グラフィックスを搭載しています。また、Core i5-11400H + RTX 3050の構成が12万円台と安く、コスパが高いです。RTX 3050Ti搭載モデルも選択できます。ただし、液晶はアスペクト比16:9のFHD液晶です。外部ディスプレイを接続して使用する方や、画像・動画編集に使える高コスパ機ということであれば、Inspiron 15 Plus (7510)がいいかもしれません。
一方、Inspiron 16 Plus (7610)は、アスペクト比16:10、3K解像度の16型液晶を搭載しています。画像などの精細な表示が可能ですし、見やすく効率よく作業ができます。また、場合によっては、外部グラフィックスを搭載しないモデルを選択できるのもメリットとなります。例えば、バッテリー駆動でも、比較的長めの時間使用できます。RAW現像や、Officeソフトなどを使用した作業用であれば、外部グラフィックス非搭載のモデルでも十分だと思います。
液晶と、外部グラフィックスの有無をベースに機種を選定することをおすすめいたします。
[本製品] Inspiron 16 Plus (7610) |
[兄弟機種] Inspiron 15 Plus (7510) |
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画像 | ||
CPU | Core i7-11800H Core i5-11400H |
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GPU | CPU内蔵 / RTX 3050 | RTX 3050 / 3050Ti |
メモリ | 8GB / 16GB | |
ストレージ | PCIe NVMe SSD | |
液晶サイズ | 16.0型 | 15.6型 |
液晶種類 | 3K (3072x1920) | FHD (1920x1080) |
質量 | ~約2.015kg | 約1.895kg~ |
サイズ[mm] | [幅]355.28 [奥行]247.5 [高さ]18.99 |
[幅]356.06 [奥行]228.9 [高さ]18.99 |
バッテリー | 86Wh | 56Wh / 86Wh |
価格[税込] | 11万円台~ | 12万円台~ |
レビュー | レビュー |
各用途の快適度
Inspiron 16 Plus (7610) の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | アスペクト比16:10の16型液晶を搭載しており、効率よく作用ができます。スペック十分高く、非常に快適に作業できるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 色域広めの3K液晶を搭載しており、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も比較的よく、快適に動画視聴を行えます。 |
オンライン会議 | ○ | カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBクラスの液晶を搭載し、ウェブ用の画像編集に対応できます。メモリを換装すれば、Lightroom Classic CCによるRAW現像も高速でした。ただし、外部グラフィックスを搭載しないモデルは、AIを使用した処理に少し時間がかかります。また、印刷用の写真の編集には、液晶の色域がやや不足しています。 |
動画編集 | △/○ | 外部グラフィックスを搭載しないモデルは、グラフィックス性能が低いので、動画編集には適していません。一方、RTX 3050搭載モデルであれば、動画編集にも適していると思います。 |
ゲーム | △/○ | 外部グラフィックスを搭載したモデルであれば、エントリークラスのゲーミング性能を備えています。息抜きにゲームをプレイする程度であれば、十分楽しめると思います。ただし、CPU内蔵グラフィックスのみのモデルでは、プレイできるゲームはかなり限られるでしょう。 |
ディスプレイのチェック
Inspiron 16 Plus (7610)のディスプレイのチェックです。パネルは、「B160QAN」でした。
3K (3072x1920)の高解像度で、色域も広い、クリエイティブな作業に適したディスプレイです。最大輝度は、当サイトの計測では1台が291cd/m2、もう1台が332cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 82.2% |
Adobe RGBカバー率 | 80.7% |
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Inspiron 16 Plus (7610)のキーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm弱、縦:18mm、キーストロークは約1.3mmです。
「backspace」キーはサイズが少し小さく、押し間違えやすいです。また、「enter」キーもややスリムです。総合的には、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。
4列テンキーも付いているので、数字の入力はしやすいです。
タッチパッドはサイズが大きく、操作がしやすいです。ただし、クリックはやや重いですが、気になる程ではないでしょう。
バックライトも付いています。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Inspiron 16 Plus (7610)は、下図のようにサーマル設定を変更することができます。
ここでは、デフォルトの「最適化」と、最も高いパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」での計測を行いました。
CPU
Inspiron 16 Plus (7610)は、インテルの第11世代Core Hプロセサーを搭載しています。
Core i7-11800H(8コア/16スレッド)と、Core i5-11400H(6コア/12スレッド)のそれぞれのベンチマークの結果は以下の通りです。
Core i5-11400Hでは、マルチコア、シングルコアともに標準的なスコアが出ています。
一方、Core i7-11800Hは、Core i5-11400Hよりも高いマルチコアスコアが出たものの、思ったほどの差はありませんでした。Core i7-11800Hは、CPU電力が45Wで推移しており、低い数値ではないのですが、Core i7-11800Hは60W前後で推移する機種が多いため、それらと比べるとベンチマークスコアが低く見えてしまいます。
それでも、一般的なノートPCに搭載されるTiger Lake-Uのプロセッサーよりも高いパフォーマンスなので、クリエイティブな作業も快適に行うことができると思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
Inspiron 16 Plus (7610)のメモリ形式は、DDR4-3200です。スロットメモリなので、換装もできます。
~メモリ性能の評価 ~
グラフィックス
まずは、外部グラフィックスを搭載しないモデルで、Core i5-11400Hの内蔵グラフィックスの性能をチェックします。ベンチマークスコアは下表の通りで、かなり低めでした。
第11世代Coreといっても、HシリーズのCoreプロセッサーの内蔵グラフィックスは、インテルUHDグラフィックスです。実行ユニットの数も少なく、第11世代Coreの内蔵するIris Xeグラフィックスのような、高めのグラフィックス性能ではありません。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
次に、GeForce RTX 3050を搭載したモデルのグラフィックス性能のチェックです。スコアは下表の通りです。エントリークラスのゲーミングノートPCとしても通用する、十分なグラフィックス性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050 Laptop GPUの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、1TB SSDは読み込み速度が約3,500MB/sあり高速でしたが、書き込み速度は、読み込み速度に比べてそこまで速くもありませんでした。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。挿入時でも、SDカードの出っ張りは少ないので、挿したままでも移動しやすいです。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「最適化」モードで計測した結果のみ掲載します。
※Core i5-11400H搭載モデルは、初期構成の8GBのメモリだと、クリエイター向けソフトはパフォーマンスが出ないため、64GBメモリに換装してテストしています。なお、Core i7-11800H搭載モデルは、16GBメモリでの計測です。
Core i7-11800Hでも、Core i5-11400H搭載でも(メモリを64GBに換装した影響もあり)、現像時間は非常に短かったです。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
数秒で済む処理もありますが、外部グラフィックスを搭載していないモデルだと、AIを使った重い処理の場合は、処理に時間がかかります。ただ、従来からあるフィルター処理など、そこまで重くない処理であれば、割と快適に使えます。
GeForce RTX 3050を搭載したモデルであれば、スーパー解像度など非常に速くなる処理もあります。
i5-11400H | i7-11800H RTX 3050 |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約5秒 | 約5秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約3分59秒 | 約2分2秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分31秒 | 約2分29秒 |
スーパー解像度 | 約1分47秒 | 6秒 |
外部GPUを搭載していないモデルの場合、HシリーズのCoreプロセッサーは、CPU内蔵グラフィックスの性能が低いため、FHD動画の書き出しにも長い時間がかかります。
GeForce RTX 3050を搭載したモデルであれば、FHD動画であれば非常に速く書き出せますし、4K動画の書き出しも実用的な速さになります。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
RTX 3050搭載モデルであれば、DaVinci Resolveの書き出しも速いです。
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
RTX 3050モデルのみ、Blenderベンチマークの結果を掲載します。エントリーモデルのグラフィックスなので、Blenderのレンダリングは、それほど速くありません。
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、RTX 3050を搭載したモデルにおける、最も高いパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」モードでの、ゲームの平均フレームレートを掲載します。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じソフトのバージョン、同じCPU、ストレージ、同じ設定、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
Inspiron 16 Plus (7610)は、ゲーミングノートPCではありませんが、RTX 3050搭載モデルであれば、重めのゲームでも画質を調整することでプレイできそうです。息抜きにゲームを楽しむこともできると思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 63 fps |
高 | オフ | 35 fps | |
ウルトラ | オフ | 30 fps | |
自動 | 33 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 68 fps |
高 | オフ | 58 fps | |
最大 | オフ | 26 fps | |
高性能 | 37 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 92 fps |
高 | 55 fps | |
ウルトラ | 45 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 86 fps |
標準品質 | 69 fps | |
高品質 | 49 fps |
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 44263 / 156 fps |
高 | 9290 / 69 fps | |
ウルトラ | 6218 / 57 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 92 fps |
中 | 72 fps | |
最高 | 58 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 131 fps |
高(ノート) | 103 fps | |
最高品質 | 84 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 153 fps |
高設定 | 89 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 254 fps |
高設定 | 202 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 225 fps |
高設定 | 105 fps | |
最高設定 | 79 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 156 fps |
中型 | 120 fps | |
ウルトラ | 94 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 20659(すごく快適) |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを備えており、結果は以下の通りです。
今回試したすべての機器を使用できましたが、本体への給電に関しては、警告が表示されることが多かったです。USB-Cアダプターで給電する場合は、90Wぐらいの高出力のものを使用するとよさそうです。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | △ ※3 | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | △ ※3 | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
90W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
61W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | △ ※3 | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
18W cheero充電器 | △ ※3 | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | △ ※3 | ○ | ― |
Philips 258B6QUEB/11 | △ ※3 | ○ | ○ |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
※4 今回は、左側面の一番上部のポートのみでテスト
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBでの表示が出来ています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには、「最大:2.015kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。外部GPUを搭載したモデルは、仕様値よりも少し重かったです。それでも、スペック高めの16型ノートPCとしては、取り扱いしやすい質量だと思います。
ただし、ACアダプターは重めです。
Core i5モデル [外部GPUなし] |
Core i7モデル [RTX 3050] |
|
PC本体 | 1.983kg | 2.072kg |
ACアダプター | 502g | 507g |
バッテリー駆動時間のチェック
Inspiron 16 Plus (7610)のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は86Whです。大きめの容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。
大容量バッテリーを搭載しているので、Core i5モデルは、3Kの16型液晶を搭載した機種としては、長めのバッテリー駆動が可能でした。Core i7モデルは時間が時間がなかったため未計測ですが、Core i5モデルよりは短いバッテリー駆動時間になると思います。
Core i5モデル [外部GPUなし] |
Core i7モデル [RTX 3050] |
|
(1) JEITA2.0測定方法 | ー | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 12時間44分 | ー |
(3) PCMark 10 Gaming | ー | 1時間49分 |
(4) PCMark 8 Work | 4時間57分 | ー |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
当サイトで計測した1時間での充電量はご覧の通りです。普通の充電速度だと思います。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、メカニカル カメラ シャッターが付いています。なお、IRカメラは搭載していないので、Windows Helloの顔認証は利用できません。
Webカメラは、30fpsで720pの標準的なHDカメラです。やや暖色系の画質です。細部には粗がありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、普通の性能かと思います。
スピーカー
Inspiron 16 Plus (7610)のスピーカーは、底面の左右サイドに、2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。 音質も比較的良いです。ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
Core i5-11400H
「最適化」モードでは、最初はCPU電力が55W前後で推移し、CPU温度は90℃前後と高めです。その後、CPU電力が47W前後に下がるので、CPU温度も80℃台前半まで下がっています。
「超高パフォーマンス」モードでは、最初、CPU電力が64W前後と高いため、CPU温度も100℃近くまで上がっています。しばらくすると、CPU電力が45W前後まで下がってそのまま推移するため、CPU温度も80℃台前半に収まっています。
動作モードを変更しても、処理性能にはそこまで大きな差はないので、「最適化」モードで使用する方が、安心だと思います。
- 最適化時
- 超高パフォーマンス時
Core i7-11800H
「最適化」モードでは、3分ほど経過するとCPU電力が下がり、45W前後で推移しており、CPU温度はほぼ70℃台をキープしています。
「超高パフォーマンス」モードでも、最初はCPU温度が高めですが、3分ほど経過した後は、CPU電力が45W前後まで下がり、CPU温度も70℃台に収まっています。
どちらの動作モードでも、CPU温度は心配のない範囲に抑えられていますが、パフォーマンスはやや抑えられている印象です。
- 最適化時
- 超高パフォーマンス時
ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
ここでは、GeForce RTX 3050モデルで計測した結果のみ掲載します。CPU、GPUともに問題ない範囲です。
- 最適化
- 超高パフォーマンス
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
普通の騒音値だと思います。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。こちらも、「最適化」モードでチェックしています。
全体的に低めの温度です。高負荷時でも、パームレスト部分の温度は、ほとんど変化していないので、手に不快感を感じることはありません。
ただし、RTX 3050を搭載したモデルで、ゲームベンチマークを実行すると、キーボード面が熱くなります。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
外部グラフィックスを搭載していないモデルは、一般的なノートPCとほとんど変わらない、低めの消費電力です。RTX 3050を搭載したモデルは、高めの負荷をかけるとそれなりに消費電力も高くなります。
外観のチェック
Inspiron 16 Plus (7610)の外観のチェックです。
アスペクト比16:10の16型液晶を搭載しており、一般的な15.6型ノートPCよりも縦に少し大きいです。ボディカラーはミストブルーです。オーソドックスなデザインなので、仕事にも、プライベートにも使いやすいです。
天板です。中央に「DELL」のロゴマークが配置されていますが、それほど目立ちません。
電源ボタンには、指紋認証リーダーが統合されており、指紋認証によるWindowsへのログインが可能です。
側面のポート類はご覧の通りです。USB3.2 x2、USB-C(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、SDカードリーダーを備えています。
液晶が開く最大の角度はご覧のとおりです。
底面は、吸気しやすくなっています。
内部の画像はご覧のようになっています。
外部GPUを搭載していないモデルは、2つの冷却ファンと、2本のヒートパイプで、4方向から排気を行います。
2つのメモリスロットがあり、メモリの交換が可能です。
M.2スロットは2つあります。放熱板を外すと、Type 2230のM.2 SSDが搭載されていました。エクステンダーを取り外せば、一般的なType 2280 M.2 SSDへ換装することもできそうです。
空きのM.2スロットにも放熱板が付けられています。こちらには、Type 2230 M.2 SSDのみ搭載可能です。M.2230 M.2 SSDは入手しにくいので、既存のType 2230 M.2 SSDを空きのスロットに移設し、空いたSSD1のM.2 SSDスロットにType 2280 M.2 SSDを増設することで、デュアルストレージも可能だと思います。
ACアダプターは130Wです。大きめのサイズです。RTX 3050搭載モデルも同じ130WのACアダプターですが、外部グラフィックス非搭載モデルには、もう少し小さいACアダプターでも良かったような気がします。
まとめ
以上が、Inspiron 16 Plus (7610)のレビューです。
100% sRGBクラスの3K 16型液晶を搭載している点が、大きな魅力です。色域が広めの液晶なので、画像や動画を鮮やかに表示することができ、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。また、複数のウィンドウを同時に表示することもできるので、効率よく作業を行いたい方にも適しています。
CPUには第11世代Core Hプロセッサーを搭載し、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。Lightroom Classic CCによるRAW現像も、非常に高速でした。ただ、CPU内蔵グラフィックスの性能は高くないので、作業内容によっては、外部グラフィックスを搭載したモデルを選択したほうがいいでしょう。
メモリの換装や、SSDの増設などもできそうです。特に、クリエイティブな用途で使用するのであれば、大容量メモリに換装することで、一層快適に作業できるようになります。
効率よく、快適に作業を行いたい方におすすめの機種です。在宅ワークなどにも使いやすいそうです。Core i7-11800H + RTX 3050搭載モデルであれば、動画編集などにも快適に使用できます。ただ、RTX 3050搭載モデルは最低でも16万円台となっており、いくら3K液晶を搭載していてもやや高いと思います。この価格を出すなら、RTX 3060搭載のゲーミングノートが買えてしまいます。
画面比16:10の3K液晶を搭載
Inspiron 16 Plus (7610)
特徴
- 100% sRGBクラスの3K 16型液晶を搭載
- RTX 3050搭載モデルも選択可能
- メモリ・SSDの換装や増設が可能
こんなあなたに
- 効率よく作業ができるノートPCが欲しい方
- 画像・動画編集などのクリエイティブな用途に
- 価格11万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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