dynabook CZ/MVの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ 8GB / 16GB DDR4-3200
ストレージ PCIe SSD /
PCIe SSD + HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.90kg
バッテリー 約9.5時間
価格[税込] 10万円台~ ※1

※1 シークレットサイトの価格

家族で使うホームノートPCにぴったり

dynabook CZ/MVは、シルバー&ホワイトのカラーでリビングにも合うデザインのホームユーザー向けノートPCです。

パフォーマンス高めの第12世代Core (P)と、色域の広めの液晶を搭載し、シークレットサイトであれば10万円台~購入することができます。この価格は、海外メーカーにも負けない安さで、コスパがとても高いです。

初心者ユーザーにも使いやすいですし、SSD+HDDのデュアルストレージを備えることも可能です。

なお、メモリはシングルチャネルなので、場合によってはメモリを増設してデュアルチャネルにしたほうがいいです。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は、以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1260P、16GBメモリ、256GB SSD + 1TB HDD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「dynabook CZ/MVの特徴」のみお読みください。

 

dynabook CZ/MVの特徴

リビングにも合うカラー

dynabook CZ/MVは、シルバーとホワイトのカラーで、安いビジネスノートのような感じはなく、リビングなどにおいても馴染むデザインです。

また、明るい色なので、指紋などが目立たないのも良かったです。また、抗菌キーボードになっていることから、家族みんなで1つのパソコンを使うときでも、指紋が目立たず、清潔で安心です。

第12世代Core (P)プロセッサーを搭載し、ホームノートPCとしては高めの処理性能を備えているので、色々な作業が快適です。家族みんなで使うような用途にちょうどいいと思います。

リビングに合うみんなで使えるホームノートPC
※ゴールドxブラックのカラーもあり

 

コスパの高いdynabookのホームノートPC

国内で人気の高いdynabookシリーズなので、価格が高めだと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

下表では、海外メーカーで、価格の安さが魅力となっているデルやHPのホームノートPCと、スペックと価格を比較してみました。

デルのInspiron 15 (5620)は、画面比16:10のFHD+液晶を搭載していますが、色域が狭く、dynabook CZ/MVのほうが画像などを色鮮やかに表示することができます。Inspiron 15はCPUも第12世代Core (U)なので、CPU性能はdynabook CZ/MVの方が上です。

HPのPavilion 15-egは、第12世代Core (P)を搭載した15.6型ノートPCとしては、現状最安クラスの機種ですが、こちらも液晶の色域は狭いです。

dynabook CZ/MVは、色域広めの液晶と、セカンドストレージとしてのHDDを搭載しながら、海外メーカーのホームノートPCに十分対抗できる価格に設定されています。コスパ重視でノートパソコンを選びたい方にも、おすすめできる機種です。ただし、メモリがシングルチャネル(1枚挿し)です。

デル、HPのホームノートPCとの比較
  dynabook CZ/MV デル
Inspiron 16
(5620)
HP
Pavilion 15-eg
画像
液晶 15.6型
FHD(16:9)
広視野角 非光沢
sRGB 98.6%
16型
FHD+(16:10)
広視野角 非光沢
sRGB 61.9%
15.6型
FHD(16:9)
IPS 光沢 タッチ
sRGB 59.2%
CPU Core i5-1240P Core i5-1235U Core i5-1240P
メモリ 16GB
(16GB x1)
16GB
(8GB x2)
16GB
(8GB x2)
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD 512GB SSD
質量 約1.90kg 約1.87kg 約1.71kg
価格[税込] 113,0800円 104,550円 109,000円
レビュー レビュー レビュー
※sRGB:当サイト計測のsRGBカバー率
※価格は、シークレットサイト価格またはクーポン適用後の価格(2022年10月6日時点)

 

画像や映像を色鮮やかに表示

dynabook CZ/MVの液晶は、当サイトの計測ではsRGBカバー率98.6%と色域が広めで、画像や、ウェブページ、動画などを色鮮やかに表示することができます。

上で紹介したような、デルやHPなどの価格を抑えたモデルは、色域の狭い液晶を搭載していることが多いので、この色域広めの液晶はdynabook CZ/MVの大きな訴求ポイントです。

旅行や写真が趣味の方であれば、撮った写真や動画を観たり、子供がいれば、運動会やお遊戯会の写真や動画を家族みんなで見返したりするのに適しています。

色鮮やかな表示の液晶

 

初心者にも使いやすい

dynabook CZ/MVは、国内で人気の高いメーカーだけに、初心者の方や、あまりPC操作に慣れていない方でも、使いやすい機種です。

海外メーカーのノートPCにはあまりない「おたすけナビ」や、「パソコンで見るマニュアル/オンラインマニュアル」が入っているので、基本操作や、このパソコンでどんなことができるのかなどを簡単に調べることができます。また、「筆ぐるめ for dynabook」も入っているので、年賀状作成などにも対応できます。

さらに、dynabook あんしんサポート(使いかた相談窓口)も用意されています。購入から5年以内であれば、PCの操作方法やトラブル対策などを電話で相談することができ、手厚いサポートで安心して使用できます。

おたすけナビ

 

SSD+HDDのデュアルストレージ構成

dynabook CZ/MVのストレージは、PCIe SSD + HDDのデュアルストレージ構成となっています。

HDDなので、読み書き速度は速くありませんが、1TBと大きめの容量なので、スマホやカメラなどで撮った写真や動画を保存しておくのにはいいと思います。

 

メモリの増設がしやすい

最近のノートPCでは、メモリスロットに空きがあっても、裏蓋全体を外さないとメモリスロットにアクセスできない機種が多く、メモリの増設などを難しく感じるユーザーも少なくないです。

一方、dynabook CZ/MVは、裏蓋にネジを一つ外すだけでメモリスロットにアクセスできる小窓が設けられており、メモリの増設・換装がとてもしやすいです。

メモリの増設・換装が容易

 

dynabook CZ/MVでは、8GB / 16GBのどちらを選んでも、1枚挿しで空きスロットがあります。標準状態だと、シングルチャネルメモリで、メモリ帯域が狭く、CPU内蔵グラフィックスのパフォーマンスも高くはありません。ただし、仕様では、最大32GB(16GB x2)対応となっているので、メモリを増設してデュアルチャネルにすると、メモリ帯域が広くなり、快適に使える作業内容が広がります。特に、軽くゲームをしたい方や、写真や動画の簡単な編集なども行いたい方は、メモリを増設してデュアルチャネル動作にすることをおすすめします。

 

充実のインターフェイス

dynabook CZ/MVは、下の画像のように、インターフェイスが充実しています。

フルサイズのSDカードリーダーがあるので、カメラからの写真や動画の取り込みがしやすいです。

また、DisplayPortと、Power Deliveryに対応したUSB-Cがあるので、USB-Cドックの使用や、USB-Cアダプターでの充電ができ、便利です。LANポートがあるので、有線LANでのネット接続も可能です。

インターフェイス

 

dynabookの15.6型ノートPCとの比較

dynabookシリーズには、第12世代Coreを搭載した15.6型ノートPCとして、dynabook CZ/MVのほかに、dynabook CZ/HVや、dynabook PZ/MVといった機種があります。

下表では、これらの機種との簡単な比較を行いました。

dynabook CZ/HVは、同じCZシリーズで、選択できるCPUや、インターフェイス構成など共通している部分が多くあります。主な違いは、広視野角の4K液晶を搭載している点と、メモリがデュアルチャネルになっている点です。高解像度の写真を見たり、画像編集を行ったりする方などはこちらがおすすめです。

dynabook PZ/MVは、「Uシリーズ」の第12世代Coreなので、他よりパフォーマンスは若干落ち、デザインもやや地味ですが、価格が安いのでおすすめです。一般ユーザーであれば、このCPUでも十分な性能です。

dynabook CZ/MVは、この2機種の中間に位置するような機種です。価格を抑えつつも、「Pシリーズ」のCoreプロセッサーなので処理性能がやや高く、デザインもいいです。

dynabookの15.6型ノートPCとの比較
  dynabook CZ/MV dynabook CZ/HV dynabook PZ/MV
画像
CPU Core i5-1240P
Core i7-1260P
Core i5-1235U
Core i7-1255U
メモリ 8GB / 16GB
シングルチャネル
16GB
デュアルチャネル
8GB / 16GB
シングルチャネル
ストレージ PCIe SSD + HDD PCIe SSD /
PCIe SSD + HDD
PCIe SSD
液晶 15.6型
FHD 広視野角 非光沢
15.6型
4K 広視野角 非光沢
15.6型
FHD 広視野角 非光沢
質量 約1.9kg 約1.8kg~ 約1.77kg
価格[税込] 10万円台~ 13万円台~ 10万円台~
レビュー レビュー レビュー
dynabookの15.6型ノートPCの価格比較
  dynabook CZ/MV dynabook CZ/HV dynabook PZ/MV
CPU Core i5-1240P Core i5-1235U
メモリ 16GB
(16GBx1)
16GB
(8GBx2)
16GB
(16GBx1)
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD 512GB SSD 512GB SSD
価格[税込] 113,080円 131,780円 108,680円
※価格は、シークレットサイト価格(2022年10月6日時点)

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
第12世代Coreプロセッサーを搭載し、十分なスペックです。Web閲覧やOffice作業も快適に使用できます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラが備わっているので、オンライン会議も可能です。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶を搭載しています。スピーカー音は普通ですが、快適に動画鑑賞できます。音もこだわるならば、ヘッドフォンや外部スピーカーを使用するといいです。
RAW現像
画像編集
第12世代Core (P)と、当サイト計測でsRGBカバー率98.6%と色域広めの液晶を搭載しており、趣味レベルでのRAW現像や画像編集は行えると思います。ただし、この用途に使う場合は、メモリを増設してデュアルチャネル構成にすることをおすすめします。
動画編集 △~○ CPU内蔵グラフィックスですが、色域広めの液晶を搭載しており、簡単なファミリームービーの作成などであれば、対応できると思います。ただし、動画編集を行う場合は、こちらもメモリを増設してデュアルチャネルにした方がいいです。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。軽いゲームなら、グラフィック品質などを下げることで出来るものもありますが、この場合も、メモリをデュアルチャネルにした方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

dynabook CZ/MVのディスプレイのチェックです。

パネルは、「LQ156M1JW01」でした。

標準的な画面比16:9のFHD液晶です。色域が広めの液晶なので、色鮮やかな表示が可能です。ウェブページの閲覧や、ネット動画の視聴に適しています。非光沢液晶で、ある程度高めの輝度であればフリッカーも発生していないので、比較的見やすく、日中長めの時間作業を行う場合でも使いやすいです。最大輝度は、当サイトの計測では257cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

なお、液晶は、パネルの特性や製造工程により、各製品で色合いが異なる場合があります。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を29%以下にすると、フリッカーが発生していました。ただし、輝度をかなり下げなければ、フリッカーは発生しません(参考:輝度49%で120cd/m2)。また、フリッカーが発生しても、約24kHzと周波数が高いので、体への影響は少ないのではないかと思われます。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

dynabook CZ/MVのキーボードのチェックです。

メーカー仕様値で、キーピッチは約18.7mm、キーストロークは約1.5mmです。

標準的なキー配置で、文字入力に使用する主要なキーのサイズも極端に小さいものはなく、普通の打ちやすさのキーボードです。また、一般的な4列テンキーもついているので、数字の入力もしやすいです。

なお、キーボードの各キーには、抗菌剤を練りこんだ樹脂が使用した、抗菌キーボードとなっています。複数人で使用するファミリー用ノートPCとしても安心して使えると思います。

なお、バックライトは付いていないので、薄暗い場所でタイピングすることが多い場合は、ご注意ください。

タッチパッドも普通の使いやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

dynabook CZ/MVのパフォーマンスのチェックです。

ここでは、Windowsの「システム」→「電源とバッテリー」の項目で、「バランス」モードと、「最適なパフォーマンス」モードにしたときのベンチマークの結果を掲載しています。

電源モード

 

CPU

dynabook CZ/MVは、インテルのノートPC向け第12世代Coreのうち、PBP(プロセッサーベースパワー):28WのPシリーズプロセッサーを搭載しています。Core i5-1240P、またはCore i7-1260Pを選択できますが、今回は、Core i7-1260P搭載モデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

シングルコア、マルチコアともに、Core i7-1260Pらしい高めのスコアが出ていました。一般的なウェブ閲覧や、Officeソフトでの作業はもちろん、もう少し負荷のかかる作業も快適にこなせる処理性能を備えています。

なお、動作モードを変更しても実際のパフォーマンスはほとんど変化していません。そのため、常時「バランス」モードで使用していいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Core i7-1260P 9404 [最適なパフォーマンス]
9390 [バランス]
9032
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i7-1195G7 6594
Core i5-1230U 6273
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1813 [最適なパフォーマンス]
1811 [バランス]
1802
Core i7-1255U 1776
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200です。8GB / 16GBのどちらのメモリ容量を選んでも、1枚挿しのシングルチャネルなので、メモリ帯域は狭いです。なお、空きスロットがあり、メモリスロットへのアクセスもしやすいので、メモリを増設してデュアルチャネル動作にすると、メモリ帯域は広くなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ(16GB x1)
他のメモリとの比較(帯域)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.5GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
DDR4-3200
シングルチャネル
20GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスで、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

メモリがシングルチャネルなので、高いスコアではありませんが、一般的な写真や動画の視聴などには全く問題のないグラフィックス性能を備えています。メモリを増設してデュアルチャネル動作にすると、グラフィックス性能がもっと高くなるはずです。軽くゲームをしたい方や、ライトに画像やFHD動画の編集を行いたい方は、メモリを増設するといいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16524
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Core i7-1260P
メモリDDR4-3200
シングルチャネル
14776 [最適なパフォーマンス]
14682 [バランス]
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
14762
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※特に記載がなければ、メモリはデュアルチャネル

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen3 SSD + HDDのデュアルストレージ構成となっています。

PCIe SSDは普通の速度です。HDDの速度は遅いですが、OSの読み込みなどはPCIe SSDから行うので、PCの起動などは普通に速いです。

HDDを搭載することで、安価に大きめのストレージ容量を備えることができ、動画や写真などを保存しやすいです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
1TB HDD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2318
SATA SSD 550
2.5インチHDD 159
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。下表のような結果となりました。

USB-Cポートは、Thunderboltには非対応ですが、映像出力と本機器への給電には対応していました。なお、USB-Cアダプターでの充電に関しては、30W以上の出力のものが使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hzで表示は出来ていますが、色の形式がYCbCr420でした。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

dynabook CZ/MVの質量のチェックです。

メーカーサイトでは「約1.90kg」とあります。当サイトでの計測結果は下表のとおりで、仕様値よりも、軽かったです。宅内での移動や、収納がしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.79kg
ACアダプター+電源ケーブル 260g

 

バッテリー駆動時間のチェック

dynabook CZ/MVシリーズのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、約38Whで、小さめの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。バッテリー容量は大きくありませんが、動画再生のような軽めの負荷であれば、ある程度の時間のバッテリー駆動が可能です。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約9.5時間
(2) 動画再生時 7時間29分
(3) FF14ベンチ
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りで、充電速度は比較的速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
70%(約26Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、カメラシャッターは付いていません。また、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、約92万画素のカメラです。細部には粗さがあり、彩度もやや低めの画像ですが、ノートPCのWebカメラとしては普通の性能だと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の手前側にステレオスピーカーを搭載しています。音質はそれほどよくありません。ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

バランスモード、最適なパフォーマンスモードのどちらも、CPU電力は約28Wと高めの電力を維持しながら、CPU温度は60℃前後と低めの温度を保っています。

どちらのモードでもCPU温度を心配することなく使用できます。

  • バランス時
  • 最適なパフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

dynabook CZ/MVの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。高めの負荷をかけたときは騒音値が上がりますが、他のノートPCと比較しても同程度の動作音だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

エンコードのような高めの負荷がかかる場合でも、表面温度は低めです。パームレスト部分もほとんど温度が変化しておらず、タイピング時でも不快感はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

ノート向けのPシリーズCoreプロセッサーを搭載した機種としては、普通の消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

dynabook CZ/MVの外観のチェックです。

樹脂製ボディで、高級感はありませんが、日常使いにはちょうどいいと思います。

今回は、清潔感のあるプレシャスシルバーのカラーです。この他に、ゴールドxブラックのボディも選択できます。

 

天板には、「dynabook」のロゴが入っています。

 

厚さは19.9mmです。扱いやすく、収納もしやすいです。

 

側面のポート類です。USB3.1 x3、USB-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、SDカードリーダー、LANを備えており、ポート類の数も種類も十分です。

 

液晶面が開く最大角度は下図の通りです。

 

排気口は、液晶ヒンジに隠れる場所に配置されています。それでも、CPU温度は低めだったので、冷却性能に不安はないです。

 

底面です。

 

ACアダプターは、65Wです。サイズは比較的コンパクトです。

 

まとめ

以上が、dynabook CZ/MVのレビューです。

国内での知名度の高いdynabookの15.6型ノートPCです。価格が高いのではと思うかもしれませんが、実はコスパも高く、ホームノートPCとして多くの方におすすめの機種です。

第12世代Core (P)を搭載し、パフォーマンスもしっかり発揮できていました。また、15.6型液晶は、色域が広めで、写真や動画のライトな編集など、趣味用途にも対応できます。このような構成でありながら、シークレットサイトでは10万円台から購入できるので、デルやHPといった海外PCメーカーと比べても、引けを取らないコスパの高さが魅力的です。

電子マニュアルや、電話でのサポートもあるので、初心者の方や、PC操作に自信のない方でも安心して使用できます。

また、ストレージは、SSD + HDDのデュアルストレージなので、保存容量には余裕がありますし、フルサイズのSDカードリーダーも搭載しているので、カメラで撮影したデータを取り込みやすいです。写真を撮るのが好きな方や、家族の写真や動画を保存しておきたいファミリー層にも使いやすいと思います。

ただし、メモリは1枚挿しのシングルチャネルとなっています。メモリの増設・換装がしやすい構造なので、写真や動画のライトな編集などに使いたい方は、メモリを増設してデュアルチャネルにした方がいいです。

 

家族で使うホームノートPCにぴったり

dynabook CZ/MVシリーズ

特徴

  • リビングにも合うデザイン
  • 色鮮やかな液晶
  • 10万円からとコスパが高い

こんなあなたに

  • 家族で使うリビング用のパソコンが欲しい方
  • 安心感のあるメーカーのPCが欲しい方
公式サイトはこちら

 

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

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