dynabook CZ/HVの実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-1240P
Core i7-1260P
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD /
512GB SSD + 1TB HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 4K 広視野角 非光沢
質量 約1.80kg / 1.90kg
バッテリー 約7.5時間
価格[税込] 14万円台~ ※1

※1 Dynabookストア会員価格

最新インテルCPUに4K液晶を搭載!

dynabook CZ/HVは、最新のインテル第12世代Coreプロセッサー(Pシリーズ)を搭載したノートPCです。

処理性能が大きく向上したプロセッサーを搭載することで、多くの作業が快適に行えます。

また、CPUファンが2つ搭載されていることで、最新CPUを強力に冷却することができ、安心して使用できます。

さらに、ディスプレイにはAdobe RGB 100%の4K液晶を搭載しており、画像編集などの用途にも適しています。

公式サイトはこちら

※Dynabook Directオンラインストアでは、会員になると大幅に安く購入できます。会員には無料で登録できます。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1260P、16GB(8GBx2)メモリ、512GB PCIe SSD + 1TB HDD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。

 

目次

お忙しい方は、「dynabook CZ/HVの特徴」のみお読みください。

 

dynabook CZ/HVシリーズの特徴

最新のインテル第12世代Coreプロセッサー搭載

2022年3月に、インテル第12世代Coreプロセッサー(Pシリーズ)を搭載したノートPCの発売が開始されましたが、dynabook CZ/HVは、いち早くこのプロセッサーを搭載したノートPCです。

最近のインテルプロセッサーは、ノートPCによって異なるCPU電力で動作しますが、dynabook CZ/HVは28Wと高い値で動作しているのも特徴です。

今回は、Core i7-1260Pを搭載したモデルで検証を行っていますが、CINEBENCH R23のベンチマークスコアは次のようになりました。ライバルとなるRyzen 7 5825Uよりはマルチコア性能はやや劣っているものの、1世代前のCore i7-1165G7と比較すると、約2倍もマルチコアのスコアが上がっています。また、シングルコアのスコアについては、Ryzen 7 5825UやCore i7-1165G7よりも大幅に高くなっています。

マルチコアおよびシングルコアの両方の性能が順当に伸びることで、どのような処理もまんべんなく高速化しています。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Ryzen 7 5825U
※ライバルのAMD APU
10040
Core i7-1260P 9032
Core i7-1165G7
※1世代前のインテルCPU
4720
CINEBENCH R23(シングルコア)
Core i7-1260P 1802
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447

 

ダブルファンで冷却し安定動作

28Wと高いCPU電力で動作しているため、発熱が気になる所ですが、本製品は2つのCPUファンと2つのヒートパイプを搭載し、CPU温度は低めに抑えられています。安心してPCを使うことができるでしょう。

ダブルファンで冷却
高い負荷をかけても、CPU温度は低め

 

広色域の4Kディスプレイを搭載

dynabook CZ/HVは、広色域の4Kディスプレイを搭載しているのも特徴です。当サイトの計測では、Adobe RGBカバー率は100%ありました。

画像や動画が綺麗に表示できるだけでなく、画像編集にも適しています。旅先で撮影した画像をRAW現像し、SNSやブログにアップしたり、デジタルフォトアルバムを作成したりするのもいいでしょう。

Adobe RGB 100%の4Kディスプレイを搭載
画像編集などにも最適

 

SSD+HDDの構成も可能

dynabook CZ/HVは、SSDとHDDの両方を搭載したモデルがラインナップされています。大量のRAW画像ファイルや動画ファイルを保存するような場合、大容量のHDDに保存できるので便利でしょう。HDDだと速度面で不満があるならば、HDDを2.5インチSSDに交換してもいいと思います。ただし、パーツの換装は自己責任でお願いします。

なお、HDDが搭載されていないモデルに、2.5インチストレージを接続するためのケーブルやマウンターが付いているかどうかは分からないので、2.5インチストレージを搭載したいなら、HDDを搭載したモデルを買うのが無難です。

SSD+HDDの構成もあり

 

メモリ交換が簡単

ノートPCのパーツの中で、交換することが最も多いのはおそらくメモリですが、dynabook CZ/HVは、小さいカバーを空けるだけで、メモリを交換することができます。何年か使っていると、メモリが足りないと感じるケースが少なくありませんが、こんなときに容易に交換することができます。

小さいカバーを外すだけでメモリ交換ができる

 

特徴的なブルーのカラー

ノートパソコンと言えば、ブラックかシルバーのカラーが多いですが、dynabook CZ/HVは、濃いめのブルーのカラーです。よく見るとエアラインの模様も入っており素敵です。カジュアルなデザインで、若い方にもいいでしょう。

ブルーのカラー

 

執筆時点では即納モデルあり

この記事を執筆している2022年4月3日現在なら、最短翌営業に出荷される「即納モデル」が存在します。パソコンは、納期が1週間以上先であることがザラにありますが、dynabook CZ/HVであれば、注文をして数日後にPCが届きます。新生活に向けて早くPCが欲しい方にも適しているでしょう。

即納モデルあり

 

会員になると6万円以上オフ

上の図のように、dynabook CZ/HVの価格は、会員にならないと20万円を超えてしまいますが、Dynabookストアの会員になることで、6万円以上割引した価格で購入することが出来ます。Core i5-1240P、16GBメモリ、512GB SSDのモデルなら14万円台で購入できます。

4Kディスプレイに、高めのスペックであることを考慮すれば、そこまで高いわけでもありません。

 

やや残念な点

dynabook CZ/HVのやや残念なポイントを挙げるならば、バッテリー駆動時間が少し短い点です。使い方にもよりますが、4時間前後のバッテリー駆動時間になるのではないかと思います。

また、キーボードバックライトも搭載していません。

ただ、この機種は、電源に繋いで、照明が付いている明るい部屋で使うことがほとんどであると思われ、そういった方にはデメリットにはなりません。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
第12世代Coreの高い性能に、十分なメモリ容量、4Kの高解像度ディスプレイを搭載し、このような作業は快適です。
オンライン会議 FHDカメラ、マイク、スピーカーを搭載し、AIノイズキャンセラーも付いており、オンライン会議も快適です。
動画鑑賞 色鮮やかで高い解像度のディスプレイを搭載し、スピーカー音も普通のレベルで、快適に動画鑑賞が出来るでしょう。
RAW現像
画像編集
性能が上がった第12世代Coreをプロセッサーを搭載し、メモリも十分あり、ディスプレイの色域も広く、RAW現像や画像編集に適した製品です。ただし、外部GPUを搭載していないため、Photoshopのニューラルフィルターのような特殊な処理はやや時間がかかります。
動画編集 色域の広いディスプレイに、性能が上がった第12世代Coreプロセッサーを搭載し、メモリも16GBあり、FHD解像度の簡単な動画であれば、そこまでストレスなくできると思います。ただし、4K動画を編集したり、凝った編集をする場合は、外部グラフィックスを搭載した別の製品がいいと思います。また、PhotoshopやLightroomなどを同時に立ち上げると、グラフィックスに割り当てられたメモリが不足する可能性があります。
ゲーム CPU内蔵のグラフィックスとしては高い性能なので、軽いゲームなら出来なくもないです。ただ、重いゲームをするのは難しく、リフレッシュレートも60Hzと高くありません。ゲームをするなら、GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングノートPCのほうがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

dynabook CZ/HVのディスプレイをチェックします。

シャープ傘下のDynabookだけあって、ディスプレイパネルは、「SHARP LQ156D1JW42」が搭載されていました。

広い色域で、画像編集などにも適した液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では393cd/m2と比較的高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

Adobe RGBカバー率100%の広い色域のディスプレイです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 95.2%
Adobe RGBカバー率 100%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ、赤と青がやや強調されていますが、そこまで気にはならないと思います。正確な色で画像編集などをする方は、別途ツールを使ってキャリブレーションするといいと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきもほぼ感じません。

画面への映り込み

輝度設定を24以下にすると、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生していました。ただし、輝度設定が25以上であれば、フリッカーは発生していませんでした。輝度設定が24だと、大分低い輝度になるので、多くの方は問題ないと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

dynabook CZ/HVシリーズのキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm弱、縦:18mm強です。キーストロークは約1.5mmです。極端に小さいキーはありませんが、「半/全」や「Backspace」など一部のキーはやや小さくなっています。

キートップがやや湾曲している点は良かったですが、少し底付きの衝撃を感じます。総じて普通のタイピングのしやすさかなと思います。

キーボードバックライトはありません。

タッチパッドの操作のしやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

dynabook CZ/HVは、Pシリーズの第12世代Coreプロセッサーを搭載しています。

HWiNFOを確認すると、PL1に相当するPBP(Processor Base Power)は、28Wとなっていました。

HWiNFO

 

CPU

今回は、Core i7-1260Pを搭載していますが、Core i7-1165G7などの28Wクラスの第11世代Coreプロセッサーと比較すると、マルチコアおよびシングルコアとも、大きくスコアがアップしています。

特にシングルコアのスコアが高くなっており、どの処理もまんべんなく高速化することと思われます。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Core i7-1260P 9032
Ryzen 5 5600U 8491
Ryzen 7 5700U 8445
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1280P 1664
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは最新のDDR5-4800を搭載しています。他のノートPC計測した帯域の実測値よりは低い数値でしたが、それでも、従来のDDR4-3200と比較すると高速です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
41.38GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

3DMark Night RaidのGraphics scoreについても、CPU内蔵グラフィックスにしては、高い数値が出ていました。このくらいのスコアがあれば、マイクラ(バニラ)やドラクエXなどの軽いゲームであれば、動かせると思います。

ただし、エントリークラスの外部グラフィックス「GeForce GTX 1650」の半分のスコアも出てないので、ゲーム向きの製品ではありません。ゲームを頻繁にするなら、ゲーミングノートPCと呼ばれている機種にしたほうがいいと思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Core i5-1240P
メモリLPDDR5-4800
16398
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

今回、SSD + HDDの構成のモデルでしたが、SSDはPCIe Gen 4が搭載されており高速でした。HDDは、3.5インチではなく2.5インチということもあり、そこまで速くありません。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
1TB HDD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6753
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
128
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。ただ、アクセス速度は速くありません。画像編集用途にも使えるPCなので、SDカードリーダーは、もう少し速いものを搭載して欲しかったです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake-P)のその他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

性能がアップした第12世代Core i7-1260Pであれば、AppleのM1 Maxと同等の書き出し時間でした。非常に速いです。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
46秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-1280P
16GBメモリ
47秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Core i7-1260P
16GBメモリ
56秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i5-1240P
8GBメモリ
72秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

AIを使うような新しい機能を試したので、処理によっては時間がかかりました。こういった処理を実行する場合は、外部GPUを搭載したモデルがいいでしょう。ただし、従来からある機能なら、特にストレスなく使用できます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分48秒
スーパー解像度 約27秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Adobe Premiere Proで約10分のFHD動画の書き出しを行いましたが、速かったです。このくらいの時間なら、全然待てると思います。カット編集のような簡単な作業なら、ストレスなく出来ました。

ただし、4K動画の場合は、書き出しに、この約4倍の時間がかかります。結構待たされますし、グラフィックスに割り当てられたメモリが足りなくなる可能性もあります。4K動画の編集を行うなら、外部グラフィックスを搭載したノートPCがいいでしょう。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分1秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Ryzen 7 4700U
Radeon Graphics
5分5秒
Ryzen 5 4500U
Radeon Graphics
5分57秒
Core i7-1160G7
Intel Iris Xe
6分14秒
Ryzen 3 4300U
Radeon Graphics
6分44秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードも比較的速いです。ただし、Ryzen 7 5825Uほどではありませんでした。

Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートに、周辺機器を接続したときの動作結果は次の通りです。Thunderboltには対応していませんが、充電(PowerDelivery)と映像出力には対応しています。充電器は、45W以上であれば使用できました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

dynabook CZ/HVの質量のチェックです。

メーカーサイトには、SSDのみのモデルが約1.80kg、SSD+HDDのモデルが約1.90kgとなっています。今回、SSD+HDDのモデルですが、1.767kgと、SSDのみのモデルの仕様値よりも軽い質量でした。15.6型のディスプレイで、この質量であれば軽いほうです。ちょっとした移動に便利でしょう。ただし、外出先に持ち運ぶような用途には適していません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.767kg
ACアダプター+電源ケーブル 263g

 

バッテリー駆動時間のチェック

dynabook CZ/HVシリーズのバッテリー容量は、38.1Whと少なめです。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りで、そこまで長くありません。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約7.5時間
(2) PCMark 10 Modern Office 5時間12分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
72%(約27Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

約200万画素のWebカメラを搭載しています。カメラを隠すシャッターは搭載されていません。IRカメラは搭載しており、顔認証でのログインが可能です。

Webカメラ

 

本製品のカメラで撮影した画像は次の通りです。広角気味のレンズで、画質はノートパソコンに搭載されているWebカメラとしてはまずまずだと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に搭載されています。音質は、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

CPU電力は約28Wと高めですが、CP温度は60℃前半に抑えられています。冷却性能は高いと思います。安心して使えると思います。

CPU電力&CPU温度

 

静音性のチェック

dynabook CZ/HVの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。負荷をかけるとそれなりに騒音値は上がりますが、他のノートPCと同程度です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

キーボードの部分はやや温度が上がるものの、そこまで高い温度ではなく、またパームレスト部分の温度はほとんど上がりません。熱さを気にすることなく、快適に使用できると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

4Kディスプレイを搭載しているため、全体的に消費電力は上がります。それでも、全体的にそこまで高い消費電力ではありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

dynabook CZ/HVの外観のチェックです。

パームレストの部分はブルーですが、ディスプレイの周りはブラックのカラーになっています。ディスプレイの周りはプラスチック感があって、やや安っぽく見えます。

 

天板もブルーで、ヘアライン加工が施されています。

 

ボディの高さは19.9mmで薄型です。

 

側面のポート類はご覧の通りです。LANポートやHDMIポートなど、種類は充実しています。

 

ディスプレイは180度開きませんが、テーブルの上で使用する分には、十分開きます。

 

底面は、プラスチック感のある素材です。

 

内部には、2つのCPU冷却ファンと2つのヒートパイプが搭載されています。外部GPUが搭載されておらず、28WクラスのCPUのみを冷やすには、十分な冷却システムだと思います。

 

メモリは2枚あります。

 

80mmのSSDが搭載されています。

 

今回、SSDの他にHDDも搭載しています。

 

ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトです。

 

まとめ

dynabook CZ/HVは、最新の第12世代Coreプロセッサー(Pシリーズ)をいち早く搭載したノートPCです。

2022年4月3日時点で、このCPUを搭載したノートPCはまだ少ない中、即納で手に入れられるため、Alder Lake-Pの登場を待っていた方には、とても嬉しいのではないかと思います。

今回、Core i7-1260Pを試しましたが、1世代前の28WクラスのインテルCPUと比べて、マルチコア性能、シングルコア性能とも大きく向上しており、どのような処理もまんべんなく高速になっています。

さらに、広色域の4Kディスプレイを搭載しているのも特徴です。撮影したデジタル写真を綺麗に表示することが出来ますし、その写真を現像したり加工したりする用途にも適しています。

また、メモリ交換が容易な点や、SSDだけでなく2.5インチストレージを搭載できるのも嬉しいポイントです。

最新CPUを搭載した製品で、画像編集などにもチャレンジしたい方におすすめです。

 

最新インテルCPUに4K液晶を搭載!

dynabook CZ/HV

特徴

  • Alder Lake-Pの最新CPUを搭載
  • Adobeカバー率100%の4Kディスプレイを搭載
  • SSD+HDDのモデルもあり

こんなあなたに

  • 最新CPUのノートが早く欲しい方
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