VAIO SX12(2021年モデル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1195G7
Core i5-1155G7
Core i3-1115G4
Celeron 6305
メモリ 最大32GB (オンボード)
ストレージ 最大 2TB PCIe SSD
液晶サイズ 12.5型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約887~936g
バッテリー 最大 約30時間(53Wh)
LTE オプションで対応
価格[税込] 13万円台~ ※

※VAIOストアでの価格

小型モバイルノートPCの決定版

VAIO SX12は、12.5型とコンパクトで、約887g~と軽い、本格的なモバイルノートPCです。

ただ持ち運びやすいだけでなく、LTE対応、最大約30時間のロングバッテリー、高い耐久性とデザイン性と、モバイルノートPCとしての完成度が高いです。

また、最大でCore i7-1195G7を搭載でき、パフォーマンスの面でも妥協しません。

デザイン、性能、使いやすさを高いレベルで兼ね備えた機種です。小型モバイルノートPCの決定版として、毎日持ち歩くような方におすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Celeron 6305、8GBメモリ、128GB PCIe SSD

 

目次

お忙しい方は、「VAIO SX12の特徴」のみお読みください。

 

VAIO SX12の特徴

持ち歩きやすい小型モバイルノートPC

VAIO SX12は、12.5型のコンパクトなサイズで、質量も約887g~と軽く、日常的に持ち運んで使いやすいモバイルノートPCです。

下の画像のように、スマホと並べると、ノートPCとしては小型であることが分かると思います。この後の部分でも紹介していますが、ボディが小型であるだけでなく、機能や、使いやすさの点も妥協していません。

コンパクト・軽量なボディ

 

また、カバンに入れて運びやすいボディですが、作りがよく、デザイン性も高いため、存在感があります。コスパよりも、使いやすさと満足度を重視するモバイラーにとてもおすすめの機種です。

存在感のある高質感ボディ

 

旧モデルから大きく進化

VAIO SX12は、旧モデルのVAIO SX12から、サイズ感や質量はほとんど変化していませんが、ただ搭載するCPUが変わっただけのマイナーアップデートではなく、大きな進化を遂げています。

以下に、旧モデルから大きく変化した部分を紹介します。旧モデルの詳細については、こちらもご確認ください。

 

色域広めの液晶を搭載

VAIO SX12の新モデルでは、下図からも分かるように、液晶の色域が広くなっており、搭載する液晶の質が上がっています。

具体的には、当サイトの計測で、旧モデルではsRGBカバー率が68.0%でしたが、新モデルではsRGBカバー率98.4%となっています。

VAIO SX12 新モデルの液晶の色域
VAIO SX12 旧モデルの液晶の色域

 

色鮮やかな表示が可能となり、sRGBで調整されたウェブページなどを比較的正確な色表現で表示できるようになりました。また、外出先での写真のチェックや、ウェブ・SNS掲載用の写真などの編集にも使えそうです。液晶の色域が広くなったので、対応できる作業が増え、より使いやすくなりました。

外出先での写真のチェックや編集にも使いやすそう

 

液晶面がフラットになる

VAIO SX12の旧モデルでは、液晶の開く角度が、下の画像のようになっていました。一方、新モデルでは、液晶面が180度開き、フラットになります。

そのため、例えば、ビジネスシーンで対面する相手に画面を見せる、といったことが簡単にできます。

旧モデルの液晶面の開く角度
新モデルは液晶面がフラットに

 

立体成型で剛性と見た目がアップ

従来から、VAIO SX12では天板にカーボン素材を使用しています。ただ、旧モデルではカーボン素材をストレートなプレートとして使用しており、天板面の左右のカーブしている部分は樹脂製でした。

新モデルでは、カーボン素材を立体成型し、天板面の左右までカバーされています。このことにより、剛性が増し、見た目も良くなっています。

新モデルの天板
旧モデルの天板

 

バッテリー容量と駆動時間が向上

旧モデルは42.9Whのバッテリーを搭載し、約15.5~16.5時間のバッテリー駆動が可能となっていました。一方、新モデルでは、53Wh、約28.0~30.0時間と、バッテリー容量、バッテリー駆動時間ともに大きく向上しています。

外出先でも、バッテリー残量をそれほど気にせずに使用できるようになり、モバイルノートPCとしての使いやすさがアップしているのは、大きなポイントです。

新モデルのバッテリー容量

 

インターフェイスも変化

従来機種に引き続き、インターフェイスは数も種類も充実しています。

ただ、新モデルでは、SDカードリーダーや、VGA端子はなくなりました。せっかく液晶の色域が広く、画像編集にも使いやすくなったので、SDカードリーダーがなくなったのは、少し残念です。

一方、旧モデルではUSB-CポートがThunderboltには非対応でしたが、新モデルではThunderbolt対応となりました。Thunderboltドックなども使用できるので、この部分は嬉しい変化です。

新モデルのインターフェイス
旧モデルのインターフェイス

 

キーストロークが深くなった

キーボードのキーサイズは従来から変化していませんが、キーストロークが、旧モデルの約1.2mmから、新モデルでは約1.5mmと、深くなりました。

打鍵感をしっかり感じることができ、個人的には打ちやすくなったと思います。

キーストロークが深くなったキーボード

 

ACアダプターが軽量化

旧モデルでは、45W出力のACアダプターで、質量は実測で237gでした。新モデルでは、65Wに出力がアップしながら、質量は実測で162gと軽くなっています。

ケーブルも分かれておらず、持ち運びがしやすいです。

新モデルに付属するACアダプター
旧モデルに付属するACアダプター

 

LTEに対応し、VAIOオリジナルSIMも提供

VAIO SX12は、LTE対応を選択することができます。

LTE対応バンドは、国内キャリアの主要なバンドを網羅しています。ただし、5Gには対応していません。

特に重要なLTEバンドは次の通り
ドコモ回線の重要なLTEバンド・・・1、3、19
au回線の重要なLTEバンド・・・1、18(26)
ソフトバンク回線の重要なLTEバンド・・・1、3、8
楽天モバイル回線の重要なLTE対応バンド・・・3、18

 

また、VAIOは、「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」のSIMカードも提供しています。VAIO PCと一緒に申し込むことで、1年プラン(32GB)を0円で、また2年プラン(64GB)・3年プラン(128GB)を安く使用することができます。

VAIO PCでの動作テストが取られているため、動作の面でも安心です。筆者も旧VAIO SX12で2年ほど使いましたが、トラブルなどなく安定して使えていました。

使い切り、プリペイド式のSIMなので、契約や解約の手間もなく、使いやすいので、LTE対応を選択する場合は、使ってみることをおすすめします。

VAIOオリジナルSIM

 

指紋認証・顔認証の両方に対応可能

VAIO SX12では、指紋認証と顔認証の両方に対応することができます。

頻繁に持ち運ぶ用途に適した機種なので、顔認証だけでなく、外出先でマスクをしている時などには指紋認証も使用できるのは便利です。

指紋認証を使用するためには指紋センサーを搭載する必要があります。指紋センサーは電源ボタンと一体化されています。シャットダウン状態でも、電源ボタンを1回押すだけで、電源投入とサインインを一度に済ませることができます。

指紋認証と顔認証に対応
シャットダウン状態からでも指紋認証可能

 

顔認証を使用するためには顔認証対応のFHDカメラを搭載する必要があります。顔認証対応のFHDカメラを選択すると、人感センサーも搭載されます。人感センサーがあると、席を離れたときにPCのオートロックができます。また、PCの前に戻ると、自動的にウェイクし、顔認証でのログインまでノータッチで済ませることもできます(前もって顔認証の登録が必要)。

オートロック&オートログオンが可能

 

ノイズキャンセリング機能を搭載

VAIO SX12は、AIノイズキャンセリング機能を搭載しており、マイク入力と、スピーカー出力のノイズを低減することができます。

また、マイクの動作を、標準モードと、プライベートモードに変更することができます。プライベートモードにすると、カメラの画角(左右45度)から外れている場所からの音を除去できます(下の動画を参照)。

同じ機能を搭載した、VAIO SX14で実際に試してみましたが、周囲の人の話し声なども割とカットできていました。リビングでテレワークをするときなど、家族がいるような状況でもオンラインミーティングなどがしやすいです。

ノイズキャンセリングデモ
ノイズキャンセリング機能

 

選べるボディカラー

VAIO SX12は、ボディカラーの選択肢も多いです。基本のカラーラインナップは、下の5色です。

いつも持ち歩くモバイルPCなので、好みの色を選択できるのは嬉しいです。

アーバンブロンズ、ファインブラック
ブライトシルバー、ファインホワイト、ローズゴールド

 

さらに、プレミアムエディションとして、ロゴなどもブラックで統一した「ALL BLACK EDITION」、深い藍色の「勝色特別仕様」もあります。23万円台~と価格が上がりますが、こだわりの1台を持ちたい方におすすめです。

ALL BLACK EDITION
勝色特別仕様

 

各用途の快適度

VAIO SX12の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、選択する構成、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

なお、ここでは、特に記していない場合、Core i5以上程度のスペックを備えた構成を想定しています。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
液晶サイズはやや小さいですが、見やすく、快適に使用できるでしょう。
動画鑑賞 色鮮やかな映像の表示が可能です。スピーカー音は普通ですが、同サイズのモバイルノートPCと比べると、動画鑑賞も快適です。
オンライン会議 ノイズキャンセリング機能を搭載し、オンライン会議にも適していると思います。スピーカーの音質は普通です。
RAW現像
画像編集
sRGBカバー率が98.4%と、色域が広めの液晶を搭載しており、ウェブやSNS向けのコンテンツの画像の編集に適しています。
動画編集 △~○ Core i5-1155G7や、Core i7-1195G7のプロセッサーであれば、FHD画質の簡易的な動画編集ならできると思います。一方、Core i3や、Celeronのプロセッサーでは、動画編集は難しいでしょう。
ゲーム Core i7-1195G7やCore i5-1155G7であれば、軽めのゲームならグラフィック品質設定を下げることでプレイできそうです。ただ、基本的にゲーム目的で作られたPCではないため、長時間ゲームをするのはあまりおすすめはしません。

 

ディスプレイのチェック

VAIO SX12のディスプレイのチェックです。搭載されていたパネルは、「N125HCG-GQ1」でした。

視野角が広く、色域も広めで、フリッカーも発生しておらず、見やすく、使いやすい液晶です。旧モデルから、液晶の品質がアップしているのは嬉しいです。最大輝度は、当サイトの計測では382cd/m2と比較的高かったです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は98.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広く、斜めの角度からでも、見やすいです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)が発生しているか確認してみましたが、発生していませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.5mmです。旧モデルのVAIO SX12では、キーストロークが約1.2mmでしたが、キーストロークが深くなったので、打鍵感をしっかり感じることができます。キートップは適度にカーブしており、指馴染みもいいです。

「半角/全角」キーのサイズはやや小さいですが、その他の主要なキーでサイズが小さいものはなく、配置も標準的です。12.5型のモバイルノートPCとしては、比較的打ちやすいキーボードだと思います。

タッチパッドは、サイズが小さいです。小型のボディなので仕方のない部分ですが、2本指でスクロールするときなどに、指がはみ出してしまうことがあります。

今回は、バックライトなしのキーボードですが、バックライト付きキーボードも選択できます。また、今回搭載している日本語配列(かな文字あり)に加えて、日本語配列(かな文字なし)や、英語配列のキーボードも選ぶことができます。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

VAIO SX12のパフォーマンスのチェックです。

VAIO SX12では、VAIO TruePerformanceにより、プロセッサーの性能を十分引き出すことができます。下図のように、VAIOの設定画面のCPUとファンの項目で、「パフォーマンス優先」を選択することで、VAIO TruePerformanceをオンにすることが出来ます。なお、デフォルトでオンになっているので、そのまま使うといいでしょう。

ただし、Celeron 6305、Core i3-1115G4搭載モデルは、VAIO TruePerformance非適用となっています。

VAIOの設定画面

 

CPU

今回は、搭載しているCPUがCeleron 6305なので、ベンチマークのスコアは低いです。ネットやメールなどの軽作業であればいいかもしれませんが、ビジネス用途などであれば、Core i5-1155G7以上がおすすめです。

なお、Core i7-1195G7のスコアは、兄弟機種のVAIO SX14で計測したものですが、かなり高いスコアが出ていました。VAIO SX12でも、パフォーマンスを重視するのであれば、Core i7-1195G7を選ぶといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Celeron 6305
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1195G7 6594 [VAIO SX14で計測]
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
Pentium Gold 6500Y 1192
Celeron 6305 967
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-1195G7 1634 [VAIO SX14で計測]
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
Pentium Gold 6500Y 695
Celeron 6305 531
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリはLPDDR4Xを搭載しています。Celeron 6305の場合は、CPUがLPDDR4X-3733までしか対応しておらず、そこまで速くありません。なお、兄弟機種のVAIO SX14で確認した限りでは、Core i7-1195G7の場合、LPDDR4X-4266のメモリを搭載しており、55.33 GB/sと非常に高速でした。そのため、VAIO SX12でも、上位のCPUを搭載した場合は、メモリ速度がもっと速いのではないかと思います。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
LPDDR4X-3733
デュアルチャネル
最大 約59.6GB/s (29.8GB/s x2)
25.92GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。

Celeron 6305の割には、高めのスコアが出ています。高めのグラフィックス性能が希望であれば、CPUの型番の末尾が「G7」となっている、Core i5-1155G7、もしくはCore i7-1195G7を選択するといいでしょう。なお、下のグラフのCore i7-1195G7のスコアは、兄弟機種のVAIO SX14で計測したもので、CPU内蔵グラフィックスとしては高いスコアが出ていました。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Celeron 6305
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853 [VAIO SX14で計測]
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Celeron 6305
LPDDR4X-3733
12121
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、読み込み速度が速いです。

なお、CPUにCore i3以上を搭載すると、PCIe Gen4 SSDも選択できるようになります。兄弟機種のVAIO SX14での計測ですが、PCIe Gen4 SSD搭載では、下のグラフのように、非常に速い速度が出ていました。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
128GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6766 [VAIO SX14で計測]
 PCIe Gen3 SSD 3500
3046
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

VAIO SX12に、SDカードスロットは搭載されておりません。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

USB-Cを2ポート備えていますが、Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しており、今回試した機器はすべて使用できました。

小型で、低出力のUSB-Cアダプターも使用できたのは、便利だと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

VAIO SX12の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約887~936g」と記載されています。当サイトでの計測値は、下表のとおりで、メーカー仕様値の範囲内でした。軽くて、持ち運びのしやすい機種です。なお、LTEモジュールを搭載すると、もう少し重くなると思います。

ACアダプターも小型で、軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 889g
ACアダプター+電源ケーブル 162g

 

バッテリー駆動時間のチェック

VAIO SX12のバッテリー容量は53Whです。旧モデルのVAIO SX12の約42.9Whから容量がアップし、モバイルノートとしては比較的大きめの容量となりました。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。バッテリー容量がアップしていることもあり、バッテリー駆動時間の仕様値は大幅に伸びています。また、PCMark 10 Modern Officeのテストでも、長めの駆動時間となっています。

バッテリー駆動時間
  新モデル 旧モデル
(1) JEITA2.0 約28.0~30.0時間 約15.5~16.5時間
(2)動画連続再生 約14.5~15.5時間 約8.6~10.1時間
(3) PCMark 10 Modern Office 12時間30分 7時間56分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) メーカー公表値。1920x1080動画再生時
(3) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理

 

バッテリー充電時間は、メーカーサイトには約3時間と書かれています。当サイトで計測した1時間での充電量はご覧の通りです。普通の充電速度かと思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
62%(約32Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターが搭載されています。Windows Hello 顔認証対応のカメラも選択できます。

Webカメラとシャッター

 

Webカメラは、約92万画素のHDカメラと、約207万画素のFHDカメラ(顔認証対応)があります。今回はHDカメラを搭載していますが、広角気味で、暖色系の画質です。粒状感がありますし、細部には粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の正面側に配置されています。タイピング時に、ちょうどスピーカーが腕でふさがれるので、こもった音になります。音質は、ノートPC基準で10点満点で4~5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

今回は、Celeron 6305搭載なので、CPU電力が6W前後と非常に低いです。そのため、CPU温度もほぼ50℃未満と低いです。

なお、高性能CPUを搭載したモデルでは、CPU温度がもっと上がります。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

VAIO SX12の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。また、高負荷時でも、騒音値は低いです。なお、高性能CPUを搭載した場合は、高負荷時は他のノートパソコンと同等の騒音値になると思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

今回は、Celeron 6305なので、CPU温度が低く、表面温度はそれほど上がっていません。作業中に不快に感じることはないでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回は、CPUがCeleron 6305なので、モバイル向けプロセッサーの中でも、低い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

VAIO SX12の外観のチェックです。

従来通り、ボディ素材は、天板がカーボン、パームレストがアルミニウム、底面および天板の外周がガラス繊維入りの樹脂となっています。質感、耐久性、デザイン性の全てが高いです。

 

VAIOのロゴや、天板の下部がシルバーで、アクセントとなっており、かっこいいです。

また、天板にはカーボンファイバーを使用し、ディスプレイの両側までカバーする、立体成型となっているので、見た目も良くなっていますし、強度もアップしています。

 

高さは、15.0~17.9mmです。20mmを切った、スリムなボディです。

 

パームレストには、ヘアライン加工が施されています。なお、ブラックは指紋が目立ちやすいように感じました。

 

チルトアップヒンジなので、液晶を開くと、本体の背面側が持ち上がります。傾斜がついてタイピングしやすくなります。また、手前側が薄くなっている楔形のボディなので、パームレストとデスクの段差が最小限に抑えられており、指の長い方でも窮屈に感じにくいです。

 

指紋認証機能を選択すると、電源ボタン一体型の指紋センサーが搭載されます。外で使うことが多い機種なので、指紋センサーがあると便利です。

 

インターフェイスには、USB3.0 x2、USB-C x2(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)、HDMI、LANを備えています。

ほとんどの端子類が右側に配置されているので、電源や、外部ディスプレイに接続すると、マウス操作の邪魔になります。宅内で使用する場合など、周辺機器を接続して使用することが多いのであれば、一番奥のUSB-C端子に、Thunderboltドックなどを挿して使用するなど工夫すれば、マウス操作の邪魔にならないと思います。

 

液晶が180度開くので、対面側の人に画面を見せることもできます。旧モデルでは、液晶面が180度開かなかったので、この点は使いやすく変化しました。

 

底面はスッキリしています。

底面カバーを外すときは、ネジが多いのでやや面倒ですが、爪の引っ掛かりはそれほどなく、開けやすいです。

 

キーボード側の取り外したときの中身はご覧のようになっています。今回は、冷却ファンは1つ、ヒートパイプは1本となっています。高性能CPUを搭載する場合は、ヒートパイプの数が3本に増え、冷却性能を高めているようです。

 

M.2 SSDは換装出来そうです。空きスロットのように見えるのは、LTEモジュール用のスペースです。

 

ACアダプターは、65Wと大きめの出力ですが、小型で持ち運びしやすいです。

 

まとめ

以上がVAIO SX12のレビューです。

887g~という軽さ、充実のインターフェイス、LTE対応、デザイン性・耐久性ともに高いボディなど、従来モデルまでの良さをそのまま受け継いでいます。そして、さらに大きな変化を遂げています。

例えば、カーボン素材の立体成型による剛性アップ、バッテリー容量の増加と、バッテリー駆動時間の向上など、モバイルノートPCとして、より使いやすくなりました。色域広めの液晶を搭載するようになり、SNS投稿用の写真の編集作業などにも使用できるようになり、活用できる範囲が広がったのも、大きな変化です。

また、現時点でインテルのモバイルノートPC向けCPUとしては最高となる、第11世代Core i7-1195G7を選択でき、小型のモバイルノートPCとは思えないほどの高い処理性能を持ち歩くことができるようになりました。

さらに、人感センサーや、AIノイズキャンセリング機能の搭載などにより、細かな部分でも、快適に使えるように進歩しています。

13インチよりも小さいモバイルノートPCならコレ!と言えるような、小型モバイルノートPCの決定版です。

残念な部分を挙げると、5Gには対応していないことと、SDカードスロットがなくなったことです。

毎日のように持ち歩く方に非常におすすめの機種です。なお、似たような特徴を備えつつ、もう少しサイズが大きい兄弟機種のVAIO SX14もあるので、用途によって比較検討するといいと思います。

 

小型モバイルノートPCの決定版

VAIO SX12(2021年モデル)

特徴

  • 約887g~と軽く、LTEにも対応可能
  • 高パフォーマンス構成(Core i7-1195G7)も選択できる
  • 色域が広めで、使いやすい液晶を搭載

こんなあなたに

  • 日常的に持ち運びがしやすいモバイルPCが欲しい方
  • 性能にもデザインにもこだわるモバイラー
  • 価格13万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

 

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