VAIO SX12(2020年10月モデル)の実機レビュー

更新日:2020年10月9日
CPU Core i7-1065G7
Core i5-1035G1
Core i3-1005G1
メモリ 最大32GB (オンボード)
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 12.5型
液晶種類 FHD 広視野角 非光沢
質量 887~906g
バッテリー 約15.5~16.5時間
(42.9Wh)
LTE 対応モデルあり
価格[税込] 17万円台~ ※

※VAIOストアでの価格

小型モバイルノートの最強モデル

VAIO SX12は、モバイルノートの中では小さい部類に入る12.5型ノートPCです。カバンに入りやすいので、頻繁にPCを携帯する方におすすめです。

小型でもフルキーピッチのキーボードを搭載しており、タイピングのしやすさも損なわれていません。

従来モデルはバッテリー容量が35Whと少なめでしたが、新モデルでは42.9Whとなり標準的へ改善されました。

最近は、海外PCメーカーの傘下に入ったメーカーが多くなってきましたが、VAIOは純国内メーカーです。日本を応援する意味でも、おすすめの製品です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機はメーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1065G7、16GBメモリ、256GB PCIe SSD

 

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目次

お忙しい方は、「VAIO SX12の特徴」のみお読みください。

 

VAIO SX12の特徴

小型のモバイルノート

VAIO SX12は、モバイルノートPCとしては小さめの12.5型液晶を搭載し、持ち運びに便利な製品です。14型のVAIO SX14と比較すると大きさがかなり違うことが分かると思います。

コンパクト・ボディ

 

900gを切る軽さ

VAIO SX12は、構成にもよりますが、887~906gという軽さです。モバイルノートの中でも軽い部類です。長時間携帯しても疲れにくいです。軽い上に、小さいカバンにも入るボディで、ピンクやレッドのカラーもラインナップされていることから、女性にもおすすめです。

900gを切る質量

 

コンパクトでもフルキーピッチ

12型クラスのコンパクトなノートPCは、キーピッチが狭く、タイピングすると窮屈に感じることがあります。しかし、VAIO SX12は、横幅ギリギリまでキーボードを配置し、フルキーピッチを実現しています。このサイズのモバイルノートとしては、かなり打ちやすいキーボードだと思います。

コンパクトでもフルキーピッチ

 

VAIOオリジナルSIMならLTE接続が安定している

LTE対応のノートパソコンは数多くありますが、接続が切れて繋がらなくなったり、MVNOとの相性があったりと、意外にトラブルが多いです。

VAIOでは、自社で「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」を提供しており、VAIOのノートパソコンとの相性が非常によく、筆者も1年半、VAIOノートPCを使用しましたが、LTE関連のトラブルは1度もありませんでした。もしトラブルが派生しても、SIMカードが悪いのか、LTEモジュールが悪いのか、OSが悪いのかを、VAIOのサポートがワンストップで調査してくれるはずです。頻繁にLTEへ接続するなら、「VAIOのノートPC+VAIOのSIM」はおすすめです。

LTE対応

 

豊富なポート類

小型のVAIO SX12ですがポートの種類は豊富です。USB Type-Cはもちろん、HDMI、LAN、SDカードスロット、VGAまで搭載しています。多くのビジネスシーンでも困ることはないでしょう。また、USB Type-Cは、DisplayPort、Power Deliveryにも対応しています。ただし、Thunderbolt 3 には対応していません。

豊富なポートの種類

 

指紋および顔認証対応

VAIO SX12 2020年モデルは、指紋認証および顔認証の2つの生体認証に対応しています。外出先でPINやパスワードを入力すると覗き見られる可能性がありますが、生体認証であれば安心です。

指紋および顔認証対応

 

特別感のある2つのカラー

VAIO SX12では、ピンク、シルバー、ブラック、ブラウンの他に、「RED」、「ALL BLACK」というプレミアム感のあるカラーも取りそろえています。

RED EDITION

RED EDITIONは、数量限定で発売されるカラーです。VAIO SX12の中で、唯一光沢感のある天板で、天板、パームレストともに時間をかけて塗装を施しており、プレミアム感があります。「オレ専用PC」といった特別感のあるカラーです。

鮮やかな光沢感のあるレッド
3層塗装による手間をかけた色付け

 

また、RED EDITIONを購入した方のみ購入できる、イタリア・トスカーナ産植物タンニンなめし革を使ったレザーPCケースもオプションで用意されています。

レザーPCケース

 

ALL BLACK EDITION

ロゴまでブラックで統一した「ALL BLACK EDITION」も用意されています。

ロゴも黒いオールブラックエディション(VAIO SX14の画像)

 

うっすらとしか刻印が見えない「隠し刻印キーボード」も選択することができます。ALL BLACK EDITIONに合っていると思います。なお、「隠し刻印キーボード」のオプションはRED EDITIONでも選択できます。

隠し刻印

 

その他の改善点など

その他の新モデルの改善点としては、プロセッサーがCommet LakeからIce Lakeへ変わった点です。これによりグラフィック性能が向上しています。ただし、6コアのCore i7-10710Uを選択できなくなったため、CPUの最高性能は下がりました。

また、HDMIポートが4K、60Hz出力に対応、Wi-Fi 6に対応した点も改善点となります。

 

VAIO SX14との比較

14型のVAIO SX14と比較すると、VAIO SX12は"小型"で"質量が軽い"という点がメリットです。また、VAIO SX12のみピンクのカラーがあります。

ただし、VAIO SX12は液晶の色域がやや狭くフリッカーもあり、画面サイズも小さいというデメリットがあります。画面の見やすさはVAIO SX14のほうが上でしょう。また、VAIO SX14のFHDは省電力パネルであるため、バッテリー駆動時間はVAIO SX14のほうが長いです。

兄弟機種の比較
  VAIO SX12 VAIO SX14
画像
液晶サイズ 12.5型 14型
液晶解像度 FHD FHD 省電力4K
液晶色域 やや狭い 広い
質量 887g~ 999g~
バッテリー 最大約16.5時間 FHD:最大約22.7時間
4K:最大約9.6時間
カラー ピンク
ブラック
ブラウン
シルバー
ALL BLACK
RED
ブラック
ブラウン
シルバー
ALL BLACK
RED
サイズ [幅]287.8
[奥行]203.3
[高さ]15.7~18.0
[幅]320.4
[奥行]222.7
[高さ]15.0~17.9

 

各用途の快適度

VAIO SX12の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
やや画面サイズが小さいかもしれませんが、処理スピード十分です。
動画鑑賞 液晶の色鮮やかさはやや物足りなく、スピーカーもそれほどいい音ではありませんが、処理性能は十分です。
RAW現像
画像編集
液晶の色域が狭いので、画像を扱う用途には向いていません。
動画編集 グラフィック性能が高いIceLakeを搭載しているとはいえ、動画編集をするにはグラフィック性能が物足りないです。ただし、家庭向け動画編集ソフトでライトに編集するくらいなら問題ないです。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないためゲーム向きのPCではありません。ただし、軽めのPCゲームや、グラフィック品質にはそれほどこだわらないなら、グラフィック設定を変えることで、ある程度のフレームレートが出るゲームもあります。

 

液晶ディスプレイのチェック

VAIO SX12のパネルは「BOE NV125FHM-A41」でした。フルHDの非光沢液晶を搭載しており普通の見やすさです。最大輝度は当サイトの計測では345cd/m2と比較的高いです。以下詳細を記載します。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はやや狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は68.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、赤がわずかに強めに発色していますが、それほど気にはなりません。比較的自然な発色だと思います。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほとんど感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無を確認しましたが、輝度設定99以下で、フリッカーが確認できました。周波数は2kHzでした。体質によっては、やや眼が疲れるかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは横:19mm、縦:18.5mmで、キーストロークは約1.2mmとなっています。キーストロークはやや浅いですが、十分なキーピッチがあり、打ちやすいと思います。「半角/全角」キーがやや小さいですが、それ以外は特に小さいキーもありません。

また、キートップには「フッ素含有UV硬化塗装」が施されており、印字消えやテカリを防いでいます。さらにタイピング音も静かです。

タッチパッドは小さめですが普通の操作性だと思います。クリックボタンは独立しており、普通の力で押すことが出来ます。

キーボード全体図(隠し刻印)
キーの拡大図

 

VAIO SX12は、チルトアップヒンジを採用ししており、キーボードに傾斜が出来き、タイピングしやすくなっています。

チルトアップヒンジ

 

英語キーボードを選択できる点もメリットです。

英語キーボード

 

キーボードバックライトも搭載しています。ただし、隠し刻印キーボードの場合、バックライトを点灯しても文字が光らないので見にくいです。

隠し刻印は、キーボードバックライトを点灯しても、暗い場所では見にくい

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

第10世代Coreプロセッサー「Ice Lake」を搭載できます。「VAIO TruePerformance」という機能により、ターボブースト動作後の持続可能なCPUクロックを高く保つことができるため、他のノートPCよりもやや高いベンチマークスコアです。ただし、以前選択できた6コアのCore i7-10710Uや、今年登場したRyzen 7 4700Uと比べると、低いスコアです。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1065G7
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3860
Core i7-10875H 3557
Core i9-10885H 3516
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2908
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2113
Core i7-10710U 2059 [旧VAIO SX14の最上位CPU]
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1589
1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i3-1005G1 948
Pentium Gold 5405U 516
Celeron N4100 459
Core m3-8100Y 434
Celeron 4205U 304
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

次に、Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUの電力およびクロックの推移を確認します。なお、今回搭載しているCore i7-1065G7のTDPは15W、cTDP-upは25W、cTDP-downは12Wです。ベースクロックは1.3GHz、ターボ・ブースト時の最大クロックは3.9GHzとなっています。

CPUの電力は、最初のターボブースト期間を除くと約20Wで推移しています。CPUクロックは約2.1GHzで推移しており、他のノートPCと比べるとやや高めのクロックです。

Prime95で負荷をかけたときのCPU電力
Prime95で負荷をかけたときのCPUクロック
Small FFTs (tests L1/L2/L3 caches, maximum power/heat/CPU strss)を実行

 

メモリ

メモリはLPDDR4xのデュアルチャネルで高速です。

本製品のメモリ

 

グラフィックス

Core i7-1065G7のグラフィックスであれば、プロセッサー内蔵のグラフィックスとしては比較的高い性能です。Core i5-1035G1以下のCPUのグラフィックス性能はやや落ちるのでご注意下さい。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~

Core i7-1065G7
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
GeForce MX250 15406
Radeon Graphics
(Ryzen 7 Pro 4750U)
14302
Radeon Graphics
(Ryzen 7 4700U)
13861
Radeon Graphics
(Ryzen 5 4500U)
12126
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11276
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Radeon Graphics
(Ryzen 3 4300U)
9800
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800 [従来のVAIO SX14]
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
3328
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

LTEの通信テスト

VAIO SX12に搭載されているLTEモジュールは「Telit LN940」で、対応バンドは下表の通りです。ドコモ、au、ソフトバンクの主要なバンド(下のピンク色のセル)に対応しています。

対応しているLTEバンド
1 2 3 4 5 6 7 8 11 12
13 17 18 19 20 21 25 26 28 29
30 38 39 40 41 42 66      
     
特に重要なバンドは次の通り
ドコモ回線の重要なバンド・・・バンド1、3、19
au回線の重要なバンド・・・バンド1、18(26)
ソフトバンク回線の重要なバンド・・・バンド1、3、8

 

今回、VAIOオリジナルSIMを使って、LTE接続してみましたが、トラブルはありませんでした。

VAIOオリジナルSIMにて、通信速度を計測した結果が下の通りです。空いている時間帯も、一般的に混雑している時間帯も、速い速度が出ています。

平日11時30分頃(空いている時間帯)
平日12時30分頃(一般的に混雑している時間帯)
VAIOオリジナルSIM
※Speedtest by OoklaのWindowsアプリで計測

 

なお、モダンスタンバイには対応していないので、常時LTEに接続されているわけではありません。しかし、スリープ復帰後のLTEに接続するまでの時間を調べたところ、約12秒と短かったです。ログインしている間にすぐに12秒くらい経つので、ほとんど待たされず、すぐにWebページの閲覧、メールチェックなどが可能です。

スリープ復帰後、 LTE接続するまでの時間
  時間
VAIOオリジナルSIM 12秒
※3回計測した平均値

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cポートの動作チェックです。

Thunderbolt 3には対応していません。Power Deliveryおよび映像出力には対応しています。

充電に関しては、PowerDelivery対応充電器はもちろん、スマホ用の5V充電器でも充電することができます。

相性の問題のせいか、ThinkPad USB Type-C ドックは、正常に使えませんでした。VAIOからType-Cドッキングステーションが発売されたので、ドックを使いたい場合はそちらを使うといいと思います。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
65W ZHOULX充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower充電器
18W cheero充電器
5V充電器 ※2 5V/2.4A ANKER充電器
5V/2.4A AUKEY充電器
モニター
※3
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 スマホやタブレット向けの5Vの充電器
※3Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示することができました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

メーカー仕様値では約887~906gで、当サイトの計測値は下表の通りです。非常に軽い質量です。

ACアダプターの質量は普通です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  LTEモデル
PC本体 904g
ACアダプター 237g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は約42.9Whです。

バッテリー駆動時間は下の通りです。PCMark 8 Workのバッテリー駆動時間が思ったほど延びませんでしたが、他のテストも考慮すると、普通の駆動時間ではないかと思います。

バッテリー駆動時間
  新モデル 旧モデル
(1) JEITA2.0 最大 約16.5時間 最大 約14時間
(2) PCMark 10 Modern Office 7時間56分 7時間14分
(3) 動画再生時 7時間12分 5時間49分
(4) PCMark 8 Work 3時間4分 2時間9分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通だと思います。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
61%(26Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

カメラ・マイク・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラの解像度は、1920x1080(約207万画素)です。デフォルトだとやや青みがかっていたのが気になりましたが、違うアプリなら設定などで変えられるかもしれません。

Webカメラの前にマネキンなどを置いて、Windows 10標準のカメラアプリで撮影
Webカメラの画質
左:本製品、右:Logicool StreamCam

 

マイク性能

マイク性能については、Zoomのアプリでビデオ通話をしたときの音声を確認しました。ややエコーがかかったような音声ですが、オンライン会議でなら十分使えると思います。

Zoomでミーティング中の音声を録音
本製品のマイク
[参考]1万円台のマイク
audio-technica AT2020USB+
※音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。

 

スピーカー

VAIO SX12のスピーカーは、下図の丸の位置にあります。音質はそこまで良くはなく、10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。ただし、オンライン会議くらいなら、問題なく声を聞きとれます。

スピーカー

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

VAIO SX12の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもやや動作音が聞こえます。負荷をかけたときは、他のノートパソコンと同等の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

80~90℃台で推移しており、高めの温度です。

x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面は低めの温度で、手の平が熱くなることなく快適に使えます。裏面もグラファイトシートが敷かれているおかげで熱が分散されており、50℃を超える極端に熱い部分はありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

アイドル時は低めの温度です。エンコード時は、「VAIO TruePerformance」の影響もあり、TDP 15WのCPUを搭載したノートパソコンとしては、やや高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

前述しましたが、VAIO SX12のカラーラインナップは、ピンク、シルバー、ブラウン、ブラック、RED、ALL BLACKとなっています。

ボディ素材は、天板がカーボン、パームレストがアルミニウム、底面および天板の外周がガラス繊維入りの樹脂となっています。

ピンク、シルバー、ブラウン、ブラック
RED EDITION、ALL BLACK EDITION

 

RED EDITION

RED EDITIONの外観です。レッドを引き立てるために、ブラックのツートンカラーになっています。

 

RED EDITIONのみ上質感を出すため、天板が光沢になっています。

 

RED EDITIONのパームレストは長時間化学研磨し、他の機種の2倍以上の時間で赤色の塗料をのせており、輝きが他とは違います。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

前述の通り、ポートの種類は多いです。

 

底面です。

 

ACアダプターのサイズは普通です。容量は45Wです。

 

ブラック

ブラックのカラーの外観です。無難な色で、目立ちすぎることもなく使えます。

ただし、ブラックのカラーはやや指紋が目立ちます。その点、シルバーなんかは、指紋が目立ちにくくなっています。

 

天板の画像です。

 

側面の画像です。

 

底面の画像です。

 

まとめ

VAIO SX12 2020年モデルは、小型で軽くて持ち運びやすいモバイルノートです。日本人は、小型のPCを好む方が割と多く、そういった方に最適な製品です。女性にもいいでしょう。

従来モデルからの主な変化点は、バッテリー容量が35Whから42.9Whになり、バッテリー駆動時間がやや伸びたことです。また、CPUが変わったことで、グラフィックス性能は上がりました。ただし、6コアのCPUを選べなくなったのは残念です。

カラーラインナップも多く、RED EDITION、ALL BLACK EDITIONといった特別感のあるカラーも取り揃えています。

ただし、液晶の色域(色の表現できる範囲)がそれほど広くありません。一般ユーザーであれば十分な品質の液晶ですが、画像編集などもしたいと思っているなら色域の広いVAIO SX14のほうがいいでしょう。

 

小型モバイルノートの最強モデル

VAIO SX12(2020年モデル)

特徴

  • 小型・軽量で持ち運び安い
  • VAIOオリジナルSIMなら安定通信
  • バッテリー駆動時間が改善

こんなあなたに

  • 小さめのバッグに入れたい方
  • 頻繁に外出先でインターネット(LTE)接続する方
  • 価格17万円台[税込]~
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