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mouse B5-R5(2021年モデル)の実機レビュー
CPU | Ryzen 5 5500U |
---|---|
メモリ | 最大64GB |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
2ndストレージ | HDD搭載可能 |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約1.62kg |
バッテリー | 約7.5時間 |
価格[税込] | 8万円台~ |
mouse B5-R5は、Ryzen 5 5500U、8GBメモリ、256GB SSDの構成で8万円台~(税込)から購入できる15.6型のホームノートPCです。
快適に使えるスペックと、国内メーカーであることを考慮すると、コストパフォーマンスも高めです。
この手のノートPCとしては珍しく、LTE対応を選択できるのも特徴です。固定回線を引いていない方も、格安SIMなどを使用して、インターネットに接続することができます。
メモリやストレージ構成の自由度が高めなので、自分にぴったりの構成で使えるのもポイントです。
マウスコンピューターさんから、価格を下げてもらった限定モデルを提供していただきました。こちらもご検討下さい。
CPU | Ryzen 5 5500U |
---|---|
メモリ | 16GB(8GBx2)~ |
ストレージ | 256GB SSD~ |
2ndストレージ | HDD搭載可能 |
価格[税込] | 94,800円~ |
初期構成のメモリが、8GBx2のデュアルチャネルになっており、より高いパフォーマンスを引き出せます。この構成だと通常113,270円ですが、マウスコンピューターさんにお願いし、94,800円(送料別)で購入できるようにしてもらいました。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 5 5500U、8GBメモリ、256GB SSD
目次
お忙しい方は、「mouse B5-R5の特徴」のみお読みください。
このページをご覧の方だけに
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mouse B5-R5の特徴
快適に使える15.6型ノートPC
mouse B5-R5は、Ryzen 5 5500U、8GBメモリ、256GB SSD、FHD液晶という構成で、8万円台~(税込)で購入することができます。一般用途に快適に使えるスペックを備えた、国内メーカーのパソコンとしては、この価格は安く、比較的コストパフォーマンスが高いと思います。
「コスパの高いホームノートPCが欲しいけど、海外メーカーにちょっと抵抗がある」という方におすすめです。
用途に合ったメモリ・SSD容量を選択できる
同じ15.6型のホームノートPCには、レノボのIdeaPad Slim 550 15.6型や、デルのInspiron 15 (5515)といった、よりコスパの高い機種があります。
ただし、これらの機種では、Ryzen 5 5500U搭載モデルには、メモリ8GB、ストレージ256GB SSDのモデルしかないことがあります。一方、mouse B5-R5は、メモリは最大64GB、ストレージは最大2TB M.2 SSDにカスタマイズすることができます。また、カスタマイズにかかる費用も、比較的安いです。自分で裏蓋を開けて、メモリやストレージを増設・換装するのはちょっと不安、という方は購入時にカスタマイズして、用途にあった構成を選択することができるのはメリットです。
ダブルストレージ構成が可能
mouse B5-R5では、購入時のカスタマイズで、M.2 SSD + HDDのデュアルストレージ構成が選択できます。HDDを追加することで、安価に大容量のストレージを確保することができます。
今回は、M.2 SSDのみの構成でしたが、内部を見てみると、2.5インチドライブ用のスペースには、マウンタやケーブルも付いていました。実際に、2.5インチのSATA SSDを増設してみましたが、問題なく認識され、使用することができました。
HDDは振動に弱いので、宅内モバイルとして使用する場合は、セカンドストレージにHDDを搭載するより、SSDの方が動作中でもノートPCを移動させやすいと思います。カスタマイズ画面では、セカンドストレージにHDDしか選択できないので、自信がある方は購入後にデュアルSSD構成にしてもいいかもしれません。なお、ストレージを増設する場合は、自己責任でお願いします。
LTEモジュールが選択可能
mouse B5-R5では、購入時のカスタマイズでLTEモジュールを追加することができます。
LTEモジュール搭載であれば、月1,000円ぐらいで契約できる格安SIMなどを挿すことで、mouse B5-R5単体でのネット接続が可能となります。15.6型ノートPCなので、モバイルノートPCとして使用することはほとんどないと思いますが、一人暮らしの大学生や、単身赴任のサラリーマンなど、ネットの固定回線を引いていない方が、自宅でインターネットをするのにちょうどいいと思います。
SIMサイズは、今時珍しい標準SIMです。標準SIMを持っていないので、アダプターを付けて挿入してみましたが、引っかかることなく着脱できはしました。でも、できればSIMサイズはnanoSIMの方が良かったです。
カスタマイズ画面では、LTE通信モジュールの選択画面が、モニター選択よりも下にあり、分かりにくいので、ご注意ください。
なお、下のSIMスロットの画像は、Ryzen 5 4500U搭載の旧モデルのものです。旧モデルでのチェックでは、ドコモ回線のOCNモバイルONE、au回線のUQ mobileを試したところ、問題なく使えていましたが、楽天モバイルは残念ながら使うことが出来ませんでした。LTEの仕様を見ても、楽天モバイルが入ってません。楽天モバイルを使用する予定であれば、ご注意ください。
放熱性能にも問題なし
今回、mouse B5-R5のパフォーマンスをチェックしましたが、Ryzen 5 5500Uとしては高めの処理性能を発揮することができていました。
ただ、パフォーマンスは高めですが、冷却機構は、冷却ファン1つ、ヒートパイプ1つで、排気口が下の画像のように、液晶のヒンジ部分に隠れるような場所に1ヶ所となっています。それほど、排熱性能が高くないようなので、CPU温度などが気になるかもしれません。
当サイトでは、CPUに高い負荷をかけるテストもしてみましたが、CPU温度も60℃台~70℃前後に収まっていました。一見すると、放熱性が心配かもしれませんが、問題のない温度でした。安心して、使用できると思います。
充実のサポートメニュー
これは、mouse B5-R5だけでなく、マウスコンピューターの特徴となりますが、標準で24時間365日の電話サポートがついています。また、比較的安く3年保証などを付けることもできます。
必要に応じて、これらのサポートを追加しておくと、安心して使用できるかもしれません。
ボディカラーは珍しいアイスシルバー
mouse B5-R5は、天板と底面にアルミニウム素材を採用し、質感は比較的いいですが、ボディカラーはアイスシルバーという、やや薄い水色の珍しいカラーで、好みが別れるところかなと思います。個人的には、普通のシルバーボディのほうが良かったです。
8GBメモリモデルはシングルチャネル
メモリ容量が8GBの場合、8GBメモリ1枚挿しとなります。シングルチャネル動作なので、メモリ速度が遅く、グラフィックス性能も低めになってしまします。
この機種では、8GBメモリのまま購入する方も多いと思うので、できれば4GB x2のデュアルチャネル構成も選択できればよかったです。デュアルチャネルの方が、グラフィックス性能もアップし、ライトなゲームをするときなどにメリットがあります。
Windows 11への要件も満たす
mouse B5-R5のOSは、現時点ではWindows 10 Homeで出荷されますが、PC正常性チェックツールで確認した限りでは、Windows 11の要件を満たしていました。
ディスプレイのチェック
mouse B5-R5のディスプレイのチェックです。
パネルは、「N156HGA-EAB」でした。
色域(色の表現できる範囲)は狭いですが、視野角は広く、一般的な用途には使いやすい品質ではないかと思います。最大輝度は、当サイトの計測では254cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
mouse B5-R5のキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.8mmです。キートップは、ほぼフラットです。標準的な配置で、主要なキーでサイズが小さいキーはありません。ただし、キーの質感はやや安っぽいです。また、深めのキーストロークですが、タイピングをすると底付きの衝撃を少し感じます。総合的に見ると、普通の打ちやすさのキーボードです。
3列ではありますが、テンキーも付いています。一般的な4列テンキーと比べると、「+」や「ー」などの配置が異なりますが、テンキーレスよりも数字の入力はしやすいです。
キーボードバックライトは搭載されていません。
タッチパッドの操作性は普通です。
パフォーマンスのチェック
mouse B5-R5のパフォーマンスのチェックです。
mouse B5-R5では、CONTROL CENTER 3.0で、動作モードを変更できます。ここでは、デフォルトの「エンターテイメント」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、各種ベンチマークスコアを確認していきます。
CPU
mouse B5-R5は、Zen 2アーキテクチャーを採用したRyzen 5 5500Uを搭載しています。
マルチコアでは、Ryzen 5 5500Uとしては、高めのスコアが出ていました。シングルコアのスコアはそれほど高くないですが、一般的な用途であれば、それほど気にしなくていいと思います。
高めの処理性能で、快適に使用することができるでしょう。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリの形式はDDR4-3200です。8GBだと1枚挿しのシングルチャネル動作となるので、速度は遅いです。なお、スロットメモリなので増設・換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
グラフィックスは、Ryzen 5 5500Uの内蔵グラフィックスです。
メモリがシングルチャネルで速度が遅いため、ベンチマークのスコアも伸びませんでした。メモリをデュアルチャネルにすると、グラフィックス性能はもっとアップするでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度は普通です。
その他のベンチマーク
その他のベンチマーク、LightroomやPremiere Proの書き出し時間、Apexやフォートナイトなどのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。他の機種で計測したスコアではありますが、ほぼ変わらないので参考になると思います。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックでは、以下のような結果となりました。
DisplayPortと、Power Deliveryに対応したUSB-Cポートを1つ備えています。18WのUSB-Cアダプターは使用できませんでしたが、30W以上の出力があれば、本体への給電もできました。Thunderboltには対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4Kで表示は出来ていますが、リフレッシュレートが約30Hzになっていました。
質量のチェック
mouse B5-R5の質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.62kg」とあります。当サイトの計測値は下表の通りで、ほぼ仕様値と同じでした。15インチクラスのノートPCとしては比較的軽い質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.622kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 317g |
バッテリー駆動時間のチェック
mouse B5-R5のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約36Whでした。15型のノートPCとしては、少なめの容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。それほど長くはありませんが、軽めの用途であれば、バッテリー駆動でも問題なく使用できると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約7.5時間 |
(2) PCMark 10 Modern Office | 7時間20分 |
(3) PCMark 8 Work | 5時間24分 |
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業
※(2)~(3)の画面輝度は約120cd/m2、電源モードはパフォーマンス
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラも搭載していないので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラは、約100万画素です。やや暗く、赤みがかった画質です。また、ザラッとした質感の画像ですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。
スピーカー
底面の両側にスピーカーを搭載しています。音質はそれほど良くありません。ノートPC基準で10点満点で3~4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「エンターテイメント」モードでは、CPU電力は約20Wで動作し、CPU温度は60~70℃に収まっています。「パフォーマンス」モードも大きくは変わりません。
- エンターテイメント時
- パフォーマンス時
静音性のチェック
mouse B5-R5の動作音(静音性)のチェック結果です。
高い負荷がかかると、騒音値が上がりますが、それでも普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
全体的に、やや低めの温度です。パームレスト部分の温度もほとんど上昇しておらず、作業中でも不快に感じることはありません。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
高負荷時はやや消費電力が上がりますが、モバイル向けのプロセッサーなので、全体的にやや低めの消費電力です。
外観のチェック
mouse B5-R5の外観のチェックです。
ボディカラーはアイスシルバーです。
天板には、アルミニウム素材を採用し、メタルボディらしい、ヘアライン加工が施されています。
約19.9mmと、薄めのボディです。
インターフェイスは、下の画像のとおりです。USB3.0、USB2.0 x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、有線LAN、microSDカードリーダーを搭載しています。
最近は有線LANポートを備えた機種が少なくなっているので、有線LANがあるのは嬉しいです。
ヒンジは約180度開き、フラットになります。
底面もアルミニウム素材です。
底面カバーを外したときの画像です。爪の引っ掛かりがあまりなく、比較的開けやすいです。
メモリスロットは2つです。2枚挿しのデュアルチャネルでの使用がおすすめです。
ストレージは、Typen 2280 M.2 SSDです。
2.5インチベイもあります。今回、セカンドストレージは搭載していませんが、コネクタやケーブルが付属しているので、2.5インチ HDD / SSDの増設が可能です。
2.5インチSATA SSDを搭載してみましたが、問題なく認識されました。ただし、増設は自己責任でお願いします。
ACアダプターは65Wで、サイズはやや小さめです。
まとめ
以上がmouse B5-R5のレビューです。
Ryzen 5 5500U、8GBメモリ、256GB SSDの構成で、8万円台~(税込)購入できます。国内メーカーのノートPCとしては、比較的コスパも高い機種です。
mouse B5-R5では、LTE対応も選択できます。LTEを搭載しても10万円台~と、LTE対応のノートPCとして非常に安い点は、大きな魅力です。格安SIMなどを使えば、「固定回線を引いていないけど、ノートPCで簡単にインターネットに接続したい」という方、例えば一人暮らしの大学生や、単身赴任で家でパソコンを使用する時間が短い方などにもおすすめです。
メモリやストレージ構成の自由度も高く、購入時にカスタマイズすることもできますし、自信がある方は、購入後にメモリやストレージの増設・換装を行ってもいいかもしれません。
処理性能も十分高く、一般用途に快適に使用することができます。
アイスシルバーのカラーは好みが別れるところかなと思います。
LTE対応でも10万円台~とコスパが高いホームノートPC
mouse B5-R5
特徴
- 快適動作のRyzen 5搭載で8万円台~
- LTE対応でも10万円台~(税込)と安い
- メモリやストレージの自由度が高い
こんなあなたに
- 快適に使えるホームノートPCが欲しい方
- 自宅にネットの固定回線を引いていない方
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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約15年間にわたり、年間100機種以上、パソコンを細かくチェックしている筆者がおすすめするノートパソコン。