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ThinkPad E14 Gen 7 IALの実機レビュー - 元売れ筋No.1の後継PC

CPU | Core Ultra 5 225U Core Ultra 7 265U Core Ultra 5 235U Core Ultra 5 225H Core Ultra 7 255H |
---|---|
GPU | CPU内蔵 |
メモリ | 8GB ~ 32GB |
ストレージ | 256GB ~ 1TB SSD |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 1920x1200 IPS 非光沢 1920x1200 IPS タッチ 2880x1800 IPS 非光沢 |
質量 | 約 1.34kg~ |
バッテリー | 48Wh / 64Wh |
価格 | 11万円台~ |
ThinkPad E14 Gen 7 IALは、価格.comで売れ筋No.1だったThinkPad E14 Gen 6の後継PCです。
CPUは、Core Ultra シリーズ2のHシリーズを搭載可能で、性能が上がり、ディスプレイも2.8K 100% sRGBが選べるようになりました。
質量が「約 1.34kg~」と重くないので、外出先へ持ち運ぶこともできるでしょう。
色々とパーツをカスタマイズできる点も嬉しいです。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 5 225H、16GBメモリ、512GB SSD
セール情報
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目次
お忙しい方は、「ThinkPad E14 Gen 7 IALの特徴」のみお読みください。
ThinkPad E14 Gen 7 IALの特徴
CPU性能がアップ
価格.comの売れ筋ランキングでは、少し前まで、ThinkPad E14 Gen 6が1位となっていました。このPCの新しい世代の機種が、今回紹介するThinkPad E14 Gen 7 IALです。
「Gen 7」のThinkPad E14にはいくつか種類がありますが、今回はIntel Arrow Lake(IAL)のCPUを搭載したモデルです。今回、Core Ultra 5 225Hを搭載していますが、「Gen 6」で搭載されていたRyzen 7 7735HSよりも性能がアップしています。また、Core Ultra 7 255Hも選択することができますが、こちらであれば、もっと高い性能が出るでしょう。
選べるディスプレイ
Lenovo ThinkPad E14 Gen 7 IALは、標準的な1920x1200ドット液晶だけでなく、2.8K(2880x1800ドット)の液晶を選択することもできます。解像度が高いので、表示領域が広いですし、画像を表示させても高精細です。また、この液晶の場合、色域が100% sRGBとなっており、色も綺麗です。


選べるメモリおよびSSD
ThinkPad E14 Gen 7 IALは、スロット式のメモリです。カスタマイズ画面でメモリを変更することもできますし、後から交換することも可能です。
なお、カスタマイズ画面では、シングルチャネル(メモリが1枚)とデュアルチャネル(メモリが2枚)のものがあります。デュアルチャネルのメモリのほうが速度が速いので、自分で増設することがなければ、デュアルチャネルのメモリのほうがおすすめです。後からメモリを自分で追加するのであれば、シングルチャネルでもいいでしょう。

さらに空いているM.2スロットもあるので、ここに1つSSDを自分で追加することも可能です。試しにPCIe Gen4のSSDを増設してみましたが、十分な速度が出ていました。ただし、メモリ交換やSSDの増設は、メーカー保証対象外となるので、自己責任でお願いします。


他にも色々カスタマイズ可能
本製品は、この他にも、WiFi、指紋センサー、キーボード、バッテリー容量など、多くのパーツがカスタマイズ可能です。自分好みの構成にすることができるのも、本製品のメリットです。

扱いやすい質量
本製品は、質量が「約 1.34kg~」となっています。持ち運び用に特化したモバイルノートほど軽くはありませんが、重くもないので、外出先に持ち運んだりする用途にも使えるでしょう。なお、バッテリー容量やメモリの枚数などによって、質量は多少変わってきます。

トラックポイント搭載
本製品はトラックポイント(真ん中の赤いポッチ)があるので、マウスがなくても比較的カーソル操作がしやすいです。外出先で使う場合、トラックポイントは便利です。

各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 快適です。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | 100% sRGBの液晶なら映像が綺麗です。45% NTSCの液晶の場合は、映像がややくすんで見えます。スピーカー音はまずまずです。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 100% sRGBの液晶なら、画像編集用途にも適しています。 |
動画編集 | ○ | Core Ultra Hシリーズかつデュアルチャネルメモリであれば、簡単な動画編集もできるでしょう。それ以外はグラフィックス性能が落ちるので、あまり向いていません。 |
ゲーム | △~○ | Core Ultra Hシリーズかつデュアルチャネルメモリであれば、原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能です。ただし、重いゲームは無理です。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、いくつか種類がありますが、今回は、2.8K、100% sRGBの液晶を搭載しています。若干ギラつきがあるかなと思いましたが、割と見やすいディスプレイです。
詳細は、下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき
今回搭載しているディスプレイは、下図のとおり、色域は比較的広いです。輝度は、仕様では最大400nitとなっています。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 78% |
Adobe RGBカバー率 | 76% |

どの色も補正されておらず、自然な発色であることが分かります。

視野角は広いです。

非光沢なので、反射は抑えられています。ややギラつきを感じますが、そこまで気にならないと思います。

キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードはやや打ちやすいです。
ただ、今回キーボードバックライト無しのモデルを購入しましたが、キーの表面がややザラついていて安っぽく感じました。キーボードバックライト付きのキーボードのほうが、質感が高く見えます。
キートップが湾曲している点や、「半角/全角」、「Backspace」、「Enter」キーなどが大きい点は良かったです。ただ、「Enter」の左側の一部のキーがやや小さくなっているのはデメリットです。
トラックポイントは使いやすいです。

※画像をクリックすると拡大できます

パフォーマンスのチェック
ThinkPad E14 Gen 7 IALのパフォーマンスのチェックです。
Windowsの設定の電源モードにおいて、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「最適なパフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測していきます。

CPU
CPUは、インテルのCore Ultra 200Uシリーズおよび200Hシリーズを搭載可能です。
今回は、Core Ultra 5 225Hを搭載していますが、割と性能は高めです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
今回、購入時に間違って16GBx1枚のメモリを選択してしまいました。メモリが1枚だと、グラフィックスが「Intel Grahics」となり、下図の通りベンチマークスコアは良くありません。
そこで、今回、自分でメモリを交換し、8GB×2にし、グラフィックスを「Intel Arc 130T」にして計測すると、下図のようにベンチマークスコアが上がりました。CPU内蔵グラフィックスとしては、まずまずのスコアです。
~ グラフィックス性能の評価 ~


:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
3DMark Steel Nomad Lightのスコアも同様です。
~ グラフィックス性能の評価 ~


NPU
NPUの性能は低めです。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは比較的高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
SDカードスロットは搭載していません。
その他ベンチマーク
Core Ultra 7 255Hのベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。
質量のチェック
質量は、メーカーの仕様では「約 1.34kg~」となっています。
今回、64Whの大容量バッテリーを搭載したこともあり、1.399kgと仕様値よりもやや重かったです。メモリを2枚にすると、もう少し重くなるでしょう。
持ち運び用に特化したモバイルノートPCと比べるとやや重いですが、持ち運べないこともない重さです。
ACアダプターは普通です。
64Whバッテリー 1枚のメモリ |
|
PC本体 | 1.399kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 256g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は48Whと64Whがありますが、今回は64Whバッテリーを搭載しています。

バッテリー駆動時間は以下の通りで、まずまずのバッテリー駆動時間だと思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA3.0(アイドル時) | 約23.6時間 |
(2) JEITA3.0(動画再生時) | 約11.6時間 |
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 6時間23分 |
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、CPUのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は、28Wです。
「バランス」モードだと、CPU電力が安定せず、しかもPBPよりも低い数値で推移しています。ただ、CPU温度は問題ありません。
「最適なパフォーマンス」モードだと、CPU電力は28W前後で推移しており、PBPとほぼ同じ値です。ただ、CPU温度は90℃前後とやや高めです。そこまで放熱性の高いPCではありません。
- バランス時
- 最適なパフォーマンス時


静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「バランス」モードで計測しましたが、下表のように全体的に騒音値は低めです。
なお、表にはありませんが、「最適なパフォーマンス」モードにしてゲームをすると、39dBまで騒音値は上がります。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
中負荷時 [動画編集] | 約23dB |
高負荷時1 [エンコード] | 約33dB |
高負荷時2 [ゲーム] | 約33dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
ゲームをすると、左手がやや暖かく感じてきますが、普通の作業であれば特に不快感はありません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
なお、表にはありませんが、「最適なパフォーマンス」モードにしてゲームをすると、約45Wまで消費電力は上がります。
消費電力 | |
アイドル時 | 約6W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約9W |
中負荷時 [動画編集] | 約18W |
高負荷時1 [エンコード] | 約23W |
高負荷時2 [ゲーム] | 約26W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
ThinkPadらしい無難なカラーおよびデザインです。

天板は、カメラがある部分がやや出っ張っています。デザインもちょっと変わったようです。


ボディは、15.25(後端)mm、19.7(最厚部)mmで薄いです。


スピーカーはキーボードの左右にあります。最大音量が大きく、音質もまずまずです。ノートPC基準で、10点満点で採点すると5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは、今回、1080pのカメラですが、映像はやや暗めでした。5MPや720pのカメラも選択可能です。また、いずれもプライバシーシャッターが搭載されています。


※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
ポート類はご覧の通りです。USB-Cは、USB4とUSB3.2 Gen2x2となっています。HDMIは、HDMI2.1で4K/60Hzをサポートしています。


ヒンジは約180度回転します。

底面はスッキリとしています。

内部はご覧のようになっており、冷却ファンが1つ、ヒートパイプが1つです。

メモリはスロット式です。


SSDはType 2242です。

空いているM.2スロットもあります。

ACアダプターは65Wです。もっとスリムなACアダプターも選択可能です。

まとめ
以上が、ThinkPad E14 Gen 7 IALのレビューでした。
価格.comで売れ筋No.1だったThinkPad E14 Gen 6の次の世代「Gen 7」のノートPCです。今回、Core Ultra 225Hでテストしましたが、性能がアップしていました。
また「Gen 7」では、2.8Kの100% sRGBの液晶を選べるようになったのが嬉しいです。事務作業で使うなら、45% NTSCの液晶でもいいと思いますが、画像や映像を見ることが多いなら、100% sRGBの液晶がおすすめです。
質量も、そこまで重くないので、外出先へ持ち運ぶ用途にも使えるでしょう。
パーツを色々カスタマイズできるので、自分好みの構成にできる点も嬉しいです。
容量が不足してきたら、自分で、メモリの交換や、SSDの増設ができるのもメリット。長く使えるPCをだと思います。ただし、パーツ交換は自己責任でお願いします。
元売れ筋No.1の後継PC
ThinkPad E14 Gen 7 IAL

特徴
- 2.8K 100% sRGB液晶が選択可能
- パーツの選択肢が多い
- メモリ交換やSSDの増設が可能
こんなあなたに
- 自分好みの構成にしたい方
- PCを長く使いたい方
- 価格11万円台~
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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