※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の実機レビュー - 性能高めでも11万円台

更新日:
XXX YYYの写真
CPU Ryzen 5 8645HS
Ryzen 7 8845HS
GPU CPU内蔵
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 512GB / 1TB SSD
画面サイズ 16型 16:10
画面種類 2880x1800 OLED 120Hz
質量 約1.69kg
バッテリー 60Wh
価格[税込] 11万円台~
性能高めでも11万円台と高コスパ

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)は、Ryzen 8040 HSシリーズプロセッサーと、2.8K有機ELディスプレイを搭載し、11万円台からと、コスパの高いノートPCです。

さらに、メモリ交換ができるのも特徴です。数年後にメモリ容量不足に感じても、後から容量を増やすことができます。

また、空いているM.2 スロットもあるので、自己責任となりますが、SSDを増設することも可能です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 8645HS、16GBメモリ、512GB SSD

 

セール情報

以下のページで、レノボのパソコンのセールを実施中です。

レノボのWeb限定セールへのリンクバナー

 

目次

お忙しい方は、「IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の特徴」のみお読みください。

 

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の特徴

コストパフォーマンスの高い16型ホームノートPC

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)は、コストパフォーマンスの高い、16型のホームノートPCです。

美しい表示の有機ELディスプレイと、性能高めのプロセッサーを搭載し、その他の機能面もバランスよく整っていながら、11万円台から購入することができます。Ryzen 7 8845HS、32GBメモリ、1TB SSDと、ゆとりのある構成の上位モデルでも14万円台です。

高いコストパフォーマンス

 

16型の2.8K有機ELディスプレイを搭載

本製品は、16型と大きめのディスプレイを搭載しています。しかも、一般的なノートPCよりも質の高い、2.8K(2880x1800ドット)の有機ELディスプレイです。

黒の表現力が高く、100% DCI-P3と色域が広い有機ELディスプレイなので、標準的なディスプレイよりも色鮮やかな表示が可能です。特に、写真や動画を美しい表示で見ることができます。

また、2.8Kと解像度が高く、精細な表示が可能です。100%スケールで表示すると、1画面に多くの情報を表示することができ、効率よく作業を行うことができます。

ただし、光沢ディスプレイなので、周囲の物や照明が、画面に映り込みやすいです。ここは好みの分かれる部分だと思います。

綺麗な表示の有機ELディスプレイ
光沢なので映り込みがある

 

性能の高い「Ryzen 8040 HSシリーズ」搭載

本製品は、性能が高く、ゲーミングノートPCなどにも搭載される「Ryzen 8040 HSシリーズ」のプロセッサーを搭載しています。

CPU性能だけでなく、グラフィックス性能もCPU内蔵のものとしては高いです。軽いゲームであればある程度遊ぶことができますし、FHD動画の軽い編集なども行えると思います。

なお、本機器が搭載する、Ryzen 5 8645HS / Ryzen 7 8845HSは、AI処理用のNPUも内蔵しています。ただし、NPUの性能は最大16 TOPSです。AI性能はそれほど高くありません。

高いCPU性能

 

メモリ交換が可能

本製品は、メモリがスロット式となっており、後から交換することが可能です。数年後に「やっぱりメモリ容量が足りないな~」と感じても、後から容量を増やすことができます。

なお、パーツ交換はメーカー保証対象がとなるので、自己責任でお願いします。

メモリ交換が可能

 

SSDの増設が可能

本製品は、搭載されているSSDの他に、空いてるSSD用のスロットもあります。こちらに、自分でType 2280のM.2 SSDを増設することも可能です。

ただし、ネジがなかったので、増設の際は、M2ネジを自分で購入する必要があります。

M.2 空きスロット

 

試しに、手持ちのKIOXIAのPCIe Gen4 1TB SSDを増設してみたところ、問題なく認識しました。なお、ネジは所持しているのM2×2mm(ネジ頭5mm)のネジを使用しました。3mmでも大丈夫だと思います。

増設したSSDも問題なく動作

 

同じCPUを搭載したPCとの比較

レノボには、同じCPUを選択した「IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型」という製品もあります。ディスプレイサイズが異なるので競合とはならないかもしれませんが、簡単に比較します。

本製品は、メモリ交換ができる点と、SSDを1つ増設できる点が大きなメリットで、拡張性が高くなっています。また価格も若干安いです。

一方、IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型は、「Pro」と付いているだけあり、Wi-Fi 6Eに対応していたり、USB-CがUSB4であったりと細かい点でスペックが高いです。また、冷却性能が高いので、同じCPUでも本製品より高いパフォーマンスが出ます。さらに、GeForce RTX 3050を搭載したモデルもあります。画面サイズが小さいので、その分、質量も軽く、持ち運びに便利です。また、Ryzen 7 8845HSモデルの場合は、IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型の方が安くなります。

上位モデルとの比較
  IdeaPad Slim 5 Gen 10 16型 IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型
画像
CPU Ryzen 5 8645HS / Ryzen 7 8845HS
メモリ 16GB / 32GB
スロット
16GB / 32GB
オンボード
GPU CPU内蔵 CPU内蔵 / RTX 3050
SSD 512GB / 1TB
2nd SSD 空きあり なし
画面サイズ 16型 16:10 14型 16:10
画面種類 2880x1800 OLED 120Hz
質量 約 1.69kg 約 1.46kg
バッテリー
JEITA3.0
約8.0時間
(動画再生時)
最大 約12.9時間
(動画再生時)
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 6E
USB-C USB3.2 Gen2 USB4
価格 113,850円~ 124,850円~
レビュー レビュー
※価格は記事執筆時点のもの

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、画面解像度も高く、快適に作業ができます。
動画鑑賞 ディスプレイの表示が綺麗です。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
色域が広めで、CPU性能も高めなので、画像編集用途にも使用することができます。
動画編集 △~○ FHD動画の簡易的な動画編集ならできます。ただ、4K解像度の動画編集や、頻繁に動画を編集するなら、GeForce RTX シリーズなどを搭載した別のPCがいいと思います。
ゲーム △~○ 原神クラスの軽いゲームであればプレイ可能です。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは、画像や映像を見るにはとても綺麗ですが、光沢でフリッカーがあるので文書作成メインの場合は少し気になるかもしれません。詳細については、以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は、以下の通りとても広いです。最大輝度は、当サイトの計測では472cd/m2と高いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 93%
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ補正されておらず、自然な発色になっていることが分かります。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

光沢液晶であるため、画面への映り込みがあります。ギラつきは、ほとんど感じません。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の映り込み
画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)があります。体質によっては眼が疲れやすいかもしれません。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のフリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードの打ちやすさは普通です。

キートップはやや湾曲しているので、指のフィット感は悪くありません。キーストロークは約1.4mmと普通です。

ただ、気になるのがEnter周りです。Enterキーは、あまりサイズが大きくなく、Backspaceキーもやや小さいです。また、Enterキーとテンキーの間隔があまり空いていないので、EnterやBackspaceキーを押すときに、誤ってテンキーを押しやすいです。

タッチパッドは使いやすかったです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のキーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のキーボード拡大写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のキーボードバックライトの写真
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のパフォーマンスのチェックです。

デフォルトの「適応パワー・モード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測していきます。

動作モードの画像
電源モード

 

CPU

CPUは、デフォルトTDPが"45W"のRyzen 8040 HSシリーズを搭載しており、CPU性能は高めです。

今回、Ryzen 5 8645HSを搭載していますが、CINEBENCH 2024を見ると、インテルのCore Ultra 5 125Hより、少し高めのマルチコア・シングルコア性能が出ていました。

ただ、適応パワー・モードのときは35W前後とやや低めのCPU電力でした。パフォーマンスモードにすれば50W前後と、デフォルトTDPよりやや高いCPU電力が出ていましたが、このときのCPU温度は100℃近くまで上がっていました。ヒートパイプは2本ありましたが、冷却ファンは1つなので、IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型 (AMD)ほどのパフォーマンスは出ないです。

CINEBENCH 2024
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のCINEBENCH 2024のスコア画像
Ryzen 5 8645HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i5-13450HX 886
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 255H 834
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Ryzen 5 8645HS 725 [パフォーマンス]
677 [適応パワー・モード]
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 5 8645HS 104 [パフォーマンス]
104 [適応パワー・モード]
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Core i5-13450HX 101
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のCINEBENCH R23のスコア画像
Ryzen 5 8645HS

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは DDR5-5600で広い帯域です。スロット式なので交換することも可能です。

 

グラフィックス

グラフィックスについては、CPU内蔵のものとしては比較的高めの性能です。なお、Ryzen 7 8845HSのほうが高い性能が出ます。軽いゲームをするなら、Ryzen 7 8845HSのほうがおすすめです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の3DMark Night Raidのスコア画像
Radeon 760M(Ryzen 5 8645HS)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
GeForce RTX 3050 52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen 5 8645HS
Radeon 760M
29218 [パフォーマンス]
28859 [適応パワー・モード]
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

NPU

NPU性能は最大 16 TOPSと高くありません。

AI TOPS
~ NPU性能の評価 ~
GeForce RTX 4050 Laptop 194 TOPS
Ryzen AI 9 HX 375 55 TOPS
Ryzen AI 9 HX 370 50 TOPS
Ryzen AI 9 365 50 TOPS
Core Ultra 7 258V 47 TOPS
Snapdragon X Elite X1E-78-100 45 TOPS
Snapdragon X Plus X1P-42-100 45 TOPS
Apple M3 18 TOPS
Ryzen 7 8845HS 16 TOPS
Ryzen 5 8645HS 16 TOPS
Core Ultra 7 155H 11 TOPS
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機のTOPS

 

ストレージ

ストレージは比較的高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のSSDのCrystalDiskMarkの画像
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
5084
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のSDカードの写真 IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のSDカードスロットのCrystalDiskMarkの画像
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

質量のチェック

質量は、16型ノートPCとしては比較的軽いです。

ACアダプターも軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.686kg
ACアダプター+電源ケーブル 175g

 

バッテリー駆動時間のチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のバッテリー容量は60Whと、比較的大きいです。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

ただ、CPUの消費電力が高めなので、バッテリー駆動時間はそこまでもちません。実際に何か作業をした場合は4~5時間程度のバッテリー駆動時間になると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約11.3時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約8.0時間
(3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 4時間19分
(1)、(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのデフォルトTDPは45Wです。

「適応パワー・モード」では、CPU電力は初動を除くと35W前後で動作しており、デフォルトTDPよりやや低めです。このときのCPU温度は80°前後なので問題ありません。

「パフォーマンス」モードのときは50W前後で推移しており、やや高めのパフォーマンスが出ています。ただ、このときのCPU温度は100℃近いので、長時間このモードで、エンコードなどの負荷のかかる作業をするのはおすすめしません。

  • 適応パワー・モード時
  • パフォーマンス時
CPU電力&CPU温度
CPU電力およびCPU温度のグラフ
CPU電力&CPU温度
高いパフォーマンス設定時のCPU電力およびCPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。それ以外の状態は、他のノートPCと同等程度です。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
約20dB 約26dB 約28dB
高負荷時1
[エンコード]
高負荷時2
[ゲーム]
 
約35dB 約45dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時1:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時
高負荷時2:FF14のゲームのベンチマーク実行時(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷が高くないときは、それほど温度は上がらないので快適に使うことができます。ただ、ゲームのような高い負荷をかけると左パームレストが熱くなってきて、やや気になります。

PC本体の表面温度
IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

大きな画面および高い解像度のディスプレイに、高性能CPUを搭載していることもあり、普通のノートPCよりは若干高めの消費電力です。ただし、ゲーミングノートPCほどではありません。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
約8W 約13W 約23W
高負荷時1
[エンコード]
高負荷時2
[ゲーム]
 
約41W 約58W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

ボディはアルミニウム製で、質感は良いです。また、ルナグレーというカラーで、指紋などが目立ちません。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の正面写真

 

天板はふくらみがあまりなくフラットです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の天板写

 

高さは16.9mmと比較的薄いです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の薄さの写真 IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の薄さの写真その2

 

スピーカーはキーボード上部にあります。最大音量はやや低めです。音質は普通で、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のスピーカー写真

 

Webカメラは1080pで、画質は普通です。IRカメラも内蔵しているので、顔認証によるログインが可能です。ただし、指紋認証装置はありません。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のWebカメラの写真
Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

側面のポート類です。USB-Cは、Thunderbolt4には非対応ですが、DisplayPortおよびPowerDeliveryには対応しています。HDMIは、HDMI2.1となっており、4K/60Hzでの出力をサポートしています。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の側面の写真 IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の側面の写真その2

 

ヒンジは以下の角度まで開きます。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面のゴム足はやや高めです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の底面写真

 

ヒートパイプは2本ですが、冷却ファンは1つです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の内部の写真

 

メモリはスロット式です。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のメモリの写真

 

搭載されているM.2はType 2242です。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のSSDの写真

 

空いているM.2スロットもあります。ただし、ネジが無いので自分で購入する必要があります。

空きのM.2スロット

 

ACアダプターは、65Wで、サイズは小さいです。

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)のレビューでした。

Ryzen 8040 HSシリーズの高性能プロセッサーを搭載しています。ファンが1つなので、IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型 (AMD)ほどのパフォーマンスは出ていませんが、普通のノートPCよりは高い性能です。グラフィックス性能も高いので、軽いゲームや動画編集もできる性能です。

ディスプレイも、2.8K有機ELを搭載し、画像や映像が綺麗です。ただし、光沢なので周囲の物が映り込みやすく、フリッカーもあります。

また、メモリ交換や、SSDの増設ができる点もメリットです。

高めの性能のCPUに、2.8有機ELを搭載して、価格は11万円台からなのでコストパフォーマンスは高いです。ただ、Ryzen 7 8845HSモデルの場合は、IdeaPad Pro 5 Gen 9 14型 (AMD)の方が安くなるのでご注意下さい。

 

性能高めでも11万円台と高コスパ

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)

IdeaPad Slim 5 Gen 10(16型 AMD)の小さい写真

特徴

  • Ryzen 8040 HSシリーズプロセッサー搭載
  • 2.8K有機ELディスプレイ
  • メモリ交換、SSD増設が可能

こんなあなたに

  • 性能が高めのノートPCを安く購入したい方
  • メモリ交換やSSDの増設がしたい方
公式販売サイトはこちら

 

 

関連ページ