レノボ Legion 570i(15.6型 第12世代インテル)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
Core i5-12500H
GPU GeForce RTX 3050
GeForce RTX 3050 Ti
GeForce RTX 3060
GeForce RTX 3070
メモリ 8~32GB(DDR5-4800)
ストレージ 最大1TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 60Hz 100%sRGB
FHD 144Hz
FHD 165Hz 100%sRGB
WQHD 165Hz 100%sRGB
質量 約2.4kg
バッテリー 約8時間 (60Wh / 80Wh)
価格[税込] 13万円台~
RTX 3060モデルが安い!

Legion 570i(15.6型 第12世代インテル)は、コストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCです。

特に、GeForce RTX 3060搭載モデルが16万円台と安いです。この価格だとCPUはCore i5-12500Hになりますが、試してみるとかなり高い性能です。GeForce RTX 3060クラスの性能のグラフィックスなら、Core i5-12500Hで十分でしょう。

ディスプレイは、解像度やリフレッシュレートが異なるものが4種類もあります。ゲーム目的なら高リフレッシュレート液晶、動画編集や仕事目的なら100% sRGBの液晶、といったように目的に応じて液晶を選択することができます。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-12500H、16GBメモリ、RTX 3060 6GBFHD 165Hz

 

セール情報

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目次

お忙しい方は、「Legion 570iの特徴」のみお読みください。

 

Legion 570iの特徴

選べるディスプレイ

ゲーミングノートPCは、ディスプレイの種類が固定されている機種が多い中、Legion 570iは、4種類もの中から、ディスプレイを選択することができます。選べるディスプレイは下図の4つです。

解像度やリフレッシュレートなどが異なる4つのディスプレイ

 

ゲーム目的なら、165Hzで100%sRGBのディスプレイがおすすめです。高いリフレッシュレートで、映像の色も綺麗です。色にはあまりこだわらないなら、144Hzのディスプレイもコスパが高くいいと思います。

画像編集や動画編集が目的で、できるだけ安くしたいなら100%sRGB、60Hzの製品がいいでしょう。画像や映像を高精細に表示しつつ編集したい方や、ペイン(枠)の多いアプリを使う方で、予算がある場合は、100%sRGB 165Hzのディスプレイがいいでしょう。

目的に応じてディスプレイを選ぶことができる

 

GeForce RTX 3060モデルが安い

レノボ Legion 570iは、どのモデルも安いですが、GeForce RTX 3060を搭載したときの価格が特に安いと思います。

下表に、GeForce RTX 3060かつ、最新世代のインテルCPUを搭載した、非常にコスパの高い他機種と価格を比較したものを掲載します。他機種は、GeForce RTX 3060を搭載したモデルの場合、Core i7を搭載しており、その分価格が高くなっていますが、Legion 570iはCore i5を搭載しているため、価格が安くなっています。

第12世代インテルCPU搭載のライバル機種との比較
  レノボ
Legion 570i
(カスタマイズ)
Dell
G15 5520
HP
Victus 16
画像
CPU Core i5-12500H Core i7-12700H Core i7-12700H 
GPU GeForce RTX 3060 Laptop GPU
RAM 16GB(DDR5) 16GB 16GB
SSD 512GB(Gen4) 512GB 512GB
画面 15.6型
WQHD 165Hz
15.6型
FHD 165Hz
16.1型
FHD 144Hz
価格[税込] 168,850円 187,983円 184,800円
レビュー レビュー レビュー

 

Core i5といっても、最新のインテル第12世代のCore i5-12500Hは、デフォルトの「バランス・モード」でも、従来のCore i5-11400Hより50%も性能が高く、Core i7-11800Hよりも高い性能です。「パフォーマンス・モード」に変更すれば、Core i7-12700Hと同等のスコアが出ていました(下図参照)。

「バランス・モード」でも、このくらいの性能があれば、Core i7-12700Hに比べて、ゲーム時にフレームレートが低くなることはほとんどありません。実際にフレームレートを計測してみても、最大グラフィックパワーの高いGeForce RTX 3060を搭載していることもあり、他機種より低いどころか、むしろ高いフレームレートが出ていました。

CINEBENCH R23 マルチコアスコア
Core i5-12500H 14673 [パフォーマンス・モード]
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213 [バランス・モード]
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 11400
Core i5-11400H 8514
※Core i5-12500Hはデフォルトの「バランス・モード」で計測

 

GeForce RTX 3060の中でも高い性能

GeForce RTX 3060の最大グラフィックスパワーの値は、140Wと高めの設定値でした。

また、GeForce RTX 3060くらい性能のグラフィックスを搭載した機種だと、ディスクリートモードへ変更できないことも多いですが、Legion 570iはそれができます。ディスクリートモードとはCPU内蔵グラフィックスを介さずに、外部グラフィックスから直接映像を出力するモードです。遅延やオーバーヘッドが発生しないため、フレームレートが伸びます。

3DMarkのベンチマークスコアを確認すると、今まで計測したGeForce RTX RTX 3060の中でもトップクラスの性能でした。

3DMark Time Spy グラフィックススコア
RTX 3060
※ディスクリート
140W 8847
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
W(ワット):最大グラフィックスパワー
高い負荷のゲームも快適

 

シンプルな筐体デザイン

ゲーミングノートPCと言えば、派手なボディの機種が多いですが、Legion 570iはそんなことは無く、一見すると普通のノートPCとそれほど変わりません。家族を持っているお父さんは、派手なゲーミングノートPCは買いにくいと思いますが、この機種ならシンプルなデザインで、家族の承認も下りやすいのではないかと思います。

シンプルなデザイン

 

背面にポート類が集中して使いやすい

ゲーミングノートPCは、左右の側面にも排気口があることが多く、それを避けるために、左右の側面の"手前側"にポートがあるケースも多くあります。その場合、ケーブルを挿すと、マウスの操作の邪魔になったり、PCの隣に物を置けなかったりします。ゲーミングノートPCは、LANケーブル、有線マウス、外部ディスプレイなどケーブルを挿すことが多いので、邪魔になることが多いです。

一方、Legion 570iは、左右の側面に一部のポートはありますが、基本的に背面にポート類が集中しています。複数のケーブルを接続しても邪魔にならず、見た目もすっきりとします。

背面にポート類が集中

 

空いているM.2 スロットあり

購入時のカスタマイズ画面では、1台しかSSDを搭載することはできませんが、底面カバーを外すと、空いているM.2スロットが1つあります。底面カバーを開けられる方なら、M.2 SSDを1つ増設してみてもいいでしょう。試した限りでは問題なく認識されていました。なお、パーツの増設は自己責任でお願いします。

空のM.2 スロットあり

 

各用途の快適度

Legion 570iの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
視野角が広く、見やすい液晶です。100%sRGBと書かれた液晶なら、比較的正確な色も表示できます。処理性能は申し分ないです。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、他に何も用意することなくオンライン会議ができます。ウェブカメラは720pから1080pのカメラへ変更することができます。
動画鑑賞 スペックは十分で、スピーカー音も比較的良く、快適に動画鑑賞できます。100% sRGBと書かれたディスプレイを選択すれば、画面の色も比較的鮮やかです。
RAW現像
画像編集
インテル第12世代Coreを搭載し、各種処理が高速です。外部グラフィックスも搭載しているので、GPUを使う処理も速いです。なお、ディスプレイは100% sRGBと書かれたものを選択するようにしましょう。ただし、DTP用途の場合はAdobe RGB 100%の外部ディスプレイを用意したほうがいいです。
動画編集 CPU、GPUの性能が高く、快適に動画編集をすることができます。できれば、100% sRGBのディスプレイを選択しましょう。
ゲーム ゲームタイトルや本気度によって、自分に合う構成を変えることができ、快適にゲームをすることができます。軽いゲームをゆるーく楽しむ程度ならRTX 3050/60Hz液晶、本気でゲームをするならRTX 3070/165Hz液晶といったような構成を選ぶといいでしょう。

 

ディスプレイのチェック

Legion 570iのディスプレイは、以下の4種類から選択することができます。

選択できるディスプレイ

(1) FHD(1920x1080)、非光沢、100% sRGB、60Hz

(2) FHD(1920x1080)、非光沢、144Hz

(3) FHD(1920x1080)、非光沢、100% sRGB165Hz

(4) WQHD(2560x1440)、非光沢、100% sRGB165Hz

 

今回は(3)のディスプレイを搭載しています。パネルは、「BOE CQ NV156FHM NY8」でした。

色域は広めで、ゲームから画像・動画編集など、クリエイティブな用途にも使えると思います。最大輝度は、当サイトの計測では355cd/m2と高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりです。色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.5%
DCI-P3カバー率 76.6%
Adobe RGBカバー率 75.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線となっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは気になりません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約75msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、一般的なノートPCとあまり変わりません。ゲーミングノートPCにしては遅延は大きいと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒感に60回フレームを書き換える液晶で2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品の液晶は、一般的なノートPCの液晶より、残像は抑えられていると言えます。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.4mmです。

主要な文字キーのサイズは概ね揃っていますが、使用頻度の高い「Backspace」キーや、「半角/全角」キー、「Enter」キーのサイズが小さめなのが、やや気になります。それ以外は、普通の打ちやすさのキーボードです。

テンキーについては、標準的な4列で、数字入力がしやすいです。また、矢印キーもサイズが大きく押しやすいです。

タッチパッドの操作性は普通で、クリックボタンも普通の押しやすさです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載されています。デフォルトではホワイトバックライトのみですす。派手なイルミネーションを嫌う方にはいいでしょう。

派手さが物足りない方は、オプションで4-ZoneのRGBバックライト付きキーボードに変更することができます。


デフォルトではホワイトバックライトキーボード

カスタマイズから4-Zone RGBバックライト付きに変更できる

 

パフォーマンスのチェック

動作モード

Legion 570iは、プリインストールされている管理ツール「Lenovo Vantage」のサーマル・モード設定で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス・モード」と「パフォーマンス・モード」で各種ベンチマークを計測しています。

サーマル・モード設定

 

また、同じく「Lenovo Vantage」から、GPU動作モードも変更することができます。基本的にはデフォルトの「ハイブリッド・モード」で計測していますが、3DMarkのみ「dGPUモード」で計測しています。

GPU動作モード

 

CPU

プロセッサーにはインテル第12世代HシリーズのCore i5-12500HまたはCore i7-12700Hを搭載できます。Core i5-12500HでのCINEBENCH R23のスコアは以下の通りで、マルチコアもシングルスコアもミドルクラスのグラフィックスとは思えない高いスコアです。

ゲームや動画、画像編集用途には十分な処理性能なので、価格を抑えたい場合は、Core i5-12500Hでも良いと思います。

なお、デフォルトの「バランス・モード」より、「パフォーマンス・モード」のほうがややスコアは高いです。ただ、CPU温度も高めになるので、基本的には「バランス・モード」で使うのがいいと思います。少しでも何かの処理を早く終わらせたい場合に、一時的に「パフォーマンス・モード」にするのは構わないと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-12500H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i5-12500H 14673 [パフォーマンス・モード]
13213 [バランス・モード]
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727 [パフォーマンス・モード]
1727 [バランス・モード]
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Core i5-1135G7 1294
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは最新のDDR5-4800を搭載しており、帯域は広いです。標準構成では8GBを搭載していますが、ゲームをしたり、クリエイターソフトを使ったりするなら、16GBにするのをおすすめします。また、スロット式のメモリなので、自己責任となりますが、自分でメモリを増設することもできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
カスタマイズから最大32GBまで選択できる
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.37GB/s
44.14GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
37.77GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリークラスのRTX 3050からハイクラスのRTX 3070まで搭載することができます。レビュー機ではミドルクラスのRTX 3060を搭載しており、メーカーによって設定された実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは、140Wと高めの設定値でした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下の通り、最大グラフィックスパワーが高めに設定されているのもあり、GeForce RTX 3060の中ではとても高いスコアが出ています。最大グラフィックスパワーの低いGeForce RTX 3070にも迫るスコアでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3060 Laptop 6GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080Ti 16GB 150W 12194
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080Ti 130W 11108
RTX 3070Ti 130W 10758
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060
※ディスクリート
140W 8847 [パフォーマンス・モード]
7887 [バランス・モード]
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3060以外の最大グラフィックスパワーは不明
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3060 Laptopの情報は次の通りです。ブーストクロックなど標準的な数値です。なお、動作モードを変更しても、GPUクロックに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

PCIe Gen4 SSDの割にはシーケンシャルアクセスはそれほど速くはありませんでしが、十分な速度は出ているでしょう。ランダムアクセスは十分な速度が出ていると思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 約7000
3626
PCIe Gen3 SSD 約3500
SATA SSD 約550
2.5インチHDD 約150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測した平均フレームレートを掲載します。

ここでは、サーマル・モード設定を「パフォーマンス・モード」にして計測しています。

また、GPU動作モードは「ハイブリッド・モード」と「dGPUモード」の両方で計測してます。

 

各ゲームの平均フレームレート

最大グラフィックパワーが、140Wと高めなので、ミドルクラスグラフィックスのGeForce RTX 3060にしては、高めのフレームレートです。負荷が重い「サイバーパンク2077」もウルトラ設定で60 fps以上で動作します。DLSSを有効にすることでさらにフレームレートは伸びます。

dGPUモードはグラフィック品質が低いほどフレームレートが伸びるので、eスポーツなどのフレームレートを稼ぎたいタイトルで使うのがおすすめです。

フルHD解像度なら、GeForce RTX 3060ならほとんどのゲームが60 fps以上で快適に動作するでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 ハイブリッド・モード dGPUモード
1920x1080 120 fps(138 fps) 125 fps(152 fps)
80 fps(128 fps) 81 fps(111 fps)
ウルトラ 66 fps(82 fps) 68 fps(82 fps)
レイトレ:ウルトラ 48 fps 48 ps
※括弧内はDLSSを自動に設定
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 68 fps [dGPUモード]
66 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 ハイブリッド・モード dGPUモード
1920x1080 158 fps 171 fps
115 fps 121 fps
エクストリーム 58 fps 60 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 140W 60 fps [dGPUモード]
58 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
重い部類のゲーム
ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界(DX12)
解像度 品質 ハイブリッド・モード dGPUモード
1920x1080 175 fps 184 fps
98 fps 101 fps
ウルトラ 81 fps 84 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 120 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 113 fps
RTX 3080Ti 175W 111 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 111 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 97 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3060 140W 84 fps [dGPUモード]
81 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 115W 72 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650   31 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 ハイブリッド・モード dGPUモード
1920x1080 軽量品質 146 fps 153 fps
標準品質 120 fps 125 fps
高品質 92 fps 93 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3060 140W 93 fps [dGPUモード]
92 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 ハイブリット・モード dGPUモード
1920x1080 161 fps 163 fps
115 fps 122 fps
ウルトラ 97 fps 104 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 134 fps
RTX 3080Ti 175W 132 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 121 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 140W 104 fps [dGPUモード]
97 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 ハイブリット・モード dGPUモード
1920x1080 最低 160 fps 177 fps
127 fps 133 fps
最高 112 fps 115 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 129 fps
RTX 3070Ti 150W 128 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3060 140W 115 fps [dGPUモード]
112 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 ハイブリット・モード dGPUモード
1920x1080 標準(ノート) 170 fps 185 fps
高(ノート) 154 fps 159 fps
最高品質 130 fps 133 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 140W 133 fps [dGPUモード]
130 fps [ハイブリット・モード]
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 ハイブリット・モード dGPUモード
1920x1080 低設定 180 fps 234 fps
高設定 130 fps 153 fps
最高設定 90 fps 98 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 ハイブリット・モード dGPUモード
1920x1080 低設定 286 fps 288 fps
高設定 142 fps 146 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「ハイブリット・モード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

HシリーズのCore i5-12500Hなので、比較的短い書き出し時間です。また、「書き出しにGPUを使用」をONにすることで、書き出し時間はさらに短くなります。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出し時間も非常に速かったです。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i9-12900HX
RTX 3080Ti (130W)
3分48秒
Core i9-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

ソフトウェアエンコードも、「パフォーマンス・モード」であれば、かなり高速です。他のCore i7-12700Hを搭載したノートPCよりも速かったです。

Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HX 6分33秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i5-12500H 7分46秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 3060 Laptop

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.4kg」と記載されています。実測値は、以下の通りで、仕様値とほぼ同じ結果でした。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.435kg
ACアダプター 863g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Legion 570iのバッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は80Whと、ゲーミングPCにしては多めの容量です。

バッテリー容量

 

動画の連続再生と、FF14ベンチ時のバッテリー駆動時間は以下の通りです。動画再生程度の軽い負荷であれば、割とバッテリーは持ちます。ゲーム時のバッテリー駆動時間はかなり短いです。他の機種にも言えることですが、バッテリーで動かすとフレームレートが制限されるため、ノートPCでゲームをするときは、ACアダプターを接続するようにしましょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約8時間
(2) 動画再生時 7時間20分
(3) FF14ベンチマーク(ループ再生) 54分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

ウェブカメラには、電子式のプライバシーシャッターがついており、右側面のスイッチでカメラのON/OFFを切り替えることができます。

ウェブカメラは、720p HDと1080p FHDから選択することができます。

Webカメラ
右側面にある電子式プライバシーシャッター

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2W x2のスピーカーが配置されています。音質は比較的良く、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、GPU動作モードは「ハイブリット・モード」で計測しています。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス・モード」でのCPU電力は、約60Wで推移し、CPU温度は70℃前半と問題ない温度です。

「パフォーマンス・モード」でのCPU電力は90W前後とかなり上がり、パフォーマンスも高くなります。しかし、CPU温度は97℃と高く、心配になる温度です。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

下図は、ゲーム時のCPU温度、GPU温度の詳細です。

「バランス・モード」の場合、CPU温度は突発的に80℃を超えることがあるものの、基本的には70℃台に収まっており問題ないでしょう。GPU温度は約83℃前後とやや高めではありますが問題ない範囲の温度です。

「パフォーマンス・モード」の場合、CPU温度は瞬間的に90℃を超えることがあるものの、他は同様の動きです。こちらも問題ないと思います。

  • バランス・モード
  • パフォーマンス・モード
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。GPU動作モードは「ハイブリット・モード」で計測しています。次の「表面温度のチェック」と「消費電力のチェック」も同様です。

「バランス・モード」でのゲーム時は、他のゲーミングノートPCと同程度の騒音値になります。「パフォーマンス・モード」だと、ゲーム時は高めの騒音値となり、ややうるさく感じます。ヘッドホンをしたほうがいいと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

どちらのモードも、キーボード表面の温度はそれほど上昇しません。パームレスト部分もほとんど温度は変わらずで、高負荷時でも熱による不快感はそれほど感じないと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時は低めの消費電力ですが、ゲーム中はゲーミングノートPCなので高めの消費電力です。なお、dGPUモードにすると、アイドル時の消費電力は26Wくらいまで上がります。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

筐体カラーはストームグレーです。一見ゲーミングノートには見えないシンプルなデザインです。ボディ素材にはアルミニウムとマグネシウムを採用しています。安い樹脂製ボディとは違い、高級感があります。

 

天板には「LEGION」のロゴが印字されています。背面の排気口はスポーツカーのようでかっこいいです。

 

閉じた状態です。本体厚みは約20~24mmとミドルクラスのゲーミングノートにしては薄型です。

 

内部の熱は側面と背面の計4ヵ所から排気されます。

 

側面のポート類はご覧の通りです。右側面には、マイク/ヘッドホン端子、USB 3.2(Type-A)×1。左側面にはThunderbolt 4(Type-C)×1、USB 3.2(Type-C)×1。背面にはLANポート、USB 3.2(Type-C)×1、HDMI、USB 3.2(Type-A)×2を備えており、かなり充実しています。

 

背面が出っ張ったようなゼロバンプヒンジを採用しており、放熱性を高めています。また、背面のインターフェースにアクセスしやすく、コードも絡みにくいデザインだと思います。

 

液晶は180℃開きます。

 

底面は、大きく通気口が取られています。

 

底面カバーを外したときの画像も掲載します。太めのヒートパイプ3本と、2つのファンで冷却します。

 

メモリは換装することが可能です。

 

M.2 SSDは40mmのものが搭載されていましたが、80mmのものへ換装することもできると思います。また、SSDには熱伝導シートが貼られていました。

 

本体の左側にも、空いているM.2スロットがあります。ここに自分でM.2 SSDを増設するのもいいでしょう。

 

試しに、M.2 SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。

 

ACアダプターは薄型で、持ち運びしやすいサイズだと思います。

 

ACアダプターの容量は230Wです。

 

まとめ

以上が、Legion 570iのレビューです。

まず特徴的なのが、ディスプレイが4種類用意されており、好きなものを選択できる点です。ゲーミングノートはディスプレイが固定されていることがほとんどなので、自由度が高いです。ゲーム目的なら高リフレッシュレート液晶を、動画編集などのクリエイティブワーク目的なら、100% sRGBのものを選ぶといいでしょう。

また、Core i5、GeForce RTX 3060の構成が安いと感じました。今回初めてインテル第12世代のCore i5-12500Hを試しましたが、思いのほか性能は高かったです。ゲームをするにあたって、GeForce RTX 3060クラスの性能のグラフィックスなら、Core i5-12500Hでも十分な性能です。最大グラフィックスパワーが高めだったので、むしろ他のGeForce RTX 3060搭載ゲーミングノートPCよりも、高いフレームレートが出ていました。

ボディデザインが、派手じゃないのも特徴です。家庭を持っているパパさんも、このPCなら買いやすいのではないかと思います。

 

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