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HP Victus 16の実機レビュー
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
CPU | Ryzen 5 6600H NEW Ryzen 7 6800H NEW Core i7-12700H NEW Ryzen 5 5600H Ryzen 7 5800H Core i7-11800H |
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GPU | GTX 1650 / RTX 3050 Ti RTX 3050 / RTX 3060 |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
液晶サイズ | 16.1型 |
液晶種類 | FHD IPS 144Hz 非光沢 |
質量 | 約2.46kg~ |
バッテリー | 最大約8.5時間 |
価格[税込] | 9万円台~ |
HP Victus 16は、16.1型液晶を搭載した、HPのエントリー~ミドルクラスのゲーミングノートPCです。
価格が安く、ゲーム初心者の方でも買いやすいです。
また、清潔感のある、シンプルな新デザインのボディを採用し、いい意味でゲーミングノートPCらしくないので、ゲーム以外の目的にも使いやすいです。
なお、プロセッサーがインテルのモデルと、AMDのモデルがあります。性能重視ならインテルモデル、価格重視ならAMDモデルがいいでしょう。
個人的には、この機種ならAMDモデルがいいかなと思います。
公式サイト(販売サイト)はこちら
※旧世代のCPUを搭載したモデルも販売されています。公式サイトだと見落としやすいのでご注意下さい。
今回は以下の構成でレビューをしています。なお、レビュー機はメーカーからの貸出機です。
レビュー機の構成
Ryzen 5 6600H、GeForce RTX 3050、16GBメモリ、512GB SSD NEW!
Ryzen 5 5600H、GeForce GTX 1650、8GBメモリ、512GB SSD
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目次
お忙しい方は、「HP Victus 16の特徴」のみお読みください。
HP Victus 16の特徴
9万円台からと価格が安い
Victus 16は、最も安いモデルだと、9万円台となっており、ゲーミングノートPCとしては非常に安いです。できるだけ予算を抑えたい方に、本製品はおすすめです。
なお、最も安いモデルは、AMDの旧世代のRyzen 5 5600HにGeForce GTX 1650を搭載したエントリー構成となります。グラフィック設定を低めにしないと快適には動かないので、映像の綺麗さを求める方には適しませんが、画質をあまり気にしないのであれば、人気のフォートナイトやVALORANT、Apexもプレイできるでしょう。
ただ、個人的には、画質を落とすにしても、できればGeForce RTX 3050の性能があったほうがいいかなと思います。
16.1型の144Hz液晶を搭載
Victus 16は、ゲーミングノートPCの主流である15.6型よりも少し大きめとなる16.1型液晶を搭載しています。比較的扱いやすいサイズを維持しつつも、少し大きめの画面でゲームをすることができます。
GeForce GTX 1650を搭載した一番価格を抑えた構成のモデルでも、液晶は144Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。エントリークラスの性能ですが、軽めのゲームであれば、高いフレームレートによる滑らかな映像でのゲームプレイが可能です。
ただし、色域が広くないので、クリエイター向けソフトの使用には適していません。
インテルモデルとAMDモデルの比較
Victus 16には、インテルモデルとAMDモデルがあります。この2つのモデルの構成は下表のとおりです。
Victus 16 (インテル)は、全体的にVictus 16 (AMD)よりも少し高くなります。ディスプレイの色域が広ければ、クリエイターアプリとの相性がいいことが多いインテルCPUを搭載したモデルもいいと思いますが、ゲーム目的なら、どちらのCPUもそれほど変わりないので、価格の安いVictus 16 (AMD)のほうが個人的にはおすすめです。また、旧世代と最新世代のCPUが混じっているので、購入時はお気をつけください。
個人的には、放熱性能やディスプレイ性能などを考慮すると、Ryzen 5 6600H、RTX 3050の構成のモデレート モデルG2がおすすめです。
パフォーマンス モデルG2 |
パフォーマンス プラスモデルG2 |
ハイ パフォーマンス モデル |
パフォーマンス プラスモデル |
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CPU | Core i7-12700H | Core i7-11800H ※旧世代CPU |
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GPU | RTX 3050 | RTX 3050 Ti | RTX 3060 | RTX 3060 |
価格 | 164,800円 | 169,800円 | 184,800円 | 177,100円 |
モデレート モデルG2 |
アドバンス モデルG2 |
モデレート モデル |
モデレート プラス モデル |
アドバンス モデル |
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CPU | Ryzen 5 6600H | Ryzen 7 6800H | Ryzen 5 5600H ※旧世代CPU |
Ryzen 7 5800H ※旧世代CPU |
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GPU | RTX 3050 | RTX 3050 Ti | GTX 1650 | RTX 3050 | RTX 3060 |
価格 | 129,800円 | 152,900円 | 98,512円 | 122,000円 | 158,000円 |
ゲーム以外にも使いやすそうな新デザインボディ
ゲーミングノートPCには、ブラック系で、いかついデザインのボディが多いですが、Victus 16は、セラミックホワイトの明るく清潔感のあるカラーです。デザインもシンプルで、かっこいいです。いい意味でゲーミングノートPCらしくない部分もあるので、ゲームだけでなく、スペック高めのノートPCとして、仕事などにも使いやすいと思います。
ヒンジ部分に入っている文字や、液晶下部の「V」マークなどもアクセントになっています。
底面にも「V」字のマークがあり、吸気口も逆「V」字のようになっています。
キーボード面上部にも、「V」字のドットパターンがあります。ちなみに、こちらは、吸気孔でも、スピーカーでもありません。
ディスプレイを開くと、ヒンジが排気口に被るような形になっています。デザイン性はいいですが、排熱がディスプレイヒンジに当たり、温度が高くなります。
今回のレビュー機では、Ryzen 5 6600Hを搭載していますが、CPU使用率が100%になる高い負荷をかけた時のCPU温度はやや高めでした。もっと性能の高いCPUを選択したときの冷却性能がやや気になります。
デュアルストレージ構成も可能
Victus 16は、M.2スロットを2基備えていました。1つは空きスロットなので、Type 2280のM.2 SSDの増設ができそうです。空きスロットにも、ヒートシンクが付いており親切です。
デフォルトのストレージは、512GB SSDですが、容量が足りない場合などは、デュアルストレージにしてもいいと思います(ストレージの増設等は、自己責任でお願いします)。
メモリの増設・換装も可能
Victus 16は、下の画像のように、2基のメモリスロットを備えており、メモリの増設・換装が可能です。
なお、GeForce GTX 1650搭載モデルは、メモリ容量が8GBになっており、1枚挿しです。シングルチャネル動作だと、メモリ速度が遅くなるので、2枚挿しのデュアルチャネルにしてもいいと思います(メモリの増設・換装は自己責任でお願いします)。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックで、快適に作業できます。 |
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オンライン会議 | ○ | カメラ・マイク・スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの色域は広くありませんが、普通に動画鑑賞を行えます。スピーカー音も普通~ややいいです。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | 当サイト計測でsRGBカバー率64.6%と色域が狭いので、RAW現像や画像編集には向いていません。色域が広めの外部ディスプレイを使えば、RAW現像などの用途にも使えると思います。 |
動画編集 | ○ | 動画編集にも十分使えるスペックを備えています。ただし、液晶の色域が狭いので、色調整まで行う方には適していません。色域が広い外部ディスプレイを接続すれば、色調整にも使えるでしょう。 |
ゲーム | ○ | 外部グラフィックス+144Hz液晶もハイリフレッシュレートに対応しているので、画質を調整することで、比較的快適にプレイできるゲームが多いです。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。
今回チェックするのは、GeForce GTX 1650とRTX 3050を搭載したモデルです。
GeForce GTX 1650の場合、グラフィック品質をかなり下げれば、重いゲームでもなんとか60 fps前後まで出ます。おすすめは、軽めのゲームまたは中程度の重さのゲームを、画質を中間くらいにして、60 fps以上の高めのフレームレートでプレイすることです。
GeForce RTX 3050にすればややフレームレートは上がります。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低 | 82 fps | 41 fps |
高 | 58 fps | 25 fps | |
ウルトラ | 34 fps | 20 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低 | 122 fps | 108 fps |
高 | 83 fps | 60 fps | |
エクストリーム | 29 fps | 測定不能 |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | R5 5600H RTX 3050 |
R5 5600H GTX 1650 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | 74 fps | 48 fps |
高 | オフ | 59 fps | 43 fps | |
最大 | オフ | 30 fps | 測定不能 | |
高性能 | 44 fps | ー |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低 | 104 fps | 73 fps |
高 | 60 fps | 39 fps | |
ウルトラ | 48 fps | 31 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 軽量品質 | 97 fps | 65 fps |
標準品質 | 76 fps | 50 fps | |
高品質 | 54 fps | 36 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低 | 43985 / 160 fps | 15810 / 91 fps |
高 | 10535 / 74 fps | 4303 / 48 fps | |
ウルトラ | 7275 / 61 fps | 2944 / 40 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | R5 6600H RTX 3050 |
R5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 最低 | オフ | 122 fps | 84 fps |
中 | オフ | 83 fps | 55 fps | |
最高 | オフ | 67 fps | 42 fps | |
クオリティ | 69 fps | ー |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 標準(ノート) | 138 fps | 105 fps |
高(ノート) | 113 fps | 87 fps | |
最高品質 | 91 fps | 65 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | R5 6600H RTX 3050 |
R5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低設定 | 244 fps | 225 fps |
高設定 | 102 fps | 69 fps | |
最高設定 | 70 fps | 54 fps |
また、フォートナイトでよく使われる以下の設定でも計測しました。
解像度 | レンダリングモード 3D解像度 メッシュ |
R5 6600H RTX 3050 |
R5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | パフォーマンス(ベータ) 100% 高 |
171 fps | ― |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低設定 | 168 fps | 125 fps |
高設定 | 86 fps | 69 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 低設定 | 290 fps | 195 fps |
高設定 | 223 fps | 153 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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解像度 | 品質 | Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
1920x1080 | 最高品質 | 20028 (すごく快適) |
19633 (すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
ディスプレイのチェック
HP Victus 16のディスプレイのチェックです。
FHD解像度の144Hz液晶を搭載しています。IPSパネルなので視野角が広く、フリッカーも発生していません。ただし、一般のノートPCと同程度の残像感がありました。また、色域は狭いので、クリエイター向けソフトの使用には適していません。最大輝度は、当サイトの計測では307cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーボードの1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約43msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ない方だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOをカメラで撮影したところ、本製品は144Hz(1秒間に144フレームを更新)で3フレーム前くらいまで残像があります。普通のノートPCは、60Hzディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、残像感はやや少ないです。ただ、ゲーミングノートPCとしては、残像をやや感じます。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
HP Victus 16のキーボードのチェックです。
キーピッチは約18.7×約18.4mm、キーストロークは約1.5mmです。キートップはほぼフラットです。クセのない普通のキーの配置で、主要なキーで特にサイズが小さいものもありません。キーの反発力は普通で、底付きの衝撃は少ないです。全体的に普通の打ちやすさのキーボードです。4列テンキーも付いています。
タッチパッドの使い勝手も普通です。
キーボードバックライトも付いています。
パフォーマンスのチェック
HP Victus 16では、OMEN Gaming Hubのソフトのパフォーマンスコントロール画面で、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「初期設定」と「パフォーマンス」のモードで、各ベンチマークを計測します。ファン速度は「自動」のままです。
なお、Ryzen 5 5600Hのモデルは、このモードの変更ができないため、「初期設定」のみで計測しています。
CPU
HP Victus 16で搭載できるプロセッサーは以下の通りです。
今回は、Ryzen 5 6600HおよびRyzen 5 5600HでCINEBENCH R23を計測しました。Ryzen 5 6600Hのほうが世代が新しいCPUなので、マルチコアおよびシングルコアとも、性能が高くなっています。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリは、DDR4-3200です。DDR5よりは遅いものの、DDR4-3200の割には広めの帯域です。なお、8GBメモリの場合、シングルチャネルとなり、速度が遅くなります。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア
グラフィックス
GeForce GTX 1650の場合、グラフィックス性能は低めで、エントリークラスのグラフィックスです。
GeForce RTX 3050の場合、ややパフォーマンスは上がりますが、エントリークラスの性能である点については、変わりありませんが、グラフィック品質設定をやや高めにできると思います。
他にも、GeForce RTX 3050 Ti/3060のグラフィックスを搭載したモデルがあります。これらのグラフィックスに関しては、最大グラフィックスパワーの設定値が分からないので、正確な性能は分かりませんが、おおよそ以下くらいの性能となるはずです。RTX 3060なら、重いゲームもできるくらいの高い性能が期待できます。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
ストレージ
新世代のCPU(Ryzen 7 6800H、Core i7-12700Hなど)を搭載したモデルは、PCIe Gen4 SSDが搭載されており、高速です。
旧世代のCPU(Ryzen 7 5800H、Core i7-11800Hなど)を搭載したモデルは、PCIe Gen3ですが、ランダムアクセス速度はそれほど変わらないので、十分快適に使えると思います。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
新世代のCPUを搭載したモデルのUSB Type-Cポートは、DisplayPortおよびPower Deliveryに対応しています。ただし、Power Deliveryは100Wの充電器でなければ、充電することが出来ませんでした。
旧世代のCPUを搭載したモデルのUSB Type-Cポートは、DisplayPortのみ対応しています。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
100W Anker 充電器 | ○ ※3 | ― | ― |
90W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 旧世代のCPUを搭載したモデルは「×」
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、RGBで出力できていました。
質量のチェック
HP Victus 16の質量のチェックです。
メーカー仕様値の質量は、モデルによって異なりますが、新世代CPUモデルは「約2.468kg」または「約2.48kg」となっています。
今回チェックしたモデルの当サイトによる実測値は、メーカー仕様値とほぼ同じでした。16インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の質量です。
質量 | |
PC本体 | 2.385kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 618g |
バッテリー駆動時間のチェック
HP Victus 16のバッテリー駆動時間をチェックします。
バッテリー容量は、70.07Whと、大きめの容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。軽めの負荷であればある程度バッテリー状態でも駆動できます。ただし、ゲームをすると1.5時間くらいしかもたず、またフレームレートも制限されてカクつくので、ゲーム時はACアダプターは必須だと思ったほうがいいです。
Ryzen 5 6600H RTX 3050 |
Ryzen 5 5600H GTX 1650 |
|
(1) MobileMark 2018 | 最大 8時間 | 最大9時間30分 |
(2) 動画再生時 | 8時間34分 | ― |
(3) PCMark 10 Modern Office | ― | 5時間29分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、約92万画素のHDカメラで。ウェブカメラの物理シャッターはありません。また、IRカメラも搭載していません。
Webカメラの解像度は1280x720(約92万画素)です。広角気味の画像でした。細部には粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能かと思います。
スピーカー
底面と側面の間の斜めの部分にスピーカーが配置されています。B&O PLAYでチューニングされており、音質は普通~ややいいです。10点満点で5~6点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「初期設定」および「パフォーマンス」のどちらのモードも、CPU電力が安定しません。このときのCPU温度は、高いときは90℃近くまで上がっており、やや高めのCPU温度です。
ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。
「初期設定」モードのときは、概ね70℃台に収まっているので問題ない温度です。
「パフォーマンス」モードのときは、CPU温度が80℃台まで上がっておりやや高めですが、問題ない範囲かなと思います。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
ゲーミングノートPCとしては普通の騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
高負荷時でも、ゲーミングノートにしては、そこまで表面温度は上がりません。不快に感じることなくゲームができるでしょう。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
高負荷時には、普通のノートPCよりは消費電力が上がります。それでも、エントリークラスの性能なので、ゲーミングノートPCとしては低めの消費電力です。
外観のチェック
HP Victus 16の外観のチェックです。
セラミックホワイトのボディは、清潔感のあるクールなイメージです。ゲーミングノートPCらしさが前面に出ていないので、多目的に使いやすいと思います。
天板には、Victusの「V」がデザインとして入っています。
閉じた時の画像です。厚さは23.5mmと普通です。
インターフェイスです。USB x3、USB-C、HDMI、LAN、SDカードリーダーを備えています。
液晶が開く最大の角度は下の画像の通りです。
底面にも「V」の文字が入っています。また、通気口も比較的大きくとられ、吸気しやすい構造となっています。
内部の画像です。2つの冷却ファンと、2本のヒートパイプで冷却しています。
なお、GeForce RTX 3060のみ、4本のヒートパイプとなっているようです。
メモリスロットは2つあります。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載しており、ヒートシンクが付いています。
もう1つM.2スロットがあり、こちらは空になっています。SSDを増設することもできるでしょう。旧世代のCPUモデルでSSDを増設してみたときは、正常に認識されていました(新世代の CPUのモデルでは未実施)。
ACアダプターは200Wです。丸みを帯びているので持ちやすいです。なお、GeForce GTX 1650搭載モデルのACアダプターは150Wとなります。
まとめ
以上が、HP Victus 16のレビューです。
9万円台から購入できる非常に安いゲーミングノートPCです。あまりPCには予算をかけたくない方や、たまにゲームをする程度の方におすすめの機種です。
シンプルで清潔感のあるボディを採用しており、ゲームだけでなく、仕事用として使っても違和感のないデザインです。
メモリやストレージの増設・換装ができるので、慣れた方であれば自分でカスタマイズすることもできます。
ただし、ディスプレイの色域は狭いです。そのため、綺麗な映像でゲームを楽しみたい方や、動画編集などのクリエイティブな作業には適していません。
なお、HP Victus 16シリーズには、搭載するCPUが異なるHP Victus 16(AMD)と、HP Victus 16(インテル)の2種類があります。AMDモデルの方が価格が少し安いので、特にこだわりがなければ、ゲーム用途ならAMDモデルがおすすめです。
初心者にちょうどいいゲーミングノート
HP Victus 16
特徴
- ホワイトの清潔感のあるカラー
- 16.1型の144Hz液晶を搭載
- メモリやストレージの増設・換装が可能
こんなあなたに
- ライトにゲームを楽しみたい方
- ゲーム以外にも使えるシンプルデザインが気に入った方
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1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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