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ASUS TUF Gaming A15 および F15(2022)の実機レビュー
CPU | Ryzen 7 6800H Core i7-12700H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB DDR5-4800 |
ストレージ | 512GB PCIe Gen3 SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.2kg |
バッテリー | 90Wh |
価格[税込] | 20万円台~ |
ASUS TUF Gaming A15は、GeForce RTX 3060のミドルスペックのゲーミングノートです。
プロセッサーには、A15はRyzen 6000シリーズ、F15は第12世代インテルCoreを搭載し、いずれも高い性能です。
ディスプレイは、高リフレッシュレートに対応していますが、色域は狭いです。
性能の割には、価格はそこまで高くなく、コストパフォーマンスは比較的高いと思います。
たまに開催されるセール中なら、さらに安くなっていると思います。
レビュー機は、代理店からの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 7 6800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060
Core i7-12700H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060
目次
お忙しい方は、「 ASUS TUF Gaming A15 および F15の特徴」のみお読みください。
ASUS TUF Gaming A15 および F15の特徴
比較的高いコストパフォーマンス
TUF Gaming A15 および F15は、最新CPUにGeForce RTX 3060を搭載したゲーミングノートPCで、価格は209,800円となっています。この高性能の割には安く、コストパフォーマンスは比較的高いと思います。
ASUSでは、定期的にセールを開催しており、もし本製品がセール対象に入れば、さらに数十パーセントOFFになり、さらに安くなります。セール時期を狙って購入するのもいいと思います。
最新のCPUを搭載
TUF Gaming A15はAMD Ryzen 7 6800Hのプロセッサーを、TUF Gaming F15は、インテル Core i7-12700Hのプロセッサーを搭載しています。
どちらも旧世代のより、大きく性能を伸ばしています。特にインテルのプロセッサーは30%近くもCINEBENCH R23のスコアが伸びています。
上のスコアだけみると、Ryzen 7 6800HよりもCore i7-12700Hのほうがいいですが、(RTX 3060搭載時の)ゲーミング性能については、ほとんど変わりません。ゲーム目的で購入するなら、どちらのプロセッサーでも構わないと思います。
クリエイティブ性能については、Core i7-12700Hのほうが若干良いかなと思います。ただ、以前のRyzen 5000シリーズはAdobeソフトと相性が悪い印象を受けましたが、新しいRyzen 6000はそんなこともなく、十分使えると思います。
高めの最大グラフィックスパワーにMUXスイッチ
TUF Gaming A15および F15に搭載されているGeForce RTX 3060は、最大グラフィックスパワーが140Wと、高い数値に設定されています。
さらに、TUF Gaming A15 および F15は、MUXスイッチという機能で、MSHybridモードからディスクリートモードへ変更することができます。通常のノートPCはMSHybridモードになっており、描画出力はiGPUを経由します。一方、ディスクリートモードへ変更すると、dGPUから直接描画出力するようになり、遅延が減り、描画性能のパフォーマンスが少しアップします(ただしアイドル時などの消費電力は大きくなります)。
下のグラフは、MSHybridモードとディスクリートモードで、平均フレームレートを計測した結果ですが、ディスクリートモードのほうが、わずかにフレームレートが伸びているのが分かります(ただ、ほとんど変化がないゲームもあります)。
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
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このように、高い最大グラフィックスパワーと、ディスクリートモードへ変更できる機能によって、同じGeForce RTX 3060を搭載していても、より高いベンチマークスコアが出ているのが分かります(下参照)。
頑丈ボディ
TUF Gaming A15 および F15は、MIL規格(MILSTD-810H)に準拠したテストをクリアしており、高温、低温、落下などに耐えられる設計になっています。暑い夏や、寒い冬に、PCを起動しても、故障しにくくなっているのかなと思います。
ASUSのあんしん保証
ASUSのパソコンを購入したら、無料の「ASUSのあんしん保証」に加入しておくといいと思います。これは、どんな理由での故障でも、部品代の20%のみで修理してくれるサービスです。例えば、誤って落として故障しても、CPUグリスを塗りなおしてパーツを故障させてしまっても、修理してくれます。1年間であれば加入料は無料です(ただし1年の間に1回のみ)。
もちろん、保証期間内のメーカー責任の自然故障であれば、これとは別に無償で修理してくれます。
「1年間だと短いよ」という方には、有料ですが「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」というサービスあります。こちらは保証期間が3年で、故障時負担0円(1年間に1回 x3年間)です。
詳細はメーカーサイトをご確認下さい。
残念なポイント
本製品はCPU性能が高いので、クリエイティブワークに使えるスペックですが、ディスプレイの色域が狭いので、画像や映像を扱う作業には不向きです。ディスプレイの色域を気にする方は、上位のROG Strixシリーズなどを購入するといいでしょう。
各用途の快適度
ASUS TUF Gaming A15 および F15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 処理性能が高いのでサクサク動きます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 問題なくオンライン会議ができます。 |
動画鑑賞 | ○ | 処理性能は十分ですが、ディスプレイの色域が狭いので、映像の綺麗さはやや劣ります。 |
RAW現像 画像編集 |
△ | ディスプレイの色域が狭いので、こういった用途にはあまり向いていません。外部ディスプレイに繋ぐなら問題ありません。 |
動画編集 | ○ | CPU、GPUの性能が高く、快適に動画編集ができます。ただし、色域が狭いので、カラー調整をする方には適しません。 |
ゲーム | ◎ | 高い性能で、液晶のリフレッシュレートも高く、快適にゲームができるでしょう。 |
ディスプレイのチェック
TUF Gaming A15 および F15のディスプレイのチェックです。
高リフレッシュレートには対応していますが、ゲーミングPCにしては、残像感がやや多いです。また、色域もやや狭いです。そこまで優れた品質ではありませんが、特別悪いわけでもなく、標準的な品質だと思います。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約45msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hzで4フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、"2分の1"の60Hzのリフレッシュレートで2フレーム前くらいまでの残像なので、本製品は普通の残像感です。ただ、ゲーミングノートに搭載される液晶は、残像が少ないものが多いので、ゲーミングノートとしてはやや残像感があるように感じると思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.7mmです。十分なキーストロークで、底付きの衝撃も少なく、比較的打ちやすいかなと思います。
また、ゲームでよく使う「WASD」キーが目立つようになっており、ゲーム中に指を離してしまっても、元に戻しやすいです。
各キーは、2,000万回を超える打鍵に耐えられる強さを持っており、耐久性も高いです。
各キー毎に色を変えることはできませんが、RGBカラーバックライトを搭載しており、自由に色を変えることができます。
パフォーマンスのチェック
TUF Gaming A15 および F15のパフォーマンスをチェックします。
MUXスイッチは、今回はいずれも「ディスクリートモード」にしています。また、シナリオは「バランス」と「Turbo」の両方で計測しました。
CPU
CINEBENCH R23の結果は次の通り、どちらのプロセッサーも、非常に高いベンチマークスコアです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
その他ベンチマークやCPU温度はこちら
Geekbench 5、Passmark、3DMark Profile(CPUベンチ)などの結果については下のリンク先にまとめているので、ご覧ください。
メモリ
メモリはDDR5-4800で、帯域は広いです。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
前述の通り、最大グラフィックスパワーは140Wと高めです。
GPU-Zの情報は次の通りです。「Turbo」モードにすると、GPUクロック等がアップしています。
3DMark Time Spyのベンチマークの結果は以下の通りです。今回、ミドルスペックのGeForce RTX 3060を搭載していますが、高めのスコアが出ています。また、バランスモードよりTurboモードのほうが、8%ほどスコアが上がっています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen3 SSDを搭載しています。SSDを積んだ最近のノートPCとしては、普通の速度です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ゲームベンチマーク&フレームレート
動作モード
ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし計測したフレームレートを掲載します。
ここでは、「ディスクリートモード」&「Turbo」モードにして計測しています。
各ゲームの平均フレームレート
いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
最大グラフィックスパワーが高いので、GeForce RTX 3060にしては高いスコアが出ていました。
また、Ryzen 7 6800HとCore i7-12700Hを比較すると、低めのグラフィック品質ではCore i7-12700Hのほうがやや高いフレームレートが出る傾向があるかなと感じましたが、高めのグラフィック品質にすると、大きな差はありませんでした。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 122 fps | 123 fps |
高 | 83 fps | 83 fps | |
ウルトラ | 69 fps | 69 fps | |
レイトレ:中 | 56 fps | 57 fps | |
レイトレ:ウルトラ | 50 fps | 50 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
|
|||||
---|---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | レイトレ | DLSS | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920 x 1080 |
低 | オフ | オフ | 102 fps | 113 fps |
高 | オフ | オフ | 90 fps | 96 fps | |
最大 | オフ | オフ | 53 fps | 52 fps | |
オフ | 高性能 | 65 fps | 60 fps | ||
最大 | 高性能 | 28 fps | 30 fps |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 168 fps | 168 fps |
高 | 81 fps | 82 fps | |
エクストリーム | 49 fps | 53 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 112 fps | 139 fps |
高 | 90 fps | 99 fps | |
ウルトラ | 79 fps | 83 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 軽量品質 | 154 fps | 150 fps |
標準品質 | 124 fps | 126 fps | |
高品質 | 91 fps | 90 fps |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低 | 170 fps | 169 fps |
高 | 121 fps | 122 fps | |
ウルトラ | 102 fps | 102 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
||||
---|---|---|---|---|
解像度 | 品質 | DLSS | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920 x 1080 |
最低 | オフ | 150 fps | 171 fps |
中 | オフ | 124 fps | 131 fps | |
最高 | オフ | 118 fps | 118 fps | |
クオリティ | 127 fps | 129 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 標準(ノート) | 165 fps | 184 fps |
高(ノート) | 148 fps | 157 fps | |
最高品質 | 127 fps | 131 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 250 fps | 324 fps |
高設定 | 151 fps | 167 fps | |
最高設定 | 108 fps | 111 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 292 fps | 292 fps |
高設定 | 178 fps | 174 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 低設定 | 414 fps | 478 fps |
高設定 | 344 fps | 357 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
|
|||
---|---|---|---|
解像度 | 品質 | Ryzen 7 6800H RTX 3060 |
Core i7-12700H RTX 3060 |
1920x1080 | 非常に低い | 285 fps | 299 fps |
中型 | 259 fps | 267 fps | |
ウルトラ | 202 fps | 202 fps |
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用した外部機器のテスト結果は次の表の通りです。
IntelモデルのみThunderbolt4ポートを搭載しています。ただ、どちらのモデルもPower Deliveryには対応していません。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示できていました。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「約2.2kg」と記載されています。実測値は、下の表の通りで、仕様値よりも少し軽かったです。15インチクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の重さです。
Ryzenモデル | Intelモデル | |
PC本体 | 2.130kg | 2.140kg |
ACアダプター | 722g |
バッテリー駆動時間のチェック
ASUS TUF Gaming A15 および F15のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は、どちらも90Whでした。
バッテリー駆動時間は、下の表の通りです。ゲーム時はどちらも同じでしたが、それ以外はRyzenモデルのほうが長い傾向にあります。
なお、ゲーム時は、フレームレートが制限され、バッテリーも1時間ちょっとしかもたないので、ACアダプターに繋ぐことを推奨します。
Ryzenモデル | Intelモデル | |
(1) JEITA2.0 | 約11.3時間 | 約9.3時間 |
(2) 動画再生時 | 11時間33分 | 6時間36分 |
(3) FF14ベンチ | 1時間20分 | 1時間20分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、92万画素の標準的な性能です。
スピーカー
2W×2のステレオスピーカーを搭載しています。音質は、ややこもった感じがします。ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。
今回は、「ディスクリートモード」で計測しています。
FF15ベンチ実行時の温度
下図は、FF15ベンチ実行時のGPU温度、GPU温度の詳細です。
「Turbo」モードだとやや高めの温度ですが、「バランス」モードであれば、問題ない範囲の温度だと思います。
- バランス時
- Turbo時
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
「バランス」モードでゲームをすると、やや高めの騒音値です。「Turbo」にすると、かなり高い騒音値です。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
キーボードの中央部分は、やや温度が上がりますが、パームレストおよびWASDキーはそれほど温度が上がらないので、あまり不快感なくゲームができると思います。
消費電力のチェック
消費電力については、下のリンク先をご覧ください。
外観のチェック
外観は落ち着いたデザインなので、場所を選ばず使えると思います。
天板にはTUFのロゴが入っており、エンボス加工が施されています。
高さは、22.45~24.95mmとなっており標準的です。
ヒンジは、ボディの後ろ側に回り込むような構造ですが、天板の後ろ側に切り込みがはいっているおかげで、排気口を塞ぎません。また、両サイドにも排気口があり、全4方向から排気しています。
また、キーボードの上側には、インジケーターがありますが、先の切り込みのおかげで、天板を閉じた状態でも確認することができます。
基本的にポート類は、左側面に集中しているので、ケーブルを挿しても、マウス操作の邪魔になりません。ただ、有線のマウスを使う場合、右側面のUSBポートに接続するとややマウス操作の邪魔になります。左側面に接続すると、USBポートが正面側にあるので、ケーブルをぐるっと回り込ませる必要があります。
液晶はご覧の角度まで開きます。
底面にはしっかりとしたゴム足が搭載されています。
ACアダプターは、240Wと大容量です。
まとめ
以上が、ASUS TUF Gaming A15 および F15のレビューです。
人気のミドルスペックの「GeForce RTX 3060」を搭載したゲーミングノートです。
また、CPUには、AMD Ryzen 7 6800Hまたはインテル Core i7-12700Hの最新プロセッサーを搭載しています。どちらも非常に高い性能です。
円安でパソコンの価格が高騰している中、この構成で、価格は20万円台なので高くはないと思います。また、ASUSでは定期的にセールを実施しており、この機種がセール対象になっていれば、さらに安くなります。セール時に購入するのもいいでしょう。
ディスプレイは、高リフレッシュレートに対応しているものの、色域は狭いです。また、高リフレッシュレート液晶にしては、残像がやや多いのも気になりました。クリエイティブワークをする方や、美麗なグラフィック映像でゲームを楽しみたい方など、ディスプレイにこだわるなら別機種がいいと思います。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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