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HP OmniBook 5 16-afの実機レビュー - タッチパネル対応の初心者向けノートPC
| CPU | Core Ultra 5 225U Core Ultra 7 255U |
|---|---|
| メモリ | 16GB / 32GB |
| ストレージ | 512GB / 1TB |
| 画面サイズ | 16型 16:10 |
| 画面種類 | 1920x1200 非光沢 タッチ |
| 質量 | 約 1.77kg |
| バッテリー | 59.16Wh |
| 価格 | 9万円台~ |
HP OmniBook 5 16-afは、タッチパネル対応のディスプレイを搭載したノートPCです。
スマホやタブレットのように、指で画面に触って、直観的に操作することができる点がメリットです。
また、オプションですが、「HPなんでも相談サービス」など、初心者向けサービスも充実しています。
レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core Ultra 5 225U、16GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「HP OmniBook 5 16-afの特徴」のみお読みください。
HP OmniBook 5 16-afの特徴
16型の大きな画面で、タッチパネルも対応
本製品は、タッチパネルに対応しており、タブレットのように直観的に指で操作することができる製品です。
しかも、16型と大きな画面なので、家族が集まって、1つのPCを操作するといったようなことができます。
タッチパネル対応ノートPCは、ディスプレイが光沢であることが多いですが、本製品は非光沢で反射も抑えられているので見やすいです。
4列テンキーを搭載
使いやすいテンキーを搭載しているのも特徴です。ノートPCの場合、3列の変則的なテンキーも多いですが、本製品は4列あり、キーピッチも十分あります。
初心者向けサポートも充実
365日年中無休 9:00~21:00で、Officeなどの他社製ソフトウェアまでサポートしてくれる「HPなんでも相談サービス」というオプションがあり、身近にPCに詳しい方がいない場合でも安心して購入できます。
また、子供向けのフィルタリングソフトやプログラミングソフトのインストールや初期設定などを行ってくれるサービスもあります。
16-afと、16-ag、16-bcの3機種の違い
OmniBook 5 16-afは、AMDのCPUを搭載した「16-ag」、「16-bc」という機種もあります。これらの違いについては別ページにまとめていますので、こちらをご覧ください。
簡単に言うと、性能を重視するなら、「16-ag」のRyzen AI 7 350モデルがおすすめです。
低い負荷しかかけないので、安さを重視したいなら、どの製品も普段使い用途なら十分な性能があるので、そのときに一番安いものを買うといいと思います。
バッテリー駆動時間重視なら本製品の「16-af」がいいと思います。
なお、HPではノートパソコン売れ筋ランキングを公開していますが、インテルCPUのほうがまだ人気なのか、そこでは「16-af」の人気が高いようです。
残念な点
ディスプレイの色の表示できる範囲「色域」が狭いです。
タッチパネルには対応していますが、ヒンジが360度回転する2 in 1 PCではありません。
また、充電も兼用したUSB-Cポートが右側面にあるので、充電器を挿すと、若干マウスの操作の邪魔に感じる時もあります。
メモリの交換、SSDの増設はできません。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
| 用途 | 快適度 | コメント |
| Web閲覧 Office作業 |
◎ | Web閲覧、Office作業程度の負荷であれば、快適に動きます。 |
|---|---|---|
| 動画鑑賞 | ○ | ディスプレイの色がややくすんで見えますが、多くの方はそこまで気にはならないでしょう。スピーカー音もまずまずです。 |
| RAW現像 画像編集 |
△ | ディスプレイの色域が狭いので画像編集向きではありません。外部モニターにつなげる方法もありますが、PC自体の処理性能がそこまで高くはないので、もたつきを感じることもあると思います。 |
| 動画編集 | △ | 簡単な動画編集ならできなくもありませんが、もう少しスペックの高いPCのほうがおすすめです。 |
| ゲーム | △ | ゲームには、あまり適しません。 |
ディスプレイのチェック
ディスプレイは、16型、1920x1200ドットで、普通の見やすさです。
詳細は下のタブをクリックしてご覧下さい。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトで計測した限りでは、色域はsRGBカバー率が64%、最大輝度が307nitでした。
ガンマ補正曲線を見ると、比較的直なので、自然な発色であることが分かります。
視野角は広いです。
非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。ギラつきもそれほど感じません。
PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無ですが、当サイトでチェックした限りでは、フリッカーは検出されませんでした。
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードは、キーストロークが1.3mmとやや浅いものの、割としっかりとした打鍵感があり、比較的打ちやすいと思います。
キーピッチは、約18.7×18.4mmと十分あります。やや小さいキーはありますが、極端に小さいキーはありません。
タッチパッドの使いやすさは普通です。
※画像をクリックすると拡大できます
キーボードバックライトも搭載されています。
パフォーマンスのチェック
HP OmniBook 5 16-afのパフォーマンスのチェックです。
本製品は、myHPのソフトから、パフォーマンスのコントロールが可能です。ここでは、デフォルトの「バランス」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで、各種ベンチマークを計測しています。
CPU
今回、Core Ultra 5 225Uを搭載しており、ベンチマークスコアは下の通りです。
マルチコアは低めのスコアですが、シングルコアは普通のスコアです。普段使い用としては問題ない性能ですが、CPUに大きな負荷のかかる作業は苦手です。
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
グラフィックス
グラフィックス性能は、CPU内蔵のグラフィックスとしては普通の性能です。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
NPU
NPUは一応内蔵していますが、性能は低めです。あまり使い道はないでしょう。
~ NPU性能の評価 ~
:レビュー機のTOPS
ストレージ
ストレージは高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
質量のチェック
HP OmniBook 5 16-afの質量のチェックです。
メーカーサイトには、「約 1.77kg」となっており、実測値もほぼ同じです。
16型のノートPCとしては、比較的軽いと思います。
| 質量 | |
| PC本体 | 1.722kg |
| ACアダプター+電源ケーブル | 344g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は、59.16Whと比較的大きいです。
割と省電力なCPUを搭載していることもあり、バッテリー駆動時間は比較的長めです。
| バッテリー駆動時間 | |
| (1) FHDビデオ再生 | 最大 19時間 |
| (2) YouTube動画再生時 | 8時間30分 |
| (3) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 5時間59分 |
(2) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。なお、搭載しているCPUのプロセッサー・ベース・パワー(PBP)は15Wです。
「バランス」モードの場合、動作安定時のCPU電力は、PBPとほぼ同じ15Wで推移しており標準的なパフォーマンスが出ていることが分かります。このときのCPU温度は60℃前後と低めです。
「パフォーマンス」モードの場合、動作安定時のCPU電力は、20W前後まで上昇し、やや高めのパフォーマンスが出ていることが分かります。このときのCPU温度は60℃台後半とこちらも低めの温度です。
どちらのモードもCPU温度は低めなので、安心して使えると思います。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
ゲーム時はそれなりにうるさく感じますが、負荷が高くなければ、うるさくありません。
| 騒音値 | |
| アイドル時 | 約20dB |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 約25dB |
| 中負荷時 [動画編集] | 約34dB |
| 高負荷時 [ゲーム] | 約40dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
表面温度も気になりません。
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
低めの消費電力です。
| 消費電力 | |
| アイドル時 | 6W |
|---|---|
| 低負荷時 [YouTube再生] | 11W |
| 中負荷時 [動画編集] | 19W |
| 高負荷時 [ゲーム] | 34W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
外観のチェックです。
グレイシャーシルバーとスカイブルーのカラーがありますが、今回は前者です。
どんなシーンでも使える無難なカラーです。

天板です。hpのロゴの部分は鏡面になっています。

ボディは薄いです。

スピーカーの音質は比較的良く、勝手に点数を付けると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

フルHDカメラを搭載し、高精細です。顔認証にも対応し、カメラを物理的に隠すシャッターも付いています。

側面のポート類は下図の通りです。USB-C(10Gbps)が2つ搭載されており、どちらもPowerDeliveryおよび映像出力に対応しています。HDMIは2.1なので、4K/60Hzでの映像出力に対応しています。
右側面にポートが多く、マウス操作の邪魔になりやすいので、ポート類は左側に集中させて欲しかったです。

ヒンジは、下の図の角度まで開きます。180度までは開きません。

底面はスッキリとしています。

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは1つつぶれているので、1つのみです。1つでも、Core Ultra 200Uシリーズであれば十分冷却可能です。

メモリはオンボードなので換装することはできません。

SSDはType 2280です。

ACアダプターは、65Wです。電源ケーブルがやや太いです。

まとめ
以上が、HP OmniBook 5 16-afのレビューでした。
タッチパネルに対応したノートPCで、スマホやタブレットは触ったことがあるけれどPCは初めてという方や、家族みんなで操作しながら使う方などに適したノートPCです。
また、Officeや他社ソフトの使い方もサポートしてくれる「HPなんでも相談サービス」というもオプションで付けることができて、PC初心者でも安心です。
CPUのパフォーマンスはそれほど高くありませんが、一般的な作業でもたつきを感じることはないでしょう。CPU温度が低いので安心して使用することができますし、ファンの音が静かなので、作業に集中しやすいこともメリットとなっています。
やや気になる点を挙げるとすると、ディスプレイの色域が狭い点や、ポートが右側面に集中し、ケーブルを挿すとマウス操作の邪魔になりやすい点があります。この点が気にならなければおすすめです。
タッチパネル対応の初心者向けノートPC
HP OmniBook 5 16-af

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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