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HP 15s-eq(15s-eq2000)の実機レビュー

更新日:

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Ryzen 5 5625U[追加]
Ryzen 5 5500U
Ryzen 3 5300U
AMD 3020e
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ SATA SSD / PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 最大9時間30分
価格[税別] 3万円台~
IPS液晶搭載で3万円台~のホームノートPC

HP 15s-eqは、3万円台から購入できる、15.6型のホームノートPCです。

格安機種でありながら、視野角が広くて見やすいIPS液晶を搭載しているのが、大きな特徴です。また、比較的軽く、扱いやすいです。

ただし、3万円台で購入できるモデルは、スペックが低めで、全体的に抑えられた構成なので、用途を限定しての使用をおすすめします。

また、Ryzen 5000Uシリーズを搭載したモデルもあり、こちらもコスパ高めです。

※Ryzen 5 5625UのCPUが追加されました

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 5 5500U、8GBメモリ(4GB x2)、512GB PCIe NVMe SSD

 

 

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目次

お忙しい方は、「HP 15s-eqの特徴」のみお読みください。

 

HP 15s-eqの特徴

3万円台~のモデルでもIPS液晶を搭載

HP 15s-eqは、価格が安くても、FHD解像度のIPS液晶を搭載しています。IPS液晶は、斜め方向など角度がある場所からも色合いが変わりにくい特徴を持っていますが、斜めだけでなく正面からでも画面が見やすく、おすすめの液晶です。

特に、AMD 3020eを搭載したエントリーモデルは3万円台と非常に安いですが、この価格帯のノートPCでIPS液晶を搭載している機種は珍しいです。

IPS液晶搭載

 

約1.6kgと宅内で使いやすい

HP 15s-eqは、15.6型ながら、質量が約1.6kgと軽めで、扱いやすいです。

使用する場所を固定せずに、室内の好きな場所に運んで使用するホームPCにちょうどいいです。また、1台を家族でシェアして使用する、ファミリーPCとして使ってもいいと思います。

好きな場所で使用しやすい

 

エントリーモデルは控えめの構成

HP 15s-eqには、搭載するプロセッサーや構成が異なる、大きく分けて3つのモデルがあります。モデルによって異なる部分をまとめると、下表のようになります。

AMD 3020e搭載のエントリーモデルは、3万円台と安いですが、メモリやストレージだけでなく、指紋センサーなし、無線機能がWi-Fi 6ではなくWi-Fi 5であるなど、全体的に抑えられた構成となっています。

HP 15s-eqの構成比較
  エントリー ベーシック
スタンダード
CPU AMD 3020e Ryzen 3 5300U Ryzen 5 5500U
OS Windows 10
(Sモード)
Windows 10 Home
メモリ 4GB 8GB
ストレージ 128GB SATA SSD 256GB PCIe SSD 512GB PCIe SSD
指紋センサー なし あり
無線機能 Wi-Fi 5 Wi-Fi 6
カラー ピュアホワイト ナチュラルシルバー / ピンクローズ
価格[税込] 37,800円 65,800円 75,800円
CINEBENCH R23 ~ マルチコア ~
Ryzen 5 5500U 5918
Ryzen 3 5300U 5492
AMD 3020e 943
※AMD 3020eのスコアはnotebookcheckからの参照です

 

また、処理性能の差も大きいです。ウェブ閲覧程度の軽い用途であれば、それほど支障なく使用できるかもしれませんが、Windowsアップデートや、Windows 11へのアップグレード時などには、処理に時間がかかると思います。

ホームPCとして、快適に使いたい場合は、Ryzen 5000Uを搭載したベーシックまたはスタンダードモデルの方がおすすめです。

おすすめはRyzen搭載機

 

さらに、ベーシックとスタンダードでは、ボディカラーに、ナチュラルシルバーとピンクローズを選択できますが、エントリーモデルは、ピュアホワイトのみとなっています。下の画像は、旧モデル(ピュアホワイト)のものですが、同じ外見なので、参考にしてください。

ピンクローズのボディ [ベーシック / スタンダード モデル]
ピュアホワイトのボディ [エントリーモデルのみ]

 

初心者でも安心のサポート

HP 15s-eqは、比較的サポートが充実したHPのノートPCなので、初心者でも安心して使用できます。

例えば、HP LIVE サポートナビでは、スマホなどを使用して簡単にサポート情報にアクセスすることができます。また、有償ではありますが、延長保証や、HPなんでも相談サービス(ソフトや周辺機器の使い方までサポート)を付加することもできます。価格もそれほど高くありません。

サポートメニューが充実

 

やや残念な部分

HP 15s-eqは、下の画像のように、キーボード面の端にボディの継ぎ目の段差があります。見た目があまりよくないだけでなく、タイピングやタッチパッド操作時などに継ぎ目部分に手が触ると、エッジが立っているので痛いです。ボディの継ぎ目が底面側にあるとよかったです。

エッジ部分の継ぎ目

 

ライバル機種との比較

HP 15s-eqのライバルとなりそうな、Ryzen 5000シリーズを搭載し、コスパの高い15.6型ノートPCとの比較を行います。

ここで比較するのは、レノボのIdeaPad Slim 550 15.6型と、デルのInspiron 15 (5515)です。どちらも、コスパが高く、とても人気のある機種です。

IdeaPad Slim 550 15.6型は、Ryzen 5 5500U搭載モデルが5万円台と、群を抜いてコスパが高いです。ただし、メモリの換装はできません。快適に使える高コスパ機が欲しい方や、自分でカスタマイズせずに買ったままで使用する方におすすめです。

Inspiron 15 (5515)もコスパが高く、バランスのいい機種です。メモリやストレージの増設・換装も比較的しやすいので、自分でカスタマイズしたい方にも適しています。

一方、HP 15s-eqは、3万円台からと安く購入できるのが大きな特徴です。用途を限定して使用するので、とにかく安い機種が欲しいという方に適しています。また、IdeaPad Slim 550 15.6型でも、Ryzen 5 5500U + 512GB SSDの構成だと74,338円(税込)だったので、HP 15s-eqはスタンダード構成のコスパも高い方だと思います。

格安機であればHP 15s-eqの一択ですが、Ryzen搭載モデルであれば、これらのライバル機種と比較して、自分に合った機種を選択するといいでしょう。

ライバル機種との比較
  [本機器]
HP 15s-eq
レノボ
IdeaPad Slim 550 15.6型
デル
Inspiron 15 (5515)
画像
CPU Ryzen 5 5500U
Ryzen 3 5300U
AMD 3020e
Ryzen 7 5700U
Ryzen 5 5500U
Ryzen 3 5300U
Ryzen 7 5700U
Ryzen 5 5500U
メモリ 4GB / 8GB 8GB / 16GB
ストレージ SATA / PCIe SSD PCIe SSD
液晶 15.6型 FHD 広視野角 非光沢
重量 約1.6kg 約1.66kg 約1.643kg
バッテリー 41.04Wh 45Wh 54Wh
価格[税込] 3万円台~ 5万円台~ 7万円台~
レビュー レビュー レビュー
売れ筋構成モデルの価格比較
  [本機器]
HP 15s-eq
レノボ
IdeaPad Slim 550 15.6型
デル
Inspiron 15 (5515)
CPU Ryzen 5 5500U
メモリ 8GB
ストレージ 512GB PCIe SSD 256GB PCIe SSD
価格[税込] 75,800円 58,806円 71,896円
※2021年8月25日現在の価格

 

上位モデルとの比較

HP 15s-eqの上位モデルとして、同じ15.6型液晶を搭載したHP Pavilion 15-ehというモデルがありますが、大きな違いは下の通りです。

HP Pavilion 15-ehは、CPUやメモリなどの最大スペックが高くなっており、USB-Cポートが、PowerDeliveryやDisplayPort出力に対応しています。ただし、新しいCPUのモデルが登場したばかりでまだ価格は下がっていません。そのうち、7万円台くらいには下がると思われます。

一方、HP 15s-eqは価格が安いです。同じRyzen 5モデルを比較した場合、こちらのほうが安くなっています。やや価格を抑えたモデルが欲しくて、PowerDeliveryなどの機能が必要なければ、HP 15s-eqのほうがおすすめです。

HP 15s-eqと上位モデルのHP Pavilion 15-ehの比較
  HP 15s-eq HP Pavilion 15-eh
 
CPU 最大Ryzen 5 5500U 最大Ryzen 7 5700U
メモリ 最大8GB 最大16GB
ストレージ 最大512GB PCIe SSD 最大1TB PCIe SSD
タッチパネル 非対応 対応
指紋センサー なし / あり あり
無線LAN Wi-Fi 5 / 6 Wi-Fi 6
USB-C PD、DP非対応 ※ PD、DP対応
質量 約1.6kg 約1.71kg
バッテリー 最大9時間30分 最大8時間30分
価格[税込] 37,800円~ 108,900円~
※PD:PowerDelivery、DP:DisplayPort

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
○~◎ ウェブ閲覧やOffice作業に適しています。ただし、快適に使用したい場合は、Ryzen 3かRyzen 5を搭載したモデルの方がおすすめです。
オンライン会議 カメラ・マイク・スピーカーを搭載しており、普通にオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 ディスプレイは色鮮やかさにはやや欠けるものの、普通に動画鑑賞を行えます。
RAW現像
画像編集
sRGBカバー率59.9%と色域が狭い液晶なので、RAW現像や画像編集向きではありません。
動画編集 モデルによっては、簡易的にFHD動画を編集できる程度のスペックはありますが、本格的な動画編集には適していません。また、液晶の色域が狭いので、色の調整をする方にも向いていません。
ゲーム 外部グラフィックスを搭載していないため、ゲーム向きではありません。ただし、Ryzen搭載モデルであれば、グラフィックス品質を下げることで、軽いゲームなら出来るものもあります。

 

ディスプレイのチェック

HP 15s-eqのディスプレイのチェックです。

標準的なFHD液晶です。IPSパネルなので視野角が広く、フリッカーも発生していません。色域は狭いですが、一般用途に適した見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では284cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

なお、旧モデルのディスプレイではフリッカーが発生していたので、複数のパネルが使われている可能性があります。購入する時期や、モデルによっては、今回チェックしたディスプレイとはパネルが異なり、フリッカーが発生しているかもしれませんので、ご了承ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトでsRGBカバー率を計測したところ、59.9%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を見てみると、どの色も直線的で揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

IPSパネルを搭載し、視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは抑えられています。ややギラつきがありますが、ほとんど気にならない方が多いと思います。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP 15s-eqのキーボードのチェックです。

キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.5mmです。標準的なサイズのキーボードで、キー配列にも目立ったクセはありません。一般的な4列テンキーも付いています。キートップはほぼフラットで、バックライトは付いていません。タイプ時には、"たわみ"と底付きの衝撃をやや感じます。また、"パチパチ"といったタイプ音がします。ややチープな感じではありますが、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドは、クリックボタンがやや硬めです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

CPU

HP 15s-eqのプロセッサーは、AMD 3020e、Ryzen 3 5300U、Ryzen 5 5500Uのいずれかです。

今回は、Ryzen 5 5500Uを搭載しており、ベンチマークのスコアは以下の通りです。シングルコアのスコアはそれほど高くありませんが、マルチコアではCore i7-1165G7を超えるスコアが出ていました。一般的な用途に十分快適に使用できます。

なお、AMD 3020eも選択できますが、こちらはかなり処理性能が低くなるので、ライトな作業に限定して使用した方がいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 5 5500U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 5 5500U 6250
5918
Ryzen 3 5300U 5492
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
1183
Core i5-10500H 1162
Ryzen 3 5300U 1123
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリは、DDR4-3200となっており普通の速度です。スロットメモリなので、メモリの換装は可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GB(4GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
27.49GB/s
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

グラフィックスは、Ryzen 5 5500Uの内蔵グラフィクスで、性能は以下の通りです。

内蔵グラフィックスとしては、標準的な性能で、一般的な用途には十分です。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 5 5500U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
14816
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
13712
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。ただし、AMD 3020e搭載のエントリーモデルは、ストレージがSATA SSDなので、速度は遅くなります。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
2544
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。プッシュ式ではなく、引っ張り出すタイプなので、やや取り出しにくいです。また、アクセス速度は遅いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

PassmarkやPCMark 10などのその他のベンチマーク、Adobe LightroomやPremiere Proの書き出し時間、Apexやフォートナイトなどのフレームレートなどについては、下のリンク先をご覧ください。他の機種で計測したスコアではありますが、ほぼ変わらないので参考になると思います。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。

USB Type-Cポートは、DisplayPort、Power Deliveryに対応しておらず、データ転送のみ対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
Philips 258B6QUEB/11 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときのディスプレイ情報は下の通りです。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP 15s-eqの質量のチェックです。

メーカー仕様値は「約1.6kg」となっており、当サイトによる実測値もほぼ同じでした。15インチのノートPCとしては、軽めの質量で、扱いやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.598kg
ACアダプター+電源ケーブル 280g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP 15s-eqのバッテリー駆動時間をチェックします。

バッテリー容量は、41.04Whと、普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。普通のバッテリー駆動時間です。宅内での日常的な使用であれば、バッテリー駆動でも使えそうです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 約9時間30分
(2) PCMark 10 Modern Office 8時間41分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 7時間26分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
64%(約26Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

最初の4分弱ほどの間は、25W前後と高めのCPU電力で推移していますが、CPU温度が85℃前後を超えると、CPU電力が大きくダウンしパフォーマンスが低下します。極端に高い温度ではありませんが、早い段階でCPU電力およびCPUクロックが落ちるようです。その代わり、CPU温度が極端に高くなることがないため、安心して使用できるかなと思います。

CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

HP 15s-eqの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。エンコードのような高負荷時は騒音値が上がりますが、他のノートPCと同程度の騒音値だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

全体的に低めの表面温度です。パームレスト部の温度もほとんど変化しておらず、不快に感じることはありません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーなので、低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP 15s-eqの外観のチェックです。

今回選択したのは、ピンクローズのボディカラーです。キーボード面はシルバーカラーとなっています。

 

天板の中央には、HPのロゴが配置されています。光を反射するタイプなので、目を引きます。

 

閉じた状態です。本体の最薄部は17.9mm、最厚部は19.5mmとなっており、薄いボディです。

 

ディスプレイヒンジで隠れる部分に排気口が設けられています。

 

液晶の開く角度です。

 

キーボード面の上部にスピーカーを搭載しています。音質は普通で、10点満点で5点といったところです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは、約92万画素のHDカメラで、画質は普通です。ウェブカメラの物理シャッターはありません。また、IRカメラも搭載していません。

 

パームレスト部に、指紋認証センサーを搭載しており、Windows Helloの指紋認証を使用することができます。なお、AMD 3020e搭載のエントリーモデルには、指紋認証センサーは搭載していません。

 

インターフェースはご覧の通りで、USB(5Gbps)x2、USB-C(5Gbps)、HDMI、SDカードリーダーを搭載しています。

 

底面もピンクローズのカラーです。

 

底面カバーを外すときは、下図のようにゴム足を剥がして、ネジを取る必要があります。爪が固く、底面カバーは取り外しにくいです。

 

背面側の爪の位置はご覧の位置にあります。

 

底面カバーを取り外すと、内部は下の画像のようになっています。

 

スロットメモリなので、メモリの換装は可能です。

 

M.2 SSDも換装できそうです。

 

ACアダプターの容量は45Wです。比較的コンパクトなサイズですが、コンセント側のケーブルが太くて、かさばります。

 

まとめ

以上が、HP 15s-eqのレビューです。

3万円台からと非常に安い価格で購入できる機種でありながら、視野角が広くて見やすいIPS液晶を搭載しているのが大きな特徴です。視野角が狭く、視認性に劣る液晶を搭載したノートPCを使用していると、目が疲れやすくなる場合が多いので、安くてもIPS液晶を搭載しているのは嬉しいです。

質量も軽いので、ホームノートPCやファミリーPCとして、扱いやすく、使い勝手もいいでしょう。

ただし、AMD 3020eを搭載したエントリーモデルは、処理性能が低めなので、ウェブ閲覧用など、用途を限定して使用することをおすすめします。

一方、Ryzen 5000Uシリーズを搭載した、ベーシックと、スタンダードモデルは、エントリーモデルとは多少異なる構成となっており、一般用途に比較的快適に使用することができます。コスパも高めです。

モデルによって性能差が大きいので、価格だけで判断するのではなく、それぞれの特徴を把握して、目的に合ったモデルを選択することをおすすめします。

 

IPS液晶を搭載しながら3万円台のホームノートPC

HP 15s-eq

特徴

  • エントリーモデルなら3万円台~と安い
  • 格安モデルでも見やすいIPS液晶を搭載
  • 比較的軽くて薄型の扱いやすいボディ

こんなあなたに

  • 宅内で使用するファミリーPCとして
  • 用途を限定して使うための安い機種が欲しい方
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