HP Pavilion 15s-eq1000の実機レビュー

更新日:2020年5月25日
CPU Ryzen 3 3250U
Athlon Silver 3050U
GPU APU内蔵
メモリ 4GB / 8GB
ストレージ SATA / PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 非光沢
質量 約1.6kg
バッテリー 最大 11時間
価格[税別] 4万円台~
低価格でも見やすい液晶のノートPC

Pavilion 15s-eq1000は、4万円台から購入できる低価格ノートPCです。

価格は安いですが、IPSパネルを搭載し液晶画面は比較的見やすくなっています。

CPU性能は低めですが、Web閲覧やYouTube視聴、Officeの使用程度の負荷なら、大きなストレスなく実行できるでしょう。

ボディも割と軽いので、部屋を移動したり、引き出しにしまったりするとき等に、扱いが楽です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Athlon Silver 3050U、4GBメモリ、128GB SATA SSD

 

目次

お忙しい方は、「Pavilion 15s-eq1000の特徴」のみお読みください。

 

Pavilion 15s-eq1000の特徴

低価格でもIPS液晶を搭載し画面が見やすい

価格が安いノートPCは、TNパネルという見る角度で色合いが変わってしまう液晶を搭載していることが多いです。これが結構見やすさに影響し、頭を少し動かしても色味が変わって見えたり、画面の端の色がややおかしく見えたりします。特に色鮮やかさが足りない(色域の狭い)パネルではそれが顕著です。個人的にはこのようなTNパネルで作業すると眼が疲れやすいです。

一方、Pavilion 15s-eq1000は低価格でもIPSパネルという斜めから見ても色合いが変わりにくい液晶を搭載しています。色鮮やかさは不足していますが、比較的目が疲れにくいです。

ライバル機種の液晶

 

価格が比較的安い

Pavilion 15s-eq1000は、4万円台と価格が安いです。CPU性能はやや低めですが、そこまで悪いわけでもなく、Web閲覧やOfficeソフトの使用くらいなら、大きなストレスはないですし、液晶も前述のように見やすく、低価格モデルの中ではコスパが高いと思います。

低価格の人気モデル「IdeaPad S145」のほうが価格は安いですが、IPSパネルを搭載している点や、以下に説明する質量が軽い点は優位です。

高コスパの人気モデル「IdeaPad S540 (15)」と比較すると、Pavilion 15s-eq1000はスペック面ではやや見劣りする部分があるものの、価格が安くなっています。

ライバル機種との価格の比較(例)
  [本製品]
HP 15s-eq1000
レノボ
IdeaPad S145
レノボ
IdeaPad S540 (15)
画像
CPU Athlon Silver 3050U Ryzen 3 3200U Core i3-10110U
メモリ 4GB 4GB 4GB
ストレージ 128GB SSD 128GB SSD 256GB SSD
液晶パネル IPS TN IPS
価格[税別] 44,800円 34,614円 48,600円
各社とも他のパーツを選択できます。
価格は2020年5月23日のものです。価格は変動します。
CPUとの比較(マルチコア)
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U 751
Athlon Silver 3050U 615

 

宅内モバイルを意識した軽さ

一般的に15.6型のノートPCは質量が2kg前後の機種が多い中、Pavilion 15s-eq1000は、約1.6kgと軽いです。外に持ち出すように設計されたモバイルノートPCと比較するとまだ重いですが、宅内でパソコンを移動したり、引き出しにしまったりする場合には、扱いやすいPCだと思います。

また、ライバル機種と比べても、軽くなっています。

軽いので引き出しにも収納しやすい
ライバル機種との質量の比較
  [本製品]
HP 15s-eq1000
レノボ
IdeaPad S145
レノボ
IdeaPad S540 (15)
画像
質量 約1.6kg 約1.85kg 約1.8kg

 

割と充実したサポート

HPでは、フルカラーのパソコンの使い方が書かれた入門書が付属し、また1年間は無料で使い方を電話相談できます。

また、SNSを利用したチャットのサポートにも対応しており、電話の順番待ちをすることなく質問できます。SNSに慣れている若い方には便利でしょう。

サポート

 

Wi-Fi 6対応

Pavilion 15s-eq1000は、今後主流になるであろうWi-Fiの規格「Wi-Fi 6」にも対応しています。先日発売のMacBook Pro 13インチでも対応していなかったのに、4万円台の本製品では対応しています。

 

ボディの端のつなぎ目に段差がある

Pavilion 15s-eq1000は、ボディ端のつなぎ目に段差があり、手のひらをパームレストに置くときや、パームレストから離すときに、ひっかかるときがあります。つなぎ目は底面側にあったほうが良かったです。

ボディの端のつなぎ目

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
Athlon Silver 3050Uでも、割とストレスなく動きます。
動画鑑賞 色の鮮やかさがやや物足りませんが、普通に視聴できます。
RAW現像
画像編集
色域が狭く、スペックも物足りないです。
動画編集 もう少し高いスペックのPCがいいと思います。
ゲーム ゲーム向きの製品ではありません。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイのチェックです。

一般ユーザーがWeb閲覧や文書作成で使うには十分な品質の液晶でしょう。最大輝度は、当サイトの計測では241cd/m2とやや低めです。その他の特性については以下のタブをご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は63.3%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、赤と青が強調された画面になっていることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはあまり感じません。

画面拡大

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

最大輝度でもフリッカーが確認できました。気にならない人がほとんどだと思いますが、体質によっては眼が疲れやすいかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/800秒にして撮影したときの画面

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーピッチは約18.7x18.7mm、キーストロークは約1.5mmとなり、標準的な数値です。キー配列も標準的です。実際に打ってみても普通に打てるキーボードです。ただ、やや"たわみ"があり、底付きの衝撃もややあり、"パチパチ"といったタイプ音がするやや安っぽい感じのキーです。

タッチパッドは、クリックボタンを押すときにやや力が必要です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

今回、Athlon Silver 3050Uのプロセッサーでベンチマークを計測しましたが、一般的なノートPCに搭載されているCPU「Core i5-10210U」などと比べるとスコアは落ちます。ただし、Web閲覧やOfficeの使用などの軽作業であれば、それほどストレスなく使えていました。大きめの負荷をかけなければ十分使えると思います。

Ryzen 3 3250Uのモデルもありますが、こちらは使ったことが無いので、ベンチマークスコアは分かりません。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Athlon Silver 3050U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Core i7-10750H 2777
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-10510U 1459
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3250U ???
Ryzen 3 3200U 751
Athlon Silver 3050U 615
Pentium Gold 5405U 516
Core m3-8100Y 434
Pentium Gold 4425Y 360
Celeron 4205U 304
A4-9125 260
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスについては、他の内蔵グラフィックスよりも劣るスコアでした。とは言っても、YouTubeの4K動画も問題なく視聴できていました。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~

Radeon グラフィックス (Athlon Silver 3050U)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1050 25325
GeForce MX330 16714
GeForce MX250 15406
Intel Iris Plus
(Core i7-1065G7)
11084
Radeon Vega 8
(Ryzen 5 3500U)
10014
Intel Iris Plus
(Core i5-1035G4)
9188
Intel UHD
(Core i5-1035G1)
7248
Intel UHD
(Core i5-10210U)
5800
Intel UHD 620
(Core i5-8265U)
5274
Radeon グラフィックス
(Athlon Silver 3050U)
3697
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です
※いずれもノートPC用のグラフィックスです

 

ストレージ

SATA SSDまたはPCIe SSDを搭載しており、速いアクセス速度です。今回、SATA SSDのベンチマークを計測したところ、シーケンシャルライトがやや遅かったですが、本製品のような安いPCで行う用途なら、特に問題ないと思います。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
128GB SATA SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1774
SATA-AHCI SSD 549 [レビュー機で計測]
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

SDカードスロットを搭載していますが、読み込み、書き込みともに速度は遅めです。

SDカードスロット性能
~ CrystalDiskMark ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

エンコードはかなり時間がかかっていました。こういった用途にはあまり向いていません。

  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 1時間9分31秒
NVENCでエンコード (※2)
QSVでエンコード (※3)
VCEでエンコード(※4) 13分05秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
※4 AMD APU内蔵のハードウェアエンコーダー(AMD Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i7-10875H 11分54秒
Core i7-10750H 14分37秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-8130U 45分24秒
Athlon Silver 3050U 1時間9分31秒 [レビュー機で計測]
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.6kg」とあります。当サイトでの計測値もほぼ同じです。15インチクラスのノートパソコンとしては軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.579kg
ACアダプター 267kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、41.04Whです。バッテリー駆動時間は下の通りで、やや短いです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2014 最大11時間
(2) PCMark 10 Modern Office
(3) 動画再生時 7時間39分
(4) PCMark 8 Work 6時間30分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

カメラ・マイク・スピーカーのチェック

Webカメラ

「カメラ」アプリで撮影した写真を確認すると、Webカメラの解像度は1280x720でした。

Webカメラ

 

ノートパソコンとしては標準的な画質です。ただし、1万円台の少しいいWebカメラと比較すると、画質は落ちます。

Webカメラの前にマネキンなどを置いて、Windows 10標準のカメラアプリで撮影
Webカメラの画質
左:本製品、右:Logicool StreamCam

 

マイク性能

マイク性能については、Zoomでミーティング中の音声を録音し、確認しました。ややエコーがかかったような状態になりますが、十分オンライン会議などで使えると思います。ただし、1万円台の少し品質の良いマイクと比べると、音質はやや落ちます。

Zoomでミーティング中の音声を録音
本製品のマイク
[参考]1万円台のマイク
audio-technica AT2020USB+
※音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。

 

スピーカー

スピーカーはキーボードの上に配置されています。音質はノートPC基準で、10点満点で5点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は大きく変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。エンコードのような高い負荷をかけると動作音は上がりますが、他のノートPCと同等程度の騒音値です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

ここでは、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時の温度のみを掲載します。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

60℃台後半で推移しており、問題ない温度だと思います。

x265でエンコード中のCPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

やや低めの温度です。これから夏になると、気温の上昇とともにPC本体の温度も熱くなりがちですが、特に不快感なく使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

外観のチェックです。

清潔感のあるホワイトのカラーで、どこで使ってもインテリアにマッチすると思います。ただし、プラスチック感のあるボディなので、あまり高級感は感じられません。

 

天板もホワイトで、「hp」のロゴ部分は鏡のようになっています。

 

薄いボディです。

 

液晶は下の図の角度まで開きます。普通の開き具合だと思います。

 

インターフェースには、HDMIやSDカードスロットが搭載されていますが、光学ドライブやLANポートはありません。

 

底面はシンプルでネジも2つしか見えません。

 

底面カバーを外すときは、下図のようにゴム足を剥がして、ネジを取る必要があります。爪が固く、底面カバーは取り外しにくいです。

 

底面カバーを取り外したときの画像です。

 

メモリスロットは2つです。試しに16GBx2(合計32GB)のメモリへ換装してみましたが、問題なく認識されました。

 

M.2 SSDも換装できそうです。M.2スロットは1つのみです。

 

バッテリー容量は41.04Whです。

 

ACアダプターのサイズは普通ですが、電源ケーブルは太いです。

 

まとめ

Pavilion 15s-eq1000は、低価格帯のノートPCです。

安くても、液晶はIPSパネルを搭載しており見やすいです。CPUはAthlon Silver 3050Uなどを搭載しており、やや性能は低めですが、Web閲覧、動画視聴程度の負荷なら大きなストレスなくできました。

15インチクラスのノートPCとしてはボディが比較的軽く、ちょっとした移動や収納に便利です。これからの主流になると思われるWi-Fi 6にも対応しています。

メインPCとして長く使うには、Core i5クラスのCPUのほうがおすすめですが、軽作業しかしないので、安いPCが欲しいという方にはおすすめです。

 

低価格でも見やすい液晶のノートPC

Pavilion 15s-eq1000

特徴

  • 4万円台で買える安さ
  • CPUはやや低めの性能
  • ボディが軽い

こんなあなたに

  • 軽作業しかしないので安いPCが欲しい方
公式サイトはこちら

 

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Pavilion 15s-eq1000のレビュー動画を作成しました。こちらも合わせてご覧ください。

 

 

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