HP ENVY x360 15-eyの実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5825U
メモリ 16GB DDR4-3200
ストレージ 512GB / 1TB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 光沢 タッチ
FHD 有機EL 光沢 タッチ
質量 約1.72kg
バッテリー 最大 約12時間
価格[税込] 12万円台~
上質な家庭用コンバーチブルノートPC

HP ENVY x360 15-eyは、アルミ製の薄型ボディを採用した15.6型ノートPCです。日常的に使うからこそ、ちょっと上質な機種が欲しい、という方におすすめです。

コンバーチブル型の2 in 1 PCなので、机の上などに限定せず、宅内の色々な場所で自由に使いやすいです。また、タッチ操作や、ペン入力にも対応しているので、多目的に使うことができます。

最新機種では、有機ELディスプレイを搭載したモデルが登場しました。ただし、文字を読むことが多い場合は、IPS液晶搭載モデルの方が使いやすいと思います(後述)。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 5825U、16GBメモリ、1TB SSD、FHD 有機EL

 

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

当サイト向けの特別クーポンを利用することで、日本HPパソコンを、通常よりも安く購入することが可能です(132,000円以上の製品が対象)。

HPパソコンが安くなるクーポン

 

 

目次

お忙しい方は、「ENVY x360 15-eyの特徴」のみお読みください。

 

ENVY x360 15-eyの特徴

様々なスタイルで使える

HP ENVY x360 15-eyは、製品名に「x360」とあるように、360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型の2 in 1 PCです。

ラップトップ形状で普通のノートPCのように使えるだけでなく、テント形状、スタンド形状、タブレット形状などに変形して、使う場所や用途に合ったスタイルで使用することができます。

なお、15.6型と大きめで、質量も約1.72kgと軽くはないので、外に持ち出す機種というよりも、書斎、リビング、ソファーやベッドの上など、宅内の色々な場所で使うのに適した機種です。

様々なスタイルで使える2 in 1 PC

 

2種類のディスプレイ

HP ENVY x360 15-eyには、下表のように異なる構成の「スタンダードモデル」と、「パフォーマンスモデル」があります。

プロセッサーや、ストレージ容量なども異なりますが、一番大きな違いは、ディスプレイの種類です。処理性能などにも差があるものの、できることが大きく変わるわけではないので、ディスプレイを基準にモデルを選ぶといいです。

HP ENVY x360 15-eyの仕様
  スタンダードモデル パフォーマンスモデル
CPU Ryzen 5 5625U Ryzen 7 5825U
ディスプレイ FHD IPS 光沢 タッチ FHD 有機EL 光沢 タッチ
メモリ 16GB
SSD 512GB 1TB
バッテリー 最大 12時間 最大 11.5時間

 

今回は、有機ELディスプレイを搭載した「パフォーマンスモデル」をチェックしましたが、当サイト計測でDCI-P3カバー率100%と色域がとても広く、色鮮やかな表示が可能でした。この有機ELディスプレイですが、下図のように色域変換機能も備えており、用途に合った色域に設定して使用することができます。このような広色域ディスプレイの場合、アプリなどが対応していないと、色が鮮やかに見えすぎるときがありますが、sRGBモードにすることで、そのようなことを防ぐことができます。

写真やネット動画を色にこだわって見たい方は、有機ELディスプレイを搭載した「パフォーマンスモデル」を選択するといいでしょう。ただし、FHDなので解像度はそれほど高くありません。高解像度の画像や、4K動画を精細な表示で楽しみたい方には、物足りないです。

色域変換にも対応

 

一般用途にはIPS液晶モデルがおすすめ

HP ENVY x360 15-eyの搭載する有機ELディスプレイに文字を表示し、拡大して見ると、下の画像のようになっています。「h」や「i」の文字に赤が混じっていますし、「t」の縦部分も細くなっています。そのため、肉眼で見ても、文字に赤色などの色が混じって見えてしまいます。

これは、サブピクセルがペンタイル配列であり、かつFHDと解像度も高くないためです。小さい文字の見やすさは、一般的な液晶ディスプレイよりも少し劣っています。

そのため、ウェブ閲覧や、Officeソフトなどを使った作業など、文字を見ることが多い場合は、IPS液晶を搭載した「スタンダードモデル」の方がいいと思います。

有機ELの拡大画像

 

タッチ操作やペン入力ができる

HP ENVY x360 15-eyは、画面に直接タッチして操作することができます。そのため、スマホやタブレットに慣れたお子さんや、マウス操作が苦手でPC操作にあまり慣れていない方でも、簡単に使うことができます。家族でシェアするファミリーノートPCとしても使いやすいです。

タッチで操作ができる

 

また、HP ENVY x360 15-eyは、アクティブペン(別売)にも対応しており、手書きで文字を入力したり、イラストを描いたりすることができます。

実際に簡単にイラストを描いてみましたが、ジッターはあるものの、まずまずの描き心地でした。本格的なイラスト制作には適さないと思いますが、手軽にデジタルイラストを書いてみたい方にはおすすめです。

アクティブペンでのお絵描きもできる

 

なお、アクティブペンを使いたい場合は、HP ENVY x360 15-eyを購入するときに、HP MPPアクティブペンを一緒に購入すると、少し安く購入できます。

HP MPPアクティブペンは、USB Type-Cで充電するタイプで、4096段階の筆圧検知と、傾き検知に対応しています。MPP2.0に対応したペンであれば、他社製のペンも使用できるとは思いますが、特にこだわりがなければ、HP MPPアクティブペンを使ったほうが無難でしょう。

HP MPPアクティブペンの選択画面

 

SDカードリーダー搭載

HP ENVY x360 15-eyは、SDカードリーダーを搭載しています。

最近は、カードリーダーが省かれたり、microSDサイズだったりということも多いですが、フルサイズのSDカードリーダーが付いているので、デジカメなどからSDカード経由で画像や映像を取り込みやすいです。

フルサイズのSDカードリーダー付き

 

質感のいいアルミのユニボディ

HP ENVY x360 15-eyは、リサイクルアルミニウムを使用したユニボディなので、手触りなどの質感がいいです。剛性も高いので、移動したり、変形したりしても、心配なく使うことができます。

また、細部の作りや、デザインもよく、人目に付くところで使用する方や、部屋のインテリアなどにこだわりがある方にもフィットすると思います。

質感・デザイン性の高いボディ

 

7%OFFクーポンで少しお得に

the比較向け特別クーポンを適用すると、HP ENVY x360 15-eyを7%オフの価格で購入できます。

このクーポンは132,000円(税込)以上の製品が対象となるので、標準状態だと「パフォーマンスモデル」しか対象にはなりません。しかし、「スタンダードモデル」の場合でも、「HP MPP アクティブペン」などを同時に購入し、総額が132,000円(税込)を超えると7%オフクーポンが使用できます。

是非、このクーポンを上手に活用して、お得に購入してください。

7%オフクーポンでお得に購入できる

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで、快適に作業できます。この用途がメインであれば、IPS液晶を搭載したモデルがおすすめです。
オンライン会議  ウェブカメラ、マイク、スピーカーを備えており、問題なくオンライン会議に参加できます。
動画鑑賞 有機ELディスプレイモデルは、DCI-P3カバー率100%と広色域で、色鮮やかな美しい表示が可能です。スピーカー音もやや良く、快適に動画を視聴することができます。
RAW現像
画像編集
有機EL搭載モデルなら、当サイト計測でAdobe RGBカバー率99.2%と色域が広く、色域変換機能も備えているので、印刷用の画像編集などにも対応できます。
動画編集 FHD動画の簡単な編集であれば対応できると思います。ただし、動画編集がメインであれば、外部GPUを搭載した機種の方がおすすめです。
ゲーム 軽いゲームなら画質を下げることでプレイできるものもありますが、ゲームメインであれば、ゲーミングノートPCの方がいいです。

 

ディスプレイのチェック

HP ENVY x360 15-eyのディスプレイのチェックです。

「FHD IPS タッチ液晶」を搭載したスタンダードモデルと、「FHD 有機EL タッチディスプレイ」を搭載したパフォーマンスモデルがありますが、今回は、FHD 有機EL タッチディスプレイを搭載したモデルをチェックしました。

非常に色域が広いので、写真や動画を色鮮やかな表示で見ることができます。ただし、特徴部分で紹介したように、長時間文字を見るような作業の場合は、IPS液晶搭載モデルの方が見やすいと思います。また、光沢表面なので映り込みがあり、フリッカーも発生しているので、この辺りはユーザーによっては気になるかもしれません。最大輝度は、当サイトの計測では360cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、下表のとおりです。色域はとても広く、色鮮やかな表示ができます。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 99.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

 

HP Display Contorlから、色域を変換することが可能です。

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃ってほぼ1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

ブライトビュー(光沢)なので、映り込みがあります。また、タッチパネルの電極線が見えるので、やや気になる方もいると思います。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度設定34~100の場合と、輝度設定0~33の場合とでは周波数が異なりますが、いずれもフリッカーが発生していました。周波数も低めなので、目が疲れやすいなど、体質によっては体への影響が出る可能性もあります。

↑輝度設定34~100%
↑輝度設定0~33%
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

HP ENVY x360 15-eyのキーボードのチェックです。

仕様値で、キーピッチは約19.0 x 18.7mm、キーストロークが約1.3mmです。

主要なキーのサイズは揃っていますし、「enter」キーや、「半角/全角」キー、「backspace」キー、「shift」キーなどのサイズも大きめなので、押しやすいです。総合的には、やや打ちやすいキーボードだと思います。テンキーはありませんが、ホームポジションに手を置いたときに、体が画面の中央に位置するので、自然な姿勢でパソコンを使用できます。

タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

HP ENVY x360 15-eyのパフォーマンスのチェックです。

HP ENVY x360 15-eyでは、HP Command Centerのシステムコントロールで、デバイスモードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「最適」モードと、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測したベンチマークの結果を記載します。

HP Command Center

 

CPU

HP ENVY x360 15-eyは、AMD Ryzen 5000Uシリーズの中では後発となるZen 3アーキテクチャーを採用したプロセッサーを搭載しています。

Ryzen 5 5625Uと、Ryzen 7 5825Uを搭載したモデルがありますが、今回はRyzen 7 5825Uを搭載した上位モデルをチェックしており、ベンチマークスコアは、以下の通りです。

マルチコアでは、一般ノートPCとしては高めのスコアが出ていました。シングルコアでは、インテルの第12世代Coreに比べるとやや低めのスコアですが、Ryzen 7 5825Uとしては普通のスコアなので、多くの場合、実際の使用においてはそこまで大きな影響はないでしょう。

なお、動作モードを「パフォーマンス」にすると、マルチコアスコアが少しアップしています。ウェブ閲覧や動画の視聴など標準的な用途であれば「最適」モードでも十分だと思いますが、重めの負荷がかかる作業を行う場合は、「パフォーマンス」モードで使用すると良いでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 5825U
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 7 5825U 10658 [パフォーマンス]
10040
9151 [最適]
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i9-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 7 6800U 1504
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
1449 [パフォーマンス]
1435 [最適]
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、メモリ帯域の広さは普通でした。スロットメモリなので、自己責任ですが換装することもできます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ (8GB x2)
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
28GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

HP ENVY x360 15-eyのグラフィックスは、Ryzenプロセッサー内蔵グラフィックスで、ベンチマークスコアは、以下の通りです。

CPU内蔵グラフィックスとしては普通のスコアでした。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Ryzen 7 5825U
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
30319
Intel Arc A370M 24879
Core i7-1260P
メモリLPDDR5-5200
23149
Core i7-1195G7
メモリLPDDR4X-4266
22853
Core i7-1280P
メモリDDR4-3200
21606
Core i7-1260P
メモリDDR5-4800
20478
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
17417 [パフォーマンス]
16519 [最適]
Core i7-12700H
メモリDDR4-3200
17220
Ryzen 7 5800U
メモリLPDDR4X-4266
17020
Core i7-1255U
メモリDDR4-3200
16093
Ryzen 5 5625U
メモリDDR4-3200
15826
Ryzen 7 5825U
メモリDDR4-3200
15728
Ryzen 7 5800U
メモリDDR4-3200
15531
Core i5-1155G7
メモリDDR4-3200
14917
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Core i5-1235U
メモリDDR4-3200
13877
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Core i3-1215U
メモリDDR4-3200
13226
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
12154
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Ryzen 3 5300U
メモリDDR4-3200
11321
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。今回チェックしている「パフォーマンスモデル」は1TB SSDなので、ストレージ容量にもゆとりがあります。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe Gen3 NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3603
3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。読み書き速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。なお、いずれも「パフォーマンス」モードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出し速度はあまり速くはありませんが、Ryzen 7 5825Uを搭載した別機種で計測したときよりも短い時間で処理できていました。一度に100枚程度のRAW現像を行うのであれば、問題なく使える速度だと思います。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-12700H 83秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1260P 105秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 117秒
151秒 [別機種で計測]
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere ProによるFHD動画の書き出しは、速くはありませんが、実用的なスピードで処理できていました。また、編集作業自体は、カット編集程度であれば、問題なく行えます。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
GTX 1650 Max-Q
2分10秒
Core i7-1185G7
MX450
2分28秒
Core i7-1280P
Intel Iris Xe
2分40秒
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
2分47秒
Ryzen 7 6800U
Radeon 680M
3分05秒
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
3分33秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
3分38秒
Core i7-1255U
Intel Iris Xe
3分56秒
Core i5-1240P
Intel Iris Xe
4分1秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
4分6秒
Ryzen 7 5825U
Radeon Graphics
4分39秒
Core i5-1145G7
Intel Iris Xe
4分40秒
Core i5-1135G7
Intel Iris Xe
4分41秒
Core i7-12700H
Intel Iris Xe
5分43秒
Core i7-1065G7
Intel Iris Plus
7分41秒
Core i7-10510U
Intel UHD
16分54秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェック結果は下表のとおりです。

Power Deliveryと、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを2つ備えています。

本機器への給電については、出力が低いと給電できませんでした。また、45W以上の出力でも、給電はできるものの、HP製の電源アダプターを推奨する旨の表示が出ます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3 × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ○ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル ○ ※3
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 HP製の電源アダプターを推奨という旨の表示が出る

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、YCbCr444で表示出来ています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

HP ENVY x360 15-eyの質量のチェックです。

メーカー仕様値では「約1.72kg」となっており、当サイトの計測値もほぼ同じでした。15インチクラスのノートPCとしては、やや軽い質量だと思います。室内での移動がしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.735kg
ACアダプター+電源ケーブル 302g

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP ENVY x360 15-eyのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約51Whです。15インチクラスのノートPCとしては、普通の容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。バッテリー駆動時間の計測に、HPはMobileMark 2018を採用していますが、多くのメーカーが採用しているJEITA2.0であれば、もう少しバッテリー駆動時間が長くなるはずです。

当サイトでは、連続動画再生時のバッテリー駆動時間の計測を行いました。負荷の軽い作業なので、バッテリー駆動時間は仕様値よりも長かったです。このぐらいのバッテリー駆動が可能であれば、常時ACアダプターに接続するのではなく、バッテリー駆動で室内の好きな場所で使いやすいと思います。

なお、Ryzen 5 5625U搭載のスタンダードモデルは、仕様値で最大 約12時間のバッテリー駆動が可能となっています。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2018 最大 11時間30分
(2) 動画再生時 12時間53分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生

 

充電速度は普通です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
67%(約34Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、キーボード上のキーでON/OFFすることができます。また、IRカメラも搭載しているので、Windows Helloの顔認証が使用できます。

Webカメラ
カメラのON/OFFキー

 

Webカメラには、WQHD(2560x1440)、約500万画素のカメラを搭載しています。 わずかに色温度が高い画像ですが、解像度が高いのでノートPCのウェブカメラとしては細部まできれいに映っており、オンラインミーティングなどにも普通に使用できます。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面手前側の左右にBang & Olufsenのデュアルスピーカーを搭載しています。なお、キーボード面の左右にもスピーカーグリルのような穴がありますが、こちらはスピーカーではありません。

音質は普通~ややよく、ノートPC基準で勝手に採点すると、10点満点中5~6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。ただし、タイピングしていると、スピーカー付近を腕で塞いでしまい、音がややこもる感じがします。

スピーカー
キーボード側面の穴はスピーカーではない

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「最適」モードでは、CPU電力は約25Wで推移しています。CPU温度は、一瞬92℃前後まで上がりますが、その後は70℃台に収まっており、心配のない温度です。

「パフォーマンス」モードでは、約37W前後で動作しています。CPU温度は、最初は100℃に達していますが、その後80℃以下ぐらいまで下がり、そのまま推移しているので、こちらも問題ない温度だと思います。

  • 最適
  • パフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

HP ENVY x360 15-eyの動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ無音です。少し負荷のかかる作業をすると騒音値が上がりますが、騒音値は低いです。「パフォーマンス」モードで、動画のエンコードのような高負荷作業を行うと、騒音値が高くなり、同等クラスの他機種と同じような騒音値になります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷のかかる作業をするとキーボード面右側の温度が少し上がりますが、パームレスト部分はそれほど変化していません。高負荷時でも、ほとんど気になりません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

モバイル向けのプロセッサーを搭載しているので、消費電力は低めです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

HP ENVY x360 15-eyの外観のチェックです。

HPのプレミアムクラスに位置するENVYシリーズだけあって、スタイリッシュなデザインですし、ボディの質感も高めです。

ボディカラーは、ナイトフォールブラックです。シックなカラーで、おしゃれな部屋にもマッチしますし、仕事用としても使っても違和感がありません。

 

天板には、「HP」のロゴデザインが入っています。

 

360度回転するヒンジを備えた、コンバーチブル型の2 in 1 PCなので、通常のノートPCとしてだけでなく、テント形状、スタンド形状、タブレット形状などに変形して使用することができます。

 

ボディの高さは 18.9mm(最薄部)とスリムです。

 

タブレット形状にしたときの画像は下の通りです。

 

ポート類はご覧の通りです。USB-A x2、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)x2、HDMI、SDカードリーダーを備えています。不足のないインターフェイス構成です。

また、ボディが非常に薄いのが印象的です。

 

底面もすっきりしています。

 

ACアダプターは65Wです。丸みを帯びた形状と、ファブリックケーブルで、見た目がいいです。

 

まとめ

以上が、HP ENVY x360 15-eyのレビューです。

コンバーチブル型の2 in1 PCなので、ラップトップ形状だけでなく、タブレット形状などに変形して使用することができます。また、タッチ操作やペン入力もできるので、宅内の色々な場所で、多目的な用途に活用できます。しかも、HPのプレミアムクラスに位置するENVYシリーズなので、質感が高めで、デザインもいいです。毎日のように使うものだからこそ、ちょっといいものを使いたいという気持ちを満たしてくれます。

これまでのHP ENVY x350 15から大きく変わったのは、有機ELモデルが登場したことです。有機ELディスプレイは、DCI-P3カバー率100%と色域が広く、色鮮やかな表示が可能でした。ただし、解像度がFHDであることと、ペンタイル配列のため、小さな文字がやや見づらく感じるかもしれません。せっかく有機ELを搭載するのであれば、もう少し解像度が高くても良かったかなと思います。そこまで色鮮やかさにこだわらず、ウェブ閲覧など一般的な用途が主な目的であれば、IPS液晶搭載モデルのほうがいいと思います。

 

上質な家庭用 2 in 1 ノートPC

HP ENVY x360 15-ey

特徴

  • 質感の高いボディ
  • ペン入力もできる2 in 1 PC
  • 有機EL搭載モデルあり

こんなあなたに

  • 少し質の高いデザインのPCが欲しい方
  • 写真や動画を色鮮やかな画面で見たい方
公式サイトはこちら

 

関連ページ