Radeon RX 6800 のベンチマーク

更新日:2020年12月2日

AMDから発表された最新のGPU“Big Navi”こと、RDNA2ベースの「Radeon RX 6000」シリーズが、2020年10月20日より発売開始となりました。ここでは、「ASRock RADEON RX 6800 16G 」のグラフィックカードを用いて、3DMarkやゲームのベンチマーク(フレームレート)などを計測した結果を掲載します。

なお、今回、インテルCoreプロセッサーとの組み合わせでテストしているため、「AMD Smart Access Memory」は利用できていません。「AMD Smart Access Memory」有効時のベンチマークは、他のメディアサイトにたくさん掲載されていると思うので、そちらをご覧ください。既存のインテルCoreプロセッサー搭載のPCに、Radeon RX 6800を取り付けて使いたいという方もいると思うので、今回は、Core i9-10900KとRadeon RX 6800の組み合わせでレビューします。

執筆:ゲーム記事担当"つむじ"

2020.12.01 初稿

目次

 

Radeon RX 6800のスコア結果【概要】

性能はRTX 2080Tiと同等以上。4K環境も視野に。

お忙しい方のために、代表的なベンチマーク「3DMark Time Spy」のスコアを先に掲載します。

Radeon RX 6800は、GeForce RTX 3070、RTX 2080Tiと比較すると、同等以上のスコアでした。
また、VRAMを16GB搭載している分、メモリ不足の心配もなく、最高設定は厳しいものの、4K環境も十分視野に入れることができます。

対応製品としてのGeForce RTX 3070と比較すると、価格が安く、高速で、VRAMも多く、ワットパフォーマンスが高いという利点だらけのグラフィックスです。

ただし、レイトレーシング性能はGeForce RTX 3070よりも非常に低く、レイトレーシングを有効にしてのゲーミングは現実的ではありません。また、DLSSも使えないというデメリットもあります。

また、繰り返しになりますが、今回は、Core i9-10900KとRadeon RX 6800の組み合わせですので、「AMD Smart Access Memory」は利用できていません。

3DMark Time Spy - Graphics score
RTX 3090 19568
RTX 3080 17064
Radeon RX 6800 14520
RTX 2080Ti 13872
RTX 3070 13393
RTX 2080 SUPER 11315
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 2060 SUPER 8926
GTX 1660Ti 6031
GTX 1660 SUPER 6000
GTX 1660 5431
GTX 1650 SUPER 4630
GTX 1650 3336
※当サイトの計測値

 

Radeon RX 6800 の仕様

Radeon RX 6000シリーズとは?

「Radeon RX 6000」シリーズは、10月28日にAMDから発表された最新GPU“Big Navi”こと、RDNA2ベースのグラフィックカードで、最上位モデルの「Radeon RX 6900 XT」および「Radeon RX 6800 XT」と「Radeon RX 6800」の3製品からなります。

7nmプロセスの新アーキテクチャ「Radeon DNA 2(RDNA 2)」を採用しており、前世代と比べて、最大で約2倍の性能アップを実現。既に次世代ゲーム機である「PlayStation 5」と「Xbox Series X」にも採用されています。

AMD初のリアルタイムレイトレーシングにも対応しており、NIVIDAの「GeForce RTX 30」シリーズよりワットパフォーマンスにも優れた製品です。

 

今回レビューする「Radeon RX 6800」は、発表された「Radeon RX 6000」シリーズの中では最も下位となるモデルですが、4K環境においては「GeForce RTX 2080 Ti」と同等以上のパフォーマンスを発揮するということから、十分ハイパフォーマンスなモデルです。大きな特徴として、RX 6800 XTとRX 6800どちらのモデルにも16GBものVRAMを搭載しており、「GeForce RTXシリーズ」と比較して価格が安く、ワットパフォーマンスも高いというグラフィックスです。

前世代と比べると、製造プロセスは7nmとそのままに、コンピュートユニット数を増やし、クロック数も全体的に引き上げられ、メモリ容量は16GBまで倍増されています。メモリ帯域幅は512 GB/sとそれほど増えていませんが、その分新たに128 MBの「Infinity Cache」というキャッシュ領域を設けることで、電力効率を含め、前世代から最大54%パフォーマンスが向上しています。また、Microsoftの「DirectX 12 Ultimate」に対応し、「GeForce RTXシリーズ」の専売特許であった、リアルタイムレイトレーシングも利用可能となりました。

Radeon RX 6000 / RX 5000シリーズの仕様比較
  Radeon
RX 6800 XT
Radeon
RX 6800
Radeon
RX 5700 XT
Radeon
RX 5700
GPUコア NAVI21 NAVI
GPUアーキテクチャ RDNA2 RDNA
製造プロセス 7nm
Compute Unit数 72 60 40 36
Stream Processor数 4608基 3840基 2560基 2304基
Ray Accelerators 72基 60基
定格クロック 1605 MHz 1465 MHz
ゲームクロック 2015 MHz 1815 MHz 1755 MHz 1625 MHz
ブーストクロック 2250 MHz 2105 MHz 1905 MHz 1725 MHz
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 16GB 8 GB
メモリ帯域幅 512 GB/s 448 GB/s
Infinity Cache 128 MB
GPU電力 300W 250W 225W 180W
国内推定価格(税別) 約82,800円 約72,800円
RTX 30シリーズの仕様比較
  GeForce
RTX 3090
GeForce
RTX 3080
GeForce
RTX 3070
GPUコア GA102 GA102 GA104
GPUアーキテクチャ Ampere
製造プロセス 8nm
CUDAコア数 10496 8704 5888
Tensorコア数 328(第3世代) 272(第3世代) 184(第3世代)
RTコア数 82(第2世代) 68(第2世代) 46(第2世代)
定格クロック 1400MHz 1440 MHz 1500MHz
ブーストクロック 1700MHz 1710 MHz 1730MHz
メモリタイプ GDDR6X GDDR6
メモリ容量 24GB 10GB 8GB
TDP 350W 320W 220W
想定価格(税別) 22万9800円 10万9800円 7万9980円

 

テストに使用したグラフィックカード

今回テストに使用したASRock RADEON RX 6800 16G

今回の検証に使用したグラフィックカードは「ASRock RADEON RX 6800 16G 」です。価格は税抜72,800円でした。詳しくは下記をご覧ください。

また、どのショップも初期入荷数は少なく、気付くとすべて完売になっているという人気っぷりで、悔しくも「Radeon RX 6800 XT」の方は手に入れられず、今回「Radeon RX 6800」のみのレビューとなります。

 

カードデザインはリファレンスモデルに準拠されているので、シンプルでこれと言って大きな特徴はありません。3連ファンは高負荷時でも思っていたより静かです。背面は金属製のプレートにより基盤が保護されています。

 

インタフェースはDisplayPort 1.4×2 、 HDMI 2.1×1、USB Type-C×1 となっています。補助電源には8ピンコネクタを2本使用します。

 

カードサイズは約267×120×40mmとなっており、以前レビューしたGeForce RTX 3080よりも短くて薄いです。ただし、質量は実測で1385gと結構重いです。

 

「GeForce RTX 3080 GamingPro 」と並べてカードサイズを比較してみました。「ASRock RADEON RX 6800 16G 」の方が短く、少し幅があります。

 

PCに装着したときの画像は次の通りです。コンパクトミドルタワーのケースですが、最近の広めのケースなら問題なく入ると思います。電源を投入するとグラフィックカードの縁と「RADEON」の文字がオレンジ色っぽく点灯します。

 

「ASRock RADEON RX 6800 16G」のGPU-Zの結果は、次のようになっています。
リファレンスモデルに準拠されているので、動作クロックは標準です。

GPU-Zの結果

 

テストに使用したPC

Radeon RX 6800のベンチマークを測定するにあたって、テストに使用したPCの構成は以下の通りです。

レビュー機の構成
CPU Core i9-10900K
ケース NZXT H510 Matte Black
マザーボード ASUS TUF Z490-PLUS(WI-FI)
CPUファン 簡易水冷 Silverstone PF240-ARGB ZEFT
メモリ Gskill Trident Z DDR4-2666 16GB(8GB×2)
ストレージ1 M.2 SSD WD BLUE SN550 1TB
ストレージ2 SATA SSD Crucial MX500 1TB
電源 Corsair RM1000x 1000W

 

また、今回、Ryzenプロセッサーを搭載したテスト機材を持っていないため、インテルプロセッサーでのテストになりますが、Ryzenプロセッサーであれば、Radeon GPUを組み合わせることによって、さらにパフォーマンスが向上します。詳しくは下記の「AMD Smart Access Memory」をご覧ください。

 

基本ベンチマークスコア

基本的なベンチマークスコアです。ゲームベンチマークスコアでは、各ゲームのグラフィック設定を最高設定のみで計測しています。ベンチマーク機能がないものはMSIのAfterburnerというツールを使って平均フレームレートを計測しています。

3DMark - Time Spy

3DMark Time Spyのベンチマークスコアです。

GeForce RTX 3070、RTX 2080Tiと比較すると、同等~やや上回るくらいのスコアです。

Time Spy(DX12) - Graphics score (2560x1440
RTX 3090 19568
RTX 3080 17064
Radeon RX 6800 14520
RTX 2080Ti 13872
RTX 3070 13393
RTX 2080 SUPER 11315
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 2060 SUPER 8926
Time Spy Extreme(DX12) - Graphics score (3840x2160)
RTX 3090 9963
RTX 3080 8622
Radeon RX 6800 7026
RTX 3070 6698
RTX 2080Ti 6574
RTX 2080 SUPER 5293
RTX 2070 SUPER 4679
RTX 2060 SUPER 4042
※当サイトの計測値

 

ゲームベンチマークスコア

各ゲームベンチマークでのスコア比較です。

ほとんどのゲームにおいて、RTX 3070、RTX 2080Tiよりもやや上回り、4K環境においてはRTX 3070、RTX 2080Tiと同等かそれ以上のスコアです。

特にRadeon RX 6800は、16GBものVRAM容量があるので、8GBしかないRTX 3070や11GBのRTX 2080Tiより4K環境において有利です。最高設定は厳しいですが、グラフィック設定をそれほど落とさなくても、常時60 fpsを出すことは可能でしょう。

重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
高品質 1920x1080 96 fps
2560x1440 73 fps
3840x2160 43 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3090 104 fps
RTX 3080 100 fps
Radeon RX 6800 96 fps
RTX 2080Ti 90 fps
RTX 3070 89 fps
RTX 2080 SUPER 80 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、高品質)
RTX 3090 93 fps
RTX 3080 84 fps
Radeon RX 6800 73 fps
RTX 2080Ti 71 fps
RTX 3070 70 fps
RTX 2080 SUPER 60 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、高品質)
RTX 3090 61 fps
RTX 3080 54 fps
Radeon RX 6800 43 fps
RTX 2080Ti 43 fps
RTX 3070 40 fps
RTX 2080 SUPER 34 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
Horizon Zero Dawn(DX12)
最高画質 1920x1080 135 fps
2560x1440 115 fps
3840x2160 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高画質)
RTX 3090 153 fps
RTX 3080 140 fps
Radeon RX 6800 135 fps
RTX 3070 118 fps
RTX 2080Ti 118 fps
RTX 2080 SUPER 104 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高画質)
RTX 3090 132 fps
RTX 3080 118 fps
Radeon RX 6800 115 fps
RTX 3070 100 fps
RTX 2080Ti 98 fps
RTX 2080 SUPER 82 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高画質)
RTX 3090 85 fps
RTX 3080 71 fps
Radeon RX 6800 66 fps
RTX 3070 56 fps
RTX 2080Ti 56 fps
RTX 2080 SUPER 46 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
レッド・デッド・リデンプション2(VULKAN)
ウルトラ 1920x1080 105 fps
2560x1440 85 fps
3840x2160 55 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3090 121 fps
RTX 3080 113 fps
Radeon RX 6800 105 fps
RTX 2080Ti 100 fps
RTX 3070 94 fps
RTX 2080 SUPER 87 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、ウルトラ)
RTX 3090 108 fps
RTX 3080 97 fps
Radeon RX 6800 85 fps
RTX 2080Ti 80 fps
RTX 3070 77 fps
RTX 2080 SUPER 69 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、ウルトラ)
RTX 3090 74 fps
RTX 3080 66 fps
Radeon RX 6800 55 fps
RTX 2080Ti 50 fps
RTX 3070 50 fps
RTX 2080 SUPER 44 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
ウルトラ 1920x1080 138 fps
2560x1440 103 fps
3840x2160 57 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3090 156 fps
RTX 3080 142 fps
Radeon RX 6800 138 fps
RTX 3070 115 fps
RTX 2080Ti 115 fps
RTX 2080 SUPER 96 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、ウルトラ)
RTX 3090 124 fps
RTX 3080 107 fps
Radeon RX 6800 103 fps
RTX 3070 84 fps
RTX 2080Ti 82 fps
RTX 2080 SUPER 68 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、ウルトラ)
RTX 3090 75 fps
RTX 3080 62 fps
Radeon RX 6800 57 fps
RTX 3070 49 fps
RTX 2080Ti 46 fps
RTX 2080 SUPER 38 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン(DX12)
最高 1920x1080 120 fps
2560x1440 81 fps
3840x2160 39 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 142 fps
RTX 3080 138 fps
RTX 3070 120 fps
RTX 2080Ti 120 fps
Radeon RX 6800 120 fps
RTX 2080 SUPER 100 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 119 fps
RTX 3080 103 fps
RTX 3070 82 fps
RTX 2080Ti 82 fps
Radeon RX 6800 81 fps
RTX 2080 SUPER 67 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 63 fps
RTX 3080 54 fps
RTX 3070 41 fps
RTX 2080Ti 41 fps
Radeon RX 6800 39 fps
RTX 2080 SUPER 34 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
最高 1920x1080 155 fps
2560x1440 122 fps
3840x2160 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 157 fps
RTX 3080 157 fps
Radeon RX 6800 155 fps
RTX 3070 147 fps
RTX 2080Ti 145 fps
RTX 2080 SUPER 136 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 147 fps
RTX 3080 140 fps
Radeon RX 6800 122 fps
RTX 2080Ti 118 fps
RTX 3070 117 fps
RTX 2080 SUPER 101 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 96 fps
RTX 3080 83 fps
Radeon RX 6800 66 fps
RTX 2080Ti 64 fps
RTX 3070 63 fps
RTX 2080 SUPER 54 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
高品質 1920x1080 129 fps
2560x1440 100 fps
3840x2160 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3090 141 fps
RTX 3080 135 fps
Radeon RX 6800 129 fps
RTX 2080Ti 129 fps
RTX 3070 127 fps
RTX 2080 SUPER 114 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、高品質)
RTX 3090 129 fps
RTX 3080 116 fps
Radeon RX 6800 100 fps
RTX 3070 98 fps
RTX 2080Ti 95 fps
RTX 2080 SUPER 86 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、高品質)
RTX 3090 85 fps
RTX 3080 75 fps
RTX 2080Ti 60 fps
Radeon RX 6800 59 fps
RTX 3070 59 fps
RTX 2080 SUPER 50 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
最高 1920x1080 21197 / 168 fps
2560x1440 19147 / 135 fps
3840x2160 11787 / 78 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 206 fps
RTX 3080 192 fps
RTX 3070 170 fps
Radeon RX 6800 168 fps
RTX 2080Ti 168 fps
RTX 2080 SUPER 154 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 162 fps
RTX 3080 151 fps
RTX 3070 136 fps
Radeon RX 6800 135 fps
RTX 2080Ti 134 fps
RTX 2080 SUPER 121 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 110 fps
RTX 3080 96 fps
Radeon RX 6800 78 fps
RTX 3070 76 fps
RTX 2080Ti 76 fps
RTX 2080 SUPER 64 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン(DX11)
最高 1920x1080 111 fps
2560x1440 107 fps
3840x2160 86 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3090 120 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 3070 118 fps
RTX 2080Ti 117 fps
RTX 2080 SUPER 116 fps
Radeon RX 6800 111 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高)
RTX 3090 117 fps
RTX 3080 113 fps
RTX 3070 110 fps
RTX 2080Ti 109 fps
Radeon RX 6800 107 fps
RTX 2080 SUPER 105 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高)
RTX 3090 102 fps
RTX 3080 93 fps
Radeon RX 6800 86 fps
RTX 2080Ti 78 fps
RTX 3070 75 fps
RTX 2080 SUPER 65 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート

 

レイトレーシング有効時のスコア

続いて、リアルタイムレイトレーシングのベンチマークスコアです。「Radeon RX 6000」シリーズでは、AMD初のリアルタイムレイトレーシングにも対応しました。レイトレーシング専用となる「RTコア」搭載の「GeForce RTX」シリーズにどこまで迫れるのか確認したいと思います。

3DMark - DirectX Raytracing

3DMarkの「DirectX Raytracing feature test」のベンチマーク結果です。このテストでは、シーン全体をレイトレーシングでレンダリングするため、純粋な「DirectX Raytracing(DXR)」性能を比較することができます。

結果は下図の通りで、やはり、DXRテストでは「GeForce RTX」シリーズには及びませんでした。

DirectX Raytracing feature test - 平均フレームレート (2560x1440)
RTX 3090 54 fps
RTX 3080 46 fps
RTX 3070 31 fps
RTX 2080Ti 30 fps
Radeon RX 6800 21 fps
※当サイトの計測値

 

ゲームベンチマーク

レイトレーシング機能を使ったゲームのベンチマークスコアです。

どの解像度でもRTX 3070 とRTX 2080Tiのフレームレートには及びません。RTX 2080 SUPERと同等かそれ以下のフレームレートの場合もあります。

重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(RTX : 最大)
最高 1920x1080 43 fps
2560x1440 30 fps
3840x2160 16 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 74 fps
RTX 3080 71 fps
RTX 2080Ti 55 fps
RTX 3070 54 fps
RTX 2080 SUPER 46 fps
Radeon RX 6800 43 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 57 fps
RTX 3080 52 fps
RTX 2080Ti 39 fps
RTX 3070 37 fps
RTX 2080 SUPER 31 fps
Radeon RX 6800 30 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 33 fps
RTX 3080 30 fps
RTX 2080Ti 22 fps
RTX 3070 17 fps
Radeon RX 6800 16 fps
RTX 2080 SUPER 15 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
重い部類のゲーム
Bright Memory Infinite Ray Tracing Benchmark(RTX : High)
最高 1920x1080 44 fps
2560x1440 26 fps
3840x2160 12 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 80 fps
RTX 3080 70 fps
RTX 3070 50 fps
RTX 2080Ti 49 fps
Radeon RX 6800 44 fps
RTX 2080 SUPER 39 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 50 fps
RTX 3080 43 fps
RTX 3070 31 fps
RTX 2080Ti 29 fps
Radeon RX 6800 26 fps
RTX 2080 SUPER 24 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 24 fps
RTX 3080 20 fps
RTX 2080Ti 14 fps
RTX 3070 13 fps
Radeon RX 6800 12 fps
RTX 2080 SUPER 11 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
軽い部類のゲーム
バトルフィールドV(DirectX Raytracing : On)
最高 1920x1080 86 fps
2560x1440 60 fps
3840x2160 30 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高
RTX 3090 128 fps
RTX 3080 124 fps
RTX 2080Ti 100 fps
RTX 3070 98 fps
Radeon RX 6800 86 fps
RTX 2080 SUPER 85 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高
RTX 3090 100 fps
RTX 3080 90 fps
RTX 2080Ti 70 fps
RTX 3070 68 fps
Radeon RX 6800 60 fps
RTX 2080 SUPER 57 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高
RTX 3090 56 fps
RTX 3080 48 fps
RTX 2080Ti 35 fps
RTX 3070 34 fps
Radeon RX 6800 30 fps
RTX 2080 SUPER 26 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート
軽い部類のゲーム
フォートナイト(レイトレーシング : On)
最高 1920x1080 85 fps
2560x1440 53 fps
3840x2160 26 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3090 122 fps
RTX 3080 120 fps
RTX 2080Ti 108 fps
RTX 3070 107 fps
RTX 2080 SUPER 88 fps
Radeon RX 6800 85 fps
他のグラフィックスとの比較(2560x1440、最高)
RTX 3090 97 fps
RTX 3080 88 fps
RTX 2080Ti 68 fps
RTX 3070 68 fps
RTX 2080 SUPER 56 fps
Radeon RX 6800 53 fps
他のグラフィックスとの比較(3840x2160、最高)
RTX 3090 47 fps
RTX 3080 45 fps
RTX 2080Ti 30 fps
RTX 3070 30 fps
RTX 2080 SUPER 27 fps
Radeon RX 6800 26 fps
※当サイトで計測した平均フレームレート

 

クリエイター向けソフトのベンチマークスコア

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

以下のグラフは、TMPGEnc Video Mastering Works 7にて、XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVC変換したときのエンコード時間を計測したものです。NVIDIAのGPUではNVENCでエンコード、 AMDのGPUではVCE(AMD Media SDK)でエンコードしています。

TMPGEnc Video Mastering Works 7を使った今回のテストでは、「Radeon RX 6800」によるVCEエンコードの方が、NVENCエンコードよりも高速でした。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
Core i9-10900K/16GB
AMD Radeon RX 6800
39秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2080 SUPER
51秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660 SUPER
52秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3090
53秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3080
53秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3070
53秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※ NVIDIAのGPUではNVENCでエンコード
※ AMDのGPUではVCE(AMD Media SDK)でエンコード
※すべて同じPCで計測しています

 

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

以下のグラフは、Premiere Proで、4K動画の書き出し時間を計測したものです。

Premiere Proでの4Kエンコード時間はRTX 2080Tiよりも速い結果になりました。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3090
3分27秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3080
3分32秒
Core i9-10900K/16GB
AMD Radeon RX 6800
3分42秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2080Ti
3分50秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2080 SUPER
3分50秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
3分53秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 2060 SUPER
3分56秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce RTX 3070
4分26秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660 SUER
4分26秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1660
5分32秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1650 SUPER
5分35秒
Core i9-10900K/16GB
GeForce GTX 1650
6分42秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※すべて同じPCで計測しています

 

SPECviewperf 13による描画性能

3DCGやCADソフト関連の、OpenGLの描画性能を測定するベンチマークです。各グラフィックスでComposite Scoreを比較しています。テストによって得手不得手があります。

3dsmax-06(1900x1060
RTX 3090 308.8
RTX 3080 288.06
RTX 2080Ti 269.51
RTX 3070 255.08
Radeon RX 6800 249.31
RTX 2080 SUPER 238.45
catia-05(1900x1060
Radeon RX 6800 375.48
RTX 3090 208.84
RTX 3080 189.69
RTX 2080Ti 180.07
RTX 3070 177.66
RTX 2080 SUPER 171.95
creo-02(1900x1060
RTX 3090 345.71
RTX 3080 311.79
RTX 2080Ti 301.08
RTX 3070 251.29
RTX 2080 SUPER 250.09
Radeon RX 6800 241.8
energy-02(1900x1060
Radeon RX 6800 49.72
RTX 3090 44.16
RTX 3080 36.71
RTX 2080Ti 31.63
RTX 3070 28.5
RTX 2080 SUPER 23.83
maya-05(1900x1060
RTX 3090 483.15
RTX 3080 437.98
RTX 2080Ti 408.94
RTX 3070 384.56
RTX 2080 SUPER 358.09
Radeon RX 6800 305.72
medical-02(1900x1060
Radeon RX 6800 113.48
RTX 3090 105.78
RTX 3080 95.78
RTX 2080Ti 82.67
RTX 3070 80.85
RTX 2080 SUPER 71.5
showcase-02(1900x1060
RTX 3090 253.3
RTX 3080 219.16
Radeon RX 6800 195.59
RTX 2080Ti 177.42
RTX 3070 169.5
RTX 2080 SUPER 146.93
snx-03(1900x1060
Radeon RX 6800 90.36
RTX 3090 25.85
RTX 2080 SUPER 24.1
RTX 2080Ti 23.64
RTX 3080 23.43
RTX 3070 23.14
sw-04(1900x1060
Radeon RX 6800 177.83
RTX 3090 126.57
RTX 3080 123.36
RTX 2080Ti 121.26
RTX 2080 SUPER 120.38
RTX 3070 119.61
※Composite Scoreを比較

 

消費電力の比較

消費電力の比較です。計測には3DMarkの「Time Spy Extreme」、「Time Spy」のストレステストを2分間行い、確認できた最も高い消費電力を記載しています。測定はグラフィックカード単体の消費電力ではなく、PC全体の消費電力です。測定機器にはワットチェッカーを使用しています。

単純なTDPでは「Radeon RX 6800」はRTX 3070より高く、RTX 2080Tiと同じです。測定結果では300W~330W辺りの消費電力でした。

Time Spy Extreme - Stress Test(3840x2160)
RTX 3090 468W
RTX 3080 426W
RTX 2080Ti 363W
RTX 2080 SUPER 322W
Radeon RX 6800 318W
RTX 3070 302W
Time Spy - Stress Test(2560x1440)
RTX 3090 480W
RTX 3080 442W
RTX 2080Ti 378W
RTX 2080 SUPER 345W
RTX 3070 330W
Radeon RX 6800 328W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

まとめ

Radeon RX 6800は安くて速くて高ワットパフォーマンス

AMDの最新GPU「Radeon RX 6800」は、レイトレーシングを使わないテストにおいては、RTX 3070、RTX 2080Tiよりも性能が高いケースがほとんどでした。
中程度の重さのゲームなら4K、最高設定でもプレイ可能で、WQHD解像度なら負荷の重いゲームでも、高いフレームレートで安定して動作します。

何より、VRAM16GBというメモリ容量により、RTX 3070のボトルネックであったVRAM容量の少なさを解決。さらにはワットパフォーマンスが優れているというのが「Radeon RX 6000」シリーズの良さです。

ただし、レイトレーシングには対応しているものの、「GeForce RTX」よりも性能は劣り、DLSSも使えないという欠点もあります。また、ショップへの供給量も非常に少なく、欲しくても買えないという状態がしばらく続くと思われます。

 

Radeon RX 6800を搭載可能なおすすめPC

最後に、Radeon RX 6800が搭載できるBTOパソコンの紹介です。2020年12月1日時点では、ほとんどのBTOメーカーでRX 6800を選択することができません。唯一、Radeon RX 6800が選択できることを確認できたのが、下のパソコン工房の製品となります。

パソコン工房 ミドルタワー
サイズ ミドルタワー
CPU Core i7-10700
Ryzen 7 5800X
GPU Radeon RX 6800
価格 18万円台(税抜)~
低価格ゲーミングPC

比較的安価で購入できるミドルタワーゲーミングPC。

様々なモデルが用意されており、カスタマイズも豊富。

メーカーサイトはこちら

 

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