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GeForce GTX 1650 のベンチマーク
NVIDIAから発表された最新ミドルレンジGPUである、「GeForce GTX 1650」が、2019年4月23日より発売となりました。ここでは、ASUS製の「Phoenix GeForce GTX 1650 」のグラフィックカードを用いて、ゲームのベンチマーク(フレームレート)などを計測した結果を掲載します。
目次
はじめに
ベンチマークスコア
おすすめPC
GeForce GTX 1650のスコア結果【概要】
高性能な省電力グラフィックカード
お忙しい方のために、GeForce GTX 1650の3DMark Time Spy(Graphics score)のベンチマークスコア結果を先に掲載します。
ベンチマークや設定内容にもよりますが、GeForce GTX 1650は、従来モデルのGTX 1050Tiと比較した場合、およそ1.5倍ほどスコアが上昇しています。GTX 1060 3GBほどには及びませんが、補助電源の要らない省電力なグラフィックカードの中では現状最も高性能です。
価格も、2万円前後(4月30日現在)で購入できます。ただ、公式ではミドルレンジという位置づけですが、昨今の高画質なゲームをプレイするにはまだパワー不足感があります。
GeForce GTX 1650 の仕様
高性能なエントリークラスのグラフィックカード
GeForce GTX 1650の仕様を掲載します。下記の表は性能順で並べています。
GeForce GTX 1650は、新アーキテクチャ「Turing(テューリング)」を採用していますが、以前にレビューした「GTX 1660Ti」と「GTX 1660」と同様に、RTコアとTensorコアを持ちません。
GTX 1050Tiと比較すると、メモリ容量とTDPは同じですが、動作クロックは定格クロック、ブーストクロックともに引き上げられており、CUDAコア数も上昇しているため、性能は高くなっています。
GeForce GTX 1660 |
GeForce GTX 1650 |
GeForce GTX 1050Ti |
|
コードネーム | TU116 | TU117 | GP107 |
GPUアーキテクチャ | Turing | Pascal | |
CUDAコア | 1408基 | 896基 | 768基 |
RTコア | ― | ||
Tensorコア | ― | ||
定格クロック | 1530 MHz | 1485 MHz | 1290 MHz |
ブーストクロック | 1785 MHz | 1665 MHz | 1392 MHz |
メモリタイプ | GDDR5 | ||
メモリ容量 | 6GB | 4GB | 4GB |
TDP | 120W | 75W | 75W |
※Tensorコア・・・AIで用いられるディープラーニングに最適なコア
テスト環境
テストに使用したグラフィックカード
今回使用したグラフィックカードはASUS 製の「Phoenix GeForce GTX 1650 」です。シングルファン仕様のコンパクト設計となっており、グラフィックカードの全長は約190mm、高さは約38mmと、小柄です。また、「GPU Tweak II」というソフトを使えば、オーバークロックやファンコントロールも可能となっています。
■「ASUS Phoenix GeForce GTX 1650」製品情報
グラフィックカードの正面と背面です。デュアルファンの外装はプラスチック製、背面はバックプレートによる保護はなく、むき出しです。
映像出力端子はDisplayPort x 1 (v1.4) 、 HDMI 2.0b x 1 、 DVI-D x 1 となっています。USB Type-Cはありません。補助電源は不要です。
コンパクト設計なので、小柄で軽量です。
GPU-Zの結果は、次のようになっています。リファレンスのBoost Clockは1665MHzですが、本製品はわずかに引き上げられており、1680MHzとなっています。
テストに使用したPCとグラフィックカード装着
使用したPCはサイコムの「G-Master Spear Z370」です。品質と信頼性の高いゲーミングPCです。
ケースはCoolerMaster製のミドルタワーケース「CM690III」を使用しています。
グラフィックカードを取り付けた「CM690III」のケース内部の画像を下に掲載します。グラフィックカード自体が補助電源不要のコンパクト設計なので、右の2.5インチシャドウベイが干渉することはありません。
薄型かつ軽量なのでミニタワーや小型のデスクトップPCでも搭載可能のサイズです。
ゲームベンチマークスコア
GeForce GTX 1650のゲームのベンチマークスコアを掲載します。
重い部類のゲーム
重い部類のゲームでは、画質を落とすことで、フルHD/60 fpsでのプレイが可能です。高設定でプレイするなら、もう少し上位のビデオカードがいいと思います。
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
|
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---|---|---|
1920x1080 | 軽量品質 | 6633 / 66 fps |
標準品質 | 5081 / 50 fps | |
高品質 | 3896 / 39 fps |
重い部類のゲーム
ゴーストリコン ワイルドランズ
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低 | 88 fps |
高 | 56 fps | |
ウルトラ | 30 fps |
重い部類のゲーム
モンスターハンター ワールド
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低 | 102 fps |
高 | 46 fps | |
最高 | 34 fps |
中程度の重さのゲーム
中程度の重さのゲームでは、フルHDで、中~高設定辺りでもフレームレートが高く、プレイが可能です。FF XIVでは最高設定でもプレイ可能です。
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低 | 81 fps |
高 | 50 fps | |
最高 | 39 fps |
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
|
||
---|---|---|
1920x1080 | 低品質 | 72 fps |
高品質 | 59 fps | |
最高品質 | 55 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター
|
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---|---|---|
1920x1080 | 標準(デスク) | 16819 / 115 fps |
高(デスク) | 10391 / 69 fps | |
最高品質 | 9006 / 60 fps |
軽い部類のゲーム
軽い部類のゲームでは、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼」で比較しました。このタイトルは最大フレームレートが60 fpsとなります。最高設定だと60fpsを割り、カクつきもあるので、高設定辺りでのプレイが可能です。
軽い部類のゲーム
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
|
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---|---|---|
1920x1080 | 低 | 60 fps(最大) |
高 | 60 fps(最大) | |
最高 | 57 fps |
3D Markのスコア
その他の3DMarkのスコアです。
GeForce GTX 1660 |
GeForce GTX 1650 |
GeForce GTX 1050Ti |
||
Time Spy | Score | 5639 | 3640 | 2527 |
Graphics score | 5402 | 3336 | 2264 | |
CPU score | 7505 | 7540 | 7442 | |
Fire Strike Extreme | Score | 5968 | 3842 | 3350 |
Graphics score | 6061 | 3820 | 3382 | |
Physics score | 18581 | 19174 | 18530 | |
Combined score | 2798 | 1783 | 1458 | |
Fire Strike | Score | 12001 | 7920 | 6603 |
Graphics score | 13616 | 8664 | 7155 | |
Physics score | 18604 | 19117 | 18511 | |
Combined score | 4956 | 3141 | 2597 |
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三度の飯よりゲームが好き。 面白ければどんなゲームもプレイするが、中でも好きなジャンルは2D格闘ゲーム。2009年からSteamでPCゲーム漁りを始めてからゲーミングPCに興味を持ち、ライター業を経てレビュアーへ。これまで300台以上のゲーミングPCを実機でテストし、レビュー記事を執筆。おじいちゃんになってもPCゲーマーでありたい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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