ドスパラ GALLERIA GCL1650TGFの実機レビュー

更新日:2021年2月16日
CPU Core i5-10200H
Core i5-10300H
GPU GeForce GTX 1650Ti
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ SSD / HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約2.1kg
バッテリー 約6.5時間
価格[税込] 8万円台~
低予算で買えるゲーミングノート

GALLERIA GCL1650TGFは、第10世代CoreプロセッサーCore i5-10300Hに、GeForce GTX 1650Tiを搭載した、エントリー向けのゲーミングノートです。

高リフレッシュレート液晶や、派手なイルミネーションもありませんが、その分価格を抑えており、8万円台(税込)の価格で購入できます。

エントリー向けと言っても、GeForce GTX1650Tiなら、フォートナイトや、Apex Legends、PUBGなど人気のゲームを快適にプレイすることが可能で、PCゲームを始めるなら必要十分な製品です。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-10300H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650Ti、512GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「GALLERIA GCL1650TGFの特徴」のみお読みください。

 

GALLERIA GCL1650TGFの特徴

GeForce GTX 1650Ti搭載モデルが9万円台~

GALLERIA GCL1650TGFは、「GeForce GTX 1650Ti」の外部グラフィックスに、16GBのメモリ、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載しながら、8万円台(税込)で購入できるゲーミングノートです。非常にコストパフォーマンスが高い機種です。

 

GeForce GTX 1650Tiの位置づけとしてはエントリークラスに入ると思いますが、旧ミドルレンジグラフィックスである「GTX 1060 3GB」に匹敵するほどの性能です。大人気のフォートナイトや、Apex LegendsやPUBGなども快適にプレイできるスペックです。

ノート用グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7602
RTX 2070 S Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 2060 6020
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti 5626
GTX 1060 6GB 4152
エントリー GTX 1650Ti 3605
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689

 

Core i5-10300Hの性能は?

少し気になるのは、Core i5-10300Hの性能ではないかと思います。

CINEBENCH R20の結果を確認すると、シングルコア性能は、Core i7-10750Hとほとんど変わらないものの、マルチコア性能はCore i7-10750Hの7割ほどのスコアしかありません。第9世代のCore i7-9750Hと比較しても、マルチコア性能は大分劣ります。

CINEBENCH R20 ~ シングルコア ~
Core i5-10300H 464 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H 463
Core i7-9750H 448
CINEBENCH R20 ~ マルチコア ~
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Core i5-10300H 2113 [レビュー機で計測]

 

本製品と同じグラフィックスに、Core i7-10750Hを搭載したGF75 Thinと、FF14 のベンチマークスコアを比較すると、5%前後スコアは落ちています。

中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
  [本製品]
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
[GF75 Thin]
Core i7-10750H
GTX 1650Ti
1920x1080 標準(ノート) 120 fps 127 fps
高(ノート) 96 fps 100 fps
最高品質 70 fps 73 fps

 

Core i5-10200Hの性能は?

Core i5-10200Hは、残念ながら使ったことがありませんが、Core i5-10300Hと比較すると、ベース動作周波数とターボブースト時の最大周波数が異なるのみで、他の仕様は一緒です。ターボ―ブースト時の最大周波数で長く駆動することはないため、ベース周波数辺りに落ち着いたときは、どちらもほぼ変わりません。違っても3%前後のスコアの違いだと思います。そのため、Core i5-10300Hのゲーム時のフレームレートはほぼ変わらないのではないかと思います。

インテル第11世代Coreプロセッサー(Tiger Lake)の仕様比較
  Core i5-10200H Core i5-10300H
コア / スレッド数 4 / 8
ベース動作周波数 2.4 GHz 2.5 GHz
ターボブースト時の最大周波数 4.1 GHz 4.5 GHz
キャッシュ 8MB 6MB
TDP 45W 12W~28W
※インテル第11世代プロセッサーには、Operating Rangeが12~28WのUP3と、7~15WのUP4がありますが、ここではUP3のみを掲載。

 

比較的軽量で持ち運びしやすい

GALLERIA GCL1650TGFは、質量が約2.1kgとなっており、ゲーミングノートとしては比較的軽いです。狭額ベゼルを採用し、ボディサイズも小さく、割とコンパクトでカバンにも入れやすいです。外出先に持ち運びやすいゲーミングノートでしょう。

軽量で持ち運びしやすい

 

マルチストレージ構成が可能

本製品は、カスタマイズ画面で2台のストレージを選択できます。OSとデータ領域を分けたり、ゲームをインストールするメディアだけ分けたりすることができるので便利です。また、底面カバーを外すと、M.2スロットに空きがもう1つあります。ここにもM.2 SSDが増設できると思われます。

マルチストレージ構成が可能

 

Wi-Fi 6 対応

最近のノートパソコンとしては普通ですが、Wi-Fi 6にも対応しています。

 

Enterキーは横長

本製品のキーボードは、英語配列のように「ENTER」キーが横長になっています。普段タイピングしているときに、「Enter」キーの上部を叩く方は、「む」のキーを押してしまうことも多いでしょう。ただ、これは慣れの問題で、そもそも英語キーボードを使っている方は、この「ENTER」で打てているので、時間が解決してくれるでしょう。

気になるのはテンキーで、通常4列あるのが3列しかないため、「+」や「-」などの位置が上の変なところにあり、テンキー用のEnterキーもありません。テンキーは使いにくそうです。

ENTERキーなどは横長

 

各用途の快適度

GALLERIA GCL1650TGFの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
一般的ノートPCよりも高いスペックでサクサク動くでしょう。非光沢の広視野角液晶を搭載し、Web閲覧程度なら問題ないです。
動画鑑賞 液晶の鮮やかさがやや物足りませんが、映り込みは少ないです。処理性能は十分です。
RAW現像
画像編集
スペック面では問題ありませんが、液晶の色域が狭いため、画像の編集には適しません。もっと高い色域の外部ディスプレイに接続して作業するならアリだと思います。
動画編集 GTX 1650Tiを搭載していることで書き出し時間が速く、割と快適に動きます。ただ、液晶の色域が狭いので、色の調整までする方には適しません。
ゲーム エントリー向けのグラフィックスですが、軽め~中程度の重さのゲームなら割と高いフレームレートが出ます。FF15のような重いゲームもグラフィック設定をやや下げれば60fps近くまで出ます。ただし、液晶は高リフレッシュレートに対応していません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

なお、本製品は、「Office Mode」と「Game Mode」でパフォーマンスモードを変更できますが、ここでのベンチマークではすべて「Game Mode」にして計測しています。動作モードを変更するには、プリインストールされている「Gaming Center」から「Operating Mode」を選択します。キーボード上部のショートカットキーからも変更が可能です。

「Game Mode」でベンチマークを計測

 

各ゲームのフレームレートは、目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

GALLERIA GCL1650TGFは、エントリークラスの「GeForce GTX 1650Ti」を搭載しています。とは言っても、ベンチマーク結果は、旧グラフィックスであるGTX 1060よりも高スコアであることが多く、もはやミドルクラスの性能と言っても過言ではない性能です。

軽いゲームなら最高設定、重いゲームでも中設定で快適に動作することができます。特にApex LegendsやPUBG、フォートナイトなど現在人気のバトルロワイヤルをプレイするには十分な性能を持っています。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 7325 / 73 fps
標準品質 5601 / 56 fps
高品質 4226 / 42 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps [他の機種で計測]
42 fps [レビュー機で計測]
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 92 fps
59 fps
最高 48 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 72 fps
RTX 2060 Max-Q 71 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1650Ti 50 fps [他の機種で計測]
48 fps [レビュー機で計測]
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 90 fps
45 fps(59 fps)
最高 34 fps(46 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 65 fps(85 fps)
RTX 2060 51 fps(68 fps)
RTX 2060 Max-Q 50 fps(64 fps)
GTX 1660Ti 46 fps(62 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(46 fps) [レビュー機で計測]
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※カッコ内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 76 fps
38 fps
バッドアス 29 fps
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080 98 fps
65 fps
最高 59 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 126 fps
RTX 2070 110 fps
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2070 107 fps
RTX 2060 88 fps
GTX 1660Ti 86 fps
RTX 2060 Max-Q 84 fps
GTX 1650Ti 61 fps [他の機種で計測]
59 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 43 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 15413 / 120 fps
高(ノート) 13737 / 96 fps
最高品質 10425 / 70 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
GTX 1650Ti 73 fps [他の機種で計測]
70 fps [レビュー機で計測]
GTX1650 64 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 75 fps
高品質 63 fps
最高品質 58 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 79 fps
RTX 2060 Max-Q 75 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650Ti 61 fps [他の機種で計測]
58 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 56 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 141 fps
101 fps
ウルトラ 73 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
RTX 2060 116 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1650Ti 82 fps [他の機種で計測]
73 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 73 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 116 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 76 fps [他の機種で計測]
73 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 250 fps
高設定 105 fps
最高設定 78 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 19184(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

色域が狭いため画像編集などには適しませんが、ゲームをする分にはそれほど気にはならないでしょう。視野角は広く非光沢で映り込みも少ないです。最大輝度は、当サイトの計測では266cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は62.2%、sRGB比は63.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

フリッカーが確認できました。肉眼では分からないと思いますが、長時間使っていると、目が疲れるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約80msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は普通です。なおこれは、ディスプレイだけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、3フレーム目くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイは残像が少し多めに残っているかなと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

十分なキーピッチとキーストロークがあり、押しやすさは普通です。

キー配列や形状については、上述した通りで、「ENTER」キーが横長だったり、テンキーが3列しかなかったりします。また、「ろ」の位置が一段下がっていたり、「\」の位置が一段上がっていたりもします。

キーボード全体図
キーの拡大図1
キーの拡大図2

 

キーボードにはLEDバックライトが搭載しています。明るさは4段階で調整できます。


LEDキーボードバックライト

 

LEDキーボードバックライトは、前述したプリインストールされている「Gaming Center」から「Lighting」を選択します。キーごとに色を変えることはできず、発光パターンも少ないです。


LEDキーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでも、「Game Mode」で計測した結果を掲載します。

CPU

第10世代Coreプロセッサー(Comet Lake-H)のCore i5-10300Hを搭載しています。ゲーミングノートとしては、性能はやや低めですが、その分コストは抑えられています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i5-10300H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i7-10750H 2965
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2113 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1880
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
Core i7-8565U 1268
Core i5-8265U 1252
Core i3-8145U 952
Celeron 3867U 294
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-10875H 495
Ryzen 9 4900HS 488
Core i5-10300H 464 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H 463
Core i7-9750H 448
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

グラフィックスには、エントリー向けのGeForce GTX 1650Tiを搭載しています。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX 1650Ti
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2070 SUPER 9583
ノート用 RTX 2080 9456
ノート用 RTX 2080
Max-Q
8068
ノート用 RTX 2070 7778
ノート用RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
ノート用 RTX 2070
Max-Q
7216
ノート用 RTX 2060 5686
ノート用 RTX 2060 Max-Q 5676
ノート用 GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1650Ti 3700 [他の機種で計測]
3605 [レビュー機で計測]
ノート用 GTX 1650 3494
ノート用 GTX 1050Ti 2201
ノート用 GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650Tiの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、デフォルトでは500GBのNVMe SSDを搭載しており、もっと大容量のSSDへ変更することも可能です。しかも、価格が割と安いです。また、2ndストレージとして、HDDやSSDを追加することも可能です。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
5120GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 3342 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3D Mark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti
3DMark
~ グラフィック性能の評価 ~
GeForce GTX 1650Ti
CrystalDiskMark(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~

SDカードスロットの速度は遅いです。

最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-9700
16GBメモリ
69秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
95秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

以下のグラフは、2020年5月にアップデートされたPremiere Proで計測したものです。GeForceグラフィックスを搭載した製品が非常に速くなりました。

Core i7-9750H/16GB
GeForce RTX2070 Max-Q
4分01秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒 [レビュー機で計測]
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i5-10300H/8GB
GeForce GTX 1650
8分21秒
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
Core i7-10510U/8GB
Intel UHD
58分06秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 18分13秒
NVENCでエンコード (※2) 1分02秒
QSVでエンコード (※3) 3分09秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Core i7-10875H 11分54秒
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-10750H 13分22秒
Core i7-9750H 15分37秒
Core i5-10300H 18分13秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分11秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.1kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。外部グラフィックスを搭載したゲーミングPCにしては、比較的軽量です。ACアダプターも薄型で軽いので、カバンに入れての持ち運びもしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.01kg
ACアダプター 569g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

本機のバッテリー容量は46.74Whです。ゲーミングノートとしては普通の容量です。

バッテリー容量は46.74Wh

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。今回、ゲーミングノートにしては、それほど高くないスペックであったため、バッテリー駆動時間はやや長めです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法 約6.5時間
(2) 動画再生時 4時間20分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間28分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はファンが動作していないとほぼ無音です。ゲーム時はそれなりに高い動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度が高めです。その他は普通の温度です。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃後半で推移しており、高めの温度です。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。60℃台で推移しており、ゲーミングノートとしてはやや低めの温度です。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

パームレスト部分はそれほど熱くならないため、手のひらは熱くなりにくいです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

一般ユーザー向けノートPCと比べると高い消費電力ですが、ゲーミングノートPCとしては低めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

GALLERIA GCL1650TGFの外観のチェックです。

全体的にツヤのないブラックカラーで、非常にシンプルな見た目のデザインですが、水色のキーボードバックライトがゲーミングPCらしさを出しています。


 

天板は、凹凸やロゴが一切ありません。ステッカーなどを貼ってデコレーションするのもありだと思います。

 

背面の排気口です。

 

キーボード上部にGALLERIAのロゴマークが印字されています。

 

スピーカーは底面にあります。音質はノートPC基準で、10点満点で採点すると4点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

側面のポートです。主要なポートは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像です。2つのファンでCPUとGPUを冷却しています。

 

今回搭載されていたメモリです。スロットは2つです。

 

今回搭載されていたM.2 SSDです。上にも、空きのM.2スロットがあり、増設できそうです。

 

今回、2.5インチベイにハードディスクは搭載されていませんでしたが、こちらも増設できそうです。なお、増設に関しては自己責任でお願いします。

 

ACアダプターは薄型で、ゲーミングノート用としてはそれほど大きくありません。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、GALLERIA GCL1650TGFのレビューです。

第10世代Coreプロセッサーの「Core i5-10300H」に、「GeForce GTX 1650Ti」を搭載したゲーミングノートです。エントリークラスのパーツを採用し、また高リフレッシュレートの液晶パネルは搭載していない代わりに、価格が抑えられています。

Apex LegendsやPUBG、フォートナイトなど、軽めのゲームなら快適に動作するので、低予算で初めてゲーミングノートを買うような層に適していると思います。

液晶の色域がもう少し広ければ、クリエイターも使えたと思いますが、そこは残念です。ただし、ゲームをする分にはそれほど影響はありません。

 

低予算で買えるゲーミングノート

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