HP Pavilion Gaming 15(2019年モデル)の実機レビュー

更新日:2020年2月10日
CPU Core i7-9750H
Core i5-9300H
Ryzen 7 3750H
Ryzen 5 3550H
GPU GTX 1050 / 1650 /
1660Ti Max-Q
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ HDD / HDD + Optane /
SSD / SSD + HDD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD IPS 非光沢
FHD IPS 非光沢 144Hz
4K IPS 非光沢
質量 約2.01kg~
バッテリー 最大約9時間
価格[税別] 7万円台~
エントリー向けゲーミング/クリエイターPC

Pavilion Gaming 15は、これからゲームや動画編集などをしてみたいと考えているユーザーに最適なエントリー向けのゲーミング/クリエイターPCです。

ただ、2019年版の最上位モデルは、スペックがかなり上がったので、初心者を脱したミドルユーザーでも使えるスペックになっています。

具体的には、GeForce GTX 1660Ti Max-Qのグラフィックスや、144Hz駆動の液晶が搭載されたモデルがラインナップされています。

スペックが上がっても、旧モデルに比べてエアフローが最大85%も強化されているため、熱対策も問題ないです。

 

レビュー機は、1台が当サイトの購入品、2台がメーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-9750H、16GBメモリ、GeForce GTX 1660Ti Max-Q、4K液晶

Core i5-9300H、8GBメモリ、GeForce GTX 1050、FHD液晶

Ryzen 5 3550H、8GBメモリ、GeForce GTX 1050、1TB HDD、FHD液晶 NEW!

 

 

当サイト限定クーポンで安く購入可能

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目次

お忙しい方は、「HP Pavilion Gaming 15の特徴」のみお読みください。

 

Pavilion Gaming 15の特徴

初心者から中級者まで使えるゲーマー・クリエイター向けPC

Pavilion Gaming 15は、どちらかと言うと「これからゲームをしたい」、「これから動画編集をしたい」といったエントリー向けのノートPCです。程よいスペックで、価格も抑えられており、初心者に最適です。

ただ、上位モデルは、グラフィックス性能が(旧モデルより)大分パワーアップしているので、頻繁にゲームやクリエイティブワークを行うような中級者でも使えると思います。

初~中級者のゲーマーやクリエイター向け

 

なお、Pavilion Gaming 15は、次のグラフィックスを搭載したモデルがラインナップされており、用途によって選ぶことができます。

搭載可能なグラフィックス

GeForce GTX 1050

GeForce GTX 1650

GeForce GTX 1660Ti Max-Q

 

エアフローが最大85%も強化

Pavilion Gaming 15は、排気口の大きさを広げ、エアフローが85%強化されています。グラフィック性能は上がりましたが、冷却性も上がっているため、安心して使えると思います。実際に、ゲーム中の温度を計測してみても問題ない範囲でした。

旧モデルの排気口
新モデルの排気口

 

Pavilion Gaming 15(インテル)のラインナップ

Pavilion Gaming 15(インテルプロセッサー搭載モデル)は次のようなラインナップになっています。メーカーページでは分かりにくいですが、スタンダードプラス、パフォーマンスモデルは144Hz駆動液晶を搭載しています。

HP Pavilion Gaming 15-dk0000シリーズ
ベーシック
モデル
スタンダード
モデル
スタンダード
プラスモデル
パフォーマンス
モデル
クリエイター
モデル
Core i5-9300H Core i7-9750H
FHD FHD 144Hz 4K
8GBメモリ 8GB / 16GB 16GBメモリ
GTX 1050 GTX 1650 GTX 1660Ti Max-Q
1TB HDD
+Optane
256GB SSD 256GB SSD + 1TB HDD
88,000円~ 完売 116,000円~ 132,000円~ 140,000円~
※2020年2月6日時点の価格です

 

ライトゲーマーならGTX 1650モデル

「これからPCゲームをはじめる」、「たまにゲームをする」、「映像はそれほど綺麗じゃなくてもいい」といったようなライトゲーマーなら、GeForce GTX1650を搭載したスタンダードモデルもしくはスタンダードプラスモデルがおすすめです。

下表の通り、構成を合わせて他社と価格を比較すると、安すぎるDell G3 15には及びませんが、Pavilion Gaming 15も比較的安いと思います。また、こちらのクーポンを使えば7%OFFになるので、Dell G3 15との差は大分縮まります。放熱性能ではDell G3 15より本製品のほうが優れていると思います。

ライバル機種との比較
  Pavilion
Gaming
15
Dell G3 15 レノボ
Legion
Y7000
CPU Core i7-9750H Core i7-9750HF
メモリ 16GB
GPU GTX 1650
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
価格[税別] 120,000円 104,784円 118,680‬円
※2019年2月10日現在の価格です。価格は変動します
※Pavilion Gaming 15はスタンダードブラスを16GBメモリへ変更

 

中級者ゲーマーなら144Hz液晶モデル

「少し綺麗なグラフィックスでゲームをしたい」、「滑らかで見やすい映像でゲームに勝ちたい」といった中級者ゲーマーなら、144Hz液晶 + GTX 1660Ti Max-Qを搭載したパフォーマンスモデルがおすすめです。

Pavilion Gaming 15は、スタンダードプラスモデルおよびパフォーマンスモデルのみ、144Hzの液晶を搭載しています。ただ、144Hzの液晶の性能を活かすには、グラフィック性能がある程度高くなくてはならないため、GeForce GTX 1660Ti Max-Qを搭載したパフォーマンスモデルがいいと思います。

 

動画編集をするならGTX 1660Ti Max-Qモデル

動画編集をする場合も、GTX 1660Ti Max-Qを搭載したモデルがおすすめです。動画編集ソフトは高いグラフィック性能が必要とされるので、このクラスのGPUがいいと思います。また、できれば色域が比較的広い4K液晶を搭載したクリエイターモデルがいいと思います。ただ、FHD液晶の色域も当サイトの計測で約90%はあったので、色合いをあまり気にしないのであれば、パフォーマンスモデルでもいいと思います。

 

画像編集をするなら4K液晶モデル

画像編集をするなら、4K液晶を搭載したクリエイターモデルがおすすめです。粒状感の無い綺麗な画面で、デジタル写真を確認できます。なお、色域は、当サイトの計測でsRGBカバー率96.0%となっており、Webコンテンツ用のRAW現像、画像編集などに使えると思います。ただし、Adobe RGBをカバーするような色域はないため、印刷用に編集する方や、Adobe RGB環境でデバイスを統一したい方などには不向きです。

 

Pavilion Gaming 15(AMD)のラインナップ

Pavilion Gaming 15のAMDプロセッサー搭載モデルは、「Ryzen 7 3750H」または「Ryzen 5 3550H」が搭載されています。インテルモデルで搭載できるプロセッサーと性能を比較すると下表のようになります。この中ではCore i7-9750Hが最も高性能です。他の3つのプロセッサーは、マルチコア性能はそこまで大きな差はありませんが、シングルコア性能はCore i5-9300Hが良くなっています。

CPU性能の目安
CINEBENCH R20 マルチコア
Core i7-9750H 2416
Core i5-9300H 1843
Ryzen 7 3750H 1809
Ryzen 5 3550H 1706
CINEBENCH R20 シングルコア
Core i7-9750H 449
Core i5-9300H 423
Ryzen 7 3750H 367
Ryzen 5 3550H 368

 

AMDモデルは次のようなラインナップになっています。

HP Pavilion Gaming 15-ec0000シリーズ
ベーシック
モデル
スタンダード
プラスモデル
パフォーマンス
モデル
Ryzen 5 3550H Ryzen 7 3750H
FHD FHD 144Hz
8GBメモリ 16GBメモリ
GTX 1050 GTX 1650
1TB HDD 128GB SSD
+1TB HDD
256GB SSD
+1TB HDD
77,200円~ 90,900円~ 109,000円~
※価格は2020年2月6日時点

 

「ベーシック モデル」は、最も安いですが、ストレージがHDDという点がデメリットです。せめて、Optaneメモリーを追加して欲しかったです。M.2スロットが空いているので、M.2 SSDを追加し、OSをコピーできるなら、いいかもしれません。

「スタンダード プラスモデル」はSSDの容量が128GBしかない点が気になりますし、グラフィック性能もそれほど高くはありません。

「パフォーマンス モデル」は、144Hz液晶を搭載している点が特徴ですが、GTX 1650のグラフィックスで高いフレームレートを出すのはなかなか難しいと思います。また、ゲームによっては、Ryzen 7 3750Hがボトルネックにならないか心配です。ややバランスの悪い構成のような気もしますが、安いGTX 1650搭載PCをお探しの方にはいいかと思います。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 スペックは十分です。通常はFHD液晶でいいと思いますが、4K液晶搭載モデルなら、4K動画もそのままの解像度で視聴できます。スピーカーもまずまずです。
RAW現像
画像編集
CPU性能は十分です。前述の通り、4K液晶を選択すれば、Webコンテンツ用のRAW現像・画像編集に適しています。印刷用等には適しません。
動画編集 クリエイターモデルなら快適に動画編集できるでしょう。
ゲーム エントリー向けではありますが、外部グラフィックスを搭載しているためゲームも比較的快適です。

 

ゲームベンチマーク

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。

GeForce GTX 1660Ti Max-Qの場合は、グラフィック品質を高めにしても、60fps前後の平均フレームレートが出るゲームが多いです。

GeForce GTX 1050のグラフィックスは、中程度の重さに分類したゲームなら快適に動くでしょう。また、Core i5-9300HとRyzen 5 3550Hの両方のCPUでテストしましたが、どちらもフレームレートはほぼ変わりませんでした。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
  Core i7-9750H
GTX 1660Ti
Core i5-9300H
GTX 1050
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
1920x1080 軽量品質 9449 / 94 fps 4431 / 44 fps 4591 / 45 fps
標準品質 7414 / 74 fps 3411 / 34 fps 3627 / 36 fps
高品質 5638 / 56 fps 2497 / 24 fps 2472 / 24 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 81 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
GTX1660Ti 62 fps
RTX 2060 61 fps
GTX 1660Ti Max-Q 56 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 39 fps
GTX1050Ti 26 fps
Core i5-9300H
GTX 1050
24 fps [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
24 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
  Core i7-9750H
GTX 1660Ti
Core i5-9300H
GTX 1050
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
1920x1080 最低 79 fps 49 fps 46 fps
69 fps 33 fps 31 fps
最高 62 fps 26 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 88 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1660Ti 65 fps
GTX 1660Ti Max-Q 62 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 45 fps
GTX 1050Ti 30 fps
GTX 1050 26 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
  Core i7-9750H
GTX 1660Ti
Core i5-9300H
GTX 1050
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
1920x1080 標準(ノート) 15880 / 132 fps 11036 / 82 fps 10418 / 78 fps
高(ノート) 14218 / 109 fps 9383 / 65 fps 9113 / 64 fps
最高品質 12652 / 88 fps 6690 / 45 fps 6831 / 46 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 110 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 95 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX 1660Ti Max-Q 88 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 64 fps
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
46 fps [レビュー機で計測]
Core i5-9300H
GTX 1050
45 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
  Core i7-9750H
GTX 1660Ti
Core i5-9300H
GTX 1050
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
1920x1080 低品質 89 fps 46 fps 46 fps
高品質 77 fps 39 fps 39 fps
最高品質 70 fps 35 fps 36 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 84 fps
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1660Ti Max-Q 70 fps [レビュー機で計測]
GTX 1650 55 fps
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
36 fps [レビュー機で計測]
Core i5-9300H
GTX 1050
35 fps [レビュー機で計測]
※ノート用グラフィックスのみで比較
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
  Core i7-9750H
GTX 1660Ti
Core i5-9300H
GTX 1050
Ryzen 5 3550H
GTX 1050
1920x1080 最高品質 19670
(すごく快適)
15872
(すごく快適)
12443
(すごく快適)
※約5500で60fps

 

他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

液晶ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

本製品は、FHD液晶(60Hz)、FHD液晶(144Hz)、4K液晶の3種類があり、今回は、FHD液晶(60Hz)、4K液晶の特性を紹介します。

FHD(60Hz)液晶

まずCore i5-9300Hモデルに搭載されていた液晶について掲載します。

FHD液晶は、良くも悪くも普通の液晶です。高リフレッシュレート液晶ではないので、本格的なゲームユーザーには物足りないと思います。詳細は下のタブをクリックして下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は89.7%、sRGB比は99.0%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ青と緑の発色がやや強いですが、わずかですのでほとんど気になりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

最大輝度でもフリッカーが発生しています。気にならない方がほとんどだとは思いますが、人によっては眼が疲れるかもしれません。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約67msでした。計測毎にばらつきがあるので、3回計測した平均値を求めています。

他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の遅延は、"普通~わずかに速い"かなと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は3フレーム前の残像が表示されていました。残像はわずかに強めです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

FHD(60Hz)液晶 その2

Ryzen 5 3550Hモデルに搭載されていた液晶は、上の液晶とはパネルが違うようでしたが、特性はそれほど大きくは変わりません。詳細は下のタブをクリックして下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は91.2%、sRGB比は98.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、明部になるにつれ青と緑の発色がやや強いですが、わずかですのでほとんど気になりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはほぼ感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

こちらはフリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約68msでした。上と同様で"普通~わずかに速い"遅延かなと思います。

 

残像

「UFO Test」は、こちらも3フレーム前の残像が表示されていました。残像はわずかに強めです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

4K液晶

4K液晶は、解像度が高く、色域も広いですが、残像が強くあまりゲーム向きではありません。4K液晶搭載モデルは「クリエイターモデル」というモデル名が付いていますが、その名の通りクリエイター向けとなっています。詳細は下のタブをクリックして下さい。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.0%、sRGB比は104.7%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線を確認すると、やや寒色系の画面であることが分かりますが、わずかですのでほぼ気になりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは若干ありますが、それほど気になりません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、今回確認した限りではフリッカーは感じませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

FHD液晶と同様に、キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約83msでした。こちらも3回計測した平均値を求めています。

他の一般的なノートPCも80ms前後が多かったので、本製品の遅延は普通かなと思います。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は4フレーム前の残像が表示されていました。残像はやや強めです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは 約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。おかしいキー配列も特にありません。普通に打てると思います。

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。ただ、クリックボタンが、「遊び」のような部分が多く、1回押しただけなのに2回クリックしたような感覚になり、あまり押しやすいとは言えません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは側面が白なので綺麗に見えます。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、高い処理性能です。ただ、Core i7-9750Hは、他の機種で計測したときよりもやや低めのスコアでした。その代わりCPU温度は問題ない範囲となっています。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-9750H
Core i5-9300H
Ryzen 5 3550H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-9980HK 3552
Core i9-9880H 3023
Core i7-9750H 2640 [他の機種で計測]
2416 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 1863 [他の機種で計測]
1843 [レビュー機で計測]
Ryzen 7 3750H 1809
Ryzen 5 3550H 1706 [レビュー機で計測]
Core i7-10510U 1459
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
Celeron 3867U 294
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
※Ryzen 7 3750Hのスコアはcpu-monkeyのサイトを参照しています

 

グラフィックス

グラフィックスは、GTX 1050、GTX 1650、GTX 1660Ti Max-Qのラインナップです。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce GTX 1660Ti Max-Q

Core i5-9300H、GeForce GTX 1050

Ryzen 5 3550、GeForce GTX 1050
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
デスクトップ用RTX 2080 10674
ノート用RTX 2080 9456
デスクトップ用RTX 2070 8605
ノート用RTX 2080 Max-Q 8068
ノート用RTX 2070 7778
デスクトップ用RTX 2060 7417
ノート用RTX 2070 Max-Q 7216
ノート用RTX 2060 5686
ノート用GTX 1660Ti 5667
ノート用GTX 1660Ti Max-Q 5030 [レビュー機で計測]
ノート用GTX 1650 3523
ノート用GTX 1050Ti 2201
ノート用GTX 1050 2117 [レビュー機で計測:Ryzen 5 3550H]
1749 [レビュー機で計測: Core i5-9300H]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

各グラフィックスのスペックは次の通りです。Core i5-9300Hを搭載したモデルと、Ryzen 5 3550Hを搭載したモデルのGeForce GTX 1050はやや仕様が異なりました。

  • GTX 1660Ti Max-Q
  • GTX 1050
    (Core i5-9300H)
  • GTX 1050
    (Ryzen 5 3550H)
GeForce GTX 1660Ti Max-Q
GeForce GTX 1050
GeForce GTX 1050

 

ストレージ

ストレージにPCIe-NVMe SSDを搭載すると体感速度がかなり上がり快適です。HDD+Optaneメモリーの構成も、キャッシュに無いときの読み込み速度はHDD並みですが、トータルとしては割と快適です。ノート用HDDは遅いため、HDDのみだといくら高性能のCPUを搭載していても、ストレスを感じるときが多いです。

  • M.2 NVMe SSD
  • HDD + Optane
  • HDD
ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
256GB M.2 NVMe SSD
ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
1TB HDD + Optaneメモリー
ストレージ性能の目安
~ CrystalDiskMark Seq Q32T1 Read [MB/s] ~
1TB HDD
他のストレージとの比較(Seq Q32T1 Read [MB/s] )
PCIe SSD 3230 [レビュー機で計測]
HDD + Optaneメモリー 946 [レビュー機で計測]
SATA SSD 550
HDD 100 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれたストレージ以外は、他のPCで計測した代表値です

 

SDカード

SDカードスロットの速度は普通です。

CrystalDiskMark 6(SDカード)
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

実際のソフトで計測した処理時間

次に、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i5-9300Hのモデルはメモリが8GBであったため、現像時間が遅いです。Ryzen 5 3550Hのモデルは、メモリが8GBだったためかなり遅いですが、32GBメモリへ換装したところ8GBのときよりは速くなりました。ただ、それでも遅い方です。

Core i7-8700
32GBメモリ
71秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U
16GBメモリ
130秒
Core i5-9300H
8GBメモリ
140秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3550H
32GBメモリ/HDD
144秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3550H
8GBメモリ/HDD
253秒 [レビュー機で計測]
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proの書き出しもそれほど速くはありません。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070
45秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
46秒 [レビュー機で計測]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1650
69秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1050
127秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U/16GB
GeForce MX250
147秒
Ryzen 5 3550H/32GB
GTX 1050
152秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3550H/8GB
GTX 1050
171秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8650U/16GB
Intel UHD 620
473秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

Ryzen 5 3550Hのx265でのエンコードが、他と比べて遅いです。

  Core i7-9750H Core i5-9300H Ryzen 5 3550H
x265でエンコード (※1) 16分35秒 21分26秒 30分07秒
NVENCでエンコード (※2) 1分08秒 1分21秒 1分32秒
QSVでエンコード (※3) 3分02秒 3分34秒 1分41秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間

Core i7-9750Hを搭載した他のPCよりもやや遅いです。

Core i7-8700 12分27秒
Core i7-9750H 15分37秒 [他のPCで計測]
16分35秒 [レビュー機で計測]
Core i5-9300H 20分55秒
21分26秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 5 3550H 30分07秒 [レビュー機で計測]
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

Core i7-9750Hのx265エンコード時のCPUクロックの推移です。ターボブースト後、持続可能なCPUクロックに落ち着いてからは、安定した動作です。Core i5-9300H、Ryzen 5 3550Hは省略します。

Core i7-9750H

 

質量のチェック

質量は次の通りです。15型のゲーミングノートとしては普通の質量です。ACアダプターは、GTX 1050モデルのほうが軽くなっています。

質量
  インテルモデル AMDモデル
GTX 1050 GTX 1650 GTX 1660Ti GTX 1050 GTX 1650
(1) PC本体(仕様値) 約2.275kg 約2.310kg 約2.355kg 約2.01kg 約2.08kg
(2) PC本体 2.274kg 2.351kg 2.014kg
(3) ACアダプター 413g 638g 455g
(2)と(3)は当サイトによる実測値です

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

当サイトで確認したところ、バッテリー容量は52.5Whでした。GeForce GTX 1660Tiモデルでの当サイトのバッテリー駆動時間の計測値は下表の通りで、やや短めです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) MobileMark 2014測定方法 最大9時間
(2) 動画再生時
(3) PCMark 8 Work テスト 3時間19分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。今回は、Core i7-9750H 、GeForce GTX 1660Ti、4K液晶のモデルでの計測結果を掲載します。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

普通の温度だと思います。

各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※FF14ベンチ実行時の温度は、温度が高めになる最後のシーン

 

エンコード時のCPU温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。70℃台で推移しており、問題ないと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。こちらも70℃台で推移しており、問題ないと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボード面は熱くなりますが、パームレスト部分はそんなに熱くはなりません。ゲーミングノートとしてはやや低めの温度だと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般向けのノートPCと比較すると、高い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Pavilion Gaming 15の外観写真です。

ゲーミングノートによくある派手なデザインではなく、シンプルで落ち着いたカラーです。ゲーム以外の用途で使っても、変に目立つことはないでしょう。

 

天板もシンプルです。

 

全体的に落ち着いたデザインですが、スピーカー周りはジオメトリックデザインにするなどのこだわりがあります。スピーカーの音質は、勝手に点数をつけると、10点満点で5~6点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

インテルモデルの右側面には、ヘッドフォン/マイクコンボポート、USB3.1ポートが2つあります。左側面には、HDMI、USB3.1、有線LAN、USB Type-C、SDカードスロットがあります。

 

AMDモデルのインターフェースは、下図のように配置が異なります。USBポートも1つ少なくなり、左側面のUSBポートはUSB2.0となります。また左側面の電源ポートがやや斜めになっている場所になるので、少し挿しづらいです。

 

底面です。2つのファンが見えます。今回、底面カバーが開けづらかったのと、貸出機ということもあり、内部の画像は撮影していません。

 

Ryzen 5 3550H、GeForce GTX 1050モデルの底面カバーを取り外したときの画像です。冷却ファンは2つで、CPUおよびGPU兼用です。

インテルモデルの底面カバーは開けていません。ポートの配置が違うことから、内部もやや異なる可能性があります。

 

メモリは2スロットです。試しに16GBx2へ換装してみましたが、問題ありませんでした。

 

搭載されていた2.5インチハードディスクです。

 

M.2 スロットもあります。

 

バッテリー容量は52.5Whです。

 

ACアダプターの画像です。容量は、GeForce GTX 1050のモデルが135W、GTX 1650のモデルが150Wで、GeForce GTX 1660Tiのモデルが200Wです。

200WのACアダプター
135WのACアダプター

 

まとめ

以上が、Pavilion Gaming 15(2019年モデル)のレビューです。

高めの性能、シンプルなデザイン、安い価格で、多くの用途で使用できるノートPCです。どちらかと言えば、初心者のゲーマーやクリエイターが使うエントリーモデルといった位置づけですが、最上位モデルは高いスペックなので、中級者のユーザーも使えると思います。

グラフィックスはGeForce GTX 1050 ~ GTX 1660Ti Max-Q、液晶はFHD液晶の他に、144 Hz液晶および4K液晶がラインナップされているので、目的に応じて構成を変えることが可能です。ゲーム、動画編集、写真編集、プログラミングなど、多くの用途で使えると思います。

AMDモデルは中途半端なモデルばかりで、あまりおすすめはしません。インテルモデルを購入したほうが無難だと思います。

ゲーマーやクリエイターの入門機

Pavilion Gaming 15(2019年モデル)

特徴

  • GTX 1050 ~ GTX 1660Ti Max-Qのグラフィックス
  • 4K液晶や、144Hz液晶もあり
  • 多くの用途で使えるシンプルなデザイン

こんなあなたに

  • これからゲームをはじめるユーザー
  • これから動画編集や画像編集をはじめるユーザー
  • 少し高めのスペックのノートPCが欲しい方
インテルはこちら AMDはこちら

 

 

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