HP Pavilion Gaming 15(2020年モデル)の実機レビュー

更新日:2020年11月12日

後継モデルをレビューしました。詳細はこちら

↓↓↓↓↓↓

HP Pavilion Gaming 15(2021年モデル)のレビュー

【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】

CPU Core i7-10750H
Core i5-10300H
Ryzen 7 4800H
Ryzen 5 4600H
GPU GTX 1650 / 1650Ti /
1660Ti Max-Q
メモリ 16GB
ストレージ 256GB SSD + 1TB HDD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD IPS 非光沢 144Hz
質量 約2.08kg~
バッテリー 最大 約8時間
価格[税別] 9万円台~
エントリー向けゲーミング/クリエイターPC

Pavilion Gaming 15は、これからゲームや動画編集などをしてみたいと考えているユーザーに最適なエントリー向けのゲーミング/クリエイターPCです。

ディスプレイは、144Hzに対応し、色域も比較的広めなので多くの用途で使えます。

GeForce GTX 1650モデルなら9万円台(税別)、GTX 1660Ti Max-Qモデルも、下のクーポンを使用すれば11万円台(税別)と安いです。

インテルモデルとAMDモデルがありますが、AMDモデルはGeForce GTX 1650搭載機のみなのが残念です。

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i5-10300H、16GBメモリ、GeForce GTX 1650

 

 

当サイト向け特別クーポンで安く購入可能

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目次

お忙しい方は、「HP Pavilion Gaming 15の特徴」のみお読みください。

 

Pavilion Gaming 15の特徴

144Hz・広めの色域の液晶を搭載

Pavilion Gaming 15の2020年モデルは、144Hzの高リフレッシュレートかつ色域が広めの液晶を搭載しています。当サイトの計測ではsRGBカバー率は95.4%です。ゲームにも画像・動画編集などにも使える液晶です。

広めの色域

 

最下位モデルも16GBメモリを搭載

Pavilion Gaming 15は、GeForce GTX 1650を搭載したモデルがあります。このエントリー向けグラフィックスを搭載した多くのモデルは、メモリが8GBであることが多いですが、本製品は16GBと多めの容量です。ゲームなら8GBでも足りるかもしれませんが、多くのアプリを起動して仕事用としても使ったり、画像編集ソフトなどを使ったりする場合、16GBあったほうがいいです。

16GBメモリを搭載

 

99,900円からと低価格

Pavilion Gaming 15は、インテルモデルとAMDモデルがあり、それぞれ下表のようなラインナップになっています。Core i5-103000Hを搭載したモデルなら99,900円(税別)と非常に安いです。

特にコストパフォーマンスが高いのが、Core i7-10750HおよびGTX 1660Ti Max-Qを搭載したモデルで、7%OFFになるこちらのクーポンを使えば、119,040円(税別)です。このグラフィックスを搭載してこの価格は、他社ではなかなかありません。

AMDモデルはリニューアルされたばかりでまだ高いです。もう少し待てばお手頃な価格に下がるのではないかと思います。

インテルモデル(HP Pavilion Gaming 15-dk1000シリーズ)
スタンダード
モデル
パフォーマンス
モデル
ハイパフォーマンス
モデル
Core i5-10300H Core i7-10750H
GTX 1650 GTX 1650Ti GTX 1660Ti Max-Q
16GBメモリ / 256GB SSD + 1TB HDD
約 2.275kg 約 2.355kg
150W ACアダプター 200W ACアダプター
99,900円~ 118,000円~ クーポン適用後
119,040円~
※2020年8月13日時点の税別価格です
AMDモデル(HP Pavilion Gaming 15-ec1000シリーズ)
スタンダードプラスモデル パフォーマンスモデル
Ryzen 5 4600H Ryzen 7 4800H
GTX 1650
16GBメモリ / 256GB SSD + 1TB HDD
約 2.08kg
114,800円~ クーポン適用後
130,014円~
※2020年8月13日時点の税別価格です
CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Ryzen 7 4800H 3944
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Core i5-10300H 2106
グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
GTX 1660Ti Max-Q 5084
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494

 

初心者から中級者まで使えるゲーマー・クリエイター向けPC

以上のように、Pavilion Gaming 15は、エントリーからミドルクラスの性能のゲーミングPCで価格が抑えられており、かつ色域が広く、メモリも16GBあり、「これからゲームをしたい」、「これから動画編集をしたい」といった方におすすめの製品です。

初~中級者のゲーマーやクリエイター向け

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによって快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 スペックは十分です。ディスプレイも比較的色鮮やかで見やすいです。スピーカー音は普通です。
RAW現像
画像編集
CPUやグラフィックスの性能は、どのモデルを選んでも十分です。色域はsRGBカバー率が95.4%(当サイト計測)で、Webへ掲載する画像であれば十分使える広さです。
動画編集 動画編集もできるスペックです。ただし、RTX Studioには対応していません。色域も十分ありますが、DCI-P3をカバーするほどの広さはありません。
ゲーム エントリー向けではありますが、外部グラフィックスを搭載しているためゲームも比較的快適です。

 

ディスプレイのチェック

液晶ディスプレイのチェックです。

2020.11.12 追記
AMDRyzen 5 4600Hを確認したところ、sRGBカバー率が63.6%と低めでした。AMDモデルとインテルモデルとではパネルが異なるようです。また、インテルモデルでも同じパネルが搭載されるとは限りませんので、ご了承下さい。

144Hzの高リフレッシュレートでゲームに適しており、さらに色域が広めであるため動画編集や画像編集などにも使えます。最大輝度は、当サイトの計測では298cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域は比較的広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は95.4%、sRGB比は100.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青と緑色がやや強めに発色しています。デジタル写真の編集で使うならキャリブレーションツールで色補正したほうがいいかもしれません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきはややありますが、ほとんど気になりません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

輝度を0にしても、調光によるフリッカーは確認できませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約36msでした。計測毎にばらつきがあるので、3回計測した平均値を求めています。

他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、本製品の遅延は、少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されているのに対し、本製品の液晶は2倍以上のリフレッシュレートでも2フレーム前までの残像しか表示されていませんでした。残像は少なめだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーピッチは 約18.7×18.4mm、キーストロークは約1.5mmとなっています。軽いタッチで打てるキーボードです。個人的にはもう少ししっかりとした打鍵感が欲しいところですが、普通に打てるキーボードだとは思います。

タッチパッドの指の動かしやすさは普通です。ただ、クリックボタンが、「遊び」のような部分が多く、1回押しただけなのに2回クリックしたような感覚になり、あまり押しやすいとは言えません。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトは側面が白なので綺麗に見えます。


キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

CPUには、HシリーズのCoreプロセッサーを搭載し、高い処理性能です。

CINEBENCH R20
~ CPU性能の評価 ~
Core i5-10300H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 4900HS 4250
Ryzen 7 4800H 3944
Core i9-10980HK 3713
Core i7-10875H 3557
Ryzen 5 4600H 3260
Core i7-10750H 2965
Ryzen 7 4700U 2585
Core i7-10710U 2211
Ryzen 5 4500U 2180
Core i5-10300H 2106 [レビュー機で計測]
Ryzen 3 4300U 1637
Core i7-1065G7 1484
Core i5-1035G1 1424
Pentium Gold 5405U 516
Celeron N4100 459
Core m3-8100Y 434
Celeron 4205U 304
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※[レビュー機で計測]と書かれていないCPUは、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

おすすめはGeForce GTX1660Ti Max-Qですが、予算をかけられない方はGeForce GTX 1650でもいいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~

GeForce GTX 1650
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 2080Ti
12388
デスクトップ用
RTX 2080 SUPER
10674
デスクトップ用
RTX 2070 SUPER
9583
RTX 2080 9456
RTX 2070
SUPER
8322
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2080
SUPER Max-Q
7302
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5682
RTX 2060 Max-Q 5676
GTX 1660Ti Max-Q 5084
Radeon RX 5500M 4342
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3463 [レビュー機で計測]
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe SSDとHDDの両方を搭載しています。ただし、PCIe SSDの容量は256GBとそれほど多くありません。512GB PCIe SSDも選択出来たらよかったです。もしくは1TB HDDを512GB SSDなどに変更出来できれば良かったです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
256GB PCIe SSD
1TB HDD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe-NVMe SSD 1500 ~ 3600
2516 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 177
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです
※[レビュー機で計測]と書かれていないストレージは、他のPCで計測した代表値です

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルのフレームレートを掲載します。すべて同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。今回、144Hz液晶を搭載しているので、144 fpsくらいのフレームレートが望ましいですが、カジュアルにプレイしたいだけなら、60 fpsくらいでも構いません。

GeForce GTX 1650の場合、VALORANTなら高設定でも143 fpsと高めのフレームレートです。他のゲームは中程度までグラフィック品質を落とさないと144 fps前後には到達しませんが、60 fps前後でいいなら最高設定でも出ます。

GeForce GTX 1660Ti Max-Qについては、使ったことがないため分かりませんが、GeForce GTX 1660Tiよりも1~2割落ちたスコアになると思われます。

軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 低設定 118 fps
高設定 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2070 SUPER 163 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 144 fps
RTX 2070 138 fps
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 118 fps
RTX 2060 Max-Q 113 fps
GTX 1660Ti 113 fps
Radeon RX 5500M 82 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 66 fps [レビュー機で計測]
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
1920x1080 低設定 257 fps
高設定 143 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定
RTX 2070 SUPER 307 fps
RTX 2060 250 fps
Radeon RX 5500M 215 fps
GTX 1650 143 fps [レビュー機で計測]
※プラクティスモードで計測(マルチスレッドレンダリング有効)
軽い部類のゲーム
フォートナイト
1920x1080 低設定 176 fps
高設定 100 fps
最高設定 75 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 2070 SUPER 151 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 136 fps
RTX 2060 110 fps
Radeon RX 5500M 103 fps
GTX 1650Ti 78 fps
GTX 1650 75 fps [レビュー機で計測]
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 137 fps
92 fps
ウルトラ 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 2070 SUPER 167 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 163 fps
RTX 2080 160 fps
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2070 134 fps
RTX 2060 120 fps
RTX 2060 Max-Q 120 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
Radeon RX 5500M 86 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 66 fps [レビュー機で計測]
※トレーニングモードで計測
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

GeForce GTX 1650でも、グラフィック設定をやや下げれば60fps前後出るゲームが多いです。144fpsを目指すならGeForce GTX 1660Ti Max-Qを搭載したほうがいいでしょう。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 7082 / 70 fps
標準品質 5447 / 54 fps
高品質 3989 / 39 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2070 SUPER 88 fps
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 78 fps
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
RTX 2060 Max-Q 62 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX 1650 39 fps [レビュー機で計測]
Radeon RX 5500M 39 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 14784 / 115 fps
高(ノート) 13127 / 92 fps
最高品質 10110 / 68 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2070 SUPER 127 fps
RTX 2080 SUPER Max-Q 118 fps
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps
RTX 2060 99 fps
RTX 2070 Max-Q 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
RTX 2060 Max-Q 91 fps
Radeon RX 5500M 73 fps
GTX 1650Ti 73 fps
GTX1650 68 fps [レビュー機で計測]
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 17925(すごく快適)
※約5500で60fps
[以上のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
※グラフは、ノート用グラフィックスのみで比較しています
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです
※[レビュー機で計測]と書かれたグラフィックス以外は、他のPCで計測した代表値です

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

 

クリエイター向けソフトの使用感

以下、クリエイター向けソフトを使ったときの使用感や各種処理時間を掲載します。なお、上で記載した動作モードは「パフォーマンス」にして試しています。

Adobe Lightroom Classic CC(写真編集ソフト)

Lightroom

HP Pavilion Gaming 15でLightroomを使ってみましたが、快適です。

露出量の変更、彩度の変更、トーンカーブの変更、色温度の変更、スポット修正など、よく使いそうな現像処理を実行してみましたが、プレビュー画面にすぐに反映されました。

今回、そこまで高性能ではないCore i5-10300Hを搭載しているため、現像時間(下図)はCore i7-10750Hより時間がかかっていましたが、待てない時間ではありません。

ディスプレイの色域は、sRGBカバー率が100%なかったのは残念ですが、それでも95.4%あり、Web掲載用の現像なら十分使えます。ただし、印刷用の現像としては色域不足です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i5-10300H
16GBメモリ
90秒 [レビュー機で計測]
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください

 

Adobe Photoshop CC(画像編集ソフト)

Photoshop

Photoshopも快適に動作します。

「ぼかし」、「変形」、「広角補正」、「ゆがみ」などの各種フィルターを適用してみましたが直ぐに反映されます。また、「被写体を選択」、「オブジェクト選択ツール」、「コンテンツに応じた塗りつぶし」といった人工知能を用いた処理も、数秒で終わります。

何重にもレイヤーを重ねたWebサイトデザインも、特に重さを感じず使うことができます。

ディスプレイについてはLightroomでのコメントと同様です。

 

Adobe Premiere Pro CC(動画編集ソフト)

Premiere Pro

Premiere Proも快適です。

4K動画について、カット編集、テロップ入れ、トランジションの追加、Lumetriカラーによるカラー補正、グリーンバックを使ったクロマキー合成などを行ってみましたが、非常にスムーズに動作していました。

インからアウトのレンダリング、ワープスタビライザー、最終書き出しといった、時間のかかる処理もまずまず高速です。Core i7-10750H、GeForce GTX 1660Ti Max-Qの構成にすれば、もっと速くなるでしょう。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i9-10980HK/16GB
GeForce RTX 2070 SUPER
4分04秒
Core i9-10980HK/32GB
GeForce RTX 2080 S Max-Q
4分18秒
Core i7-10875H/16GB
GeForce RTX 2060
4分50秒
Core i7-10750H/16GB
GeForce RTX 2060
4分51秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650Ti
5分18秒
Core i5-10300H/16GB
GeForce GTX 1650
5分25秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10750H/16GB
GeForce GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK/16GB
Radeon Pro 5500M(8GB)
8分15秒 (MacBook Pro 16インチ)
Core i7-1068NG7/32GB
Intel Iris Plus
19分35秒
Core i7-1060NG7/16GB
Intel Iris Plus
26分57秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
※[レビュー機で計測]と書かれていないものは、他のPCで計測した代表値です

 

TMPGEnc Video Mastering Works 7(動画変換/編集ソフト)

TMPGEnc Video Mastering Works

エンコード時間に関しては、今回、Core i5-10300Hであったこともあり、そこまで速くはありません。Core i7-10750Hにすれば、もっと速く終わるでしょう。

CPUクロックも、ターボ―ブースト期間が終わってからは一定で動作しており、サーマルスロットリングによってクロックがダウンしている様子もありませんでした。

NVENCにも対応し、こちらも非常に高速です。

TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間
  エンコード時間
x265でエンコード (※1) 19分01秒
QSVでエンコード (※2) 3分10秒
NVENCでエンコード (※3) 1分02秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
※3 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
x265でのエンコード時間
Ryzen 9 4900HS 10分55秒
Ryzen 7 4800H 11分00秒
Core i9-10980HK 11分11秒
Core i7-10875H 11分54秒
Ryzen 5 4600H 13分10秒
Core i7-10750H 13分29秒
Ryzen 7 4700U 15分44秒
Core i5-10300H 19分01秒 [レビュー機で計測]
Core i7-10710U 19分05秒
Ryzen 5 4500U 19分49秒
Ryzen 3 4300U 25分22秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Core i3-10110U 42分20秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード中のCPUクロックと電力
左上:CPUクロック、右下:電力

 

質量のチェック

質量は次の通りです。15型のゲーミングノートとしては普通の質量です。

質量
  インテルモデル AMDモデル
GTX 1650 GTX 1650Ti 1660Ti Max-Q GTX 1650
(1) PC本体(仕様値) 約 2.275kg 約 2.355kg 約 2.08kg
(2) PC本体 2.307kg
(3) ACアダプター 453g
(2)と(3)は当サイトによる実測値です

 

バッテリー駆動時間のチェック

HP Pavilion Gaming 15のバッテリー駆動時間のチェックです。

当サイトで確認したところ、バッテリー容量は52.5Whでした。ゲーミングノートPCとしては普通の容量です。

バッテリー容量

 

GeForce GTX 1650モデルでの当サイトのバッテリー駆動時間の計測値は下表の通りで、やや短めです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  インテルモデル AMDモデル
GTX 1650
GTX 1650Ti
1660Ti Max-Q Ryzen 5 Ryzen 7
(1) MobileMark 2014測定方法 最大8時間 最大7時間 最大8時間 最大5.5時間
(2) 動画再生時 4時間45分
(3) PCMark 8 Work テスト 2時間25分
(4) PCMark 10 Battery (Gaming)
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

普通の動作音です。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。80℃前後で推移しており、問題ない範囲だと思います。

CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。60℃台で推移しており、問題ないと思います。

GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

高い負荷をかけると、もちろん表面温度は上がりますが、他のノートPCと比べると、それほど高い温度ではありません。快適にゲームができるでしょう。ただし、今回、低めの構成ですが、Ryzen 7 4800HやGeForce GTX 1660Ti Max-Qなどを搭載したモデルは、もう少し高めの温度になると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般向けのノートPCと比較すると、高い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Pavilion Gaming 15の外観写真です。

ゲーミングノートによくある派手なデザインではなく、シンプルで落ち着いたカラーです。ゲーム以外の用途で使っても、変に目立つことはないでしょう。

 

天板もシンプルです。

 

全体的に落ち着いたデザインですが、スピーカー周りはジオメトリックデザインにするなどのこだわりがあります。スピーカーの音質は、勝手に点数をつけると、10点満点で5~6点といったところです(音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

 

液晶を閉じたときの画像です。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

インテルモデルの右側面には、ヘッドフォン/マイクコンボポート、USBポートが2つあります。左側面には、HDMI、USB、有線LAN、USB Type-C、SDカードスロットがあります。

 

AMDモデルのインターフェースは、下図のように配置が異なります。USBポートも1つ少なくなり、左側面のUSBポートはUSB2.0となります。また左側面の電源ポートがやや斜めになっている場所になるので、少し挿しづらいです。

 

底面の画像はこちらです。

 

インテルモデルの底面カバーを取り外したときの画像です。冷却ファンは2つあり、背面のみから排気します。

 

メモリは2スロットです。

 

M.2 SSDは換装できると思います。

 

搭載されていた2.5インチハードディスクです。ここを、Amazonなどで安いSSDを購入して換装するのも面白いと思います。最近、1TB SSDが1万円程度で販売されています。

 

ACアダプターの画像です。下図のACアダプターの容量は150Wですが、上位モデルでは200WのACアダプターが付属しているケースもあります。

150WのACアダプター

 

まとめ

以上が、Pavilion Gaming 15(2020年モデル)のレビューです。

高めの性能、シンプルなデザイン、安い価格で、多くの用途で使用できるノートPCです。どちらかと言えば、初心者のゲーマーやクリエイターが使うエントリーモデルといった位置づけですが、最上位モデルは、中級者のユーザーも使えると思います。

ディスプレイはFHD 144 Hz液晶となっており、ゲーム、動画編集、写真編集、Webデザイン、プログラミングなど、多くの用途で使えると思います。

デザインもシンプルで、変な派手さはなく、どこでも使えるPCだと思います。

エントリー向けゲーミング/クリエイター向けノートPCとしては、おすすめの機種です。

 

ゲーマーやクリエイターの入門機

Pavilion Gaming 15(2020年モデル)

特徴

  • GTX 1650 ~ GTX 1660Ti Max-Qのグラフィックス
  • 144Hz対応のディスプレイ
  • 安い価格

こんなあなたに

  • これからゲームをはじめるユーザー
  • これから動画編集や画像編集をはじめるユーザー
  • 少し高めのスペックの仕事用ノートPCが欲しい方
インテルはこちら AMDはこちら

 

 

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