デル Alienware X17 R1 / R2の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-11800H
Core i9-11980HK
Core i7-12700H
Core i9-12900HK
GPU RTX 3060 / 3070 /
3080 / 3080 Ti
メモリ 最大64GB DDR5
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 165Hz / 360Hz
4K 120Hz
質量 約2.96~3.2kg
バッテリー 87Wh
価格[税込] 26万円台~
宇宙最強ゲーミングノート

Alienware X17 R1 / R2は、薄型でスタイリッシュなボディと、高い性能が特徴的な、17.3型のゲーミングノートPCです。

デザイン性の高い薄型ボディは、ライティング時に特に人の目を引きます。

このボディに、最大で、第12世代Core i9-12900HK、RTX 3080 Ti、DDR5メモリという最新のハイエンドな構成を搭載できるのは驚きです。

薄型のボディですが、クアッドファン設計などにより、高い性能を十分に引き出すことができています。

価格は安くありませんが、プレミアムなゲーミングノートPCが欲しい方には、満足度の高い機種となりそうです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-11980HK、GeForce RTX 3080 Laptop 16GB、32GBメモリ

 

 

目次

お忙しい方は、「Alienware X17 R1 / R2の特徴」のみお読みください。

 

Alienware X17 R1 / R2の特徴

高性能&スタイリッシュ

Alienware X17 R1 / R2は、最大でCore i9-12900HK + RTX 3080 Tiという、現時点のゲーミングノートPCではハイエンドクラスとなる構成を選択できるゲーミングノートPCです。しかも、このハイスペック構成を、約20.9mmと薄型で、スタイリッシュなボディに搭載できるのが大きな特徴です。

ボディのデザイン性も高く、他のゲーミングノートPCとは一線を画しています。

薄型でスタイリッシュなボディ

 

薄暗い場所でライティングした時の姿は、さらにかっこいいです。電源ボタンや、天板のエイリアンマークが光りますし、キーボードや、背面のリングライティングも自分の好みのカラーに設定することができます。

なお、下の画像ではタッチパッドも光っていますが、ライティングが可能なAlienFXタッチパッドを搭載しているのは、GeForce RTX 3080搭載モデルのみです。

ライティング

 

RTX 3080の最大グラフィックスパワーは165W

Alienware X17 R1 / R2には、外部グラフィックスにGeForce RTX 3060~RTX 3080 Tiを搭載したモデルがあります。

今回は、Alienware X17 R1のRTX 3080搭載モデルをチェックしました。RTX 3080の最大グラフィックスパワーは165Wと高い設定になっていました。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

最大グラフィックスパワー165Wというのは、RTX 3080の中ではトップクラスの高い設定となります。3DMark Time Spyの結果を確認しても、ゲーミングノートPCとしてはハイクラスのスコアが出ていました。

なお、Alienware X17 R1の搭載するRTX 3070は、最大グラフィックスパワー140Wなので、こちらも高めの設定となっており、ミドルハイクラスのゲーミング性能が期待できそうです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 8GB 175W 12797
RTX 3080 16GB 165W 11879
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルハイ RTX 3070 145W 10259
RTX 3070 140W 10027
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
ミドルレンジ RTX 3060 130W 8397
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 65W 6450
エントリー RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

クアッドファン設計

Alienware X17 R1 / R2は、最大でCore i9-12900HK + GeForce RTX 3080 Tiというハイエンドな構成を選択できますが、ボディの厚みが20.9mmとスリムなボディで、パフォーマンスを十分発揮するためには、高い冷却性能が必要です。

今回は、Core i9-11980HK + RTX 3080の構成でチェックしましたが、最大グラフィックスパワーが165Wと高く、期待通りの高いゲーミング性能でありながら、ゲーム時のCPU・GPU温度は問題のない範囲に収まっていました。

下の画像のような4つの冷却ファンにより、効果的に冷却できているように思います。これは、特許出願中の技術で、独立制御されたクアッドファン構成となっています。ただ単に、4つのファンで冷やすだけでなく、二重対向ファンを搭載し、シャーシ内の熱い空気を循環させて、効率よく冷却できるようになっています。

さらに、Alienware X17 R1 / R2の、RTX 3070 / 3080 / 3080 Tiを搭載したモデルでは、伝熱素材にガリウムシリコンのエレメント31を採用することで、さらに冷却性能を高めているようです。

4つの冷却ファンを搭載

 

広色域の4K液晶も選択可能

Alienware X17 R1 / R2では、下記のような液晶を選択できます。

Alienware X17 R1で選択できるディスプレイ

・FHD、165Hz、sRGB 100%
・FHD、360Hz、G-SYNC & Advanced Optimus、sRGB 100%
UHD 4K、120Hz、100% Adobe RGB

Alienware X17 R2で選択できるディスプレイ

・FHD、165Hz、G-SYNC & Advanced Optimus、sRGB 100%
・FHD、360Hz、G-SYNC & Advanced Optimus?(※1)、sRGB 100%

※2022年2月7日時点で選択できるディスプレイのみ掲載しています
※1 仕様表によっては「なし」と書かれています

 

eスポーツタイトルのような軽めのゲームを、高いフレームレートでプレイしたい場合は、FHD 360Hz液晶を選択するといいでしょう。

 

Alienware X17 R1では、UHD 4K液晶も選択できます。100% Adobe RGBクラスと広色域なので、色鮮やかな映像でゲームの世界に没入することができます。さらには、高画質の写真の編集や、動画編集といったクリエイティブな作業にも使用できるでしょう。

広色域の4K液晶も選択可能

 

デュアルSSD構成が可能

Alienware X17 R1 / R2は、下の画像のように、M.2スロットを2基備えています。

そのため、シングルSSD構成で購入して、後から自分でSSDを増設することもできます。ただし、M.2の空きスロット用の放熱板はついていませんでした。自分でストレージの増設を行う場合は、放熱板をつけるなど、熱対策をした方がいいと思います。なお、これらの作業は自己責任となりますので、ご注意ください。

2基のM.2 スロット

 

自分でストレージの増設をするのが不安な場合は、購入時のカスタマイズでデュアルSSD構成を選択しておくといいでしょう。

デュアルSSD構成も選択可能

 

メモリの換装も可能

Alienware X17 R1 / R2は、メモリスロットを2つ備えています。

兄弟機種のAlienware X15は、オンボードメモリで、メモリの換装ができませんが、Alienware X17 R1 / R2は、購入後もメモリの換装が可能です。

なお、インテルの第12世代Coreを搭載した、Alienware X17 R2では、DDR5-4800メモリを搭載しているのも特徴となっています。

スロットメモリ

 

Alienware X17 R1 / R2の違い

Alienware X17 R1 / R2は、基本的に同じボディとなり、Alienware X17 R1は第11世代Coreを搭載、Alienware X17 R2は第12世代Coreを搭載しています。

現時点で販売されているモデルでは、下表のような違いがあります。

Alienware X17 R1では、広色域の4K液晶も選択できるので、クリエイター向けソフトも使いたい方は、こちらの方がいいかもしれません。だだし、日本語キーボードが選択できなくなっており、英語キーボードしかありません。RTX 3070搭載モデルでも26万円台なので、価格とゲーミング性能のバランスがいいのは、Alienware X17 R1だと思います。

Alienware X17 R2は、現在FHD液晶しか選択できません。価格は高くなりますが、第12世代Core + DDR5メモリの構成なので、基本的なポテンシャルが高いです。また、最大でRTX 3080 Ti搭載モデルもあるので、ゲーミング性能の上限もこちらが上です。その他、搭載するキーボードを日本語と英語で選択できるのもメリットです。

Alienware X17 R1 / R2の相違
  [従来モデル]
Alienware X17 R1
[新モデル]
Alienware X17 R2
CPU Core i7-11800H
Core i9-11980HK
Core i7-12700H
Core i9-12900HK
GPU RTX 3070 / 3080 RTX 3060 / 3080 Ti
メモリ 最大64GB DDR4 最大64GB DDR5
液晶種類 FHD 165Hz
FHD 360Hz G-SYNC
UHD 4K 120Hz
FHD 165Hz G-SYNC
FHD 360Hz G-SYNC
キーボード Alienware AlienFX RGB CHERRY MX
メカニカルキーボード
(キー単位設定可能)- 英語
Alienware X-Series AlienFX RGB
薄型キーボード
(キー単位設定可能) – 日本語 /
Alienware AlienFX RGB CHERRY MX
メカニカルキーボード
(キー単位設定可能)- 英語
価格[税込] 26万円台~ 33万円台~
※2022年2月7日時点で販売されているモデルの比較

 

各用途の快適度

Alienware X17 R1 / R2 の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 4K液晶は広色域なので、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
インテルCPUを搭載し、Lightroom Classic CCを使用したRAW現像にかかる時間が短いです。搭載する液晶によって色域の広さは異なりますが、4K液晶であればAdobe RGB 100%クラスと広色域なのでDTPにも適しています。
動画編集 高性能のCPU・GPUの性能を十分引き出しており、動画編集や書き出しも快適に行えます。
ゲーム ミドルクラスからハイエンドクラスのゲーミング性能を備えています。FHD 360Hz液晶を搭載すると、動きの速いゲームもプレイしやすいです。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

今回は、Core i9-11980HK、GeForce RTX 3080 Laptopの構成で計測しています。動作モードは、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」モードで計測しています。

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

軽い部類のゲームでは、高画質設定でも120 fps以上出ていました。ゲームによっては200 fps以上出ているものもあるので、動きの速いeスポーツタイトルも快適にプレイできます。また、今回チェックした中では、重めのゲームでも、最高画質で60fps以上のフレームレートで安定してプレイできました。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 133 fps
オフ 93 fps
ウルトラ オフ 76 fps
自動 88 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 85 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3080 16GB 165W 76 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 145W 62 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3070Ti 105W 61 fps
RTX 3060 130W 54 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
RTX 3050 60W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 105 fps
オフ 95 fps
最大 オフ 79 fps
高性能 87 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB 165W 79 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 184 fps
101 fps
エクストリーム 85 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 16GB 165W 85 fps
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 113 fps
94 fps
ウルトラ 93 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 93 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 153 fps
標準品質 133 fps
高品質 104 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 104 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 48906 / 173 fps
32281 / 134 fps
ウルトラ 22482 / 112 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 175 fps
高(ノート) 165 fps
最高品質 149 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 16GB 165W 149 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 281 fps
高設定 216 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 247 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 165W 216 fps
RTX 3070 145W 185 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3070Ti 105W 164 fps
RTX 3060 130W 160 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3050Ti 60W 103 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
RTX 3050 60W 89 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 284 fps
高設定 261 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 408 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3080 16GB 165W 261 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3070 145W 246 fps
RTX 3060 130W 242 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3070Ti 105W 229 fps
RTX 3050Ti 60W 222 fps
RTX 3050 95W 211 fps
RTX 3050 60W 195 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PUBG:BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 239 fps
中型 218 fps
ウルトラ 212 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 165W 212 fps
RTX 3080 16GB 140W 186 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 135W 183 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3060 130W 170 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3060 110W 153 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 3050 95W 109 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
RTX 3050 65W 76 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 253 fps
高設定 145 fps
最高設定 120 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 23223(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

RTX 3080 Laptop 16GBを搭載し、最大グラフィックスパワーも165Wと高いため、重いゲームでも60 fpsを超える平均フレームレートでプレイできました。レイトレーシングをONにしてのゲームプレイにも適しています。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 87 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 78 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 85 fps
RTX 3080 8GB
※MSHybrid
135W 80 fps
RTX 3080 16GB 165W 78 fps
RTX 3080 16GB
ディスクリートモード
165W 74 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 145W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3070Ti 105W 71 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 140W 64 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 90W 61 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 65W 21 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度
品質
レイトレ DLSS 平均fps
1920x1080
最大
最大 高性能 67 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 130W 71 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 68 fps
RTX 3080 16GB 165W 67 fps
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3070Ti 105W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3070 145W 60 fps
RTX 3080 16GB 130W 58 fps
RTX 3060 130W 55 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3070 140W 45 fps
RTX 3060 75W 39 fps
RTX 3060 90W 26 fps
RTX 3060 90W 25 fps
RTX 3050Ti 60W 19 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Alienware X17 R1 / R2のディスプレイのチェックです。今回は、UHD 4K 120Hz液晶についてチェックします。

今回搭載されていたパネルは「B173ZAN」でした。

4Kの高解像度で、120Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。色域が広いので、クリエイティブな作業にも。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では416cd/m2と高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 93.5%
Adobe RGBカバー率 100%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤がわずかに強く発色していますが、各色ほぼ揃って1:1の直線となっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ややギラつきがありますが、それほど気にならないレベルです。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約39msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に120回フレームを表示するディスプレイで、1~2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Alienware X17のキーボードとタッチパッドのチェックです。

今回搭載しているのは、日本語配列のAlienFXキーボードです。

実測で、キーピッチは、横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは、約1.5mmでした。

主要キーのサイズは揃っています。矢印キーも大きいので、ゲームで矢印キーを使いやすいです。その代わり、右Shiftキーは通常のキーと同じサイズで、Enterキーの真下ではなく、左にずれて配置されています。

また、Enterキーの右側に、マイクやスピーカーのコントロールなどに使用するキーがもう一列配置されています。端になくても、Enterキーは大きいので打ち間違えることは少ないですが、Backspaceキーは打ち間違えることがあるかもしれません。

通常のタイピングにおいては、普通の打ちやすさのキーボードです。

なお、現時点では、Alienware X17 R1では、CHERRY MXメカニカルキーボード-英語のみとなっており、キー配置が異なります。Alienware X17 R2では、AlienFX RGB薄型キーボード-日本語がデフォルトとなっており、オプションでCHERRY MXメカニカルキーボード-英語を選択することもできます。

タッチパッドは、サイズは大きくありませんが、操作性は普通です。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトも付いています。

Alienware X17 R1のRTX 3080搭載モデルは、AlienFX タッチパッドを備えており、タッチパッドのライティングも可能でした。


バックライト

 

バックライトは、キー単位での設定が可能なRGB LEDライトなので、好みのライティングに設定することができます。


バックライトの設定画面

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Alienware X17 R1 / R2では、Alienware Command Centerを使用して動作モードを変更することができます。また、FN+F1で、動作モードを切り替えることも可能です。

ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。


Alienware Command Center

 

CPU

今回は、CPUにCore i9-11980HKを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコア、シングルコアともに十分高いスコアが出ていますが、最新の第12世代CoreであるCore i7-12700Hの方が性能が高いです。

ゲーム時に著しくフレームレートがアップすることはありませんが、CPU性能を重視するのであれば、第12世代Coreを搭載した、Alienware X17 R2を選ぶといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-11980HK
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-12700H 16389
Core i9-11980HK 14560 [パフォーマンス]
13988 [バランス]
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 5 5600H 9255
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-12700H 1823
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11980HK 1610 [バランス]
1597 [パフォーマンス]
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリの仕様は、DDR4-3200で、十分な速度が出ています。スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。なお、Alienware X17 R2なら、DDR5 4800のメモリとなります。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
34.81GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

今回は、外部グラフィックスにGeForce RTX 3080 Laptop 16GBを搭載しており、ベンチマークのスコアは以下の通りです。

最大グラフィックスパワーが165Wと高めなので、高いスコアが出ています。なお、動作モードを変更しても、グラフィックス性能にはほとんど差がありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3080 Laptop 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 12797
RTX 3080 8GB
※MSハイブリッドモード
175W 12491
RTX 3080 16GB 165W 11879 [パフォーマンス]
11853 [バランス]
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロックには変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

今回は512GBのPCIe Gen4 NVMe SSDを搭載しています。読み・書きともに高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3511
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。いずれのソフトも、負荷の高い処理でも高速でした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
32GBメモリ
48秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
4K動画の書き出し
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分55秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
4分16秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i9-11980HK
RTX 3080 16GB (165W)
6分16秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

2つのUSB-Cポートを備えています。1つはDisplayPort、Power Delivery対応、もう一方はThunderbolt 4、DisplayPort、Power Delivery対応です。Thunderbolt 4対応のUSB-Cポートをチェックした結果は、以下の通りです。

USB-Cアダプターでも、ある程度の出力があれば給電できていますが、ゲーム時は付属のACアダプターの使用が必須です。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには、Alienware X17 R1は「最小重量:3.02kg | 最大重量:3.2kg」、Alienware X17 R2は「最小重量:2.96kg | 最大重量:3.2kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。17型のハイクラスゲーミングノートPCなので、ACアダプターも含めると、約4.7kgと重いです。

なお、RTX 3060 / 3070搭載モデルは、ここまで大きくない240WのスモールフォームACアダプターが同梱されています。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 3.109kg
ACアダプター 1.596kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

Alienware X17 R1 / R2のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は87Whと、大容量です。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能のCPUとGPUを搭載しているため、大容量バッテリーを搭載していても、駆動時間は短いです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 3時間7分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間2分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードはバランス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。なお、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラ

 

Webカメラは、標準的なHDカメラ(1280x720)です。比較的明るめの画像で、やや暖色よりの色でした。ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に4W x2のステレオスピーカーを搭載しています。下の画像のようなスピーカーで、底面と手前側の2方向から音が出るようになっています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6~7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

なお、Alienware X17 R2では、ステレオツイーター 2W x2、ステレオウーファー 2W x2と表記されていました。構成が多少異なる可能性はありますが、出力は合計8Wと同じです。こちらも、ノートPCとしては大きめの出力で、比較的いいサウンドが期待できると思います。

スピーカー
実際のスピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

今回、「バランス」モードと「パフォーマンス」モードで計測してみましたが、どちらのモードも、CPU電力は110W前後と高い電力で推移しています。そのため、CPU温度は100℃近くと高いです。

どちらのモードでも、CPUのみに大きな負荷をかけた場合には、温度が高くなります。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。

バランスモードでは、CPU温度のピーク値は100℃近くまで上がっていますが、80℃以下ぐらいの温度に抑えられている時間が長いです。また、GPU温度は70℃前後と心配のない温度です。

パフォーマンスモードでは、ファンの回転数がアップするため、CPU温度のピーク値は95℃ぐらいとやや下がり、80℃を超える時間も少なくなっています。後半は、ほぼ60℃台と低めで推移しています。また、GPU温度も70℃台前半までで抑えられているので、問題ない温度だと思います。

ゲーム時、どちらのモードでも安定したプレイが可能だと思います。

  • バランス
  • パフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

バランスモードでは、アイドル時は、ほぼ無音です。FF15のような高い負荷がかかると、どちらのモードでも騒音値が上がり、ややうるさくなります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム中は、キーボード面の表面温度が上がるため、パームレスト部分の温度も上がり、特に右手側が少し熱く感じました。ただ、右手はマウスを持っていることが多いので、それほど気にはならないと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりはかなり高い消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Alienware X17 R1 / R2の外観のチェックです。

スタイリッシュで、ゲーミングノートPCらしさを感じる、かっこいいデザインです。

ボディカラーは、ルナライト(シルバーホワイト)です。

 

天板には、「Alienware」のマークと、17をデザインした模様が配置されています。背面から見ると、SF映画に出てくるスターシップのような印象を受けます。

 

天板を閉じた状態です。厚みは約20.9mmと、ハイクラスのゲーミングノートPCとは思えない薄さです。

 

効率よく排熱できるように、側面には、DC-inと、ヘッドセット/マイク(兼用)ジャックのみが配置されています。

インターフェイスは背面にまとめられており、USB3.2 x2、USB-C(Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Delivery対応)、USB-C(DisplayPort、Power Delivery対応)、HDMI、Mini DisplayPort、LAN (2.5Gbps)、microSDカードリーダーを備えています。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。通常の使用であれば、問題ない角度まで開きます。

 

底面です。ハニカムデザインの吸気口があります。

 

内部の画像です。4つの冷却ファンを搭載した、特許出願中のクワッドファン設計が特徴的です。ヒートパイプは反対側に配置されているようで、底面側からは見えません。

 

2つのメモリスロットがあり、メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載していました。もう一つM.2スロットがあるので、SSDを増設して、デュアルストレージ構成にすることも可能です。

 

ACアダプターは、330Wと大容量です。そのため、ACアダプターのサイズも大きく、重さもあります。ただし、RTX 3060 / 3070搭載モデルは、240WのACアダプターが付属しており、もう少し小型です。

 

まとめ

以上が、Alienware X17 R1 / R2のレビューです。

薄型でスタイリッシュなボディに、ミドル~ハイエンドクラスのゲーミング性能を備えていることが大きな特徴です。ボディのデザイン性が高く、特にライティング時の姿はとてもかっこいいです。性能だけでなく、デザイン性の高さも求める方に適しています。

薄型のボディで、高い性能を十分に発揮するために、クアッドファンシステムを採用しています。今回チェックした中では、高負荷のかかるゲーム時でも、CPU・GPUともに高すぎない温度にコントロールされていました。高いパフォーマンスを長時間、安定して維持することができ、快適にゲームをプレイできると思います。

液晶には、最大360Hzのハイリフレッシュレート液晶や、4K・120Hz液晶も選択できます。4K液晶は、100% Adobe RGBクラスと広色域なので、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。

なお、ボディはほぼ同じですが、Alienware X17 R1は第11世代Core搭載、Alienware X17 R2は第12世代Core搭載となっており、その他にも選択できる構成などが多少異なっています。

第12世代Core + DDR5メモリの最新構成を希望する場合は、Alienware X17 R2がおすすめです。一方、ゲーミング性能と価格のバランスがいいのは、Alienware X17 R1です。その他、選択できる液晶やキーボードなども考慮に入れて、機種選びをするといいでしょう。

価格は安くありませんが、満足度の高い機種となりそうです。

 

宇宙最強ゲーミングノート

Alienware X17 R1 / R2

特徴

  • 最大Core i9-12900HK+RTX 3080 Tiの高スペック
  • 薄くて、スタイリッシュなボディ
  • 広色域の4K液晶も選択可能

こんなあなたに

  • デザイン性も性能も高いゲーミングノートが欲しい方
  • クリエィティブな用途にも使いたい方
  • 価格26万円台[税込]~
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