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デル Alienware m15 Ryzen Edition R5の実機レビュー
CPU | Ryzen 9 5900HX Ryzen 7 5800H |
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GPU | RTX 3050 Ti / 3060 / 3070 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | PCIe NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6インチ |
液晶種類 | FHD 165Hz / QHD 240Hz |
質量 | 約2.42~2.69kg |
バッテリー | 86Wh |
価格[税込] | 18万円台~ |
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、ALIENWAREシリーズのゲーミングノートPCとしては、初となるAMD Ryzen搭載機です。同等のグラフィックスを搭載した構成では、インテルCPU搭載モデルよりも、少し安く入手することができます。
比較的スリムな、近未来的でかっこいいボディデザインやライティングも特徴的です。
デザインにもこだわったゲーミングノートPCが欲しい方におすすめです。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070、16GBメモリ、1TB PCIe SSD
目次
お忙しい方は、「ALIENWARE M15 RYZEN EDITIONの特徴」のみお読みください。
ALIENWARE M15 RYZEN EDITIONの特徴
ALIENWAREゲーミングノートでは初のRyzen搭載
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、ALIENWAREシリーズのゲーミングノートPCとしては、初のAMD Ryzen搭載機です。
下表では、Alienware m15 Ryzen Edition R5の主要な構成と、おそらく同じボディに、第11世代インテルCoreを搭載した兄弟機種である、ALIENWARE M15 R6の主要な構成を比較しています。RTX 3060や、RTX 3070を搭載した同等クラスの構成で比較すると、Ryzen搭載の本機器、Alienware m15 Ryzen Edition R5の方が、価格が少し安いです。
そのため、高い処理性能を備えつつ、少し入手しやすくなった、ALIENWARE M15シリーズと言えます。
プラチナ RTX 3050 Ti |
プラチナ RTX 3060 |
スプレマシー RTX 3070 |
プラチナ RTX 3070 |
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CPU | Ryzen 7 5800H | Ryzen 9 5900HX | Ryzen 7 5800H | |
GPU | RTX 3050 Ti | RTX 3060 | RTX 3070 | |
メモリ | 16GB | 32GB | ||
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | ||
液晶 | 15.6型 FHD 165Hz |
15.6型 QHD 240Hz |
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価格[税込] | 180,923円 | 198,353円 | 258,943円 | 269,733円 |
プラチナ RTX 3060 |
プラチナ RTX 3070 |
スプレマシー RTX 3080 |
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CPU | Core i7-11800H | ||
GPU | RTX 3060 | RTX 3070 | RTX 3080 |
メモリ | 16GB | ||
ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD | |
液晶 | 15.6型 FHD 165Hz |
15.6型 FHD 360Hz |
|
価格[税込] | 214,123円 | 263,093円 | 331,153円 |
デザイン性の高いゲーミングノートPC
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、デルのプレミアムゲーミングノートPCシリーズで、デザイン性の高さも特徴となっています。
最大で、Ryzen 9 5900HX + RTX 3070 Laptopという高めのスペック構成でありながら、ボディの厚みは最高部で約22.85mmと比較的スリムです。
エイリアンマークの電源ボタンや、LEDライトで縁取られた、背面部の突き出した部分など、近未来的なデザインになっています。
薄暗い場所では、キーボード面と、背面のライティングがさらにかっこよく映ります。
RTX 3070の最大グラフィックスパワーは130W
今回チェックしたのは、Alienware m15 Ryzen Edition R5で最も性能が高い、RTX 3070 Laptopを搭載したモデルです。
GeForce RTX 30シリーズのグラフィックスは、メーカーにより機種ごとに設定されている最大グラフィックパワーによって、実際のパフォーマンスに差があります。そのため、できれば最大グラフィックスパワーもチェックすることをおすすめします。
Alienware m15 Ryzen Edition R5の搭載する、GeForce RTX 3070 Laptopの最大グラフィックパワーは、130Wでした。
RTX 3070 Laptopとしては、130Wというのは高い設定値です。3DMark Time Spyの結果でも、場合によってはRTX 3080よりも高いスコアが出ていました。
W(ワット)は最大グラフィックスパワー
2タイプの液晶
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、モデルによって、下記のような2タイプの液晶を搭載しています。
Alienware m15 Ryzen Edition R5で選択できるディスプレイ
・FHD、165Hz
・QHD、240Hz、G-SYNC対応
今回チェックしたのは、FHD 165Hz液晶搭載でしたが、sRGBカバー率97.2%と色域が広めで、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能です。YouTubeのような投稿用の動画編集などにも使用できると思います。
QHD 240Hz液晶は、解像度が高く、より精細な表示が可能となります。また、240Hzとリフレッシュレートも高いので、軽めのeスポーツタイトルなどであれば、200 fps以上の高いフレームレートでの非常になめらかな映像でプレイできるかもしれません。
空きM.2 SSDスロットあり
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、既存のストレージに加えて、空きのM.2 SSDスロットも備えています。下の画像のように、空きスロットにも放熱板が付いています。
カスタマイズでは、デュアルSSD構成を選択できませんが、購入後にM.2 SSDを増設し、デュアルSSD構成にすることはできそうです。ただし、M.2 SSDの増設等は、自己責任となりますので、ご了承ください。
メモリの換装も可能
Alienware m15 Ryzen Edition R5は、2基のメモリスロットを備えています。
自己責任となりますが、メモリの換装も可能だと思います。
各用途の快適度
Alienware m15 Ryzen Edition R5の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。 |
---|---|---|
動画鑑賞 | ◎ | FHD 165Hz液晶は、色域が広めだったので、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音もややよく、快適に動画鑑賞ができます。 |
オンライン会議 | ○ | 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | FHD液晶は、sRGBカバー率97.2%と色域が広めでした。Lightroom Classic CCを使用したRAW現像にも使用できそうです。ただし、本機器はRyzen搭載なので、インテルCore搭載機ほど処理が速くはないと思います。 |
動画編集 | ◎ | RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載しており、4K動画の編集も快適に行なえます。 |
ゲーム | ◎ | エントリークラスからミドルハイクラスのゲーミング性能を備えており、多くのゲームを快適にプレイできます。 |
ゲームベンチマーク&フレームレート
ここでは、ゲームの平均フレームレートを掲載します。今回は、Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070の構成で、最も高いパフォーマンスが出る「最高速」モードで計測しています。
eスポーツタイトルのフレームレート
国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。
今回チェックしたeスポーツタイトルでは、高画質設定で130 fps以上出ているので、滑らかな映像で、十分快適にプレイできるでしょう。
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 226 fps |
高設定 | 176 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 265 fps |
高設定 | 265 fps |
軽い部類のゲーム
フォートナイト
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 226 fps |
高設定 | 151 fps | |
最高設定 | 138 fps |
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 148 fps |
中型 | 144 fps | |
ウルトラ | 142 fps |
その他のゲームタイトルのフレームレート
その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。
サイバーパンク 2077や、ウォッチドッグス レギオンといった、かなり重めのゲームも、最高画質で60 fps以上出ています。重い部類のゲームも含めて、多くのタイトルを快適にプレイすることができるでしょう。
重い部類のゲーム
ファークライ 6
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 94 fps |
高 | 79 fps | |
最高 | 71 fps |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 99 fps |
高 | オフ | 77 fps | |
ウルトラ | オフ | 67 fps | |
自動 | 79 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | 低 | オフ | 75 fps |
高 | オフ | 68 fps | |
最大 | オフ | 62 fps | |
高性能 | 62 fps |
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 95 fps |
高 | 82 fps | |
ウルトラ | 78 fps |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 128 fps |
標準品質 | 121 fps | |
高品質 | 93 fps |
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 46078 / 160 fps |
高 | 21333 / 108 fps | |
ウルトラ | 14724 / 90 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 106 fps |
中 | 101 fps | |
最高 | 97 fps |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 18115 / 135 fps |
高(ノート) | 17467 / 129 fps | |
最高品質 | 16677 / 123 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最高品質 | 19342(すごく快適) |
その他のゲーム
上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。
レイトレーシング有効時のフレームレート
リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。
「サイバーパンク2077」では、DLSSを有効にすれば、レイトレーシングの設定をウルトラにしても、60 fpsを超えました。「ファークライ 6」でも、60 fpsに迫る58 fps出ています。一方、「ウォッチドッグス レギオン」では、品質、レイトレーシング、DLSSの設定を全て最高にして、46 fpsでした。
重めのゲームでも、タイトルによってはレイトレーシングをONにしての快適なプレイが可能なようです。ただし、レイトレーシングを有効にしてゲームをプレイすることが多いのであれば、VRAMの容量が大きいGeForce RTX 3080 16GBを搭載したゲーミングノートの方が快適さは上だと思います。
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
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解像度 | 品質 | DLSS | 平均fps |
1920x1080 | レイトレ:ウルトラ | パフォーマンス | 64 fps |
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
|
|||
---|---|---|---|
解像度 品質 |
レイトレ | DLSS | 平均fps |
1920x1080 最大 |
最大 | 高性能 | 46 fps |
重い部類のゲーム
ファークライ 6
|
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---|---|---|---|---|
解像度 品質 |
DXR反射 | DXRシャドウ | FidelityFX | 平均fps |
1920x1080 最高 |
オン | オン | オン | 58 fps |
ディスプレイのチェック
Alienware m15 Ryzen Edition R5のディスプレイのチェックです。今回は、FHD 165Hz液晶についてチェックします。
今回搭載されていたパネルは「TY90V-156WFG」で、Dell G15のFHD 165Hz液晶と同じパネルでした。
165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広めなので、なめらかに動く、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では297cd/m2と普通です。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広めです。
カバー率 | |
sRGBカバー率 | 97.2% |
---|---|
DCI-P3カバー率 | 75.9% |
Adobe RGBカバー率 | 75.6% |
遅延
キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
Alienware m15 Ryzen Edition R5のキーボードとタッチパッドのチェックです。
キーストロークが約1.8mmとやや深めの、フルサイズキーボードを搭載しています。また、Nキーロールオーバー、アンチゴースト テクノロジー搭載となっています。
主要なキーのサイズは全て揃っていますし、押しやすさは普通のキーボードだと思います。ただ、エンターキーの右にもう一列キーが配置されていたり、右シフトキーがエンターキーの真下ではなかったりと、やや変則的な部分があるので、そのあたりは少しミスタイプしやすいです。それでも、ゲームプレイには、ほとんど影響ないと思います。
なお、カスタマイズで、英語キーボードや、ステンレススチール製のAlienware CherryMXウルトラ ロープロファイル メカニカル キーボード(英語)を選択することもできます。
タッチパッドの操作性は普通です。
バックライトも付いています。
バックライトは、4つのゾーンで色を変更することができます。
パフォーマンスのチェック
パフォーマンスのチェックです。
Alienware m15 Ryzen Edition R5では、Alienware Command Centerを使用して動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」、最も高いパフォーマンスが出る「最高速」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。
CPU
CPUにはRyzen 9 5900HXを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。
マルチコアでは、Ryzen 9 590HXを搭載した別機種で計測した程には伸びませんでしたが、それでも十分高めのスコアが出ています。シングルコアでも、Ryzenプロセッサーとしては、高いスコアです。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
メモリ
メモリの仕様はDDR4-3200で、速度は普通です。スロットメモリなので、メモリの増設・換装も可能です。
~メモリ性能の評価 ~
グラフィックス
Alienware m15 Ryzen Edition R5の搭載する、GeForce RTX 3070 Laptopのスコアは下表の通りです。
最大グラフィックスパワーが130Wと高いため、RTX 3070 Laptopとしては高いスコアが出ていました。動作モードを最高速モードにすると、グラフィックス性能も少しアップしています。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等には変化はありませんでした。
ストレージ
今回は1TBのPCIe NVMe SSDを搭載しています。読み・書きともに高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。「最高速」モードだと音がうるさく、クリエイティブ作業する場合は、「最高速」にするほどでもないと思うので、ここでは「バランス」モードで計測した結果を掲載します。
RTX 3070を搭載しているので、4K動画の書き出し速度も速いです。編集作業も快適に行えます。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートの動作チェックです。
USB-Cポートを1つ備えています。Power DeliveryやThunderboltには非対応ですが、DisplayPortには対応しており、外部ディスプレイへの接続が可能です。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | × | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。
質量のチェック
質量のチェックです。
メーカーサイトには「最小重量:2.42kg | 最大重量:2.69kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。15.6型のゲーミングノートPCとしては、やや重いです。ACアダプターも高出力なので、重めです。
質量 | |
PC本体 | 2.461kg |
ACアダプター | 1,034g |
バッテリー駆動時間のチェック
Alienware m15 Ryzen Edition R5のバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は86Whと、大容量です。
当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していますが、CPUとGPUの性能も高いため、バッテリー駆動時間は短いです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0測定方法 | ー |
(2) PCMark 10 Modern Office | 4時間18分 |
(3) PCMark 10 Gaming | 1時間18分 |
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラシャッターはありません。また、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用できます。
Webカメラは、1280 x 720の標準的なHDカメラです。肌色がやや濃く、細部にもやや粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。
スピーカー
スピーカーは、底面の左右に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
なお、キーボード面の上部にもスピーカーがあるようにも見えるかもしれませんが、こちらは給気口となっています。
パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
「バランス」モードでは、CPU電力が約54W前後で推移しており、CPU温度は85℃前後で落ち着いています。やや高めのCPU温度です。
「最高速」モードでは、CPU電力は約54W前後と変わりませんが、ファンの回転数が上がるため、CPU温度は約70℃ぐらいまでに抑えられています 。
- バランス
- 最高速
ゲーム時のGPU温度の詳細
ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。
「バランス」モードでは、CPU温度はほぼ90℃台、GPU温度は75℃以上と、やや高めの温度です。
「最高速」モードでは、ファンの回転数が速くなるので、CPU温度はほぼ80℃台、GPU温度は60℃台と、少し下がります。ただし、騒音値が上がります。
- バランス
- 最高速
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
バランスモードでは、アイドル時は、静かです。FF15のような高い負荷がかかると、騒音値が上がり、ややうるさく感じる騒音値となります。
最高速モードにすると、ファンの回転速度が上がるため、さらにうるさくなります。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。
ゲーム中は、キーボード面全体の表面温度が上がります。パームレスト部分の温度も上昇しており、手に不快感を感じます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。
一般的なノートPCよりは高い消費電力です。それでも、ゲーミングノートPCとしては、標準的な消費電力だと思います。
外観のチェック
Alienware m15 Ryzen Edition R5の外観のチェックです。。
ボディカラーは、ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)です。引き締まった、精悍なイメージで、かっこいいデザインです。
天板には、「ALIENWARE」のマークと、15をデザインした模様が配置されており、ゲーミングノートPCらしさがあります。排熱しやすいように背面が突き出している部分にも、ライティングが施してあり、見た目がいいです。
天板を閉じた状態の画像はご覧の通りです。最高部でも約22.85mmと、ゲーミングノートPCとしては比較的スリムです。
下の画像のように、インターフェイスは、側面と背面に配置されています。USB3.2 x3、USB-C、HDMI、LAN(2.5Gbps)を備えています。
電源ポートや、HDMI端子などが背面に配置されているので、ケーブルが邪魔になりにくいです。
液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。
底面です。ハニカムデザインの吸気口があります。
内部の画像です。冷却ファンは2つ配置されています。カバーで隠れていますが、独立した4本の銅製ヒートパイプが使用されています。
メモリです。スロットメモリなので、換装が可能です。
ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しており、下の画像のように、放熱板も備えられています。
反対サイドにもType 2280用のM.2 SSDスロットを備えています。こちらは空きスロットですが、放熱板も付いています。SSDを増設して、デュアルストレージ構成にすることも可能だと思います。
ACアダプターは、240Wと大容量です。サイズも大きく、ケーブルもかさばります。
まとめ
以上が、Alienware m15 Ryzen Edition R5のレビューです。
デルのプレミアムゲーミングノートPCである、ALIENWAREシリーズで初のAMD Ryzen搭載機です。高い処理性能を備えつつ、同じグラフィクスを搭載したインテルモデルよりも少し安く入手することができます。
デザイン性が高く、特に薄暗い場所でライティングした姿がかっこいいです。
液晶は、FHD 165Hz液晶と、QHD 240Hz液晶があります。今回チェックしたのは、FHD 165Hz液晶でしたが、色域も広めで、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能でした。動画編集などのクリエイティブな作業にも使用できそうです。
ゲーミング性能としては、エントリークラスからミドルハイクラスまでの性能を備えています。今回は、RTX 3070を搭載していましたが、最大グラフィックスパワー130Wと高めでした。今回チェックした中では、重い部類のゲームでも、高画質設定で60 fps以上出ていたので、多くのゲームを快適にプレイできそうです。
ただし、動作音が高めなのと、表面温度が高めで手のひらが熱くなりやすい点が気になりました。
ALIENWAREノートにRyzen搭載モデルが初登場
Alienware m15 Ryzen Edition R5
特徴
- ALIENWAREゲーミングノートPCで初のRyzen搭載
- FHD 165Hz液晶は色域も広め
- デザインがかっこいい!
こんなあなたに
- デザイン性も重視したい方
- コスパの高いRyzenゲーミングノートが欲しい方
- 価格18万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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