デル Alienware m15 Ryzen Edition R5の実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 9 5900HX
Ryzen 7 5800H
GPU RTX 3050 Ti / 3060 /
3070
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 165Hz /
QHD 240Hz
質量 約2.42~2.69kg
バッテリー 86Wh
価格[税込] 18万円台~
ALIENWAREゲーミングノートで初のRyzen搭載

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、ALIENWAREシリーズのゲーミングノートPCとしては、初となるAMD Ryzen搭載機です。同等のグラフィックスを搭載した構成では、インテルCPU搭載モデルよりも、少し安く入手することができます。

比較的スリムな、近未来的でかっこいいボディデザインやライティングも特徴的です。

デザインにもこだわったゲーミングノートPCが欲しい方におすすめです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070、16GBメモリ、1TB PCIe SSD

 

 

目次

お忙しい方は、「ALIENWARE M15 RYZEN EDITIONの特徴」のみお読みください。

 

ALIENWARE M15 RYZEN EDITIONの特徴

ALIENWAREゲーミングノートでは初のRyzen搭載

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、ALIENWAREシリーズのゲーミングノートPCとしては、初のAMD Ryzen搭載機です。

下表では、Alienware m15 Ryzen Edition R5の主要な構成と、おそらく同じボディに、第11世代インテルCoreを搭載した兄弟機種である、ALIENWARE M15 R6の主要な構成を比較しています。RTX 3060や、RTX 3070を搭載した同等クラスの構成で比較すると、Ryzen搭載の本機器、Alienware m15 Ryzen Edition R5の方が、価格が少し安いです。

そのため、高い処理性能を備えつつ、少し入手しやすくなった、ALIENWARE M15シリーズと言えます。

Alienware m15 Ryzen Edition R5の主要な構成
  プラチナ
RTX 3050 Ti
プラチナ
RTX 3060
スプレマシー
RTX 3070
プラチナ
RTX 3070
CPU Ryzen 7 5800H Ryzen 9 5900HX Ryzen 7 5800H
GPU RTX 3050 Ti RTX 3060 RTX 3070
メモリ 16GB 32GB
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD
液晶 15.6型
FHD 165Hz
15.6型
QHD 240Hz
価格[税込] 180,923円 198,353円 258,943円 269,733円
ALIENWARE M15 R6の主要な構成
  プラチナ
RTX 3060
プラチナ
RTX 3070
スプレマシー
RTX 3080
CPU Core i7-11800H
GPU RTX 3060 RTX 3070 RTX 3080
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD
液晶 15.6型
FHD 165Hz
15.6型
FHD 360Hz
価格[税込] 214,123円 263,093円 331,153円

 

デザイン性の高いゲーミングノートPC

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、デルのプレミアムゲーミングノートPCシリーズで、デザイン性の高さも特徴となっています。

最大で、Ryzen 9 5900HX + RTX 3070 Laptopという高めのスペック構成でありながら、ボディの厚みは最高部で約22.85mmと比較的スリムです。

エイリアンマークの電源ボタンや、LEDライトで縁取られた、背面部の突き出した部分など、近未来的なデザインになっています。

デザイン性に優れたボディ

 

薄暗い場所では、キーボード面と、背面のライティングがさらにかっこよく映ります。

ライティングが映える

 

RTX 3070の最大グラフィックスパワーは130W

今回チェックしたのは、Alienware m15 Ryzen Edition R5で最も性能が高い、RTX 3070 Laptopを搭載したモデルです。

GeForce RTX 30シリーズのグラフィックスは、メーカーにより機種ごとに設定されている最大グラフィックパワーによって、実際のパフォーマンスに差があります。そのため、できれば最大グラフィックスパワーもチェックすることをおすすめします。

Alienware m15 Ryzen Edition R5の搭載する、GeForce RTX 3070 Laptopの最大グラフィックパワーは、130Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

RTX 3070 Laptopとしては、130Wというのは高い設定値です。3DMark Time Spyの結果でも、場合によってはRTX 3080よりも高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10566
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルレンジ RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
RTX 3060 130W 8297
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 90W 7498
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 65W 6450
GTX 1660Ti   5667
エントリー RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

2タイプの液晶

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、モデルによって、下記のような2タイプの液晶を搭載しています。

Alienware m15 Ryzen Edition R5で選択できるディスプレイ

・FHD、165Hz
QHD240Hz、G-SYNC対応

 

今回チェックしたのは、FHD 165Hz液晶搭載でしたが、sRGBカバー率97.2%と色域が広めで、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能です。YouTubeのような投稿用の動画編集などにも使用できると思います。

QHD 240Hz液晶は、解像度が高く、より精細な表示が可能となります。また、240Hzとリフレッシュレートも高いので、軽めのeスポーツタイトルなどであれば、200 fps以上の高いフレームレートでの非常になめらかな映像でプレイできるかもしれません。

FHD 165Hz液晶は色域も広め

 

空きM.2 SSDスロットあり

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、既存のストレージに加えて、空きのM.2 SSDスロットも備えています。下の画像のように、空きスロットにも放熱板が付いています。

カスタマイズでは、デュアルSSD構成を選択できませんが、購入後にM.2 SSDを増設し、デュアルSSD構成にすることはできそうです。ただし、M.2 SSDの増設等は、自己責任となりますので、ご了承ください。

既存のストレージ [Type 2280 M.2 SSD]
空きのM.2 SSD スロット

 

メモリの換装も可能

Alienware m15 Ryzen Edition R5は、2基のメモリスロットを備えています。

自己責任となりますが、メモリの換装も可能だと思います。

メモリスロット

 

各用途の快適度

Alienware m15 Ryzen Edition R5の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 FHD 165Hz液晶は、色域が広めだったので、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音もややよく、快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 特別な機能はありませんが、カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
FHD液晶は、sRGBカバー率97.2%と色域が広めでした。Lightroom Classic CCを使用したRAW現像にも使用できそうです。ただし、本機器はRyzen搭載なので、インテルCore搭載機ほど処理が速くはないと思います。
動画編集 RTX 30シリーズのグラフィックスを搭載しており、4K動画の編集も快適に行なえます。
ゲーム エントリークラスからミドルハイクラスのゲーミング性能を備えており、多くのゲームを快適にプレイできます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、ゲームの平均フレームレートを掲載します。今回は、Ryzen 9 5900HX、GeForce RTX 3070の構成で、最も高いパフォーマンスが出る「最高速」モードで計測しています。

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

今回チェックしたeスポーツタイトルでは、高画質設定で130 fps以上出ているので、滑らかな映像で、十分快適にプレイできるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 226 fps
高設定 176 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 130W 176 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 130W 164 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 265 fps
高設定 265 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3060 130W 276 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3070 130W 265 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 3060 90W 218 fps
RTX 3050 95W 211 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
RTX 3050 65W 102 fps
※プラクティスで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 226 fps
高設定 151 fps
最高設定 138 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 167 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 140 fps
RTX 3070 130W 138fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 3060 90W 121 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
GTX 1650Ti   78 fps
GTX 1650   74 fps
RTX 3050 95W 70 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 148 fps
中型 144 fps
ウルトラ 142 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 183 fps
RTX 3080 8GB 135W 183 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 130W 157 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3070 130W 142 fps
RTX 3060 90W 140 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 3050 95W 109 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
GTX 1650Ti   82 fps
RTX 3050 65W 76 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

サイバーパンク 2077や、ウォッチドッグス レギオンといった、かなり重めのゲームも、最高画質で60 fps以上出ています。重い部類のゲームも含めて、多くのタイトルを快適にプレイすることができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
ファークライ 6
解像度 品質 平均fps
1920x1080 94 fps
79 fps
最高 71 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 99 fps
オフ 77 fps
ウルトラ オフ 67 fps
自動 79 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3070 130W 67 fps
RTX 3060 130W 67 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 75 fps
オフ 68 fps
最大 オフ 62 fps
高性能 62 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3070 130W 62 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3060 130W 40 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
RTX 3050 95W 29 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 95 fps
82 fps
ウルトラ 78 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 130W 78 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 128 fps
標準品質 121 fps
高品質 93 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 130W 93 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 46078 / 160 fps
21333 / 108 fps
ウルトラ 14724 / 90 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3070 130W 90 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 106 fps
101 fps
最高 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3070 130W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 18115 / 135 fps
高(ノート) 17467 / 129 fps
最高品質 16677 / 123 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3070 130W 123 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 65W 73 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 19342(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

レイトレーシング有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングを有効にし、さらにDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

「サイバーパンク2077」では、DLSSを有効にすれば、レイトレーシングの設定をウルトラにしても、60 fpsを超えました。「ファークライ 6」でも、60 fpsに迫る58 fps出ています。一方、「ウォッチドッグス レギオン」では、品質、レイトレーシング、DLSSの設定を全て最高にして、46 fpsでした。

重めのゲームでも、タイトルによってはレイトレーシングをONにしての快適なプレイが可能なようです。ただし、レイトレーシングを有効にしてゲームをプレイすることが多いのであれば、VRAMの容量が大きいGeForce RTX 3080 16GBを搭載したゲーミングノートの方が快適さは上だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 64 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 85 fps
RTX 3080 8GB
※MSHybrid
135W 80 fps
RTX 3080 16GB 165W 77 fps
RTX 3080 16GB
ディスクリートモード
165W 74 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 130W 64 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 90W 61 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 65W 21 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度
品質
レイトレ DLSS 平均fps
1920x1080
最大
最大 高性能 46 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3080 16GB 130W 58 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3070 130W 46 fps
RTX 3060 75W 39 fps
RTX 3060 90W 26 fps
RTX 3060 90W 25 fps
RTX 3050Ti 60W 19 fps
重い部類のゲーム
ファークライ 6
解像度
品質
DXR反射 DXRシャドウ FidelityFX 平均fps
1920x1080
最高
オン オン オン 58 fps

 

ディスプレイのチェック

Alienware m15 Ryzen Edition R5のディスプレイのチェックです。今回は、FHD 165Hz液晶についてチェックします。

今回搭載されていたパネルは「TY90V-156WFG」で、Dell G15のFHD 165Hz液晶と同じパネルでした。

165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、色域も比較的広めなので、なめらかに動く、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では297cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの測定結果は、以下のとおりで、色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 97.2%
DCI-P3カバー率 75.9%
Adobe RGBカバー率 75.6%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約46msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか残像がありませんでした。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイ残像は少なめだと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Alienware m15 Ryzen Edition R5のキーボードとタッチパッドのチェックです。

キーストロークが約1.8mmとやや深めの、フルサイズキーボードを搭載しています。また、Nキーロールオーバー、アンチゴースト テクノロジー搭載となっています。

主要なキーのサイズは全て揃っていますし、押しやすさは普通のキーボードだと思います。ただ、エンターキーの右にもう一列キーが配置されていたり、右シフトキーがエンターキーの真下ではなかったりと、やや変則的な部分があるので、そのあたりは少しミスタイプしやすいです。それでも、ゲームプレイには、ほとんど影響ないと思います。

なお、カスタマイズで、英語キーボードや、ステンレススチール製のAlienware CherryMXウルトラ ロープロファイル メカニカル キーボード(英語)を選択することもできます。

タッチパッドの操作性は普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

バックライトも付いています。


バックライト

 

バックライトは、4つのゾーンで色を変更することができます。


バックライトの設定画面

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Alienware m15 Ryzen Edition R5では、Alienware Command Centerを使用して動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランス」、最も高いパフォーマンスが出る「最高速」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いました。


Alienware Command Center

 

CPU

CPUにはRyzen 9 5900HXを搭載しており、ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコアでは、Ryzen 9 590HXを搭載した別機種で計測した程には伸びませんでしたが、それでも十分高めのスコアが出ています。シングルコアでも、Ryzenプロセッサーとしては、高いスコアです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 9 5900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
12544 [最高速]
12377 [バランス]
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-11800H 10593
Ryzen 7 4800H 10836
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1195G7 6332
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-1195G7 1555
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1507
Ryzen 9 5900HX 1476 [最高速]
1463
1436 [バランス]
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1382
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Ryzen 7 4800H 1254
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリの仕様はDDR4-3200で、速度は普通です。スロットメモリなので、メモリの増設・換装も可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)DDR4-3200メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
26.71GB/s
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-2933
シングルチャネル
最大 約23.46GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

Alienware m15 Ryzen Edition R5の搭載する、GeForce RTX 3070 Laptopのスコアは下表の通りです。

最大グラフィックスパワーが130Wと高いため、RTX 3070 Laptopとしては高いスコアが出ていました。動作モードを最高速モードにすると、グラフィックス性能も少しアップしています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 135W 11229
RTX 3070 130W 10566 [最高速]
9930 [バランス]
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070 SUPER   8322
RTX 3060 130W 8297
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 90W 7498
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロック等には変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

今回は1TBのPCIe NVMe SSDを搭載しています。読み・書きともに高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3538
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。「最高速」モードだと音がうるさく、クリエイティブ作業する場合は、「最高速」にするほどでもないと思うので、ここでは「バランス」モードで計測した結果を掲載します。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

RTX 3070を搭載しているので、4K動画の書き出し速度も速いです。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3070 (130W)
4分50秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3070 (130W)
5分05秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分20秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
OptiXでの実行したときのランキング
他のスペックとの比較
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
6分40秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3070 (130W)
6分44秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
6分45秒
Core i7-10875H
RTX 3070 (140W)
7分00秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
7分15秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 16GB (165W)
7分19秒
Core i7-10875H
RTX 3060(130W)
8分58秒
Ryzen 9 5900HS
RTX 3080(100W)
9分28秒
Core i7-10750H
RTX 3060 (75W)
10分06秒
Core i7-10875H
RTX 3060 (130W)
10分40秒
Xeon W-10885M
RTX 2080 Max-Q
10分56秒
Ryzen 7 5800H
RTX 3060(95W)
12分53秒
Core i7-10875H
Quadro RTX 3000
15分38秒
Core i7-10875H
RTX 2060
15分53秒
Core i7-10750H
GTX 1660Ti
27分11秒
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

USB-Cポートを1つ備えています。Power DeliveryやThunderboltには非対応ですが、DisplayPortには対応しており、外部ディスプレイへの接続が可能です。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「最小重量:2.42kg | 最大重量:2.69kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。15.6型のゲーミングノートPCとしては、やや重いです。ACアダプターも高出力なので、重めです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.461kg
ACアダプター 1,034g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Alienware m15 Ryzen Edition R5のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量

 

バッテリー容量は86Whと、大容量です。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していますが、CPUとGPUの性能も高いため、バッテリー駆動時間は短いです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 4時間18分
(3) PCMark 10 Gaming 1時間18分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラシャッターはありません。また、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラ

 

Webカメラは、1280 x 720の標準的なHDカメラです。肌色がやや濃く、細部にもやや粗さがありますが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 10標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

なお、キーボード面の上部にもスピーカーがあるようにも見えるかもしれませんが、こちらは給気口となっています。

スピーカー
こちらは給気口

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力が約54W前後で推移しており、CPU温度は85℃前後で落ち着いています。やや高めのCPU温度です。

「最高速」モードでは、CPU電力は約54W前後と変わりませんが、ファンの回転数が上がるため、CPU温度は約70℃ぐらいまでに抑えられています 。

  • バランス
  • 最高速
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のGPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度は下図の通りです。

「バランス」モードでは、CPU温度はほぼ90℃台、GPU温度は75℃以上と、やや高めの温度です。

「最高速」モードでは、ファンの回転数が速くなるので、CPU温度はほぼ80℃台、GPU温度は60℃台と、少し下がります。ただし、騒音値が上がります。

  • バランス
  • 最高速
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

バランスモードでは、アイドル時は、静かです。FF15のような高い負荷がかかると、騒音値が上がり、ややうるさく感じる騒音値となります。

最高速モードにすると、ファンの回転速度が上がるため、さらにうるさくなります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲーム中は、キーボード面全体の表面温度が上がります。パームレスト部分の温度も上昇しており、手に不快感を感じます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

一般的なノートPCよりは高い消費電力です。それでも、ゲーミングノートPCとしては、標準的な消費電力だと思います。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Alienware m15 Ryzen Edition R5の外観のチェックです。。

ボディカラーは、ダークサイド オブ ザ ムーン(ダークグレー)です。引き締まった、精悍なイメージで、かっこいいデザインです。

 

天板には、「ALIENWARE」のマークと、15をデザインした模様が配置されており、ゲーミングノートPCらしさがあります。排熱しやすいように背面が突き出している部分にも、ライティングが施してあり、見た目がいいです。

 

天板を閉じた状態の画像はご覧の通りです。最高部でも約22.85mmと、ゲーミングノートPCとしては比較的スリムです。

 

下の画像のように、インターフェイスは、側面と背面に配置されています。USB3.2 x3、USB-C、HDMI、LAN(2.5Gbps)を備えています。

電源ポートや、HDMI端子などが背面に配置されているので、ケーブルが邪魔になりにくいです。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面です。ハニカムデザインの吸気口があります。

 

内部の画像です。冷却ファンは2つ配置されています。カバーで隠れていますが、独立した4本の銅製ヒートパイプが使用されています。

 

メモリです。スロットメモリなので、換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2280 M.2 SSDを搭載しており、下の画像のように、放熱板も備えられています。

 

反対サイドにもType 2280用のM.2 SSDスロットを備えています。こちらは空きスロットですが、放熱板も付いています。SSDを増設して、デュアルストレージ構成にすることも可能だと思います。

 

ACアダプターは、240Wと大容量です。サイズも大きく、ケーブルもかさばります。

 

まとめ

以上が、Alienware m15 Ryzen Edition R5のレビューです。

デルのプレミアムゲーミングノートPCである、ALIENWAREシリーズで初のAMD Ryzen搭載機です。高い処理性能を備えつつ、同じグラフィクスを搭載したインテルモデルよりも少し安く入手することができます。

デザイン性が高く、特に薄暗い場所でライティングした姿がかっこいいです。

液晶は、FHD 165Hz液晶と、QHD 240Hz液晶があります。今回チェックしたのは、FHD 165Hz液晶でしたが、色域も広めで、鮮やかな映像でのゲームプレイが可能でした。動画編集などのクリエイティブな作業にも使用できそうです。

ゲーミング性能としては、エントリークラスからミドルハイクラスまでの性能を備えています。今回は、RTX 3070を搭載していましたが、最大グラフィックスパワー130Wと高めでした。今回チェックした中では、重い部類のゲームでも、高画質設定で60 fps以上出ていたので、多くのゲームを快適にプレイできそうです。

ただし、動作音が高めなのと、表面温度が高めで手のひらが熱くなりやすい点が気になりました。

 

ALIENWAREノートにRyzen搭載モデルが初登場

Alienware m15 Ryzen Edition R5

特徴

  • ALIENWAREゲーミングノートPCで初のRyzen搭載
  • FHD 165Hz液晶は色域も広め
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こんなあなたに

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