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デル XPS 15 (9510) の実機レビュー

更新日:
CPU Core i5-11400H
Core i7-11800H
Core i9-11900H
GPU CPU内蔵
GeForce RTX 3050Ti
メモリ 16GB~64GB
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD+ (1920x1200)
UHD+ (3840x2400)
3.5K (3456x2160) 有機EL
※3.5K/UHD+はタッチ対応
質量 約1.96kg~
バッテリー 56Wh / 86Wh
価格[税込] 19万円台~
クリエイターも満足のデザイン

XPS 15 (9510)は、クリエイター向けの高いスペックと、高いデザイン性が特徴的な15.6型ノートPCです。しかも、質量が2kgを切っており、持ち運びもしやすいです。

Tiger Lake-H45シリーズに、GeForce RTX 3050Ti搭載の構成を選択できます。また、目的に合った広色域のディスプレイも搭載可能です。

さらに、デザイン性が高く、質感も高いので、外で使っているとかっこよく見えることでしょう。

プロレベルのクリエイターはもちろん、効率よく作業ができる、上質なデザインのノートPCが欲しい方にもおすすめの機種です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-11800H、GeForce RTX 3050Ti、3.5K 有機EL

 

 

目次

お忙しい方は、「XPS 15 (9510)の特徴」のみお読みください。

 

XPS 15 (9510)の特徴

用途に合わせて選べる広色域ディスプレイ

XPS 15 (9510)では、クリエイティブな作業に適したディスプレイが準備されています。作業内容に合わせて、以下の3種類から選択することができます。

なお、画面サイズは、最近流行りのアスペクト比16:10となっています。

XPS 15 (9510)で選択できるディスプレイ

・FHD+ (1920x1200)、非タッチ、非光沢、500nit
・3.5K (3456x2160)、有機ELタッチ、反射防止、400nit、100% DCI-P3クラス
・UHD+ (3840x2400)、タッチ、反射防止、500nit、100% Adobe RGBクラス

 

今回は、3.5Kの有機ELディスプレイ搭載モデルをチェックしましたが、公表値通り、DCI-P3カバー率が100%の色域で、主に映像編集を行うのに適したディスプレイです。

UHD+液晶は、100% Adobe RGBクラスと、こちらも広色域です。印刷用の写真編集を行う場合は、このUHD+液晶がいいと思います。

なお、Core i5-11400H搭載モデルは、FHD+液晶のみとなっています。アスペクト比16:10の液晶で、縦方向の情報量が少し多くなっており、ブラウザやOfficeソフトが使いやすいです。ウェブコンテンツ用の写真編集を行う場合も、こちらがいいと思います。

作業に合った色域のディスプレイを選択できる

 

高性能のインテルCPUを搭載

XPS 15 (9510)は、一般的なノートPCよりも性能が高いインテルの第11世代Core Hシリーズプロセッサーを搭載しています。

ノートPC向けの第11世代Coreプロセッサーは、クリエイター向けの定番ソフト「Adobe Creative Cloud」との相性がよく、各種処理が速いです。

なお、クリエイター向けソフトを使用する方は、Core i7またはCore i9搭載モデルがおすすめです。一方、ビジネスソフトなどを快適に動かせる上質なノートPCが欲しい方であれば、Core i5モデルでも十分だと思います。

インテル第11世代Core(Tiger Lake)Hシリーズ プロセッサー
  コア/
スレッド
Max
Boost
[GHz]
Base
[GHz]
Cache TDP
Core i9-11980HK 8 / 16 5.0 2.6 - 3.3 24MB 45-65W
Core i9-11900H 8 / 16 4.9 2.1 - 2.5 24MB 35-45W
Core i7-11800H 8 / 16 4.6 1.9 - 2.3 24MB 35-45W
Core i5-11400H 6 / 12 4.5 2.2 - 2.7 12MB 35-45W
Core i5-11260H 6 / 12 4.4 2.1 - 2.6 12MB 35-45W
Core i7-11370H 4 / 8 4.8 3.0 - 3.3 12MB 28-35W
Core i5-11300H 4 / 8 4.4 2.6 - 3.1 8MB 28-35W

 

RTX 3050Tiの最大グラフィックスパワーは45W

XPS 15 (9510)では、外部グラフィックスにGeForce RTX 3050Tiを搭載したモデルがあります。実際のグラフィックス性能を左右する最大グラフィックパワーは、45Wでした。RTX 3050Ti LaptopのGPUサブシステム電力は、35-80Wとなっているので、45Wというのは低めの設定となります。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

それでも、XPS 15 (9510)で計測した3DMark Time Spyの結果を確認すると、GTX 1650Tiなどのスコアを軽く超えており、映像編集も比較的快適に使える性能です。

なお、8K動画などの本格的な動画の編集や、複雑な3DCGの作成といった負荷の高いクリエイティブな作業が目的であれば、もっと性能の高いグラフィックスを搭載した機種の方がいいです。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB
(130W)
11361
RTX 3070
(130W)
10327
RTX 3080 8GB
(105W)
10258
RTX 2080 9456
ミドルレンジ RTX 3070
(95W)
9220
RTX 3060
(130W)
8302
RTX 2070 7778
RTX 3060
(90W)
7598
RTX 3060
(95W)
7519
RTX 3060
(75W)
7047
RTX 2060 6163
GTX 1660Ti 5667
エントリー RTX 3050Ti
(60W)
5292
RTX 3050Ti
(45W)
4561
RTX 3050
(65W)
4560
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
 :XPS 15 (9510)で計測したスコア
括弧()内は最大グラフィックスパワー

 

目を惹くデザイン性の高いボディ

XPS 15 (9510)は、性能の高さはもちろん、目を惹くデザイン性の高さも大きな特徴となっています。

まず、目につくのは、上下左右全てのベゼル幅が狭い、狭額縁ディスプレイです。画面占有比が約92.9%と非常に高く、非常にすっきりとした見た目です。

かっこいいだけでなく、表示されている画面に集中しやすく、ネット動画を見る場合などは、その世界感に没頭できるでしょう。

スッキリした見た目の狭額縁ディスプレイ

 

ボディ素材には、CNC削り出しのアルミ素材を採用しています。下の画像は、フロストカラーのボディですが、上品で、爽やかなイメージです。エッジ部分にはダイヤモンドカットが施されていて、細部にもこだわった、質の高さを感じます。

フロストのボディ

 

フロストカラーのボディの内側は、アークティック ホワイトで、パームレスト部の素材は、グラスファイバーです。汚れにくいように、コーティングもされており、美しい状態をキープしたまま、使用することができます。

グラスファイバー素材のパームレスト

 

さらに、高性能CPUと、外部GPUを搭載した高めのスペックながら、排気口が目立たないように配置されています。排気口がむき出しのゲーミングノートPCのようなデザインに抵抗がある方にも使いやすいです。

排気口を目立たない場所に配置

 

なお、プラチナシルバー+ブラックのボディも選択できます。下の画像は、従来モデルのXPS 15 (9500)のものですが、外観はほとんど一緒だと思うので、参考にしてください。

プラチナシルバー+ブラック [XPS 15 (9500)]

 

フルサイズのSDカードリーダーを搭載

最近では、クリエイター向けの構成のノートPCでも、SDカードリーダー非搭載の機種を時々目にします。XPS 15 (9510)は、インターフェイスはUSB-Cのみと限られていますが、フルサイズのSDカードリーダーを備えているのが、嬉しいです。

一眼レフやスマホなどから、写真や画像を取り込む点で、SDカードがあると便利です。カメラによっては、Wi-FiやBluetoothで接続して、写真や動画を取り込むこともできますが、速度がそれほど速くないです。その点、XPS 15 (9510)の搭載するSDカードリーダーはアクセス速度も速いです。RAWモードで撮った大量の写真を一度に読み込むような場合でも、非常に快適に使用できるでしょう。

フルサイズのSDカードスロット

 

最大64GBメモリ、2TB SSDを選択可能

XPS 15 (9510)は、最大64GBのメモリ、最大2TBのSSDを選択することができます。メモリを多く消費するクリエイター向けソフトを使用する場合や、写真や動画を沢山保存しておきたい場合などは、32GB以上の大容量メモリや、2TBの大容量ストレージを選択しておくといいでしょう。

メモリ・ストレージのカスタマイズ画面

 

また、PCの内部を確認すると、メモリスロット x2、M.2スロット x2の構成となっていました。自己責任とはなりますが、購入後に自分でメモリや、ストレージの増設・換装を行うこともできます。

後から交換できない液晶やCPUの部分は妥協せずにいいものを選択しつつ、メモリやストレージを最小構成にしておいて初期投資を抑え、後から自分で増設・換装するのも手だと思います。なお、当サイトでは、メモリやストレージの増設のサポート・動作保証は行っていませんので、ご了承ください。

メモリスロットは2つ、M.2スロットも2つ

 

4スピーカーで優れたサウンドが楽しめる

ノートPCには比較的小型のスピーカーを内蔵した機種が多いため、スピーカー音がいいと感じる機種はそれほど多くありません。その中で、XPS 15 (9510)は、音圧、音質ともに高く、ノートPCとしてはトップクラスの良質なサウンドを楽しむことができます。ノートパソコン基準で点数をつけると、10点満点で8点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

キーボード面の両側には1.5W x2のツイーターを、底面の両側には2.5W x2のウーファーが配置されています。4スピーカー、合計ピーク出力8Wというスピーカー構成により、質の高いサウンドを実現しています。

ツイーター(キーボード側)
ウーファー(底面側)

 

従来モデル・下位モデルとの比較

XPS 15 (9510)と、従来モデルのXPS 15 (9500)、下位モデルのInspiron 15 Plus (7510)との比較を行います。現在入手可能な構成での比較となります。

従来モデルのXPS 15 (9500)は、XPS 15 (9510)とほぼ同じボディに、第10世代Core H + GTX 1650Tiという構成で、中身が一世代前という感じとなります。現時点では、価格は安くなっていませんが、即納モデルがあるのが魅力です。急ぐ方は、こちらを検討してもいいかもしれません。

下位モデルのInspiron 15 Plus (7510)は、一部XPS 15 (9510)と同じCPUやGPUを選択できつつ、価格は安いです。ただし、FHD液晶のみです。クリエイターも使えるノートPCを、価格を抑えて購入したい方に適しています。例えば、これからクリエイター向けソフトの使い方を覚えたい方などにおすすめです。

一方、XPS 15 (9510)は、最新のCPU・GPUを搭載し、3.5K 有機ELディスプレイも選択できるなど、より目的に合った構成を選択しやすくなっています。メモリやストレージも大容量のものを選択出来ます。なによりデザインがよく、ハイセンスのクリエイターも満足できる外観でしょう。

新旧モデル・下位モデルとの比較
  [本製品]
XPS 15 (9510)
[従来モデル]
XPS 15 (9500)
[下位モデル]
Inspiron 15 Plus
(7510)
画像
CPU Core i9-11900H
Core i7-11800H
Core i5-11400H
Core i7-10750H Core i7-11800H
Core i5-11400H
GPU RTX 3050Ti GTX 1650Ti RTX 3050
RTX 3050Ti
メモリ 16GB~64GB 16GB 8GB / 16GB
ストレージ 最大2TB PCIe SSD 512GB PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD+
3.5K 100% DCI-P3
UHD+ 100% Adobe RGB
UHD+ 100% Adobe RGB FHD 100% sRGB
質量 約1.96kg~ 約2.05kg~ 約1.895kg~
サイズ[mm] [幅]344.72
[奥行]230.14
[高さ]18.0
[幅]356.06
[奥行]228.9
[高さ]16.72~18.99
バッテリー 56Wh / 86Wh 86Wh 56Wh / 86Wh
価格[税込] 19万円台~ 26万円台~ 12万円台~
※2021年7月29日現在、入手可能なモデルのみを掲載しています

 

各用途の快適度

XPS 15 (9510) の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
16:10のディスプレイで画面が見やすく、スペックも高く、快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 3.5K 有機ELや、UHD+液晶は、解像度も高く、広色域なので、鮮やで精彩な映像を表示できます。スピーカー音もとてもよく、非常に快適に動画鑑賞ができます。
オンライン会議 カメラ、マイク、スピーカーを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
Tiger Lake-H45シリーズのCPUを搭載し、Adobe系のソフトの使用も快適です。UHD+液晶であれば、100% Adobe RGBクラスと広色域なので、印刷用の写真の編集にも対応できます。
動画編集 CPUおよびGPU性能がそこそこ高く、快適に動画編集ができます。3.5K 有機ELディスプレイは、100% DCI-P3クラスと色域が広く、動画編集にもおすすめです。
ゲーム GeForce RTX 3050Tiを搭載し、エントリークラスのゲーミング性能を備えています。ハイリフレッシュレート液晶ではありませんが、息抜きにゲームをプレイする程度であれば、十分だと思います。

 

ディスプレイのチェック

XPS 15 (9510)のディスプレイのチェックです。

上で紹介したように、3種類の液晶から選択できますが、今回チェックしたのは、3.5K 有機EL タッチ対応ディスプレイです。

3.5K (3456x2160) 有機EL タッチ

今回搭載されていたパネルは「1D20G 156XG01」でした。

3.5Kと解像度が高く、色域も広いため、クリエイティブな作業に適しています。有機ELパネルなので、黒をしっかりと表示することができ、高いコントラスト比が特徴的です。ただし、有機ELパネルは、焼き付きが起こるため、同じ画面を表示しっぱなしにしないように注意しましょう。また、焼き付き対策として、Windows 10の設定が初期状態からダークモード(アプリの背景などが黒くなっているモード)になっています。黒基調が好きではない方は、有機EL以外のパネルがいいと思います。

ダークモード

 

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では380cd/m2とやや高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広いです。当サイトの計測結果は、下表のとおりです。

sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 98.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、3色ともほぼ揃っており補正されていないことがわかります。自然な発色です。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

反射防止のディスプレイであるため、光沢液晶よりは映り込みが抑えられています。ただし、タッチパネル対応のため、画面が白に近いと、斜めの格子状の電極線がやや見えます。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み
斜めの格子状の電極線

どの輝度にしても、フリッカーが発生していました。周波数が約240Hzと低めなので、体質によっては、目の疲れや頭痛を感じやすいかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

Dell PremierColorのソフトウェアから、シネマ(DCI-P3)、写真(Adobe RGB)、インターネット(sRGB)、ブルーライト削減などを選択することができ、色域、色温度などを変更できます。ただし、色温度には変化があるように感じましたが、色域に変化があるようには感じませんでした。

Dell PremierColor
※画像をクリックすると拡大できます

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

XPS 15 (9510)のキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm弱、縦:18mm、キーストロークは約1.3mmです。

特にサイズが小さいキーもなく、配置も標準的です。キーストロークはやや浅めですが、割としっかりとした打鍵感があるので、比較的打ちやすいと思います。

タッチパッドは、かなり大きめのサイズです。ジェスチャー操作も含めて、使いやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトも付いています。


バックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

XPS 15 (9510)では、Dell Power Managerを使用して、サーマル設定を変更することができます。

ここでは、デフォルトの「最適化」と、最も高いパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」での計測を行いました。


サーマル管理

 

CPU

XPS 15 (9510)では、Core i9-11900H、Core i7-11800H、Core i5-11400Hを搭載したモデルがあります。

今回チェックしたのは、Core i7-11800H搭載モデルです。8コア/16スレッド、cTDP:35-45Wと、高性能のプロセッサーとなっています。

ベンチマークの結果は以下の通りです。マルチコア、シングルコアのどちらも、高めのスコアが出ています。マルチコアでは、同じCore i7-11800Hを搭載したゲーミングノートPCほどには、スコアが伸びませんでしたが、比較的薄型の筐体としては、十分高い処理性能を発揮できていると思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11800H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-10875H 10579
Core i7-10870H 10139
Core i9-11980HK 10083
Core i7-11800H 12501
10045 [超高パフォーマンス]
9439 [最適化]
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Ryzen 3 5300U 5469
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-11900H 1570
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1504
1484 [最適化]
1480 [超高パフォーマンス]
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i9-11980HK 1450
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Core i7-10870H 1212
Ryzen 5 5500U 1185
Core i5-10500H 1162
Ryzen 3 5300U 1130
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

XPS 15 (9510)のメモリ形式は、DDR4-3200です。最大64GBの大容量メモリも選択できます。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~

今回、SiSoftware Sandra 2020のソフトでメモリの速度を計測しようとすると、ブルースクリーンになってしまうので、計測はしていません。

他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2933
デュアルチャネル
最大 約46.8GB/s (23.4GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
DDR4-2933
シングルチャネル
最大 約23.46GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

今回は、GeForce RTX 3050Ti Laptopを搭載しており、スコアは下表の通りです。

最大グラフィックスパワーは45Wと高くありませんが、GTX 1650Tiを超える順当なスコアが出ています。クリエイティブな用途に使用する、比較的コンパクトなボディのノートPCが搭載するグラフィックスとしては、ちょうどいいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3050Ti Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 2070 SUPER   8322
RTX 3060 130W 8302
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 45W 4561 [超高パフォーマンス]
4535 [最適化]
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3050Ti Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変えても、GPUクロックは変化しませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe-NVMe SSDを搭載しており、高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe-NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
3235
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しており、アクセス速度も速いです。挿入時、SDカードは少し出っ張ります。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今回、Core i7-11800Hを搭載していますが、現像時間が非常に短かったです。また、RAWで撮影したデジタル写真の明るさを変えたり、彩度を変えたり、補正ブラシを使ったりしてみましたが、反応が非常に速く、快適に現像作業ができました。sRGB 100%クラスの液晶とAdobe RGB 100%の液晶を選ぶことができ、Lihgtroomの使用に最適なノートパソコンだと思います。

Core i7-11800H
16GBメモリ
59秒
Core i5-11400H
16GBメモリ
65秒
Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Ryzen 9 4900HS
16GBメモリ
87秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10870H
16GBメモリ
94秒
Ryzen 7 4800H
16GBメモリ
94秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

CPU性能が高いことに加え、GeForce RTX 3050Tiの外部グラフィックスを搭載しており、AIを使った重い処理も含めて、処理速度は速いです。Adobe PhotoShopも快適に使用することが出来ます。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約4秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分33秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約10秒
スーパー解像度 約6秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約4秒
被写体を選択 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

10分の4K/30fps動画の書き出しが6分未満で終わりました。実用的な十分の速度です。カット編集や各種エフェクトをかけてみても、それほどストレスなく使えます。ただ、少し気になるのがボディの表面温度で、動画編集のような負荷が高めの作業をすると、パームレスト部分が暖かくなり、手のひらが不快に感じます。動画編集をするときは、パームレストの上に、リストレストなどを置いたほうがいいと思います。

Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Core i7-10750H
RTX 2060
4分51秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (45W)
5分40秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (90W)
6分16秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M
8分15秒 (MacBook Pro 16)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 (Rosetta 2) 11分3秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 14分12秒
Core i5-1135G7 20分00秒
Core i7-1160G7 21分19秒
Core i7-1065G7 27分23秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i7-10870H
RTX 3080 8GB (105W)
4分30秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (95W)
4分38秒
Core i7-10870H
RTX 2060
4分54秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
4分59秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 16GB (130W)
5分10秒
Core i7-10875H
GTX 1650Ti
6分53秒
Core i9-9980HK
Radeon Pro 5500M 8G
7分11秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 8分27秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7 17分35秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイしFrapsで計測したフレームレートを掲載します。

なお、サーマル管理の画面で動作モードを選択できますが、ここでは「超高パフォーマンス」モードにして計測しています。

 

eスポーツタイトルのフレームレート

国内で人気の高いeスポーツタイトルの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

今回試した全てのタイトルにおいて、高画質設定でも60 fps以上出ていました。息抜き程度にeスポーツタイトルを楽しむには、十分な性能です。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 156 fps
高設定 91 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3080 16GB 130W 196 fps
RTX 3070 130W 193 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3060 130W 164 fps
RTX 3060 95W 159 fps
RTX 3060 75W 143 fps
GTX 1660Ti   113 fps
RTX 3050Ti 60W 113 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
RTX 3050Ti 45W 91 fps
RTX 3050 65W 85 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 240 fps
高設定 172 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3070 130W 300 fps
RTX 3060 130W 276 fps
RTX 3080 16GB 130W 275 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3050Ti 60W 238 fps
RTX 2060 Max-Q   194 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 45W 172 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
RTX 3050 65W 102 fps
※プラクティスで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 241 fps
高設定 106 fps
最高設定 81 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 191 fps
RTX 3080 16GB 140W 190 fps
RTX 3080 16GB 165W 167 fps
RTX 3080 16GB 130W 159 fps
RTX 3070 130W 150 fps
RTX 3080 8GB 105W 145 fps
RTX 3070 95W 142 fps
RTX 3060 130W 140 fps
RTX 3060 95W 127 fps
RTX 3060 75W 127 fps
RTX 3050Ti 60W 108 fps
RTX 3050Ti 40W 87 fps
RTX 3050Ti 45W 81 fps
GTX 1650Ti   78 fps
RTX 3050 65W 75 fps
GTX 1650   74 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 117 fps
中型 109 fps
ウルトラ 94 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 229 fps
RTX 3080 16GB 140W 186 fps
RTX 3070 130W 186 fps
RTX 3080 8GB 105W 185 fps
RTX 3080 16GB 165W 183 fps
RTX 3070 95W 183 fps
RTX 3080 16GB 130W 170 fps
RTX 3060 95W 158 fps
RTX 3060 130W 157 fps
RTX 3060 75W 156 fps
RTX 3050Ti 60W 124 fps
RTX 3050Ti 40W 96 fps
RTX 3050Ti 45W 94 fps
GTX 1650Ti   82 fps
RTX 3050 65W 76 fps
GTX 1650   69 fps
※トレーニングモードで計測

 

その他のゲームタイトルのフレームレート

その他のゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。

重い部類のゲームでも、画質を下げることで、普通にプレイできるタイトルも少なくなさそうです。また、中程度の重さのゲームであれば、比較的高めの画質でもプレイできると思います。

ゲーミングノートPCではありませんが、ライトにゲームをプレイするのにもちょうどいいです。

※ 初稿時のPSO2:NGSのベンチマークスコアの掲載に間違いがありました。訂正してお詫びいたします。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 58 fps
オフ 40 fps
ウルトラ オフ 31 fps
自動 47 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3080 16GB 130W 71 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3060 130W 67 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 60W 32 fps
RTX 3050Ti 45W 31 fps
RTX 3050 65W 26 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920x1080 オフ 60 fps
オフ 54 fps
最大 オフ 26 fps
高性能 35 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 130W 75 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3070 130W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 130W 40 fps
RTX 3050Ti 60W 31 fps
RTX 3050Ti 45W 26 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 77 fps
52 fps
ウルトラ 44 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 16GB 130W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 130W 88 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 74 fps
RTX 3060 95W 70 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 45 fps
RTX 3050Ti 45W 44 fps
RTX 3050 65W 37 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 79 fps
標準品質 65 fps
高品質 45 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 16GB 130W 102 fps
RTX 3070 130W 99 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 86 fps
RTX 3060 95W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050Ti 45W 45 fps
RTX 3050 65W 43 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
重い部類のゲーム
ファンタシースターオンライン ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 35560 / 141 fps
9351 / 69 fps
ウルトラ 5922 / 55 fps

初稿時のPSO2:NGSのベンチマークスコアの掲載に間違いがありました。訂正してお詫びいたします。

他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 130W 82 fps
RTX 3050Ti 45W 55 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 65W 35 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 68 fps
50 fps
最高 38 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3070 130W 119 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3080 16GB 130W 108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 95W 91 fps
RTX 3050Ti 60W 69 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
RTX 3050Ti 45W 38 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 119 fps
高(ノート) 95 fps
最高品質 75 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 153 fps
RTX 3080 16GB 140W 144 fps
RTX 3080 16GB 165W 140 fps
RTX 3070 130W 138 fps
RTX 3080 8GB 105W 137 fps
RTX 3080 16GB 130W 135 fps
RTX 3070 95W 129 fps
RTX 3060 75W 111 fps
RTX 3060 95W 108 fps
RTX 3060 130W 107 fps
RTX 3050Ti 60W 96 fps
RTX 3050Ti 40W 78 fps
RTX 3050Ti 45W 75 fps
GTX 1650Ti   73 fps
RTX 3050 65W 66 fps
GTX 1650   64 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 20463(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックです。

USB-Cポートを3ポート備えており、全てのポートが、DisplayPortと、Power Deliveryに対応しています。また、左側面の2ポートは、Thunderbolt 4にも対応しています。

今回チェックしたのは、左側面の一番奥のUSB-Cポートのみですが、結果は以下の通りです。今回試した機器は全て使用できました。ただし、充電時は、「低速ケーブル」の警告が表示されました。90Wくらいの充電器であれば、負荷がそれほど高くなければ使えます。ただ、低速ケーブルだとPCをするとき、BIOS起動時に警告画面が表示され、「OK」ボタンを押さないと先へ進みません。夜間の自動で実行されるWindows Update時に、PCが勝手に再起動し、BIOS起動中に止まっていて、PCのファンがうるさく回っているときがあります。できれば、付属のACアダプターを使ったほうがいいでしょう。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック △ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック △ ※3
PD充電器
※1
90W RAVPower GaN充電器 △ ※3
61W RAVPower GaN充電器 △ ※3
45W Lenovoウルトラポータブル △ ※3
30W RAVPower GaN充電器 △ ※3
18W cheero充電器 △ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 △ ※3
Philips 258B6QUEB/11 △ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 低速充電ケーブルであるとの警告が表示
※4 今回は、左側面の一番上部のポートのみでテスト

 

HDMIの動作チェック

HDMIポートはありません。

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「最小重量:1.96kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。15.6型の外部グラフィックスを搭載した機種としては、比較的軽めの質量で、持ち運びもしやすいです。

なお、Core i5-11400H搭載モデルは、バッテリー容量が56Whと小さくなり、外部グラフィックスも搭載していないので、もう少し軽くなると思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.932kg
ACアダプター 468g

 

バッテリー駆動時間のチェック

XPS 15 (9510)のバッテリー駆動時間のチェックです。

今回のモデルのバッテリー容量は86Whと、大きめの容量です。

Core i5-11400H搭載モデルのバッテリー容量は56Whとなります。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載しているので、高性能CPU+外部GPU+3.5K 有機ELという構成の割りには、そこまで短い駆動時間ではないと思います。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 6時間56分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間50分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電時間です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
48%(約41Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「最適化」モードでは、概ね45W前後と高めCPU電力で推移しており、CPU温度は87℃以上、時折100℃に達することもあり、高めの温度です。

「超高パフォーマンス」モードでは、CPU電力が約48W前後と、さらに高くなります。そのため、最初の2分ほどはCPU温度が約100℃、その後もほぼ90℃以上と高いです。

スタイリッシュなボディに、高性能CPUと外部GPUを搭載しているので、どちらのモードでも、CPU温度が高めなのは、仕方がないと思います。

  • 最適化時
  • 超高パフォーマンス時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時は、ほぼ無音です。編集中の動画をプレビュー再生しているときは、少しうるさく感じるレベルの騒音値となります。さらに、「超高パフォーマンス」モード時に、動画の書き出しのような高負荷をかけると、騒音値が上がり、ややうるさくなります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで編集中動画をプレビュー再生
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

編集中の動画をプレビュー再生する程度負荷をかけると、キーボードがやや暖かくなります。また、パームレストの温度もやや上がり、ずっと手を置いていると、やや不快に感じます。動画の書き出しのような高い負荷をかけると、手のひらが熱くなって不快です。パームレストの温度はもう少し改善してほしいです。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

一般的なノートPCよりは高めの消費電力です。それでも、グラフィックスがGeForce RTX 3050Tiなので、極端に高い消費電力ではありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

XPS 15 (9510)の外観のチェックです。

フレームレス狭額縁ディスプレイを搭載し、とても洗練されたデザインです。

今回のカラーは、フロストで、内側はアークティックホワイトです。

 

フロストの天板はご覧にようになっています。ホワイトとよく合っていて素敵です。また、指紋なども目立ちにくいです。

 

上で掲載しましたが、スピーカー音もいいです。

 

Webカメラは、30 fpsで720pのHDカメラです。画質は普通です。IRカメラも搭載しており、顔認証にも対応しています。

 

電源ボタンには、指紋センサーが統合されており、指紋認証を使用してWindowsにログインすることもできます。

 

側面のポート類はご覧の通りです。右側面にはUSB-C(Power Delivery、DisplayPort対応)、SDカードリーダーを、左側面にはUSB-C x2(Thunderbolt 4、Power Delivery、DisplayPort対応)を備えています。フルサイズのUSBポートや、HDMI端子は備えていません。

 

液晶が開く最大の角度はご覧のとおりです。

 

底面は、天板のカラーに近いです。

 

内部の画像です。2つのファンと、2本のヒートパイプが見えます。排気は背面からのみ行います。

 

2基のメモリスロットを備えており、メモリの増設・換装が可能です。

 

M.2 スロットを2つ備えています。空きスロット用の放熱板は付いていません。

 

空きスロットにSAMSUNG 970 EVO PlusのPCIe SSDを増設してみましたが、問題なく認識されました。なお、当サイトでは、サポートや動作保証は行っていませんので、ストレージの増設などを行う場合は、自己責任でお願いします。

 

ACアダプターは130Wです。なお、Core i5-11400H搭載モデルに同梱されているACアダプターは、90Wとなります。

 

まとめ

以上が、XPS 15 (9510)のレビューです。

持ち運びもできて、高級感もあるデザインのクリエイター向けのノートPC、XPS 15シリーズの最新機種です。

処理性能が高いTiger Lake-H45シリーズを搭載し、外部グラフィックスにはGeForce RTX 3050Tiを搭載してます。さらに、3.5K Adobe RGB 100%の有機ELディスプレイや、UHD+ sRGB 100%クラスの液晶といった、作業内容に合った広色域ディスプレイを選択できます。ウェブ用の写真・動画編集~印刷用の画像編集や、4K動画の編集作業など、クリエイティブワークに幅広く使用できるでしょう。

また、大容量メモリおよび大容量ストレージを搭載でき、自己責任となりますが、こららの増設・換装ができるのもメリットです。

クリエイターであるからには、持っているPCがダサいと人目が気になると思いますが、この製品なら多くの方が魅力的に感じるでしょう。

価格は安くありませんが、スペック、ディスプレイ、デザイン性を考えると、高過ぎることはありません。エントリークラスのクリエイターノートPCとは差をつけたい、プロレベルのクリエイターにピッタリの一台だと思います。

 

クリエイターも満足のデザイン

XPS 15 (9510)

特徴

  • H45シリーズCore + RTX 3050Ti
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