デル XPS 15 (9500) の特徴レビュー

更新日:2020年5月18日
CPU Core i7-10875H
Core i7-10750H
Core i5-10300H
GPU GTX 1650Ti /
CPU内蔵
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD+(1920x1200) /
UHD+(3840x2400)
タッチ
質量 56Wh : 約1.83kg
86Wh : 約2.05kg
バッテリー 56Wh / 86Wh
価格[税別] 16万円台~
16:10の画面で作業がしやすい

XPS 15 (9500)は、高性能、かつ広色域液晶を搭載した、クリエイター向けの15.6型ノートPCです。

画面アスペクト比が16:10になったのが特徴的です。従来モデルからボディサイズはほとんど変えずに、縦方向の情報量が増えたので、クリエイター向けのソフトも使用しやすくなったと思います。

CPUは最大でCore i7-10875Hを選択できます。グラフィックスとしては、GeForce GTX 1650Tiを搭載。高性能ですが、質量が約2.05kg(86Wh)と比較的軽く、場所を選ばずにクリエイティブな作業ができます。

デザイン性も高いのですが、コンパクトボディゆえに、ハイスペック構成を選んだ時に、どこまで性能を発揮できるのかが、少し気になる部分です。

公式サイトはこちら

 

XPS 15 (9500)の特徴

本製品の位置づけ

XPS 15 (9500)は、高性能CPUの第10世代Core(H)、ミドルロークラスのグラフィックスであるGeForce GTX 1650Ti、広色域液晶を搭載した、クリエイター向けの製品です。

デルの15型ノートPC(ゲーミングノートPCを除く)における最上位機種なので、高性能なだけでなく、デザイン性も高いです。

 

アスペクト比16:10の液晶を搭載

XPS 15 (9500)は、アスペクト比16:10の液晶を搭載しています。兄弟機種のXPS 13も最新モデルでは同じアスペクト比の液晶となっていたので、XPSシリーズのスタンダードな仕様となってきています。

旧モデルのXPS 15を含めた一般的なノートPCに多いアスペクト比16:9の液晶よりも、縦方向に少し長くなっており、より多くの情報を表示できます。Adobe系のソフトで、様々なツールなどが表示される場合でも、作業がしやすくなると思います。

アスペクト比16:10の液晶
新旧モデルの液晶の比較

 

2種類の液晶から選択可能

XPS 15 (9500)で選択できる液晶は、FHD+(1920 x 1200) 非光沢液晶と、UHD+(3840 x 2400) タッチ液晶の2種類です。最大で、コントラスト比1650:1、明るさ500nit、100% Adobe RGB、94% DCI-P3の色域に対応した、高品質な液晶となっています。ウェブコンテンツの作成だけでなく、印刷用の画像編集や、動画編集作業にも使用できるでしょう。

なお、エッジ幅がとても狭い、狭額ディスプレイを採用しており、92.9%の画面占有比は同クラスでトップレベルの高さです。ベゼルが視界を邪魔しないので、作業に没頭でき、スッキリした見た目で、デザイン的にもモダンな印象となっています。

 

第10世代Core(H)搭載

XPS 15 (9500)では、一般的なノートPCに搭載されるUシリーズよりも性能が高い、第10世代Core Hシリーズを搭載しています。

選択できるのは、Core i5-10300H、Core i7-10750H、Core i7-10875Hです。下のグラフの通り、XPS 15 (9500)が搭載するCPU(緑のバー)は、性能の高さが確認できます。

Core i5-10300Hを搭載したモデルは、CPU内蔵グラフィックス、FHD+、56Whバッテリーという構成の1モデルのみです。こちらは、クリエイティブな作業よりも、複数のウィンドウを同時に開いて作業する方など、通常のノートPCよりも少し高めの性能が欲しい方に適しています。

Core i7-10750Hは、クリエイター向けのノートPCや、ゲーミングノートPCにおける、標準的なCPUです。多くの場合は、このCPUを選んでおけば、十分快適に使用できると思います。

Core i7-10875Hは、Core i9-9980HKを超える処理性能を示す、ワンランク上のCPUです。負荷の高いソフトをより快適に使いたい方におすすめです。

CINEBENCH R20
Core i9-10980HK 3643
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i7-10750H 2777
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-10300H 2100
Core i5-9300H 1880
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
※オレンジ色のバーは旧世代のCPUです

 

外部グラフィックスはGTX 1650Ti

XPS 15 (9500)は、外部グラフィックスとしてGeForce GTX 1650Tiを搭載しています。(Core i5モデルはCPU内蔵グラフィックスです)

外部グラフィックスとしては、ミドルロークラスですが、動画の編集や書き出しを快適に行える性能を備えています。

3DMark Time Spy - Graphics score

デスクトップ用RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 9456
RTX 2080
Max-Q
8068
RTX 2070 7778
RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
RTX 2070
Max-Q
7216
RTX 2060 5686
GTX 1660Ti 5667
GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
GTX 1050Ti 2201
GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるグラフィックスです

 

下のグラフでは、Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間を比較していますが、XPS 15 (9500)と同じような構成の他機種では、かなり短い時間での書き出しが可能でした。上位のグラフィックスと比べても数秒しか変わらなかったので、GeForce GTX 1650Tiはコスパも高く、動画の編集作業などにちょうどいいグラフィックスと言えそうです。

ただし、ワンランク下のデル Inspiron 15 7000 (7501)でも同じ外部グラフィックスを選択できたので、差別化するためにもワンランク上のGTX 1660Tiなども選択できたら、最上位機種としてより魅力的になったかなとも思います。

Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間
Core i7-10875H/16GB
RTX 2070 Super Max-Q
42秒
Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-10750H/ 16GB
RTX 2060
43秒
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i7-10750H/ 16GB
GTX 1650Ti
48秒 [他のPCで測定]
Core i7-10710U/16GB
GTX 1650 Max-Q
84秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX330
146秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX250
161秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
265秒
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
416秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用

 

気になる放熱性能

上述のように、XPS 15 (9500)は、高い性能のCPUとGPUを搭載しています。

そこで、少し気になるのは、XPS 15 (9500)の放熱性能です。

XPS 15 (9500)の排熱構造は、2つのファンと、2つのヒートパイプが配置され、隠れた排気口から排熱する構造となっています。同じような構成の旧モデルのXPS 15 (7590)では、他のノートPCと比べてCPUの処理性能が数%低く出ていました。

排気口が隠されている機種では、CPUの温度が高くなり、性能がやや落ちる傾向があるため、比較的コンパクトな筐体のXPS 15 (9500)でも、CPUの性能が少し低めに出るかもしれません。場合によっては、高負荷を長時間かけ続けるような作業には、あまり向いていない可能性もあります。

このあたりは、後日、実機で確認してみたいと思います。

 

SDカードリーダーを搭載

XPS 15 (9500)は、フルサイズのSDカードリーダーを備えています。クリエイター向けノートPCでも、フルサイズのSDカードリーダーを搭載しない機種も増えていますが、一眼レフなどから写真や動画を直接取り込めるので、便利です。

その他のインターフェイスは、Thunderbolt 3(電源供給、DisplayPort対応)x2、USB 3.1 Type-C(電源供給、DisplayPort対応)となっており、USB-Cポートは十分ありますが、HDMIやLANなどはありません。

フルサイズのUSB機器を使用したい場合や、HDMIで外部ディスプレイと接続したい場合などは、同梱されているUSB-C to USB-A & HDMI アダプターを使用する必要があります。

インターフェイス構成

 

大容量のメモリやストレージ構成が安い

XPS 15 (9500)は、メモリやストレージ容量を上げても、あまり価格が高くなりません。

一例として、Core i7-10750H、GTX 1650Ti、FHD液晶の構成だと、下の画像のような価格でした。ベースモデルと、16GBメモリ、1TB SSDの大容量メモリ&SSD搭載モデルとの価格差が意外と小さいので、メモリとストレージ容量の大きい構成が選びやすいです。

後で自分で増設することもできるかもしれませんが、最初から大容量のモデルを選んでおくといいと思います。

2020年5月18日時点の価格例(税別)

 

アルミ+カーボンファイバーのボディ

XPS 15 (9500)は、削り出しのアルミにアルマイト加工が施された、傷つきにくく、高質感で堅牢性の高いボディ構成です。

パームレスト部分は、カーボンファイバー製となっており、軽量でありつつも、強度も十分あります。金属製ではないので、手を触れたときの冷っとする感じがなく、個人的には使いやすいと思います。

削り出しアルミボディ
カーボンファイバー製のパームレスト
底面

 

従来モデル・ライバル機種との比較

XPS 15 (9500)と、従来モデルのXPS 15 (7590)、ライバル機種としてのInspiron 15 7000 (7501)との比較を行います。なお、現在入手可能な構成での比較です。

XPS 15 (7590)は、液晶のアスペクト比が一般的な16:9ですが、DCI-P3 100% のOLEDの4Kディスプレイを選択できました。XPS 15 (9500)のディスプレイの色域は、最大で94% DCI-P3なので、従来モデルの方がいいという場合もあるかもしれません。また、バッテリーも大容量でした。CPUとGPUの性能にこだわらなければ、価格も安くなって購入しやすくなっています。

Inspiron 15 7000 (7501)は、ワンランク下の位置付けになりますが、CPUやGPUなど、XPS 15 (9500)と同じ構成を選択できます。液晶の色域もXPS 15 (9500)ほどは広くありません。作業内容によっては、安く購入できるInspiron 15 7000 (7501)も検討してみるといいかもしれません。

XPS 15 (9500)は、比較機種と同とのサイズですが、少し広めのアスペクト比16:10の液晶が特徴的です。また、頭一つ抜けた性能のCore i7-10875Hも選択できます。高めのCPU性能や、作業のしやすさを求めるなら、最新のXPS 15 (9500)は、やはり魅力的だと思います。

新旧モデル・ライバル機種との比較
  [本製品]
XPS 15 (9500)
[従来モデル]
XPS 15 (7590)
[比較機種]
Inspiron 15 7000
(7501)
画像
CPU Core i7-10875H
Core i7-10750H
Core i5-10300H
Core i9-9980HK
Core i7-9750H
Core i5-9300H
Core i7-10750H
Core i5-10300H
GPU GTX 1650Ti GeForce GTX 1650 GTX 1650Ti
GTX 1650
メモリ 8GB~32GB 8GB / 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 15.6型
液晶種類 FHD+
UHD+ タッチ
FHD sRGB 100%
4K OLED DCI-P3 100%
FHD sRGB100%
質量 約1.83kg
約2.05kg
約1.8kg
約2.0kg
約1.9kg
サイズ[mm] [幅]344.72
[奥行]230.14
[高さ]18
[幅]357
[奥行]235
[高さ]11~17
[幅]356.1
[奥行]234.5
[高さ]17.5~18.9
バッテリー 56Wh / 86Wh 97Wh 56Wh / 97Wh

 

まとめ

XPS 15 (9500)は、デルの上位機種であるXPSシリーズの最新版15.6型ノートPCです。

最大でCore i7-10875H、GeForce GTX 1650Tiを搭載し、クリエイティブな作業に適しています。

作業がしやすい、アスペクト比16:10の液晶を搭載し、FHD+だけでなく、UHD+液晶も選択できます。4K動画や、高解像度の写真の編集作業などにも適した環境を手にすることができます。

このようなハイスペック構成ですが、約2.05kgと比較的軽量で、サイズもコンパクトなので、宅内だけでなく、外にも容易に持ち出すことができるでしょう。

アルミ+カーボンファイバー製のボディは、堅牢性に優れているだけでなく、質感も高いです。

どこに出しても、堂々と使えるスペックとデザインのクリエイター向けノートPCです。

気になるのは、排熱性能です。Core i7-10875H搭載モデルを購入したので、どの程度の性能を出せるのかチェックしてみたいと思います。

16:10の画面で作業がしやすい

XPS 15 (9500)

特徴

  • Core i7-10875Hも選択可能
  • アスペクト比16:10の液晶
  • 安心して長く使えるタフな構造

こんなあなたに

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後日、実機レビュー予定

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