デル Inspiron 13 (5310) の実機レビュー

更新日:2021年5月25日
CPU Core i3-1125G4
Core i5-11300H
Core i7-11370H
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ 最大1TB PCIe SSD
液晶サイズ 13.3インチ
液晶種類 FHD+ / QHD+非光沢
質量 1.25kg
バッテリー 54Wh
LTE 非対応
価格[税込] 7万円台~
HシリーズCoreプロセッサー搭載のモバイルノート

Inspiron 13 5310は、最大でCore i7-11370Hを搭載したモバイルノートPCです。

一般ノート向けのプロセッサーよりも性能が高く、画像編集なども快適に行えます。

また、16:10のディスプレイを搭載しているのも特徴です。この画面比のノートPCが7万円台から購入できるのは、お得です。

従来モデルからキーボード改善し、EnterやBackspaceキーが大きくなり、タイピングしやすくなりました。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、当サイトの購入品です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-11370H、16GBメモリ(8GBx2)、256GB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「Inspiron 13 5310 の特徴」のみお読みください。

 

Inspiron 13 5310 の特徴

HシリーズのCoreプロセッサー搭載可能

Inspiron 13 5310は、小さいボディに、性能が高いHシリーズCoreプロセッサーを搭載している点が特徴的です。

 

今回は、cTDP-up:35WのCore i7-11370Hを搭載しており、計測したベンチマークスコアは下図の通りです。薄型・コンパクトボディの本製品ではCore i7-11370Hの性能を十分に出すことは出来ず、他のPCで計測したCore i7-11370Hのスコアよりも、本製品で計測したスコアは低かったです。

ただ、cTDP-up:28WのCore i7-1165G7よりは高いスコアが出ていたので、一般的なモバイルノートPCよりは高いスコアであると言えます。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Ryzen 7 5700U 7798
Core i7-11370H 7123
5419
Core i7-1165G7 4720
 :Inspiron 13 5310で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

特にLightroomの書き出し時間は、Core i7-1165G7やRyzen 7 5700Uよりも速かったです。色域が広めで高い解像度のディスプレイを選択できるので、Lightroomを使って現像を行う方におすすめの製品です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間
Core i7-11370H 72秒
78秒
Core i7-1165G7 89秒
Ryzen 7 5700U 100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :Inspiron 13 5310で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

この小さなボディに、TDPの高いCore i7-11370Hを搭載していると、温度が気になるところだと思います。本製品は若干パフォーマンスを下げ、ダブルファンで冷却しているものの、CPU温度はやや高めです。ただ、100℃を超えるようなことは無いので、たまに編集した画像や動画を書き出す程度なら、問題ないと思います。

ダブルファンで冷却
高負荷時のCPU温度

 

16:10のディスプレイ

Inspiron 13 5310は、最近増えている16:10のディスプレイを搭載しています。一般的な16:9のディスプレイに比べて、より画面の下の方まで表示できるので、Webページなどが見やすいです。

解像度は、FHD+(1920x1200)とQHD+(2560x1600)の2種類があります。QHD+なら下図のようにWebページを2つ並べて見ることもできます(文字は小さくなりますが・・)。

また、Core i3-1125G4モデルなら7万円台という安さで、16:10の画面のノートPCを購入でき、お得だと思います。

16:10の画面比

 

オンボードだが高速メモリ

Inspiron 13 5310はオンボードメモリなので、自分でメモリの換装が出来ません。余裕をもったメモリ構成にするといいでしょう。軽めの作業しかしないのであれば、8GBメモリでもいいでしょう。LightroomやPhotoshopを使うのであれば、16GBにすることをおすすめします。

ただ、オンボードである代りに、LPDDR4x-4266(メーカーサイトにはLPDDR4x, 4267MHzと記載)高速メモリ(デュアルチャネル)を搭載しています。そのおかげで、グラフィック性能などが向上し、アプリやゲームがより快適に動くようになります。

3DMark Night Raid(グラフィックスのスコア)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
20963
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
14368
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
 :Inspiron 13 5310で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

改善されたキーボード

従来モデルのInspironシリーズは、enterやbackspaceなどのキーが小さく、ややタイプミスしやすかったですが、Inspiron 13 5310はそれらのキーが大きくなり、タイピングしやすくなりました。

16:10の13.3型液晶を搭載したノートPCだと、ボディの横幅が結構狭く、このようなキーサイズにするのは難しいのですが、Inspiron 13 5310はボディの端ギリギリまでキーボードを配置することで、それを実現しています。

キーボードの打ちやすさに定評のあるThinkPadでも、13インチクラスの機種は、「@」や「[」などのキーが小さいのに、Inspiron 13 5310は「@」や「[」なども、他のキーと同じサイズです。優秀なキーボードだと思います。

enter周りのキーが改善

 

Thunderbolt 4ポートが2つ

Inspiron 13 5310はThunderbolt 4が2ポート搭載されています。価格が安いノートPCは、USB-Cポートを搭載しているものの、Thunderboltには対応していない機種が多いので嬉しいポイントです。ドックなどを選ぶときの選択肢が広がります。高いCPU性能を活かして、外部GPU BOXをつなげてゲームをするのもいいと思います

Thunderbolt 4を2ポート搭載

 

やや残念なポイント

Inspiron 13 5310のやや残念なポイントですが、質量がそこまで軽くありません。従来モデルは約1.053kgだったので、約200g増加しています。HシリーズのCoreプロセッサーを搭載するために、デュアルファンにした影響かと思います。

また、従来モデルは、最小構成だと7万円前後で購入できましたが、新しいモデルは1万円以上値上がりしています。

また、今回、QHD+ (2560 x 1600)のディスプレイを試しましたが、画面にちらつき(フリッカー)があります。FHD+のディスプレイは分かりません。

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
高いCPU性能で、快適に作業できます。
オンライン会議 Webカメラ、マイクなどは普通の性能ですが、問題なくオンライン会議が出来ます。
動画鑑賞 色域が広めのディスプレイで、スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞できます。
RAW現像
画像編集
sRGB 100%のディスプレイで、CPU性能も高いのでRAW現像などの用途に適していると思います。ただし、Adobe RGB 100%クラスの色域ではないためご注意下さい。メモリは16GBにすることを推奨します。
動画編集 △~○ CPU性能が高く、内蔵GPUにしてはグラフィック性能も高いため、FHDの簡易的な動画編集ならできるでしょう。4K動画の編集は少しストレスを感じると思います。
ゲーム 内蔵GPUにしては高いフレームレートが出ますが、できればGeForce GTXなどの外部グラフィックスを搭載したモデルがおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

Inspiron 13 5310のディスプレイのチェックです。FHD+(1920x1200)とQHD+(2560x1600)の2種類がありますが、今回は、QHD+(2560x1600)をチェックします。

QHD+

QHD+のパネルは、「24V5X NE13N60」でした。色域が広めで解像度も高いですが、フリッカー(ちらつき)があるのが残念です。最大輝度は、当サイトの計測では339cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は下表の通り広めです。

sRGBカバー率 100%
Adobe RGBカバー率 77.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、赤色がやや強めに発色していますが、それほど気にはなりません。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み

画面輝度を98%以下にすると、PWM変調によるフリッカーが発生していました。周波数も割と低いので、眼が敏感な方は、眼が疲れやすいかもしれません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

FHD+

今回、FHD+はテストしていませんが、仕様表を見ると、FHD+の液晶もsRGB 100%とのことです。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Inspiron 13 5310のキーボードのチェックです。

実測で、キーピッチは横:19mm、縦:18mmです。キーストロークは約1.5mmとなっており、標準的な数値です。前述したように、13インチクラスのノートPCとしては極端に小さいキーがなく、タイピングしやすいです。

タッチパッドの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

Inspiron 13 5310のパフォーマンスのチェックです。

次のようなモードが用意されています。今回は、デフォルトの「最適化」と、最も高いパフォーマンスが出る「超高パフォーマンス」で、各種ベンチマークを計測しました。

サーマル管理

 

CPU

Inspiron 13 5310は、Core i3-1125G4、Core i5-11300H、Core i7-11370Hを搭載したモデルがあります。

今回は、Core i7-11370Hを搭載しており、CINEBENCH R23のスコアは以下の通りです。他のPCで計測したときよりもやや低めのスコアになっていますが、一般的なノートPCよりは高めの処理性能です。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-11370H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 5900HX 13380
Core i7-10875H 10369
Core i7-10870H 10139
Ryzen 7 5700U 7798
Core i7-11370H 7123
5419 [超高パフォーマンス]
5321 [最適化]
Core i7-10750H 6839
Ryzen 5 5500U 6577
Ryzen 7 4700U 6499
Core i7-1185G7 6229
Core i5-11300H 4859
Ryzen 5 4500U 4764
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-11370H 1519
1493 [最適化]
1490 [超高パフォーマンス]
Core i7-1185G7 1517
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11300H 1367
Core i7-10875H 1306
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1265
Core i7-10870H 1245
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 7 4700U 1214
Ryzen 5 5500U 1177
Core i7-10870H 1176
Ryzen 5 4500U 1142
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリは、LPDDR4X-4266のデュアルチャネルを搭載しており高速です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
実測 54.92GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア

 

グラフィックス

メモリの速度が速いので、グラフィック性能は高めです。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
Core i7-11370H
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce GTX 1650 45149
GeForce MX450 30425
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
20963 [超高パフォーマンス]
20272 [最適化]
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
20052
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
18718
GeForce MX330 16714
Ryzen 9 4900HS 16322
GeForce MX250 15406
Core i7-1165G7
メモリDDR4-3200
14247
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
14207
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
14036
Ryzen 7 4700U 13861
Core i5-11300H 13830
Core i5-1135G7
メモリDDR4-3200
13316
Ryzen 5 4500U 12126
Core i3-1115G4
メモリDDR4-3200
11487
Core i7-1065G7 11084
Ryzen 3 4300U 9800
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※特に明記していないものは、デュアルチャネルメモリを搭載 

 

ストレージ

ストレージには、今回1TBのPCIe-NVMe SSDを搭載しており高速です。ただ、他の容量の場合は、もう少し遅い可能性があります。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD
3500
3536
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

比較的短い書き出し時間です。RAW現像できて持ち運びにも便利なノートPCをお探しの方に適していると思います。

Core i9-10980HK
32GBメモリ
68秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i9-9980HK
16GBメモリ
77秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-11370H
16GBメモリ
78秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
80秒
Apple M1 (Rosetta 2)
16GBメモリ
80秒 (MacBook Pro 13 M1)
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 4700U
16GBメモリ
91秒
Ryzen 5 4500U
32GBメモリ
91秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

外部グラフィックスを搭載してないので、一部の処理は遅いですが、一般的な処理は速く問題なく使えると思います。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約24秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分44秒
ニューラルフィルター(スタイルの適用) 約6秒
スーパー解像度 約27秒
コンテンツに応じた塗りつぶし 約4秒
被写体を選択 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

10分のFHD動画の書き出しが3分ちょっとで終わっていました。カット編集をする程度なら快適に出来ます。FHD動画の編集なら、よほど重いエフェクトをかけなければ使えると思います。ただ、4K動画の書き出しは時間がかかるので、4K動画の編集は外部グラフィックスを搭載したノートPCのほうがいいでしょう。

FHD動画の書き出し
Core i7-1185G7
Intel Iris Xe
1分38秒
Core i7-1165G7
GTX 1650Ti Max-Q
2分27秒
Core i7-11370H 3分19秒
Core i7-1185G7 3分30秒
Core i7-1165G7 4分6秒
Core i5-1135G7 4分41秒
Ryzen 7 4700U 5分5秒
Ryzen 7 5700U 5分18秒
Ryzen 5 4500U 5分57秒
Ryzen 3 4300U 6分44秒
Core i7-1065G7 7分41秒
※ FHD/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

各ゲームのベンチマークスコアまたはフレームレートを掲載します。なお、ここでは、「超高パフォーマンス」のモードで計測しています。

軽めのゲームであれば、グラフィック品質を落とすことで、60fps前後でゲームが可能です。

[以下のゲームのベンチマークスコアおよびフレームレートについて]
※表示しているのは平均フレームレートです
 :Inspiron 13 (5310)で計測したスコア
Apex Legends
1920x1080 低設定 66 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、低設定)
GeForce GTX 1650 118 fps
GeForce MX450 99 fps
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
66 fps
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
53 fps
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
52 fps
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
50 fps
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
38 fps
※トレーニングモードで計測
VALORANT
1920x1080 低設定 139 fps
高設定 70 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高設定)
GeForce GTX 1650 143 fps
GeForce MX450 92 fps
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
72 fps
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
70 fps
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
61 fps
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
58 fps
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
46 fps
※バトルラボ 最大300fpsで計測
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 13534(とても快適)
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、最高品質)
GeForce GTX 1650 19246
GeForce MX450 18714
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
13534
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
11714
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
11102
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
10394
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
8293
※約5500で60fps
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 56 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、標準(ノート))
GeForce GTX 1650 115 fps
GeForce MX450 85 fps
Core i7-11370H
メモリLPDDR4X-4266
56 fps
Core i7-1165G7
メモリLPDDR4X-4266
49 fps
Core i5-1135G7
メモリLPDDR4X-4266
49 fps
Ryzen 7 5700U
メモリDDR4-3200
36 fps
Ryzen 5 5500U
メモリDDR4-3200
29 fps

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、Thunderbolt 4、PowerDelivery、DisplayPort出力に対応しており、多くの周辺機器が使えます。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
30W RAVPower GaN充電器
18W cheero充電器
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
Philips 258B6QUEB/11
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hzにした場合、YCbCr420になってしまいます。30HzにすればRGBで出力できますが、その代わりリフレッシュレートは半分になってしまいます。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

Inspiron 13 5310の質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.25kg」となっています。当サイトの計測値は下表の通りで、公表値より軽かったです。ACアダプターはやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.198kg
ACアダプター+電源ケーブル 314g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Inspiron 13 5310のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリーは54Whで、一般的なノートPCとしては多めの容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。CPU性能が高いため、バッテリー容量の割には、バッテリー駆動時間は長くありませんでした。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0
(2) PCMark 10 Modern Office 10時間25分
(3) 動画再生時
(4) PCMark 8 Work 3時間2分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(3) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) ブラウザでのショッピング/画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャット等。やや重めの作業

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

変動が大きく安定しませんが、CPU温度は90℃を超えており、やや高めの温度です。

  • 最適化時
  • 超高パフォーマンス時
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

静音性のチェック

Inspiron 13 5310の動作音(静音性)のチェック結果です。なお、静音性(騒音値)、表面温度、消費電力は「最適化」のモードで計測しています。

アイドル時はほぼ無音です。高めの負荷をかけたときの温度は、他のノートPCと比較して普通だと思います。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Filmora 9 の動画編集ソフトでプレビュー再生
左から3番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高い負荷をかけると、キーボード部分の温度は上がりますが、パームレスト部分の温度はそれほど上がらないため、そこまで不快感はなく使えると思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

HシリーズのCoreプロセッサーなので、エンコードのような高い負荷をかけると、やや高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Inspiron 13 5310の外観のチェックです。

今回は、「プラチナシルバー」の本体カラーですが、キーボード面はグレーです。

 

天板はシルバーとなっています。

 

スピーカーは、2.5Wx2の高出力のステレオスピーカーで、底面の正面側に配置されています。音質は割といいと思いますが、タイピングしていると、スピーカーから出た音が腕にあたり、音がこもります。ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

 

Webカメラは720pで、画質は普通です。シャッターが搭載されており、レバーをスライドさせることで、Webカメラを物理的に隠すことができます。IRカメラは搭載されていません。

 

側面には、Thunderbolt 4が2つ、HDMI1.4b、USB3.2 Gen 1などがあります。USBポートは下の部分が開閉するようになっています。片手でUSBケーブルを挿すことは出来ますが、慣れないとやや挿しにくいです。

 

液晶は下図の角度まで開きます。特に見にくくはありません。

 

底面はシンプルです。底面のネジを外すと、背面側が少し浮かんでくるので、底面カバーは外しやすいです。

 

底面カバーを外すと下図のようになっています。ダブルファンでCPUを冷却します。メモリはオンボードです。

 

ストレージは80mmのM.2 SSDが搭載されていました。

 

ACアダプターは65Wです。角が丸くなっているので持ちやすいですが、サイズはやや大きいです。また、電源コードも太いです。

 

まとめ

以上が、Inspiron 13 5310のレビューです。

高い性能のHシリーズのCoreプロセッサーに、画面比16:10のディスプレイを搭載しながら、それほど高くない価格が魅力の製品です。

画像編集などを行う方なら、 Core i7-11370H、16GBメモリ、1TB SSD、QHD+の構成がおすすめです。この構成でも12万円台で購入できます。

高い負荷をかけないならば、Core i3-1125G4、8GBメモリ、FHD+の構成がいいでしょう。この構成なら7万円台で購入可能です。

コンパクトなボディの割には、どのキーも十分なキーピッチで、タイピングしやすいのも特徴です。

ただし、従来モデルよりも質量がやや重くなっています。また、今回、QHD+液晶を試しましたが、ちらつき(フリッカー)がありました。

 

HシリーズCoreプロセッサーを搭載したモバイルノート

Inspiron 13 (5310)

特徴

  • 最大でCore i7-11370Hを搭載し高性能
  • 16:10のディスプレイ
  • キーボードが比較的打ちやすい

こんなあなたに

  • 持ち運べるノートで、画像編集などもやりたい方
  • 画面比16:10の安いノートを探している方
  • 価格7万円台[税込]~
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