※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
デル New Inspiron 15 7000 ゲーミングノート(7577)の実機レビュー

CPU | HQシリーズ第7世代Core |
---|---|
GPU | GTX 1060 Max-Q GTX 1050Ti |
メモリ | 8 / 16GB |
ストレージ | SATA SSD + HDD PCIe SSD PCIe SSD + HDD |
液晶サイズ | 15.6型ワイド |
液晶種類 | FHD IPS 非光沢 |
質量 | 約2.65kg~ |
バッテリー | 56Whr |
価格 | 11万円台~ |
高いコスパのエントリー・ゲーミングノートPC
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートは、コストパフォーマンスの高いエントリー向けゲーミングノートPCです。
グラフィックスには、GeForce GTX 1050TiまたはMax-QデザインのGeForce GTX 1060を搭載しています。
ただし、GeForce GTX 1060搭載PCの実機を今回確認したところ、GPU クロックが通常より低かったため、性能面ではGTX 1050Tiと1060の間くらいと思って下さい。
ストレージは、M.2 SSDと2.5インチストレージの2台を搭載可能です。カスタマイズの幅は狭いですが、底面カバーが開けやすいため、自分で増設、換装するのも良いと思います。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 with Max-Q Design、16GBメモリ、256GB PCIe SSD、1TB HDD
目次
お忙しい方は、「1」の特徴のみお読みください。
1 New Inspiron 15 7000 ゲーミングノート特徴 | |
2 ゲームベンチマーク | 3 液晶ディスプレイのチェック |
4 キーボードおよびタッチパッドのチェック | 5 パフォーマンスのチェック |
6 質量のチェック | 7 バッテリー駆動時間のチェック |
8 静音性のチェック | 9 パーツの温度のチェック |
10 表面温度のチェック | 11 消費電力のチェック |
12 外観のチェック | 13 まとめ |
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノート特徴
高いコスパのゲーミングノートPC
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートの最大の特徴は、コストパフォーマンスの高さです。
Core i7、GeForce GTX 1050Tiを搭載したモデルならクーポン利用時で11万円台(税別)、Core i5、GeForce GTX 1060を搭載したモデルも、クーポン利用時で11万円(税別)で購入可能です。他社のノートPCよりも2~3万円は安いです。
GPUのクロック周波数が、他のGTX1060搭載PCより低い
コストパフォーマンスの高いNew Inspiron 15 7000 ゲーミングノートですが、今回試したGeForce GTX 1060については、GPU クロックが、他のゲーミングノートPCの7~8割くらいしかありません(下図参照)。
この影響で、ゲームベンチマークスコアが、他のGeForce GTX 1060搭載ノートよりもやや低くなっています。詳細はページ下の「 ゲームベンチマーク」の章をご覧ください。
それでも、GeForce GTX 1050Tiよりは高めのスコアが出ているため、GTX 1050Tiより高めの性能を持った製品が12万円(税別)台から購入できると思えば、コストパフォーマンスは高いと思います。

「GPU Clock」が低い
ダブルストレージ構成が可能
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートは、M.2 SSDと2.5インチストレージの2台を搭載することが可能です。
モデルによって、パーツが固定されており、自由にカスタマイズすることはできませんが、単体ストレージよりは活用の幅が広がります。また、底面カバーを開けるのが簡単なので、後から増設したり換装したりするのもよいでしょう。

ダブルストレージ環境
ポートの種類は十分あるが、光学ドライブはなし
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートは、USB Type-Cや、LAN、メモリカードスロットなどを搭載しており、十分なポートの種類を搭載していますが、光学ドライブは搭載していません。
最近、光学ドライブを搭載していない機種が多いですが、必要な方はご注意下さい。


光学ドライブはなし
クーポンは必ず利用しよう
デルのパソコンは、ほとんどの製品にクーポンが発行されています。製品ページの上のほうに記載されているため、コピーして、購入画面でクーポンを適用するのを忘れないようにしましょう。急いでいると、筆者はたまにクーポンを適用するのを忘れるときがあります。
ゲームベンチマーク
GTX 1060(6GB) with Max-Q を搭載したNew Inspiron 15 7000 ゲーミングでのゲームベンチマークスコアを掲載します。なお、グラフィックスドライバーは、デルで公開されている最新のものを適用しています。
ちなみに、グラフィックスはOptimusに対応しています。
上で記載しましたが、GPU ベースクロックおよびGPU ブーストクロックが7~8割くらいしかありません。また、Max-Qに対応しており、電源効率が良くなるように動作するため、発熱や消費電力は抑えられますが、若干ベンチマークスコアは悪くなります。
本製品の GTX 1060 |
他社PCの GTX 1060 |
|
---|---|---|
GPU ベースクロック | 1063MHz | 1405MHz |
GPU ブーストクロック | 1342MHz | 1671Mhz |
この影響で、ゲームベンチマークスコアは、下表の通り、他のGeForce GTX 1060搭載PCと比べて、悪くなっています。
60fps近くのフレームの場合、そこまで差が出てないゲームもありますが、全体として、他社PCの8割程度のスコアになっています。とは言っても、"中~高"程度のグラフィック品質であれば、60fpsを超えてくるゲームが多いので、エントリーモデルのゲーミングPCとしては十分な性能でしょう。
はじめから、GeForce GTX 1060の性能が出るとは思わず、GTX 1050Tiより少し良いくらいの性能のゲーミングノートPCだと思って購入すれば、後悔はないでしょう。
ただし、製品の一部のモデル名には「GTX 1060搭載 VR」と表記されていますが、VRを動作させるには低めのスペックかなと思います。
ゲーム一覧 | デル New Inspiron 15 7000 ゲーミング |
他社PC | |||
重さの目安 | ゲームタイトル | グラフィック 品質設定 |
Core i7-7700HQ GTX 1060(6GB) with Max-Q Clock:1063MHz Boost:1342MHz |
Core i7-7700HQ GTX 1060(6GB) Clock: 1405MHz Boost: 1671MHz |
|
重いゲーム | ![]() |
ゴーストリコン ワイルドランズ | 低 | 47 fps | 92 fps |
高 | 40 fps | 58 fps | |||
ウルトラ | 33 fps | 33 fps | |||
中程度の 重さのゲーム |
![]() |
FF14 紅蓮のリベレーター | 標準品質 ★ | 11038 / 82 fps | 14351 /106 fps |
高品質 ★ | 10337 / 75 fps | 12877 / 90 fps | |||
最高品質 | 9116 / 63 fps | 10510 / 71 fps | |||
![]() |
フォーオナー | 低 | 126 fps | 151 fps | |
高 | 87 fps | 95 fps | |||
超高 | 67 fps | 69 fps | |||
![]() |
STEEP | 最低 | 73 fps | 103 fps | |
高 | 60 fps | 74 fps | |||
超高 | 41 fps | 55 fps | |||
![]() |
ライズオブトゥームレイダー | 最低品質 | 96 fps | 139 fps | |
中品質 | 73 fps | 92 fps | |||
最高品質 | 62 fps | 68 fps | |||
![]() |
ファークライ プライマル | 低い | 86 fps | 102 fps | |
高い | 67 fps | 76 fps | |||
最高 | 52 fps | 57 fps | |||
軽めのゲーム | ![]() |
ドラゴンズドグマオンライン |
最高品質 | 7905 (とても快適) | 10465 (とても快適) |
![]() |
ファンタシースターオンライン2 EP4 | 描画:6 | 14539 (快適) | 39950 (快適) | |
![]() |
モンスターハンターF 第三弾(大討伐) | ― | 21783 | 22942 | |
![]() |
ドラゴンクエストX | 最高品質 | 13969 (すごく快適) | 18060 (すごく快適) | |
★「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。 ※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません ※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。 ※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ) ※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ) |
その他のグラフィックスのベンチマークスコアについては、下のページを参考にしてください。他のPCで計測した結果ではありますが、PUBG、鉄拳7、バイオハザード7、オーバーウォッチなどのフレームレートについても掲載しています。
液晶ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイのチェックです。
IPS液晶であるため、視野角は非常に良いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)
カラーマネージメントツールによるガンマ補正曲線です。どの色も揃っており優秀です。


色域はノートパソコンとしては、やや狭いです。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
画素形状は下図の通りです。

画素の拡大図
非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。

画面への映り込み
キーボードおよびタッチパッドのチェック
キーボードとタッチパッドのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm×縦:約18mm、キーストロークは約1.2mmです。キーピッチは十分ありますが、キーストロークが浅く感じます。ゲーミングノートPCは、キーボードを使う機会が多いので、もう少し、しっかりとした打鍵感が欲しかったです。このあたりは、エントリーモデルと割り切るしかありません。
なお、キーボードバックライトは搭載していません。
タッチパッドの操作性は普通です。

タッチパッド
パフォーマンスのチェック
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートパフォーマンスのチェックです。
CPU
「H」シリーズの第7世代Coreプロセッサーを搭載しており、ゲーミングPCとしては普通の性能です。

CPUの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
グラフィックス
上でGeForce GTX 1060搭載時のゲームベンチマークを紹介しましたが、本製品はGTX 1050Tiを搭載したモデルもあります。TX 1060はGPUクロックが低いと記載しましたが、GTX 1050Tiのベースクロックなどがどうなっているかは不明です。下図のGTX 1050Tiのベンチマークは、他のPCで計測した一般的な数値になります。

グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは選択できません
ストレージ
ストレージは、下のようなものを選択可能です。

ストレージの選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートで計測したベンチマーク
以下、本機でのベンチマークスコアを掲載します。
(CPU性能の評価)

Core i7-7700HQ
※左のメーターの位置がおかしいですがソフトのバグです
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)


Core i7-7700HQ、GeForce GTX 1060 6GB
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
Core i7-7700HQ GeForce GTX 1060 (6GB) |
|
---|---|
x265でエンコード (※1) | 21分55秒 |
NVENCでエンコード (※2) | 3分30秒 |
QSVでエンコード (※3) | ― |
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
(ストレージの評価)

256GB PCIe M.2 SSD
(SDカードスロットの評価)

UHS-Ⅰ対応カード
質量のチェック
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートの質量は下表の通りです。
PC本体は普通の重さです。ACアダプターは、GeForce GTX 1060搭載のゲーミングノートPCとしては軽いかなと思います。
質量 | |
---|---|
PC本体 | 2.788kg |
ACアダプター | 694g |
バッテリー駆動時間のチェック
New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートのバッテリー駆動時間をチェックします。
メーカー仕様表にバッテリー駆動時間は明記されておりません。バッテリー容量は56Whとのことで、まずまずの容量だと思います。
今回、貸出期間が短かったため、あまりテストできませんでしたが、バッテリー駆動時間はゲーミングノートとしては普通だと思います。バッテリー駆動時間 | |
---|---|
PCMark 8 Home テスト ※1 | ― |
PCMark 8 Work テスト ※2 | ― |
動画再生時 ※3 | ― |
FF 14 紅蓮ベンチをループ再生 ※4 | 1時間44分 |
※1 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、画像編集、ビデオチャット、軽いゲームなどを実行
※2 ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
※3 ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
※4 解像度は1920x1080、グラフィック品質は標準に設定。バッテリーブーストの設定で最大30fpsに制限。
以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。
静音性のチェック
動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時は静かですが、負荷をかけると、他のゲーミングノートよりもやや高めの騒音値かなと思います。


パーツの温度のチェック
各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。
Max-Qデザインのグラフィックスということもあり、GPU温度は低めです。CPU温度は普通です。


表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。
表面温度も、ゲーミングノートとしては、やや低めだと思います。


消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。
Optimus対応であるため、アイドル時の消費電力は低めです。Max-Q デザインのグラフィックスのため、GeForce GTX 1060を搭載している割にはやや低めの消費電力だと思います。


外観のチェック
外観のチェックです。
エントリーモデルのゲーミングノートだけに、そんなに高級感はありません。シンプルな外観です。
天板です。
指紋認証と電源ボタンが一緒になっています。スリープ解除などをするときに、電源ボタンをちょっと長めに押してやると、スリープ解除&ログインが一括でできるため便利です。
スピーカーは正面側に配置されています。デルのパソコンは、PC内蔵マイクで環境ノイズを捕捉し、ノイズキャンセリング調整をリアルタイムで行うなどして「聞きやすい音」に調整されて音声が出力されています。
実際に聞くと、表現が難しいですが、ややクリア感が少なく、やや雑な音にも感じますが、普通のノートPCよりは良い音質だと思います。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点の音質です(普通が5点で、筆者の独断の評価です)。
天板を閉じたときの画像です。
背面の画像です。
液晶が開く最大の角度です。
左右の側面です。フルサイズのUSB、USB 3.1 Type-Cポート、HDMI、LAN、メモリカードスロットなどがあります。USB 3.1 Type-CポートはThunderboltにも対応しています。また、当サイトのテストでは、USB Type-Cポートで、映像出力も出来ました。
底面です。
底面カバーを外したときの画像です。ネジを1つはずすだけで底面カバーを取り外せるため、メンテナンスは楽です。
CPUとGPU冷却ファンは2つあります。
メモリは2スロットあります。
2.5インチストレージも換装できるでしょう。
M.2 SSDにはヒートシンクらしきものも装着されています。
ACアダプターの画像です。GTX 1060選択時は180W、GTX 1050Ti選択時は130Wです。
まとめ
以上が、デル New Inspiron 15 7000 ゲーミングノートのレビューです。
非常にコストパフォーマンスの高いエントリーモデルのゲーミングノートPCです。
注意点としては、GeForce GTX 1060 の場合、GPUクロックが通常よりも低めで、他のGTX 1060搭載ノートPCと比べるとベンチマークスコアが低めでした。GTX 1050Tiは試していないので不明です。
本製品は、(GTX 1060搭載モデルは)GTX 1050TiとGTX 1060の中間くらいの性能のゲーミングノートパソコンと思って購入すべきでしょう。そうすれば後悔もないと思います。この性能で、12万円台(税別)から購入できるのであれば、コストパフォーマンスは高いです。
また、エントリーモデルですので、ゲーミングノートにしてはキーボードがそこまで打ちやすくない点、液晶の色域が狭い点などは、妥協する必要があります。
その代わり、Max-Qデザインの影響もあり、GPU温度および消費電力は低めでした。
詳細・購入はこちら
公式サイトこちら