※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

デル Inspiron ゲーミングデスクトップ(5675)の実機レビュー

更新日:2017年8月7日
CPU Ryzen CPU
GPU Radeon RX570
Radeon RX580
GeForce GTX 1060
メモリ 8 / 16GB
ストレージ M.2 SSD
HDD
価格 7万円台~

Ryzen搭載で高コスパ

Inspiron ゲーミングデスクトップは、AMD Ryzen のプロセッサーを搭載したゲーミングデスクトップPCです。

グラフィックスには、Radeon RX 580、GeForce GTX 1060 6GBなどを選択することが可能です。

カスタマイズの自由度は少ないですが、同構成の他社PCと比較した場合、価格が安く、コストパフォーマンスは非常に高いです。

スリットが入ったボディから、ブルーLEDの光が漏れるデザインとなっており、幻想的で素敵です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen 7 1700X、8GBメモリ、256GB M.2 SSD+1TB HDD、GTX 1060 6GB

目次

特徴1 - Ryzen プロセッサーを搭載

Inspiron ゲーミングデスクトップは、AMD RyzenのCPUを搭載しており、インテルCPUを搭載したPCに比べて、非常にコストパフォーマンスが高くなっています。


Ryzen 搭載

 

インテル Core プロセッサーと、AMD Ryzen プロセッサーについて、CPUの性能を測るベンチマークスコアを比較したものが下の図です。例えば、CPU単体の価格は、Ryzen 7 1700XのほうがCore i7-7800Xよりも安いのですが、ベンチマークスコアはRyzen 7 1700Xのほうが高くなっています。

なお、本製品では、Ryzen 7 1700X、Ryzen 5 1600X、Ryzen 5 1400の3種類が選択できます。筆者の独自判断ではありますが、CPUの選択の目安も下図に記載していますのでご覧ください。


CPU性能の比較と選び方(筆者の独自判断)
※灰色のバーのパーツは、本製品では選択できません

特徴2 - 最大でGeForce GTX 1060を搭載

Inspiron ゲーミングデスクトップのグラフィックスは、Radeon RX 570、Radeon RX 580、GeForce GTX 1060から選択可能です。

本製品は、GeForce GTX 1060のグラフィックスを搭載しており、ベンチマークスコアは下表の通りです。他のPCでもそうでしたが、AMD Ryzenプロセッサーを搭載した場合、インテル Coreプロセッサーを搭載した場合に比べて、ベンチマークスコアが下がるケースがあります(ゲームにもよります)。平均で1割くらいスコアが低くなっています。高いフレームレートであるほど割合も大きくなる傾向にあるため、144Hz駆動などの高駆動周波数フルHD液晶ディスプレイなどを繋ぐときは、液晶の駆動周波数までフレームレートが届かないことが多いのではないかと思います。とは言うものの、60Hz駆動フルHD液晶ディスプレイであれば、高めのグラフィック設定にしても60 fpsの平均フレームレートを超えてくると思います。

インテルCoreプロセッサー+GeForce GTX 1060 6GBの構成に比べ、全体的に1割くらいスコアが低くなったとしても、GeForce GTX 1060 3GB程度のスコアは出ます。GTX 1060 3GBくらいの性能が出て、CPUはインテルのCore i7-7700Kなどよりも高性能で、それでいて価格も安いと考えれば、お買い得ではないかと思います。

試してはいませんが、AMD Radeon RX 580やRX 570のグラフィックスのほうが、AMD Ryzenとは相性が良いと思われます。ただし、この2つのグラフィックスを搭載したモデルは、CPU性能が低めのRyzen 5 1400となってしまいます。

ゲームベンチマーク(1920 x 1080)
製品名 Inspiron
ゲーミングデスクトップ
基本スペック Ryzen 7 1700X
GeForce GTX 1060 6GB
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮のリベレーター 標準品質 ★ 12874 (非常に快適) 98 fps
高品質 ★ 10665 (非常に快適) 76 fps
最高品質 10284 (とても快適) 72 fps
ドラゴンズドグマオンライン
最高品質 7753 (とても快適)
ファンタシースターオンライン2 EP4 描画:6 33557 (快適)
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) 29960
ドラゴンクエストX 最高品質 16404 (すごく快適)
ゴーストリコン ワイルドランズ 98 fps
64 fps
ウルトラ 36 fps
フォーオナー 162 fps
106 fps
超高 74 fps
STEEP 最低 98 fps
76 fps
超高 57 fps
ライズオブトゥームレイダー 最低品質 121 fps
中品質 90 fps
最高品質 70 fps
ファークライ プライマル 低い 94 fps
高い 76 fps
最高 62 fps
★デスクトップPCの場合は「標準品質(デスクトップPC)」と「高品質(デスクトップPC)」、ノートPCの場合は「標準品質(ノートPC)」と「高品質(ノートPC)」の設定にしています。
※フレームレート(fps)の掲載値は、平均値です。最小値や最大値ではありません
※CPUやメモリなどの環境によってスコアが変わる点はご了承ください。
※ドラゴンズドグマオンラインは、約5800スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ファンタシースターオンライン2 EPISODE4は、約4500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐)は、約6000スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※ドラゴンクエストXは、約5500スコアで平均60fps(当サイト調べ)
※通常の液晶ディスプレイは60Hz駆動であるため、ゲームを快適にプレイするには平均60fpsは欲しいです。ただし、平均fpsが60でも最小fpsはもっと小さいため、60fpsを切らないようにプレイするには平均80~100fpsは欲しいです。また、120Hz駆動の液晶ディスプレイを使用している方は、平均120fpsは欲しいです。

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1060の情報は次の通りです。


GeForce GTX 1060(6GB)のグラフィックカードのスペック

その他のグラフィックスのフレームレートや、他のゲームのフレームレートについては、下のページを参考にしてください。

PCゲームベンチマーク一覧

特徴3 - 価格も安い!8万円台~

カスタマイズがあまりできない代わりに、Inspiron ゲーミングデスクトップの価格は、他のBTO(受注生産)パソコンに比べて安くなっています。Ryzen 5 1400、Radeon RX 570の標準価格は99,980円となっており、さらにクーポンが発行されていることが多く、このクーポンを使用すると、8万円台にまで下がることが多いです(価格は時期によって異なります。クーポンの割引率は日によって変わります)。金~月曜日の割引率が高い傾向にあります。

ここでは、今回のレビュー機である「New Inspiron ゲーミング デスクトップ スプレマシー・GTX1060搭載 VR」を例にとって、他社のBTOパソコンと価格を比較してみます。できるだけ構成を合わせていますが、製品によっては選べないパーツもあるため、その場合は近いスペックのパーツを選んでいます。

結果は下表の通りです。今回は平日のクーポンを適用した場合の価格を掲載していますが、デル Inspiron ゲーミングデスクトップが群を抜いて安かったです。

ただし、Inspiron ゲーミングデスクトップはカスタマイズがあまり出来ないという欠点があり、他社のBTOパソコンに比べると、パーツの組み合わせの自由度が低い(パーツの選択肢が限られており、思った通りの構成にできない)という欠点があります。

価格の比較(時期によって変わります)
型名 デル
Inspiron
ゲーミングデスクトップ
T社 P社 D社
CPU Ryzen 7 1700X
グラフィックス GTX 1060 6GB
メモリ 16GB 16GB 16GB 16GB
SSD 256GB SSD 256GB SSD 240GB SSD 500GB SSD
HDD 1TB HDD 1TB HDD 1TB HDD 2TB HDD
電源 460W 500W 500W 500W
価格(税抜) 159,980円
↓15%OFFで↓
135,983円
147,300円 161,960円 172,960円

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

CPU

前述の通りです。

グラフィックス

Inspiron ゲーミングデスクトップで選択できるグラフィックスと、その性能差を下図に掲載します。各グラフィックスごとに、FF XIV 紅蓮のリベレーターの"一般的な"スコアを掲載します。なお、今回、Ryzen CPUを搭載しているため、このスコアよりもやや落ちると思っていいです。


グラフィックスの選び方(筆者の独自判断)

ストレージ

SATA SSDまたはHDDを選択可能です。SSDはモデルによっては選択できないのが残念です。


ストレージの性能と選び方(筆者の独自判断)

本製品で計測したベンチマーク

本製品でのベンチマーク結果です。

PassMark Performance Test 9.0 CPU MARK
(CPU性能の評価)

Ryzen 7 1700X
CINEBENCH R15
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)

Ryzen 7 1700X、GeForce GTX 1060 6GB
3DMark
(主にグラフィックス、CPU性能の評価)




Ryzen 7 1700X、GeForce GTX 1060 6GB
TMPGEnc Video Mastering Works 6によるエンコード時間
(x265がCPU性能の評価、NVENC、QSVが主にグラフィックス性能評価)
  Ryzen 7 1700X
x265でエンコード (※1) 15分24秒
NVENCでエンコード (※2) 1分52秒
QSVでエンコード (※3)
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 CPU内蔵のハードウェアエンコーダー
CrystalDiskMark
(ストレージの評価)

256GB SSD

 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

本機の動作音(静音性)のチェック結果です。

エンコード時の騒音値が高いです。それ以外は、他のデスクトップPCと比較して普通の動作音です。


パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

エンコード時のCPU温度は高めです。fps制限をせずゲームをしたときのGPU温度もやや高めです。それ以外は普通の温度です。


消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、確認できた最も高い数値を掲載しています。

今回はRyzen 7 1700XのCPUを搭載していますが、消費電力はやや高めです。


外観のチェック

外観のチェックです。

左サイドとフロントには斜めにスリットが入っており、正面からみると左右非対称のデザインでかっこいいと思います。

 

スリットの隙間からブルーのLEDの明かりが漏れます。スリットは斜めになっているため、真横から見ると、LEDの光は見えませんが、斜め上から見ると、光が漏れます。

 

部屋を暗くしたときの様子です。幻想的でかっこいいです。

 

フロントには、薄型の光学ドライブが1つ標準搭載されています。その下には5.25インチオープンベイがあり、自分で2つ目の光学ドライブなどを増設することが可能です。

また、フロントにはUSB2.0、USB3.0、USB Type-C、SDカードスロットなども搭載されています。

 

フロント下部の画像です。

 

天面に電源ボタンがあります。また、少し凹んでおり、ここに外付けHDDやスマートフォンなどの小物を置くことも可能です。

 

底面です。

 

底面の足は小さいですがゴム製です。

 

側面です。

 

反対側の側面です。

 

背面です。

 

マザーボードのポート類です。

 

今回搭載しているGeForce GTX 1060 6GBの映像出力ポートです。

ケース内部のチェック

ケース内部の画像です。裏面配線はされていません。若干フロント側の配線がごちゃごちゃしています。

 

ケースファンはリア(背面)の1つのみです。フロント側にファンはありません。

 

スリムタイプの光学ドライブと、5.25インチドライブベイです。

 

本体下部の3.5インチシャドウベイ(2つ)と2.5インチベイ(1つ)です。

 

CPUクーラーのヒートシンクは割と大きめです。

 

今回搭載されていたGeForce GTX 1060のグラフィックスです。ファンは1つです。

 

グラフィックスはサポートバーで固定されています。

 

グラフィックカードの下にM.2 SSDです。

 

電源は最大460Wです。

 

斜めから見たケース内部の画像です。

 

反対側の斜めから見た画像です。

まとめ

以上が、Inspiron ゲーミングデスクトップのレビューです。

AMD Ryzenのプロセッサーを搭載し、CPU性能が非常に高いゲーミングPCです。

グラフィックスには、GeForce GTX 1060 6GBなどを搭載したモデルがあります。GeForce GTX 1060 6GBの場合、Ryzenプロセッサーを搭載すると、フレームレートがやや落ちるものの、GeForce GTX 1060 3GB程度のフレームレートは出ます。このグラフィックス性能で、Ryzen 7 1700Xを搭載したモデルが10万円台前半で買えるので、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。

本製品は、10%以上の割引クーポンが出ていることがほとんどです。特に金~月曜日は安くなっているため、こまめにチェックしておくと良いでしょう。

詳細・購入はこちら

【公式サイトはこちら】
公式サイトこちら

 

 

関連リンク

ゲーミングPC(デスクトップ)の比較 - the比較

デルのパソコン一覧