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ASUS ExpertBook P3 (PM3406)の実機レビュー - AIが使いやすい大容量メモリのノート

更新日:
ExpertBook P3の写真
CPU Ryzen Al 7 350
メモリ 32GB / 64GB
ストレージ 1TB SSD
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 1920x1200 非光沢
質量 約1.46kg
バッテリー 70Wh
価格[税込] 12万円台~
AIが使いやすい大容量メモリのノート

ASUS ExpertBook P3 (PM3406)は、32GBまたは64GBの大容量メモリを搭載し、ローカル上でAIツールが使いやすいビジネス向けノートPCです。

この大容量メモリに、NPUを内蔵したRyzen Al 7 350、1TB SSDを搭載し、「12万円台~」という安さです。コストパフォーマンスは非常に高いです。

ポートの種類も多く、ビジネスシーンでも使いやすいでしょう。

 

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Ryzen Al 7 350、64GBメモリ、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ExpertBook P3の特徴」のみお読みください。

 

ExpertBook P3の特徴

高いスペックで高コスパ

本製品は、Ryzen Al 7 350の人気プロセッサーに、32GBメモリ、1TBを搭載し、129,800円と安く、非常にコスパが高いです(セール価格)。

また、64GBの大容量メモリのモデルでも149,800円です。今、メモリが高騰して、64GBへメモリ交換する場合、かなりの出費になりますが、最初から64GBメモリを搭載してこの価格は非常に安いと思います。

なお、「32GBメモリ」モデルの場合、メモリはシングルチャネルのようなので、個人的には32GBx2のデュアルチャネルの「64GBメモリ」モデルのほうがおすすめです。

高いコスパ

 

ローカルLLMを動かしやすい

本製品は、32GBまたは64GBと、メモリ容量が大きい点が特徴の1つですが、これの何がいいかと言うと、ローカルLLM(大規模言語モデル)が動かしやすいという点があります。

ローカル環境で、LLMを実行する場合、大量のメモリが必要ですが、本製品であれば多くのモデルが動かせます。

今回、試しにLM Studioを使っていくつかモデルを動かしてみました。別の32GBメモリのPCでは動かなかった「70B」のパラメータの「llama-3.3-70b」のモデルが、64GBメモリの本製品でなら動作しました。

ただ、「70B」もあると、トークン生成速度が遅くて(1.39tok/sec≒1秒間に2~3文字くらい)少しイライラするので、現実的には、32GBメモリでも動くくらいのモデルのほうがストレスなく動かせます。そういった意味では、LM Studioを動かすだけなら、32GBメモリのPCでも十分ですが、前述したように32GBメモリの本製品はシングルチャネルなので、本製品を買うなら64GBメモリがいいかと思います。また、LM Studio以外にメモリを多く消費するアプリも同時に使うなら、64GBメモリのほうが断然いいです。

ちなみに、今回確認した限りではNPUを使うモデルはありませんでした。

この大きめのモデルも動作可能
動かしている様子

 

AI機能でオンライン会議が快適

本製品には、AI機能でオンライン会議が快適になる「AI ExpertMeet(BETA版)」というソフトが入っています。

オンライン会議中の会話を録音後、文字に起こし、さらに内容を要約する機能や、会議中、外国人が話した言葉に、日本語の字幕を付ける機能などがあります。

この機能の詳細は、以前行った、ExpertBook P5(P5405CSA)のレビュー記事をご覧下さい。

AI ExpertMeet

 

豊富なポート

本製品は、USB-CやUSB-Aはもちろん、LANポートまで搭載しており、豊富なポート類です。ビジネスシーンで困ることはないでしょう。

豊富なポート

 

残念なポイント

本製品の残念なポイントとしては、ディスプレイの色域が狭いです。

画像や映像がややくすんで見えます。ただ、資料作成が主な方や、画像などの色味はそれほど気にしない方などであれば、特に問題ないでしょう。ビジネス用としては、普通の品質だと思います。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイは前述した通り、色域が狭いです。解像度は1920x1200です。

詳細については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61%でした。最大輝度は、当サイトの計測では297cd/m2と普通です。

ASUS ExpertBook P3の色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青と赤の発色が強めであることが分かりますが、わずかですので気になりません。

ASUS ExpertBook P3のガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

ASUS ExpertBook P3の視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。

ASUS ExpertBook P3の映り込み
画面への映り込み

計測機器の問題なのか、輝度が若干上下していますが、フリッカーはありません。

ASUS ExpertBook P3のフリッカーの有無
フリッカーの有無

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

ExpertBook P3のキーボードは、普通の打ちやすさです。

「半角/全角」キーや「\」キーがやや小さいです。また、「Backspace」キーもやや小さめです。ただ、それ以外のキーは小さくなく、キートップは湾曲しており、キー自体は押しやすいです。

キーボード写真
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーボードの側面写真
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

バックライト写真
キーボードバックライト
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

パフォーマンスのチェック

ExpertBook P3のパフォーマンスをチェックします。

なおここでは、2種類のモードで計測しています。

 

CPU

CPUは、Ryzen AI 7 350で、高めの性能です。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024のスコア
Ryzen AI 7 350
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core Ultra 9 275HX 2202
Ryzen 9 9955HX3D 2055
Core i9-14900HX 1748
Ryzen AI Max+ 395 1565
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 7 260 991
Core Ultra 7 255H 956
Ryzen AI 7 350 943 [パフォーマンスモード]
851 [スタンダードモード]
820
Ryzen 7 8845HS 919
Core 7 240H 858
Core Ultra 7 155H 825
Core i7-13620H 691
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Ryzen AI 5 340 608
Core Ultra 7 258V 603
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Core Ultra 5 228V 549
Core Ultra 7 256V 547
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core Ultra 9 275HX 137
Ryzen 9 9955HX3D 130
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 255H 126
Core Ultra 7 258V 121
Core Ultra 7 256V 120
Ryzen AI 7 350 118 [パフォーマンスモード]
117 [スタンダードモード]
115
Ryzen AI Max+ 395 116
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core 7 240H 112
Ryzen AI 5 340 111
Core Ultra 5 228V 111
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Ryzen 7 260 106
Ryzen 7 8840U 104
Core i7-13620H 103
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Core i7-1360P 99
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

グラフィックス

内蔵グラフィックスの性能も、比較的高いです。

3DMark Night Raid
3DMark Night Raidのスコア
Ryzen AI 7 350
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
Ryzen AI Max+ 395
Radeon 8060S
95317
GeForce RTX 3050 52196
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 255H
Intel Arc 140T
40194
Core Ultra 5 228V
Intel Arc 130V GPU
39328
Ryzen AI 9 HX 370
Radeon 890M
36189
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Ryzen 7 8845HS
Radeon 780M
35241
Ryzen AI 7 350
Radeon 860M
32726
32571 [パフォーマンスモード]
32558 [スタンダードモード]
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Ryzen AI 5 340
Radeon 840M
24637
Core i7-1360P
Intel Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core i7-13620H
Intel UHD
19786
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphcis
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ストレージ

ストレージも高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
SSDのスコア
1TB PCIe SSD

 

質量のチェック

PC本体の質量は普通です。ACアダプターはやや重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.453kg
ACアダプター+電源ケーブル 355g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は70Whと大きいです。

バッテリー容量の画像
バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は、普通、もしくはやや長めです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) 動画編集ソフトでプレビュー再生 6時間24分
(1 Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

Ryzen AI 7 350のベースパワーは、28Wですが、どちらのモードもそれより高い約50Wで推移していました。ただ、CPU温度は90℃台で推移しており、やや高めです。

CPU電力
CPU電力のグラフ
CPU温度
CPU温度のグラフ

 

静音性のチェック

動作音は、アイドル時や負荷が低いときはほぼ無音です。中くらいの負荷をかけても、ほとんど音は聞こえません。ゲーム時はやや騒音値が上がりますが、他のノートPCと比べるとそこまで高い騒音値ではありません。静音性は高めです。

騒音値
  騒音値
アイドル時 約20dB
低負荷時 [YouTube再生] 約20dB
中負荷時 [動画編集] 約24dB
高負荷時 [ゲーム] 約36dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安
騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

アイドル時は低めの温度です。負荷をかけると左のパームレスト部分が熱くなり、やや不快感があります。ただ、仕事で使う分には、そこまで負荷は高くならないと思うので、温度は気にならないでしょう。

PC本体の表面温度
ASUS Expertbook P3のサーモグラフィーで撮影した表面温度の写真
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

やや低めの消費電力です。

消費電力
  消費電力
アイドル時 5W
低負荷時 [YouTube再生] 9W
中負荷時 [動画編集] 22W
高負荷時 [ゲーム] 49W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS ExpertBook P3の外観のチェックです。

ミスティグレーというカラーで、指紋などが目立たないので実用的です。

ASUS ExpertBook P3の正面写真

 

天板には、「ASUS EXPERTBOOK」のロゴがあります。

天板写真

 

高さは低いです。

ASUS ExpertBook P3の薄さの写真 ASUS ExpertBook P3の薄さの写真その2

 

スピーカー音は割と良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

のスピーカー写真

 

Webカメラは、207万画素です。IRカメラも搭載しており、顔認証に対応しています。カメラを隠すシャッターも搭載されています。

のWebカメラの写真

 

指紋認証装置も搭載しています。

指紋認証装置の写真

 

ポートは、USB3.2 Gen2(10Gbps)のUSB-Cが2つ、USB-Aが2つ、HDMIが1つ、LANが1つなど揃っています。HDMIは当サイトで試した限りでは、4K/60Hz/RGBで出力できていました。

ASUS ExpertBook P3の側面の写真 ASUS ExpertBook P3の側面の写真その2

 

ヒンジは、ほぼ180度開きます。

ASUS ExpertBook P3のヒンジを最大まで開いたときの写真

 

底面です。

ASUS ExpertBook P3の底面写真

 

内部はご覧のようになっています。冷却ファンは1つ、ヒートパイプも1つです。

の内部の写真

 

メモリはスロット式なので、交換可能です。

メモリの写真

 

SSDはType 2280のものが搭載されています。

SSDの写真

 

Type 2230のM.2の空きスロットもあります。

SSDの写真

 

ACアダプターは90Wです。このPCなら、65Wでも良かったかなと思います。

ASUS ExpertBook P3のACアダプターとACケーブルの写真

 

まとめ

以上が、ASUS ExpertBook P3 (PM3406)のレビューです。

32GBまたは64GBの大容量メモリを搭載したビジネス向けノートPCです。自分のPC上で、AIツールを実行したい方におすすめの製品です。

また、AI ExpertMeet(BETA版)というソフトもインストールされており、オンライン会議に便利な機能も搭載されています。

この大容量メモリに、性能高めのRyzen Al 7 350を搭載し、「12万円台~」と価格も抑えられており、コスパが非常に高いです。

ディスプレイの色域が狭い点は残念ですが、ビジネス用途であれば問題ないかと思います。

 

AIが使いやすい大容量メモリのノート

ExpertBook P3 (PM3406)

特徴

  • 32GBまたは64GBの大容量メモリ
  • 高いコスパ
  • 豊富なポート類

こんなあなたに

  • ローカルLLMを使いたい方
  • ディスプレイ品質はあまり気にしない方
  • 価格12万円台~
公式販売サイトはこちら

 

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