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ASUS ExpertBook P3(P3405)の実機レビュー - 使いやすいビジネスノート

CPU | Core i5-13420H Core i7-13620H |
---|---|
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 512GB SSD |
画面サイズ | 14型 16:10 |
画面種類 | 1920x1200 非光沢 |
質量 | 約1.45kg |
バッテリー | 63Wh |
価格[税込] | 9万円台~ |
ASUS ExpertBook P3は、ビジネス用途に使いやすいノートPCです。
静音性が高く、ポートの種類も多く、仕事がしやすいです。
また、オンライン会議のときに便利なAIソフトも搭載されています。
価格も9万円台からと安いです。
公式サイトはこちら
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-13620H、32GBメモリ、512GB SSD
目次
お忙しい方は、「 ExpertBook P3の特徴」のみお読みください。
ExpertBook P3の特徴
AI機能でオンライン会議が快適
本製品には、AI機能でオンライン会議が快適になる「AI ExpertMeet(BETA版)」というソフトが入っています。
オンライン会議中の会話を録音後、文字に起こし、さらに内容を要約する機能や、会議中、外国人が話した言葉に、日本語の字幕を付ける機能などがあります。
この機能の詳細は、以前、ExpertBook P5のレビューで行っているので、そちらをご覧下さい。
なお、本製品は、NPUが搭載されていませんが、これらの機能が使えました。CPUおよびGPUで処理していました。

高い静音性
本製品は、静音性が高いので、静かな場所で作業をする方や、動作音がほぼしない状態で作業をしたい方におすすめです。

豊富なポート
本製品は、USB-CやUSB-Aはもちろん、LANポートまで搭載しており、豊富なポート類です。ビジネスシーンで困ることはないでしょう。


ディスプレイのチェック
ディスプレイは、ビジネス用として普通の品質です。解像度は1920x1200です。
その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域・輝度
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は61%でした。最大輝度は、当サイトの計測では310cd/m2と普通です。

ガンマ補正曲線を確認すると、やや青と赤の発色が強めであることが分かりますが、わずかですので気になりません。

視野角は広いです。

非光沢液晶であるため、映り込みは低減されています。

フリッカーを計測する装置が故障してしまい正確には計測できませんが、カメラで撮影し簡易的に確認してみたところ、フリッカーはありませんでした。

※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測
キーボードおよびタッチパッドのチェック
ExpertBook P3のキーボードは、普通の打ちやすさです。
「半角/全角」キーや「\」キーがやや小さい点はデメリットですが、それ以外はそれほど小さいキーはありません。キートップは湾曲しており、キー自体は押しやすいです。

※画像をクリックすると拡大できます

キーボードバックライトも搭載しています。



パフォーマンスのチェック
ExpertBook P3のパフォーマンスをチェックします。
なおここでは、2種類モードで計測しています。
CPU
CPUは、インテル第13世代のCore i7-13620Hが搭載されています。世代の古いCPUですが、Hシリーズなので性能はまずまずです。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
グラフィックス
内蔵グラフィックスは、Intel Arcではなく、Intel UHD Graphicsなので、性能はあまり高くありません。ただ、ビジネス用途であれば十分です。

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージは、PCIe Gen4 SSDで、高速です。
~ ストレージ性能の評価 ~

:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
質量のチェック
質量は普通です。
質量 | |
PC本体 | 1.470kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 301g |
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー容量は63Whと大きいです。ただ、省電力のCPUではないため、バッテリー駆動時間は普通です。
バッテリー駆動時間 | |
(1) 動画編集ソフトでプレビュー再生 | 5時間32分 |
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。
Core i7-13620Hのベースパワーは、45Wと高いですが、スタンダードモードも、パフォーマンスモードも、どちらも動作安定時のCPU電力は45Wまで届いていませんでした。このCPUにしては低めのパフォーマンスです。
CPU温度については、スタンダードモードは問題ありません。パフォーマンスモードはやや高めですが問題ない範囲です。
- スタンダードモード時
- パフォーマンスモード時


静音性のチェック
動作音は、アイドル時や負荷が低いときはほぼ無音です。中くらいの負荷をかけても、ほとんど音は聞こえません。静音性は高いです。
騒音値 | |
アイドル時 | 約20dB |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 約20dB |
中負荷時 [動画編集] | 約23dB |
高負荷時 [ゲーム] | 約34dB |
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:FF14のゲームのベンチマーク実行時(標準品質(ノートPC)、1920x1080、ウィンドウ)
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高負荷時は、左パームレスト部分が熱くなり、やや不快感があります。ただ、仕事でここまでの負荷がかかることはほとんどないと思われるため、問題ないでしょう。中程度の負荷であれば特に熱くは感じません。

※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
普通の消費電力です。
消費電力 | |
アイドル時 | 9W |
---|---|
低負荷時 [YouTube再生] | 15W |
中負荷時 [動画編集] | 19W |
高負荷時 [ゲーム] | 45W |
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています
外観のチェック
ASUS ExpertBook P3の外観のチェックです。
ミスティグレーというカラーで、指紋などが目立たないので実用的です。

天板には、「ASUS EXPERTBOOK」のロゴがあります。

高さは低いです。


スピーカー音は割と良く、ノートPC基準で、10点満点で採点すると6点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。

Webカメラは、207万画素です。IRカメラも搭載していおり、顔認証に対応しています。

指紋認証装置も搭載しています。

ポートは、USB3.2 Gen2(10Gbps)のUSB-Cが2つ、USB-Aが2つ、HDMIが1つ、LANが1つなど揃っています。HDMIは当サイトで試した限りでは、4K/60Hz/RGBで出力できていました。


ヒンジは、ほぼ180度開きます。

底面です。

ACアダプターは65Wです。電源ケーブルがやや太いです。

まとめ
以上が、ASUS ExpertBook P3のレビューです。
14型サイズのビジネス向けノートPCです。
静音性が高く、ポート類も多いので、普通に仕事用に使いやすいです。
また、AI ExpertMeet(BETA版)というソフトもインストールされており、オンライン会議に便利な機能が搭載されています。NPUを搭載したPCしかこのソフトは使えないと思っていましたが、NPUが無くても使えていました。
ディスプレイの色域が狭い点は残念ですが、ビジネス用途であれば問題ないかと思います。
使いやすいビジネスノート
ExpertBook P3

1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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