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ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの実機レビュー

更新日:
CPU Ryzen 7 7435HS
GPU AMD Radeon RX 7600S
AMD Radeon RX 7700S
メモリ 16GB / 32GB(最大)
ストレージ 1TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 16.0型
液晶種類 1920x1200 165Hz 非光沢
質量 約2.2kg
バッテリー 90Wh
価格[税込] 14万円台~
ダブルAMD構成で高コスパ

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、AMD製のCPU・GPUを搭載した、コスパの高いゲーミングノートPCです。

ディスプレイは、sRGB 100%クラスの色域で、写真・動画の編集のようなクリエイティブな作業にも使いやすいです。

メモリや、ストレージの交換や増設ができるのもポイントです。

GeForce RTXシリーズにこだわりがなければ、ゲーム兼仕事用としても使いやすいです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成(FA617NTR-R74R7700S)

Ryzen 7 7435HS、32GBメモリ、AMD Radeon RX 7700S、1TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの特徴」のみお読みください。

 

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの特徴

AMD構成の高コスパゲーミングノートPC

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、CPUとGPUをAMD製で統一したゲーミングノートPCです。

実際の性能については、続く部分に記していますが、Ryzen 7 7435HS + Radeon RX 7600Sというミドルクラスのゲーミング性能を備えたモデルを14万円台で購入することができます。この性能で、この価格帯の場合、色域の狭い液晶を搭載していることが多いのですが、本機器は色域広めのWUXGA液晶(165Hz)を搭載しているのもポイントです。

カジュアルにゲームを楽しみたい方は、こちらのモデルでもいいでしょう。

Ryzen 7 7435HS + Radeon RX 7600Sで14万円台

 

また、上位モデルでは、Ryzen 7 7435HS + Radeon RX 7700Sに、余裕のある32GBメモリを搭載して、19万円台とこちらも安いです。

大容量メモリを搭載しているので、ゲーム以外に、動画編集などの重めの処理を行う作業用としても使いたい方は、こちらを選ぶといいです。

Radeon RX 7700S、32GBメモリ、1TB SSDでも19万円台

 

内蔵GPUなしのRyzen 7 7435HSを搭載

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、CPUにRyzen 7 7435HSを搭載しています。最近登場したものではありますが、「Zen 3+」世代のプロセッサーなので、「Zen 4」世代が登場している今となっては、旧世代のプロセッサーとなります。

Ryzen 7 7735HSと仕様を比較すると、下表のようになります。Ryzen 7 7735HSから内蔵グラフィックスが省かれ、最大クロック数も少し抑えられたCPUという感じで、その分価格を抑えることができる点がメリットです。

Ryzen 7 7435HSとRyzen 7 7735HSの仕様比較
  Ryzen 7 7435HS Ryzen 7 7735HS
コア / スレッド数 8 / 16
アーキテクチャー Zen 3+
最大クロック 4.5GHz 4.75GHz
デフォルトTDP 45W 35-54W
cTDP 35-54W 35-54W
グラフィックス なし Radeon 680M
グラフィックス周波数 2200 MHz

 

Ryzen 7 7435HSの処理性能を測るベンチマークの結果は、下のグラフのようになりました。ゲーミングノートPCとしてはやや低めのスコアです。Radeon RX 7600Sのグラフィックスであれば釣り合っている性能かなと思いますが、Radeon RX 7700Sの場合は、もう少し高めの性能のCPUでも良かったかなと思います。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-13700H 17622
Ryzen 7 8845HS 16387
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068 [旧モデルで計測]
Ryzen 7 7435HS 13624 [本機器で計測]
Core i7-1360P 9720

 

なお、内蔵GPUなしのRyzen 7 7435HSを搭載するデメリットとしては、常時外部GPUが動作するため、消費電力が増えることが挙げられます。特に、バッテリー駆動時間が短くなります。ただし、ゲーミングノートPCは、ゲーム時はACアダプターをつなぐ必要がありますし、本機器は持ち出して使用するようなタイプでもないので、それほど気にならないでしょう。

 

フレーム生成(AFMF)に対応したグラフィックス

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、GPUにRadeon RX 7600S、もしくは、Radeon RX 7700Sを搭載しています。

今回は、後者のAMD Radeon RX 7700S搭載モデルをチェックしており、グラフィックスの性能を測るベンチマークの結果は、下のグラフの通りでした。グラフィックスパワーが140Wと高めのGeForce RTX 4060 Laptopで計測したスコアを超えており、ミドルクラスの中でも高めの性能を備えています。

3DMark Time Spy ~グラフィックスのスコア~
RTX 4070 140W 12254
AMD Radeon RX 7700S   11032 [本機器で計測]
RTX 4060 140W 10665
AMD Radeon RX 7600S   9376 [旧モデルで計測]
RTX 4060 65W 8829
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

また、フレーム生成を行うAMFM(AMD Fluid Motion Frames)を利用できるのも強みです。例えば、パルワールドにおいて、AMFMを使用しない場合は、1920x1200・最高画質で67 fpsの平均フレームレートでしたが、AFMFを有効にすることで106 fpsまで平均フレームレートが上がりました。

パルワールドも快適

 

色域広めのディスプレイを搭載

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの色域は、当サイト計測でsRGBカバー率97.5%と広めでした。色鮮やかな表示で、ゲームの世界観を楽しむことができますし、写真や動画の編集などのクリエイティブな作業にも使うことができるでしょう。

広めの色域

 

メモリの交換が可能

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionのメモリはスロット式なので、後から自分で交換することができます(自己責任です)。

なお、今回の32GBメモリのモデルはメモリが2つ搭載されていましたが、16GBメモリ搭載モデルは片方のメモリスロットが空いており、シングルチャネルでの動作となります。

メモリスロット

 

M.2 SSD用の空きスロットあり

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの内部を確認すると、メインストレージのM.2 SSDとは別に、空きのM.2スロットがありました。M.2 SSDを止めるためのネジもついているので、Type 2280 M.2 SSDを増設し、M.2 SSDの換装よりも簡単にストレージ容量を増やすことができます。

多くのゲームを入れておきたい方や、写真や動画を保存しておきたい方など、大容量ストレージを必要とする方はM.2 SSDを増設して、デュアルSSD構成にするといいでしょう。

ただし、M.2 SSDを含むパーツの増設・交換については、自己責任となります。そのため、「ASUSのあんしん保証」に入っておくことをおすすめします。どんな故障でも修理にかかった部品代金の20%を負担するだけで、修理することができます(製品購入から12か月以内、1回のみ)。製品購入から30日以内にASUSメンバーサイトで会員登録と製品登録をすることで、無料で加入することができますので、購入したらまず登録するようにしましょう。

また、より手厚く3年間の保証が受けられる「ASUSのあんしん保証プレミアム」(有償:14,800円)もあります。手厚い保証を希望する方は、こちらがおすすめです。詳しくは、こちらをご確認ください。

メインストレージ
空きのM.2スロット

 

ゲーム以外にも使いやすいデザインのタフボディ

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、「TUF Gaming」という名の通り、ボディの堅牢性が高いです。軍用基準であるMIL-STD 810Hに準拠したテストをクリアしており、思わず力が入ってしまうようなゲームでも安心してプレイすることができます。

堅牢性の高いタフボディ

 

ボディデザインは、ゲーミングノートPCとしては大人しめです。ゲームだけでなく、仕事などの作業用としても使いやすいです。

大人しめのデザイン

 

各用途の快適度

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能と、画面比16:10の16型液晶を備えており、快適に作業ができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示のディスプレイで、快適に動画視聴ができます。
RAW現像
画像編集
当サイト計測で、sRGBカバー率97.5%と色域が広めだったので、ウェブ用などの画像編集にも活用できます。また、印刷用途などには、Adobe RGBカバー率が100%に近い外部ディスプレイなどをつないだほうがいいでしょう。
動画編集 動画編集・書き出しも快適に行えます。なお、動画編集をする場合は、32GBメモリのモデルがおすすめです。
ゲーム Radeon RXシリーズのGPUを搭載し、ミドルクラスのゲーミング性能を備えています。AFMFを有効にすると、フレームレートアップが期待できます。ディスプレイも165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、多くのゲームを快適にプレイすることができるでしょう。

 

ディスプレイのチェック

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionのディスプレイのチェックです。

画面比16:10、解像度:1920x1200の16型液晶を搭載しています。165Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、FPS/TPS系のゲームも滑らかな映像で快適にプレイすることができます。また、色域が広めだったので、クリエイティブな作業にも使いやすいです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測で、sRGBカバー率97.5%と広めの色域でした。また、当サイトで計測した最大輝度は、287cd/m2と普通でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、明部では赤が少しだけ強いものの、概ね自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)の有無のチェックです。どの輝度でもフリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約31msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延はやや少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165フレームを更新する165Hzの液晶で3フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCの液晶よりは残像が抑えられており、動きの速いゲームをプレイするのにも適しています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.5mmでした。

1つの枠に複数のキーが配置されている部分がありますが、「BACKSPACE」キー、「ENTER」キーのサイズは大きめです。また、「スペース」キーの行のキーは縦にも少し長く、押しやすいです。タイピングをした感じでは、底付きの衝撃も少なく、比較的打ちやすいキーボードでした。ただ、「\」だけは小さいので、このキーを多様する方はご注意ください。

ファンクションキーは4つごとに区切られており、その上には音量ボタン、マイクミュートボタン、動作モード変更のホットキーも配置され、ゲーム中でも操作がしやすいです。また、標準的な4列テンキーが付いているので、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドや、クリックボタンの使いやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードは、イルミネートキーボードです。ワンゾーンのホワイトカラーのみで、色の変更はできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードを変更するには、ホットキーかFn+F5を押す、または、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

CPU

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionは、AMD Ryzen 7 7435HSを搭載しています。

旧世代となる「Zen 3+」世代のプロセッサーで、Ryzen 7 7735HSから、内蔵GPUをカットし、最大クロック数なども少し抑えた廉価版のような感じのCPUです。

ベンチマークの結果は以下の通りです。ゲーミングノートPCに搭載されるCPUとしてはそこまで高い性能ではありません。特にシングルコア性能はやや低めです。

なお、「Turbo」モードにすると、スコアが少しアップしています。ゲーム時などは「Turbo」モードに切り替えてもいいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Ryzen 7 7435HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Core i7-13700H 17622
Core i7-12800HX 17492
Ryzen 9 8945HS 17151
Ryzen 7 7840HS 16220
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 7435HS 13624 [Turbo]
12734 [パフォーマンス]
Core i7-1370P 10449
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Ryzen 9 8945HS 1788
Core i5-13500H 1785
Core i7-12800HX 1760
Ryzen 7 7840HS 1736
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i7-1370P 1707
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7435HS 1490 [パフォーマンス]
1483 [Turbo]
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

CINEBENCH 2024
Ryzen 7 7435HS
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Ryzen 9 8945HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 7435HS 763 [Turbo]
747 [パフォーマンス]
Core i7-1370P 621
Ryzen 7 7730U 575
Core i7-1360P 568
Ryzen 5 7530U 477
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-13700H 114
Ryzen 9 8945HS 106
Core Ultra 7 155H 103
Core i7-1370P 101
Ryzen 7 7730U 99
Ryzen 7 7435HS 87 [Turbo]
87 [パフォーマンス]
Core i7-1360P 85
Ryzen 5 7530U 84

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-4800メモリを搭載しています。メモリの帯域幅は広めです。スロットメモリなので、メモリの交換が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.12GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
42.3GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionのグラフィックスには、AMD Radeon RX 7600SまたはAMD Radeon RX 7700Sが搭載されています。

メーカーサイトでは、AMD Radeon RX 7600Sは最大95W、AMD Radeon RX 7700Sは最大120Wと表記されていました。

今回は、AMD Radeon RX 7700Sを搭載したモデルをチェックしており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

最大グラフィックスパワーが140Wと高く設定されたGeForce RTX 4060 Laptop搭載機で計測したのと同じぐらいのスコアでした。RTX 4060~RTX 4070の間ぐらいの性能だと言えそうです。ミドルクラスを超えるレベルのグラフィックス性能を備えており、多くのゲームを快適にプレイすることができるでしょう。

なお、「Turbo」モードの方がスコアが若干高くなります。グラフィックス性能を最大限引き出してゲームをプレイしたい場合は、「Turbo」モードに変更するといいと思います。

ちなみに、下のグラフの「AMD Radeon RX 7600S」のスコアは、旧モデルのASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionで計測した数値です。こちらでは、105WのGeForce RTX 4050を超える数値でした。カジュアルゲーマーにはこちらでも十分な性能だと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
AMD Radeon RX 7700S
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 12254
AMD Radeon RX 7700S   11032 [Turbo]
10427 [パフォーマンス]
RTX 4060 140W 10665
AMD Radeon RX 7600S   9376
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
Intel Arc Graphics
(Core Ultra 7 155H)
  3600
Intel Xe Graphics
(Core i7-1360P)
  1660
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したAMD Radeon RX 7700Sの情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
5018
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは搭載しておりません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ここでは、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。

なお、ASUSの管理ソフト「Armoury Crate」の動作モードは「Turbo」にしています。

AMDのユーティリティソフト「AMD Software」のゲーミングエクスペリエンスは「デフォルト」にしています。また、一部の重いゲームでは、 AFMF(AMD Fluid Motion Frames)を有効にしたときでも計測しています。

Armoury Crate
AMD Software - ゲーミングエクスペリエンス
AMD Software - AFMF(AMD Fluid Motion Frames)

 

以下が計測結果です。

重いゲームで、かつ最高品質のグラフィック設定でも、60 fpsの平均フレームレートを超えてきます。超えないゲームも、AFMFを有効にすることで、60 fps以上が出ています。

競技性の高いFTP/TPSゲームも高いフレームレートが出ており、快適にプレイすることができます。

ただ、3DMarkではGeForce RTX 4060より高いスコアでしたが、実施のゲームではRTX 4060と同等またはそれよりもフレームレートが落ちるケースもあるかなと感じます。Ryzen 7 7435HSのCPUがボトルネックになっている場合が若干あるかもしれません。

重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 72 fps
57 fps
ウルトラ 44 fps(73 fps)
※括弧内は、AFMFをオンにしてフレーム生成したとき
重い部類のゲーム
パルワールド
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 106 fps
81 fps
最高 67 fps(106 fps)
※括弧内は、AFMFをオンにしてフレーム生成したとき
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 106 fps
94 fps
ウルトラ 49 fps(66 fps)
※括弧内は、AFMFをオンにしてフレーム生成したとき
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 125 fps
103 fps
ウルトラ 88 fps
レイトレ:ウルトラ 38 fps(71 fps)
※括弧内は、AFMFをオンにしてフレーム生成したとき
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 軽量品質 166 fps
標準品質 133 fps
高品質 95 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 192 fps
135 fps
最高 111 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最低 165 fps
146 fps
ウルトラ 69 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 最低 148 fps
132 fps
最高 119 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 標準(ノート) 127 fps
高(ノート) 120 fps
最高品質 115 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 黄金のレガシー
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 標準(ノート) 133 fps
高(ノート) 127 fps
最高品質 98 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン2]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 179  fps
中設定 151  fps
最高設定 75 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
189 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 286 fps
高設定 181 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 低設定 344 fps
高設定 303 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 非常に低い 222 fps
中型 191 fps
ウルトラ 171 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、動作モード:「Turbo」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i7-1360Pの時と同程度の時間がかかりました。思ったほど速くはありませんが、趣味でRAW現像を行うのには問題ないレベルだと思います。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 39秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700HX
RTX 4080 (145W)
43秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
RTX 4070 (120W)
62秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 8945HS 64秒
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Ryzen 7 7435HS 84秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、AMD Radeon RX 7700Sを搭載しているので、スーパーズームのような処理が非常に速かったです。一方、JPEGのノイズ削除には、やや時間がかかりました。

  本製品 参考
Core i7-1360P
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約54秒 約4分16秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分25秒 約2分41秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出し速度は比較的速いです。編集作業も快適に行うことができます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Ryzen 9 8945HS
RTX 4060 (140W)
3分40秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 7 7435HS
AMD Radeon RX 7700S
4分27秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードの速度は、まずまずです。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-14900HX 4分22秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Ryzen 9 8945HS 6分56秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 7 7435HS 8分15秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
AMD Radeon RX 7700Sで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、USB3.2 Gen2 Type-Cポートを2つ備えており、一方はデータ転送のみ対応ですが、もう一方は映像出力と本機への給電をサポートしています。映像出力と本機への給電をサポートしているUSB-Cポートの動作チェックの結果は下表の通りです。

Thunderboltドック以外は、全て使用することができました。

PD充電器による給電に関しては、充電をすることができますが、警告が表示されます。付属のACアダプターは280Wですが、PD充電器では出力が及ばず、十分にカバーできないためです。ゲームを行う場合、PD充電器ではパフォーマンスを十分に発揮することはできないので、付属のACアダプターを接続することをおすすめします。

USB3.2 Gen2 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ○ ※3
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ○ ※3 × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ○ ※3
100W Anker PowerPort III ○ ※3
65W Lenovo GaN充電器 ○ ※3
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
○ ※3
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
※3 「こちらの電源アダプターでは、お使いのデバイスの性能をフルにサポートできません」と警告表示

 

HDMIの動作チェック

HDMI経由で、4Kモニターへ問題なく出力できています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトでは「約2.2kg」となっていました。実測値は下表の通りで、ほぼ仕様値通りの質量でした。16型のゲーミングノートPCとしては普通の質量です。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.267kg
ACアダプター 778g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、90Whと大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は、ご覧の通りです。プロセッサーに内蔵グラフィックスを搭載していないため、常に外部GPUが動作する必要があり、バッテリー駆動時間は短いです。少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(2)ぐらいの駆動時間になります。基本的にいつでもACアダプターをつないで使用する方がいいと思います。

バッテリー駆動時間
  Radeon RX 7700S搭載
FA617NTR-R74R7700S
Radeon RX 7600S搭載
FA617NSR-R74RX7600S
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約5.9時間 約5.5時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約3.0時間 約2.9時間
(3) JEITA2.0 約5.5時間 約5.2時間
(4) 動画編集時の動画プレビュー 1時間49分
※画面輝度は約120cd/m2
(1)~(3) メーカー公表値
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラには、物理的にカメラを覆うシャッターは付いていません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用することができません。

Webカメラは、約92万画素のカメラです。解像度は高くありませんが、ノートPCのカメラとしては普通のカメラです。比較的明るく、色味も自然な感じでした。オンラインミーティングなどにも問題なく使用することができます。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面に2W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はやや良いです。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は65W前後で動作しています。CPU温度は70℃台に収まっており、心配のない温度です。

「Turbo」モードでは、CPU電力が80W前後にアップし、そのまま推移しています。CPU温度は80℃台前半まで上がりますが、こちらも問題ないでしょう。

CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「パフォーマンス」モードでは、CPU、GPUともに70℃台を保っています。「Turbo」モードでは、CPU、GPU温度が少し上がり、80℃台になっていますが、どちらのモードでも問題のない温度だと思います。

GPU温度
CPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

ゲーム時は騒音値が上がり、「パフォーマンス」モードでは、一般的なゲーミングノートと同程度の騒音値になります。「Turbo」モードだと、ゲーム時は騒音値がさらに高くなり、うるさく感じます。ファンの音が気になる場合は、ヘッドホンなどを使用するといいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲーム時は、キーボード部の中央から上部の温度が高くなっています。ただし、パームレスト部の温度はほとんど変化していませんし、「WASD」キーの周辺の温度もそれほど高くなっておらず、不快感なくゲームをプレイすることができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

ゲーム時は消費電力が上がりますが、ゲーミングノートPCとしては標準的な消費電力だと思います。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionの外観のチェックです。

ボディ周りのLEDバーなどはありません。ゲーミングノートPCらしさを感じる部分はあるものの、全体的に大人しめのデザインなので、ゲーム以外の用途にも使いやすいと思います。

ボディカラーは、オフブラックです。

 

天板には、「TUF」の文字と、TUF Gamingのロゴマークが入っています。

 

液晶面を閉じた状態です。ボディの高さは、約22.1~26.8mmです。ゲーミングノートPCとしては、標準的な厚みです。

 

インターフェイスは、以下の通りです。USB3.2 Gen1 Type-A x2、USB3.2 Gen2 Type-C x2、HDMI、LANポートを備えています。USB3.2 Gen2 Type-Cポートの1つは、映像出力と、本機への給電に対応しています。

ほとんどのポートが左側に配置されているので、ACアダプターやLANケーブルをつないでも、外付けマウスを使う邪魔になりません。

 

液晶面が開く角度です。テーブルの上にPCを置いてゲームをする分には十分だと思います。

 

底面です。

 

底面カバーを開けたときの画像は下の通りです。なお、今回は貸出機ですので、一部部材は量産品と違う可能性があります。

2基の冷却ファンと、5本のヒートパイプでCPUとGPUを冷却しています。

 

メモリスロットが2つあります。放熱性を上げるために、金属ホイルのようなものが貼られていますが、メモリの交換は可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDを搭載しています。

 

空きのM.2スロットもあります。Type 2280 M.2 SSDを増設することができそうです(自己責任)。

 

ACアダプターの容量は280Wです。

 

まとめ

以上が、ASUS TUF Gaming A16 Advantage Editionのレビューです。

CPUにRyzen 7 7435HS、GPUにRadeon RX 7600S / 7700Sを搭載し、CPU、GPUをAMD製で統一することで価格を抑えたゲーミングノートPCのです。

Ryzen 7 7435HSは、「Zen 3+」世代のプロセッサーです。最近のゲーミングノートPCとしては、処理性能は高い方ではありませんが、Radeon RX 7600Sであれば釣り合った性能だと思います。

GPUに関しては、今回はRadeon RX 7700Sを搭載したモデルをチェックしましたが、3DMarkのベンチマークではGeForce RTX 4060とRTX 4070の間ぐらいの性能でした。実際のゲームではRTX 4060と同等程度かなと感じましたが、AFMFを有効にすることで、高いフレームレートでプレイすることができました。

ディスプレイには、WUXGA(1920x1200)の165Hz液晶を搭載しています。残像も比較的抑えられており、動きの速いゲームでも滑らかな映像で快適にプレイすることができます。また、当サイト計測で、sRGBカバー率97.5%と色域も広めでした。ゲームの世界観を楽しむことができますし、画像・映像の編集などにも使いやすいので、嬉しいです。

また、自分でメモリの交換や、ストレージの増設もできます(自己責任です)。なお、メモリやストレージの増設・換装などを行う場合は、「ASUSのあんしん保証」(無料)や、「ASUSのあんしん保証 プレミアム」(14,800円)に加入しておくと安心です。

 

ダブルAMD構成で高コスパ

ASUS TUF Gaming A16 Advantage Edition

特徴

  • Ryzen7 7435HS + Radeon RXのAMD構成
  • 165Hz駆動、色域広めの液晶を搭載
  • メモリ・ストレージの交換・増設が可能

こんなあなたに

  • コスパの高いゲーミングノートPCが欲しい方
  • 仕事などにも使いやすい機種が欲しい方
  • 価格14円万台[税込]~
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