ASUS ROG Zephyrus M16 (2023)の実機レビュー/持ち運びしやすいゲーミングノートPC

更新日:
CPU Core i9-13900H
GPU GeForce RTX 4070
GeForce RTX 4090
メモリ 32GB DDR5-4800
ストレージ 1TB/2TB PCIe Gen4 SSD
液晶サイズ 16.0インチ
液晶種類 2560x1600 240Hz 非光沢
(mini LEDあり)
質量 約2.3kg
バッテリー 約6.6時間 (90Wh)
価格[税込] 46万円台~
持ち運びやすいRTX4090搭載ノートPC

ASUS ROG Zephyrus M16は、ハイエンドクラスの構成でも、約2.3kgと比較的軽く、移動がしやすい16型のゲーミングノートPCです。

Core i9-13900H + RTX 4090 Laptopの最大構成では、一世代前のハイエンドゲーミングノートPCの性能を大きく超えていました。

また、ディスプレイは、ハイリフレッシュレートに対応しているだけでなく、広色域でクリエイターにも適しています。

その他、mini LEDディスプレイ搭載モデルがあったり、天板にAniMe Matrixディスプレイを搭載したりと、非常に特徴的な機種に仕上がっています。

ただし、スリムタイプのボディなので、ゲーム時はボディが熱くなります。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13900H、32GBメモリ、GeForce RTX 4090、2TB SSD、mini LED

 

目次

お忙しい方は、「 ROG Zephyrus M16の特徴」のみお読みください。

 

ROG Zephyrus M16の特徴

ハイエンドクラスなのに、スリムで軽め

ASUS ROG Zephyrus M16では、最大で、インテルの第13世代Core i9-13900H + GeForce RTX 4090という、最新、かつハイエンドクラスの構成を選択することができます。

第13世代Core i9 + RTX 4090のゲーミングノートPC

 

今回は、ノートPC向けの外部GPUとしては最高位に位置するRTX 4090 Laptopを搭載したモデルをチェックしましたが、ベンチマークテストでは、RTX 3080 Tiの代表的なスコアよりも1.5倍近く高いスコアが出ました。一世代前のゲーミングノートPCから、飛躍的に性能がアップしています。重いゲームから、動きの激しいゲームまで、多くのゲームを高いフレームレートでプレイすることができますし、高負荷のクリエイティブワークも快適に使用できるでしょう。

3DMark Time Spy ~グラフィックスのスコア~
RTX 4090 150W 18716
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552

 

ただ、同じような高い性能を備えたゲーミングノートPCは他にもありますが、ASUS ROG Zephyrus M16は、厚みが約22.9mm、質量が約2.3kg(ACアダプターと合わせても、約3.1kg)と、ハイエンドクラスのゲーミングノートPCの割りに、スリムで軽めのボディが大きな特徴となっています。

そのため、高い性能のゲーミングノートPCを、比較的容易に持ち運ぶことができます。出張先でゲームをする方や、クリエイティブな作業や仕事などで、高い性能のノートPCを持ち運びたい方におすすめです。

性能の割にスリムで軽めのボディ

 

高負荷時はボディが熱くなるけど・・

ASUS ROG Zephyrus M16は、上述のとおり、スリムなボディに、非常に高い性能を備えているということで、放熱・冷却性能が気になります。しっかり冷却できないと、高性能パーツのパフォーマンスを十分に引き出すことができなかったり、動作が不安定になったりするからです。

結論から言うと、高い性能を引き出しつつ、安定して動作していましたし、FF15ベンチマーク実行時のCPU・GPUの温度も問題のない範囲に抑えられていました。ただし、ゲームのような高い負荷がかかると、パームレスト部を含めてボディの表面は結構熱くなります。

ちなみに、メーカーサイトを見ると、放熱・冷却機構として、7本のヒートパイプと、1つの補助ファンを含む3つのファンを備えており、背面と側面から放熱しているようです。放熱面積の広いPulsarヒートシンクを搭載し、背面の排気口もしっかりしています。また、液晶面の下部には切り込みが入っていて、排気しやすい形状になっていたり、液体金属グリスを使用していたりと、効果的に放熱できるように様々な工夫がされているので、過度に心配する必要はなさそうです。

高負荷時にボディが熱くなるのは、スリムタイプかつハイエンドクラスのゲーミングノートPCの宿命として、仕方がない部分だと思います。

背面の排気口

 

RTX 4090モデルはmini LEDディスプレイを搭載

ROG Zephyrus M16は、解像度2560x1600、240Hz駆動の16型ディスプレイを搭載しています。標準的なFHD液晶よりも解像度が高いので、ゲーム映像が見やすいです。また、メーカーサイトによると、DCI-P3 100%クラスと色域が広いので、クリエイティブな作業にも使用できます。

なお、RTX 4070モデルは液晶ディスプレイを搭載していますが、RTX 4090モデルはmini LEDディスプレイを搭載しています。

今回は、mini LEDディスプレイをチェックしましたが、ピーク輝度が1000nitもあり、明るい部分が非常に明るく、黒の表現力も高く、画像・映像が非常に美しいです。

クリエイティブな作業にも使えるディスプレイ

 

解像度が高めなので、100%スケールの表示であれば、画面を広く使うことができます。Web閲覧などの一般的な用途にも使いやすいですし、Adobe Premiere Pro CCのような、ペイン(枠)が多いアプリなどでも作業がしやすいです。性能が高いので、4K動画の本格的な編集など、クリエイターのノートPCとしてもおすすめです。

クリエイター向けアプリでの作業がしやすい

 

AniMe Matrixディスプレイを搭載

ROG Zephyrus M16は、天板に「AniMe Matrixディスプレイ」を搭載しています。ROG Zephyrus G14には搭載されていましたが、ROG Zephyrus M16に搭載されるのは初めてです。

この「AniMe Matrixディスプレイ」は、1711個のLEDライトと18710個のCNCホールで構成されており、ドット絵でのアニメーションなどを表示することができます。他社のゲーミングノートPCなどにはない、面白い機能です。

AniMe Matrixディスプレイ
極小LEDによる構成

 

なお、「AniMe Matrixディスプレイ」の表示内容は、プリセットのものから選ぶこともできますし、自分でカスタマイズすることもできます。これらの設定は、「Armoury Crate」アプリを使用して行います。

パソコンのスペック等には直接関係ありませんが、ゲームの大会でチームのロゴを表示したり、スポンサーや自社の名称を表示するなど、工夫次第で面白く使える機能だと思います。

AniMe Matrixのカスタマイズ画面

 

メモリの換装・ストレージの増設が可能

ROG Zephyrus M16のメモリは、標準32GB/最大64GBとなっています。メモリは、スロットメモリです。基本的には、標準状態の32GBメモリで十分ですが、クリエイター向けソフトで作業する場合など、32GBメモリでは容量が不足するような場合は、64GBメモリに換装することもできます。

メモリのアップグレードが可能

 

また、今回は、内部のチェックは行っていませんが、メーカーサイトでは、2つ目のM.2 SSDスロットがあると紹介されていました。必要に応じて、ストレージの増設もできるようです。

ストレージの増設も可能

 

なお、メモリの換装や、ストレージの増設は、自己責任となります。ただ、セルフアップグレード時に破損や故障などのトラブルが発生した場合でも、「ASUSのあんしん保証」を利用することができます。

 

やや気になる部分

ROG Zephyrus M16には、LANポートがありません。旧モデルではLANポートがあったのですが、新モデルでは省かれています。オンラインでゲームをプレイする場合などに、遅延が少なく、安定してネットに接続できるよう有線LANでつなぎたい場合は、別途LANアダプターを使用する必要があります。

もう一つは、microSDカードリーダーです。4K動画の編集など、本格的なクリエイティブワークにも使用できる構成なので、カメラから画像や映像を取り込むためには、フルサイズのSDカードリーダーの方が便利だったと思います。

これらは、アダプターなどを準備すれば解決できますが、頻繁にPCを持ち出す方は、毎回アダプターなども持ち出さなければならないので、やや面倒です。

インターフェイス

 

ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ

ROG Zephyrus M16を購入したら、忘れずに、製品購入後30日以内に「MyASUS」への製品登録を行いましょう。製品登録をするだけで、「ASUSのあんしん保証」に加入することができます。

これは、破損・自損など理由を問わず、どんな故障でも部品代の20% +税のみの金額で修理してくれる(1年の間に1回のみ)サービスです。自分でメモリ換装や、ストレージ増設をしようとして壊してしまったというような場合もカバーされます。ただし、パーツの増設・換装後に故障した場合、最初のパーツの状態でないと修理が受けられないので、最初のパーツを取っておくようにして下さい。

なお、ROG Zephyrus M16のような非常に高価な製品は、より手厚い保証が受けられる「ASUSのあんしん保証 Premium 3年パック」への加入をおすすめします。14,800円で加入でき、保証期間3年の間(修理は1年間に1回までで3年間)、破損・自損を問わず負担0円で修理対応してもらうことができます。ROG Zephyrus M16を持ち出して落として壊してしまったという場合でも対応してもらえるので、安心して使用できます。詳細はメーカーサイトをご確認下さい。

ASUSのあんしん保証

 

各用途の快適度

ROG Zephyrus M16の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックと、画面比16:10の16型液晶で、快適に作業することができます。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶を搭載し、スピーカー音もよく、動画鑑賞が快適に行えます。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
○~◎ 色域が広く、CPU性能も高いので、快適に使用できます。ただし、Adobe RGBカバー率100%はありません。
動画編集 高いグラフィックス性能を備えており、4K動画の書き出しも高速です。DCI-P3 100%クラスのディスプレイなので、色の調整も含めて、本格的な動画編集に適しています。
ゲーム ハイエンドクラスのゲーミング性能と、240Hz駆動の16型ディスプレイ液晶を備えており、多くのゲームを高いフレームレートでプレイできます。

 

ディスプレイのチェック

ROG Zephyrus M16のディスプレイのチェックです。

2560x1600、240Hz駆動、DCI-P3 100%クラスの16型ディスプレイを搭載しています。ただし、RTX 4070搭載モデルが通常の液晶ディスプレイであるのに対して、RTX 4090搭載の上位モデルはmini LEDディスプレイを搭載しています。

今回チェックしているのは、mini LEDディスプレイです。搭載しているパネルは、「BOE0B74」でした。

遅延や残像が少ないので、eスポーツのような動きの激しいゲームも快適にプレイできます。さらに、色域が広いので、色鮮やかな映像でゲームの世界に入り込むことができますし、本格的な動画編集などのクリエイティブな用途にも使用することができます。

ピーク時の輝度は1000cd/m2となっています。なお、HDR時ではなくSDR時に当サイトで計測した最大輝度は、600cd/m2とでした。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、以下のとおりで、色域は広かったです。

  カバー率
sRGBカバー率 99.9%
DCI-P3カバー率 99.6%
Adobe RGBカバー率 89.6%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無のチェックです。どの輝度でもフリッカーが検出されました。ただし、約11.9kHzと周波数が高いので、目が疲れやすくなるなど、体への影響をほとんど感じない方も多いと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約23msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で1フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像がありました。このことから、一般的なノートPCの液晶よりもかなり残像が少ないことになります。動きの速いゲームでも、残像を気にせずにプレイできるでしょう。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mm、キーストロークは約1.7mmです。

キートップがわずかにカーブしており、指当たりがいいです。主要なキーのサイズが揃っています。また、「BACKSPACE」キーや、「ENTER」キーのサイズも大きめですし、「スペース」キーの並びは、キーの幅も広いので、押しやすいです。全体的に、比較的打ちやすいキーボードだと思います。ただし、テンキーは付いていません。

その他、Nキーロールオーバーに対応しており、複数キーをほぼ同時に押しても、入力した順番を正確に検知できますし、オーバーストローク技術により、キー入力の応答性が高いので、eスポーツタイトルのような、一瞬を競うようなゲームもプレイしやすいです。

タッチパッドのサイズも大きめで割と操作がしやすいです。クリックボタンの押しやすさは普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

RGBイルミネートキーボードです。ただし、ワンゾーンですが、色の変更もできます。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

また、ROG Zephyrus M16では、MUXスイッチ機能を備えており、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることができます。

「ディスクリート」モードでは、CPU内蔵グラフィックスを経由することで起こる遅延やオーバーヘッドが低減されるので、ゲーム時は、「MSHybrid」モードよりも、フレームレートが少し高くなる場合があります。一方、「MSHybrid」モードでは、Web閲覧など一般的な作業を行う場合は、省電力で動作しますし、クリエイター向けソフトを使う場合は、CPU内蔵グラフィックスも併用できるので、処理速度が少し速くなる場合があります。

この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択すると「ディスクリート」モード、「スタンダード」を選択すると「MSHybrid」モードになります。

ここでは、基本的にデフォルトの「スタンダード」モード(「MSHybrid」モード)で計測を行っていますが、一部「Ultimate」モード(「ディスクリート」モード)で計測した結果も紹介しています。

GPUモード

 

CPU

ROG Zephyrus M16は、第13世代Core i9-13900Hを搭載しています。Pコア数:6、Eコア数:8、プロセッサーのベースパワー:45WのパワフルなCPUです。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

シングルコアでは、Core i9-12950HXを超える、高いスコアが出ていました。

マルチコアでは、一世代前のCore i9-12900Hの代表的なスコアとほぼ同じ値でした。ゲーミングノートPCとしてはスリムタイプのボディに、高性能なパーツを搭載している機種なので、安定して動作するように、パフォーマンスがやや抑えられているのかと思います。それでも、ゲーミングノートPCとしては、十分な処理性能です。

なお、動作モードを「Turbo」にすると、スコアが少し向上しています。ゲームや、クリエイター向けソフトを使う場合など、高い処理性能が必要な場合は、「Turbo」モードで使用するといいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13900H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-13900H 19299 [Turbo]
18209 [パフォーマンス]
Core i9-12900H 19223
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016 [Turbo]
1988 [パフォーマンス]
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-4800メモリを搭載しています。メモリはスロットメモリなので、換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~

今回、SiSoftware Sandra 2020が落ちてしまい、計測できませんでした。

他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

ROG Zephyrus M16は、GeForce RTXシリーズの中でも、最新、かつ最上位であるGeForce RTX 4090 Laptopを搭載しています。

今回、メーカーからお借りしたサンプル機の最大グラフィックスパワーは150Wでした。なお、メーカーサイトでは最大TGP:145Wと記されていたので、量産モデルは最大グラフィックスパワーが145Wである可能性が高いです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

RTX 3080 Tiを軽く超えるスコアが出ており、ゲーミングノートPCとしてはかなり高いグラフィックス性能を備えていることが分かります。

「パフォーマンス」モードでも十分高いスコアですが、「Turbo」モードにするとさらに高いスコアになっています。ゲーム時や、クリエイター向けソフトで作業を行う時など、高いグラフィックス性能を必要とする作業を行う場合は、「Turbo」モードで使用するといいと思います。なお、「Turbo」モードで、GPUモードをディスクリートにしても、スコアに大きな変化はありませんでした。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4090 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 18734 [Turbo・ディスクリート]
18716 [Turbo]
14322 [パフォーマンス]
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070Ti 150W 11213
RTX 3070 130W 10327
RTX 3070Ti 105W 9901
AMD Radeon RX 7600S   9358
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4090 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを「Turbo」にすると、GPUクロック、メモリ、ブーストクロックがアップします。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、非常に高速でした。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6879
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は速いです。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。ディスクリートモード(Ultimate)でフレームレートを計測したゲームでは、その数値も載せています。

ROG Zephyrus M16では、画面比16:10のWQXGA(2560×1600)液晶を搭載していますが、他のグラフィックスと比較するため、フルHD(1920×1080)解像度でのフレームレートも計測しています。

最新となるRTX 40シリーズの最上位グラフィックスを搭載しているだけあり、重い部類のゲームでも、WQXGA(2560x1600)解像度で60 fps以上出ています。中程度の重さのゲームであれば、FHD解像度の最高画質でも高いフレームレートでプレイできています。競技性の高いタイトルを勝ちにこだわってプレイしたい方にも適していると思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 84 fps
2560x1600 最高 63 fps (63 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090 175W 105 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050 105W 41 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 110 fps
レイトレ:ウルトラ 82 fps
2560x1600 ウルトラ 81 fps (86 fps)
レイトレ:ウルトラ 69 fps (71 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 133 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  90 fps
AMD Radeon RX 7600S   88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 167 fps
2560x1600 エクストリーム 126 fps (133 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  80 fps
AMD Radeon RX 7600S   78 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 151 fps
2560x1600 高品質 126 fps (129 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  86 fps
AMD Radeon RX 7600S   85 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 25963 / 141 fps
2560x1600 ウルトラ 23576 / 112 fps
(28002 / 121 fps)
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 161 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  66 fps
AMD Radeon RX 7600S   65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 174 fps
2560x1600 最高 143 fps (144 fps)
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  113 fps
AMD Radeon RX 7600S   108 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高品質 193 fps
2560x1600 最高品質 152 fps (156 fps)
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
AMD Radeon RX 7600S
※ディスクリートモード
  117 fps
AMD Radeon RX 7600S   114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 201 fps
97 fps
最高 71 fps
2560x1600 159 fps
77 fps
最高 52 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
304 fps
2560x1600 281 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高設定 280 fps
2560x1600 高設定 221 fps (220 fps)
※トレーニングモードで計測
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

十分な速度でRAW現像を行えます。「書き出しにGPUを使用する」設定にすると、さらに速くなります。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
36秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
48秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H 53秒
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
74秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 6900HX 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、外部GPUを搭載しているので、AI機能を使った「スーパーズーム(x2)」の処理時間が特に短くなりました。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分20秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分43秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

4K動画の書き出しは、高速です。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分50秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
2分51秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Ryzen 7 7735HS
AMD Radeon RX 7600S
6分22秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも非常に高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
2分37秒 (NVIDIA)
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒 (NVIDIA)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。エンコード速度は速いです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 7 7735HS 8分5秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

デスクトップ用のRTX 4070 Tiを超える、高いスコアです。Blenderのレンダリング速度も速いです。

GeForce RTX 4090 Laptop
Blender Benchmark Score
RTX 4090
(デスクトップ)
12494
RTX 4080
(デスクトップ)
9393
RTX 4090 Laptop
(175W)
7917
RTX 4090 Laptop
(150W)
7721
RTX 4070 Ti
(デスクトップ)
7321
RTX 3090
(デスクトップ)
6239
RTX 3080 Ti
(デスクトップ)
6154
RTX 3080
(デスクトップ)
5212
AMD Radeon RX 7600S 1128
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカー仕様値では「約2.3kg」となっています。実測値は以下の通りで、仕様値とほぼ同じでした。16インチと大きめのサイズで、ハイエンドクラスの高い性能を備えたゲーミングノートPCとしては、ACアダプターと合わせて約3.1kgぐらいの質量は軽い方だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.307kg
ACアダプター 804g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ROG Zephyrus M16のバッテリー駆動時間のチェックです。

90Whの大容量バッテリーを搭載しています。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。大容量バッテリーを搭載していますが、非常に性能が高いCPUとGPUを搭載しているので、動画再生のような負荷の軽い作業でもバッテリー駆動時間は短いです。ゲームのような高い負荷がかかると、バッテリー駆動時間はさらに短くなります。基本的に、使用するときは常時ACアダプターをつないで使うといいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約6.6時間
(2) 動画再生時 4時間14分
(3) FF14ベンチ 1時間19分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。充電速度は速いです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
82%(約73Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターはありません。なお、IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を使用できます。

Webカメラは、約207万画素のカメラです。ノートPCに搭載されるWebカメラとしては、解像度が高めで、細部まで比較的きれいに映っています。色味も自然な画像でした。オンラインミーティングや、ゲーム配信などにも使用しやすいと思います。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、キーボード面と、底面の左右に1W x4、2Wx2の合計6スピーカーを内蔵しています。音質は良く、ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力は80W前後、CPU温度は95℃前後で推移しています。

「Turbo」モードでは、CPU電力が100W前後にアップしています。CPU温度は95℃前後とほとんど変わっていません。

どちらもCPU温度は高いですが、クロックダウンせずに、高いパフォーマンスを維持できています。比較的スリムなボディに、非常に高い性能のパーツを搭載しているので、温度が高くなるのは仕方がないと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

「パフォーマンス」モードでは、CPU温度は概ね70℃台、GPU温度はほぼ60℃台後半をキープしています。

「Turbo」モードでは、少し温度が上がりますが、CPU温度は80℃前後を中心に推移し、GPU温度は70℃前後を保っています。

どちらのモードでも、CPU温度、GPU温度ともに心配することなくゲームをプレイできると思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」モードでは、アイドル時でもファンの音が聞こえます。FF15ベンチのような高い負荷がかかると、ゲーミングノートPCとしては標準的なレベルの騒音値になります。「Turbo」モードでゲームをプレイするような場合は、高めの騒音値となり、うるさく感じます。音が気になる場合は、ヘッドフォンなどを使用するといいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボードの中央からキーボード部の上部にかけて、高めの温度となっています。パームレスト部の温度も上がり、結構熱く感じます。ゲーム時は、手のひらに不快感があります。ただし、比較的スリムなボディに、ハイエンドクラスのパーツを搭載しているので、ここは妥協が必要な部分だと思います。温度が気になる場合は、小さなリストレストなどを置くといいと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

非常に性能が高いCPUと、GPUを搭載しているので、ゲーミングノートPCの中でも高めの消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ROG Zephyrus M16の外観のチェックです。

シンプルなデザインと、オフブラックのボディカラーで、ステルス機のようなかっこよさがあります。16型液晶は画面占有率が92%と高いので、ベゼルが視界を邪魔しません。

全体的な質感もいいので、ゲームだけでなく、高性能のクリエイター向けノートPCとしても使いやすいと思います。

 

天板には、ドット絵を表示できるAniMe Matrixディスプレイを搭載しています。また、左下に配置されているネームプレートはホログラム仕様となっており、角度によって色が変わります。

 

閉じた時の厚みは21.1~22.9mmです。ハイエンドクラスのゲーミングノートPCとは思えない、スリムなボディです。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。USB3.2 Gen2 Type-A x2、Thuderbolt 4(Type-C)、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、microSDカードリーダーを備えています。LANポートはありません。

なお、Thuderbolt 4(Type-C)と、USB3.2 Gen2 Type-Cは、どちらもデータ転送、映像出力、本機への給電をサポートしています。試しに、左側面のThunderbolt 4ポートに、Thunderboltドックを接続してみましたが、映像出力、本機への給電ともにできていました。

 

液晶面は約180度開き、フラットになります。

 

底面には、吸気しやすくするため、高めのゴム足が配置されています。

なお、今回は内部の確認は行っていませんが、補助ファン1つを含む、3つのファンと、7本のヒートパイプで冷却しているようです。

 

ACアダプターの容量は280Wです。

 

まとめ

以上が、ROG Zephyrus M16のレビューです。

最大で、第13世代Core i9-13900H + GeForce RTX 4090 Laptopという、ハイエンドクラスの構成が選択できる16型のゲーミングノートPCです。しかも、この高い性能を、厚みが約22.9mm、質量が約2.3kgと、スリムで軽いボディに搭載しているので、移動がしやすいです。ハイエンドクラスの性能を備えたゲーミングノートPCを、宅内以外の場所にも持ち出したい方に適した機種です。

実際のパフォーマンスも高く、RTX 3080 Tiを搭載した一世代前のハイエンドクラスのゲーミングノートPCを大きく上回る性能でした。多くのゲームを高いフレームレートでプレイすることができます。

ディスプレイは、解像度:2560x1600、240Hz、DCI-P3 100%クラスの16型ディスプレイです。今回は、mini LEDディスプレイを搭載しており、高輝度、広色域で、残像も少なかったです。動きの激しいゲームでも、世界観にひたるタイプのゲームでも快適にプレイできますし、クリエイターの作業用としても使いやすいと思います。

もう一つ、面白い特徴として、天板にはAniMe Matrixディスプレイを搭載しています。チーム名や会社名を表示するなど、工夫次第で面白く活用できるでしょう。

スリムボディに、高性能パーツを搭載していますが、冷却のための様々な工夫がされているので、高めのパフォーマンスを安定して引き出しつつ、CPU・GPUの温度は問題ない範囲に抑えられていました。ただし、ゲームなどの高い負荷がかかると、ボディは全体的に熱くなります。ゲーム中は手のひらがやや熱く感じると思いますが、ここは仕方がないポイントです。また、LANポートがないことと、カードリーダーがmicroSDサイズだったのが、少し残念でした。

 

持ち運びやすいRTX4090搭載ノートPC

ROG Zephyrus M16

特徴

  • 最大でCore i9-13900H+RTX 4090の構成
  • mini LEDディスプレイ搭載モデルあり
  • 比較的スリムで軽めのボディで移動がしやすい

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