ASUS ROG Strix SCAR 18 G834シリーズの実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-14900HX
GPU RTX 4080 / 4090
メモリ 32GB / 64GB
ストレージ 2TB SSD
液晶サイズ 18.0型
液晶種類 2560x1600 240Hz
質量 約3.1kg
バッテリー 90Wh
価格[税込] 52万円台~
第14世代Core + 18型大画面ディスプレイ

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、WQXGA、240Hz、100% DCI-P3の18型mini LEDディスプレイを搭載した、大型ゲーミングノートPCです。

最大で、最新のインテル第14世代Core i9-14900HX + GeForce RTX 4090の構成で、ゲーミング性能も非常に高いです。

冷却性も高く、安心してゲームをすることができるでしょう。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成(G834JYR-I94R4090)

Core i9-14900HX、64GBメモリ、GeForce RTX 4090、2TB SSD

 

目次

お忙しい方は、「 ROG Strix SCAR 18 G834シリーズの特徴」のみお読みください。

 

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズの特徴

妥協しないハイエンドクラスのゲーミングノートPC

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、インテルの第14世代Core i9-14900HX、GeForce RTX 4080 / 4090の最新パーツ構成と、18型の大画面を備えた、ハイエンドクラスのゲーミングノートPCです。

グラフィック品質を高めにすることができるのでゲーム映像が綺麗ですし、高いフレームレートを出すことができるので、eスポーツゲームなどをする場合も有利です。

ハイエンドクラスのゲーミング性能

 

18型のmini LEDディスプレイ搭載

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、ノートPCとしてはかなり大型となる18型ディスプレイを搭載しています。mini LEDディスプレイで、画面比16:10、2560x1600ドットと解像度が高めですし、240Hzのハイリフレッシュレートにも対応しています。

18型のmini LEDディスプレイ搭載

 

このサイズ感が画像では伝わりにくいかもしれませんが、ゲーミングノートPCとしては一般的な、15.6型、画面比16:9のFHD(1920x1080)液晶と比べると、下の画像のようになります。15.6型ノートPCがモバイルノートPCのように感じるかもしれませんが、それほど18型は大きく、存在感があります。画面が大きく高解像度であるため、オープンワールドやRPGのゲームは映像が高精細で綺麗ですし、FPS系のゲームなどは遠くにいる小さなターゲットを見つけやすいです。

また、240Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、残像や遅延が少ないのもポイントです。動きの速いゲームでも滑らかに表示することができるので、ハイレベルのプレイが可能です。

15.6型FHD液晶(左側)との比較

 

次に、ネット閲覧など、一般的な用途における使いやすさですが、画面比16:10で、2560x1600と解像度も高めなので、100%スケールで表示すると画面を広く使うことができます。例えば、Webページだと下の方まで表示することができます。また、ペイン(枠)が複数あるクリエイター向けソフトでの作業もしやすいです。しかも、画面が大きいので100%スケールで表示しても、文字が見やすいです。

一般用途にも快適に使用することができる

 

さらに、100% DCI-P3と色域もかなり広いです。色鮮やかな表示で、ゲームの世界観に浸ることができます。また、写真・動画の編集や、3DCGの作成といった、クリエイティブな作業にも十分対応することができます。

クリエイティブワークも快適

 

放熱性能が高い

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、最大で、Core i9-14900HX + GeForce RTX 4090というハイエンドな構成なので、そのパフォーマンスをちゃんと引き出すことができるのか、放熱性能が気になると思います。結論から言うと、効率のよい放熱システムを備えており、CPU、GPUの性能を引き出しつつ、しっかり冷却することができていました。

まず、「フルワイドヒートシンク」を採用し、背面全体から排気して、冷却するようになっています。

フルワイドヒートシンク

 

内部を見ると、3つの冷却ファンによる「Tri-Fan」テクノロジーにより、背面からしっかり排気するためのエアフローを確保していることが分かります。ヒートパイプも7本と多いです。

また、グリスには液体金属グリスを採用しており、見えない部分でも冷却性能を高めるための工夫がなされています。

「Tri-Fan」テクノロジー

 

上述のような冷却機構を備えていることで、高性能パーツのパフォーマンスを引き出しつつ、心配のないCPU温度、GPU温度に保つことができていました(詳細は、パーツ温度のチェックをご確認ください)。

また、裏蓋の吸気口部分には、下図のようなダクトフィルターが設けられており、埃や繊維などが冷却ファンに入り込みにくくなっています。ファンに入り込んだ小さな塵はファンの遠心力で自動的に排出されるようにもなっており、高い冷却性能をキープすることができるようです。

ダクトフィルター

 

RAID 0構成の爆速ストレージ

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、RAID 0構成(M.2 SSD x2)のストレージを備えています。

M.2 SSD x2のRAID0構成

 

2基のM.2 SSDを一つのストレージとして扱い、分散してデータを書き込むことで、データ転送速度が非常に速くなります。そのため、ゲームのロードや、動画の書き出し速度などが非常に速いです。

ただし、片方のM.2 SSDが壊れると、データにアクセスすることができなくなってしまいます。SSDの寿命に気を付けたいですし、重要なデータはこまめにバックアップを取っておく方がいいです。

ストレージのベンチマーク結果

 

映えるイルミネーション

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、ゲーミングノートPCらしい派手なライティングが映えます。

各キー毎に色の設定ができ、エフェクトもカスタマイズすることができる、オールキーRGBイルミネートキーボードに加えて、フロントにもLEDバーを備えています。下図のような映えるイルミネーションで、プレイヤーの気分が上がります。

映えるLEDイルミネーション

 

また、背面にもLEDバーが配置されていますし、天板にあるROGのロゴマークも光ります。ユーザーがパソコンの使用中に目にする部分ではありませんが、友人などと一緒に集まってゲームをプレイするような場面では、雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。

背面のLEDイルミネーション

 

各用途の快適度

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
18型、WQXGAと、大きく、解像度が高いディスプレイを搭載しており、快適に作業ができます。
動画鑑賞 色鮮やかな大型ディスプレイを備えています。サウンドもよく、快適に動画を視聴することができます。
RAW現像
画像編集
高性能CPUと、広色域のディスプレイを備えており、画像編集も快適です。
動画編集 CPU、GPUともに性能が高く、ディスプレイもDCI-P3カバー率100%と広色域なので、動画編集にも適しています。
ゲーム 高いゲーミング性能と、240Hzのハイリフレッシュレートに対応した18型ディスプレイを搭載し、ゲームも快適です。

 

ディスプレイのチェック

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズのディスプレイのチェックです。

ノートPCとしては大型となる、18型のmini LEDディスプレイを搭載しています。

画面比16:10、WQXGA(2560x1600)の解像度で、240Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。また、DCI-P3カバー率:100%と広色域です。動きの激しいeスポーツタイトルから、動画編集などのクリエイティブな作業まで、快適に使用することができます。

その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトで計測した色域は、下表の通りで、広色域です。また、当サイトで計測した最大輝度は、469cd/m2と高かったです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 100%
Adobe RGBカバー率 91.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色も揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶ですので、映り込みは抑えられています。ギラつきもほとんど感じません。

画面への映り込み

フリッカー(ちらつき)の有無のチェックです。どの輝度でも、フリッカーが検出されました。ただし、約20kHzと高めの周波数だったので、ほとんど気にならないという方が多いと思います。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約25msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で2フレーム前くらいまでの残像がありました。普通のノートPCの液晶は60Hzで、1秒間に60フレームしか更新しませんが、2~3フレーム前くらいまで残像があります。このことから、一般的なノートPCの液晶よりも、かなり残像が少ないことが分かります。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約1.7mmでした。キートップがわずかにカーブしています。

右「SHIFT」キーのサイズが小さいですが、その他、「半角/全角」キーや、「BACKSPACE」キーなどは押しやすいサイズです。タイピング時の底付きの衝撃も少なく、総合的には比較的打ちやすいキーボードです。

WASDキーは押しやすく、表面温度も低めだったのでゲームはしやすいです。

キーピッチがやや狭くなりますが、4列のテンキーが付いているので、数字入力を頻繁に行う方にも使いやすいです。

タッチパッドの使いやすさは、普通でした。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

オールRGBイルミネートキーボードなので、各キー毎にバックライトの色を設定することができます。

キーボードバックライト

 

RGBバックライトのエフェクトや色の変更は、ARMOURY CRATEで行います。

ARMOURY CRATE

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、動作モードを変更することができます。動作モードは、Fn+F5(または、ホットキーの「M4」キー)を押すか、「ARMOURY CRATE」のソフトから変更が可能です。

ここでは、「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

CPU

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズは、最新のインテル第14世代Core i9-14900HXを搭載しています。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

シングルコア、マルチコアともに、1世代前のCore i9-13900HXの代表的な数値を上回る高いスコアが出ていました。高い処理性能です。

なお、「Turbo」モード時の方が、高いスコアが出ていました。ゲームやクリエイター向けソフトでの作業など、高い処理性能が求められる用途に使用する場合は、「Turbo」モードに切り替えるといいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-14900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-14900HX 29314
28140 [Turbo]
25683 [パフォーマンス]
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-13900HX 24314
Core i9-13900H 19299
Core i7-13700HX 18283
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i7-12800HX 17492
Core i5-13500H 15302
Core i7-12700H 14546
Core Ultra 7 155H 14073
Ryzen 7 7735HS 14068
Core i7-1370P 10449
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 7730U 10051
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 2196
2089 [Turbo]
2072 [パフォーマンス]
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-13900HX 1968
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core Ultra 7 155H 1810
Core i5-13500H 1785
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i7-12800HX 1760
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i7-1370P 1707
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Ryzen 7 7730U 1440
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリには、DDR5-5200メモリを搭載しています。実測値では非常に広い帯域でした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GBメモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
65.12GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズには、GeForce RTX 4080 Laptop、または、RTX 4090 Laptopを搭載するモデルがあります。今回はGeForce RTX 4090 Laptop搭載モデルをチェックしています。

メーカーにより設定される最大グラフィックスパワーは175Wでした。ノートPCの搭載する外部GPUとしては、高い電力設定です。

なお、仕様を確認すると、GeForce RTX 4080 Laptop搭載モデルの最大グラフィックスパワーも175Wとなっているようです。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

GeForce RTX 4090(175W)にふさわしい、高いスコアが出ていました。

「パフォーマンス」モードでも十分高い性能ではありますが、できるだけ高いフレームレートでゲームをプレイしたい時などは、「Turbo」モードに切り替えるといいと思います。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4090 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21394 [Turbo]
19775 [パフォーマンス]
RTX 4080 175W 18822
RTX 4070 140W 12254
RTX 4060 140W 11056
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050 65W 4560
Intel Xe Graphics
(Core i7-1360P)
  1660
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4090 Laptopの情報は次の通りです。「Turbo」モードにすると、GPUクロック、メモリ、ブーストクロックが少しアップします。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。1TB x2のRAID 0構成になっており、非常に速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB PCIe SSD (RAID0)
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD RAID 0 12971
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットは搭載しておりません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

本製品は、GPUモードを変更することができます。「スタンダード」にするとiGPUとdGPUを切り替える「Optimus」と、常にdGPUから出力する「NVIDIA GPU」を、状況に応じて切り替えます。「Ultimate」にすると、常に「NVIDIA GPU」(いわゆるディスクリートモード)が有効になります。

「スタンダード」モードにしていても、ゲームを起動すると、自動的に「NVIDIA GPU」になるゲームが多いため、平均フレームレートの計測においては、いずれも「Ultimate」モードにしています。

GPUモード

 

以下、各ゲームの平均フレームレートを掲載します。

ARK: Survival Ascendedのような、非常に重い部類のゲームでも、DLSSを有効にすることで、1920x1080解像度・最高画質で60 fps以上出ており、快適にプレイすることができます。

2560x1600解像度の場合、重いゲームでも、最高画質設定で平均60 fpsを超えるゲームが多かったです。そこまで重くないゲームなら、平均140 fpsを超えることが多く、軽いゲームなら300 fpsを超えることが多かったです。

動きの速い競技性の高いゲームから、映像の画質にこだわったゲームまで、多くのゲームを快適にプレイすることができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
平均フレームレートを掲載しています
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
劇的に重い部類のゲーム
ARK: Survival Ascended
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 38 fps(78 fps)
2560x1600 ノーマル 50 fps(57 fps)
最高 31 fps(62 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS(Ultra Performance)有効時
重い部類のゲーム
Starfield(スターフィールド)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 63 fps(112 fps)
2560x1600 74 fps(115 fps)
ウルトラ 58 fps(99 fps)
※括弧内は、アップスケーリング:DLSS(バランス)+フレーム生成:オンの時
重い部類のゲーム
Forza Motorsport
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 111 fps
2560x1600 134 fps
ウルトラ 98 fps
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 95 fps
2560x1600 77 fps
最高 39 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 85 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 61 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 53 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 52 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 121 fps
2560x1600 125 fps
ウルトラ 94 fps
レイトレ:ウルトラ 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 101 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 93 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
90W 90 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 76 fps
RTX 4060 55W 66 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高品質 169 fps
2560x1440 標準品質 180 fps
高品質 151 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 169 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 149 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 106 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 102 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 203 fps
2560x1600 192 fps
最高 157 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 203 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 128 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 40W 53 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 ウルトラ 156 fps
2560x1600 160 fps
ウルトラ 135 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 156 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
150W 131 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 116 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 114 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4050 140W 86 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650   44 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高 201 fps
2560x1600 185 fps
最高 170 fps(188 fps)
※括弧内は、DLLS:クオリティ
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 201 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 173 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 151 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 140 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3050 75W 66 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 最高品質 198 fps
2560x1600 高(ノート) 195 fps
最高品質 171 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 198 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 185 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 177 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
140W 152 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター5 シーズン1]
DirectX 12
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 低設定 231 fps
中設定 202 fps
最高設定 154 fps
2560x1600 低設定 212 fps
中設定 187 fps
最高設定 104 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均 fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
340 fps
2560x1600 314 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 290 fps
2560x1600 低設定 292 fps
高設定 263 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均 fps
1920x1080 高設定 534 fps
2560x1600 高設定 528 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均 fps
1920x1200 ウルトラ 317 fps
2560x1600 中型 313 fps
ウルトラ 227 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。なお、動作モード:「Turbo」、GPUモード:「スタンダード」(MSHybridモード)で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

CPUのみで書き出した場合でも、非常に速いです。GPUも使うとさらに処理時間は短くなります。非常に快適にRAW現像を行うことができます。

Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
34秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX 40秒
Core i7-13700HX
RTX 4080 (145W)
43秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しました。高性能GPUを搭載しているので、ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))のような処理が非常に速かったです。

  本製品 参考
Core i7-1360P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約53秒 約4分16秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分33秒 約2分41秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出し速度も非常に速いです。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-14900HX
RTX 4090 (175W)
2分53秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i9-14900HX
RTX 4060 (140W)
3分29秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードも高速です。

Ryzen 9 7945HX 3分48秒
Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-14900HX 4分37秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-13700H 6分39秒
Core i7-13620H 7分56秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Ryzen 7 7735U 11分43秒
Core i5-1340P 12分03秒
Core i7-1360P 12分03秒
Core i5-1335U 13分31秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4090 Laptopで実行
SPECviewperf 2020

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

本製品は、Thunderbolt 4のポートと、USB3.2 Gen2 Type-Cのポートをそれぞれ1つ搭載しています。動作チェックの結果は下表の通りです。

Thunderbolt4ポートは充電には対応していません。

USB3.2 Type-Cは、Thunderboltには非対応ですが、PowerDeliveryに対応しており、PD充電器を使って充電することができます。

Thunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器 ×
100W Anker PowerPort III ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
×
USB3.2 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × ×
PD充電器
※1
140W アドテック PD3.1充電器
100W Anker PowerPort III
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMI経由で、問題なく4Kモニターに接続できています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

18型と大きなハイエンド構成のゲーミングノートPCなので、3kg超と重いです。ACアダプターを含めると4kgを超える質量です。持ち運びには向いていませんが、デスクトップPCよりは扱いやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 3.113kg
ACアダプター 950g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は、90Whと大容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は、ご覧の通りです。消費電力が大きい、高性能CPU・GPUを搭載しているため、バッテリー駆動時間は短いです。少し負荷のかかる作業を連続して行うと、(3)ぐらいのバッテリー駆動時間になります。

基本的に、いつでもACアダプターにつないで使うといいと思います。特に、ゲーム時は、パフォーマンスをしっかり発揮するためにもACアダプターにつなぎましょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約8.3時間
(2) JEITA3.0 動画再生 約6.6時間
アイドル時 約9.4時間
(3) CPU5%、iGPU9%、dGPU6%の負荷 1時間39分
※画面輝度は約120cd/m2
(1)~(2) メーカー公表値
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラには、のぞき見防止のための物理的なカメラシャッターは付いていません。

Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。ノートPCのWebカメラとしては、普通の性能です。オンラインミーティングなどに問題なく使えます。

ゲーム配信などをする場合は、高い画質の外付けのWebカメラを使うといいでしょう。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーには、2W x2、1W x2のクアッドスピーカーを搭載しており、音質はいいです。ノートPC基準で点数をつけると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときの、CPUの大体の温度を確認しました。

「パフォーマンス」モードでは、CPU電力が100W前後で推移しています。Core i9-14900HXは、プロセッサー・ベース・パワー(PBP):55Wなので、高いCPU電力で動作させて、パフォーマンスを引き出していることが分かります。それでも、CPU温度は80℃前後に抑えられており、問題ない温度です。

「Turbo」モードでは、CPU温度が95℃と高くなってしまいますが、その代わり140W前後と非常に高いCPU電力で推移していました。ただ、CPUによるエンコードや、時間のかかる数値計算処理など、連続してCPUに大きな負荷がかかる場合は、「パフォーマンス」モードのほうが安心かなと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移を下に示します。

CPU、GPUともに、どちらのモードでも、問題ない温度に収まっています。安定した動作でのゲームプレイが可能です。

ゲームにもよりますが、Prime95と違いCPUへの負荷は低くなるので、「Turbo」モードで動かしてもいいと思います。

  • パフォーマンス時
  • Turbo時
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」モードでは、ゲーム時の動作音はゲーミングノートPCとしては普通レベルだと思います。「Turbo」モードの場合は、さらに動作音が上がるので、うるさく感じる場合は、ヘッドホンなどをするといいです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

高いゲーミング性能を備えていますが、キーボード部と、パームレスト部の温度は低めに保たれており、不快感なくゲームをプレイすることができます。なお、「Turbo」モードのほうがファンが高速回転するので、表面温度は低めになります。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。

ハイエンドクラスの構成なので、ゲーミングノートPCの中でも消費電力は高い方です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズの外観のチェックです。

18型とサイズが大きく、ゲーミングノートPCらしいデザインで、存在感があります。

ボディカラーは、オフブラックです。

 

キーボード面の上部はスケルトンになっており、内部の基盤がうっすらと見えていて、かっこいいです。

 

天板にはROGのロゴマークが入っています。背面部にはLEDバーも配置されており、ゲーミングノートPCらしいデザインです。

 

閉じた状態です。厚みは23.1~31.1mmです。薄くはありませんが、背面には全体的にヒートシンクが配置され、しっかり放熱できる作りになっています。

 

背面の出っ張った部分の右側はアーマーキャップになっています。簡単に脱着でき、アーマーキャップを付け替えることで、見た目にアクセントを付けることができます。

 

インターフェイスは、以下の通りです。USB3.2 Gen2 Type-A x2、Thuderbolt 4、USB3.2 Gen2 Type-C、HDMI、LAN(最大2.5Gbps対応)を備えています。

 

液晶面が開く角度はご覧の通りです。テーブルの上にPCを置いてゲームをする分には十分な角度です。

 

底面もかっこいいです。

 

底面カバーを開けたときの画像は下の通りです。なお、今回は貸出機ですので、一部部材は量産品と違う可能性があります。

3つのファンを活用するTri-Fanテクノロジーと、7本のヒートパイプで、効率よく冷却することができる構成になっています。

 

メモリはスロットメモリで、交換が可能です。

 

M.2 SSDを2基搭載し、RAID0構成になっています。

 

ACアダプターの容量は330Wです。

 

まとめ

以上が、ROG Strix SCAR 18 G834シリーズのレビューです。

18型/240Hzのmini LEDディスプレイを搭載した大型ゲーミングノートPCです。最大で、Core i9-14900HX + RTX 4090と、ゲーミング性能もハイエンドクラスです。

かなり重い部類のゲームも含めて、多くのゲームを大画面で快適にプレイすることができます。

本機種は、eスポーツタイトルの場合、大画面・高解像度なので遠くの敵も見やすく、高いフレームが維持でき高リフレッシュレートにも対応しているので、視点も滑らかに動きエイムがしやすいです。

オープンワールドやRPGゲームの場合、高いグラフィック品質設定にしても十分なフレームレートが出て、映像が非常に綺麗です。

100% DCI-P3と色域も広いため、ゲームだけでなく、動画編集や、3DCG作成といった、負荷の高いクリエイティブ作業用としてもいいと思います。

「フルワイドヒートシンク」や、「Tri-Fanテクノロジー」による、高い冷却性能もポイントです。高性能パーツのパフォーマンスを引き出しつつ、表面温度も低く保たれていたので、安定した動作と、快適な環境で、ゲームに集中することができるでしょう。

 

第14世代Core + 18型大画面ディスプレイ

ROG Strix SCAR 18 G834シリーズ

特徴

  • WQXGA、240Hzの18型mini LEDディスプレイ搭載
  • 最大で、Core i9-14900HX + RTX 4090
  • 高い冷却性能

こんなあなたに

  • eスポーツタイトルを妥協のない環境でプレイしたい方
  • 3DCG作成などの重いクリエイティブ作業用をした方
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