Core i9-13980HX、GeForce RTX 4090搭載のASUS ROG Strix SCAR 18の実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-13980HX
GPU GeForce RTX 4090
GeForce RTX 4080
メモリ 32GB DDR5-4800
ストレージ 最大1TB +1TB SSD
(RAID 0)
液晶サイズ 18インチ
液晶種類 WQXGA 240Hz 非光沢
質量 約3.1kg
バッテリー 90WH
価格[税込] 51万円台~
デスクトップ不要の最高峰スペック

ASUS ROG Strix SCAR 18は、最新のインテル第13世代HXシリーズの最上位「Core i9-13980HX」に、ノート向けグラフィックス最上位の「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載した、最上級スペックのゲーミングノートPCです。

最新のゲームも高解像度、最高設定で高いフレームレートでプレイすることができるスペックです。

液晶は18インチのWQXGA(2560×1600)、240Hzの高リフレッシュレートに対応し、大画面かつ滑らかで残像感の少ない映像で快適にゲームをプレイすることができます。

色域もDCI-P3カバー率が約100%で、色にこだわった画像・動画編集が可能です。
ゲームも配信も編集もこれ一台で可能な、デスクトップ不要のハイエンドゲーミングノートPCです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-13980HX、32GBメモリ、GeForce RTX 4090 Laptop、2TB PCIe 4.0 (RAID 0)

 

目次

お忙しい方は、「ASUS ROG Strix SCAR 18の特徴」のみお読みください。

 

ASUS ROG Strix SCAR 18の特徴

インテル第13世代Core最上位「Core i9-13980HX」を搭載

ASUS ROG Strix SCAR 18のCPUには、2023年1月に発表されたばかりであるインテル第13世代Coreプロセッサー HXシリーズ最上位の「Core i9-13980HX」が搭載されています。

第13世代CoreのHXシリーズは、デスクトップ用の第13世代Coreと同じRaptor CoveをPコアに搭載しつつ、55Wのパッケージに詰め込んだハイエンドノートPC向けのプロセッサーです。

ノート用CPUの性能を比較するCINEBENCH R23のスコアでは、マルチコアおよびシングルコアとも、ノートPC向けプロセッサーの中ではトップ性能です。

負荷の重い最新のゲームや、3Dを扱ったクリエイターソフトも快適に動作することが可能です。

インテル第13世代HXシリーズ最上位「Core i9-13980HX」搭載
HXシリーズ(55W)の仕様
  i9-13980HX i9-13950HX i9-13900HX
Pコア / Eコア 8 / 16
Pコア定格クロック 2.2GHz
Pコア最大クロック 5.6GHz 5.5GHz 5.4GHz
Eコア定格クロック 1.6GHz
Eコア最大クロック 4.0GHz 3.9GHz
L3キャッシュ 36MB
GPU 32EU
GPU最大クロック 1.65GHz
Base Power / Max 55W / 157W
CINEBENCH R23のスコア
マルチコア
Core i9-13980HX 28398
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 6900HX 13638
シングルコア
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Ryzen 9 6900HX 1520
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

最新のGeForce RTX 40シリーズを搭載

ASUS ROG Strix SCAR 18は、ノートPC向け「GeForce RTX 40シリーズ」の中でもフラッグシップモデルとなる「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」または「GeForce RTX 4080 Laptop GPU」を搭載しています。最大4Kトリプルモニター出力、60 fpsでのプレイが可能とされており、最新のゲームもWQXGA(2560×1600)解像度で120 fpsで動作する性能です。

また、対応したゲームならフレーム生成技術が追加された「DLSS3」により、さらにフレームレートを高めることができ、ノートPCでは負荷が重すぎて快適な動作が難しかった、リアルタイムレイトレーシングも、60 fps以上で快適にプレイが可能となります。

さらに、AV1エンコードやNVENCによるデュアルエンコードに対応し、VRAMも16GBあり、動画編集においても性能を発揮することができます。

「DLSS3」により負荷の重いリアルタイムレイトレーシング環境でも快適にプレイできる
ノートPC向け「GeForce RTX 4090とRTX 4080」の仕様比較
  GeForce RTX 4090 GeForce RTX 4080
CUDAコア数 9728 7424
ブーストクロック 1455 - 2040 MHz 1350 - 2280 MHz
GPU Subsystem Power (W) 80 - 150W 60 - 150W
メモリタイプ GDDR6
メモリ容量 16 GB 12 GB
メモリバス幅 256 bit 192 bit
DLSS3 対応
NVENCデュアルエンコード 対応
参照元:NVIDIA ノート向けGeForce RTXシリーズ

 

今回は、GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載していますが、3DMark Time Spyのベンチマークスコアでは、ノート用グラフィックスと比較すると、ずば抜けて高いスコアです。デスクトップ用グラフィックスと比較しても、RTX 3080 Tiを抑え、RTX 4070 Tiに近い性能となっています。

3DMark -Time Spy-
ノート用グラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 Laptop 21030
RTX 3080 Ti Laptop 12614
RTX 3080 Laptop 11552
RTX 3070 Ti Laptop 11262
デスクトップ用グラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 36298
RTX 4080 28098
RTX 4070 Ti 22597
RTX 4090 Laptop 21030
RTX 3080 Ti 18607
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

WQXGA+240Hz+G-Sync+高色域液晶搭載

ASUS ROG Strix SCAR 18のディスプレイは、18インチのWQXGA(2560×1600)解像度、アスペクト比16:10の液晶を搭載しています。縦方向の比率が高いので、作業効率が向上し、ノートPCでも大画面の迫力ある映像でゲームや動画を楽しむことができます。

また、240Hzの高リフレッシュレートに対応し、滑らかで残像感の少ない映像で、eスポーツタイトルなどゲームを優位にプレイすることができます。G-Syncにも対応しており、ティアリングやスタッタリングも抑えることができるので、快適なゲームライフを送ることができるでしょう。

さらに、DCI-P3カバー率ほぼ100%という高色域液晶なので、色鮮やかな映像でゲームをすることができます。また、画像や動画編集などクリエイティブワークにも使えます。

迫力ある18インチのWQXGA解像度で「Daed Space」をプレイ

 

RAID 0構成の2TBストレージで超高速

ASUS ROG Strix SCAR 18は、同時に複数のディスクに書き込むことで速度を向上する、1TBのM.2 SSDを2枚使用したRAID 0構成となってます。

通常のGen4 SSDの限界である約7000MB/sを大きく超える速度が出ており、アプリケーションの起動やゲームのロードも非常に高速です。容量も多く、クリエイティブな作業やゲームも快適です。

SSDのCrystalDiskMarkの結果
本製品の「FORSPOKEN」ベンチマーク ローディングタイム
一般的なゲーミングPCの「FORSPOKEN」ベンチマーク ローディングタイム

 

幻想的なRGBイルミネーション

ASUS ROG Strix SCAR 18の筐体を彩るRGBイルミネーションは、キーボード、前方、背面、天板のロゴの4つのゾーンが点灯します。RGBイルミネーションの調整はプリインストールされている管理ツール「ARMOURY CRATE」の「Aura Sync」から変更します。

筐体を彩るRGBイルミネーション

 

4つのスピーカーによる臨場感あふれるサウンド

一般的なゲーミングノートPCでは、ハイスペックな構成でも底面に低品質なスピーカーを2つほど配置していて、音質はイマイチな製品がほとんどですが、ASUS ROG Strix SCAR 18では、キーボード上部に2 つのツイーターと、パームレストの下に2つのウーファーが2つ内蔵されています。

デスクが軽く振動するほどのウーファーで、さらに4つのスピーカーによるサラウンドシステムにより、ゲームや映像コンテンツにおいて迫力と臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。ただ、最大音量はそこまで大きくありません。

PCの正面で聴く分には、高負荷時でも冷却ファンの駆動音でサウンドの一部がかき消されることもありませんでした。ただ、敵の足音を聴く場合が必要な場合は、ヘッドホンの着用をおすすめします。

4つのスピーカーを搭載

 

ASUSのあんしん保証への加入をおすすめ

ASUS ROG Strix SCAR 18を購入したら、製品購入後30日以内に「MyASUS」に製品登録を行いましょう。製品登録をするだけで、「ASUSのあんしん保証」に加入することができます。

これは、破損・自損を問わず、どんな故障でも部品代の20%のみで修理してくれる(1年の間に1回のみ)、というサービスです。例えば、自分でメモリ換装や、ストレージ増設をしようとして壊してしまったというような場合でも、部品代金の20%+消費税で修理してくれます。ただし、パーツの増設・換装後に故障した場合、最初のパーツの状態でないと修理が受けられないので、最初のパーツを取っておくようにして下さい。

ASUSのあんしん保証

 

各用途の快適度

ASUS ROG Strix SCAR 18の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面が大きく、スペックも高く快適です。
動画鑑賞 色鮮やかな表示ができる液晶と、4つのスピーカーで臨場感のある快適な動画鑑賞が可能です。
オンライン会議 マイク、スピーカー、ウェブカメラを備えており、普通にオンライン会議に参加できます。
RAW現像
画像編集
○~◎ 当サイト計測でDCI-P3カバー率が99.7%あるディスプレイを搭載しています。また、グラフィックス性能も非常に高いので、LightroomやPhotoshopなどが快適に使えます。ただし、Adobe RGBカバー率は当サイトの計測で88.2%と、100%は無いので、ご注意下さい。
動画編集 CPUおよびグラフィックス性能が非常に高く、4K/60pの動画も快適に編集ができます。色域も十分です。
ゲーム 最上位のRTX 4090 Laptopを搭載し、240Hzの超高リフレッシュレート対応で、最新のゲームも高解像度&高いフレームレートで快適に動作します。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

18型のWQXGA液晶です。240Hzのハイリフレッシュレートに対応しているので、滑らかな画像でゲームをプレイすることができます。残像感も少なく、遅延も少ないので、ゲームに適した液晶です。当サイトの計測では下表のように色域も広いです。クリエイティブな作業にも使用できると思います。

最大輝度は、当サイトの計測では452cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域はご覧の通り広いです。

  カバー率
sRGBカバー率 100%
DCI-P3カバー率 99.7%
Adobe RGBカバー率 88.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ1:1の直線になっているので、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはややありますが、そこまで気になりません。

画面への映り込み

どの輝度でも、PWM調光によるフリッカー(ちらつき)はありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約15msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は非常に少なくゲームに適した液晶だと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に240フレームを更新する240Hzの液晶で1~2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、60Hzで2フレーム前くらいまでの残像ですので、一般的なノートPCより、残像は抑えられています。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約19mm、キーストロークは約2.0mmです。

キートップがわずかにカーブしています。キーレスポンスも良いです。一つの枠に2つのキーが入っているところがあるものの、全体的に普通の打ちやすさのキーボードです。4列テンキーもついていて、数字の入力もしやすいです。

パームレスト部分は心地の良いサラサラとした材質で、タッチパッドも広く、操作しやすいです。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

バックライトが付いた、イルミネートキーボードです。管理ツール「ARMOURY CRATE」の「Aura Sync」から変更します。キーごとに色を変更することはできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

本製品では、いくつか動作モードが選択できます。動作モードを変更するには、Fn+F5を押すか、ホットキー、または「ARMOURY CRATE」のソフトから変更します。

ここでは、デフォルトの「パフォーマンス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「Turbo」モードで計測したベンチマークの結果を掲載します。

ARMOURY CRATE
動作モード

 

また、本製品は、外部GPUからの出力をCPU内蔵グラフィックス経由で映像出力する「MSHybrid」モードと、外部GPUから直接映像ポートに出力する「ディスクリート」モードを切り替えることも可能です。

この切り替えは、「ARMOURY CRATE」のソフトの「GPUモード」で行います。「Ultimate」を選択するとディスクリートモードになり、「スタンダード」を選択するとMSHybridモードになります。デフォルトではUltimateモードになっていました。

ここでは、基本的に「Ultimate」モードで計測を行っていますが、一部「スタンダード」モードで計測した結果も紹介しています。

GPUモード

 

CPU

ASUS ROG Strix SCAR 18は、インテル第13世代CoreプロセッサーHXシリーズ最上位の「Core i9-13980HX」を搭載しています。
どちらの動作モードでも、マルチコア、シングルコア共に、ノートPCの中では過去1番高いスコアです。特にマルチコアのスコアは、非常に高いです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-13980HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398 [Turbo]
26608 [パフォーマンス]
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i9-12900HK 17767
Core i7-12700H 16389
Core i7-12650H 14527
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 6900HX 13638
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-1240P 8409
Ryzen 5 5625U 8107
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13980HX 2061 [Turbo]
2047 [パフォーマンス]
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1918
Core i9-12900HX 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1762
Core i5-12500H 1727
Core i7-1280P 1664
Core i5-12450H 1663
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 9 6900HX 1520
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600H 1354
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、メモリ帯域は他で計測した一般的なゲーミングノートPCよりも比較的広めでした。なお、メモリはスロットメモリなので、換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)DDR5-4800メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
58.55GB/s
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには「Ada Lovelace」アーキテクチャ採用のノートPC向け最上位「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載しています。

メーカーの設定する最大グラフィックスパワーは175Wでした。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークの結果は以下のとおりです。

ハイエンドクラスのRTX 40シリーズ最上位ともあり、ずば抜けて高いスコアです。全世代最上位のRTX 3080 Ti Laptopより1.6倍高いスコアです。最新のゲームも高解像度&高フレームレートで快適にプレイできる性能です。

なお、「Turbo」モードにするとスコアが高くなり、グラフィックス性能が上がっています。重いゲームや、少しでも高いフレームレートでゲームをプレイしたい場合などは、「Turbo」モードに切り替えるといいと思います。

また、MSHybridモードよりも、ディスクリートモードの方が、RTX 4090の性能を十二分に発揮できると思います。

「Ultimate」を選択するとディスクリートモードになり、「スタンダード」を選択するとMSHybridモードになります。デフォルトではUltimateモードになっていました。

 

 

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
MSHybridモード(スタンダード)
ディスクリートモード(Ultimate)
GeForce RTX 4090 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 16GB 175W 21030 [ディスクリート・Turbo]
20008 [MSHybrid・Turbo]
19508 [ディスクリート・パフォーマンス]
18535 [MSHybrid・パフォーマンス]
RTX 3080 Ti 16GB 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 3070 140W 11015
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
3DMark -Speed Way-
~ グラフィックス性能の評価 ~
MSHybridモード(スタンダード)
ディスクリートモード(Ultimate)

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4090 Laptopの情報は次の通りです。「Turbo」モードでは、GPUクロックなどがわずかにアップしていることが分かります。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、RAID 0のPCIe Gen4 SSDを搭載しており高速です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD RAID0 11330
PCIe Gen4 SSD 7000
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。なお、ここでは動作モードはすべて「Turbo」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」でフレームレートを計測しています。

ASUS ROG Strix SCAR 18は、最新のRTX 40シリーズ最上位「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載してます。液晶は16:10比率のWQXGA(2560×1600)解像度となっていますが、他のグラフィックスと比較するため、フルHD(1920×1080)でも計測しています。また、発売されたばかりの「FORSPOKEN」のベンチマークでは、ノート用グラフィックスのデータがないので、デスクトップ用グラフィックスと比較しています。

最新のRTX 40シリーズ最上位グラフィックスともあり、どのゲームもトップクラスのスコアです。「Dead Space」や「FORSPOKEN」などの最新のゲームでも、2560x1600解像度で60 fps以上の高いフレームレートで快適にプレイが可能です。DLSS機能を併用することでさらにフレームレートを底上げすることもできます。

PUBGやAPEX、オーバーウォッチ2などのeスポーツタイトルでは、2560x1600解像度でも平均240 fps以上となっており、240 Hzの超高リフレッシュレートを十分発揮した上で優位なゲームプレイが可能です。

最新のアップデートにより負荷が重くなったフォートナイトでは、設定を下げる必要があるものの、そうすることで高いフレームレートを維持しています。

いずれもデスクトップのハイエンドクラス並のスコアで、ノート用グラフィックスとは思えないパフォーマンスです。今後発売される最新のゲームも、最高設定&高解像度&高フレームレートで快適にプレイができるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
Dead Space(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 146 fps(185 fps)
1920x1200 138 fps(180 fps)
2560x1600 96 fps(150 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 105 fps(133 fps)
1920x1200 104 fps(132 fps)
2560x1600 79 fps(114 fps)
※括弧内のフレームレートは、DLSS:バランス
デスクトップ用GPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090   159 fps
RTX 4080   127 fps
RTX 4070 Ti   106 fps
RTX 4090 175W 105 fps
RTX 3080 Ti   91 fps
RTX 3080   77 fps
RTX 3070 Ti   57 fps
RTX 3070   50 fps
RTX 3060 Ti   48 fps
RTX 3060   42 fps
RTX 3050   24 fps
「FORSPOKEN」のベンチマークはデスクトップ用GPUのデータしかないのでデスクトップと比較
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 133 fps
1920x1200 124 fps
2560x1600 98 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 133 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 3080Ti 175W 93 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 88 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 83 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 3070Ti 150W 77 fps
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 エクストリーム 171 fps
1920x1200 169 fps
2560x1600 143 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 100 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 100 fps
RTX 3070 140W 99 fps
RTX 3070Ti 150W 99 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 96 fps
RTX 3080Ti 175W 94 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 88 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 高品質 176 fps
2560x1440 152 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080Ti 175W 123 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 3070Ti 150W 117 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 117 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 108 fps
RTX 3070 140W 108 fps
RTX 3070Ti 130W 103 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 ウルトラ 45302 / 161 fps
1920x1200 45011 / 161 fps
2560x1600 35382 / 141 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 161 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3070Ti 150W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 215 fps
1920x1200 201 fps
2560x1600 171 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3080Ti 175W 148 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 134 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 3070Ti 150W 126 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3060 140W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最高 222 fps
1920x1200 220 fps
2560x1600 180 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 162 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 158 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3070Ti 150W 152 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 150 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 148 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050 75W 95 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン1]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの平均フレームレートを掲載しました。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1200 181 fps
103 fps
最高 74 fps
2560x1600 175 fps
89 fps
最高 56 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1200 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
345 fps
2560x1600 311 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1200 ウルトラ 362 fps
2560x1600 327 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 高設定 298 fps
2560x1600 255 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
オーバーウォッチ2(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1200 エピック 360 fps
2560x1600 250 fps
※トレーニングで計測

 

レイトレーシングとDLSS3のベンチマーク

「Ada Lovelace」アーキテクチャを採用したRTX 40シリーズでは、第4世代「Tensorコア」とフレーム生成技術が追加された「DLSS3」機能を利用することができます。

対応したタイトルであれば、DLSS機能を有効にした上で「フレーム生成」を有効にすることで、さらにフレームレートの底上げが可能となります。

下記の表はレイトレーシング環境、DLSSオフ、DLSS2、DLSS3の平均フレームレート比較です。フレーム生成技術が追加された「DLSS3」では、フレームレートが最大3倍向上します。

ノートPCでは負荷が重過ぎて60 fps以上でのプレイは厳しいと言われていたタイトルも、「GeForce RTX 4090 Laptop」+「DLSS3」なら高いフレームレートで快適にプレイすることが可能です。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 レイトレ:ウルトラ 67 fps 98 fps 184 fps
1920x1200 63 fps 92 fps 166 fps
2560x1600 40 fps 82 fps 129 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効
重い部類のゲーム
ウィッチャー3 ワイルドハント(Next-Gen Update)
解像度 品質 DLSS:オフ DLSS2 DLSS3
1920x1080 RT:ウルトラ 68 fps 90 fps 148 fps
1920x1200 62 fps 87 fps 143 fps
2560x1600 43 fps 72 fps 112 fps
※DLSSの強度はすべて「バランス」
※DLSS3は「フレーム生成」を有効

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、動作モードはすべて「Turbo」モード、GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。最上位のCore i9-13980HXにGeForce RTX 4090 Laptopを搭載しているだけあって、いずれのクリエイターソフトもトップクラスのパフォーマンスでした。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Core i9-13980HXでの書き出しは40秒と非常に高速で、RTX 4090 LaptopによるGPU支援を使った書き出しでは30秒と非常に速いです。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
30秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
48秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-12700H 64秒
Core i5-12500H 69秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
74秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 9 6900HX 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Pro、4K動画の書き出しでも、2分47秒と非常に速いです。VRAMも16Bと多く、動画編集にも適しています。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 6900HX
RTX 3070Ti (150W)
4分08秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Arc A370M
9分52秒
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間はこちらです。こちらも非常に高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒 (NVIDIA)
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒 (NVIDIA)
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒 (NVIDIA)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)

DaVinci Resolove Studio 18による、「AV1 NVIDIA」での書き出し時間はこちらです。こちらも書き出し時間は高速です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分35秒 (AV1 NVIDIA)
Core i7-12700H
インテル Arc A730M
5分31秒 (AV1 Intel)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも、今まで計測した中で最も速いエンコード速度です。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blender Benchmarkは、スコアが高すぎてランク外となってしまいました。

GeForce RTX 4090 Laptop

デスクトップ用ハイエンドグラフィックスと比較しても非常に高いスコアです。RTX 4070 Tiよりも高いスコアでした。

Blender Benchmark Score
RTX 4090 12494
RTX 4080 9393
RTX 4090 Laptop 8322
RTX 4070 Ti 7321
RTX 3090 6239
RTX 3080 Ti 6154
RTX 3080 5212
SPECviewperf 2020

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約3.10kg」と記載されています。3kgを超えると、手持ちの計測器では測れないので、ACアダプターのみ実測値のみ下に掲載します。本体とACアダプターを合わせると4Kgを超えます。外に持ち運んでの使用には適していません。

本製品の質量(ACアダプターのみ実測値)
  質量
PC本体
ACアダプター 1123g

 

バッテリー駆動時間のチェック

ASUS ROG Strix SCAR 18のバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、90Whと大きめの容量でした。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。電力消費の大きい最上位のパーツを搭載していることもあり、バッテリー駆動時間はあまり長くはありません。動画再生のような負荷の軽い作業であれば数時間程度のバッテリー駆動が可能ですが、ゲーム時はACアダプターを接続して使用した方がいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約9.2時間
(2) 動画再生時 6時間2分
(3) FF14ベンチ 1時間15分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

HD画質のWebカメラを液晶上部に搭載しており、画質は普通です。Webカメラには、物理的なシャッターはありません。また、IRカメラも搭載していないため、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

前述の通り、キーボード上部に2つのツイーターと、パームレストの下に2つのウーファーが2つ内蔵されています。4つのスピーカーによるサラウンドシステムにより、ゲームや映像コンテンツにおいて迫力と臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。

ノートPC基準で点数をつけると、音質は10点満点で7~8点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、動作モードは「パフォーマンス」と「Turbo」で計測しています。GPUモードはすべて「ディスクリートモード(Ultimate)」で計測しています。

 

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPUクロック、CPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「パフォーマンス」モードの場合、CPU電力は、初動のターボブースト時を除くと100W前後で推移しています。CPU温度は、CPU電力が落ち着いた後は、88℃前後となっています。

「Turbo」モードでは、CPU電力が120W前後と高めで推移しており、CPU温度も96℃前後と高い温度です。96℃は高い温度なので、基本的には、「パフォーマンス」モードで動かすほうがいいと思います。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU電力
CPU温度
CPU電力
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中の大まかなCPU温度と、GPU温度の推移は下図の通りです。

CPU温度は、「パフォーマンス」モード、「Turbo」モードのどちらも上下しており安定しませんが、約85℃前後で推移しているので、ギリギリ問題ない温度だと思います。
GPU温度は「パフォーマンス」モード、「Turbo」モードのどちらも、最大でも約78℃と問題ない温度です。

  • パフォーマンス
  • Turbo
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

「パフォーマンス」モードにおいて、アイドル時もファンが動作していますが、ほとんど気になりません。FF15ベンチのような高い負荷がかかると、ゲーミングノートPCの標準的なレベルの騒音値になります。「Turbo」モードだと、ファンの回転数がさらに上がり、かなり高めの騒音値になります。ゲームに集中したい場合にはヘッドホンの着用をおすすめします。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (Turbo時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード上部の温度が上がりますが、「WASD」キーの付近はそれほど高い温度にはなっておらず、不快に感じるほどではありません。また、パームレスト部分は低めの温度に保たれているので、手のひらが熱くなることもないので、タイピングやゲーム時にあまり気にならないと思います。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご覧下さい。ここではRGBイルミネーションはオフ、MSHybridモードとディスクリートモードで計測しています。

CPUとGPUに最上位のパーツを搭載しているので、ゲーミングノートPCとしては全体的に高い消費電力です。ゲーム時では300Wを超えます。RGBイルミネーションをオンにするとさらに消費電力は上がります。ミドルクラスのデスクトップPC並の消費電力です。

なお、MSHybridモードにすると、アイドル時の消費電力がやや下がります。

MSHybridモード(スタンダード)
ディスクリートモード(Ultimate)
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

ASUS ROG Strix SCAR 18の外観のチェックです。

オフブラックを基調とした外観ですが、キーボード上部や側面がややスケルトンになっていたりと、ゲーマーの目を引くデザインです。正面と背面と天板のRGBイルミネーションが筐体を彩り、スタイリッシュです。

 

天板です。背面と「ROG」のロゴが点灯します。明るいところでも目立つRGBです。

 

閉じた時の厚みは 2.31~3.11 cmです。一般的なゲーミングノートと比較すると分厚いですが、18インチの最上級スペックにしては薄いほうだと思います。また、背面全体をヒートシンクにすることで高い冷却性を可能にしています。

 

インターフェイスは、以下のとおりです。側面はスケルトンになっています。右側面にはType-AのUSB3.2 Gen2が2ポート、左側面にはDC-in、2.5G LANポート、HDMI、Thunderbolt 4ポート(映像出力をサポート)、Type-CのUSB3.2 Gen2(映像出力、本機への給電をサポート)が1ポート搭載されています。

 

背面のアーマーキャップはマグネットで吸着するタイプで、簡単に取り外しが可能です。同梱されていたアーマーキャップは1種類ですが、写真のように違うデザインに交換することができ、3Dプリンターで自分だけのオリジナルも作ることもできます。詳しくはこちら

 

液晶の開く最大の角度はご覧の通りです。ヒンジは堅固な作りで、液晶が揺れたりする心配もありません。

 

キーボード上部には5つのホットキーが配置されています。

 

底面には、吸気口があります。

 

新鮮な空気を吸気しやすくするため、ゲーミングノートにしてはゴム足は高めです。

 

底面カバーを外すと、内部はこのようになっています。

なお、ASUSでは、ユーザーによる増設や交換はサポートしておりません。また、メーカーから借りたサンプル機であるため、一部部材は量産品と違う可能性があります。

3基の冷却ファンと、7本のヒートパイプで、4方向から排気することで、CPUとGPUを冷却しています。一般的なゲーミングノートより、冷却ファンを1基増やし、ヒートパイプも増やすことで、高いパフォーマンスを長時間維持し続けることが可能となっています。

 

メモリスロットが2つあり、メモリの換装が可能です(メモリの換装は自己責任となります)。

 

ストレージにはSamsung製のM.2 SSDが2基搭載されています。空きのスロットは見当たりませんでした。

 

ACアダプターは大型で重さもあります。本体とACアダプター、電源ケーブルを合わせると4Kgを超えます。

 

電源コネクタはサイドに配置されており、排熱口に当たりそうですが、いちおう避けることもできます。

 

ACアダプターの容量は330Wです。

 

最後に、ASUSから贈呈品として頂いた「ROG SLASH Backpack」を紹介します。別売りされているので、こちらの購入もご検討下さい。

 

収納ポケットは取り外し可能で、今回レビューしたASUS ROG Strix SCAR 18もすっぽり収まります。

 

まとめ

以上が、ASUS ROG Strix SCAR 18のレビューです。

インテル第13世代HXシリーズ最上位「Core i9-13980HX」に、「Ada Lovelace」アーキテクチャ採用のノートPC向け「GeForce RTX 4090 Laptop」などを搭載した、最上級スペックのゲーミングノートPCです。

18インチのWQXGA(2560×1600)解像度、240Hzの超高リフレッシュレート、低遅延&低残像、高色域の高性能液晶を搭載し、ヘビーゲーマーに適したスペックです。

「GeForce RTX 4090 Laptop」はノートPC向けグラフィックスの中ではずば抜けた性能で、デスクトップ用グラフィックスと比較してもハイエンドクラスの性能です。

最新のゲームも最高設定&高解像度&高フレームレートで快適にプレイすることが可能で、eスポーツタイトルでは平均240 fpsの超高リフレッシュレートを最大限活かし、優位にプレイすることができます。また、M.2 SSDを2枚使用したRAID 0構成でゲームのロードも速いです。

クリエイターソフトでも非常に高いパフォーマンスで、写真の現像&編集、動画の編集&エンコードまで快適にこなすことができる性能です。

その分、価格も消費電力もゲーミングノートの中ではトップクラスですが、ゲームも配信も編集もこれ一台でこなすことができる、デスクトップ不要のハイエンドゲーミングノートPCです。

 

デスクトップ不要の最高峰スペックゲーミングノートPC

ASUS ROG Strix SCAR 18

特徴

  • Core i9-13980HX+RTX 4090の最上級スペック
  • WQXGA+240Hz+低遅延+高色域パネル搭載
  • RAID 0構成でゲームのロードもサクサク

こんなあなたに

  • 多数のゲームをプレイするヘビーゲーマーの方
  • ゲーム配信から画像・動画編集も同時に行いたい方
  • 価格51万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

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