ZERO ウイルスセキュリティの評価レビュー

更新料0円!
ZERO ウイルスセキュリティの特徴は、更新料が無料という点です。インストールしたPCに限り、更新料0円で使うことが出来ます。
他のサイトでは酷評されることの多いZERO ウイルスセキュリティですが、極端に性能が悪いわけでもないです。大分、性能は上がってきています。ただし、カスペルスキーやノートンといった他のソフトと比べると、まだ見劣りします。
また、一部の機能が有料オプションとなっています。これらの機能を使いたい方は、意外に高くつく可能性があります。
目次
リンクをクリックするとページ下へスクロールします。お忙しい方は「1」をお読みください。特徴を簡潔にまとめています。
1 ZERO ウイルスセキュリティの特徴 | |
2 マルウェア対策性能 | 3 動作の軽さ |
4 ランサムウェア対策 | 5 ネットバンキング保護 |
6 Web脅威対策 | 7 迷惑メール対策 |
8 脆弱性対策 | 9 ファイアウォール |
11 ペアレンタルコントロール | 11 4つの有料オプション |
12 操作画面 | 13 価格 |
14 ユーザの評判・口コミ | 15 まとめ |
ZERO ウイルスセキュリティの特徴
更新料0円
更新料0円
ZERO ウイルスセキュリティの大きな特徴は、更新料が0円であるという点です。
以前は、更新料が0円でも、OSがバージョンアップする度に買い替えが必要でしたが、現在は、OSをバージョンアップしても使い続けられるようになりました。同じマシンを何年も使い続けるユーザーにはお得感があります。
その代わり、インストールした機器が固定され、使わなくなったライセンスを他のマシンでは使えません。頻繁にPCやスマホを買い換える人には割高になる可能性があります。
性能は他の有名セキュリティソフトより劣る
性能は他のソフトよりやや劣る
ZERO ウイルスセキュリティの性能について、第3者機関「AV-TEST」の評価結果を確認すると、一応、「認定」を受けています。
ただし、ノートン、ウイルスバスター、カスペルスキーといった有名ソフトと比べると、点数は落ちます。
※ZERO ウイルスセキュリティは「K7 Computing」というエンジンを使用しています。
付属機能は有料オプション
パスワード管理などはオプション
ZERO ウイルスセキュリティの本体価格は、非常に安いですが、次の付属機能は有料のオプションとなっています。
・パスワード管理
・バックアップ
・高速化
・シュレッダー
これらの機能を最初から含んだセキュリティソフトも多く、全ての機能を使う場合、他のセキュリティソフトと比べて割高になる可能性があります。
2018年バージョンではiOSにも対応
4つのOSに対応
日本では、最も利用者の多いスマートフォンはiPhoneだと思いますが、ZEROウイルスセキュリティは、iOSに対応していませんでした。
しかし、2018年バージョンからは、iOSにも対応し、悪意あるWebサイトからの保護や盗難対策ができるようになりました。
なお、OSの特性上マルウェアのスキャンはできません(他のセキュリティソフトも同様です)。
マルウェア対策性能
ZERO ウイルスセキュリティのマルウェア(ウイルス、ワーム、ルートキットなど)の対策性能は”普通"と考えます。
詳細な結果および、他のセキュリティソフトとの比較は、下のリンク先をご覧ください。
代表的な調査機関として、オーストリアのAV-ComparativesのReal-World Protection Testがありますが、ZERO ウイルスセキュリティのエンジンであるK7 Computingは参加しておらず、結果を参照できません。ただし、以前参加していたときの結果や、Single Product Testというソフトウェア単体のテストにおける結果は、そこまで良くありません。
AV-ComparativesのReal-World Protection Testには不参加
次に、ドイツの独立機関であるAV-TEST.orgの評価結果を確認すると、平均的な点数となっています。ただし、カスペルスキー、ノートン、トレンドマイクロ(ウイルスバスター)などの有名なソフトと比較すると、やや見劣りする結果です。
2017年6月 | 2017年10月 | 2017年12月 | |
---|---|---|---|
Protection | 5.5点 | 5点 | 5点 |
Performance | 6点 | 4.5点 | 4.5点 |
Usability | 5.5点 | 6点 | 6点 |
認定 | ![]() |
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※Performance:PCのスピードへの影響
※Usability:誤検出などPCの利便性を損なわないようにする能力
※各項目の最高点は6点です
動作の軽さ
動作の軽さは、総合的に判断すると"やや軽い"と思います。
まず、当サイトでは、スキャン速度、メモリ使用量など、軽さに関するテストを9項目チェックしていますが、他のセキュリティソフトと比べて"普通~やや軽い"といった結果でした。他ソフトとのテスト結果の比較詳細は下のリンク先をご覧ください。
次に、AV-ComparativeのSingle Product Testというソフトウェア単体のテストにおけるOverall Performance Ratingでは、総合結果として186.4ポイントとなっており、AV-ComparativeのPerformance Testsで見る他ソフトの成績と比較しても、優秀な結果です。
最後に、AV-TESTの結果を見ると、「Performance」の結果は、4点台~5点が多く、"やや悪い~普通"と言えると思います。
ランサムウェア対策
ZERO ウイルスセキュリティは、ランサムウェアに対しての防御機能を実装していますが、セキュリティソフト関連の第三者機関でテストされていないと思われ、調査報告に未掲です。ですから、性能については不明です。
ただし、ランサムウェアに特化した防御機能は備えているようです。

ランサムウェアに特化した保護機能
なお、他のセキュリティソフトとのランサムウェア対策性能の比較は、下のページにまとめています。
ネットバンキング保護
ZERO ウイルスセキュリティでは、特にネットバンキング保護機能を実装しているとは謳っておらず、個人情報保護機能や、ネット詐欺、フィッシング・サイトなどの不正サイト対策としてのWeb保護機能でカバーしているようです。性能については不明です。

個人情報保護の設定画面
他セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の評価結果については、下のリンク先にまとめてありますので、詳細はこちらをご覧ください。
Web脅威対策
ZERO ウイルスセキュリティのWeb脅威からの保護機能は普通と考えます。
AV-ComparativesのSingle Product Testというソフトウェア単体のテストにおけるReal-World Protection Testでの性能報告はさほど高い数字ではありません。
迷惑メール対策
ZERO ウイルスセキュリティの迷惑メール対策性能は、情報が古く、当サイトの環境での限定的な結果ではありますが、"比較的高い"です。詳細は下のリンク先をご覧ください。
脆弱性対策
ZERO ウイルスセキュリティには、OSやアプリの脆弱性がないかをチェックし、通知する機能はありません。
ただ、性能のほどは分かりませんが、脆弱性の保護機能は有しています。

不正侵入対策(ネットワークの種類に応じて適切な設定が自動で適用)
ファイアウォール
ZERO ウイルスセキュリティのファイアウォールの性能は不明ですが、ホームネットワークかパブリックネットワークかによって自動で最適な設定が適用され、また除外の設定や、侵入検知など、一般的な機能は備えています。

不正侵入対策(ネットワークの種類に応じて適切な設定が自動で適用)

不正侵入対策(除外設定の画面)

不正侵入対策(侵入検知)
ペアレンタルコントロール
ZERO ウイルスセキュリティに、ペアレンタルコントロール機能はありません。
ちなみに、ペアレンタルコントロール機能は、有料版でも良ければ、i-フィルターがおすすめです。
4つの有料オプション
ZERO ウイルスセキュリティは、4つの有料オプションが用意されています。
これらのオプションの使用期間は、ZEROウイルスセキュリティと同期間です。
ただ、他のセキュリティソフトでは、こららの機能が最初から搭載されているソフトもあり、場合によっては割高となります。

4つの有料オプション
パスワード管理機能
パスワード管理機能
パスワード管理機能(5台版)は、3,000円(税別)で追加可能です。
ID・パスワードを覚える必要が無いので、各Webサイトで複雑な、異なるパスワードを設定可能になり、セキュアになります。
ただ、この機能を利用するには、ZERO ウイルスセキュリティも使用する必要があるため、セキュリティソフトを乗り換えると使えなくなります。
また、実際に使ってみましたが、筆者が試した環境では、プラグインがインストールできたのはInternet Explorerのみでした(Chrome、Edge、Operaは不可)。
また、Webサイトにログインしたときに、自動でID・パスワードが登録されることもありませんでした。
あまりおすすめはしません。
機能の詳細はこちら。
バックアップ機能
バックアップ機能
バックアップ機能(5台版)は、3,000円(税別)です。
イメージバックアップではなく、ファイル/フォルダ単位のバックアップであるため、フリーソフトでも代用可能です。
なお、バックアップは、ランサムウェア対策にも有効ですので、本製品を使わないにしても、是非実施しておきましょう。
機能の詳細はこちら。
パソコン高速化ツール + シュレッダーツール
パソコン高速化ツール + シュレッダーツール
パソコン高速化ツールおよびシュレッダーツールは、2つで3,000円(税別)となります。
機能の詳細はこちら。
ZERO ウイルスセキュリティの操作画面
メイン画面
メイン画面
ZERO ウイルスセキュリティのメイン画面は図のようになっています。
デバイスが安全かどうかが一目でわかるようになっています。
ウイルス検査画面
ウイルス検査画面
ZERO ウイルスセキュリティのウイルス検査画面です。一定時間ごとにバックグランドで自動で行われる7種類の検査を手動で行えます。
設定画面
設定画面
ZERO ウイルスセキュリティの設定画面です。各項目の[設定]をクリックすると、それぞれについて細かい設定が行えます。
各種ツール画面
各種ツール画面
各種ツールの一覧です。チューンアップ関係のツールが多いです。実行することで、パソコンの動作がやや速くなるケースもあります。
価格
価格は下表のようになっています。初期費用も安いですし、更新料も0円であるため、かなり安い価格だと考えますが、平均的な性能を考えると妥当かもしれません。
台数 | 年数 | 標準価格 [税別] |
---|---|---|
1台用 | 無制限 | 1,980円 |
5台用 | 無制限 | 4,980円 |
※販売はソースネクスト社が行っていますので、お問い合わせはソースネクスト社までお願いします。
ユーザの評判・口コミはこちら
ユーザーが投稿する口コミ情報・評価はこちらです。セキュリティソフトを実際に購入したユーザーが、どのような製品を検討し、最終的にどのソフトを選んだのかが書かれています。
まとめ
ZERO ウイルスセキュリティは、価格が安く、更新料も0円となっており、大変お得なセキュリティソフトです。
ただし、機能の一部は有料オプションとなっており、これらの機能を全て使いたい場合は、割高感があります。
性能は、以前はどの第3者機関でも評価は良くありませんでしたが、最近は普通の評価になってきています。あまりパソコンを使わず、インターネットもあまりしないようなユーザーが、とりあえず入れておくセキュリティ・ソフトとしては、妥当な選択になるかもしれません。
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