ZERO ウイルスセキュリティの評価レビュー

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更新料0円

ZERO ウイルスセキュリティの特徴は、更新料が無料という点です。インストールしたPCに限り、更新料0円で使うことが出来ます。

他のサイトでは酷評されることの多いZERO ウイルスセキュリティですが、極端に性能が悪いわけでもないです。大分、性能は上がってきていますが、カスペルスキーやノートンといった他のソフトと比べると、まだ見劣りします。

また、一部の機能が有料オプションとなっています。これらの機能を使いたい方は、意外に高くつく可能性があります。

公式サイトはこちら

 

目次

リンクをクリックするとページ下へスクロールします。お忙しい方は「1」をお読みください。特徴を簡潔にまとめています。

 

ZERO ウイルスセキュリティの特徴

更新料0円

更新料0円

ZERO ウイルスセキュリティの大きな特徴は、更新料が0円であるという点です。

以前は、更新料が0円でも、OSがバージョンアップする度に買い替えが必要でしたが、現在は、OSをバージョンアップしても使い続けられるようになりました。Windows 11にも対応しており、Windows 10のPCに導入して、この先Windows 11にバージョンアップしても、同じPCであればそのままのライセンスで使い続けることができます。同じマシンを何年も使い続けるユーザーにはお得感があります。

その代わり、インストールした機器が固定され、使わなくなったライセンスを他のマシンでは使えません。頻繁にPCやスマホを買い換える人には割高になる可能性があります。

 

性能は他の有名セキュリティソフトより劣る

性能は他のソフトよりやや劣る

ZERO ウイルスセキュリティの性能について、第3者機関「AV-TEST」の評価結果を確認すると、最高評価の「TOP PRODUCT」認定を受けることもあります。

ただし、直近2年分の評価を見ても、3項目全てで満点を取っているケースはありませんし、テストのタイミングによって結果にややばらつきがあります。そのため、ノートン、ウイルスバスター、カスペルスキーといった有名ソフトと比べると、ランクはやや落ちます。

※ZERO ウイルスセキュリティは「K7 Computing」というエンジンを使用しています。

 

付属機能は有料オプション

パスワード管理などはオプション

ZERO ウイルスセキュリティの本体価格は、非常に安いですが、次の付属機能は有料のオプションとなっています。

 ・パスワード管理
 ・バックアップ
 ・高速化
 ・シュレッダー

これらの機能を最初から含んだセキュリティソフトも多く、全ての機能を使う場合、他のセキュリティソフトと比べて割高になる可能性があります。

 

Firefoxユーザーは要注意

Firefoxのアドオンが使用できない

2022年1月11日現在、Firefoxに「ウイルスセキュリティ」アドオン導入できない状態になっています。そのため、Firefoxブラウザでは、「ウイルスセキュリティ」のセーフサーチ(検索結果の隣に印をつけ、Webサイトが信頼できるかを分かりやすくする機能)、サーフサーフ(パソコンに危害を加えたり、個人情報を盗み出す可能性のあるWebサイトからの保護)が使用できず、セキュリティ機能を十分に発揮できません。

また、有料の拡張機能である、パスワード管理機能も使用できません。

サポートサイトを見ると、この状況は2021年3月31日には発生しており、10か月近く経っても、まだ解決されていないことになります。

Firefoxブラウザをメインで使っている場合は、この問題が解決されているかを確認して使い始めた方がいいと思います。

 

2018年バージョンからiOSにも対応

4つのOSに対応

日本では、最も利用者の多いスマートフォンはiPhoneだと思いますが、ZEROウイルスセキュリティは、iOSに対応していませんでした。

しかし、2018年バージョンからは、iOSにも対応し、悪意あるWebサイトからの保護や盗難対策ができるようになりました。

なお、OSの特性上マルウェアのスキャンはできません(他のセキュリティソフトも同様です)。

マルウェア対策性能

ZERO ウイルスセキュリティのマルウェア(ウイルス、ワーム、ルートキットなど)の対策性能は”普通"と考えます。

詳細な結果および、他のセキュリティソフトとの比較は、下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトのマルウェア検出性能の比較

 

代表的な調査機関として、オーストリアのAV-ComparativesのReal-World Protection Testがありますが、ZERO ウイルスセキュリティのエンジンであるK7 Computingは参加しておらず、結果を参照できません。AV-Comparativeの2021年9月のマルウェアプロテクションテストの結果では、4つの評価のうち最も低い「TESTED」と評価されていました。検出率や、保護率は他のソフトと比べてそれほど低くはないのですが、誤検出が多いため、マルウェア対策性能の評価が下がっているようです。

AV-ComparativesのReal-World Protection Testには不参加

 

次に、ドイツの独立機関であるAV-TEST.orgの評価結果を確認すると、平均的な点数となっています。最近の結果を見ると、最高評価の「TOP PRODUCT」と評されている時もあり、以前よりも性能はアップしているようですが、テストによって結果にややばらつきがあります。カスペルスキー、ノートン、トレンドマイクロ(ウイルスバスター)などの有名なソフトと比較すると、やや見劣りする結果です。

AV-TEST.org | Windows 10
  2021年6月 2021年2月 2021年10月
Protection 5.0 6.0 5.5
Performance 6.0 5.5 6.0
Usability 5.5 6.0 6.0
認定
※Protection:ウイルス、ワーム、トロイの木馬などマルウェア全般からの保護能力
※Performance:PCのスピードへの影響
※Usability:誤検出などPCの利便性を損なわないようにする能力
※各項目の最高点は、6点となります

 

動作の軽さ

動作の軽さは、総合的に判断すると"軽い"と思います。

まず、当サイトでは、スキャン速度、メモリ使用量など、軽さに関するテストを9項目チェックしていますが、他のセキュリティソフトと比べて"普通~やや軽い"といった結果でした。他ソフトとのテスト結果の比較詳細は下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトの軽さの比較

 

また、AV-ComparativeのPerformance Testsの結果は好成績です。直近の3回のテストで"ADVANCED+"の評価を得ていました。このテストは、半分以上のセキュリティソフトが"ADVANCED+"となる場合がありますが、"ADVANCED+"と評価されたソフトの中でも比較的高めの成績でした。AV-Comparativeのベスト・オーバーオール・スピード 2020も受賞しており、パソコンの動作に与える影響がとても低いソフト、つまり軽いソフトと評価されています。

ベスト・オーバーオール・スピード 2020 受賞
AV-Comparatives | Performance Test
  2020年10月 2021年4月 2021年10月
AWARD LEVELS
※AWARD LEVELSは、最高評価がADVANCED+(★★★)となります

 

最後に、AV-TESTの結果を見ると、「Performance」の結果は、5.5~6.0点と高めの評価となっています。2021年8月のテストで5.5点となっているのは、よく使用されるアプリのインストールに平均よりも少し長めの時間がかかった、ということが主な理由となっています。その他の点では、ほぼ平均的な結果となっていました。総合して考えると、"軽い"という評価になると思います。

AV-TEST.org | Windows 10
  2021年6月 2021年8月 2021年10月
Performance 6.0 5.5 6.0
※Performance:PCのスピードへの影響
※各項目の最高点は、6点となります

 

ランサムウェア対策

ZERO ウイルスセキュリティは、ランサムウェアに対しての防御機能を実装していますが、セキュリティソフト関連の第三者機関でテストされていないと思われ、調査報告に未掲載です。ですから、性能については不明です。

動作としては、パソコン内の怪しい動きを察知して検知し、大事なファイルが勝手に暗号化されることを防ぐようです。

ランサムウェアに特化した保護機能

 

なお、他のセキュリティソフトとのランサムウェア対策性能の比較は、下のページにまとめています。

セキュリティソフトのランサムウェア対策性能の比較

 

ネットバンキング保護

ZERO ウイルスセキュリティでは、特にネットバンキング保護機能を実装しているとは謳っておらず、セーフブラウザのような機能も搭載していません。個人情報保護機能や、ネット詐欺、フィッシング・サイトなどの不正サイト対策としてのWeb保護機能でカバーしているようです。性能については不明です。

個人情報保護の設定画面

 

他セキュリティソフトのネットバンキング保護機能の評価結果については、下のリンク先にまとめてありますので、詳細はこちらをご覧ください。

セキュリティソフトのネットバンキング保護性能の比較

 

Web脅威対策

ZERO ウイルスセキュリティのWeb脅威からの保護機能は普通と考えます。

AV-Comparativesの2021年6月~10月のReal-World Protection Testでは、保護率が99.7%となっており、Microsoft Defenderと同率でした。

 

迷惑メール対策

ZERO ウイルスセキュリティの迷惑メール対策性能は、"未判定"です。

以前は、そこそこ高い迷惑メール対策性能を示していたのですが、残念ながら、Microsoft Outlook 64ビット版では迷惑メール対策機能が動作しません。詳細は下のリンク先をご覧ください。

セキュリティソフトの迷惑メール対策性能の比較

 

脆弱性対策

ZERO ウイルスセキュリティには、OSやアプリの脆弱性がないかをチェックし、通知する機能はありません。

ただ、性能のほどは分かりませんが、脆弱性の保護機能は有しています。

脆弱性の保護

 

ファイアウォール

ZERO ウイルスセキュリティのファイアウォールの性能は不明ですが、ホームネットワークかパブリックネットワークかによって自動で最適な設定が適用され、また除外の設定や、侵入検知など、一般的な機能は備えています。

不正侵入対策(ネットワークの種類に応じて適切な設定が自動で適用)
不正侵入対策(除外設定の画面)
不正侵入対策(侵入検知)

 

ペアレンタルコントロール

ZERO ウイルスセキュリティは、「アクセス制限」という機能で、パソコンのユーザーアカウント毎に制限の設定をすることができます。

制限の機能は、ホワイトリスト・ブラックリスト型でのWebサイトのアクセス制限や、曜日や時間を指定してインターネットへの接続制限、アプリケーションの制限などです。

ただし、「アダルト」や「自殺」といったカテゴリを指定して、そのカテゴリに該当するウェブサイトをブロックする機能はありません。こういった子供に有害なサイトのみをブロックしたいときは、「i-フィルター」などの別のソフトを併用しましょう。

Webの閲覧制限
時間制限

 

4つの有料オプション

ZERO ウイルスセキュリティは、4つの有料オプションが用意されています。

これらのオプションの使用期間は、ZEROウイルスセキュリティと同期間です。

ただ、他のセキュリティソフトでは、こららの機能が最初から搭載されているソフトもあり、場合によっては割高となります。

4つの有料オプション

 

パスワード管理機能


パスワード管理機能

パスワード管理機能(3台版)は、2,750円(税込)で追加可能です。

ID・パスワードを覚える必要が無いので、各Webサイトで複雑な、異なるパスワードを設定可能になり、セキュアになります。

対応ブラウザは、Internet Explorer、Firefox、Google Chromeとなっていますが、2022年1月11日現在、Firefoxでは「ウイルスセキュリティ」のアドオンが使用できないので、パスワード管理機能も使用できません。Edgeにも対応していません。

実際に使用してみましたが、Internet Explorerと、Google Chromeで、Webサイトにログインしたときに、自動的にID・パスワードが登録されました。また、登録したサイトは、次からは自動的にID・パスワードが入力されました。自動ログインも選択できます。(自動保存、自動ログイン等に対応していないサイトもあります)

ただ、この機能を利用するには、ZERO ウイルスセキュリティを使用する必要があるため、セキュリティソフトを乗り換えると使えなくなります。また、複数、もしくはマルチデバイス間で、ID・パスワード情報を共有することもできないので、利便性は高くありません。パスワード管理ソフトとしては、別途料金を払ってまで使うほどではないような気がします。

なお、重要なメモを暗号化して保存しておくこともできます。この機能はブラウザに関係なく使用できますが、クラウドに保存されるのではないので、パソコンが壊れるとメモも見れなくなってしまいます。

機能の詳細はこちら

 

セキュア・バックアップ機能

バックアップ機能

セキュア・バックアップ機能(3台版)は、2,750円(税込)です。

イメージバックアップではなく、ファイル/フォルダ単位のバックアップであるため、フリーソフトでも代用可能です。

なお、バックアップは、ランサムウェア対策にも有効ですので、本製品を使わないにしても、是非実施しておきましょう。

機能の詳細はこちら

 

パソコン高速化ツール + シュレッダーツール

パソコン高速化ツール + シュレッダーツール

パソコン高速化ツール+シュレッダーツール(3台版)は、通常2,750円(税込)ですが、安くなることもあるようです。

パソコン高速化ツールの機能は、パソコン最適化と、メモリ開放です。シュレッダーツールの機能は、復元ソフトで復元されないように削除する機能と、不要な重複ファイルをリストアップして削除する機能があります。

機能の詳細はこちら

 

ZERO ウイルスセキュリティの操作画面

メイン画面

メイン画面

ZERO ウイルスセキュリティのメイン画面は図のようになっています。

デバイスが安全かどうかが一目でわかるようになっています。

ウイルス検査画面

ウイルス検査画面

ZERO ウイルスセキュリティのウイルス検査画面です。一定時間ごとにバックグランドで自動で行われる7種類の検査を手動で行えます。

設定画面

設定画面

ZERO ウイルスセキュリティの設定画面です。各項目の[設定]をクリックすると、それぞれについて細かい設定が行えます。

各種ツール画面

各種ツール画面

各種ツールの一覧です。チューンアップ関係のツールが多いです。実行することで、パソコンの動作がやや速くなるケースもあります。

 

サポート

電話、メールでのサポートを受けることができます。なお、電話対応時間は次のようになっています。

カスタマーセンターの電話番号など詳細は、スタートガイドをご確認ください。

実際にパスワード管理機能について、サポートに電話で問い合わせてみましたが、3分ほどですぐにつながりました。また、ソースネクストのマイページからは、ウイルスセキュリティのサポート側から、希望の時間帯に電話をかけてもらえる、電話サポート予約サービスも使用できます。

 

問い合わせ窓口:ウイルスセキュリティ・カスタマーセンター

電話対応時間:年中無休 10:00 ~ 18:00

 

価格

価格は下表のようになっています。初期費用も安いですし、更新料も0円であるため、かなり安い価格だと考えますが、平均的な性能を考えると妥当かもしれません。複数台版であれば、よりお得に使用できます。

ZERO ウイルスセキュリティの価格
台数 年数 標準価格[税込]
1台版 無制限 1,980円
3台版 無制限 3,980円
5台版 無制限 5,940円
※販売はソースネクストが行っていますので、購入に関する問い合わせはソースネクストまでお願いします。

 

ユーザの評判・口コミはこちら

ユーザーが投稿する口コミ情報・評価はこちらです。セキュリティソフトを実際に購入したユーザーが、どのような製品を検討し、最終的にどのソフトを選んだのかが書かれています。

このセキュリティソフトを選んだ理由(口コミ)

 

まとめ

ZERO ウイルスセキュリティは、価格が安く、更新料も0円となっており、大変お得なセキュリティソフトです。

ただし、機能の一部は有料オプションとなっており、これらの機能を全て使いたい場合は、割高感があります。

性能は、以前はどの第3者機関でも評価は良くありませんでしたが、最近は普通の評価になってきています。あまりパソコンを使わず、インターネットもあまりしないようなユーザーが、とりあえず入れておくセキュリティ・ソフトとしては、妥当な選択になるかもしれません。

購入はこちら

ご購入(メーカーサイト)はこちら

 

関連ページ

他社のセキュリティソフトとの比較はこちらをご覧ください。