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dynabook RZ Special Editionの実機レビュー
CPU | Core i7-1370P |
---|---|
メモリ | 32GB LPDDR5 |
ストレージ | 1TB PCIe Gen4 SSD |
液晶サイズ | 14.0型 |
液晶種類 | 1920x1200 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.05kg |
バッテリー | 約24.0時間 |
価格[税込] | 28万円台 |
dynabook RZ Special Editionは、東京ゲームショウ2023にて参考出展され、11月に50台限定で発売されたモデルです。
キーボードが5色に光り、東京ゲームショウに出展されたとのことで、ゲームがバリバリ出来そうなイメージですが、外部グラフィックスは搭載されていないので、重いゲームなどはできません。
ただ、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能で、長時間ゲームをしてもそれほどフレームレートの低下はなかったので、軽めのゲームならできます。
また、色域が広めの液晶を搭載しているため、ライトな画像・FHD動画の簡単な編集などもできるでしょう。
非常に軽い機種なので、外出先へ気軽に持ち運べます。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。一部部材は量産品と違う可能性があります。今回は、以下の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-1370P、32GBメモリ、1TB SSD
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
目次
お忙しい方は、「dynabook RZ Special Editionの特徴」のみお読みください。
dynabook RZ Special Editionの特徴
5色に光るキーボードが特徴的な14型モバイルノートPC
dynabook RZ Special Editionは、その名の通りdynabook RZシリーズのスペシャルエディションです。
見た目で分かる特徴は、5色に光るバックライトを備えたキーボードです。スリムなモバイルノートPCでありながら、ゲーミングノートPCのようなバックライトがついていると、インパクトがあります。
約1.05kg、約15.9mmと軽くてスリムなボディ
dynabook RZ Special Editionは、モバイルノートPCとしては大きめの14型サイズでありながら、質量が約1.05kg、厚みが約15.9mmと、非常に軽くてスリムなボディです。しかも、ボディ素材には、マグネシウム合金を採用し、耐久性や堅牢性が高いので、安心して日常的に持ち運んで使うことができます。
さらに、約65Whと、モバイルノートPCの中でも大容量となるバッテリーを搭載しているので、外出先でも比較的長めのバッテリー駆動が可能です。
第13世代Core i7-1370Pを搭載
dynabook RZ Special Editionは、CPUにインテルの第13世代Core i7-1370Pを搭載しています。
dynabook RZシリーズの通常モデルは、最大で第13世代Core i7-1360P(Pコア数:4、Eコア数:8)搭載ですが、第13世代Core i7-1370P(Pコア数:6、Eコア数:8)は、Pコア数が多いワンランク上のCPUです。
ベンチマークの結果は下のグラフの通りです。dynabook RZシリーズの通常モデルで計測したスコアよりも高いスコアが出ていました。モバイルノートPCの中では高めの処理性能を備えており、スペシャルエディションらしい構成です。
グラフィックスのベンチマークの結果は、以下の通りです。GeForce GTX 1650で計測した代表的なスコアの半分ぐらいの数値が出ており、CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えています。
Premiere ProによるGPU支援を使ったFHD動画の書き出しも速かったです。外出先でのライトな画像・動画編集などもできるでしょう。
軽いゲームならできなくもない
上述の通り、CPU内蔵グラフィックスとしては高めの性能を備えているので、いくつか軽めのゲームも試してみました。
例えば、ドラクエXは、1920x1080、最高品質の設定でも、快適にプレイすることができそうです。また、原神は、1920x1200、低設定であれば、ある程度快適にプレイできました。一方、フォートナイトや、APEXは、設定をかなり低くしてもカクツキを感じる場合があり、快適ではありませんでした(詳細はゲームベンチマーク&フレームレートをご覧ください)。
タイトルを選べば、出張先のホテルで暇つぶしにゲームをプレイするといった用途にも使えないことはないと思います。ただし、ゲームメインで買うなら、やはり外部GPUを搭載したゲーミングノートPCの方がいいです。
1920x1200ドットの作業がしやすい14型液晶を搭載
dynabook RZ Special Editionは、画面比16:10、解像度1920x1200の14型液晶を搭載しています。
モバイルノートPCとしてはサイズが少し大きめであることに加えて、一般的なFHD液晶(1920x1080)よりも縦方向に少し広いので、作業がしやすいです。特に、ブラウザやOfficeソフトでは、1度に表示できる情報量が少し増えるので、作業効率が少しアップします。また、映り込みが抑えられた非光沢表面で、フリッカーも発生していなかったので、長時間の作業にも使いやすいです。
さらに、当サイト計測で、sRGBカバー率98.4%と色域が広めでした。そのため、外出先での写真・FHD動画の簡単な編集作業などにも適しています。
「エンパワーテクノロジー」でCPUをしっかり冷却
dynabook RZ Special Editionには、dynabookが長年蓄積してきた、冷却・放熱技術などを駆使した「エンパワーテクノロジー」が活用されています。そのため、28WクラスのCPUを、しっかり28WのCPU電力で動作させつつ、CPU温度は75℃前後と問題のない温度に抑えられていました。負荷が高めの作業でも、安心して使用することができます。
なお、今回は内部を確認していませんが、メーカーサイトによると、Wファン & Wヒートパイプの冷却機構を備えているようです。参考までに、通常モデルで確認した時の内部画像を載せていますが、同じような冷却機構だと思います。一般的なモバイルクラスのノートPCとしては、しっかりした冷却機構です。デュアルファンなので、シングルファンほどファンの回転数を上げる必要がないためか、高負荷時の騒音値もそれほど高くはありませんでした。
dynabook RZシリーズの構成比較
dynabook RZシリーズの通常モデルとの簡単な比較を行います。
先に紹介した、キーボードバックライトの色や、搭載するCPUの他にも違いがあります。
dynabook RZ Special Editionは、大容量バッテリーを搭載しているため、質量は少し重くなりますが、バッテリー駆動時間が長いです。また、IRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証にも対応しています。さらに、2Way 4speakersを搭載しており、サウンドがいいです。
このように、dynabook RZ Special Editionは、全体的にワンランク上の構成となっています。また、限定50台の販売となっており、プレミアム感もあります。人が持っていないようなモバイルノートPCが欲しい方におすすめです。
一方、通常モデルのRZ/MWは、最安モデルであれば14万円台から購入することができます(無料会員登録後の価格)。一般ユーザーであれば、こちらで十分だと感じる方も多いでしょう。当サイトでもレビューしていますので、こちらからご確認ください。
[RZ Special Edition] RZ/HW |
[通常モデル] RZ/MW |
|
OS | Windows 11 Home | |
CPU | Core i7-1370P | Core i5-1340P Core i7-1360P |
メモリ | 32GB | 16GB / 32GB |
SSD | 1TB | 512GB / 1TB |
セキュリティ | 顔認証 指紋認証 |
指紋認証 |
重量 | 約1.05kg | 約940g |
バッテリー駆動時間 | 約24時間 | 約20.5時間 |
スピーカー | 2Way 4speakers | ステレオ |
LTE/5Gには非対応
dynabook RZ Special Editionは、LTE/5Gに対応していません。ここがやや残念だった部分です。28万円台(税込)と高額なモバイルノートPCなので、LTE/5G対応であれば、モバイルノートPCとして死角がなく、さらに完成度が高かったと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 十分なスペックです。画面比16:10のディスプレイで快適に作業することができます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | AIカメラエフェクターや、AIノイズキャンセラーといった、オンライン会議用の機能も搭載しており、快適に使用できます。 |
動画鑑賞 | ◎ | 当サイト計測でsRGBカバー率98.4%と色域が広めの液晶を搭載しており、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音もよく、快適に動画鑑賞を楽しむことができます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 第13世代Core i7-1370Pを搭載し、液晶の色域も広めです。メモリも32GBあるので、作業も快適です。外出先でのRAW現像・画像編集に適しています。 |
動画編集 | △~○ | 色域広めの液晶を搭載し、CPU内蔵グラフィックスとしては性能が高めなので、外出先でFHD動画を簡単に編集するといった用途に対応できます。ただし、本格的に動画編集を行うのであれば、外部グラフィックスを搭載した機種の方がいいです。 |
ゲーム | △~◯ | 出張先などで、軽めのゲームを画質を落としてプレイするといった用途であれば、ある程度楽しめます。ただし、本格的にゲームをプレイしたいのであれば、GeForce RTX 40シリーズなどの外部グラフィックスを搭載した機種がおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
dynabook RZのディスプレイのチェックです。
パネルは、「BOE CQ NE140WUM-N68」でした。
画面比16:10、解像度1920x1200の14型液晶を搭載しています。映り込みの少ない非光沢液晶で、フリッカーも発生しておらず、見やすく、長時間の作業にも使いやすい液晶です。また、色域が広めなので、外出先でのライトな画像・FHD動画の編集作業などにも向いています。最大輝度は、当サイトの計測では436cd/m2と高いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
キーボードおよびタッチパッドのチェック
dynabook RZ Special Editionのキーボードのチェックです。
実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18mmです。キーストロークは約1.5mmです。キートップ中央には約0.2mmのへこみが設けられており、指が滑りにくくなっています。
キー配置は標準的で、アルファベットキーのサイズは揃っています。ただし、「Enter」キー付近の幾つかのキーのサイズが小さいですし、「半/全」キーのサイズが小さいので、日本語入力の切り替え時に押し間違えることがありました。総合的にみると、普通の打ちやすさのキーボードです。
タッチパッドのサイズは大きめです。ただ、指で触ったときに、わずかに揺れる感じがします。クリックするときもやや押しにくさがあります。
キーボードバックライトも搭載しています。Special Editionの特徴の一つですが、ゲーミングノートPCのようなカラーです。ただし、色の変更はできません。
パフォーマンスのチェック
dynabook RZ Special Editionのパフォーマンスのチェックです。
CPU
dynabook RZ Special Editionでは、インテルの第13世代Core i7-1370P(Pコア数:6、Eコア数:8、スレッド数:20、PBP:28W)を搭載しています。
dynabook RZシリーズの一般モデルでは、最大でCore i7-1360P(Pコア数:4、Eコア数:8、スレッド数:16、PBP:28W)搭載なので、ワンランク上のCPUを搭載していることになります。
ベンチマークの結果は以下のとおりです。
シングルコアは、Core i7-1360Pよりやや低めのスコアでしたが、マルチコアは、Core i7-1360Pの代表的なスコアを超える数値が出ています。モバイルノートPCの中では高めの処理性能を備えています。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
メモリ形式は、LPDDR5-4800です。広めのメモリ帯域でした。なお、オンボードメモリなので換装はできませんが、32GBメモリを搭載しているので、メモリ容量は十分です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵グラフィックスです。ベンチマークの結果は以下のとおりです。
メモリ帯域が広いこともあり、CPU内蔵のグラフィックスとしては高いスコアが出ていました。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しており、読み・書きともに非常に速いです。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。
ゲームベンチマーク&フレームレート
CPU内蔵のグラフィックスなので、ARK: Survival AscendedやStarfieldなどの最新の重いゲームをするのは無理です。ただ、比較的軽いゲームなら、グラフィック品質設定を下げることで、プレイできなくもありません。
ここでは、比較的軽めのゲームについて、平均フレームレートを計測してみました。
ファイナルファンタジー 14
FF14のベンチマークはご覧の通りです。1920x1200、標準品質(ノートPC)のモードで、スコアは7757、平均フレームレートは 55 fpsですが、多少カクつきがあるときもありますが、プレイできなくもないです。出張時などに、軽くプレイするくらいなら問題ないでしょう。
ドラクエX
ドラクエXは、1920x1080、最高品質の設定でも、すごく快適(スコア 10363)という評価が出ており、快適にプレイすることができるでしょう。
原神
原神は、1920x1200、低設定であれば、平均フレームレートは 58 fps(最大で60 fps)出ており、快適にプレイできます。また、数十分プレイしてみましたが、フレームレートの低下はほぼありませんでした。
デフォルトの中設定だと平均 47 fpsくらいで、視点を動かすと、やや酔いそうになります。
フォートナイト
フォートナイトは、解像度を1920x1200、レンダリングモードをパフォーマンスにして、実際にプレイしてみましたが、平均フレームレートは 94 fps出ていました。ただし、シーンによっては結構フレームレートが落ち込んでカクつきを感じることが多く、対面などはやりにくいです。あまりおすすめはしません。
APEX
APEXは、できるだけグラフィック品質設定を下げてみましたが、平均フレームレートは 44 fpsしか出ず、視点を動かすとカクつきを感じます。APEXをプレイするのは難しいかなと思います。
クリエイターソフトの処理時間
各クリエイターソフトの処理時間を下に掲載します。
Hシリーズのプロセッサーや、外部GPUを搭載した機種と比べると遅いですが、28W以下のクラスのCPUとしては速かったです。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
比較的重い機能を実行したので、処理によっては長めの時間がかかりました。ただし、従来からあるフィルター処理などをする程度なら、比較的快適に使用できると思います。
本製品 | Core i7-1360P モデル |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約2秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約4分59秒 | 約4分23秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分32秒 | 約3分18秒 |
Adobe Premiere ProによるFHD動画の書き出し速度は速いです。FHD動画のカット編集くらいであればそこまでストレスなくできました。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
USB Type-Cポートを利用して、純正以外の充電器やドックが使えるかを試しました。
Thunderbolt 4(USB4 Type-C)ポートを備えており、Thunderbolt 4、DisplayPort、Power Deliveryに対応しています。
今回試した機器は、出力の低い小型のPD充電器を含めて、全て使用できました。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | ○ | ○ | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | ○ | ○ | ○ | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | ○ | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | ○ | ― | ― | |
18W cheero充電器 | ○ | ― | ― | |
モニター ※2 |
EIZO ColorEdge CS2740 | ○ | ○ | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、RGBでの表示が出来ています。
質量のチェック
dynabook RZの質量のチェックです。
メーカーサイトには、「約1.05kg」とあります。
当サイトの計測値は下表の通りで、ほぼ仕様値と同じでした。14型ノートPCとしては非常に軽いです。
バッテリー駆動時間 | |
PC本体 | 1.039kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 234g |
バッテリー駆動時間のチェック
dynabook RZ Special Editionのバッテリー駆動時間のチェックです。
バッテリー容量は約65Whでした。14型ノートPCとしては大きめの容量です。
バッテリー駆動時間は下の通りです。28WクラスのCPUを搭載していますが、バッテリーの容量も大きいため、比較的長めのバッテリー駆動が可能です。動画再生のような軽い負荷の作業であれば、(2)ぐらいの駆動時間になります。複数のアプリを立ち上げて作業するなど、少し負荷のかかる状態で連続して作業を行う場合は、(3)に近い駆動時間になると思います。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約24.0時間 |
(2) 動画再生時 | 10時間03分 |
(3) CPU5%、GPU6%の負荷 | 5時間28分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラには、Webカメラシャッターが付いているので、Webカメラを使用しないときは、カメラを物理的にカバーしておくことができます。また、今回チェックしているのはデモ機のため、IRカメラは搭載していませんでしたが、販売される製品ではIRカメラを搭載しており、Windows Helloの顔認証に対応しています。
Webカメラは、約92万画素のHDカメラです。解像度は高くありませんが、ノートPCのWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。比較的自然な色味の画像で、オンラインミーティングなどにも普通に使用することができます。
スピーカー
スピーカーは、キーボードの両端と、底面の左右サイドに2way 4speakerを搭載しており、音質がいいです。ノートPC基準で点数を付けると、10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
CPU電力は、約28Wをしっかりキープして動作しています。CPU温度は、75℃前後で落ち着いており、心配のない温度です。
dynabookが培ってきた冷却システムにより、PBPの28Wで動作させながら、しっかり冷却できているようです。
静音性のチェック
dynabook RZ Special Editionの動作音(静音性)のチェック結果です。
アイドル時はほぼ無音です。FF14ベンチのような高めの負荷がかかると、騒音値が上がります。それでも騒音値はそこまで高くはなりません。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手のひらを置くパームレストの温度変化は重要です。
高負荷時はキーボード面の温度が少し上がります。それでも、パームレスト部の温度は低く保たれているので、不快感なく作業を行うことができます。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
通常は、低めの消費電力です。ただし、28WクラスのCPUを搭載しているので、高負荷時は一般のモバイルノートPCとしてはやや高めの消費電力となります。
外観のチェック
dynabook RZ Special Editionの外観のチェックです。
正統派のモバイルノートPCという感じのデザインです。ボディ素材には、マグネシウム合金を使用しており、堅牢性が高いので安心して持ち歩くことができます。
天板には、「dynabook」のロゴが入っています。
閉じた時です。厚さは15.9mmとスリムです。
電源スイッチ一体型の指紋センサーを搭載しています。
側面のポート類です。USB3.2 Gen1 Type-A x2、Thunderbolt 4(USB4 Type-C:Power Delivery、DisplayPort対応)x2、HDMI、LAN、microSDカードリーダーを備えています。LANポートがあるので、Wi-Fi環境の無いオフィスや、出張先などでも有線LANでネットに接続することができます。充実したインターフェイス構成なので、ビジネス用途にも使いやすいです。
液晶面は約180度開き、フラットになります。ビジネスシーンでは、対面する相手に簡単に画面を見せることができます。
底面です。吸気しやすくするため、奥側には少し高めの足が配置されています。
ACアダプターは、65Wです。比較的コンパクトなので持ち運びもしやすいです。
まとめ
dynabook RZ Special Editionは、東京ゲームショウ2023で展示のあったモデルで、50台限定販売となっており、プレミアム感があります。
5色に光るキーボードバックライトを搭載し、ゲーミングPC感が漂っています。ただし、外部グラフィックスは搭載していないので、重いゲームをするのは無理です。ただし、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能が出ていたので、軽いゲームであればグラフィック設定を落とすことで、60fps前後出るゲームもあります。
質量が約1.05kg、厚みが約15.9mmと、軽くてスリムです。マグネシウム合金製のボディなので、堅牢性が高く、安心して持ち歩くことができます。出張用のPCとして使い、ホテルなどで、軽いゲームで一息つくといったこともできるでしょう。
液晶は、1920x1200ドット、画面比16:10の14型サイズで、作業がしやすく、長時間の作業にも使いやすい液晶でした。色域が広めなので、高めの性能を生かして、画像・FHD動画の編集といったクリエイティブな作業を行うこともできます。
他の人が持っていないような、特別感のあるモバイルノートPCが欲しい方にいいと思います。
ただし、LTE/5Gには非対応です。28万円台(税込)と高額なモバイルノートPCであることを考えると、LTE/5Gに対応していないのはやや残念でした。外でネットにつなぐことが少ない方は、気にしなくていいと思います。
50台限定!特別感のあるモバイルノートPC
dynabook RZ Special Edition
特徴
- 5色に光るバックライト付きキーボード
- 約65Whバッテリー搭載で、約1.05kgの軽量ボディ
- 性能が高めのCore i7-1370Pを搭載
こんなあなたに
- 写真・FHD動画の編集も行えるモバイルPCが欲しい方
- 50台限定販売の特別感に魅力を感じる方
- 価格28万円台[税込]
このページをご覧の方だけに
当サイト経由で以下のDynabookシークレットサイトへアクセスすると、パソコンが割引価格で購入できます。Dynabook製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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