動画編集もできる安いおすすめのノートPC!【9万円台~】

最近は、ビデオカメラや、デジイチだけでなく、スマホなどでも高画質な動画を手軽に撮ることができるようになりました。また、YouTubeのように、個人でも動画を発信できるプラットフォームも充実しており、動画編集をして、人に見せるということのハードルが下がっています。
そのため、趣味で動画編集を行いたい方、仕事で動画編集を行えるようにスキルを身に着けたい方、YouTuberとして活動を始めようとしている方などもおられることでしょう。
ここでは、溜まった動画でちょっと本格的にファミリームービーを作りたいという方から、動画編集ソフトの学習をしたい方や、YouTuberの動画編集用としても使えて、13万円(税込)以下と比較的安く購入できるノートPCをご紹介します。
最初に、動画編集に適した構成も簡単に紹介しているので、こちらも参考にしてください。
なお、ここでは、特にAdobe Premiere Pro CCを使用しての動画編集を想定していますが、他のソフトを使用した動画編集にも対応できると思います。
おすすめ構成の紹介
外部GPUが必須
動画編集もできるノートPCを探すときに、最初にチェックして欲しいのは、グラフィックス性能です。最近のCPUは、内蔵グラフィックスの性能も向上してきたので、ライトなFHD動画の編集であれば、そこそこ対応できることもありますが、快適に作業するためには、やはり外部グラフィックスを搭載した機種がおすすめです。
下のグラフでは、プロも使用する代表的な動画編集ソフトである、Adobe Premiere Pro CCによる約10分の4K/30p動画の書き出しにかかる時間の目安を紹介しています。
比較的安く入手できる機種だと、GTX 1650~RTX 3050 Tiぐらいまで、ゲーミングノートPCで言えばエントリークラスのグラフィックスがおすすめです。これらのグラフィックスでも、CPU内蔵グラフィックスのCore i7-1165G7の場合よりも半分ほどの時間で処理することが可能となります。
動画編集アプリの学習をしたり、YouTube投稿用の動画編集をしたりするには、このあたりのグラフィックスを搭載したモデルが、費用対効果に優れており、おすすめです。

※ グラフィックスは全てノートPC用
:ここで紹介しているノートPCによる測定結果
sRGBカバー率100%に近い広色域液晶
次にチェックしたいのが、液晶の色域です。
色域とは、液晶が再現できる色の範囲です。下の画像を見ると、色域が狭い・広いといったことをイメージしやすいかもしれません。色域が狭い(再現できる色の範囲が狭い)液晶を搭載した機種の場合、動画の色調整などをしても、別のデバイスで表示してみると、思った色ではなかった・・・ということが起こりやすいです。


そのため、他のデバイスで表示したときでも、色の差を少なくするために、標準的な色域をカバーした液晶を搭載した機種がおすすめです。一つの目安となるのは、Web表示における国際規格であるsRGBのカバー率が100%に近い液晶です。YouTube投稿などを含め、一般的な動画編集を行うのに適しています。
GTX 1650~RTX 3050 Tiを搭載したゲーミングノートPCはたくさんありますが、色域が狭い液晶を搭載した機種も少なくないので、注意が必要です。なお、公式サイトでは色域が公表されていない場合もありますが、当サイトでは、ディスプレイの色域をチェックしていますので、参考にしてください。
メモリは16GB以上がおすすめ
Adobe Premiere Pro CCのシステム要件を見ると、最小仕様は8GBメモリですが、推奨仕様は、HDメディアの場合は16GBメモリ、4K以上の場合は32GB以上のメモリとなっています。
そのため、少なくとも16GBメモリを搭載する機種、もしくは購入後に増設(自己責任)して16GB以上にすることができる機種がおすすめです。
なお、機種によってはオンボードメモリを搭載し、購入後に増設や換装ができない機種もあるので、そのあたりもチェックするといいと思います。
ストレージは500GB以上
動画編集を行うと、元の動画に加えて、プロジェクトファイル、書き出した動画など、結構ストレージ容量を消費します。
そのため、ストレージは少なくとも500GBは欲しいです。撮った動画をためておきたい場合などは、1TBかそれ以上のストレージがあった方がいいです。
機種によっては、M.2 SSDを2基搭載できる機種もあります。その場合、自己責任になりますが、購入後にデュアルストレージ構成にして、ストレージを大きく増やすことができます。ご自身のスキルと必要に応じて、そのあたりもチェックしておくといいと思います。
CPUはHシリーズがおすすめ
CPUはインテルCoreでもAMDのRyzenでもどちらでもいいと思いますが、省電力版のプロセッサーよりも、パフォーマンスが高いHシリーズ(インテル・AMD Ryzenともに末尾が「H」となっているもの)がおすすめです。
ただし、動画編集だけでなく、Adobe Lightroom Classic CCによる写真のRAW現像なども一緒に行いたい、というような場合は、インテルCoreを搭載した機種の方が、処理にかかる時間が短い傾向があります。
一方、コスパ重視ということであれば、AMD Ryzen搭載モデルを選択するといいでしょう。
フルサイズのSDカードリーダーがあると便利
動画編集を行うためには、通常、撮影した動画をパソコンに取り込む必要があります。
ビデオカメラや、ミラーレス一眼などで主流となっている記録メディアは、SDカードです。そのため、SDカードリーダーを搭載したノートPCであれば、容易に動画を取り込むことができます。また、4K動画になると、それなりの容量になるので、読み込み速度が速いと、より快適です。
必須ではありませんが、迷った場合は、SDカードリーダーの有無や、読み込み速度の速さなども機種選びの参考にするといいでしょう。
動画編集もできる安いノートPCの紹介
動画編集もでき、13万円以下と価格も比較的安い、筆者おすすめのノートパソコンを紹介します。

CPU | Core i5-11400H |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約2.0kg |
バッテリー | 約5.9時間 |
価格[税込] | 99,980円~ |
GeForce GTX 1650の外部グラフィックスに、HシリーズのCore i5-11400Hを搭載して、約10万円(税込)という安さです。
当サイト計測では、ディスプレイは、sRGBカバー率96.9%と色域も広めで、動画編集の用途にも十分使用できるでしょう。また、Adobe Premiere Proによる約10分の4K/30p動画の書き出しにかかった時間も、5分12秒と十分な速さでした。
フルサイズのSDカードリーダーも搭載していますが、読み込み速度は遅いです。

CPU | Core i5-11400H |
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GPU | GeForce RTX 3050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.0kg |
バッテリー | 約4.4時間 |
価格[税込] | 119,980円~ |
144Hzのハイリフレッシュレート液晶を搭載しています。軽めのeスポーツタイトルでは、高画質でも60 fpsを超えるゲームも少なくなく、動画編集の間にゲームを楽しむこともできます。
当サイト計測では、ディスプレイのsRGBカバー率は95.2%でした。また、Adobe Premiere Proによる、約10分の4K/30p動画の書き出しにかかった時間は、6分42秒と十分な速度でした。フルサイズのSDカードリーダーも搭載しています(読み込み速度は遅い)。
購入時のメモリやストレージのカスタマイズはできませんが、購入後に自分でメモリやストレージを増設・換装することはできそうです。
最短で翌日出荷となっているので、急ぐ方にもおすすめです。

CPU | Core i5-11400H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3050 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 144Hz |
質量 | 約2.0kg |
バッテリー | 約4.1時間 |
価格[税込] | 129,980円~ |
上で紹介した、RL5C-R35の外部グラフィックスをGeForce RTX 3050 Tiにアップした、兄弟モデルです。
同じハイリフレッシュレート液晶を搭載しており、 同じくゲームも楽しめます。
当サイト計測では、ディスプレイのsRGBカバー率は95.2%でした。また、Adobe Premiere Proによる、約10分の4K/30p動画の書き出しにかかった時間は、5分58秒です。RTX 3050搭載のRL5C-R35よりも、処理時間が短くなっています。フルサイズのSDカードリーダーも搭載しています(読み込み速度は遅い)。
最短で翌日出荷となっており、納期も短いです。RL5C-R35よりも、ゲームも動画編集も少し快適になるので、予算があれば、こちらを選んでもいいと思います。

CPU | Core i5-11400H |
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GPU | GeForce RTX 3050 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 広視野角 非光沢 |
質量 | 約1.895kg~ |
バッテリー | 56Wh |
価格[税込] | 120,884円 |
Core i5-11400H + RTX 3050の構成で約12万円、Office 2021付きでも13万円台で購入できます。
ただし、上記の構成ではメモリが8GBのモデルしかありません。そのため、メモリを増設して16GBにすることをおすすめします。また、M.2 SSD用のスロットにも空きがあるので、SSDの増設をしてもいいと思います。裏蓋を開けて、自分でカスタマイズできる方に適しています。
当サイト計測では、ディスプレイのsRGBカバー率は99.7%でした。ここで紹介している中では、sRGBカバー率が100%に最も近かったです。Adobe Premiere Proによる、約10分の4K/30p動画の書き出しにかかった時間は、5分59秒と十分な速度でした。フルサイズのSDカードリーダーも搭載しています(読み込み速度は遅い)。

CPU | Ryzen 5 5600H |
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GPU | GeForce GTX 1650 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
液晶サイズ | 16.0型 |
液晶種類 | WQXGA IPS 非光沢 |
質量 | 約1.92kg |
バッテリー | 約11.0時間 |
価格[税込] | 115,445円 |
IdeaPad Slim 560 Pro(16)は、最近流行りの16型液晶を搭載しています。FHD液晶よりも解像度が高い、WQXGA(2560x1600)なので、精細な表示が可能です。また、画面比16:10と、縦方向に少し広いので、ペイン(枠)が複数ある動画編集ソフトが少し使いやすくなります。ここで紹介しているノートPCの中では、作業のしやすさは頭一つ抜けていると思います。
当サイト計測では、ディスプレイのsRGBカバー率は99.1%でした。また、Adobe Premiere Proによる、約10分の4K/30p動画の書き出しにかかった時間は、6分44秒と十分な速度でした。フルサイズのSDカードリーダーも搭載しています(読み込み速度は普通)。
この構成で、11万円台なのでコスパも高い機種です。ただし、メモリ・ストレージの増設はできません。(ストレージの換装は可能)
なお、外部グラフィックスを搭載しないモデルもあるので、購入時はグラフィックスの部分のチェックを忘れないようにしてください。
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