デル Dell G15 ゲーミングノートパソコン(5530/5335)の実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13650HX
Ryzen 5 7640HS
Ryzen 7 7840HS
GPU RTX 3050 / 4050 / 4060
メモリ 16GB DDR5-4800
ストレージ PCIe NVMe SSD
液晶サイズ 15.6インチ
液晶種類 FHD 120Hz /
FHD 165Hz
質量 約2.81kg~
バッテリー 56Wh / 86Wh
価格[税込] 12万円台~
高コスパ・ゲーミングノートPC

Dell G15 (5530)は、12万円台から購入できるコスパの高いゲーミングノートPCです。

GeForce RTX 4060のモデルでも、セール時期であれば、16万円台で購入することができます。

インテルCPUを搭載したモデルと、AMD APUを搭載したモデルがあり、AMDモデルのほうが安いです。ただインテルモデルは、Core i7-13650HXを搭載して13万円台なので、高コスパです。

ディスプレイは2種類ありますが、165Hz液晶のほうが、色域が広めなので、写真や動画の編集などにも使用できます。

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は以下の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13650HX、GeForce RTX 4060、16GBメモリ、FHD 165Hz

Core i7-13650HX、GeForce RTX 4050、16GBメモリ、FHD 165Hz NEW!

 

 

目次

お忙しい方は、「Dell G15の特徴」のみお読みください。

 

Dell G15の特徴

インテルモデルは、高性能の第13世代Core (HX)搭載

Dell G15は、CPUに第13世代Core i7-13650HXを搭載し、12万円台から購入できるゲーミングノートPCです。

このCore i7-13650HXは、PBP(プロセッサーベースパワー)が55Wと高く、ノートPC向けの第13世代Coreの中では最上位となるHXシリーズのプロセッサーです。Core i7-13700Hのような、メインストリームのゲーミングノートPCに搭載されることが多いCPUよりも高めの処理性能を備えています。通常はハイエンドノートPCに搭載されるCPUを搭載しながら、12万円台(税込)から購入できるので、コスパが高いです。

CINEBENCH R23 マルチコア
Core i7-13650HX 18937 [本機器で計測]
Core i7-13700H 17563
Ryzen 7 6800H 13999

 

色域広めの165Hz液晶がおすすめ

Dell G15は、以下のような2種類の液晶を搭載したモデルが選択できます。

Dell G15搭載ディスプレイ

(1) FHD、120Hz、250nit、45% NTSC
(2) FHD、165Hz、300nit、100% sRGB

 

(2)の液晶は、100% sRGBと色域が広めです。色鮮やかな映像でゲームができますし、画像や動画の編集といった、クリエイター向けソフトを使った作業にも使用しやすいです。

(1)の液晶は、45% NTSC(sRGB 60%前後)と色域が狭いです。

ディスプレイを基準にして選択するモデルを絞り込んでもいいと思います。迷ったならば、色域が広めの165Hz液晶がおすすめです。

100% sRGBの色域が広めの液晶

 

16GBメモリのみだけど換装が可能

Dell G15の構成を確認すると、どのモデルでもメモリは16GBとなっていました。

用途によってはもっと大きい容量のメモリを希望するユーザーもいると思います。そのような場合、スロットメモリなので、メモリの換装で対応することが可能です。ただし、メモリの換装は自己責任でお願いします。

メモリスロット

 

空きのM.2スロット有り

Dell G15では、購入時にストレージのカスタイマイズはできないものの、内部を確認すると、既存のType 2230 M.2 SSDの他に、空きのM.2スロットがありました。

空きのM.2スロットあり

 

試しに、空きのM.2スロットに手持ちのSAMSUNG 970 EVO PlusのPCIe SSDを増設してみましたが、正常に認識され、デュアルSSD構成で使用できました。また、増設したSSDはPCIe Gen3 SSDでしたが、速度もしっかり出ていました(M.2スロットはPCIe Gen4対応です)。

大容量のストレージを必要とする場合は、購入後に自分でM.2 SSDの増設を行ってもいいと思います。ただし、M.2 SSDを固定するネジは付属していなかったので、増設する場合は自分で用意する必要があります。また、M.2 SSDの増設作業は自己責任となります。

デュアルSSDで正常に動作
増設したSSDの速度

 

個性的なカラーリングが登場

Dell G15は、角ばった形状や、出っ張った背面など、ゲーミングノートPCらしさを感じるボディデザインは、従来モデルから大きく変化していません。

ただ、今回、クォンタムホワイトという個性的なカラーリングのボディが、新しく登場しました。ホワイトを基調としたボディに、背面の出っ張り部分のブルーと、背面の排気口のオレンジのカラーが目立ちます。初代のガンダムをイメージさせるカラーリングです。

もう少し落ち着きのあるカラーが良ければ、ダークグレーのボディを選ぶといいでしょう。

なお、どちらのカラーのボディでも、天板や、シャーシは樹脂製なので、高級感はあまりありません。

特徴的なカラーリングのボディ

 

キーボードは普通

Dell G15は、一般ノートPCと同じようなキーボードを搭載しています。バックライトもホワイトのみですし、Nキーロールオーバーなどにも対応しておらず、見た目も、性能も普通のキーボードです。そのため、eスポーツタイトルのような動きの速いゲームなどをプレイする場合などは、外付けのゲーミングキーボードなどを使用した方が、より快適にプレイできるかもしれません。

なお、モデルによっては、英語キーボードを選択できる場合もあります。英語キーボードの場合は、4ゾーンRGBバックライトが付いています。

キーボード

 

高負荷時のCPU温度がやや高い

Dell G15は、55Wクラスの第13世代Core i7-13650HXと、最大でGeForce RTX 4060(140W)という電力設定の高いパーツ構成となっているので、発熱も高いです。

ゲームをしたり、エンコードを実行したりすると、CPU温度が100℃くらいにまで上がります。よく言えば、パーツの性能を十分に引き出しているとも言えますが、ゲームのような高負荷状態が長時間続く場合は、パーツの故障が少し心配になります。夏場はエアコンをつけるなど、できるだけ放熱しやすい環境で使用した方がいいと思います。

CPU温度についての詳細は、「パーツの温度のチェック」を御覧ください。

 

各用途の快適度

Dell G15の各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
スペックは十分です。快適に作業できるでしょう。
動画鑑賞 FHD・165Hz液晶であれば色域が広く、色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音も比較的よく、快適に動画鑑賞ができます。
RAW現像
画像編集
高性能CPUを搭載し、外部GPUも搭載しているので、RAW現像や画像編集も快適です。なお、この用途に使いたい場合は、色域が広めのFHD・165Hz液晶がおすすめです。
動画編集 高い性能のCPU・GPUを搭載しており、動画編集も快適です。広めの色域の液晶なら、色の調整にも適しています。
ゲーム 高めのゲーミング性能を備えており、多くのゲームを快適にプレイできます。ライトゲーマーなら下位モデルでも十分でしょう。

 

ディスプレイのチェック

Dell G15のディスプレイのチェックです。

現在、Dell G15では以下のような2種類のディスプレイがあります。今回は、(2)のディスプレイについてチェックします。

Dell G15搭載ディスプレイ

(1) FHD, 120Hz, 非光沢, 45% NTSC

(2) FHD, 165Hz, 非光沢, 100% sRGB

 

FHD, 165Hzディスプレイ

搭載されていたパネルは「M4H3V 156WFG」でした。

標準的な画面比16:9、FHD解像度の液晶です。165Hzのハイリフレッシュレートに対応しており、遅延や残像も少なく、動きの速いゲームを滑らかな映像でプレイすることができます。非光沢で、フリッカーも発生していないので、比較的見やすいディスプレイだと思います。また、色域が広めなので、色鮮やかな表示でゲームの世界に没頭できますし、画像や動画の編集といったクリエイター向けソフトでの作業などにも使用できそうです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では291cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は97.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色揃って1:1の直線になっており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきはほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度をいくつにしても、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約43msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくキーボードなどを含めたPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に165回フレームを表示するディスプレイで、2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60回フレームを更新するディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像があります。そのため、本製品のディスプレイ残像は、一般ノートPCよりも少なめで、動きの速いゲームもプレイしやすいです。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

Dell G15のキーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは、横:約18.7mm、縦:約18mm、キーストロークは、約1.5mmでした。

一般的なノートPCが搭載するのと同じようなキーボードです。「全角/半角」キー、「Backspace」キー、「enter」キーなど、一部少しスリムなサイズのキーがありますが、アルファベットキーのサイズは揃っています。総合的にみると、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。一般的な4列テンキーも付いており、数字の入力もしやすいです。

タッチパッドは、サイズは大きくありませんが、普通の使いやすさです。

キーボード全体図
※クリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

ホワイトバックライトも付いています。色のカスタマイズなどはできません。


バックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

Dell G15では、Alienware Command Centerを使用してサーマルプロファイルを変更することができます。

いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンス」の2つのモードで、ベンチマーク計測を行いましが、どちらで計測しても、ほとんど同じスコアだったので、今回は、「バランス」で計測した結果のみ掲載します。


Alienware Command Center

 

CPU

Dell G15の搭載するCPUは、インテルの「HXシリーズ」の第13世代Core i7-13650HXです。PBP(プロセッサーベース電力)が55Wと高く、実測では、「バランス」でも「パフォーマンス」モードでも、約90Wと高いCPU電力が出ていました。

ベンチマークの結果は以下の通りです。

マルチコアでは、Core i7-13700Hを超えるスコアが出ており、高めのパフォーマンスを発揮できていました。シングルコアのスコアも妥当な数値だと思います。

なお、「バランス」でも、「パフォーマンス」でも、動作モードによるパフォーマンスの差はほとんどありませんでした。常時、「バランス」モードで使用してもいいと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
他のCPUとの比較(マルチコア)
Ryzen 9 7945HX 33229
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-13900H 19299
Core i7-13650HX 18937
17562
Ryzen 7 7840HS 17922
Core i7-13700H 17622
Core i7-12800HX 17492
Core i7-12700H 14546
Core i7-12650H 14189
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Ryzen 5 7535HS 10356
Ryzen 7 7735U 10122
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Ryzen 5 7535U 8757
Ryzen 5 7530U 8403
Core i5-1335U 8249
Core i3-1215U 4969
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-13900H 2016
Core i9-12950HX 1981
Ryzen 9 7945HX 1951
Core i7-13700H 1898
Core i7-13650HX 1878
1879
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1787
Ryzen 7 7840HS 1764
Core i7-12800HX 1760
Core i5-12500H 1727
Core i5-1335U 1723
Core i5-1340P 1722
Core i3-1215U 1592
Ryzen 7 7735HS 1538
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 5 7535U 1471
Ryzen 5 7535HS 1463
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 7 7730U 1446
Ryzen 5 7530U 1439
 :本製品で選択できるプロセッサー(Ryzen 5 7640HSは使ったことがないので不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

メモリ

メモリの仕様はDDR5-4800です。メモリ帯域幅は広めでした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5600
デュアルチャネル
66.34GB/s
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
54GB/s
53.41GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

Dell G15では、外部グラフィックスにGeForce RTX 3050、RTX 4050、RTX 4060を搭載したモデルがあり、エントリーハイクラス~ミドルハイクラスまでをカバーしています。

今回チェックしたのは、RTX 4050とRTX 4060搭載モデルです。

メーカーによって設定される最大グラフィックスパワーは、140Wとなっていました。高めの設定値です。

最大グラフィックスパワー(GeForce RTX 4050 Laptop GPU)
最大グラフィックスパワー(GeForce RTX 4060 Laptop GPU)

 

ベンチマークの結果は、以下のとおりです。

最大グラフィックスパワーが140Wと高いため、RTX 4050 およびRTX 4060としては高いスコアが出ています。RTX 4050でもミドルクラス性能、RTX 4060ならハイクラスに近い高めの性能が出ていると言えるでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4080 175W 18822
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 140W 10399
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 140W 8670
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 5100くらいと予想
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3050の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGPUの情報は次の通りです。

GPU-Z

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載していました。

512GB SSDのほうは、PCIe Gen4の割には、思ったほど速度が出ていないように思われると思いますが、これは搭載しているSSDの仕様が、シーケンシャル リード/ライト:3500/2100 MB/sとなっているためです。それでも、実用上は十分な速度が出ています。

1TB SSDは、速い速度が出ていました。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
PCIe Gen4 SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
4988
3624
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。ここでは「パフォーマンス」モードで計測を行いました。

他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

RTX 4060なら、重い部類のゲームでも、グラフィック品質を調整することで100 fps以上の高いフレームレートが出ています。それほど重くないゲームであれば、最高設定でも、高いフレームレートが出ています。

RTX 4050は、それよりもややフレームレートが落ちますが、高めのグラフィック品質設定でも、十分なフレームレートが出ています。予算が少なければ、こちらのグラフィックスでも十分だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 116 fps 154 fps
55 fps 78 fps
最高 31 fps 52 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060 140W 52 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
RTX 4050 140W 31 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 130 fps 134 fps
98 fps 114 fps
ウルトラ 77 fps 94 fps
レイトレ:ウルトラ 48 fps 58 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 105 fps
RTX 4070 140W 102 fps
RTX 4060 140W 94 fps
RTX 4050 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 216 fps 237 fps
102 fps 101 fps
エクストリーム 66 fps 98 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4060 140W 98 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050 140W 66 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 軽量品質 160 fps 185 fps
標準品質 122 fps 147 fps
高品質 84 fps 102 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070 140W 116 fps
RTX 4060 140W 102 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050 140W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650Ti   43 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 263 fps 259 fps
151 fps 154 fps
最高 111 fps 118 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4080
※ディスクリートモード
145W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 147 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
120W 143 fps
RTX 4070 140W 141 fps
RTX 4060 140W 118 fps
RTX 4050 140W 111 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 167 fps 168 fps
155 fps 127 fps
ウルトラ 102 fps 108 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 4060 140W 108 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 4050 140W 102 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050 75W 62 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 標準(ノート) 197 fps 193 fps
高(ノート) 168 fps 184 fps
最高品質 138 fps 153 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 153 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 140W 138 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050 95W 89 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
DirectX 12
解像度 品質 RTX 4050 RT 4060
1920x1080 低設定 113 fps 139 fps
高設定 64 fps 67 fps
最高設定 34 fps 46 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 RTX 4050 RT 4060
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
242 fps 250 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 低設定 226 fps 292 fps
高設定 149 fps 192 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 低設定 554 fps 630 fps
高設定 392 fps 444 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 非常に低い 323 fps 301 fps
中型 247 fps 275 fps
ウルトラ 170 fps 193 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 RTX 4050 RTX 4060
1920x1080 最高品質 24358
(すごく快適)
23708
(すごく快適)
※約5500で60fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

クリエイターソフトの処理時間

次に、クリエイターソフトを使って、重い処理を実行したときにかかった時間を掲載します。

なお、いずれも、他に重いソフトは起動しないでテストしています。複数のクリエイターソフトを起動した場合は、メインメモリや、グラフィックスのVRAMが足りなくなる可能性があるのでご注意下さい。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

RAW現像の速度は比較的速かったです。

Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
38秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
39秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
47秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13900H
57秒
Core i7-13650HX 57秒
60秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
60秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
63秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
66秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-13700H 68秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
76秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-13500H 80秒
Ryzen 7 6800H 82秒
Core i7-1360P 88秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Core i5-1335U 128秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、高性能のCPU・GPUを搭載しているので、全体的に処理にかかる時間は短めでした。特に、「スーパーズーム(x2)」のような処理が速かったです。

  RTX 4050 RTX 4060 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター
(肌をスムーズに)
約2秒 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター
(スーパーズーム(x2))
約57秒 約57秒 約4分28秒
ニューラルフィルター
(JPEGのノイズを削除)
約1分43秒 約1分47秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出しにかかる時間は思ったよりも少し長めでしたが、十分実用的な範囲に収まっています。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-13650HX
RTX 4060 (140W)
4分57秒
Core i7-13650HX
RTX 4050 (140W)
5分06秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードです。こちらも速かったです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i7-13650HX 6分06秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core i7-13650HX 6分31秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4050 Laptopで実行
GeForce RTX 4060 Laptopで実行
SPECviewperf 2020
GeForce RTX 4050 Laptop
GeForce RTX 4060 Laptop

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

背面に、DisplayPortに対応したUSB-Cポートを備えており、動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

Thunderbolt 4や、Power Deliveryには対応していません。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、120Hz、RGBで表示されています。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトを確認すると、モデルによって質量が異なり、「2.81kg (RTX 3050搭載構成)」、「2.97kg (RTX 40シリーズ搭載構成)」となっていました。今回は、RTX 40シリーズ搭載構成をチェックしており、当サイトで計測した質量は次の通りです。仕様値よりは軽いですが、15インチクラスのノートPCとしては、やや重いです。また、GeForce RTX 40シリーズ搭載モデルでは、付属のACアダプターが330W出力となり、ACアダプターも重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  RTX 4050 RTX 4060
PC本体 2.778kg 2.747kg
ACアダプター 1544g 1552g

 

バッテリー駆動時間のチェック

Dell G15のバッテリー駆動時間のチェックです。

Dell G15では、2種類の容量のバッテリーが使用されています。GeForce RTX 3050搭載モデルは56Whのバッテリーを搭載し、GeForce RTX 40シリーズ搭載モデルは86Whの大容量バッテリーを搭載しています。

GeForce RTX 40シリーズのバッテリー容量

 

バッテリー駆動時間は下の通りです。高性能パーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は長くはありません。それでも、動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリー駆動でもそこそこの時間使用できます。もう少し負荷のかかる作業をすると、(3)ぐらいの時間になります。

また、バッテリー駆動状態でゲームをすると、フレームレートがかなり制限されて、カクつくので、付属のACアダプターを接続して使用した方がいいでしょう。

バッテリー駆動時間
  RTX 4050 RTX 4060
(1) JEITA2.0
(2) 動画再生時 7時間47分 7時間14分
(3) CPU6%、iGPU7%、dGPU3%の負荷 2時間35分 2時間34分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理シャッターは付いていません。また、IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラは、720pのHDカメラで、普通の画質です。

Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に2.5W x2のステレオスピーカーを搭載しています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

PBP:55Wの数値を大きく超えるCPU電力が出ており、CPU性能を限界まで引き出してはいるものの、CPU温度はほぼ100℃とかなり高いです。RTX 4050搭載モデルについては、クロックダウンとアップを繰り返しており、安定しません。もう少しCPU電力を抑えて動作するようにしても良かったと思います。

  • RTX4050搭載モデル
  • RTX4060搭載モデル
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU温度、GPU温度

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマーク実行中のCPU温度およびGPU温度をチェックします。

RTX4050搭載モデルはCPU温度、GPU温度とも問題ない温度です。しかし、RTX 4060搭載モデルについては、CPU温度が100度まで上がっており、GPU温度もやや高めです。この機種を使うなら、RTX 4050またはRTX 3050を搭載したモデルのほうが安心かもしれません。

  • RTX4050搭載モデル
  • RTX4060搭載モデル
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。ここでは、RTX 4060搭載モデルの「バランス」モードでの計測値を掲載します。次以降の表面温度、消費電力についても同様です。

アイドル時は、ほぼ無音です。FF15のベンチマークのような高い負荷がかかると、騒音値は他のゲーミングノートと同等程度になります。やや気になりますが、爆音というわけではありません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。

ゲームのような高い負荷がかかると、キーボード面と、その上部の温度が高くなりますが、ゲーム中はそれほど不快には感じませんでした。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているため、一般的なノートPCよりは高い消費電力ですが、ゲーミングデスクトップよりは低いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Dell G15の外観のチェックです。

ゲーミングノートPCらしい、メカニカルな感じのするデザインです。

今回は、クォンタムホワイトのボディで、とても特徴的なカラーリングです。その他に、ダークシャドウグレーのボディも選択できます。

 

天板には、「DELL」のロゴが入っています。こちらから見ると、背面部のブルーと、排気口の内部のオレンジのカラーが際立ちます。

 

天板を閉じた状態です。厚みは約26.95mmです。

 

インターフェイスには、USB3.2 Gen1 Type-A x3、USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort対応)、HDMI 2.1ポート、LANポートを備えています。

 

液晶が開く最大の角度はご覧の通りです。

 

底面です。

 

内部の様子です。冷却ファンは2つです。

 

メモリスロットが2つあり、メモリの換装が可能です。

 

ストレージには、Type 2230 M.2 SSDを搭載していました。空きのM.2スロットもあります。特徴部分でも記したように、Type 2280 M.2 SSDの増設が可能でした(ただし、M.2 SSDを固定するためのネジが必要です)。

 

RTX 40シリーズを搭載するモデルのACアダプターは、330Wです。出力が大きいので、サイズもかなり大きく、重いです。持ち運びにはあまり適していません。

 

まとめ

以上が、Dell G15のレビューです。

12万円台から購入できるコスパの高いゲーミングノートPCです。

インテルモデルは、PBP:55Wの第13世代Core i7-13650HXのハイエンドノートPC向けCPUを搭載し、同等クラスのゲーミングノートPCと比べて高いCPU性能を備えていました。それでいて価格は13万円台からと安いです。

AMDモデルは、Core i7-13650HXほどのCPU性能ではありませんが、インテルモデルよりも安く、Ryzen 5 7640HS搭載モデルが12万円台から購入することが可能です。

外部グラフィックスには、GeForce RTX 3050、RTX 4050、RTX 4060を搭載します。今回は、RTX 4050とRTX 4060搭載モデルをチェックしましたが、どちらも最大グラフィックスパワー140Wと高い電力設定でした。RTX 4060ならハイクラス性能、RTX 4050でもRTX 3060と同等以上の性能があります。

2種類の液晶がありますが、おすすめなのは165Hz液晶です。遅延や残像が少なく、動きの速いゲームも快適にプレイできます。100% sRGBクラスと色域が広いので、クリエイター向けソフトでの作業にも適しています。

今回、特徴的なカラーリングのクォンタムホワイトのモデルが登場しました。好みが分かれそうですが、既存の機種とはちょっと違った目を引くデザインのゲーミングノートPCが欲しい方にはいいと思います。ただし、ボディ素材は樹脂製なので、高級感はありません。

また、一般的なノートPCと同じようなキーボードである点と、CPU電力が高めで動作する代りに、ゲーム時などのCPU温度が高い点が、やや気になりました。

 

第13世代Core HX搭載の高コスパ・ゲーミングノートPC

Dell G15 (5530)

特徴

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