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MSI Titan GT77 12Uの実機レビュー

更新日:
CPU Core i9-12900HX
GPU GeForce RTX 3080 Ti
メモリ 64GB DDR5-4800
ストレージ 2TB NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 4K 120Hz 非光沢
質量 約3.3kg
バッテリー 99.9Wh
価格[税別] 64万円台
モンスター級ゲーミングノート

MSI Titan GT77 12U は、2022年5月に新しく登場した16コアの高性能CPU「Core i9-12900HX」を搭載したゲーミングノートPCです。

グラフィックスにもノートPC最高峰の「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載し、最高クラス性能のゲーミングノートPCとなっています。

ディスプレイは4K液晶を搭載し、DCI-P3相当の色域、120Hzのリフレッシュレートに対応しており、ゲームもクリエイティブワークもこなせる1台です。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i9-12900HX、64GBメモリ、GeForce RTX 3080 Ti、4K 120Hz

 

目次

お忙しい方は、「MSI Titan GT77 12Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI Titan GT77 12Uの特徴

最強CPU「Alder Lake-HX」を搭載

MSI Titan GT77 12Uは、2022年5月に発表された「Alder Lake-HX」のCore i9-12900HXを搭載したハイエンドゲーミングノートPCです。8つのPコアと8つのEコアの合計16コアを搭載し、デスクトップ用CPU並みの性能を持ちます。当サイトの計測では、なんと"デスクトップPC"用のCore i7-12700Kよりも高いスコアが出ていました。

ゲーム時のフレームレートがやや向上しますし、クリエイティブワークも快適になります。予算はあるので、とにかく性能の良いノートPCが欲しい方におすすめです。

CINEBENCH R23 ~ マルチコア ~
デスクトップPC用
Core i9-12900K
23108
Core i9-12900HX 21233
デスクトップPC用
Core i7-12700K
20420
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Core i7-11800H 11893
※「デスクトップPC用」と記載の無いものはノートPC用のプロセッサー

 

最強グラフィックス「RTX 3080 Ti」を搭載

MSI Titan GT77 12Uは、CPUが最高レベルの性能というだけではなく、グラフィックスもノートPCとしては最高峰となるGeForce RTX 3080 Tiを搭載しています。最大グラフィックパワーも175Wと非常に高く、デスクトップ用のGeForce RTX 3070と同等レベルのベンチマークスコアが出ていました。VRAMも16GBと多く、FHD解像度なら、レイトレーシングをオンにしても高いフレームレートが出ますし、4K解像度でも、それほど重くないゲームなら高めのフレームレートが出ます。ノートパソコンでも、勝ちにこだわりたいならおすすめの製品です。

また、4K/8Kの動画編集や3D CGといった作業も快適に行うことができますし、クリエイティブ向けソフトを、一度に複数起動するような方にもいいでしょう。

3DMark Time Spy ~ Graphics score ~
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 13288
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3060 130W 8302
RTX 3050Ti 60W 5292

 

4つのファンで冷却

これほどまでの高性能パーツを詰め込むと、ノートPCで十分冷却できるのか気になるところですが、MSI Titan GT77 12Uは、4つものファンを搭載しており、パーツを強力に冷却します。また、冷却装置部分は背面側に出っ張っており、背面と側面の合計4方向から排熱することにより、冷却効率を高めています。

ゲーム中のCPUおよびGPU温度を計測してみましたが、どちらも70℃台で推移しており、問題のない範囲でした。CPUのみに非常に高い負荷をかけると、90℃台になっていましたが、それでも100W以上の高いCPU電力を維持して動作していました。

4つのファンで冷却
冷却装置部分は出っ張っている

 

4K 広色域ディスプレイを搭載

MSI Titan GT77 12Uは、4Kの高解像度ディスプレイを搭載している点も特徴です。DCI-P3相当の色域で、120Hzの高リフレッシュレートにも対応し、クリエイティブワークにもゲームにも適しています。

DCI-P3相当の4Kディスプレイを搭載

 

さらに、色域変換機能も搭載しており、広色域環境だけでなく、sRGB環境で作業したいような方にも適しています。色域変換はプリインストールされているMSI True Colorというアプリから簡単に行えます。

色域変換機能を搭載

 

また、i1 Display Plusなどを使って、MSI True Colorから、キャリブレーションすることも可能です。1回のキャリブレーションで、全ての表示モードが補正されるのでとても便利です。

キャリブレーションツールも内蔵

 

RGBライティングで色鮮やかなボディ

MSI Titan GT77 12Uは、キーボードはもちろん、天板のロゴ、排気口にまでRGBライティング機能が搭載されています。とても色鮮やかで、こういった光物が好きな方にはとても嬉しいことでしょう。

RGBライティングに対応したSteelSeries製キーボードを搭載

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分すぎるスペックです。
動画鑑賞 色鮮やかなディスプレイ、音質の良いスピーカーを搭載し、動画鑑賞も快適でしょう。
RAW現像
画像編集
スペックが非常に高く、色域変換ができる広色域ディスプレイを搭載し、こういった用途も快適です。
動画編集 非常に高いCPUとGPU性能で、DCI-P3相当の4Kディスプレイを搭載し、動画編集も快適です。
ゲーム GeForce RTX 3080 Tiを搭載し、かなり高いフレームレートでゲームが出来ます。リフレッシュレートは120Hzと高いわけではありませんが、競技性の高いゲームをガチでする方にはやや物足りなさを感じるかもしれません。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

本製品は、「MSI Center」のアプリから、動作モードを変更することができます。ここでは「究極のパフォーマンス」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

動作モード

 

また、GPU Switch機能が搭載されており、「MSHybridモード」と「ディスクリートグラフィックスモード」の両方で計測を行っています。GPU Switchの詳しい説明は省きますが、MSHybridモードは、外部グラフィックスを使わないときに消費電力が低くなるとメリットがあり、ディスクリートグラフィックスモードは、フレームレートがやや上がるというメリットがあります。

「GPU Switch」

 

各ゲームの平均フレームレート

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

FHD環境であれば、負荷の高い「サイバーパンク 2077」や「ウォッチドッグス レギオン」でも高いフレームレートで動作します。16GBものVRAMがあるので、レイトレーシングを有効にしてもVRAMが枯渇することもありません。

4K環境の場合、上記の重いゲームだとグラフィック設定を下げないとフレームレートが低くなってしまいますが、そこまで重くないゲームであれば、高いグラフィック設定でも比較的高いフレームレートがでます。

また、ディスクリートモードにすると、フレームレートが大きく向上するゲームもあります。少しでもフレームレートをあげたければ、ディスクリートモードにするといいでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 158 fps
114 fps
ウルトラ 97 fps 98 fps
レイトレ:ウルトラ 74 fps 76 fps
3840x2160 ウルトラ 36 fps
レイトレ:ウルトラ 36 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti 175W 98 fps [ディスクリート]
97 fps [MSHybrid]
RTX 3070 140W 70 fps
RTX 3060 115W 62 fps
RTX 3060 130W 61 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 レイトレ DLSS MSHybrid ディスクリート
1920x1080 オフ オフ 137 fps
オフ オフ 120 fps
最大 オフ オフ 85 fps 88 fps
最大 高性能 82 fps 84 fps
3840x2160 オフ オフ 42 fps
最大 高性能 50 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、品質:最大、レイトレ:オフ、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti 175W 88 fps [ディスクリート]
85 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 199 fps
最高 106 fps
エクストリーム 95 fps 97 fps
3840x2160 70 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 Ti 175W 97 fps [ディスクリート]
95 fps [MSHybrid]
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060
115W 52 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 軽量品質 203 fps
高品質 172 fps
高品質 128 fps 131 fps
3840x2160 57 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti 175W 131 fps [ディスクリート]
128 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最低 172 fps
143 fps
ウルトラ 126 fps 137 fps
3840x2160 58 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 Ti 175W 137 fps [ディスクリート]
126 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 165W 112 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3060 115W 81 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS MSHybrid ディスクリート
1920x1080 最低 オフ 140 fps
オフ 132 fps
最高 オフ 130 fps 160 fps
クオリティ 140 fps 180 fps
3840x2160 クオリティ 109 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高、DLSS:オフ)
RTX 3080 Ti 175W 160 fps [ディスクリート]
130 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 115W 96 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 標準品質 233 fps
高品質 210 fps
最高品質 181 fps 181 fps
3840x2160 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti 175W 181 fps [ディスクリート]
181 fps [MSHybrid]
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 308 fps
185 fps
最高設定 140 fps 153 fps
3840x2160 98 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 低設定 298 fps
高設定 259 fps 264 fps
3840x2160 113 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 MSHybrid ディスクリート
1920x1080 低設定 569 fps
高設定 446 fps 505 fps
3840x2160 239 fps
※プラクティスモードで計測

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Titan GT77 12Uは、広色域の4Kパネルを搭載しています。

広色域パネルの場合、アプリや画像によっては、色が鮮やかになりすぎるときがありますが、本製品は、sRGBモード、Display P3モードなど、表示モードを変更する機能(色域変換機能)を持っています。

ディスプレイの表示モード

 

各表示モードの色域を計測してみた結果が次の通りです。各モードごとに色域が変わっているのが分かると思います。sRGBとDisplay P3については、若干カバー率が低めですが、概ね色域が合っています。Adobe RGBをカバーするほどの色域はありませんでしたが、それでも90%以上あるので、印刷用途でも使えるのではないかと思います。

  • sRGBモード
  • Adobe RGBモード
  • DCI-P3モード
sRGBモード
  カバー率
sRGB 95.4% 96.2%
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
Adobe RGBモード
  カバー率
Adobe RGB 91.0% 91.2%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2
DCI-P3モード
  カバー率
DCI-P3 96.1% 96.3%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

 

最大輝度は、当サイトの計測では414cd/m2と高かったです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。若干ギラツキをやや感じますが、気にならない方が多いのではないかと思います。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)もありませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーボードの1つのキーを押してから、その文字が画面に表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約40msでした。一般的なノートPCは80ms前後が多かったので、本製品の表示遅延は少ないです。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを1/2000のシャッタースピードで撮影し、普通のノートPCの60Hzパネル(1秒間に60フレームを表示)と比較しました。普通のノートPCは2フレーム前くらいまで残像が表示されていたのに対し、本製品は120Hzパネル(1秒間に120フレームを表示)のディスプレイで、2フレーム前くらいまでしか表示されていなかったので、残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードは、メカニカルキーボードとなっており、非常に押しやすいです。実測で、キーピッチは横:約19mm、縦:約18.5mm、キーストロークは約1.9mmです。ノートPCとしては、キーピッチ、キーストロークともに十分あります。

ただし、英語配列キーボードのみとなっているため、日本語配列が好きな方はお気を付けください。また、「半角/全角」に割り当てられているキーが小さくややタイプしやすいです。

テンキーは3列なので、「+」などの位置が変則的です。テンキーを無くしても良かったので、「半角/全角」の部分はもう少し大きいキーサイズが良かったです。

タッチパッドの操作性は普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

RGBライティングのバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「Smart Auto」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードでベンチマークなどを計測しました。また、特に明記していなければ、GPU Switchは「MSHybrid」モードにしています。

CPU

Titan GT77 12Uは、2022年5月に登場したCore i9-12900HXを搭載しており、CINEBENCH R23の結果は、以下の通りです。ノートPCとしては最高クラスのスコアで、非常に高い性能です。金額は高くてもいいので、とにかく性能の高いノートPCが欲しい方におすすめです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i9-12900HX
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233 [究極のパフォーマンス]
21158 [Smart Auto]
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i7-1260P 9032
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916 [Smart Auto]
1907 [究極のパフォーマンス]
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 9 5900HX 1463
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリは、「DDR5-4800」となっており高速です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
64GB(32GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.37GB/s
50.25GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値で、理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスにはノート用グラフィックス最上位である「GeForce RTX 3080 Ti Laptop 16GB」を搭載しています。こちらもノートPCとしては、トップクラスの性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3080 Ti 16GB
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 13482 [究極のパフォーマンス]
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 13288 [究極のパフォーマンス]
13090 [Smart Auto]
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 75W 7047
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス(RTX 3070の最大グラフィックスパワーは不明)
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認した「GeForce RTX 3080 Ti Laptop 16GB」の情報は次の通りです。究極のパフォーマンスにすると、GPU Clockがやや上がります。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、2TBのPCIe Gen4 SSDを搭載しており、速度が速いです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
2TB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
6708
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

SDカードスロットの速度については、普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モード、GPU Switchは「MSHybrid」モードで計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

Lightroomの書き出しは驚異的な速さでした。なお、GeForce RTX 3080 TiのようにVRAMが多いグラフィックスを搭載していると、デフォルトで「書き出しにGPUを使用」の設定がオンになっています。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
47秒
Core i7-12700H
RTX 3060
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

動画の書き出しも非常に速いですし、編集作業をしてみても非常に快適です。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-11800H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3060 (130W)
5分27秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間も非常に高速でした。

Apple M1 Max
10コアCPU/32コアGPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Apple M1 Pro
10コアCPU/16コアGPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1 6分24秒 (MacBook Pro 13)
Apple M2 6分25秒 (新MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

CPUのみで処理するソフトウェアエンコードも非常に速いです。

Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 5 5600H 10分43秒
Ryzen 7 5800U 11分39秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリングスコア

Blenderベンチマークのスコアも、ノートPCとしてはかなり上位に入っています。

OptiXでの実行したときのスコア

 

質量のチェック

質量に関しては、ノートPCとしてはかなり重いです。持ち運んで使うような方には適していません。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 3.393kg
ACアダプター+電源ケーブル 1.491kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー容量は99.9Whと非常に大きいです。

低めの負荷なら6時間くらいはもちます。バッテリー駆動状態でゲームをすると、フレームレートが制限されてしまい、またバッテリー駆動時間も1時間くらいしかもたないので、ゲーム時はACアダプターに繋いだ方がいいです。

バッテリーは、停電対策のためにあると、割り切ったほうがいいです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 最大6時間
(2) 動画再生時 5時間51分
(3) FF14ベンチ
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) FF14ベンチをループ実行

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、92万画素の普通の性能のカメラです。

Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーは、キーボードの左右に配置されています。音質は良く、ノートPC基準で10点満点で7点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。なお、MSHybridモードで計測しています。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「バランス」と「究極のパフォーマンス」のどちらのモードでも、CPU電力が120W前後と非常に高いため、CPU温度も約95℃前後と高温です。その代わり、かなり高いパフォーマンスが出ます。

  • Smart Auto
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

ゲーム時は、GPUに大きな負荷がかかりますが、CPUの負荷は減るので、CPU温度は70℃台に下がります。GPU温度も70℃台で推移しており問題ない温度です。ゲーム中は、温度を気にすることなく、ゲームを楽しむことができます。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。こちらはMSHybridモードで計測しています。

アイドル時はほぼ音はしませんが、ファンが多いだけあって、ゲームをすると高めの騒音値になります。やや気になるレベルなので、ゲーム中はヘッドホンを着用したほうがいいかもしれません。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、パームレスト部分はそこまで温度は上がらないので、特に不快感なくゲームができます。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能パーツを搭載しているだけあって、消費電力は高いです。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI Titan GT77 12Uの外観のチェックです。

17.3型の大きな液晶を搭載し、重厚感のある見た目です。

 

排気口の出っ張りが目立ちますが、ロボット的な感じがして、個人的には好きです。

 

液晶を閉じると、スポーツカーのようなデザインに見えます。

 

インターフェイスは多彩ですが、右側面に、HDMIやMini DisplayPort、Thunderboltといった映像を出力できるポートが集中しています。LANポートも右側にあります。これらのケーブルを接続すると、マウス操作の邪魔になりやすいです。

 

液晶はご覧の角度まで開きます。

 

背面が出っ張っているため、底面の面積は広めです。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となりますのでご注意下さい。

 

ACアダプターは、329.6Wです。

 

マウスも付属しています。

 

まとめ

以上が、MSI Titan GT77 12Uのレビューです。

Core i9-12900HXにGeForce RTX 3080 Tiを搭載し、性能がモンスター級のゲーミングノートPCです。ノートPCの枠を越え、ハイクラスゲーミングデスクトップPC並みの性能を備えています。

ディスプレイは4K解像度で、120Hzのリフレッシュレートに対応しつつ、広色域でもあるので、ゲームだけでなく、クリエイティブワークにもつかえる製品です。

性能は文句なしですが、価格は64万円台とかなり高いです。このPCを購入出来る人はごくわずかだと思いますが、予算はあるのでとにかく高い性能のノートPCが欲しい方は、この製品を購入しておけば間違いないでしょう。

 

モンスター級ゲーミングノート

MSI Titan GT77 12U

特徴

  • 16コアのCore i9-12900HXを搭載
  • ノート向け最上位「GeForce RTX 3080 Ti」搭載
  • 17.3型4K液晶を搭載

こんなあなたに

  • 最高クラス性能のゲーミングノートが欲しい方
  • 高いCPU性能のノートPCが欲しい方
  • 価格64万円台[税込]~
公式サイトはこちら

 

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