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MSI Vector GP76 12Uの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
GPU GeForce RTX 3080 8GB
メモリ 16GB DDR4
ストレージ 1TB NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.9kg
バッテリー 65Wh
価格[税込] 33万円台~
第12世代Core搭載のハイクラスゲーミングノート

MSI Vector GP76 12Uは、最新の第12世代Core i7-12700H + RTX 3080 Laptopというハイクラス構成のゲーミングノートPCです。

高性能CPU・GPUのパフォーマンスを十分に引き出しており、多くのゲームを快適にプレイできます。

また、17.3型と大きく、色域も広めで、見やすい液晶を搭載しており、ゲームに没頭しやすいだけでなく、クリエイティブな用途に対応できるのも特徴となっています。

公式オンラインショップはこちら
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MSI Vector GP76 12UはAmazonでも販売しています。

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レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、16GBメモリ、GeForce RTX 3080 8GB、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Vector GP76 12Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI Vector GP76 12Uの特徴

ハイクラスなゲーミング性能

MSI Vector GP76 12Uは、外部グラフィックスにGeForce RTX 3080 Laptop 8GBを搭載しており、ハイクラスクラスのゲーミング性能を備えています。重い部類のゲームを含め、多くのタイトルを快適にプレイすることができます。

ハイクラスなゲーミング性能

 

メーカーサイトでは、「Dynamic Boost 2.0有効時 165W」と紹介されていましたが、最大グラフィックスパワーを確認すると、175Wとさらに高い設定となっていました。今回はサンプル機なので、販売モデルとは異なる可能性もありますが、それでも最大グラフィックスパワーが高いことは間違いないです。

GeForce RTX 3080 Laptopの仕様を確認すると、ブーストクロックが1245-1710MHzとなっていますが、システム情報では、グラフィックス ブーストクロックが1710MHzとなっています。このことからも、RTX 3080 Laptopのパフォーマンスを十分に引き出す設定となっていることがわかります。

最大グラフィックスパワー

 

ベンチマークテストのスコアでは、下のグラフのような位置づけとなります。ゲーミングノートPCとしては、トップレベルの高いスコアが出ていました。この製品よりも性能の高いCore i9-12900HK、GeForce RTX 3080 Ti Laptopという構成のゲーミングノートも存在しますが、価格が50万円近く、なかなか手が出ないので、現実的には30万円台の本製品が、手ごろでいいのではないかと思います。

具体的なゲームのフレームレートについては「こちら」をご覧ください。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
エンド RTX 3080 8GB 175W 12797
RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルハイ RTX 3070 145W 10259
RTX 3070 140W 10027
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
ミドルレンジ RTX 3060 130W 8397
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 65W 6450
エントリー RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

高処理性能の第12世代Coreを搭載

MSI Vector GP76 12Uの搭載するCPUは、最新のインテルの第12世代Core i7-12700Hで、従来のCPUと比較して、非常に高いパフォーマンスです。

ベンチマークのスコアを確認すると、マルチコア、シングルコア共に、既存のゲーミングノートPCに搭載されることが多かった、Ryzen 9 5900HXやCore i7-11800Hをはるかに超える高いスコアが出ていました。

高い処理性能は、ゲーム時だけでなく、RAW現像や、動画の編集作業といった、クリエイター向けソフトを使用する場合もメリットとなります。

実際に、Adobe Lightroom Classic CCや、Adobe Premiere Proなどのソフトを使用してみましたが、処理速度が速く、とても快適に作業ができました(詳細については、「こちら」をご覧ください)。

CINEBENCH R23 ~ マルチコア ~
Core i7-12700H 17073
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i7-11800H 11893
CINEBENCH R23 ~ シングルコア ~
Core i7-12700H 1769
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

色域広めで見やすい17.3型液晶

MSI Vector GP76 12Uは、ゲーミングノートPCとしては大きめの17.3型液晶を搭載しています。

リフレッシュレートは144Hzです。ハイリフレッシュレートではありますが、ハイクラスのゲーミングノートPCとしては、やや物足りなく感じる方もおられるかもしれません。それでも、画面が大きく、残像も少ないので、ゲームをプレイしやすい液晶でした。eスポーツタイトルをプロレベルでプレイするということでなければ、十分だと思います。

また、液晶は当サイト計測で、sRGBカバー率97.7%と色域も広めでした。色鮮やかな表示により、一層ゲームの世界に没頭することができます。さらに、動画編集や、3DCGの作成など、クリエイティブな用途にも使いやすいと思います。

色域広めの17.3型液晶

 

GPU Switch機能を搭載

MSI Vector GP76 12Uは、「GPU Switch」という機能を備えており、外部GPUから直接出力する「ディスクリートグラフィックモード」と、CPU経由で映像を出力する「MSハイブリットモード」を切り替えることができます。

GPU Switch機能

 

外部GPUから直接出力する「ディスクリートグラフィックモード」の利点は、CPU内蔵グラフィックスを経由することによる遅延やオーバーヘッドが発生しないので、より安定した出力が可能となり、ゲームのフレームレートが少しアップすることです。実際にいくつかのゲームで、「ディスクリートグラフィックモード」と、「MSハイブリッドモード」のフレームレートを比較してみましたが、「ディスクリートグラフィックモード」の方が、フレームレートが高くなっています。ゲームにもよりますが、シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)では、約10%もフレームレートがアップしていました。

ゲーム時は、「ディスクリートグラフィックモード」を選択するといいでしょう。

重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
RTX 3080 8GB 175W 97 fps [ディスクリート]
94 fps [MSハイブリッド]
1920x1080、レイトレーシング:ウルトラ、DLSS:パフォーマンス
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
RTX 3080 8GB 175W 97 fps [ディスクリート]
92 fps [MSハイブリッド]
1920x1080、エクストリーム
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
RTX 3080 8GB 175W 121 fps [ディスクリート]
113 fps [MSハイブリッド]
1920x1080、高品質
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
RTX 3080 8GB 175W 160 fps [ディスクリート]
148 fps [MSハイブリッド]
1920x1080、最高品質
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
RTX 3080 8GB 175W 151 fps [ディスクリート]
135 fps [MSハイブリッド]
1920x1080、最高品質

 

一方、「MSハイブリッドモード」では、「Optimus」テクノロジーを活用し、作業の内容に合わせて、CPU内蔵グラフィックスと、外部GPUを自動的に切り替えることができるので、ウェブ閲覧などの軽い作業の場合は、「MSハイブリッドモード」の方が省電力です。

また、「MSハイブリッドモード」では、外部GPUとCPU内蔵グラフィックスを同時に使用することができるAdobe Premiere Proなどのクリエイター向けソフトを使用する場合は、「MSハイブリッドモード」の方が処理にかかる時間が短くなることがあります。

用途によって、「GPU Switch」のモードを切り替えるといいでしょう。ただし、モードの切り替えには再起動が必要となります。

 

メモリ・ストレージの増設・換装もできそう

今回、Vector GP76 12Uの内部は確認していませんが、メーカーの仕様表を確認すると、2つのメモリスロット(最大64GB)と、2基のM.2スロット(PCIe Gen4の空きスロットあり)を備えており、メモリの換装や、ストレージの増設ができそうです。

ただし、MSI公認サポート店でのみ増設可能となっていますし、裏のネジの1つに貼られている「FACTORY SEAL」を破くと、メーカー保証がなくなってしまいます。せっかく2年間の国内保証が付いているので、カスタマイズしたい方は、パソコンSHOPアークなどでカスタマイズして購入することをおすすめします。

 

しっかり冷却して安定動作

MSI Vector GP76 12Uは、高性能のCPU、GPUを搭載し、最大グラフィックスパワーも高いため、しっかりとした放熱性能が求められています。

MSI Vector GP76 12Uは、下の写真のように、底面から吸気し、側面・背面の4か所から排気する構造となっており、内部には、2基のファンと、6本のヒートパイプが配置されています。

ハイクラスのゲーミング性能なので、ゲーム時のCPU・GPUの温度は低くはありませんが、高いパフォーマンスを引き出しつつも、安定して動作するように、サーマルコントロールもしっかりしているようでした(詳細は「CPU温度のチェック」をご確認ください)。

長時間のゲームでも安心してプレイできると思います。

底面から吸気
側面・背面の4か所から排気

 

サウンドユーティリティ「Nahimic」搭載

Vector GP76 12Uは、サウンドユーティリティ「Nahimic」を搭載しています。臨場感のあるサウンドや、マイクのノイズやエコーをコントロールすることができます。

高負荷時はファンの音がうるさくなりますが、Nahimicを使ってコントロールできれば、ゲーム中のボイスチャットや、OBSのようなソフトを使ってゲーム配信を行うような場合でも、比較的クリアな音声を届けることができるかもしれません。

なお、音楽を聴くときに、オーディオ設定が「コミュニケーション」などになっていると、違和感のある音が出るので、ご注意下さい。 

AIエンジンを活用しサウンドをコントロール

 

各用途の快適度

Vector GP76 12Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックで快適に動きます。
動画鑑賞 当サイト計測で、sRGBカバー率97.7%と色鮮やかな表示ができる17.3型液晶を搭載しています。スピーカー音も悪くないので、快適に動画鑑賞できます。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーが付いており、普通にオンライン会議に参加できます
RAW現像
画像編集
CPU性能はとても高いです。ディスプレイの色域も広めなので、画面で表示するタイプのコンテンツ用の画像編集にも適しています。ただし、高いレベルの印刷用途であれば、さらに色域の広い外部ディスプレイを接続した方がいいです。
動画編集 高い性能のCPU・GPUを搭載し、4K動画でも短時間で書き出すことができます。編集作業も快適です。
ゲーム RTX 3080 + 144Hz液晶を搭載し、動きの速いゲームから、映像を楽しむタイプのゲームまで、多くのゲームをとても快適にプレイすることができます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

「MSI Center」のアプリでは、グラフィックスの出力元を切り替える「GPU Switch」という機能も備えています。ここでは、外部グラフィクスから直接出力する「ディスクリートグラフィックスモード」で計測を行っています。

また、「MSI Center」で動作モードを変更することも可能で、ここでは「究極のパフォーマンス」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

「MSI Center」で動作モードを変更可能
「MSI Center」で変更可能

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。他のグラフィックスとも比較していますが、すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

いずれのゲームも、最高レベルとなる高いフレームレートが出ていました。重い部類のゲームでも高画質で快適にプレイできますし、軽めのゲームであれば安定して144Hz駆動の液晶をフルに活かしたプレイができそうです。

ゲーミングノートPCとしては、現時点でトップクラスの性能を備えており、多くのゲームを快適にプレイできるでしょう。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 158 fps
オフ 98 fps
ウルトラ オフ 85 fps
自動 103 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 85 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 145W 62 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3070Ti 105W 61 fps
RTX 3060 130W 54 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
RTX 3050 60W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 122 fps
オフ 107 fps
最大 オフ 87 fps
高性能 99 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 87 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 209 fps
115 fps
エクストリーム 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 146 fps
123 fps
ウルトラ 108 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 108 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 189 fps
標準品質 164 fps
高品質 121 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 49477 / 170 fps
37857 / 144 fps
ウルトラ 29960 / 127 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 202 fps
高(ノート) 185 fps
最高品質 160 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 298 fps
高設定 247 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 247 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3070 145W 185 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3070Ti 105W 164 fps
RTX 3060 130W 160 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3050Ti 60W 103 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
RTX 3050 60W 89 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 453 fps
高設定 408 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 408 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3070 145W 246 fps
RTX 3060 130W 242 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3070Ti 105W 229 fps
RTX 3050Ti 60W 222 fps
RTX 3050 95W 211 fps
RTX 3050 60W 195 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 384 fps
高設定 182 fps
最高設定 150 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 23767(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

搭載しているRTX 3080は、VRAM:8GBですが、DLSSを高設定にすることで、重いゲームでも60 fpsを超える平均フレームレートでプレイできました。レイトレーシングをONにしてのプレイも快適だと思います。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS RTX 3080 8GB (175W)
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 103 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 97 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 97 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 85 fps
RTX 3080 8GB
※MSHybrid
135W 80 fps
RTX 3080 16GB 165W 77 fps
RTX 3080 16GB
ディスクリートモード
165W 74 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 145W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3070Ti 105W 71 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 140W 64 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 90W 61 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 65W 21 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度
品質
レイトレ DLSS RTX 3080 8GB (175W)
1920x1080
最大
最大 高性能 68 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 130W 71 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 68 fps
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3070Ti 105W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3070 145W 60 fps
RTX 3080 16GB 130W 58 fps
RTX 3060 130W 55 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3070 140W 45 fps
RTX 3060 75W 39 fps
RTX 3060 90W 26 fps
RTX 3060 90W 25 fps
RTX 3050Ti 60W 19 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Vector GP76 12Uのディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「N173HCE-G33」でした。

色域が広めで、残像も少なめなので、ゲームがしやすい液晶です。作業内容によっては、クリエイティブな用途にも使えます。ただ、ハイクラスのゲーミングノートPCとしては、144Hz駆動という点にやや物足りなさを感じます。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では323cd/m2とやや高めです。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

下表のとおり、色域は広めです。

  カバー率
sRGBカバー率 97.7%
DCI-P3カバー率 73.2%
Adobe RGBカバー率 72.4%
ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、各色ほぼ揃っており、自然な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度39以下で、フリッカーが発生していました。ただし、約24kHzと周波数が高いので、体に影響を感じる方は少ないと思います。また、輝度40以上であれば、フリッカーはありません。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約42msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないほうだと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで2フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの60Hzのディスプレイでは、2フレームくらい前まで残像が表示されることを考えると、本製品の液晶の残像は少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは縦:約19mm、横:約18mm、キーストロークは約2.0mmです。横のキーピッチが少し狭いため、人によってはやや窮屈に感じるかもしれません。ただ、キーストロークは深めで、しっかりとした打鍵感があり、キー自体は押しやすいです。

「W」キーを認識しやすくする突起が設けられていたり、矢印キーのサイズが大きめだったりと、ゲームのしやすいキーボードだと思います。

一方、右シフトキーが「Enter」キーの真下ではなくサイズもやや小さめ、「Fn」キーが右の「Ctrl」キーの隣に配置されている、矢印キーがテンキーに入り込んでいる、という部分はやや変則的ですが、ゲーム時には、特に不便は感じないでしょう。

タッチパッドのクリックボタンは固い(押すときに力が必要)なので、マウスの使用を推奨します。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードには、RGBバックライトを搭載しており、カラーやライティングパターンの変更も可能です。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードでベンチマークなどを計測しました。

「MSI Center」

 

CPU

Vector GP76 12Uは、14コア(Pコア6つ+Eコア8つ)を搭載した第12世代Core i7-12700Hを搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。

シングルコア、マルチコアともに、非常に高いスコアが出ていました。

なお、動作モードを「バランス」モードから「究極のパフォーマンス」モードに変更しても、スコアはそれほどアップしませんでした。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-12700H 17073 [究極のパフォーマンス]
17002 [バランス]
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro 10コアCPU 12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 5 5600H 9255
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i5-10500H 6805
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-12700H 1769 [バランス]
1768 [究極のパフォーマンス]
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro 10コアCPU 1531
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、速度は速いです。スロットメモリなので、換装は可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
38.36GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 3080 Laptop 8GBを搭載しています。ベンチマークの結果は以下の通りです。

最大グラフィックスパワーが175Wと非常に高いため、非常に高いスコアが出ていました。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
MSハイブリッド
ディスクリート
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 12797 [究極のパフォーマンス]
12415 [バランス]
RTX 3080 8GB
※MSハイブリッドモード
175W 12491 [究極のパフォーマンス]
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3080 Laptop 8GBの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。PCIe Gen4のSSDにしては、そこまでアクセス速度は速くありませんが、実用上は十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3598
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでは、動作モードは「究極のパフォーマンス」モード、GPU Switchは「MSハイブリッド」モードで計測しています。

クリエイター向けソフトの場合は、外部GPUだけでなく、CPU内蔵グラフィックスも同時に使用できる「MSハイブリッド」モードの方が、処理が速くなる傾向があるため、「MSハイブリッド」にしています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

CPUの処理性能が高いため、非常に速くRAW現像できました。Lightroomはシングルコアで処理するものも多いですが、とても快適に作業できます。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

CPU、GPUともに高性能なので、AIを使った処理を含めて、非常に速いです。

  処理時間
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約55秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分59秒
スーパー解像度 約3秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

グラフィックスの性能が高いため、Premiere Proによる4K動画の書き出し速度も、速いです。編集作業もとても快適です。

Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
GTX 1650
5分12秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Ryzen 7 4800H
GTX 1650Ti
6分15秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 17 Betaによる書き出し時間
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分15秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
3分48秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
4分1秒
Core i7-11370H
RTX 3050Ti (60W)
4分18秒
Core i5-11400H
GTX 1650
4分19秒
Ryzen 5 5600H
RTX 3050 (60W)
5分22秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒
Apple M1 6分20秒
Core i7-1195G7 12分44秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※ MacBook以外(Windowsノート)は、エンコーダーに、QSV、NVIDIA、AMD等を選択
※raytrek G5-TAでは未計測

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートの動作チェックは、以下のような結果となりました。

Thunderboltや、Power Deliveryには対応していませんが、映像出力には対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター ※2 EIZO ColorEdge CS2740 ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「2.9kg」と記載されており、当サイトの計測でもほぼ同程度の質量でした。ACアダプターも含めると4kg近くと重いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.843kg
ACアダプター 1.02kg

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、仕様表では65Whとなっています。

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能なパーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。また、バッテリー状態にするとパフォーマンスが落ちて、このPC本来の性能が出ないので、ACアダプターは必須だと思って下さい。停電対策になる程度です。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 1時間39分
(2) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間1分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
49%(約31Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、プライバシーシャッターは付いていません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラ

 

Webカメラの解像度は1280x720(約92万画素)です。やや暗めの画像で、細部も粗いですが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、普通の性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 11標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、左右側面に配置されています。音質はややよく、ノートPC基準で10点満点で6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

ただ、貸出機だからかもしれませんが、サウンドユーティリティ「Nahimic」のプリセットが「コミュニケーション」になっていました。このままだと音に違和感があるので、音楽を聴くときは「音楽」の設定に変更したほうがいいです。 

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度の推移を確認します。

「バランス」と「究極のパフォーマンス」のどちらのモードでも、CPU電力が約92W前後と非常に高いため、CPU温度も約94℃前後と高温です。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力&CPU温度
CPU電力&CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

「バランス」、「究極のパフォーマンス」の両モードで、CPU温度は70℃前後で推移しており、ほとんど差がありませんでした。ただ、「究極のパフォーマンス」モードの方が、ファンの回転数がアップするため、GPU温度は2~3℃程ですが低く抑えられていました。

ゲーム時のCPU・GPU温度は心配のない範囲に抑えられています。ファンの音が気にならければ、GPU温度が少し低くなる、「究極のパフォーマンス」モードを選択してもいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度&GPU温度
CPU温度&GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

MSハイブリッドモード/「バランス」設定では、アイドル時はほぼ無音ですが、ディスクリートモードだと、「バランス」設定でもファンの音がします。ゲームのような高負荷がかかると騒音値も上がります。また、「究極のパフォーマンス」モードにすると、ゲーム時の騒音値はさらに高くなり、うるさくなります。

騒音値
ディスクリートモード
MSハイブリッドモード
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2~3番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム時はキーボード面の温度が上がりますが、「バランス」モードより、「究極のパフォーマンス」モードの方がファンの回転数がアップするため、表面温度が少し低めになっています。

なお、ボディが大きめなこともあり、キーボード面の温度が上がっても、パームレスト部の温度はそれほど変化していません。ゲーム時でも手のひらの不快感はほとんどありません。

PC本体の表面温度
ディスクリートモード
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。処理を開始して、10分経過後に確認できた最も高い数値を掲載しています。ただ、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

MSハイブリッドモード時は、アイドル状態だと低めの消費電力です。ディスクリートモードにすると、外部GPUが常に動作している状態になるため、アイドル時でも消費電力が少しアップします。また、高性能パーツを使用しているので、ゲーム時は高めの消費電力となりますが、ハイクラスのゲーミングノートPCとしては、普通だと思います。

消費電力
ディスクリートモード
MSハイブリッドモード
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Vector GP76 12Uの外観のチェックです。

17.3型の大きな液晶を搭載しており、迫力があります。重量感のあるゲーミングノートPCらしい外見だと思います。

 

天板には、MSIのドラゴンマークが配置されています。ヒンジ部分のごつごつ感がかっこいいです。

 

閉じた時の画像です。厚さは25.9mmです。

 

インターフェイスには、USB3.2 x3、USB-C(映像出力対応)、HDMI、Mini DisplayPort、LAN (2.5Gbps)を備えています。

電源コネクター、HDMI、Mini DisplayPort、LANポートが背面に配置されており、接続時もケーブルが邪魔になりません。

 

液晶の開く角度はそれほど大きくはありませんが、デスクの上に置いて使う分には、特に問題はないでしょう。

 

底面です。吸気しやすい構造になっています。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となります。自分でメモリやストレージのカスタマイズを行おうと考えておられる方は、ご注意下さい。できれば、パソコンショップ アークなどで購入時にカスタマイズして買った方がいいと思います。

今回は貸出機ということもあり、底面カバーは外していません。

 

ACアダプターは、280Wです。結構、厚みと重さがあります。

 

まとめ

以上が、MSI Vector GP76 12Uのレビューです。

MSI Vector GP76 12Uは、第12世代Core i7-12700H + RTX 3080 Laptopというハイクラス構成のゲーミングノートPCです。

最大グラフィックスパワーの設定が高く、RTX 3080 Laptopのパフォーマンスをしっかり引き出していました。重い部類のゲームでも、快適にプレイできる高いゲーミング性能が特徴となっています。

Core i7-12700Hは、マルチコア、シングルコアともに性能が高く、ゲームだけでなく、クリエイター向けソフトを使う方にもおすすめです。

ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzでやや物足りなさはあるものの、サイズは17.3型と大きく、残像も少ないため、FPSなどもやりやすいです。さらに、当サイト計測でsRGBカバー率97.7%と色域も広めなので、色鮮やかな映像でゲームを楽しめますし、クリエイター向けソフトの使用にも適しています。

より本格的にゲームをプレイしたいゲーマーや、ゲーム配信者、動画編集や3DCGの作成などにも使いたい方など、高い性能を求める方に適したハイクラスなゲーミングノートPCです。

 

第12世代Core搭載のハイクラスゲーミングノート

MSI Vector GP76 12U

特徴

  • Core i7-12700H + RTX 3080のハイクラス構成
  • 最大グラフィックスパワーが高い
  • 色域広めで見やすい大きな17.3型液晶を搭載

こんなあなたに

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