※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

MSI Katana GF76 12Uの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-12700H
GPU GeForce RTX 3070 Ti
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ 1TB NVMe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.6kg
バッテリー 53.5Wh
価格[税込] 26万円台~
いち早く第12世代Coreを搭載!

MSI Katana GF76 12Uは、最新の第12世代Coreプロセッサーをいち早く搭載した、17.3型のゲーミングノートPCです。CPUの処理性能が大きくアップしています。

グラフィックスには、こちらも新たに登場したGeForce RTX 3070 Tiを搭載し、ミドルハイクラスのゲーミング性能を備えており、多くのタイトルを高めの画質で快適にプレイできます。

著名なイラストレーター「長野剛」氏とのコラボレーションによる、日本刀をイメージしたかっこいいボディデザインも、特徴となっています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-12700H、16GBメモリ、GeForce RTX 3070 Ti、1TB NVMe SSD

 

目次

お忙しい方は、「MSI Katana GF76 12Uの特徴」のみお読みください。

 

MSI Katana GF76 12Uの特徴

性能が大きくアップした第12世代Coreを搭載

MSI Katana GF76 12Uは、いち早く最新のインテル第12世代Coreプロセッサーを搭載したゲーミングノートPCです。搭載するのは、Core i7-12700Hです。

第12世代Coreは、Pコアと、Eコアの2タイプのコアを搭載し、高いパフォーマンスと、省電力性能を両立しています(第12世代Coreについては、こちらもご覧ください)。特に、ゲーミングノートPCにおいて気になるのは、そのパフォーマンスです。

CPUの処理性能を計測するベンチマークテスト、CINEBENCH R23での結果は下のグラフのようになりました。旧モデルのMSI Katana GF76 11Uなどの従来のゲーミングノートPCに搭載されていたCore i7-11800Hや、高いマルチコア性能を誇っていたRyzen 9 5900HXなどを軽く超える、高いマルチコアスコアが出ていました。また、シングルコアの性能も非常に高くなっています。

この高い処理性能は、ゲームにおいてもメリットとなるでしょう。

CINEBENCH R23 ~ マルチコア ~
Core i7-12700H 16389
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i7-11800H 11893
CINEBENCH R23 ~ シングルコア ~
Core i7-12700H 1823
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

刀をイメージしたデザイン

MSI Katana GF76 12Uは、製品名に「Katana」と入っている通り、日本刀をイメージしたボディデザインとなっています。特に、刀の強さと美しさを意識しているようです。

このボディデザインは、「信長の野望シリーズ」や、「三國志シリーズ」など人気のあるゲームイラストを手がけているイラストレーター「長野剛」氏とのコラボレーションによって生み出されています。

派手なLEDライティングがあるわけではありませんが、武士のような寡黙さと、強さを感じるような、シンプルながらかっこいいデザインとなっています。

「長野剛」氏とのコラボレーションによるデザイン

 

ミドルハイクラスのゲーミング性能

MSI Katana GF76 12Uは、外部グラフィックスにGeForce RTX 3070 Ti Laptopを搭載しています。

実際のパフォーマンスを大きく左右する最大グラフィックスパワーは105Wでした。

最大グラフィックスパワー

 

GeForce RTX 3070 Ti Laptopの仕様では、GPUサブシステム電力が80-125Wとなっているので、最大グラフィックスパワー105Wは、標準的な設定値だと思います。

ベンチマークテストのスコアで見ると、下のグラフのような位置づけとなります。ミドルハイクラスのゲーミング性能を備えており、重めのゲームでも、60 fps以上のフレームレートが出るケースがほとんどです。具体的なゲームのフレームレートについては「こちら」をご覧ください。

3DMark Time Spy(DX12) - Graphics score
ハイエンド RTX 3080 16GB 165W 12077
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3080 8GB 105W 10258
ミドルハイ RTX 3070 145W 10259
RTX 3070 140W 10027
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3070 85W 8838
ミドルレンジ RTX 3060 130W 8397
RTX 3060 75W 7047
RTX 3060 65W 6450
エントリー RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050 95W 5054
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 40W 3980
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :レビュー機で計測したスコア
W(ワット)は最大グラフィックスパワー

 

メモリ・ストレージの増設もおそらく可能

今回は、Katana GF76 12Uの内部は確認していませんが、メーカーの仕様表を確認すると、メモリは2スロット・最大64GB、ストレージはM.2 SSD (PCIe Gen4) x2となっています。

M.2スロットの1つは空きスロットのようですし、メモリの換装、ストレージの増設・換装がおそらく可能だと思います。

ただし、MSI公認サポート店でのみ増設可能となっており、自分で増設・換装した場合は、メーカー保証がなくなってしまいます。そのため、カスタマイズしたい方は、パソコンSHOPアークなどで、購入時にカスタマイズして購入することをおすすめいたします。

 

3方向から排気

MSI Katana GF76 12Uは、メーカーがCooler Boost 5と名付けている冷却機構を搭載しています。2基のファンと、6本のヒートパイプを備え、下の画像のように、底面から吸気し、側面と背面の3か所から放熱しています。

ただ、詳細は「CPU温度のチェック」に掲載しますが、負荷をかけたときのCPU温度は特別低いわけではありませんでした。

底面から吸気
3か所の排気孔

 

液晶の質がイマイチ

Katana GF76 12Uは、17.3型の144Hz駆動液晶を搭載しています。これは、1秒間に最大144回の書き換えが可能な、ハイリフレッシュレート液晶です。大きな画面で、通常の液晶よりも滑らかな映像でのゲームプレイが可能なので、FPS系のゲームなどで、敵を発見したり、エイムを素早く行ったりする点でメリットがあります。

144Hzのハイリフレッシュレート液晶搭載

 

ただし、Katana GF76 12Uの液晶は、ゲーミングノートPCとしては残像が多めでした。FPS系ゲームのような激しく動くゲームをプレイするときに、残像感があると、ややプレイしづらさを感じる可能性があります。

Katana GF76 12Uの残像

 

さらに、Katana GF76 12Uの液晶は、sRGBカバー率59.8%となっており、表示できる色の幅広さが狭いです。世界観を感じるタイプの映像にこだわったゲームの場合、色鮮やかさに欠ける場合があります。また、写真や動画の編集といった、クリエイティブな作業にも適していません。

もう少し質の高いディスプレイであれば、ゲームや、それ以外の目的にも、より快適に使用できたと思います。

 

各用途の快適度

Katana GF76 12Uの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分なスペックでサクサク動くでしょう。
動画鑑賞 液晶の色域は広くありませんが、普通に動画鑑賞できます。スピーカー音も悪くありません。
オンライン会議 ウェブカメラ、マイク、スピーカーが付いており、普通にオンライン会議に参加できます
RAW現像
画像編集
CPU性能はとても高いです。ただし、ディスプレイの色域が狭いので、画像編集には向いていません。色域広めの外部ディスプレイを接続すれば、この用途にも使えると思います。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し、短時間で書き出すことができ、編集作業も快適です。ただし、液晶の色域が狭いので色調整をする方には適していません。
ゲーム RTX 3070 Ti + 144Hz液晶を搭載し、軽めのゲームは高いリフレッシュレートでプレイできます。重めのゲームでも、高めの画質設定で、60 fps以上出るタイトルも少なくありません。多くのゲームを快適にプレイできます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

動作モード

ゲームに付属のベンチマーク機能のスコア、または実際にゲームをプレイし、Afterburnerで計測したフレームレートを掲載します。

なお、本製品は、「MSI Center」で動作モードを変更することができます。ここでは「究極のパフォーマンス」にしてゲームのフレームレートを計測しています。

「MSI Center」で変更可能

 

各ゲームの平均フレームレート

いくつかのゲームの平均フレームレートを掲載します。すべて同じバージョン、同じ状況で計測しているわけではないので、あくまで参考値としてご覧ください。

軽い部類のeスポーツタイトルなどであれば、最高画質でも100 fps以上出ており、144Hz駆動液晶を活かしたプレイが可能です。また、今回チェックした中では、重い部類のゲームでも、最高画質で60 fps以上出ていました。

多くのゲームを、高画質で快適にプレイすることができそうです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 110 fps
オフ 71 fps
ウルトラ オフ 61 fps
自動 73 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ、DLSS:オフ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 83 fps
RTX 3080 16GB 140W 82 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 82 fps
RTX 3080 16GB 165W 70 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 145W 62 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3070Ti 105W 61 fps
RTX 3060 130W 54 fps
RTX 3060 90W 51 fps
RTX 3060 75W 50 fps
RTX 3050Ti 95W 33 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 95W 28 fps
RTX 3050Ti 40W 23 fps
RTX 3050 60W 23 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
オフ 109 fps
オフ 95 fps
最大 オフ 65 fps
高性能 86 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最大、DLSS:オフ)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 81 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 78 fps
RTX 3080 16GB 165W 74 fps
RTX 3080 16GB 140W 73 fps
RTX 3080 8GB 105W 73 fps
RTX 3070 145W 68 fps
RTX 3070Ti 105W 65 fps
RTX 3070 95W 65 fps
RTX 3060 130W 60 fps
RTX 3060 95W 58 fps
RTX 3060 90W 44 fps
RTX 3050 95W 29 fps
RTX 3050Ti 60W 28 fps
RTX 3050 60W 22 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 180 fps
93 fps
エクストリーム 77 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 3070Ti 105W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 3060 130W 57 fps
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 124 fps
96 fps
ウルトラ 83 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 101 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 99 fps
RTX 3080 16GB 165W 96 fps
RTX 3080 16GB 140W 92 fps
RTX 3070 145W 85 fps
RTX 3080 8GB 105W 84 fps
RTX 3070Ti 105W 83 fps
RTX 3070 95W 78 fps
RTX 3060 130W 73 fps
RTX 3060 90W 64 fps
RTX 3060 75W 62 fps
RTX 3050Ti 60W 49 fps
RTX 3050 60W 42 fps
RTX 3050 95W 41 fps
RTX 3050Ti 40W 35 fps
GTX 1650Ti   29 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 139 fps
標準品質 122 fps
高品質 91 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 16GB 165W 107 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 145W 92 fps
RTX 3070Ti 105W 91 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 47 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   40 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 48137 / 167 fps
25209 / 116 fps
ウルトラ 16764 / 94 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 127 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 123 fps
RTX 3080 16GB 140W 114 fps
RTX 3080 16GB 165W 109 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 3060 130W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 3050Ti 95W 65 fps
RTX 3050Ti 60W 63 fps
RTX 3050 95W 61 fps
RTX 3050 60W 53 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 最低 157 fps
137 fps
最高 128 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 130 fps
RTX 3070Ti 105W 128 fps
RTX 3080 16GB 165W 121 fps
RTX 3080 8GB 105W 115 fps
RTX 3070 145W 113 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3080 16GB 140W 91 fps
RTX 3060 90W 90 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 95W 63 fps
RTX 3050 60W 56 fps
RTX 3050Ti 40W 54 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   46 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 177 fps
高(ノート) 159 fps
最高品質 137 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3070Ti 105W 137 fps
RTX 3070 145W 137 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 130W 125 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   63 fps
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 276 fps
高設定 164 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 239 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 236 fps
RTX 3080 16GB 165W 235 fps
RTX 3080 16GB 140W 222 fps
RTX 3070 145W 185 fps
RTX 3080 8GB 105W 177 fps
RTX 3070 95W 170 fps
RTX 3070Ti 105W 164 fps
RTX 3060 130W 160 fps
RTX 3060 90W 144 fps
RTX 3060 75W 143 fps
RTX 3050Ti 60W 103 fps
RTX 3050 95W 99 fps
RTX 3050Ti 40W 95 fps
RTX 3050 60W 89 fps
GTX 1650Ti   76 fps
GTX 1650   70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 242 fps
高設定 229 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高設定)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 404 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 390 fps
RTX 3080 16GB 165W 326 fps
RTX 3080 8GB 105W 272 fps
RTX 3080 16GB 140W 271 fps
RTX 3070 95W 270 fps
RTX 3060 75W 260 fps
RTX 3070 145W 246 fps
RTX 3060 130W 242 fps
RTX 3060 95W 242 fps
RTX 3070Ti 105W 229 fps
RTX 3050Ti 60W 222 fps
RTX 3050 95W 211 fps
RTX 3050 60W 195 fps
GTX 1650Ti   180 fps
RTX 3050Ti 40W 145 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 270 fps
高設定 130 fps
最高設定 105 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 23385(すごく快適)
※約5500で60fps

 

レイトレーシング有効時のフレームレート

リアルタイムレイトレーシングおよびDLSSを有効にしたときのフレームレートを下に掲載します。

DLSSを最も高いパフォーマンス設定にすることで、重いゲームでも60 fpsを超える平均フレームレートでプレイできました。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077
解像度 品質 DLSS Katana GF76 12U
RTX 3070 Ti (105W)
1920x1080 レイトレ:中 パフォーマンス 76 fps
レイトレ:ウルトラ パフォーマンス 71 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、"レイトレ:ウルトラ"、DLSS:パフォーマンス)
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 85 fps
RTX 3080 8GB
※MSHybrid
135W 80 fps
RTX 3080 16GB 165W 77 fps
RTX 3080 16GB
ディスクリートモード
165W 74 fps
RTX 3080 16GB 130W 72 fps
RTX 3070 145W 72 fps
RTX 3070 130W 72 fps
RTX 3070Ti 105W 71 fps
RTX 3080 8GB 105W 65 fps
RTX 3070 140W 64 fps
RTX 3060 130W 63 fps
RTX 3070 95W 62 fps
RTX 3060 90W 61 fps
RTX 3060 95W 54 fps
RTX 3060 75W 53 fps
RTX 3050Ti 60W 30 fps
RTX 3050 65W 21 fps
RTX 3050Ti 40W 20 fps
重い部類のゲーム
ウォッチドッグス レギオン
解像度
品質
レイトレ DLSS Katana GF76 12U
RTX 3070 Ti (105W)
1920x1080
最大
最大 高性能 62 fps
他のGPUとの比較(1920x1080、最大、レイトレ:最大、DLSS:高性能)
RTX 3070 130W 71 fps
RTX 3070 95W 64 fps
RTX 3070Ti 105W 62 fps
RTX 3080 8GB 105W 60 fps
RTX 3070 145W 60 fps
RTX 3080 16GB 130W 58 fps
RTX 3060 130W 55 fps
RTX 3060 95W 53 fps
RTX 3070 140W 45 fps
RTX 3060 75W 39 fps
RTX 3060 90W 26 fps
RTX 3060 90W 25 fps
RTX 3050Ti 60W 19 fps

 

その他のゲーム

上に掲載していない他のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

Katana GF76 12Uのディスプレイの詳細なチェックです。

パネルは、「B173HAN04.9」でした。

144Hzのハイリフレッシュレート液晶ですが、残像がやや多めです。また、色域も狭いです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。なお、最大輝度は、当サイトの計測では230cd/m2と普通です。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は狭いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は59.8%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、青色と赤色がわずかに強く発色しているのが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶なので、画面への映り込みは抑えられています。ギラつきは、ほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。どの輝度でも、フリッカーは検出されませんでした。

PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約53msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないほうだと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、144Hz(1秒間に144フレームを表示)のディスプレイで5フレーム前くらいまで残像がありました。普通のノートPCの60Hzのディスプレイは、2フレームくらい前まで残像が表示されます。

高リフレッシュレート液晶は残像が少ない機種が多いのですが、本製品は普通のノートPCと同程度の残像感があります。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

実測で、キーピッチは縦:約19mm、横:約19mm、キーストロークは約1.7mmです。

「W」キーに、ホームポジションを示すのと同じような突起があり、WASDキーを認識しやすかったり、矢印キーのサイズが大きめだったりと、ゲームのしやすさを重視したキーボードです。

一方、「半角/全角」キーや、右シフトキーのサイズが小さいため、ブラインドタッチだと、慣れるまで押し間違えそうです。また、「Fn」キーが、右の「Ctrl」キーの隣に配置されてたり、テンキーが3列テンキーだったりと、やや変則的な部分もあります。

総合的には、普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの操作感も普通です。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

キーボードには、赤色バックライトも搭載しています。バックライトの色の変更はできません。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。ここでは、いくつかある動作モードのうち、デフォルトの「バランス」モードと、最も高いパフォーマンスが出る「究極のパフォーマンス」モードでベンチマークなどを計測しました。

「MSI Center」

 

CPU

Katana GF76 12Uは、第12世代Core i7-12700Hを搭載しています。ベンチマークの結果は、以下の通りです。

シングルコア、マルチコアともに、第11世代Coreから大きく処理性能が向上しており、当サイトで計測したノートPCの中では最高値となる非常に高いスコアが出ています。

なお、マルチコアスコアは、「バランス」モードではそこまで高くありませんが、「究極のパフォーマンス」モードにすることで、スコアが大きくアップします。ゲーム時などは、「究極のパフォーマンス」モードを使用した方がよさそうです。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-12700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i7-12700H 16389 [究極のパフォーマンス]
11366 [バランス]
Ryzen 9 5900HX 13382
Core i9-11900H 13266
Ryzen 7 5800H 12604
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
12359
Core i7-11800H 11893
Ryzen 5 5600H 9255
Ryzen 7 PRO 5850U 9143
Core i5-11400H 8514
Ryzen 7 5700U 8445
Ryzen 7 5800U 8086
Core i7-11370H 7123
Core i7-10750H 6839
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
Core i3-1115G4 3149
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i7-12700H 1823 [究極のパフォーマンス]
1822 [バランス]
Core i7-1195G7 1634
Core i9-11900H 1570
Apple M1 Max/Pro
10コアCPU
1531
Core i7-11370H 1519
Core i7-1185G7 1517
Core i7-11800H 1511
Ryzen 9 5900HX 1463
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 PRO 5850U 1415
Ryzen 7 5800U 1382
Ryzen 5 5600H 1354
Core i5-1135G7 1294
Core i7-10750H 1277
Ryzen 7 5700U 1264
Core i3-1115G4 1217
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPUクロック、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200で、速度は速いです。スロットメモリなので、換装は可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
8GB(4GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域)
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
最大 約68.2GB/s (34.1GB/s x2)
DDR4-3200
デュアルチャネル
最大 約51.2GB/s (25.6GB/s x2)
38.71GB/s (25.6GB/s x2)
DDR4-2666
デュアルチャネル
最大 約42.6GB/s (21.3GB/s x2)
DDR4-3200
シングルチャネル
最大 約25.6GB/s
 :本製品で選択できるメモリ

 

グラフィックス

グラフィックスには、2022年1月に発表されたGeForce RTX 3070 Ti Laptopを搭載しています。ベンチマークの結果は以下の通りです。

ゲーミングノートPCとしては、ミドルハイクラスとなるグラフィックスで、順当なスコアが出ています。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 3070 Ti Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 16GB 140W 11552
RTX 3080 16GB 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3080 8GB 105W 10258
RTX 3070Ti 105W 9901 [究極のパフォーマンス]
9831 [バランス]
RTX 2080   9456
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 2070   7778
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 75W 7047
RTX 2060   6163
GTX 1660Ti   5667
RTX 3050Ti 60W 5127
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3494
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 3070 Ti Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPUクロック等に変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、PCIe Gen4 SSDを搭載しています。読み・書きともに十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3628
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。ここでも、「究極のパフォーマンス」モードで計測した結果のみ掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

今回、初めてCore i7-12700Hで計測してみましたが、かなり処理時間が短くなっています。また、Lightroomはシングルコアで処理するものも多いので、とても快適に作業できます。

Core i9-11900H
16GBメモリ
44秒
Core i7-12700H
16GBメモリ
45秒
Core i9-11980HK
64GBメモリ
46秒
Core i7-11800H
16GBメモリ
53秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
56秒 (MacBook Pro 16)
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
56秒 (MacBook Pro 14)
Apple M1
16GBメモリ
66秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1195G7
16GBメモリ
66秒
Core i7-11370H
16GBメモリ
72秒
Core i7-1185G7
16GBメモリ
74秒
Ryzen 9 5900HX
32GBメモリ
76秒
Core i7-1165G7
16GBメモリ
89秒
Ryzen 7 5800H
16GBメモリ
93秒
Ryzen 7 5800U
16GBメモリ
95秒
Ryzen 7 5700U
16GBメモリ
100秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proによる4K動画の書き出し速度は、速いです。編集作業もとても快適です。
ただし、液晶の色域が狭いので、動画編集を行う場合は、色域広めの外部ディスプレイを使用した方がいいでしょう。

Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-10870H
RTX 3070 (130W)
4分36秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-10870H
RTX 3060 (130W)
5分04秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i5-11400H
GTX 1650
5分12秒
Core i5-10300H
GTX 1650Ti
5分18秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Ryzen 7 4800H
GTX 1650Ti
6分15秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Apple M1 9分14秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

USB Type-Cポートは、データ転送のみに対応しています。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター ※2 EIZO ColorEdge CS2740 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、60Hz、8ビット、RGBで表示されています。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「2.6kg」と記載されていますが、当サイトで計測した質量は次の通りで、公表値よりもやや重かったです。ACアダプターも重めです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.725kg
ACアダプター 728g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は、仕様表では53.5Whとなっており、ソフトで確認した容量もほぼ同じでした。標準的な容量です。バッテリー駆動時間は公表されていません。

バッテリー容量

 

当サイトにて計測したバッテリー駆動時間は次のようになります。高性能なパーツを搭載したゲーミングノートPCなので、バッテリー駆動時間は短いです。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0測定方法
(2) PCMark 10 Modern Office 3時間24分
(2) 動画再生時
(4) PCMark 10 Gaming 1時間4分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) 文書作成、ブラウジング、ビデオ会議といった事務作業。アイドル時も多く軽めの処理
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラです。物理シャッターはありません。また、IRカメラも非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。

Webカメラ

 

Webカメラの解像度は1280x720(約92万画素)です。比較的、普通の色味です。細部ははっきり見えませんが、ノートパソコンに搭載されるWebカメラとしては、一般的な性能だと思います。

本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows 11標準のカメラアプリで撮影

 

1万円以上する外付けのLogicool StreamCam C980のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※撮影方法は上と同じ

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質は、ノートPC基準で10点満点で5~6点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランス」モードでは、CPU電力が38W前後で推移し、CPU温度も60~70℃台としっかり抑えられています。

「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU電力が84W前後と大きくアップし、CPU温度も90℃台まで上昇しています。CPU温度は高めですが、約95℃以上にはなっておらず、クロックダウンも発生していません。

「究極のパフォーマンス」モードで使用する場合は、放熱しやすい環境で使用した方がいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

ゲーム時のCPU、GPU温度の詳細

ファイナルファンタジー15のゲームベンチマークを実行したときのCPU/GPU温度を計測した結果は下図の通りです。

「バランス」モードでは、CPU温度はほぼ80℃台以下、GPU温度は大体73℃以下となっています。

「究極のパフォーマンス」モードでは、CPU温度は90℃台と高くなりますが、GPU温度は68℃前後と少し低くなっています。

「究極のパフォーマンス」モードにしても、CPU性能は上がりますが、GPU性能はそれほど上がらないので、GPU性能が重視されるゲームに関しては、「バランス」モードのままでいいと思います。

  • バランス
  • 究極のパフォーマンス
CPU温度
GPU温度
CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時でもファンの音がします。また、ゲーム中はファンの回転速度がアップし、騒音値も上がりますが、他のゲーミングノートと同等程度です。「究極のパフォーマンス」モードでは、さらにファンの回転速度が速くなり、うるささを感じる騒音値となります。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時
左から2番目:FF15 ベンチマーク実行(高品質、1920x1080、ウィンドウ)
左から3番目:同上 (究極のパフォーマンス時)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム時は、キーボード部分の温度がかなり高くなり、熱く感じてきます。それでも、パームレスト部の温度はほとんど変化していないので、手のひらの不快感はそれほど感じません。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

高性能なパーツを搭載しているので、ゲームなどの高負荷時には消費電力が上がりますが、ミドルハイクラスのゲーミングノートPCとしては、普通の消費電力です。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

Katana GF76 12Uの外観のチェックです。

有名イラストレーター「長野剛」氏とのコラボレートによる、日本刀の強さと美しさをイメージしたデザインです。シンプルながら、ブラックボディと、赤く光るキーボードがかっこいいです。

 

天板には、マットな仕様のMSIのドラゴンマークが入っています。

 

閉じた時の画像です。厚さは25.2mmと普通です。

 

インターフェイスです。USB3.2 x2、USB2.0、USB-C(データ転送のみ)、HDMI、LANを備えています。

 

液晶面は180度開き、フラットになります。角度の調整がしやすいです。

 

底面です。吸気しやすいようになっています。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。今回は貸出機ということもあり、底面カバーは外していません。

 

ACアダプターは、240Wです。サイズも大きく、重さもあります。

 

まとめ

以上が、MSI Katana GF76 12Uのレビューです。

MSI Katana GF76 12Uは、いち早く最新の第12世代Coreプロセッサーを搭載した、ミドルハイクラスのゲーミングノートPCです。

2022年1月に発表されたCore i7-12700Hを搭載し、マルチコア・シングルコア共に、これまで計測したノートPC用プロセッサーの中で、最も高いスコアが出ていました。ゲームのフレームレートの面でも、メリットがあると思います。

グラフィックスについても、2020年1月に発表されたGeForce RTX 3070 Tiを搭載し、重めのゲームも含めて、高めの画質で快適にプレイできるタイトルが多そうです。

有名なイラストレーター「長野剛」氏とのコラボレーションのよる、刀をイメージしたかっこいいボディデザインも、MSI Katana GF76 12Uの特徴となっています。

少し気になる部分としては、17.3型と大きい、144Hz駆動液晶を搭載していますが、残像がやや多めでした。FPS系など激しく動くゲームだと、残像のせいで画面のチラつきを感じる可能性があります。また、色域が狭いため、クリエイティブな作業にも向いていません。

液晶以外の性能が高いので、液晶の品質ももっといいものにしても良かったかなと思います。

 

最新Core i7-12700H、RTX 3070 Ti搭載

MSI Katana GF76 12U

特徴

  • パフォーマンスが大きくアップした第12世代Core搭載
  • ミドルハイクラスのゲーミング性能
  • 17.3型の大画面だが、色域はやや狭く残像がやや多め

こんなあなたに

  • 最新スペックのPCを早く欲しい方
  • 「長野剛」氏のコラボの刀デザインに惹かれる方
  • 価格26万円台[税込]~
公式サイトはこちら

カスタマイズするならArk

メモリやストレージをカスタマイズするなら、MSI認定のショップのパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。

 

 

関連ページ

 

0