MSI GP75 Leopardシリーズ(第10世代CPU、2020年4月モデル)の実機レビュー

更新日:2020年5月9日
CPU Core i7-10750H
GPU GeForce RTX 2060
GeForce RTX 2070
メモリ 16GB
ストレージ PCIe SSD
液晶サイズ 17.3インチ
液晶種類 FHD 120Hz 非光沢
FHD 144Hz 非光沢
質量 約2.6kg
バッテリー 約51Wh
価格[税込] 15万円台~
最新CPUの本格派ゲーミングノート

MSI GP75 Leopardは、最新の第10世代インテルCoreプロセッサーに、GeForce RTX 2070またはRTX 2060を搭載した、ゲーミングノートPCの中でも高い性能の製品です。

17.3インチの大画面に高リフレッシュレート液晶を備え、画面が見やすいので、据え置き型として優秀です。

CPU性能が高いのでゲームだけでなく、動画編集など負荷のかかる作業にも適しているでしょう。

公式サイトはこちら
MSIのゲーミングノートを買うならarkがおすすめ

MSIのゲーミングノートを購入するなら、パソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。MSI認定のショップで、パーツのカスタマイズも可能です。

購入はこちら(MSI認定ショップark)

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-10750H、16GBメモリ、 GeForce RTX 2070、512GB NVMe SSD

 

このページをご覧の方だけに

当サイト経由で、マウスコンピューターのサイトへ行きパソコンを13万円以上(税込)ご購入の方に、5,000円分のAmazonギフト券をプレゼントします。マウスコンピューターの製品をご購入の際は、是非ご活用下さい。詳細は、下のバナーをクリックして下さい。

 

 

目次

お忙しい方は、「MSI GP75 Leopardの特徴」のみお読みください。

MSI GP75 Leopardの特徴

最新の第10世代CPU「Core i7-10750H」を搭載

MSI GP75 Leopardは、先日発表されたばかりの第10世代インテルプロセッサー「Core i7-10750H」を搭載しています。旧世代のCore i7-9750Hと比較すると、ベンチマークソフトにもよりますが、10%ほどスコアが上昇しています。 さらに、以前レビューしたGF65 ThinのCore i7-10750Hと比較しても5%ほどスコアが高かったです。

第10世代Coreプロセッサー Hシリーズを搭載
CINEBENCH R20 ~ マルチコア ~
Core i7-10750H 2965 [本製品]
2777 [GF65 Thin]
Core i7-9750H 2640

 

高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」を搭載

MSI GP75 Leopardは、ノート用グラフィックスの中でもハイエンドな「GeForce RTX 2070」を搭載したモデルと、ミドルレンジの「GeForce RTX 2060」を搭載したモデルが用意されています。

どちらも高性能でフレームレートも高いですが、高いグラフィックス設定で高リフレッシュレートを十二分に発揮したい場合や、負荷のかかるリアルタイムレイトレーシング機能を使う場合はGeForce RTX 2070搭載モデルがおすすめです。

ノート用グラフィックス性能の比較
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~
ハイエンド RTX 2080 9450
RTX 2080 Max-Q 8068
RTX 2070 7602
RTX 2070 S Max-Q 7425
RTX 2070 Max-Q 7216
ミドルレンジ RTX 2060 6020
GTX 1660Ti 5626
(GTX 1060 6GB) 4152
(GTX 1060 3GB) 3735
エントリー GTX 1650Ti 3700
GTX 1650 3494
(GTX 1050Ti) 2201
(GTX 1050) 1689
括弧内は旧世代グラフィックス

 

17.3インチの大画面と高リフレッシュレート液晶

GP75 Leopardは、17.3型大画面液晶を搭載しており、さらにベゼル枠の薄い狭額縁デザインを採用しているので、映像が見やすく、没入しやすいです。特に一人称視点のシューティングゲームでは遠くの敵も視認しやすく、細かい照準も合わせやすいです。

また、最大144Hz駆動の高リフレッシュレート液晶を搭載しているので、滑らかな映像でゲームができます。

見やすい大画面と高リフレッシュレート液晶でゲームが快適

 

SteelSeries製キーボードを搭載

GP75 Leopardは、有名なゲーミングデバイスのメーカーでも知られるSteelSeries製のキーボードを採用しています。ゲームに適したキーボードで、快適にゲームを楽しめます。実際にいくつかゲームをこのキーボードでプレイしてみましたが、変なクセがなく操作のしやすいキーボードだと思います。

また、キーボードにはLEDイルミネーションが搭載されており、8種類の発光パターンや、単キーひとつひとつに好きな色を設定することも可能です。

SteelSeries製キーボードを搭載

 

MSI Dragon Center 2.0

最近のMSI製ノートPCでは、「Dragon Center」ソフトの「Scenario(シナリオ)」の項目からパフォーマンスモードを管理します。

この「Scenario(シナリオ)」からは、「Extreme Performance」「Balanced」「Silent」「Super Battery」「User」と5つのモードを切り替えることができます。

MSI Dragon Center 2.0

 

各用途の快適度

GP75 Leopardの各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
画面が大きく見やすいです。処理性能ももちろん十分です。
動画鑑賞 こちらも快適です。
RAW現像
画像編集
性能は十分です。色域は当サイトの計測ではsRGBカバー率96.4%です。Web用の画像なら十分使えると思いますが、Adobe RGBカバー率100%が必要な用途には物足りないです。
動画編集 高性能CPU&グラフィックスを搭載し編集作業は快適です。動画編集用途にもおすすめの製品です。
ゲーム GeForce RTX 2060またはRTX 2070を搭載し、高いグラフィック設定でゲームができます。

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

ゲームのベンチマークスコアを下の表に掲載します。目安として、おおよそ60 fpsを超えていれば、快適に動作すると思って下さい。なお、ゲームのベンチマークおよびフレームレートの計測は、「Extreme Performance」モードのみで計測しています。

ノート用としては高めの性能の「GeForce RTX 2070」を搭載しているので、重い部類のゲームでも、60 fpsを超えています。

また、本製品は最大144Hzの高リフレッシュレート液晶を搭載していますが、グラフィック品質設定を"中"程度にすれば、100 fps以上を出せるゲームが多く、高リフレッシュレート液晶の恩恵を受けることができます。

重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15
1920x1080 軽量品質 12590 / 126 fps
標準品質 10433 / 104 fps
高品質 8051 / 80 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 2080 Max-Q 83 fps
RTX 2070 80 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 70 fps
RTX 2060 65 fps
GTX1660Ti 63 fps
GTX 1650Ti 43 fps
GTX1060 41 fps
GTX 1650 40 fps
GTX1050Ti 26 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー
1920x1080 最低 120 fps
102 fps
最高 92 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 92 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 90 fps
RTX 2070 Max-Q 79 fps
RTX 2060 72 fps
GTX 1660Ti 69 fps
GTX 1650Ti 50 fps
GTX 1060 46 fps
GTX 1650 46 fps
GTX 1050Ti 30 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
重い部類のゲーム
モンスターハンターワールド:アイスボーン
1920x1080 106 fps
87 fps(106 fps)
最高 65 fps(85 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高)
RTX 2070 65 fps(85 fps) [レビュー機で計測]
RTX 2060 51 fps(68 fps)
GTX 1660Ti 46 fps(62 fps)
GTX 1650Ti 34 fps(45 fps)
GTX 1650 32 fps(42 fps)
※括弧内は「FidelityFX CAS + Upscaling」有効時
重い部類のゲーム
ボーダーランズ3
1920x1080 137 fps
76 fps
バッドアス 59 fps
中程度の重さのゲーム
バトルフィールドV
1920x1080
DXR 無効
165 fps
122 fps
最高 110 fps
1920x1080
DXR 有効
109 fps(118 fps)
62 fps(83 fps)
最高 56 fps(75 fps)
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 126 fps
RTX 2070 110 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 108 fps
RTX 2060 88 fps
GTX 1660Ti 86 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 43 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ
1920x1080 標準(ノート) 18686 / 159 fps
高(ノート) 17229 / 139 fps
最高品質 15578 / 114 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 117 fps
RTX 2070 114 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 98 fps
RTX 2060 98 fps
GTX 1660Ti 95 fps
GTX1650Ti 73 fps
GTX1650 64 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
ファークライ ニュードーン
1920x1080 低品質 108 fps
高品質 93 fps
最高品質 84 fps
他のグラフィックスとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 2080 Max-Q 91 fps
RTX 2070 84 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 83 fps
RTX 2060 79 fps
GTX 1660Ti 73 fps
GTX 1650Ti 61 fps
GTX 1650 56 fps
※ノート用グラフィックスのみで比較
中程度の重さのゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
1920x1080 非常に低い 163 fps
159 fps
ウルトラ 150 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、ウルトラ)
RTX 2080 160 fps
RTX 2070 150 fps [レビュー機で計測]
RTX 2080 Max-Q 145 fps
RTX 2060 116 fps
GTX 1660Ti 110 fps
RTX 2070 Max-Q 107 fps
GTX 1650Ti 82 fps
GTX 1650 69 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
CoD: Warzone
1920x1080 低設定 160 fps
通常設定 143 fps
高設定 130 fps
※バトルロワイヤル演習で計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends
1920x1080 高設定 148 fps
他のグラフィックスとの比較(解像度:1920×1080、高設定)
RTX 2080 190 fps
RTX 2080 Max-Q 148 fps
RTX 2070 148 fps [レビュー機で計測]
RTX 2070 Max-Q 120 fps
RTX 2060 116 fps
GTX 1660Ti 113 fps
GTX 1650Ti 76 fps
GTX 1650 70 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
1920x1080 最高品質 20680(すごく快適)
※約5500で60fps

 

上に掲載した以外のゲームのフレームレートについては、下を参考にしてください。

 

ディスプレイのチェック

ディスプレイの詳細なチェックです。

本製品は17.3型の大画面で、144Hz駆動に対応し見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では318cd/m2とやや高めです。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 画素・
    ギラつき
  • 映り込み
  • フリッカー

色域はやや広いです。当サイトの計測ではsRGBカバー率は96.4%でした。

ガモット図
※ i1 Display PROでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほぼ1:1の直線に近く、素直な発色であることが分かります。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

画素形状です。ギラつきは特に感じません。

画面拡大

非光沢液晶ですので、映り込みは低減されています。

画面への映り込み

正確な確認方法ではありませんが、フリッカーは発生していませんでした。

フリッカーのテスト
※カメラのシャッタースピードを1/2000秒にして撮影したときの画面

 

表示遅延

キーを押してから、メモ帳に文字が表示されるまでの時間(表示遅延)をハイスピードカメラで撮影し計測したところ、約36msでした。他の一般的なノートPCで計測したところ80ms前後が多かったので、遅延は少ないと思います。なおこれは、液晶だけでなくPC全体の遅延となります。

 

残像

「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOを十分速い1/2000のシャッタースピードで撮影したところ、1秒間に144枚のフレームを表示する液晶で、3フレーム目くらいまで残像がありました。普通のノートPCは、1秒間に60枚のフレームを表示し、2フレーム前くらいまでの残像だったので、本製品のディスプレイは残像が少ないと思います。

「UFO Test」のサイトのGhosting Testを実行( 画面のリフレッシュレートに合わせてUFOが左から右へ移動)し、速いシャッタースピード(1/2000)で撮影したときの画像。

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

キーボードとタッチパッドのチェックです。

キーボードは、定評のあるSteelSeriesのものを使用しています。

実測で、キーピッチは横:18mm、縦:19mm弱、キーストロークは約2mmとなっており、十分な数値です。押し始めは適度な反発があり、底付きの衝撃も少なく、押しやすいキーだと思います。

キーボード全体図
キーの拡大図

 

タッチパッドの操作性は普通です。タッチパッドの位置はボディの中央ではなく、ホームポジションに手を置いたときの両手の間に位置しており、カーソルの誤移動は少ないです。

タッチパッド

 

キーボードにはLEDバックライトも搭載しています。キーの側面がクリアになっており、ここからも発色するので、イルミネーションが綺麗です。


LEDキーボードバックライト

 

バックライトのカラー調整は、SteelSeriesの専用ソフトウェア 「SteelSeries Engine」から行います。明るさは4段階で調整ができ、発光パターンは8種類あります。キーマクロも組むことができます。また、ゲーミングヘッドセットなどの、その他のSteelSeriesの製品を使用する場合は、このソフトウェアから一括管理することができます。


SteelSeries Engine

 

パフォーマンスのチェック

パフォーマンスのチェックです。

ここでは、MSIの管理ツール「Dragon Center」から、デフォルトの「Balanced」モードと「Extreme Performance」モードで、各種ベンチマークを計測しました。

CPU

CPUには最新の第10世代CPU Core i7-10750Hを搭載しています。

最新世代のCPUだけあり、非常に高いベンチマークスコアです。また、「Extreme Performance」のほうが「Balanced」のモードよりも、スコアがかなり高かったです。

CPU性能の目安
~ CINEBENCH R20 マルチコア ~
Core i7-10750H(Extreme Performance)
Core i7-10750H(Balanced)
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-10980HK 3643
Core i7-10875H 3557
Core i9-9980HK 3552
Core i7-10750H 2965 [Extreme Performance]
2777 [他のPCで計測]
2746 [Balanced]
Core i7-10750H 2777
Core i7-9750H 2640
Core i7-10710U 2211
Core i5-9300H 1880
Ryzen 7 3700U 1526
Core i7-1065G7 1484
Core i7-10510U 1459
Core i5-1035G1 1424
Ryzen 5 3500U 1421
Core i5-10210U 1418
Core i3-10110U 922
Ryzen 3 3200U 751
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
[Extreme Performance][Balanced]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

グラフィックス

ノートPCとしては高い性能のGeForce RTX 2070または RTX 2060のモデルが用意されています。より高いグラフィック設定でゲームがしたい場合やリアルタイムレイトレーシング機能を使う場合はGeForce RTX 2070搭載モデルがおすすめです。

なお、「Balanced」と「Extreme Performance」の2つのモードで、3DMarKのベンチマークを実行したところ、Graphics scoreにおいてそこまで大きな差はありませんでした。

グラフィックス性能の目安
~ 3DMark Time Spy - Graphics score ~

GeForce RTX 2060(Extreme Performance)

GeForce RTX 2060(Balanced)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 SUPER 10674
RTX 2070 SUPER 9583
ノート用 RTX 2080 9456
ノート用 RTX 2080
Max-Q
8068
ノート用 RTX 2070 7778 [他のPCで計測]
7602 [Extreme Performance]
7579 [Balanced]
ノート用RTX 2070 SUPER Max-Q 7425
ノート用 RTX 2070
Max-Q
7216
ノート用 RTX 2060 5686
ノート用 GTX 1660Ti 5667
ノート用 GTX 1650 3494
ノート用 GTX 1050Ti 2201
ノート用 GTX 1050 1689
※緑色のバーが、本製品で選べるCPUです
[Extreme Performance][Balanced]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 2070の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージには、512GBのNVMe SSDを搭載しています。高速で、容量も比較的多いのでストレスはありません。

ストレージ性能
~ CrystalDiskMark ~
512GB NVMe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード[MB/s])
PCIe-NVMe SSD 3416 [レビュー機で計測]
SATA-AHCI SSD 550
HDD 140
※緑色のバーが、本製品で選べるストレージです

 

その他のベンチマークスコア

以下、その他のベンチマーク結果を掲載します。

  • SPECviewperf 13
  • その他 3DMark
  • SDカード
SPECviewperf 13
~ グラフィック(プロフェッショナル向け)性能の評価 ~
GeForce RTX 2070(Extreme Performance)
GeForce RTX 2070(Balanced)
3DMark
~ グラフィック(ゲーム向け)性能の評価 ~
Fire Strike Extreme
GeForce RTX 2070(Extreme Performance)
GeForce RTX 2070(Balanced)
Fire Strike
GeForce RTX 2070(Extreme Performance)
GeForce RTX 2070(Balanced)
CrystalDiskMark(SDカード)
~ SDカードスロット性能の評価 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

各クリエイターソフトの処理時間を掲載します。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

8コアのCore i9-9980HKよりも速い現像時間でした(なお、Core i7-10750Hは6コア)。

Core i7-9700
16GBメモリ
69秒
Core i7-10875H
16GBメモリ
70秒
Core i7-10750H
16GBメモリ
76秒 [Extreme Performance]
78秒 [Balanced]
Core i9-9980HK
16GBメモリ
79秒
Core i7-9750H
16GBメモリ
85秒
Core i7-10710U
16GBメモリ
96秒
Core i7-10510U
16GBメモリ
109秒
※プロファイル補正を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測。
※「Lightroomにおすすめノートパソコン」の記事も興味があればご覧ください。
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

こちらも高速です。

Core i7-9750H/16GB
RTX 2070 Max-Q
42秒
Core i7-10750H/ 16GB
RTX 2070
43秒 [Extreme Performance]
45秒 [Balanced]
Core i7-9750H/16GB
GTX 1660Ti
47秒
Core i7-10710U/16GB
GTX 1650 Max-Q
84秒
Core i5-9300H/8GB
GTX 1650
103秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX330
146秒
Core i7-10510U/16GB
GeForce MX250
161秒
Core i7-1065G7/16GB
Intel Iris Plus
265秒
Core i7-10510U/16GB
Intel UHD
416秒
※ 4K動画(約2分)に、「テキスト(ブラー付)」+「RGBカーブ補正」+「シャープ」+「自然な彩度」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 1080p HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるエンコード時間

Core i9-9980HKには及ばないものの、かなり速いエンコード時間です。

  Balanced Extreme Performance
x265でエンコード (※1) 14分47秒 13分22秒
NVENCでエンコード (※2) 58秒 56秒
QSVでエンコード (※3) 2分53秒 2分51秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
※1 "4K"や"8K"にも対応したx264の後継のエンコーダー。エンコードは遅いが画質が綺麗
※2 NVIDIAのKeplerコア以降のGPUに搭載されるハードウェアエンコーダー
※3 Intel CPU内蔵のハードウェアエンコーダー(Intel Media SDK)
x265でのエンコード時間
Core i9-9980HK 12分25秒
Core i7-10750H 13分22秒 [Extreme Performance]
14分47秒 [Balanced]
Core i7-9750H 15分37秒
Core i7-10710U 19分05秒
Core i7-10510U 28分32秒
Core i5-10210U 28分53秒
Ryzen 7 3750H 30分11秒
Core i7-8565U 31分50秒
Core i5-8265U 32分07秒
Core i3-8130U 45分24秒
※[レビュー機で計測]と書かれたCPU以外は、他のPCで計測した代表値です
x265でエンコード時間中のCPUクロック

下図はCPU使用率がほぼ100%になるx265エンコード時のCPUクロックです。「Balanced」より「Extreme Performance」のモードのほうが、高いCPUクロックで推移しているのが分かります。

Core i7-10750H(Extreme Performance)
Core i7-10750H(Balanced)

 

質量のチェック

質量のチェックです。

メーカーサイトには「約2.6kg」と記載されています。当サイトで計測した質量は次の通りです。17.3型ゲーミングノートPCとしては普通の重さです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 2.555kg
ACアダプター 892g

 

バッテリー駆動時間のチェック

バッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は51Whです。HシリーズのCoreプロセッサーに、GeForce RTX 20シリーズの高い性能だと、51Whの容量では、バッテリーはそんなにもちません。

バッテリー駆動時間の計測結果(当サイトによる実測値)
  Balancedモードで計測
(1) JEITA2.0測定方法
(2) 動画再生時 2時間55分
(3) PCMark 8 Work テスト
(4) PCMark 10 Battery (Gaming) 1時間04分
※画面輝度は約120cd/m2、電源モードは高パフォーマンス
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) ブラウザでのショッピング/大量の画像閲覧、文書作成、表計算、ビデオチャットなどを実行
(4) PCMark 10 Battery内のゲームを実行。NVIDIAの設定で最大30fpsに制限

 

 


 

 

以下、静音性、パーツの温度、表面温度、消費電力を計測していますが、搭載するパーツの種類によって結果は変わります。

静音性のチェック

動作音(静音性)のチェック結果です。

アイドル時はほぼ動作音はしませんが、ちょっとした負荷で騒音値が上がりやすくなっています。また、ゲームをすると高めの騒音値になります。

  • Balanced
  • Extreme Performance
騒音値
騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコードした時(x265)
左から3番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fpsに制限(標準品質(デスク)、1920x1080)
左から4番目:FF14 紅蓮ベンチマーク ループ実行 60fps制限なし(最高品質、1920x1080)

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

パーツの温度のチェック

各パーツの温度のチェック結果です。もし、あまりにも温度が高いと、パーツの寿命や動作の安定性に影響します。

Extreme Performanceだと、エンコード時のCPU温度が高めになりますが、問題ない範囲だと思います。

  • Balanced
  • Extreme Performance
各パーツの温度
各パーツの温度
測定環境:室内温度 約26℃、 測定ソフト:HWMonitor
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

エンコード時の温度の詳細

下図は、CPU使用率がほぼ100%になるエンコード時のCPU温度の詳細です。「Balanced」モードなら80℃台なので普通の温度ですが、「Extreme Performance」モードにすると90℃台になりやや高めの温度です。

  • Balanced
  • Extreme Performance
CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度
CPU温度
x265でエンコード中のCPU温度

 

FF XIVベンチ(fps制限なし)実行時の温度の詳細

下図は、FF XIVベンチマーク(fps制限なし)実行時のGPU温度の詳細です。どちらのモードも70℃台で推移しており、問題ない温度です。

  • Balanced
  • Extreme Performance
GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度
GPU(グラフィックス)温度
FF XIVベンチ(最高品質、fps制限なし)実行中のGPU温度

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

ゲーム中でもキーボード中央部分がそれほど熱くならず、気にはなりません。

  • Balanced
  • Extreme Performance
PC本体の表面温度
PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。確認できた最も高い数値を掲載していますが、数値は変動するため参考程度にご確認下さい。

アイドル時は、Optimus対応の製品であるため、低めの消費電力です。ゲーム時は、高性能パーツを搭載していることにより、消費電力はそれなりにあります。

  • Balanced
  • Extreme Performance
消費電力
Extreme Performance
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST7
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MSI GP75 Leopardの外観のチェックです。

天板と底面はブラックのカラーですが、キーボード周りのみシルバーのメタリックカラーになっており、個人的にはかっこいと思いますが、賛否の分かれるデザインかなと思います。


 

天板の画像です。

 

天板のドラゴンのエンブレムは白色にほんのり点灯します。

 

背面の排熱口です。

 

電源ボタンとショートカットキー、ファンコントロールボタンです。ショートカットキーは「SteelSeries Engine」から任意のプログラムを割り当てたり、マクロの設定もできます。デフォルトでは、キーボードイルミネーションの発光パターンの変更ですが、「SteelSeries Engine」の呼び出しがベストだと思います。

 

液晶を閉じたときの画像です。高性能グラフィックスを搭載したゲーミングノートとしては薄く感じます。

 

スピーカーは背面にあります。音質は、ノートPC基準で、10点満点で採点すると5点くらいです(普通が5点。あくまで筆者独自の判断です)。


側面にあるポートの種類は豊富です。有線LANポートやHDMI、Mini Displayport出力端子など、ゲーミングPCとして主要なものは揃っています。

 

液晶が開く最大の角度です。

 

底面です。熱を逃がすメッシュ部分が多く配置されています。

 

ネジの1つに「FACTORY SEAL」が貼られています。このシールを剥がすと、保証対象外となるためご注意下さい。

 

ACアダプターは大きいですが薄型です。

 

ACアダプターの詳細は以下の通りです。

 

まとめ

以上が、MSI GP75 Leopardのレビューです。

最新の第10世代インテルCoreプロセッサー「Core i7-10750H 」に、高性能グラフィックス「GeForce RTX 2070」または「RTX 2060」を搭載したゲーミングノートPCです。

高リフレッシュレートに17.3インチの見やすい液晶も備えているので、ゲーミング性能はかなり優秀な製品です。動画編集などの負荷の高いクリエイターソフトも使えるでしょう。

ただ、パームレストやキーボード周りが、シルバーとなっており、天板や底面と色が異なります。メタリック感のあるカラーで個人的にはかっこいいと思いますが、賛否の分かれるデザインかなと思います。

最新CPUの本格派ゲーミングノート

MSI GP75 Leopard(第10世代CPU、2020年4月モデル)

特徴

  • 第10世代Coreプロセッサー(Hシリーズ)搭載
  • GeForce RTX 2070/RTX 2060搭載
  • 17.3型の大画面液晶

こんなあなたに

  • 高性能ゲーミングノートが欲しい方
  • 大画面で作業したい方
  • 価格15万円台[税込]~
公式サイトはこちら

MSIのゲーミングノートを購入するなら

パソコンShopアーク(Ark)

MSIのゲーミングノートを購入するなら、MSI認定サポート店のパソコンSHOPアーク(Ark)がおすすめです。

特徴

  • MSI認定サポート店という安心感
  • MSIゲーミングノートが多数ラインナップ
  • BTO(カスタマイズ)が可能
公式サイトはこちら

 

関連ページ