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MousePro G4(Core Ultra シリーズ2モデル)の実機レビュー

更新日:
HP EliteBook 1040 G11の画像
CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 258V
メモリ 16GB
32GB
SSD 500GB ~ 1TB
画面サイズ 14型 16:10
画面種類 1920x1200
質量 約946g
バッテリー 54Wh
価格 19万円台~
Core Ultra 2搭載で、LTEにも対応

MousePro G4は、インテル Core Ultra シリーズ2を搭載したモバイルノートPCです。

このプロセッサーを搭載することで、バッテリー駆動時間が長いです。

さらに、1kgを切る軽さで、オプションでLTEモジュールも追加することができます。持ち運び用のノートPCとしては、かなり優秀なスペックです。

それでいて、3年保証が標準で付いて、約20万円から購入することができるので、コスパも高いです。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core Ultra 5 226V、16GBメモリ、500GB SSD

 

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目次

お忙しい方は、「MousePro G4の特徴」のみお読みください。

 

MousePro G4の特徴

Core Ultra シリーズ2搭載でロングバッテリー

MousePro G4は、最新のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載しています。

このプロセッサーを搭載することで、やや高めの負荷をかけても省電力で動かすことができます。

それゆえ、バッテリー駆動時間が非常に長いです。

インテル Core Ultra シリーズ2
インテル Core Ultra シリーズ2搭載

 

1kgを切る軽さ

MousePro G4は、1kgを切る軽さも特徴です。非常に軽いので、持ち運びに便利です。

1kgを切ると、体感での重さが全然違い、軽さに驚くと思います。

1kgを切る軽さ
1kgを切る軽さ

 

オプションでLTEに対応

オプションでLTE通信モジュールを搭載することも可能です。13,200円と追加料金も安いです。

LTEおよびCore Ultra シリーズ2を搭載したノートPCはほとんど無いので、LTE必須ユーザーにはかなり魅力的なのではないかと思います。

なお、このオプションを追加すれば、eSIMも使えます。

LTEに対応
オプションでLTEに対応

 

広めの色域

MousePro G4は、ディスプレイの色域が広めなので、画像や映像が綺麗です。

広めの色域
広めの色域

 

3年保証込みで高コスパ

MousePro G4は、最も安いCore Ultra 5 226Vを搭載したモデルで199,870円です。

他社のCore Ultra シリーズ2搭載PCと比較すると安いです。さらに、本製品は3年の保証が付いています。それを踏まえるとかなり高いコスパです。

ちなみに、保証は、最大5年へ延長することが可能です。

価格
3年保証込みでこの価格

 

やや残念な点

MousePro G4のやや残念な点は、シングル冷却ファンで、さらに軽量・薄型ボディであるため、CPUのパフォーマンスがあまり出ていません。プロセッサー・ベース・パワーが17Wですが、それ以下のCPU電力で動いていました。その代わり、非常に軽くて薄型なので、持ち運びにはとても便利です。

スピーカー音もそれほど良くなく、音楽鑑賞をするには物足りない音質ですが、オンライン会議くらいなら問題なく使えます。

 

ディスプレイのチェック

MousePro G4のディスプレイは、比較的見やすいです。広めの色域ですし、フリッカーもありません。

詳細は以下のタブをクリックして下さい。

  • 色域・輝度
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

当サイトの計測で、sRGBカバー率は98%、最大輝度は378cd/m2でした。色域は広めで、最大輝度もやや高めです。

色域
ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ディスプレイのガンマ補正曲線を確認すると、どの色もほどんと補正されていません。素直な発色なのが分かります。

ガンマ補正曲線
ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角
視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢の液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み
画面への映り込み

フォトディテクターで確認したところ、フリッカー(ちらつき)もありませんでした。

フリッカーの有無
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

MousePro G4のキーボードの打ちやすさは、普通です。

メーカーの仕様表を確認すると、「キーピッチ約19.1mm / キーストローク約1.2mm」となっています。キーピッチは十分ありますが、キーストロークは浅めです。

「半角/全角」キーや「Bacspace」キーがやや小さい点は、実際に使ってみてやや気になりました。

キーボード
キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーボード拡大図
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト
キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

MousePro G4のパフォーマンスをチェックします。

 

CPU

CPUには、Lunar Lakeこと、インテル Core Ultra 200Vを搭載しています。今回、Core Ultra 5 226Vを搭載していますが、マルチコアのスコアは低めですが、シングルコアのスコアは高めです。

CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024
Core Ultra 5 226V
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-14900HX 1748
Core i9-13900HX 1512
Core i7-14700HX 1313
Ryzen AI 9 HX 370 1226
Snapdragon X Elite X1E-78-100 1104
Ryzen 9 8945HS 919
Ryzen 7 8845HS 919
Core i7-13700H 855
Core Ultra 7 155H 825
Ryzen 7 8840HS 785
Core i5-13500H 778
Core Ultra 5 125H 669
Core i7-1360P 664
Ryzen 7 8840U 618
Snapdragon X Plus X1P-42-100 605
Core Ultra 7 258V 603
Core i5-1340P 599
Ryzen 7 7730U 575
Core Ultra 5 125U 572
Core 5 120U 558
Ryzen 5 8540U 500
Ryzen 5 7530U 477
Core Ultra 5 226V 436
Core i5-1335U 435
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-14900HX 128
Core i7-14700HX 126
Core Ultra 7 258V 121
Core i9-13900HX 119
Ryzen AI 9 HX 370 115
Core i7-13700H 114
Core Ultra 5 226V 113
Core 5 120U 110
Core i5-1335U 109
Snapdragon X Plus X1P-42-100 108
Snapdragon X Elite X1E-78-100 107
Ryzen 9 8945HS 106
Core i5-13500H 105
Ryzen 7 8840U 104
Core Ultra 7 155H 103
Ryzen 7 8845HS 101
Core Ultra 5 125H 101
Ryzen 5 8540U 100
Ryzen 7 7730U 99
Core i7-1360P 99
Core i5-1340P 99
Ryzen 7 8840HS 98
Core Ultra 5 125U 94
Ryzen 5 7530U 84
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
CINEBENCH R23
Core Ultra 5 226V

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

グラフィックス

CPU内蔵のグラフィック性能をチェックします。

今回、Core Ultra 5 226Vのベンチマークを計測しましたが、やや高めの性能です。

Core Ultra 7 258Vであれば、CPU内蔵グラフィックスとしてはかなり高い性能が出ると思います。

3DMark Night Raid
~ グラフィックス性能の評価 ~
3DMark Night Raid
Intel Arc 130V(Core Ultra 5 226V)
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
GeForce RTX 3050 52196
GeForce RTX 2050 47313
GeForce GTX 1650 45149
Core Ultra 7 258V
Intel Arc 140V
44627
Core Ultra 7 155H
Intel Arc
35888
Ryzen 7 8840HS
Radeon 780M
35847
GeForce MX550 35717
Ryzen 7 8840U
Radeon 780M
35397
Core Ultra 5 125H
Intel Arc
35271
Core Ultra 5 226V
Intel Arc 130V
31406
Ryzen 5 8640U
Radeon 760M
29095
Snapdragon X Elite X1E-78-100 28779
Core i7-1360P
Intel Iris Xe
21897
Core Ultra 5 125U
Intel Graphics
21525
Ryzen 5 8540U
Radeon 740M
20053
Core 5 120U
Intel Graphics
18333
Core i5-1335U
Intel Iris Xe
16835
Ryzen 5 7530U
Radeon Graphics
16389
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※グラフィックス名の横の括弧は、メモリの仕様

 

ストレージ

ストレージは、PCIe Gen 4 SSDが搭載されていますが、そこまで速くはありませんでした。ただ、モバイルノートPCで行うような作業であれば、十分な速度です。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
SSDの速度
500GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7300
3653
PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

micro SDカードスロットを搭載しています。カード挿入後の出っ張りはややあります。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
microSDカードスロット SDカードスロットの速度
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

その他のベンチマーク

その他のベンチマークスコアについては、こちらのリンク先をご覧ください。

Core Ultra 5 226Vのベンチマーク

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

MousePro G4は、2つのUSB Type-Cポートを備えており、そのうちの1つはThunderbolt4に対応しています。今回試した機器は、いずれも正常に動作しました。

USB Type-C充電器/ドックの動作テスト
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
65W Lenovo GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
(4Kモニター)
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

HDMIは、4K@60Hzの出力に対応しています。120Hzにしても大丈夫でした。

HDMIでの出力
4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

質量は、メーカーサイトには「約946 g」とあり、当サイトの計測でもほぼ同じです。

ACアダプターは軽いです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 949g
ACアダプター+電源ケーブル 131g

 

バッテリー駆動時間のチェック

MousePro G4のバッテリー容量は、54Whと普通です。

バッテリー容量
バッテリー容量

 

インテル Core Ultra シリーズ2を搭載しているので、バッテリー駆動時間は長めです。

下表の(1)と(2)はメーカー仕様値ですが、他のインテル Core Ultra シリーズ2を搭載したノートPCと比べると、そこまで長いバッテリー駆動時間ではありません。マウスコンピューターでのバッテリー駆動時間の計測は、他社と比べて短めになっている傾向があります。

ただ、当サイトで計測した(3)と(4)のバッテリー駆動時間は、他のノートPCと比較しても長かったです。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA3.0(アイドル時) 約19.0時間
(2) JEITA3.0(動画再生時) 約6.0時間
(3) YouTube動画再生時 19時間02分
(4) 動画編集時の動画プレビュー 9時間31分
(1)~(2) メーカー公表値
(3) YouTubeの動画(1080p / 30fps) をリピート再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2
(4) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生させたとき。画面輝度は約120cd/m2

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラは、500万画素と高解像度です。実際の映像を見ると、やや暗めですが、映りは綺麗です。

顔認証にも対応しています。

Webカメラで撮影した画像
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影
Webカメラ
Webカメラ

 

スピーカー

スピーカーの音質はそこまで良くはありませんが、オンライン会議程度なら十分使えると思います。ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー
スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU電力およびCPU温度の推移を確認します。

CPU電力は、初動を除くと、17Wをピークに徐々に下がっています。PBPは17Wなので、そこまで高いパフォーマンスは出ていません。

CPU温度は、初動を除くと、70℃で推移しており、問題ありません。

CPU電力
CPU電力
CPU温度
CPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。

アイドル時は静かです。他の状態の騒音値は、他のノートPCと同等程度です。動作音はそこまで気にならず作業ができると思います。

騒音値
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
約20dB 約33dB 約33dB 約39dB
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
【PCの状態】
アイドル時:アイドル時
低負荷時:1080pのYouTube動画再生時
中負荷時:Premiere Proで、編集中の1080pの動画をプレビュー再生した時
高負荷時:TMPGEnc Video Mastering Works でエンコード(x265)した時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。

キーボードおよびパームレスト部分はそれほど熱くなりません。底面は負荷をかけると熱くなる部分があるので、膝置きで作業をする場合、火傷には注意しましょう。

PC本体の表面温度
表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

低めの消費電力です。

消費電力
アイドル時 低負荷時
[YouTube再生]
中負荷時
[動画編集]
高負荷時
[エンコード]
8W  10W 12W 20W
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※確認できた中で、最も高い消費電力を掲載しています

 

外観のチェック

MousePro G4の外観のチェックです。

ブラックのカラーで、シンプルなデザインです。光沢感はありませんが、触ると割とツルツルしています。なお、MIL規格に準拠したテストを実施されており、堅牢性が高いです。

MousePro G4の正面

 

天板には、mouseブランドのロゴが入っています。

MousePro G4の背面

 

薄型のボディです。

MousePro G4の側面1MousePro G4の側面2

 

インターフェースはご覧の通りです。主要な物は揃っています。

MousePro G4のインターフェース MousePro G4のインターフェース2

 

ヒンジは、約180度開きます。

MousePro G4のヒンジの開く角度

 

底面側に吸気口はありません。キーボード面から吸気しています。そのため、ソファーなど柔らかい物の上に置いて使っても割と大丈夫です。

MousePro G4の底面

 

冷却ファンは1つのみです。メモリはプロセッサーに統合されており、交換はできません。

MousePro G4の内部画像

 

ストレージは、Type 2280のM.2 SSDが搭載されています。

MousePro G4のSSD

 

ACアダプターは65Wで、サイズは小さいです。

MousePro G4のACアダプターMousePro G4のACアダプター2

 

まとめ

以上が、マウスコンピューター MousePro G4のレビューです。

インテル Core Ultra シリーズ2 プロセッサーを搭載し、ある程度高めの負荷も、省電力で動かすことができます。そのため、バッテリー駆動時間が長く、少し高めの負荷をかける人でも、1日バッテリーで作業できるのではないかと思います。

また、1kgを切る軽さなので、持ち運びに便利です。ACアダプターも軽いです。

さらに、LTE通信モジュールをオプションで追加することができます。インテル Core Ultra シリーズ2 を搭載して、さらにLTEにも対応した機種はほとんど無いので貴重です。

価格は、「199,870円~」で、LTEオプションを追加しても「213,070円~」です。3年保証が付いてこの価格なので、コスパは高いです。

今回、Core Ultra 5だったこともあり、そこまでパフォーマンスは出ませんでしたが、Office作業くらいであれば快適に行えるでしょう。

メジャーな製品ではありませんが、外でノートPCを使うことが多い方には、非常におすすめの製品です。

 

Core Ultra 2搭載で、LTEにも対応

MousePro G4

MousePro G4の小さい画像

特徴

  • Core Ultra シリーズ2搭載
  • 1kgを切る軽さ
  • オプションでLTEに対応

こんなあなたに

  • バッテリー駆動時間重視の方
  • 外でPCを使う機会が多い方
公式サイトはこちら

 

 

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