マウスコンピューター DAIV S4-I7G60CB-Bの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-13700H
グラフィックス GeForce RTX 4060
メモリ 最大 64GB DDR5
ストレージ 最大 4TB SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 1920x1080 非光沢
質量 約1.78kg
バッテリー 約13.5時間
価格[税込] 24万円 → 21万円台~
出先での画像・動画編集にちょうどいい

DAIV S4-I7G60CB-Bは、14型と比較的コンパクトなボディに、第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 4060と高めのスペックを搭載したクリエイター向けのノートPCです。

約1.78kgとスペックの割には軽いので、出先でも画像・動画の編集などのクリエイティブな作業を快適に行えます。

また、カスタマイズで、最大で64GBメモリ、4TB PCIe Gen4 SSDが選択できますし、ポート類も揃っています。

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公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-13700H、GeForce RTX 4060、32GBメモリ (16GBx2)、1TB SSD

 

本製品を安く買う方法

その1セール品を狙う

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目次

お忙しい方は、「DAIV S4-I7G60CB-Bの特徴」のみお読みください。

 

DAIV S4-I7G60CB-Bの特徴

持ち運びやすい14型ボディにRTX 4060を搭載

DAIV S4-I7G60CB-Bは、比較的コンパクトな14型のボディに、第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 4060 LaptopというノートPCです。

質量は約1.78kgです。モバイルノートPCほどではありませんが、外部GPUを搭載したこのスペック構成の割に軽く、持ち運びがしやすいです。移動先に持ち出して、画像・動画編集などの作業を行うことが多いクリエイターに適しています。

Core i7-13700H + RTX 4060の構成を容易に持ち出せる

 

正確な色表現が可能なキャリブレーション済み液晶

DAIV S4-I7G60CB-Bの液晶は、画面比16:9のFHDです。画面比16:10や、高解像度の液晶ではありませんが、sRGB比100%(当サイトのチェックで、sRGBカバー率は95.5%)と比較的広めの色域です。さらに、カラーキャリブレーションを実施してから出荷されており、delta E値(国際標準色差)<=2となっています。これは、一般的な液晶よりも色差が小さく、高い色再現性での表示が可能であることを意味しています。

そのため、ウェブ掲載用の写真や動画を編集するのにちょうどいい液晶だと思います。

カラーキャリブレーション済みのsRGB比100%液晶を搭載

 

最大で64GBメモリ、4TB Gen4 SSDを搭載可能

DAIV S4-I7G60CB-Bでは、購入時のカスタマイズで、最大64GBメモリ、最大4TB Gen4 SSDを選択することができます。

クリエイター向けソフトを複数起動する場合、16GBのメモリでは不足するので、32GB以上がおすすめです。ストレージに関しては、写真や動画をたくさん保存しておきたい方は、大容量ストレージを選ぶといいです。

メモリ・ストレージのカスタマイズ画面

 

なお、メモリや、ストレージは、購入後に自分で換装することもできます。

ただし、マウスコンピューターは、メモリやストレージのカスタマイズにかかる費用が比較的安いので、自分で換装することに慣れていない方や、最初から大容量のメモリやストレージが必要だと分かっている方は、カスタマイズして購入することをおすすめします。

なお、ストレージに空スロットはありません。

メモリスロット
Type 2280 M.2 SSD

 

LANやThuderboltなどポート類も充実

DAIV S4-I7G60CB-Bは、LANポートがあるので、無線LANがない場所でも簡単に有線でネットにつなぐことができます。

また、Thunderbolt 4ポートを搭載しており、Power Deliveryや映像出力機能を使うこともできます。

ただし、カードリーダーはmicroSDサイズでした。本格的なカメラで写真や動画を撮るときは、SDカードを使用することが多いので、フルサイズのSDカードリーダーではなかったのが少し残念でした。

ポートの数と種類も充実

 

高負荷時は動作音が高い

DAIV S4-I7G60CB-Bは、比較的コンパクトな14型のボディに、ミドルクラスのゲーミングノートPCと同じような高性能パーツを搭載しているので、動画の書き出しや、ゲームのような高めの負荷がかかると、冷却ファンが高速で回転するので、高めの騒音値となります。

安定した動作のためには仕方がない部分ですが、静かな環境で作業をしたい方などにとっては、少し気になるかもしれません。

背面2か所、側面1か所から排気

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能で、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議を行えます。
動画鑑賞 スピーカー音はそれほどよくありませんが、色鮮やかな画面で動画鑑賞を行うことができます。
RAW現像
画像編集
sRGB比100%の液晶は、出荷前にキャリブレーションが実施されており、ウェブやSNS用の画像・動画の編集などに適しています。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので、印刷用途には色域が不足しています。
動画編集 GeForce RTX 4060を搭載しており、4K動画の本格的な編集作業も比較的快適に行えます。
ゲーム GeForce RTX 4060を搭載しているので、最高画質で快適にプレイできるゲームが多いです。ただし、ゲーム時は騒音値が高くなりますし、ディスプレイはハイリフレッシュレートに対応していません。ゲームメインであれば、高リフレッシュレート液晶を搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bのディスプレイのチェックです。

パネルは、「CMN N140HCE-EN2」でした。

画面比16:9の標準的なFHD液晶です。色域が広めで、出荷前にキャリブレーションが行われているので、正確な色表現が可能です。クリエイター向けノートPCにふさわしい液晶だと思います。輝度をかなり下げなければ、フリッカーも発生せず、比較的見やすいので、一般用途にも使いやすいです。

最大輝度は、当サイトの計測では338cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率95.5%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

ディスプレイ本来のガンマ補正曲線を確認すると、明部では赤と青がわずかに強く発色しています。

ただし、出荷時にソフトウェアキャリブレーションが実施され、作成されたプロファイルが適用されているので、実際には補正され、色再現性の高い表示となっています。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を24%以下にすると、フリッカーが発生していました。ただし、輝度をそこまで下げなければ、フリッカーは発生しません(参考:輝度34%で120cd/m2)。また、フリッカーが発生しても、約25kHzと周波数が高いので、体への影響は少ないのではないかと思われます。

輝度25%以上
輝度24%以下
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19.1mm、縦:約18mm、キーストローク:約1.2mmです。キーストロークはやや浅めですが、キーピッチは標準的です。キートップはフラットな感じでした。

アルファベットキーのサイズは揃っています。「半角/全角」キー、「Backspace」キーなど、一部少しスリムなサイズのキーもありますが、特に押しにくくは感じませんでした。キー配置も標準的で、総合的にみて普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bのパフォーマンスをチェックします。

DAIV S4-I7G60CB-Bでは、「Control Center」のパワーセッティングで、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測した結果を掲載しています。

Control Center

 

CPU

CPUには、第13世代Core i7-13700Hを搭載しています。PBP(プロセッサー・ベース・パワー):45WのCPUで、メインストリームのゲーミングノートPCなどにも搭載されることが多い高性能CPUです。実際のベンチマークの結果は以下のとおりです。

シングルコア、マルチコアのどちらも、第12世代Core i7-12800HXを上回るスコアが出てています。コンパクトな14型のノートPCですが、Core i7-13700Hのパフォーマンスをしっかりと引き出すことができているようです。

なお、「バランスモード」でも、Core i7-12700Hのマルチコアスコアと同程度の数値が出ていますが、「パフォーマンスモード」にするとさらに高いスコアとなります。負荷の高い作業を行う場合は、「パフォーマンスモード」にするといいでしょう。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-13700H
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-13980HX 28398
Core i9-13950HX 27983
Core i9-12950HX 21617
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-13700H 17563 [パフォーマンスモード]
14105 [バランスモード]
Core i7-12800HX 17492
Core i7-13620H 15109
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 7735HS 14068
Ryzen 7 6800H 13999
Core i5-12500H 13213
Core i7-12650H 12674
Core i7-1280P 11801
Ryzen 7 6800U 10830
Ryzen 5 6600H 10470
Core i5-12450H 10260
Ryzen 7 7735U 10122
Ryzen 7 5825U 10040
Core i7-1360P 9720
Core i5-1340P 9688
Core i7-1260P 9032
Core i5-1240P 8409
Core i5-1335U 8404
Ryzen 5 7530U 8403
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1250U 7435
Core i5-1230U 6273
Core i3-1215U 4969
Ryzen 3 7320U 4887
Core i7-1165G7 4720
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-13950HX 2097
Core i9-13980HX 2061
Core i9-12950HX 1981
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HX 1916
Core i7-13700H 1908 [バランスモード]
1900 [パフォーマンスモード]
Core i7-1360P 1826
Core i7-12700H 1823
Core i7-12650H 1808
Core i7-1260P 1802
Core i7-1255U 1776
Core i7-12800HX 1760
Core i7-1280P 1751
Core i5-12500H 1727
Core i5-1340P 1722
Core i7-13620H 1718
Core i5-1335U 1685
Core i5-1235U 1675
Core i5-1240P 1666
Core i5-12450H 1663
Core i3-1215U 1592
Core i5-1230U 1532
Ryzen 7 6800H 1522
Ryzen 7 6800U 1504
Core i7-1250U 1495
Ryzen 7 7735U 1476
Ryzen 5 6600H 1476
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Ryzen 5 7530U 1439
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 3 7320U 1115
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR5-4800で、広めのメモリ帯域幅でした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装は可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
32GB(16GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
53.49GB/s
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスには、GeForce RTX 4060を搭載しています。

メーカーによって設定されていて、実際のパフォーマンスを左右する最大グラフィックスパワーは100Wでした。やや高めの電力設定です。

NVIDIAのシステム情報で確認した最大グラフィックスパワー

 

3DMark のベンチマークの結果は以下の通りです。RTX 3070(90W)を超えるスコアが出ており、ゲーミングノートPCであれば、ミドルハイクラスに相当するグラフィックス性能を備えています。4K動画の編集や書き出しを快適に行えますし、息抜きにゲームをプレイすることもできます。

なお、「パフォーマンスモード」にすることで、グラフィックス性能がアップしています。GPUパワーを必要とする処理を行うときは「パフォーマンスモード」に切り替えるといいでしょう。

3DMark -Time Spy-
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce RTX 4060 Laptop
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
RTX 4090 175W 21897
RTX 4090 150W 20027
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 4070 140W 12254
RTX 4070 140W 11947
RTX 3080 140W 11552
RTX 3070 Ti 150W 11262
RTX 4070 110W 11223
RTX 3070 140W 11015
RTX 4060 100W 10213 [パフォーマンスモード]
9416 [バランスモード]
RTX 4060 75W 9069
RTX 3070 95W 9220
RTX 4060 65W 8829
RTX 4050 105W 8469
RTX 3060 130W 8302
RTX 4060 60W 8263
RTX 3060 95W 7519
RTX 4060 45W 7441
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050 Ti 95W 6063
RTX 3050 75W 5102
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce RTX 4060 Laptopの情報は次の通りです。動作モードを変更しても、GPU Clockや、Boost Clockに変化はありませんでした。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成でもPCIe Gen4 SSDを搭載していますが、PCIe Gen4としては、そこまで速くはありませんでした(それでも十分高速です)。もっと速いストレージがよければ、カスタマイズ時にSAMSUNG PM9A1や、WD_BLACK SN850Xを選ぶといいです。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
1TB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
3672
 PCIe Gen3 SSD 3500
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

microSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測しています。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

思ったほどではありませんでしたが、外出先でRAW現像を行うのには十分実用的な速度だと思います。

Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
29秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-13950HX 37秒
Core i9-13980HX 40秒
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-13700H
RTX 4060(100W)
70秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-1260P 81秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1360P 91秒
Core i5-1340P 93秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 5 7530U 115秒
Ryzen 7 5825U 117秒
Ryzen 5 5625U 120秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、外部GPUにRTX 4060を搭載しており、「スーパーズーム(x2)」のような処理が非常に速かったです。Photoshopでの作業も快適に行えます。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約56秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約1分45秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

Premiere Proでの4K動画の書き出しには、思ったより少し時間がかかりました。編集作業も快適に行えます。

4K動画の書き出し
Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分47秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分00秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
3分01秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (140W)
3分20秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分29秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
4分03秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
4分11秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (100W)
5分36秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-12700H
GTX 1650
6分21秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i7-1260P
Intel Iris Xe
14分10秒
Core i7-1165G7
Intel Iris Xe
14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18による書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 18による書き出し時間です。思ったよりも遅いですが、こちらも実用的な処理時間です。

Core i9-13980HX
RTX 4090 (175W)
2分18秒
Core i9-13900HX
RTX 4080 (175W)
2分36秒
Core i9-13950HX
RTX 4090 (175W)
2分39秒
Core i9-12900HX
RTX 4080 (175W)
2分40秒
Core i7-13700H
RTX 4070 (140W)
3分09秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-13900H
RTX 4060 (65W)
3分16秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4060 (60W)
3分17秒
Ryzen 9 7940HS
RTX 4090 (150W)
3分21秒
Core i7-12650H
RTX 4060 (45W)
3分23秒
Core i7-13620H
RTX 4050 (105W)
3分34秒
Core i9-13900H
RTX 4090 (150W)
3分35秒
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Core i7-12650H
RTX 4050 (45W)
3分54秒
Core i7-13700H
RTX 4060 (100W)
3分59秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/8GPU
6分24秒 (MacBook Air)
Apple M1 6分24秒 (旧MacBook Pro 13)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、AV1 Intel、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間
ソフトウェアエンコード

CPUのみで実行するx265エンコードですが、処理速度は速かったです。

Core i9-13980HX 4分34秒
Core i9-13950HX 4分35秒
Core i9-12900HX 5分28秒
Core i9-13900H 6分13秒
Core i7-12800HX 6分18秒
Core 7-13700H 6分36秒
Core i9-12900HK 7分12秒
Core i7-12700H 7分50秒
Ryzen 9 6900HX 8分23秒
Core i5-12500H 8分36秒
Core i7-12700H 8分43秒
Ryzen 7 6800U 10分47秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間
GeForce RTX 4060 Laptopで実行
Blender Benchmark Score
RTX 4090 150W 8067
RTX 4090 175W 7917
RTX 4080 175W 6072
RTX 4070 110W 3908
RTX 4060 100W 3636
RTX 4060 65W 3034
RTX 4050 105W 2775
RTX 4050 45W 2575
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce RTX 4060を搭載しているだけあって、多くのゲームを高画質で快適にプレイすることができます。ただし、ゲーム時はファンが高速で回り続けるので、騒音値が高くうるさいです。

また、高リフレッシュレート液晶でもありません。そのため、ゲーム中心であれば、高リフレッシュレートを搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
FORSPOKEN(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 154 fps
78 fps
最高 51 fps
※括弧内のフレームレートは、ディスクリートモード時の数値
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 110 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 95 fps
RTX 4080 175W 95 fps
RTX 4090 150W 84 fps
RTX 4070 140W 57 fps
RTX 4060 100W 51 fps
RTX 4060 140W 48 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 46 fps
RTX 4060 45W 44 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 41 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 38 fps
RTX 4050 45W 36 fps
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 127 fps
110 fps
ウルトラ 90 fps
レイトレ:中 60 fps
レイトレ:ウルトラ 54 fps
※ベンチマークで計測
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 136 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 112 fps
RTX 4090 150W 110 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 105 fps
RTX 4070 140W 102 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 94 fps
RTX 4060 140W 94 fps
RTX 4060 100W 90 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 81 fps
RTX 3070Ti 130W 78 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 78 fps
RTX 3070 140W 77 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 77 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 76 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 69 fps
RTX 4060 45W 67 fps
RTX 3060 140W 63 fps
RTX 3060 115W 61 fps
RTX 3050 75W 46 fps
RTX 3050Ti 40W 29 fps
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 231 fps
113 fps
エクストリーム 97 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、エクストリーム)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 171 fps
RTX 4090 150W 167 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080 175W 157 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 111 fps
RTX 4060 140W 101 fps
RTX 4060 100W 97 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
130W 97 fps
RTX 3070Ti 130W 90 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 83 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 81 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3070 145W 74 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 61 fps
RTX 3060 130W 57 fps
RTX 3060 140W 55 fps
RTX 3060 115W 48 fps
RTX 3050 75W 31 fps
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 169 fps
標準品質 131 fps
高品質 96 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 4090 175W 192 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 166 fps
RTX 4080 175W 165 fps
RTX 4090 150W 151 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 121 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 117 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 117 fps
RTX 4070 140W 116 fps
RTX 4060 140W 103 fps
RTX 4060 100W 96 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 85 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 84 fps
RTX 3060 130W 84 fps
RTX 4060 45W 77 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 75W 53 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ブループロトコル
解像度 品質 平均fps
1920x1080 260 fps
151 fps
最高 115 fps
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
解像度 品質 平均fps
1920x1080 48363 / 167 fps
25597 / 117 fps
ウルトラ 19092 / 100 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、ウルトラ)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 163 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 157 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 152 fps
RTX 4080 175W 144 fps
RTX 4090 150W 141 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 131 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 113 fps
RTX 4060 140W 107 fps
RTX 3070 145W 107 fps
RTX 4060 100W 100 fps
RTX 3060 140W 97 fps
RTX 3070Ti 105W 94 fps
RTX 4050
※ディスクリートモード
105W 94 fps
RTX 3070 100W 91 fps
RTX 4060 60W 90 fps
RTX 4060 45W 87 fps
RTX 3060 90W 82 fps
RTX 4050 45W 78 fps
RTX 3050Ti 95W 70 fps
RTX 3050 75W 62 fps
RTX 3050 60W 53 fps
GTX 1650Ti   46 fps
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
解像度 品質 DLSS 平均fps
1920
x
1080
最低 オフ 182 fps
オフ 146 fps
最高 オフ 130 fps
クオリティ 151 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 217 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 189 fps
RTX 4080 175W 181 fps
RTX 4090 150W 174 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 159 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 154 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 150 fps
RTX 3070Ti
※ディスクリートモード
150W 144 fps
RTX 4060 140W 137 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
135W 133 fps
RTX 3070
※ディスクリートモード
140W 133 fps
RTX 3070 140W 132 fps
RTX 4060 100W 130 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 114 fps
RTX 4050 105W 110 fps
RTX 3070 95W 108 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 107 fps
RTX 3060 115W 107 fps
RTX 4060 45W 101 fps
RTX 3060 75W 92 fps
RTX 3050Ti 60W 68 fps
RTX 3050 75W 66 fps
RTX 3050 60W 56 fps
GTX 1650Ti   50 fps
GTX 1650   42 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 194 fps
高(ノート) 180 fps
最高品質 150 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 4090
※ディスクリートモード
175W 222 fps
RTX 4080
※ディスクリートモード
175W 215 fps
RTX 4080 175W 205 fps
RTX 4090 150W 193 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080Ti
※ディスクリートモード
150W 169 fps
RTX 4070
※ディスクリートモード
140W 168 fps
RTX 3080
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3070Ti 150W 158 fps
RTX 4060 140W 156 fps
RTX 4060 100W 150 fps
RTX 3070 140W 139 fps
RTX 4050 105W 134 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
65W 133 fps
RTX 3060 115W 132 fps
RTX 4060 45W 126 fps
RTX 4060
※ディスクリートモード
60W 118 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050 60W 84 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   65 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト [チャプター4 シーズン2]

フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 12」にしたときと、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときで、通常マッチの平均フレームレートを掲載します。

DirectX 12
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 162 fps
高設定 74 fps
最高設定 52 fps
※アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR低
※テンポラルスーパー解像度:ネイティブ
※バトルロワイヤル ソロで計測
パフォーマンス - 低グラフィック忠実度
解像度 その他設定 平均fps
1920x1080 3D解像度:100%
メッシュ:高
描画距離:最高
304 fps
※バトルロワイヤル ソロで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 268 fps
高設定 176 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 473 fps
高設定 377 fps
※プラクティスモードで計測
軽い部類のゲーム
PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS
解像度 品質 平均fps
1920x1080 非常に低い 320 fps
中型 255 fps
ウルトラ 179 fps
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
解像度 品質 平均スコア
1920x1080 最高品質 23946(すごく快適)
※約5500で60fps

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

DAIV S4-I7G60CB-Bは、Thunderbolt 4ポートと、USB3.1 Type-Cポートを搭載しています。動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

左側面のThuderbolt 4ポートは、PowerDeliveryと、画面出力にも対応しています。USB-Cアダプターでの給電については、出力が61WのUSB-Cアダプターであれば充電できていました。ただし、仕様では「100W出力可能なUSB Power Delivery 対応機器であれば、本体に充電できます。」と記されているので、USB-Cアダプターで給電する場合は、できるだけ出力が大きいものを使用した方がいいと思います。また、負荷の高い作業をする場合は、付属のACアダプターを接続することをおすすめいたします。

右側面のUSB-Cポートは、データ転送のみ対応となっています。

左側面のThunderbolt 4ポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
右側面のUSB3.1 Type-Cポート
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KモニターへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、120Hzで出力できていました。ただ、仕様では、「(HDMI)最大 3,840×2,160(60Hz)」となっているので、60Hzまでの出力までと思ったほうが無難です。

4Kモニター(BenQ EX3210U)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.78kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。高い性能の外部GPUを搭載した機種としては、持ち運びがしやすい質量だと思います。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.783kg
ACアダプター+電源ケーブル 415g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は73Whです。14型ノートPCとしては大きい容量です。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。動画再生のような負荷の軽い作業であれば、(2)のようにある程度長い時間使用できます。ただし、高性能パーツを搭載しているので、少し負荷のかかる作業をすると、(3)のようにバッテリー駆動時間は短くなります。

動画編集など、クリエイター向けソフトを使って本格的に作業をする場合は、付属のACアダプターをつないだ方がいいでしょう。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約13.5時間
(2) 動画再生時 10時間34分
(3) CPU5%、GPU6%の負荷 2時間54分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
66%(約48Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは搭載していません。IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証を行えます。

Webカメラは、約100万画素の720pカメラです。ノートPCのWebカメラとしては一般的な性能です。細部にはやや粗さがありますが、色味は自然な感じの画像でした。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は48W前後で推移しています。Core i7-13700HのPBP(プロセッサー・ベース・パワー)は45Wなので、定格に近いCPU電力での動作となります。CPU温度も約70℃と心配のない温度を維持しています。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力が上がり、90W前後で動作しています。CPU電力の上昇に伴いCPU温度も上がり、97℃前後と高い温度で推移しています。

通常使用時は「バランスモード」で使った方が安心だと思います。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。

DAIV S4-I7G60CB-Bは、ゲーミングノートPCではありませんが、クリエイター向けソフトでの作業時など、連続して高めの負荷がかかった時のCPUとGPUの温度の参考になります。

「バランスモード」では、CPU温度はほぼ80℃台、GPU温度は75℃前後で推移していました。

「パフォーマンスモード」では、CPU温度はやや上がりますが、それでも概ね80℃台に収まっています。GPU温度は80℃前後となっています。CPU、GPUともに「バランスモード」の場合よりも少し温度が上がりますが、それほど心配することなく使用できると思います。

動画編集など負荷のかかる作業をする場合は、「パフォーマンスモード」で使ってもよさそうです。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
>CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。今回は、「バランスモード」で計測しました。

アイドル時でもファンの音がします。Premiere Proでのプレビュー再生ぐらいであれば騒音値はそれほど変わりませんが、動画の書き出しのような高い負荷がかかると、ノートPCとしては高めの騒音値になり、うるさく感じます。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけるとキーボード部分の温度が上がりますが、パームレストの温度は低く保たれています。タイピング時でも、不快感はありません。

底面は、通気口が大きくとられており、また高い負荷がかかると、広い範囲で熱くなります。ひざに置いた状態での作業はあまりしないほうがいいでしょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは高めの消費電力ですが、外部グラフィックスを搭載した機種としては、それほど高くはありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV S4-I7G60CB-Bの外観のチェックです。

スタンダードなデザインですが、最近のノートPCとしては、液晶の下部のベゼル幅がやや広く感じます。

ボディカラーは、薄い青をベースにしたパステル調のカラーです。珍しい色ですが、クールな感じで仕事などにも違和感なく使えると思います。

 

天板には、DAIVのロゴが入っています。

 

高さは約22mmです。モバイルノートPCと比べるとやや厚みがありますが、外部GPUを搭載したノートPCとしてはスリムです。

 

側面のポート類はご覧のようになっています。USB3.0 x2、USB3.1 Type-C、Thuderbolt 4(Power Delivery、画面出力に対応)、HDMI、microSDカードリーダー、LANポートを備えています。ポート類は充実しています。

 

液晶は下図の角度まで開きます。フラットにはなりませんが、机において作業をするのには十分な角度だと思います。

 

底面です。

 

PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、3本のヒートパイプで、CPUとGPUを冷却します。

 

メモリは、スロットメモリです。メモリの換装は可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。ストレージの換装もできそうです。なお、空きのM.2スロットはないので、ストレージの増設はできません。

 

ACアダプターは、180Wです。サイズが大きく、ケーブルもかさばるので、持ち運びにはあまり適していません。BTOオプションの「USB PD 100W対応 AC充電器」などの方が、持ち運びはしやすいと思います。

 

まとめ

以上が、DAIV S4-I7G60CB-Bのレビューです。

第13世代Core i7-13700H + GeForce RTX 4060という高めの処理性能と外部GPUを搭載した構成でありながら、比較的コンパクトな14型ノートPCです。質量も約1.78kgと、このスペックの割に軽めなので、扱いやすく、容易に外に持ち出すことができます。

小型のボディではありますが、高いパフォーマンスを発揮することができていました。移動先でもクリエイティブな作業を快適に行うことができますし、息抜きでゲームをプレイすることもできます。ただ、仕方がない部分ではありますが、高負荷作業時は冷却ファンの音が高くなり、ややうるさく感じます。

ディスプレイに関しては、一般的なFHD解像度ですが、sRGB比100%クラスと色域が広めで、出荷前にカラーキャリブレーションが実施されており、色再現性が高いです。ウェブに掲載する画像・動画の編集作業を行うといった用途に適しています。

購入時のカスタマイズでは、最大で64GBのメモリ、4TBのSSDを選択することができます。実際に使うソフトや作業内容に合った構成を選択することができるのはメリットです。

また、LANポートや、Thunderbolt 4ポートなど、インターフェイスも揃っています。欲を言えば、カードリーダーが、microSDサイズではなく、フルサイズのSDカードリーダーであれば、なお良かったです。

 

出先での画像・動画編集にちょうどいい

DAIV S4-I7G60CB-B

特徴

  • Core i7-13700H+RTX 4060の高い性能
  • 高いスペックの割に、小型・軽量
  • 最大64GBメモリ、4TB SSDが選択可能

こんなあなたに

  • 外出先で画像・動画編集などの作業を頻繁に行う方
公式サイトはこちら

 

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