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mouse K5-I7GM5BK-Aの実機レビュー
CPU | Core i7-12650H |
---|---|
グラフィックス | GeForce MX550 |
メモリ | 16GB~64GB |
ストレージ | 最大 2TB + 2TB SSD |
液晶サイズ | 15.6型 |
液晶種類 | FHD 非光沢 |
質量 | 約1.97kg |
バッテリー | 約8時間 |
価格[税込] |
mouse K5-I7GM5BK-Aは、一般ノートPCよりも少し高めの性能を備えた、15.6型ノートPCです。
第12世代Core i7-12650H + GeForce MX550を搭載し、液晶の色域も広めでした。そのため、ライトなゲームや、写真編集、FHD動画の軽い編集など、趣味や仕事で広く使えます。
また、最大で64GBメモリ、2TB + 2TBのデュアルSSD構成を選択することができるのも大きな特徴です。
レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。
レビュー機の構成
Core i7-12650H、GeForce MX550、16GBメモリ、512GB SSD
mouse K5-I7GM5BK-Aを安く買う方法
その1シークレットモデルを購入する
メーカーさんから、特別価格で購入できるシークレットモデルを紹介してもらいました。このページからであれば、mouse K5-I7GM5BK-Aを、「149,800円 → 129,800円」で購入することができます。
その2当サイト限定「Amazonギフト券プレゼント」を利用する
当サイト経由で、税込み130,000円以上の構成でマウスコンピューター製PCを購入すると、5,000円分のAmazonギフト券がもらえます。メモリやSSDなどをカスタマイズした後の価格が130,000円以上であればOKです。詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
目次
お忙しい方は、「mouse K5-I7GM5BK-Aの特徴」のみお読みください。
mouse K5-I7GM5BK-Aの特徴
性能が少し高めのノートPC
mouse K5-I7GM5BK-Aは、一般的なノートPCよりも少し高めの性能を備えた15.6型ノートPCです。
CPUには第12世代Core i7-12650Hを、GPUにはGeForce MX550を搭載しています。一般的なノートPC(代表:第12世代Core i7-1260P搭載機)と、処理性能やグラフィックス性能を比較すると、下のグラフのようになります。
ゲーミングノートPCや、プロクリエイター向けのノートPCとまではいきませんが、一般ノートPCよりも少し高い性能なので、仕事や趣味などの用途に対して、より快適に使うことができます。
少し高めの構成なので、冷却機構も一般ノートPCよりもしっかりしています。下の画像のように、2つのファンと、3本のヒートパイプを備えており、背面と側面の4か所から排気することで、CPUとGPUからの熱を冷却しています。
FF14ベンチマーク時のCPU・GPUの温度をチェックしてみましたが、しっかり冷却されており、心配のない温度でした。ファンの騒音値は上がりますが、負荷のかかる作業でも、安定してパフォーマンスが出ると思います。
ライトにゲームができる
上記のように、mouse K5-I7GM5BK-Aは、少し高めの性能を備えているので、ライトにゲームをプレイすることができます。
例えば、VALORANT、フォートナイト、APEXなど、グラフィック設定次第ではそこまで重くないゲームなら、画質を下げることで60 fpsで安定したプレイが可能でした。軽く息抜きにゲームをするというのであれば、このぐらいのスペックでも十分でしょう。
ただし、液晶は一般的な60Hz駆動です。ハイリフレッシュレート液晶ではないので、より滑らかな映像でゲームをプレイしたい場合は、ゲーミングノートPCの方がおすすめです。
色域広めの液晶を搭載
mouse K5-I7GM5BK-Aの搭載する液晶は、当サイト計測でsRGBカバー率95.7%と、色域が広めでした。
ウェブページやネット動画などを色鮮やかな表示で見ることができます。また、少し高めの性能と合わせて、ウェブ掲載用の写真編集や、FHD動画の簡単な編集などを行うことができます。
最大64GBメモリが搭載可能
mouse K5-I7GM5BK-Aは、標準状態でも16GB(8GB x2)と十分な容量のメモリを搭載していますが、購入時のカスタマイズで、最大64GBの大容量メモリ構成を選択することができます。
複数のアプリを同時に立ち上げて使う、というような場合は、より大きな容量のメモリ構成を選ぶといいでしょう。
なお、内部を確認すると、スロットメモリだったので、後から自分でメモリの換装を行うこともできると思われます(ただし、その場合は自己責任になります)。
デュアルSSD構成が可能
mouse K5-I7GM5BK-Aは、デフォルトで512GB SSDを搭載していますが、購入時のカスタマイズで、ストレージの容量や構成を変更することができます。
最大で2TBの容量を選択することができますし、速度が速いPCIe Gen4 SSDも選ぶことができます。さらに、デュアルSSD構成にすることも可能です。
写真や動画などを保存する場合などは、ゆとりのあるストレージ構成にしておくといいです。
なお、ノートPCのパーツ交換ができるユーザーであれば、購入後に自分でM.2 SSDを増設してもいいかもしれません。ただし、SSDのセルフカスタマイズは自己責任となります。マウスコンピューターはカスタマイズにかかる費用も高くないので、不安な場合は、最初からカスタマイズして購入することをおすすめします。
やや気になる部分
mouse K5-I7GM5BK-Aは、写真や画像編集にも対応できる性能を備えていますが、カードリーダーは、microSDサイズでした。ミラーレス一眼などから写真を取り込む場合は、フルサイズのSDカードリーダーの方が便利だったと思います。
また、背面にHDMI出力端子を備えていますが、4Kテレビに接続したところ、色の形式がYCbCr420になっていました。外部ディスプレイを使って、画像編集などを行う場合は、画質の劣化が気になるかもしれません。Mini DisplayPortからの出力であれば、RGBでの表示ができていました。
もう一点、USB-Cポートが、映像出力、本機への給電、Thunderboltに非対応なのもやや残念でした。Thunderboltドックや、USB-Cドックが使用できれば、より便利だったと思います。
各用途の快適度
各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。
用途 | 快適度 | コメント |
Web閲覧 Office作業 |
◎ | 液晶はフリッカーも発生しておらず、見やすいです。高めの処理性能を備えており、快適に作業できます。 |
---|---|---|
オンライン会議 | ○ | 問題なくオンライン会議に参加できます。 |
動画鑑賞 | ○ | 液晶は色鮮やかな表示が可能です。スピーカー音はあまりよくありませんが、普通に動画鑑賞できます。 |
RAW現像 画像編集 |
○ | 当サイト計測でsRGBカバー率95.7%と、色域が広めの液晶を搭載しています。ウェブ用の画像編集などにも対応できます。 |
動画編集 | 〇 | GeForce MX550を搭載しており、FHD動画の書き出し速度は速かったです。動画編集も比較的快適です。ただし、4K動画の編集など、より本格的に動画編集を行う場合は、GeForce RTXシリーズを搭載した機種の方がいいです。 |
ゲーム | ○ | GeForce MX550を搭載しており、中程度の重さのゲームぐらいまでであれば、画質を調整することで、ある程度プレイできます。ただし、ゲームがメインの場合は、ハイリフレッシュレート液晶と、GeForce RTX 30シリーズまたはRTX 40シリーズを搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。 |
ディスプレイのチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aのディスプレイのチェックです。
パネルは、「NV156FHM-N69」でした。
一般的な画面比16:9のFHD液晶ですが、フリッカーが発生していないので、長時間の作業もしやすいです。色域が広めなので、写真や動画の編集などの用途にも適しています。最大輝度は、当サイトの計測では305cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。
- 色域
- RGB
発色特性 - 視野角
- 映り込み・
ギラつき - フリッカー
残像
「UFO Test」のサイトの左から右へ移動するUFOをカメラで撮影したところ、本製品は60Hz(1秒間に60フレームを更新)で2フレーム前くらいまで残像があります。普通のノートPCは、60Hzディスプレイで2フレーム前くらいまでの残像だったので、一般的なノートPCと同程度の残像があります。
キーボードおよびタッチパッドのチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aのキーボードのチェックです。
キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.8mmです。
キートップがほぼフラットですが、個人的にはもう少し湾曲している方が打ちやすいと思います。それ以外は、標準的なキー配置で、使用頻度の高いキーに極端にサイズが小さいキーもなく、普通の打ちやすさのキーボードです。
テンキーは、3列テンキーです。標準的な4列テンキーに慣れていると、やや使いにくく感じますが、数字入力の機会が多い場合は、テンキーなしよりはいいと思います。
バックライトは付いていません。
タッチパッドの使いやすさや、クリックボタンの押しやすさは普通です。
パフォーマンスのチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aのパフォーマンスをチェックします。
mouse K5-I7GM5BK-Aでは、パワーセッティングで動作モードを変更することができます。
ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測したベンチマークの結果を掲載します。
CPU
CPUには、第12世代Core i7-12650Hを搭載しています。ゲーミングノートPCや、クリエイター向けノートPCに搭載されることが多いCore i7-12700Hが14コア(Pコア:6、Eコア:8)であるのに対して、Core i7-12650Hは、10コア(Pコア:6、Eコア:4)と、Eコア数が少ないです。
ベンチマークの結果は以下のとおりです。
Core i7-12700Hのスコアには及びませんが、シングルコア、マルチコアともに、ノートPCとしてはそこそこ高めのスコアです。
なお、「パフォーマンスモード」にすると、マルチコアスコアがアップしました。通常は「バランスモード」で十分ですが、重い処理を行う場合などは「パフォーマンスモード」に切り替えるといいと思います。
~ CPU性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。
メモリ
DDR4-3200の割にメモリ帯域は広めでした。スロットメモリなので、メモリの換装が可能です。
~メモリ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません
グラフィックス
グラフィックスには、GeForce MX550を搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。
ゲーミングノートPCなどに搭載されるGeForce RTX 30シリーズなどと比べると、低いスコアです。また、GeForce GTX 1650にも及びません。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー
それでも、CPU内蔵グラフィックスと比べると高いスコアが出ています。軽くゲームをしたり、FHD動画の簡単な編集をするといった用途であれば、ある程度快適に使えそうです。
なお、動作モードを「パフォーマンスモード」にすると、グラフィックス性能も少しアップします。動画編集などを行う場合は、「パフォーマンスモード」で使用するといいでしょう。
~ グラフィックス性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
ストレージ
今回、ストレージには、標準搭載のPCIe Gen3 SSDを搭載しており、十分な読み・書き速度でした。
カスタマイズで最大6,700MB/sのPCIe Gen4 SSDを選択することができるので、読み書き速度がより速いSSDがよければ、こちらを選択するといいでしょう。
なお、ストレージには、最大で2TB + 2TBのデュアルSSD構成を選択することができます。
~ ストレージ性能の評価 ~
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
SDカードスロット
microSDカードスロットを備えており、アクセス速度は普通です。
欲を言えば、microSDカードリーダーではなく、フルサイズのSDカードリーダーが良かったです。
ゲームベンチマーク&フレームレート
GeForce MX550を搭載し、CPU内蔵グラフィックスよりも高い性能を備えています。サイバーパンクやFORSPOKENなどの重い部類のゲームは厳しいですが、FF14やフォートナイトなどの中程度の重さのゲームであれば、画質を落とすことでそこそこ快適にプレイできます。
息抜きにゲームを軽くプレイするのにはいいと思います。ただし、液晶がハイリフレッシュレート対応ではないので、少し本格的にゲームをプレイしたい場合は、144Hz駆動などのハイリフレッシュレート液晶を搭載したゲーミングノートPCの方が適しています。
重い部類のゲーム
FORSPOKEN
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解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 15 fps |
高 | ー | |
ウルトラ | ー |
重い部類のゲーム
サイバーパンク2077(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 26 fps |
高 | ー | |
ウルトラ | ー |
重い部類のゲーム
Forza Horizon 5(DX12)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低 | 48 fps |
高 | ー | |
エクストリーム | ー |
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 軽量品質 | 55 fps |
標準品質 | 38 fps | |
高品質 | ― |
中程度の重さのゲーム
PSO2 ニュージェネシス
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 最低 | 117 fps |
中 | 67 fps | |
ウルトラ | 35 fps |
中程度の重さのゲーム
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12)
|
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920 x 1080 |
最低 | 73 fps |
中 | 39 fps | |
最高 | ― |
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 標準(ノート) | 104 fps |
高(ノート) | 74 fps | |
最高品質 | 53 fps |
中程度の重さのゲーム
フォートナイト (チャプター4 シーズン1)
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フォートナイトについては、レンダリングモードを「DirectX 11」、「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」にしたときの、通常マッチでの平均フレームレートを掲載します。
DirectX 11だとクオリティプリセットを「低」にすればできなくもありませんが、そこまで画質が良いわけではないので、よりフレームレートが出る「パフォーマンス - 低グラフィック忠実度」がおすすめです。特にカクつきを感じずプレイできます。
解像度 | 品質 | 平均 fps |
1920x1080 | 低設定 | 104 fps |
中設定 | 74 fps | |
高設定 | 53 fps | |
最高設定 | 31 fps |
アンチエイリアス&スーパー解像度:TSR 低
テンポラルスーパー解像度:品質
解像度 | 3D解像度 メッシュ |
平均 fps |
1920x1080 | 100% 高 |
158 fps |
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 107 fps |
高設定 | 48 fps |
軽い部類のゲーム
VALORANT
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 低設定 | 416 fps |
高設定 | 167 fps |
軽い部類のゲーム
PUBG: BATTLEGROUNDS
|
||
---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均fps |
1920x1080 | 非常に低い | 130 fps |
中型 | 82 fps | |
ウルトラ | 57 fps |
軽い部類のゲーム
ドラゴンクエストX
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---|---|---|
解像度 | 品質 | 平均スコア |
1920x1080 | 最高品質 | 23000(すごく快適) |
クリエイターソフトの処理時間
以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。ここでは、「パフォーマンスモード」で計測を行っています。
Core i7-12650Hを搭載しており、RAW現像を実用的な速さで行えました。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
処理に時間のかかるニューラルフィルターを実行しましたが、GeForce MX550を搭載しているため、「スーパーズーム(x2)」の処理が速かったです。CPUで処理する「JPEGのノイズを削除」もCore i7-1260Pより短い時間で処理できていました。
本製品 | 参考 Core i7-1260P |
|
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) | 約2秒 | 約3秒 |
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) | 約1分58秒 | 約4分28秒 |
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) | 約2分7秒 | 約2分48秒 |
FHD動画の書き出し速度が速く、実用的です。
一方、4K動画の書き出しでは、なぜかGeForce MX550のエンコーダーが使われず、Intel UHDのエンコーダーが使用されていたので、かなり時間がかかりました。4K動画の編集はしないほうが無難だと思います。
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※ グラフィックスは全てノートPC用
:レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
USB Type-C / HDMIの動作テスト
USB Type-Cの動作チェック
mouse K5-I7GM5BK-Aは、背面と右側面にUSB3.1 Type-Cポートを備えています。
動作テストの結果は下表の通りです。どちらのポートも映像出力、Thunderboltに対応していませんし、本機への給電もできませんでした。
Thunderboltドックなどが使えると便利なので、Thunderboltに非対応なのは少し残念でした。
充電 | モニター 出力 |
有線LAN | ||
ドック | ThinkPad USB Type-C ドック | × | × | ○ |
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック | × | × | × | |
PD充電器 ※1 |
61W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― |
45W Lenovoウルトラポータブル | × | ― | ― | |
30W RAVPower GaN充電器 | × | ― | ― | |
18W cheero充電器 | × | ― | ― |
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
HDMIの動作チェック
4KディスプレイへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、60Hzですが、色の形式はYCbCr420になっていました。
Mini DisplayPortから4K液晶への接続も試してみました。こちらは、4K、8ビット、60Hz、RGBで出力できていました。外部ディスプレイを接続して、クリエイティブな用途で使用する場合は、Mini DisplayPort経由で接続するとよさそうです。
質量のチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aの質量のチェックです。
メーカーサイトには「約1.97kg」とあります。当サイトの計測値は以下のとおりで、メーカー仕様値とほぼ同じでした。エントリークラスの外部GPUを搭載した15.6型ノートPCとしては、普通の質量です。
質量 | |
PC本体 | 1.960kg |
ACアダプター+電源ケーブル | 462g |
バッテリー駆動時間のチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aのバッテリー駆動時間のチェックです。
本機のバッテリー容量は54Whでした。普通の容量です。
バッテリー駆動時間はご覧の通りです。バッテリー駆動時間は長くはありませんが、動画再生のような負荷の軽い作業であれば、バッテリーでもある程度の時間使用できます。ただし、負荷のかかる作業をすると、バッテリー駆動時間は短くなるので、クリエイター向けアプリを使った作業などの場合は、ACアダプターをつないで使用した方がいいです。
バッテリー駆動時間 | |
(1) JEITA2.0 | 約8時間 |
(2) 動画再生時 | 7時間15分 |
(3) CPU5%、GPU4%、iGPU6の負荷 | 2時間40分 |
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき
Webカメラ・スピーカーのチェック
Webカメラ
Webカメラは、Fn +「F10」キーでON/OFFすることができます。IRカメラは非搭載なので、Windows Helloの顔認証は使用できません。
Webカメラには、約100万画素の720pカメラを搭載しています。細部はやや粗いですが、比較的自然な色味の画像で、ノートPCとしては普通の性能だと思います。
スピーカー
スピーカーは、底面左右に配置されています。音質はあまりよくありません。ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。
パーツの温度のチェック
Prime95実行時のCPU温度
Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。
「バランスモード」では、ターボブースト終了後、CPU電力は約45Wで推移し、CPU温度は80℃前後をキープしています。
「パフォーマンスモード」では、CPU電力が55~65W前後を変動しながら推移しています。CPU電力が高めで推移しているので、CPU温度も97℃前後と高くなっています。
通常は、「バランスモード」で使用するとよさそうです。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
FF14ベンチ実行時の温度
ゲーム時のCPU温度およびGPU温度もチェックしてみます。
「バランスモード」では、CPU温度は大きく変動しています。ピーク時は90℃台まで上がっていますが、50℃台~70℃台ぐらいに収まっている時間が長いです。GPU温度も56℃前後と問題ない温度を保っています。
「パフォーマンスモード」では、CPU温度は概ね70℃以下に抑えられています。GPU温度は60℃前後とこちらも心配のない温度です。
どちらのモードでも、CPU・GPUの温度は心配のない範囲に収まっているので、ゲームをするときは、「パフォーマンスモード」で使用してもいいと思います。
- バランスモード時
- パフォーマンスモード時
静音性のチェック
静音性のチェックです。
アイドル時はほとんど音が聞こえませんが、負荷がかかると高めの騒音値になります。動画の書き出しのような高負荷時は、さらに騒音値が上がり、同等他機種と比べても高い騒音値になるので、うるさく感じます。
参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。
表面温度のチェック
本体の表面温度のチェック結果です。ここでも、「バランスモード」で測定しています。
もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。
負荷のかかる作業をすると、キーボード中央部分の温度が上がります。ただ、パームレスト部の温度はほとんど変化していません。実際に触ってみてもそれほど熱く感じることはありませんでした。
消費電力のチェック
消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。
一般のノートPCよりは高い消費電力ですが、GeForce RTX30シリーズを搭載するようなゲーミングノートPCや、クリエイター向けノートPCと比べると、消費電力は低めです。
外観のチェック
mouse K5-I7GM5BK-Aの外観のチェックです。
仕事などにも使いやすい、スタンダードなデザインです。
天板には、「mouse」のロゴマークが配置されています。
閉じた状態です。高さは約23.5mmです。
ポート類は、左右の側面と背面に配置されています。USB3.0、USB2.0、USB-C x2、HDMI、Mini DisplayPort、LAN、microSDカードリーダーを備えています。
液晶は下図の角度まで開きます。
底面です。吸気口が設けられています。
底面カバーを開けると、PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、3本のヒートパイプを備え、4か所から排気することで、CPU・GPUを冷却しています。
メモリスロットは2つあり、メモリの換装が可能です。
ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。左側に空きのM.2スロットもあるので、M.2 SSDの増設もできそうです。
ACアダプターは、120Wです。
まとめ
以上が、mouse K5-I7GM5BK-Aのレビューです。
mouse K5-I7GM5BK-Aは、第12世代Core i7-12650H + GeForce MX550という構成の15.6型ノートPCです。
ゲーミングノートPCや、プロのクリエイター向けノートPCには及びませんが、一般ノートPCよりも少し高めの性能を備えているので、仕事や趣味などに快適に使用できます。
また、液晶は、当サイト計測でsRGBカバー率95.7%と色域が広めでした。
このように、少し高めの性能と、色域広めの液晶を搭載しているので、ライトなゲームだけでなく、写真の編集・RAW現像、FHD動画の簡単な編集作業といった、クリエイター向けソフトを使った作業もある程度快適に行えます。
メモリやストレージ構成のカスタマイズが可能なので、用途に合った好みの構成で使用することもできます。最大で64GBメモリ、2TB + 2TBのデュアルSSD構成を選択することができるのは大きなメリットでしょう。また、慣れている方であれば、購入後自分でカスタマイズするというのもありだと思います(ただし、自己責任になります)。
やや気になる部分としては、カードリーダーがmicro SDサイズであることや、USB-Cポートが映像出力、本機への給電、Thunderboltに非対応であることなどが挙げられます。ただし、ほぼ据え置きで使用するのであれば、この辺りはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
ちょっとランクが上のノートPC
mouse K5-I7GM5BK-A
特徴
- Core i7-12650H + MX550による少し高めの性能
- 色域広めの液晶を搭載
- メモリとストレージのカスタマイズがしやすい
こんなあなたに
- 仕事や趣味に快適に使いたい方
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5,000円分プレゼント - シークレットサイト人気PCが安くなっています
- 価格12万円台[税込]~
1975年生まれ。電子・情報系の大学院を修了。
2000年にシステムインテグレーターの企業へ就職し、主にサーバーの設計・構築を担当。2006年に「the比較」のサイトを立ち上げて運営を開始し、2010年に独立。
毎年、50台前後のパソコンを購入して検証。メーカーさんからお借りしているパソコンを合わせると、毎年合計約150台のパソコンの実機をテストしレビュー記事を執筆。
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