マウスコンピューター DAIV 4Nの実機レビュー

更新日:
CPU Core i7-1260P
グラフィックス GeForce GTX 1650
メモリ 16GB~64GB
ストレージ 最大 2TB SSD
液晶サイズ 14型
液晶種類 FHD 非光沢
質量 約1.44kg
バッテリー 約10時間
価格[税込] 19万円台~
GTX 1650搭載で約1.44kgのノートPC

DAIV 4N (2022年モデル)は、GeForce GTX 1650を搭載しても、約1.44kgと軽くて持ち運びがしやすい14型ノートPCです。

sRGB比100%液晶、最大64GBメモリ、最大2TB PCIe Gen4 SSDを搭載し、フルサイズSDカードリーダーも備え、クリエイターソフトも快適に使えるスペックです。

外出先で画像・動画の編集などを行いたい方に適しています。

公式サイトはこちら

 

レビュー機は、メーカーからの貸出機です。今回は次の構成でレビューをしています。

レビュー機の構成

Core i7-1260P、GeForce GTX 1650、16GBメモリ (8GBx2)

 

このページをご覧の方だけに

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目次

お忙しい方は、「DAIV 4N (2022年モデル)の特徴」のみお読みください。

 

DAIV 4N (2022年モデル)特徴

GTX 1650搭載で約1.44kgと軽い

DAIV 4N (2022年モデル)は、外部GPUとしてGeForce GTX 1650を搭載しながら、質量が約1.44kgと軽めで、持ち出しやすい14型ノートPCです。

外出先で、AdobeのLightroom、Photoshop、Premiere Proのようなクリエイター向けソフトを使って、画像・動画の編集などを行いたいユーザーにおすすめです。

GTX 1650搭載でも約1.44kgと軽い

 

カラーキャリブレーション済みの液晶

DAIV 4N (2022年モデル)は、画面比16:9のFHD液晶を搭載しています。一般的な解像度で、最近流行りの画面比16:10の液晶ではありませんが、sRGB比100%と色域は広めです。当サイト計測でも、sRGBカバー率が96.6%ありました。

この液晶ですが、X-Rite社のソフトとセンサーによりキャリブレーションが実施され、Delta E <=2(非常に小さな色差)を満たす精度で調整されているので、色の再現性が高いです。旧モデルのDAIV 4Nでは、やや青みの強い発色で、キャリブレーションをした方がいいかなと感じましたが、ここが改善されたのは嬉しいポイントです。

画面比16:9、sRGB比100%のFHD液晶

 

このため、外出先で、ウェブやSNS掲載用の写真や動画の編集を行うなど、クリエイティブな作業に一層使いやすくなりました。

キャリブレーション済みで写真や動画の編集に使いやすい

 

また、DAIV 4Nの旧モデルでは、ディスプレイの輝度:99%以下でフリッカーが発生していましたが、DAIV 4N (2022年モデル)では、輝度:24%以下でなければフリッカーも発生しませんでした。目に優しく、長時間の作業もしやすくなっています。

 

作業に合ったパワーセッティングが大事

DAIV 4N (2022年モデル)は、第12世代Core i7-1260Pを搭載しています。

チェックしたところ、動作モードによって、実際のパフォーマンスが大きく変化しました。動作モードの設定は、Control Centerのパワーセッティングで行います。

パワーセッティング

 

デフォルトの「バランスモード」と、パフォーマンス優先の「パフォーマンスモード」で、ベンチマークテストを行ったところ、下のグラフのような結果になりました。

「パフォーマンスモード」だと、「バランスモード」の時の約2倍の高いスコアが出ています。思ったほどパフォーマンスが出ないなと感じる場合は、パワーセッティングを変更するといいかもしれません。RAW現像など、CPUの処理性能に依存する作業を行う場合も、「パフォーマンスモード」だと比較的短い時間で処理が終わると思います。

なお、「バランスモード」でも、旧モデルのDAIV 4Nを超えるスコアが出ているので、処理性能が低すぎるということはありません。

CINEBENCH R23(マルチコア)
Core i7-1260P 11340 [パフォーマンスモード]
5632 [バランスモード]
Core i7-1165G7 5229 [旧モデルのDAIV 4Nで計測]

 

最大で64GBメモリ、2TB Gen4 SSDを搭載可能

DAIV 4N (2022年モデル)は、最大64GBのメモリを搭載することができます。例えば、LightroomとPhotoshopを同時に起動すると使用メモリが16GBを超えてきます。クリエイター向けソフトを複数同時に起動するような方は、メモリを32GB以上にしたほうがいいです。

また、最大2TB PCIe Gen4のSSDを搭載することもできます。動画編集などを行う方は、ストレージは大きいほうがいいでしょう。

メモリ・ストレージのカスタマイズ画面

 

メモリおよびストレージは、購入後に自己責任で交換することも可能です。

ただし、マウスコンピューターは、メモリやストレージのカスタマイズ費用が他社と比べても安いので、必要な方はカスタマイズして購入することをおすすめします。

メモリ
ストレージ

 

SDカードリーダーも搭載

DAIV 4N (2022年モデル)は、フルサイズのSDカードリーダーを搭載しています。

外出先でも、カメラで撮った画像や映像をSDカード経由で簡単に取り込むことができ、確認や簡単な編集もしやすいです。

フルサイズのSDカードスロットを搭載

 

LANやThuderboltなど充実のポート類

DAIV 4N (2022年モデル)は、SDカードリーダーの他にも、LANポートやThuderbolt 4ポートを搭載し、ポート類が充実しています。

宅内で使用するときは、Thuderboltドックを使用して、外部ディスプレイや、外付けのキーボード・マウスなどを1本のケーブルで脱着することもできます。また、Thuderbolt 4ポートと、HDMIからそれぞれ画面出力ができ、本体の液晶を含めて最大3画面で運用することも可能です。

ポートの数と種類も充実

 

各用途の快適度

各用途の快適度は次のように考えます。もちろん、細かい用途や、ソフトによっても快適具合は変わってきますので、参考程度にご覧下さい。

各用途の快適度
用途 快適度 コメント
Web閲覧
Office作業
十分な処理性能を備えており、快適に作業できます。
オンライン会議 問題なくオンライン会議を行えます。
動画鑑賞 スピーカー音はそれほどよくありませんが、色鮮やかな画面で動画鑑賞が可能です。
RAW現像
画像編集
キャリブレーション済みのsRGB比100%液晶を搭載しており、ウェブやSNS用の画像編集などに適しています。ただし、Adobe RGB 100%の色域はないので、印刷用途には色域が不足しています。
動画編集 GeForce GTX 1650を搭載し、凝ったエフェクトをかけたりしなければ、1トラックの動画の編集であれば、4K動画の編集も比較的快適に行えます。
ゲーム GeForce GTX 1650を搭載しているので、画質を落とせばプレイできるゲームも多いです。ただし、ゲームメインであれば、高リフレッシュレート液晶、およびもう少し性能の高いグラフィックスを搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

 

ディスプレイのチェック

DAIV 4Nのディスプレイのチェックです。

パネルは、「CMN N140HCE-EN2」でした。

一般的な画面比16:9のFHD液晶です。色域が広めで、輝度を大きく下げなければフリッカーも発生せず、比較的見やすい液晶です。最大輝度は、当サイトの計測では327cd/m2と普通です。その他の特性については以下のタブをクリックしてご覧ください。

  • 色域
  • RGB
    発色特性
  • 視野角
  • 映り込み・
    ギラつき
  • フリッカー

色域は広めです。当サイトの計測ではsRGBカバー率96.6%でした。

ガモット図
※ i1 Display PlusでICCプロファイルを作成後、MacのColorSyncユーティリティでグラフを作成

プロファイル適用前のディスプレイ本来のガンマ補正曲線を確認すると、明部では赤と青がわずかに強く発色しています。

ただし、デフォルトでメーカーが用意したプロファイルが適用されているため、実際には補正された色で表示されます。

ガンマ補正曲線
※ i1 Display Proで計測。目標値は輝度:120、白色点:CIEイルミナントD65、ガンマ値:2.2

視野角は広いです。

視野角(斜めから見たときの見やすさ)

非光沢液晶であるため、画面への映り込みは低減されています。ギラツキもほとんど感じません。

画面への映り込み

PWM調光によるフリッカー(ちらつき)の有無の確認結果です。輝度を24%以下にすると、フリッカーが発生していました。ただし、輝度をそこまで下げなければ、フリッカーは発生しません(参考:輝度36%で120cd/m2)。また、フリッカーが発生しても、約25kHzと周波数が高いので、体への影響は少ないのではないかと思われます。

輝度25%以上
輝度24%以下
PWM調光の有無の確認
※フォトディテクターにオシロスコープを繋げて計測

 

キーボードおよびタッチパッドのチェック

DAIV 4Nのキーボードのチェックです。

キーピッチは、横:約19mm、縦:約18mm、キーストローク:約1.8mmです。最近のノートPCとしては、やや深めのキーストロークです。

主要なキーのサイズはほぼ揃っています。「Backspace」キーなど、一部サイズが小さいキーもありますが、それほど気になりませんでした。キー配置も標準的です。キートップがもう少しカーブしているとよかったのですが、全体的に普通の打ちやすさのキーボードだと思います。

タッチパッドの使いやすさも普通です。

キーボード全体図
※画像をクリックすると拡大できます
キーの拡大図

 

キーボードバックライトも搭載しています。

キーボードバックライト

 

パフォーマンスのチェック

DAIV 4Nのパフォーマンスをチェックします。

DAIV 4Nでは、CONTROL CENTERのパワーセッティングで、動作モードを変更することができます。ここでは、デフォルトの「バランスモード」と、高いパフォーマンスが出る「パフォーマンスモード」で計測した結果を掲載しています。

CONTROL CENTER

 

CPU

CPUには、Core i7-1260Pを搭載しています。

パワーセッティングの動作モードによって、パフォーマンスが大きく変化しています。

マルチコアの場合、「バランスモード」では、Core i7-1260Pとしては低めのスコアですが、「パフォーマンスモード」だと2倍ほどのスコアとなり、高めのパフォーマンスを発揮することができています。

シングルコアでも、モードの違いによって、大きな差があります。

一般的な用途であれば、「バランスモード」でもいいかもしれませんが、負荷のかかる作業などを行う場合は、「パフォーマンスモード」に切り替えた方が快適だと思います。

CINEBENCH R23
~ CPU性能の評価 ~
Core i7-1260P
他のCPUとの比較(マルチコア)
Core i9-12900HX 21233
Core i9-12900H 19223
Core i7-12700H 14546
Ryzen 7 6800H 13999
Ryzen 7 5800H 12604
Core i7-1280P 11801
Core i7-1260P 11340 [パフォーマンスモード]
9032
5632 [バランスモード]
Ryzen 7 5825U 10040
Ryzen 7 5800U 9429
Ryzen 7 5700U 9288
Ryzen 5 5600H 9255
Core i5-11400H 8514
Ryzen 5 5600U 8491
Core i5-1240P 8409
Core i7-1255U 8300
Ryzen 5 5625U 8107
Core i5-1235U 7589
Core i7-1195G7 6594
Ryzen 5 5500U 6250
Core i7-1185G7 6229
Core i7-1165G7 4720
Core i5-1135G7 4424
他のCPUとの比較(シングルコア)
Core i9-12900H 1920
Core i9-12900HK 1916
Core i7-12700H 1823
Core i7-1260P 1802
1778 [パフォーマンスモード]
1551 [バランスモード]
Core i7-1255U 1776
Core i7-1280P 1751
Core i5-1235U 1675
Core i7-1195G7 1634
Ryzen 7 6800H 1522
Core i7-1185G7 1517
Core i5-1240P 1483
Ryzen 7 5825U 1460
Core i7-1165G7 1447
Core i5-11400H 1442
Ryzen 7 5800H 1435
Ryzen 7 5800U 1429
Ryzen 5 5625U 1383
Ryzen 5 5600U 1369
Core i5-1135G7 1294
Ryzen 7 5700U 1268
Ryzen 5 5500U 1185
 :本製品で選択できるプロセッサー
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

なお、高負荷時のCPU電力、CPU温度は「パーツの温度のチェック」で記載しています。

 

メモリ

メモリはDDR4-3200です。DDR4-3200としては、メモリ帯域も比較的広めでした。なお、スロットメモリなので、メモリの換装は可能です。

SiSoftware Sandra 2020
~メモリ性能の評価 ~
16GB(8GBx2)メモリ
他のメモリとの比較(帯域のベンチマーク)
LPDDR5-6000
デュアルチャネル
64.52GB/s
DDR5-5200
デュアルチャネル
62.38GB/s
LPDDR5-5200
デュアルチャネル
58.49GB/s
DDR5-4800
デュアルチャネル
52.25GB/s
LPDDR5-4800
デュアルチャネル
51.68GB/s
LPDDR4X-4266
デュアルチャネル
51.65GB/s
DDR4-3200
デュアルチャネル
37.09GB/s
30.66GB/s
 :本製品で選択できるメモリ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
※実際のノートPCで計測した実測値です。理論的な最大値ではありません

 

グラフィックス

グラフィックスとしては、GeForce GTX 1650を搭載しており、ベンチマークの結果は以下のとおりです。

ゲーミングノートPCであれば、エントリークラスの中でも低めの性能に位置するスコアです。それでも、CPU内蔵グラフィックスよりは随分高い性能です。

3DMark Time Spy
~ グラフィックス性能の評価 ~
GeForce GTX 1650
他のグラフィックスとの比較(Graphics score)
デスクトップ用
RTX 3080
  17064
デスクトップ用
RTX 3070
  13393
RTX 3080 Ti 175W 12614
RTX 3080 140W 11552
RTX 3080 130W 11361
RTX 3070 130W 10327
RTX 3070Ti 105W 9901
RTX 3070 95W 9220
RTX 3060 130W 8302
RTX 3060 95W 7519
RTX 3060 130W 7152
RTX 3060 75W 7047
RTX 3050Ti 60W 5292
RTX 3050Ti 40W 4560
RTX 3050 65W 4560
GTX 1650Ti   3700
GTX 1650   3364 [バランスモード]
3348 [パフォーマンスモード]
 :本製品で選択できるグラフィックス
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー

 

GPU-Zで確認したGeForce GTX 1650の情報は次の通りです。

本製品のグラフィックカードのスペック

 

ストレージ

ストレージは、初期構成ではPCIe Gen3のSSDを搭載しており、速度はご覧の通りです。PCIe Gen4の高速SSDを選択することもできます。動画編集などをするなら、PCIe Gen4 SSDのほうがいいかもしれません。

CrystalDiskMark
~ ストレージ性能の評価 ~
512GB PCIe SSD
他のストレージとの比較(シーケンシャルリード [MB/s] )
PCIe Gen4 SSD 7000
 PCIe Gen3 SSD 3500
2466
SATA SSD 550
2.5インチHDD 150
 :本製品で選択できるストレージ
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)

 

SDカードスロット

フルサイズのSDカードスロットを搭載しています。アクセス速度は普通です。

CrystalDiskMark
~ SDカードスロット性能 ~
最大300MB/sのUHS-Ⅱのカードで測定

 

クリエイターソフトの処理時間

以下、実際のソフトウェアで計測した各種処理時間です。

Adobe Lightroom Classic CCによるRAW現像時間

第12世代Core (H)ほどの速度ではありませんが、普通に使用できる速さです。作業自体も快適でした。

Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
32秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i9-12900HX 47秒
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
52秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
53秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i5-12500H
RTX 3060 (140W)
58秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H
RTX 3050 (65W)
59秒 [書き出しにGPUを使用をON]
Core i7-12700H 60秒
Core i7-1280P 64秒
Core i5-12500H 69秒
Core i7-1260P 85秒
Ryzen 7 6800U 89秒
Core i7-1255U 112秒
Ryzen 7 5825U 151秒
※2022年6月より、GPUを使用した書き出しも出来るようになったので、この機能が使えるPCは、機能をONにしたときの書き出し時間も掲載しています。
※プロファイル補正、露光量+1、シャドウ+10、自然な彩度+10、ノイズ軽減+10を適用した100枚のRAWファイル(1枚あたり約45MB)を同じ書き出し設定でjpegに書き出し、所要時間を計測
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Adobe Photoshop CCによる各種処理時間

GeForce GTX 1650を搭載しているので、ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2))のような処理は、CPU内蔵グラフィックスの場合よりもかなり速くなります。

  本製品 参考
Core i7-1260P
ニューラルフィルター(肌をスムーズに) 約2秒 約3秒
ニューラルフィルター(スーパーズーム(x2)) 約1分36秒 約4分28秒
ニューラルフィルター(JPEGのノイズを削除) 約2分32秒 約2分48秒
※ 6000x4000のRAWデータを編集
Adobe Premiere Pro CCによる書き出し時間

GeForce GTX 1650を搭載しているので、実用的な速度で4K動画の書き出しができています。1トラックの動画の編集であれば、ストレスなく行えました。

4K動画の書き出し
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分14秒
Core i7-12700H
RTX 3080 (175W)
3分24秒
Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分26秒 (MacBook Pro 16)
Core i7-12800HX
RTX 3070 Ti (150W)
3分34秒
Core i9-11900H
RTX 3080(140W)
3分36秒
Core i9-11980HK
RTX 3080 (165W)
3分45秒
Core i7-12900H
RTX 3070Ti (120W)
3分49秒
Core i7-12700H
RTX 3070Ti (105W)
3分51秒
Core i7-1180H
RTX 3070 (140W)
3分53秒
Core i7-11800H
RTX 3060 (130W)
4分04秒
Ryzen 9 5900HX
RTX 3080 (130W)
4分55秒
Core i7-11800H
RTX 3050Ti (60W)
5分08秒
Core i7-1260P
GTX 1650
5分35秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Core i5-11400H
RTX 3050 (65W)
5分59秒
Core i7-10750H
GTX 1650
6分34秒
Apple M2
8CPU/10GPU
6分41秒 (MacBook Pro 13)
Core i5-10300H
GTX 1650
8分21秒
Core i7-1165G7 14分12秒
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間
※ グラフィックスは全てノートPC用
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
DaVinci Resolve Studio 18 Betaによる書き出し時間

DaVinci Resolove Studio 17による書き出しは、RTX 30シリーズを搭載した機種よりも少し時間がかかりますが、MacBook Pro 14よりも速かったです。編集操作も快適です。

Apple M1 Max
10CPU/32GPU
3分16秒 (MacBook Pro 16)
Core i9-12900HX
RTX 3080 Ti (175W)
3分51秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分53秒
Core i7-12700H
RTX 3060 (130W)
3分57秒
Core i7-1260P
GTX 1650
5分00秒
Apple M1 Pro
10CPU/16GPU
5分51秒 (MacBook Pro 14)
Apple M2
8CPU/10GPU
6分25秒 (MacBook Pro 13)
※ 4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「明るさ(カーブ)の変更」+「彩度の変更」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、MP4、H.264、2160p 4K Ultra HD、29.97 fpsで書き出したときの時間
※全てのPCをDaVinci Resolove Studio 17.4のバージョンで計測しなおしました。そのため、YouTubeの動画やTwitterで掲載した数値とはやや異なるケースがあります
TMPGEnc Video Mastering Works 7 によるx265エンコード時間

Core i7-1260Pとしては高めのパフォーマンスが出ており、処理は比較的速かったです。

Core i9-12900HK 7分15秒
Core i7-12700H 7分50秒
Core i9-11900H 8分20秒
Ryzen 9 5900HX 8分26秒
Ryzen 7 6800H 8分42秒
Core i7-12700H 8分42秒
Core i7-1260P 10分08秒
Core i7-1280P 10分59秒
Ryzen 7 5825U 11分15秒
Core i7-1260P 12分43秒
Core i5-1240P 14分19秒
Ryzen 7 5800U 14分35秒
Ryzen 7 5700U 15分05秒
Core i7-1195G7 16分14秒
Core i7-1185G7 16分37秒
Core i7-1165G7 24分17秒
Core i5-1135G7 26分03秒
XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVCへ変換したときの時間
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
Blender Benchmarkによるレンダリング時間

Blenderを使うにはややスペック不足です。

GeForce GTX 1650で実行
SPECviewperf 2020

 

ゲームベンチマーク&フレームレート

GeForce GTX 1650を搭載しているので、重い部類のゲームでも、画質を下げることで、プレイできるものもあります。中程度~軽めのゲームであれば、比較的快適にプレイできます。ただし、高リフレッシュレート液晶ではないので、ゲーム中心であれば、高リフレッシュレートを搭載したゲーミングノートPCの方がおすすめです。

以下のゲームのフレームレートについて
グラフは、ノート用グラフィックスのみ掲載しています。
 :レビュー機で計測したスコア(他のスコアは別のPCで計測した代表値)
W(ワット):最大グラフィックスパワー(max TGP)
重い部類のゲーム
ファイナルファンタジー 15(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 軽量品質 69 fps
標準品質 53 fps
高品質 36 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 127 fps
RTX 3080 Ti 175W 123 fps
RTX 3080 16GB
※ディスクリートモード
165W 116 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 113 fps
RTX 3080 16GB 140W 108 fps
RTX 3080 8GB 105W 95 fps
RTX 3070 95W 87 fps
RTX 3060 140W 85 fps
RTX 3060 115W 80 fps
RTX 3060 90W 75 fps
RTX 3060 75W 73 fps
RTX 3060 130W 72 fps
RTX 3050Ti 60W 54 fps
RTX 3050 95W 50 fps
RTX 3050Ti 40W 48 fps
RTX 3050 60W 46 fps
GTX 1650Ti   43 fps
GTX 1650   36 fps
中程度の重さのゲーム
ファイナルファンタジー 14 暁月のフィナーレ(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 標準(ノート) 128 fps
高(ノート) 96 fps
最高品質 67 fps
他のGPUとの比較(1920×1080、最高品質)
RTX 3080 Ti
※ディスクリートモード
175W 176 fps
RTX 3080 Ti 175W 170 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
175W 160 fps
RTX 3080 8GB
※ディスクリートモード
135W 153 fps
RTX 3080 8GB 135W 146 fps
RTX 3080 16GB 165W 134 fps
RTX 3060 140W 127 fps
RTX 3060 130W 118 fps
RTX 3060 115W 114 fps
RTX 3060 90W 114 fps
RTX 3060 130W 105 fps
RTX 3050Ti 60W 94 fps
RTX 3050Ti 95W 92 fps
RTX 3050 95W 89 fps
RTX 3050Ti 40W 85 fps
RTX 3050 60W 84 fps
RTX 3050 40W 76 fps
GTX 1650Ti   68 fps
GTX 1650   67 fps
中程度の重さのゲーム
フォートナイト
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 207 fps
高設定 69 fps
最高設定 48 fps
※バトルラボで計測
軽い部類のゲーム
Apex Legends(DX11)
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 110 fps
高設定 52 fps
※トレーニングモードで計測
軽い部類のゲーム
VALORANT
解像度 品質 平均fps
1920x1080 低設定 396 fps
高設定 173 fps
※プラクティスモードで計測

 

USB Type-C / HDMIの動作テスト

USB Type-Cの動作チェック

DAIV 4Nは、Thunderbolt 4ポートと、USB3.1 Type-Cポートを搭載しています。動作をチェックした結果は、以下のとおりです。

左側面のThuderbolt 4ポートは、PowerDeliveryと、画面出力にも対応しています。USB-Cアダプターでの給電については、低出力のものは使用できませんでしたが、出力61WのUSB-Cアダプターだと充電できていました。

なお、仕様では「100W出力可能なUSB Power Delivery 対応機器であれば、本体に充電できます。ただし、パフォーマンスと充電機能が制限される場合があります。」と記されているので、できるだけ出力が大きいUSB-Cアダプターの方がいいと思います。また、負荷の高い作業をする場合は、付属のACアダプターを接続したほうがいいでしょう。

右側面のUSB-Cポートに関しては、データ転送のみ対応となっています。

左側面のThunderbolt 4
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター
右側面のUSB3.1 Type-C
  充電 モニター
出力
有線LAN
ドック ThinkPad USB Type-C ドック × ×
ThinkPad Thunderbolt 3 ドック × × ×
PD充電器
※1
61W RAVPower GaN充電器 ×
45W Lenovoウルトラポータブル ×
30W RAVPower GaN充電器 ×
18W cheero充電器 ×
モニター
※2
EIZO ColorEdge CS2740 × ×
※1 Power Delivery対応の充電器
※2 Type-Cケーブルで接続し、PCへの給電も出来るモニター

 

HDMIの動作チェック

4KテレビへHDMIで接続したときの詳細です。4K、8ビット、RGB、60Hzで出力できていました。

4Kテレビ(ビエラ TH-55CX800)へ接続したときの詳細

 

質量のチェック

DAIV 4Nの質量のチェックです。

メーカーサイトには「約1.44kg」とあり、当サイトの計測値もほぼ同じです。外部GPUを搭載した14型ノートPCとしては、軽く、持ち運びがしやすいです。

質量の計測結果(当サイトによる実測値)
  質量
PC本体 1.444kg
ACアダプター+電源ケーブル 445g

 

バッテリー駆動時間のチェック

DAIV 4Nのバッテリー駆動時間のチェックです。

バッテリー容量は約53.35Whでした。

バッテリー容量

 

バッテリー駆動時間はご覧の通りです。外部GPUを搭載した機種なので、バッテリー駆動時間は短いです。負荷の軽い動画再生でも短めの時間なので、負荷のかかる作業をするとバッテリー駆動時間はもっと短くなると思います。

バッテリー駆動時間
  バッテリー駆動時間
(1) JEITA2.0 約10時間
(2) 動画再生時 4時間56分
(3) CPU7%、iGPU5%、dGPU3%の負荷 2時間40分
※画面輝度は約120cd/m2
(1) メーカー公表値
(2) ローカルディスクに保存した動画(解像度:720x480)を連続再生
(3) Premiere Proで480x320の動画をプレビュー再生(リピート)させたとき

 

当サイトで計測した1時間あたりの充電容量は次の通りです。普通の充電速度です。

1時間あたりの充電容量
純正ACアダプター
アイドル時
58%(約30Wh)
※PCの充電残量が10%から充電を開始し、1時間でどのくらい充電残量が増えたかを計測

 

Webカメラ・スピーカーのチェック

Webカメラ

Webカメラには、物理的なシャッターは搭載していません。IRカメラを搭載しているので、Windows Helloの顔認証が使用できます。

Webカメラは、約100万画素の720pカメラです。ノートPCのWebカメラとしては普通の性能です。画像は、細部はやや粗いですが、色味は自然な感じでした。

Webカメラ
本製品のカメラで撮影
※クリックすると拡大できます。
※Webカメラの前にマネキンを置いて、約40cm離し、Windows標準のカメラアプリで撮影

 

スピーカー

スピーカーは、底面の左右に配置されています。音質はそれほど良くはなく、ノートPC基準で10点満点で4点といったところです(5点が普通です。音質についての評価はあくまで主観です。ご了承下さい)。

スピーカー

 

パーツの温度のチェック

Prime95実行時のCPU温度

Prime95で全CPUコアの使用率が100%になる高い負荷をかけたときのCPU温度およびCPU電力の推移を確認します。

「バランスモード」では、CPU電力は約15Wで推移しています。PBP(プロセッサーベース電力):28Wの第12世代Core (P)としては、低いCPU電力です。そのため、CPU温度も50℃台と低く保たれています。

「パフォーマンスモード」では、CPU電力は、最初64W前後で少しの時間動作し、その後42W前後に下がり、そのまま推移しています。CPU温度は、CPU電力が64W前後と高い時に90℃ぐらいまで上がりますが、その後CPU電力が落ち着くと、70℃台前半ぐらいの心配のない温度をキープしています。

どちらのモードでも、CPU温度を心配することなく使用できます。パフォーマンスが大きく向上するので、負荷のかかる作業を行う場合は、「パフォーマンスモード」にして使うといいと思います。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU電力&CPUクロック
CPU温度
CPU電力&CPUクロック
CPU温度

 

FF15ベンチ実行時の温度

ゲーム時のCPU温度およびGPU温度は、以下のとおりです。

DAIV 4Nは、ゲーミングノートPCではありませんが、連続して高めの負荷がかかった時のCPUとGPUの温度の参考になります。

「バランスモード」では、CPU温度はほぼ60℃台、GPU温度は72℃前後で推移していました。

「パフォーマンスモード」では、CPU温度は80℃台に収まっている時間が長く、GPU温度は76℃前後となっています。「バランスモード」時よりは温度が上がりますが、心配のない温度です。

動画編集など負荷のかかる作業をする場合は、「パフォーマンスモード」でも問題なく使えそうです。

  • バランスモード時
  • パフォーマンスモード時
CPU温度
GPU温度
>CPU温度
GPU温度

 

静音性のチェック

静音性のチェックです。今回は、「バランスモード」で計測しました。

アイドル時はほぼ無音ですが、Premiere Proでのプレビュー再生のようなそこまで負荷が高くない処理でも、騒音値が上がり、ややうるさくなります。動画の書き出しのような高い負荷がかかると、さらに騒音値が上がり、同じような機種と比べても高めの騒音値になります。

アイドル時以外、全体的に騒音値は高めです。

騒音値
計測機器:リオン NL-42K
部屋を極力無音にしたときの騒音値:20.0dB
※無響室で測定したわけではないので、数値は不正確です
※CPU使用率およびGPU使用率は平均値です
※約10分経過後に計測しています
【PCの状態】
左から1番目:アイドル時(何も操作していない状態)
左から2番目:Adobe Premiere Proで4K動画にエフェクトをいくつかかけてプレビューした時
左から3番目:Adobe Premiere Proによる4K動画の書き出し時

 

参考までに、当サイトで使用している騒音計が表示する騒音値の目安を掲載します。

使用計器の騒音値の目安

 

表面温度のチェック

本体の表面温度のチェック結果です。もし、表面温度が高すぎると、作業中に手のひらが熱くなり、不快になります。特に、手の平を置くパームレストの温度変化は重要です。

負荷をかけるとキーボード部分の温度が上がりますが、パームレストの温度は低く保たれています。タイピング時でも、不快感はありません。

一方、底面はアイドル時でも温かく、高い負荷のかかる作業をすると熱くなります。ひざ置きで使用する場合は、低温やけどに注意しましょう。

PC本体の表面温度
サーモグラフィー:FLIR ONE PRO
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後に計測しています

 

消費電力のチェック

消費電力のチェック結果です。数値は変動しますが、約10分経過後から確認できた最も高い数値を掲載しています。

一般的なノートPCよりは少し高めの消費電力ですが、外部グラフィックスを搭載した機種としては、それほど高くはありません。

消費電力
測定機器:ワットチェッカー TAP-TST8
※PCの状態は「静音性のチェック」のときと同じです
※約10分経過後から確認できた中で最も高い消費電力を掲載しています
※TAP-TST8は、従来使っていたTAP-TST7よりも、消費電力が低めに計測される傾向があります。他のPCと消費電力を比較するときは、ご注意ください。

 

外観のチェック

DAIV 4Nの外観のチェックです。

薄い青を基調とした珍しいカラーのボディです。キーボードや、液晶周りはブラックです。

最近のノートPCとしては、液晶下部のベゼル幅が広めです。

 

天板には、DAIVのロゴが入っています。

 

高さは19.2mmです。外部GPUを搭載したノートPCとしてはスリムです。

 

側面のポート類はご覧のようになっています。USB3.0 x2、Thuderbolt 4(Power Delivery、画面出力対応)、USB3.1 Type-C、HDMI、SDカードリーダー、LANポートを備えています。ポート類の数と種類は充実しており、使いやすいです。

 

液晶は下図の角度まで開きます。

 

底面です。

 

PCの内部はご覧のようになっています。2つの冷却ファンと、2本のヒートパイプで、CPUとGPUを冷却します。

 

メモリスロットが2つあります。メモリの換装は可能です。

 

ストレージには、Type 2280のM.2 SSDが搭載されていました。空きのM.2スロットはありません。

 

ACアダプターは、120Wです。サイズが大きく、ケーブルもかさばるので、持ち運びにはあまり適していません。

 

まとめ

以上が、DAIV 4N (2022年モデル)のレビューです。

外部GPUにGeForce GTX 1650を搭載しながら、約1.44kgと持ち運びしやすい軽さの14型ノートPCです。4K動画の書き出しも実用的な速度で行えました。外出先で、写真や動画の編集などクリエイティブな作業を行いたい方に適した機種です。

液晶は、一般的なFHD解像度ですが、sRGB比100%と色域が広めで、キャリブレーション済みの状態で出荷されるので、比較的正確な色表現が可能となっており、クリエイティブな用途に使いやすいです。また、輝度を大きく下げなければフリッカーも発生しておらず、旧モデルよりも使いやすくなりました。

フルサイズのSDカードリーダーを搭載し、大容量メモリ、大容量ストレージが選択できる点も、クリエイター向けのノートPCとして使いやすいです。

CPUには、Core i7-1260Pを搭載し、パワーセッティングを「パフォーマンスモード」にすると、高めのパフォーマンスを発揮できました。作業内容や使う場所などに合わせて、動作モードを変更するといいです。

なお、旧モデルでは15万円台~だった価格が、19万円台~と値上がりしていますが、昨今の物価高騰を考えると、ここは仕方がないと思います。

 

GTX 1650搭載で約1.44kgのノートPC

DAIV 4N (2022年モデル)

特徴

  • 約1.44kgのボディに、Core i7-1260P+GTX 1650
  • キャリブレーション済みのsRGB比100%液晶搭載
  • 最大64GBメモリ、2TB SSDが選択可能

こんなあなたに

  • 外出先でも画像・動画編集などの作業をしたい方
  • 持ち運びやすく、性能高めのノートPCが欲しい方
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